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実施体制
1
四万十町役場
高知大学
地域協働学部
コミュニティデザイン研究室
(須藤順)
学生サポート
高知大学地域協働学部4年生 檜山諒
高知大学地域協働学部4年生 春田碧
高知大学地域協働学部4年生 森野純夏
高知大学地域協働学部3年生 柳原伊吹
高知大学地域協働学部3年生 川村洸士郎
高知大学地域協働学部2年生 西上一成
ファシリテーター
高知大学大学院修士課程2年生 岡本廉
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実施概要
日 時:令和3年7月10日(土) 13時00分~17時50分
会 場:四万十町農村環境改善センター(〒786-0008 高知県高岡郡四万十町榊山町3−7)
主 催:四万十町SDGsツーリズムセミナー運営事務局
実施内容:高知県内でSDGsやSDGsツーリズムに取り組む実践者からの事例報告と受講生一人ひと
りが自分ゴトとしてSDGsを捉え、その達成に向けた具体的アクションを考える。
特に、SDGsツーリズムの主要ターゲットとされる、「経済」「自然」「社会」「文化」
「相互理解」を中心に、四万十町におけるwithコロナに向けた観光まちづくりのための
思考様式や行動様式を獲得する。
【タイムライン】
2
Time Theme
13:00-13:30 チェックイン
13:30-14:40 キーノートスピーチ(NPO法人黒潮実感センター 神田 優 氏)
14:50-16:00 レゴⓇシリアスプレイⓇワーク(バックキャスト)
16:00:16:20 四万十町の観光戦略(インプット)
16:20-17:30 レゴⓇシリアスプレイⓇワーク(プロジェクト)
17:30-17:50 クロージング&チェックアウト
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セミナーの全体像
3
第1回
7/3(土)
第2回
7/10(土)
第3回
8/1(日)
第4回
8/7(土)
SDGsへの理解を深
め、一人ひとりが
自分事として取り
組む意義を見つけ
る
四万十町の観光戦
略を知り、一人ひ
とりが自分事とし
て取り組む目標を
見つける
2030年の四万十町
の姿を想像し、観
光アイデアを具体
化していく
アイデアを通じて
目標を実現するた
めのアクションプ
ランを描いていく
レゴ®シリアスプレイ®(LSP)
自分事化
未来の想像
×
持続可能な観光まちづくりを考える
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チェックイン
5
前回に引き続きファシリテーターの岡本が一言挨拶を述べ、チェックインを行なった。最初にグループ内で自己紹介を行ったあと、レ
ゴ® シリアスプレイ®のつなぎなおしとして、「旅行に行く前日の気持ち」をブロックで表現した。初回に比べ受講生同士の話題が弾
み、和やかな雰囲気だった。レゴ® シリアスプレイ®を初めて行う受講生もいたが、自分なりに作品を表現して紹介し合う様子が確認
できた。
つなぎ直しを行う受講生の様子
チェックインの様子
「旅行に行く前日の気持ち」
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持続可能な観光
(サステナブル・ツーリズム)
• 旅行者の増加による観光の
負の側面(自然環境/住民の生活)
• コロナ禍による観光業界の大
打撃
• 地域資源などの持続可能性
に対する意識の高まり
ポストコロナを見据えて
観光が、これまで以上に生み出
す負荷や悪影響を最小化する
形で回復し、「旅行者から選ば
れる観光地」となるため、地域
全体でサステナブル・ツーリズム
を推進することが求められている
「訪問客、産業、環境、受け入れ地域の需要に適合
しつつ、現在と未来の環境、社会文化、経済への影
響に十分配慮した観光」(UNWTO)
背景:観光をめぐる環境の変化
日本政府観光局(2021)『SDGsへの貢献と持続可能な観光(サステナブル・ツーリズム)の推進に係る取
り組み方針』https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/20210622.pdf
参考資料
SDGsツーリズムとは
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持続可能な観光が貢献する5つの領域
観光
平和 経済
社会
文化
環境
①包括的・持続的な
経済発展
②社会的な関
わり、雇用拡大
や貧困の撲滅
③資源の有効活用、
環境保護や気候変動
④文化的価値・
多様性・遺産
⑤相互理解・
平和・安全
地球を舞台とする観光業はSDGsの全ゴールの達成に貢献できる
これから観光産業の変革を促すSDGsの考え方とは︖・コラム - JTB総合研究所(
https://www.tourism.jp/tourism-database/column/2018/08/sustainable-development-goals/)
参考資料
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SDGsを自分事化しよう
高木超(2020)『SDGs×自治体 実践ガイドブック: 現場で活かせる知識と手法』学芸出版社, p.5
SDGsは自分には
関係ない
SDGsに関して
なんとなく
分かっている
SDGsに関する
情報を
集めている
SDGsの概略は
理解できている
SDGsの仕組みを
理解できている
自分にできること
から実践する
参考資料
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SDGsはできることからやってみる
参考資料
ソファに
寝たまま
できること
家にいても
できること
家の外で
できること
職場(学校)で
できること
バウンド・秋山宏次郎(2020)『こどもSDGs: なぜSDGsが必要なのかがわかる』カンゼン.
