LWRPのパス拡張とカメラスタッキングの有効化について

1. LWRPのパス拡張について
伊藤 和樹

2. プロフィール
 伊藤 和樹
 某スマホゲーム会社にて新規タイトルの開発中
 主な仕事は
LWRPの子守(verUP・保守・拡張)
シェーダをゴニョゴニョする
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3. アジェンダ
 LWRPのパス拡張(v3.0.0~v3.2.0)
 LWRPのパス拡張(v3.3.0~)
 カメラスタッキングが使えない！？ならば改造すれば良いじゃない
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4. みなさんご存知かとは思いますが、、
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5. LWRPはフォワード1パスしか描けない
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6. 5

7. とはいえ、
v4番台までPreview版なので
文句は言えない、、
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8. 大人しく拡張していきましょう
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9. 今回の検証に使うシェーダ 8
検証には R -> G -> B の順で単色を表示するだけのシェーダを使用

10. 91パス目

11. 102パス目

12. 113パス目

13. LWRPに手を加えずに表示 12
１パス目のRedのみ描画

14. LWRPのパス拡張(v3.0.0~v3.2.0)
 追加するパス
 セットアップクラス
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必要なもの

15. 追加するパス
 ScriptableRenderPassを継承したクラスを実装
 Runtime/Passes以下にあるクラスをみて参考にすると良い
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16. 15

17. 16
ScriptableRenderPass を継承し、描画時に実行される Execute を実装する
※赤線が出てますがUnity上ではエラーは出ず問題なく動作します。

18.  MonoBehaviourを継承＆IRendererSetupインターフェイスを
実装したクラスを用意する
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セットアップクラス

19. 18
Setupメソッドを実装
(LWRPのDefualtRendererSetupをコピー＆ペーストしてSetupメソッド改造した方が良いです)
※Setupメソッドはカメラ毎に呼び出されます

20. 19
カメラに作成したRendererSetupをアタッチ

21. 拡張後の表示 20
３パス目のBlueまで描画

22. LWRPのパス拡張(v3.3.0~) 21
必要なもの
 追加するパス
 パスを差し込むコンポーネント

23. 追加するパス 22
V3.0.0〜v3.2.0で紹介した内容と同じの為割愛します。

24. パスを差し込むコンポーネント
実装するインターフェイスによって差し込まれるタイミングが変わります
 IBeforeCameraRender
 IAfterDepthPrePass
 IAfterOpaquePass
 IAfterOpaquePostProcess
 IAfterSkyboxPass
 IAfterTransparentPass
 IAfterRender
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25. 24
Pipeline標準のRenderTexure設定情報と
描画内容を読み書き出来るハンドルがColorとDepthで引数に渡されます。
※IAfterRenderのみ引数は無く描画内容の取得・書き込みが出来ません
(CommandBufferの代わりくらいの感覚で大丈夫かと思います)

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GetPassToEnqueueメソッド内で自作したパスのインスタンスの作成と初期化をし、
戻り値として返却。

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カメラに作成したコンポーネントをアタッチ

28. 拡張後の表示 27
３パス目のBlueまで描画

29. パスを追加する上での注意点
LWRPではサポートしているUnlitの旧シェーダ以外、
パスの記述順は考慮されません。
LWRP向けシェーダではLightModeで判別をしている為、
パスの描画順がランダムになったり
１シェーダ内に同一LightModeが複数ある場合描画を行わなかったりします。
(バージョンによってどちらかの挙動します)
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30. ここからは
カメラスタッキング
についてお話しします
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31. 30ワールドカメラ + UIカメラ
UIにフグ・ワールドにCubeを置いています

32. カメラスタッキングが使えない！？
ならば改造すれば良いじゃない
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33. 32

34. 33

35. とはいえ、
どうしても使いたい時ありますよね…？
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36. 35
まずクリアフラグを改造
クリアフラグの置換

37. 36
カメラのクリア設定をLWRPのクリアフラグに変換するメソッド実装

38. 37
実装したメソッドに差し替え

39. 38Opaqueの最初のパスの改造
パスクラス内にあるExecuteメソッドで描画の対象のRenderTextureを設定してしる箇所がある

40. 39
ClearFlagからColorのRenderTextureを返すメソッドを実装

41. 40
ColorとDepthのRenderTextureの読み込みオプションを書き換え

42. RendererSetupを改造 41
DefualtRendererSetupをコピー＆ペーストして適当なクラス名やネームスペースを切る
(既に独自のSetupクラスを実装済みの場合以外)

43. 42
作成したパスに置き換え

44. 43
ワールドカメラの内容も無事表示されました

45. これで終わり
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46. …ではありません
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47. カメラスタッキングを使う
すべてのカメラにSetupをアタッチするの
めんどくさくないですか？
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(それに今回はMonoBehaviour継承してない)

48. すべてのカメラでスタッキングを有効化する為、
PipelineAssetも改造しましょう
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49. PipelineAssetの改造 48
LightweightRenerPipelineAssetを継承したクラスを作成し、
InternalCreatePipelineメソッドをオーバーライド

50. 49
PipelineAsset作成周りのメソッドを実装

51. 50
Actionメソッドを改造したPipelineAssetを生成するように変更

52. 51
CreateLightweightPipelineメソッドのMenuItemを適当なメニュー名に変更し、
生成するインスタンスを改造したAssetに変更

53. 52
LoadResourceFileメソッドはLightweightRenderPipeAssetのものをコピー＆ペースト

54. PipelineAssetEditor 53
LinghtweightRenderPipelineAssetEditorを継承し、
CustomEditorの対象を改造したAssetクラスに変更

55. 54
標準のLightweightRenderPipelineAssetと同じ見た目になり設定しやすく

56. CameraEditor & LightEditor 55
PipelineAssetに設定したHDR・MSAA・Depth Texture・Opaque Textureの値が利用出来るように

57. 56
PipelineAssetに設定したShadow Biasの値が利用出来るように

58. 57
LightweightRenderPipelineCameraEditorと
LightweightRenderPipelineLightEditorをコピー＆ペーストし、
CustomEditorForRenderPipelineの対象を改造したAssetに変更

59. おまけ
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60. 開発中プロジェクトのLWRP移行について 59
移行の際、既存のシェーダの対応作業が発生すると思いますが、
念の為既存のシェーダを残して
LWRP対応シェーダを作成する事をおすすめします

61. 60
マテリアル数が多い場合シェーダ差し替えはツールを使うと楽です。
https://github.com/Itoen/ShaderReplacer

62. デザイナーがShade Forgeを使用している場合、
LWRP非対応のためAmplify Shader Editorに移行しましょう
61シェーダのビジュアルスクリプティングツールについて

63. Amplify Shaderの標準LWRPテンプレート 62
PBRとUnitのシェーダテンプレートが用意されてます

64. Amplify Shader軽量LWRP対応テンプレート 63
https://github.com/Itoen/ASE-LWRP
シャドウ以外のライティング処理を省いたテンプレートを用意してます

65. ご静聴ありがとうございました
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