Weitere ähnliche Inhalte
Ähnlich wie 精神症状の理解とアセスメント① (20)
精神症状の理解とアセスメント①
- 4. 症状(症候)と徴候
症 状
患者さんの主観的要素を含む表現
徴 候
現れた症状から観察者が下す客観的な判断
症候群
ある病像を表現するために
複数の症状をまとめたもの
認知症?
実際には自覚症状・ 他覚症状を合わせて 広く症状(症候)と 呼んでいる
- 5. MSE (Mental Status Examination)
精 神 現在症 査 定
視診→触診→打診→聴診 血液データ、レントゲン画像、 心電図、酸素飽和度…
Physical examination
身 体 査 定
今の患者さんの精神状態を 様々な視点から見ていく
客観的で保存可能な データに代わるもの 精神科では医療者が行う コミュニケーション 観察、記録、 アセスメント
- 7. 精神状態とセルフケア介入のレベル
軽 度
3~7日は安定している 日常生活の支障がほとんどない
セルフケアを積極的に促進
中等度
1~2日ごとの変動 日常生活への支障がある
状態が良い時にはセルフケアを促進、
悪い時には保護的に関わる
重 度
1日の中で変動がみられる 日常生活の支障がかなり強い
刺激やストレスを減らし、セルフケアに保護的に関わる
抗精神病薬の力を借りて休み、思考を静止させる
身体感覚を強化する
現実見当識を高めるために時間の流れを伝える
MSEの項目に対する精神状態
どの程度変動しているか、日常生活への影響はどうか
- 8. 外 見
患者の内面生活や精神状態は、その外観 や行為に反映される。服装、表情、話し ぶりなどを観察し(中略)外観・行為が 患者の年齢や社会的地位にふさわしいか、 その場にそぐうか、過去との連続性が保 たれているか、などに注意が必要である
(濱田秀伯:2009)
- 10. 表 情①
躁状態では表情過多となり、必 要以上に上機嫌、陽気で落ち着 きなく状況に応じて変化する、 多表情になることがある
うつ状態では悲しげで、希望が 失せ、顔は生気に欠け、目には 光沢がなく、視線は固定し、眉 間に三角の皺(フェラグートの 皺)をよせ表情減少となる
- 11. 表 情②
寡表情は表情減少と同 じ意味で、特に神経疾 患(認知症、パーキン ソン病)に用いられる
統合失調症の無感情では、表情 に乏しく無表情になる
内面の緊張が強い場合も硬い 顔つきになる
- 12. 表 情③
精神内界の不調和が表情に 現れると、ばらばらで矛盾 した表情不全を呈する
しかめ顔
ひそめ眉
とがり口
軽いものでは顔面攣縮を呈する
⇒緊張のあらわれとして
まばたき、肩の挙上
舌の出し入れなどがある
統合失調症患者によくみられる表情
- 13. 表 情④
情動(感情)失禁では、わずかな ことで泣いたり笑ったり怒ったり するが、刺激の反応の内容関連が 保たれている
脳血管性認知症など広範囲な脳器 質疾患に見られる
空笑は統合失調症患者の示す
空虚な笑い …とされていますが
表情の自動症
患者さんたちの空笑の中にいると
何とも心地が良いのです
私にとっては癒しの笑いです
「空笑の輪」という表現もあります
- 16. 姿 勢③
異常不随意運動
身体部位にひとりでに生じる 運動過多によって生じる、筋 の不随意な収縮運動
一過性の四肢のこわばり、歩 行困難、脱力、嚥下困難が起 こることがある
多くは錐体外路障害による もの、心的な緊張場面で 生じることが多い
パーキンソン症候群では 手指の安静時に薬を丸め るような振戦が一側から 始まることが多い
- 17. 姿 勢④
抗精神病薬による錐体外路症状
アカシジア(静坐不能)
いらいらして落ち着かず、 じっとしていられない状態
主に下肢のむずむず感や灼 熱感、姿勢の絶え間ない転 換、足踏みなどを伴い、不 安が強く夜間に増強し歩行 で軽減する
主に抗精神病薬の錐体外路 症状としてみられる
ジスキネジア 振戦よりも規則性や方向性 に乏しく、リズムや振幅が 一定しない動きで、静止時 に生じるものと、動作時に 見られるものがある 遅発性ジスキネジアは、抗 精神病薬の長期連用により 顔面、とくに口周囲や下に 生じる 老年に多く、頻度は15~ 20%といわれ、開口で軽減 する
ジストニア
四肢の近位と体幹の筋群 に生じる捻転性の筋トー ヌス(緊張)異常
抗精神病薬によるものは 90%が投与5日以内に生 じ、若い男性に多い
- 18. 態 度①
躁状態では活発で、馴れ馴れしい 注意が集中せず次々に新しいもの に移っていく(転導性) ことが思い通りに運べば爽快 だが、意に反すると、 刺激的・攻撃的になる
うつ状態では活気に乏しく、動作は緩慢で、
周囲にあまり関心を示さない
退行期メランンコリーでは不安、焦燥が強く じっとしていられず不穏になることがある
- 19. 態 度②
統合失調症患者では、不自 然で唐突、わざとらしい感 じを与える
ひねくれて粗野になったり、 過度に丁寧になったりする
不自然さ
プレコックス感
(プレコックス・ゲフュール)
統合失調症患者と接した時に 起こる、直感的な感情
医療者自身の対人接触が手応えを失っ て困惑を感じるが、こちらが感じてい るように患者さんも医療者との距離を 感じていると考える
とっつきに くい、拒絶 されている 感じ
なんとなく
近寄りがたい
- 20. 態 度③
拒絶症
外からの働きかけに
抵抗し拒否する
命令自動
外からの指示を自動
的に受け入れる
統合失調症の緊張病状態で 見られることが多い
反響症状
相手の言葉や身ぶりを意味もなく反射的に行う
- 23. 行動の量的な変化
多動
《運動性が増加した状態》
過活動・活動亢進
《行動が増加した状態》
活動低下
《運動性の低下はないのに、行動全般が少なくなった状態》
寡動
《麻痺はないのに運動性が
低下した状態》
精神運動制止
しようと思いながら
行動に移せない
昏迷 外からの刺激にも 全く応じず 動かない
動作緩慢
無 動
錐体外路症状
不 穏
興 奮
意図しないで生じる不随意運動
- 24. 行動の質的な変化
統合失調症による
途 絶
させられ行為
衝動行為
欲動がコントロール
できず直接行為に
移されること
攻 撃
対象に敵対し危害を
加えようとする行動
攻撃が自分に向けられると
自殺、自傷になる
強迫行為
ある行動に駆り立てられて
行わないと気が済まないこと
- 30. 反響言語
相手の言葉を直ちに繰り返すこと
まったく理解を伴わない自動的な
おうむ返し言葉
口調を変えたり語を補う
こともある
保 続
ある刺激に応じた語句や
動作が別の刺激に対して
も繰り返されること
年齢は?
仕事は何をして いますか?
30です
30です
「統合失調症」
相手のいない談話
強迫的・自動的
被影響性をもつもの
対話形式の幻聴をもつもの
独 語
言語新作
日常にない新奇な語や言い回しを 作り出して、用いること
その人にしかわからない造語
この間、売店で “ナナ“だった
ナナ…
年齢は
年齢は?