2020年より学校教育でもSDGsが整備されはじめ、
家庭はもちろん地域社会もSDGsを意識して行動することが求められている。
見てない
テレビを消す
SNSで貧困問
題などの投稿を
シェア
水を節約する
食べ物を
冷凍する
エコバッグを
持参
使わない本、
服、おもちゃ
などを近所の
子供にあげる
環境問題に
ついて友達と
話す
性別や人種、
LGBTの人に
対する差別に
注意する
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キーノートスピーチ(NPO法人黒潮実感センター 神田優 氏)
10
NPO法人黒潮実感センターで柏島の観光事業に取り組まれている神田優氏より、「SDGsツーリズム」についての講義が行われた。講
義では、柏島の産業構造の変遷から起きた観光業者と漁業者の対立、そこから柏島を守り、その対立した二者が協力し合うための関係
形成、そこから巻き込み共にやっていく「里海構想」の紹介が行われた。また、海洋ゴミの問題についても説明され、環境問題の解決
のためには、まずは自分たちができることから始めてみること、そして普段の生活を見直していくことが必要であると訴えた。受講生
は時折相槌をうちながら、神田氏の話を真剣に聞いている様子が確認できた。
話を聞く受講生の様子
講義の様子
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レゴⓇシリアスプレイⓇワーク(バックキャスト)
11
最初にインプットとしてSDGsを考える際のバックキャスト思考を提示し、その考え方を参考として一人ひとりが思い描く「四万十町の
理想の姿」をブロックで表現した。その後、作品の共有を行なった上で、それぞれが作成した「四万十町の理想の姿」の作品を模造紙
上にランドスケープとして配置した。作品には四万十町の持つ資源として自然や四万十川などが多く表現されており、ランドスケープ
ではそうした資源の一致性や、作品の持つストーリーの類似性や関係性を考慮しながら配置している様子が確認できた。配置する際に
は作品間の距離関係や向きにこだわり、高低差を表すなどグループごとに多様な表現が行われていた。
「四万十町の理想の姿」のランドスケープ
作品を配置する受講生
受講生の様子 四万十町の理想の姿
- 13. Copyright © 2021 Jun SUTO All Rights Reserved.
四万十町の観光戦略(インプット)
12
四万十町の総合振興計画に則り、四万十町の観光戦略や観光への取り組みなどの簡単な情報提供が行われた。初めに、岡本より四万十
町のまちづくりの方針と観光関連施策について簡易に紹介が行われるとともに、「訪問割合」や「観光施設別検索回数」など四万十町
の観光の現状を示すデータが提示された(末尾参照)。
次に、四万十町役場四万十川振興室の坂山氏より、高知大学地域協働学部の協力のもとで実施・分析した「四万十町と観光に関する調
査」を軸に、四万十川を中心とした観光などへの取り組みの紹介が行われた。参加者も配布された資料をもとに観光戦略、および現状
について話を聞きながら、四万十町が抱える問題や可能性について各々の考えを巡らしている様子が確認できた。
受講生の様子
四万十川の利活用の取り組みについて紹介する坂山氏
四万十町の観光の実態の紹介
- 14. Copyright © 2021 Jun SUTO All Rights Reserved.
レゴⓇシリアスプレイⓇワーク(プロジェクト)
13
グループでランドスケープとして表現した「四万十町の理想の姿」を実現するために、各々が「取り組みたいこと」と自分が「それに
取り組む理由」をブロックを用いて表現した。一人ひとりが描いている観光アイデアや、セミナーの内容を踏まえて四万十町に必要な
取り組みと考えられる作品が表現されるとともに、その取り組みが自分とどう関係しているのかという省察が行われた。
その後、各々が作成した「取り組みたいこと」がSDGsのどの達成目標に貢献するのか、17個の達成目標のアイコンを示したカードを活
用して関係図を表現した。「取り組みたいこと」がどの達成目標にどのような影響を与えるかを将来性を踏まえて考えていくことで、
自分自身とSDGs、そして地域の関係性をシステム的に捉えようとしていることが確認できた。
関係図を共有する様子
「取り組みたいこと」を中心に、SDGsの17の達成目標への貢献やその具体的中身を配置
受講生の様子 取り組みたいこと それに取り組む理由
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2026年までのまちづくり方針
14
観光関連施策
・地域資源活用商品のブランディング力の向上
・観光来訪者へのホスピタリティの向上
出典:『第2次四万十町総合振興計画』
参考資料
- 16. Copyright © 2021 Jun SUTO All Rights Reserved. 15
政策目標2「新たな地域ブランドで活力あるまち」
施策目標(3)多様な産業の展開
出典:『第2次四万十町総合振興計画』
-主な施策
• 地域資源のブランド化
• 6次産業化の推進
• 伝統工芸の育成
• 他産業との連携の強化
-現況(例)
• 地域ブランド︓仁井田米・四万十ポーク
• 伝統工芸︓十川泉貨紙、鍛治職人
-課題(例)
• 活用できる地域資源
〔米・ショウガ・豚・クリシイタケ・アユ・ヒノキなど〕
• 生産者所得の向上
参考資料
2026年までのまちづくり方針
- 17. Copyright © 2021 Jun SUTO All Rights Reserved.
2026年までのまちづくり方針
16
-主な施策
• 商店街を中心とした
市街地再生計画の策定と実施
• 商業関連団体の活性化
• 中商工業者への支援
-現況
• 商工業助成事業
• チャレンジショップ
-課題(例)
• 近隣の大型量販店・複合商業施設・
ネット販売の台頭
• 競争力の低下
• 商店街の空洞化
出典︓『第2次四万十町総合振興計画』
政策目標3「本物のおもてなしがあるまち」
施策目標(5)商工業の振興
参考資料
- 18. Copyright © 2021 Jun SUTO All Rights Reserved.
政策目標3「本物のおもてなしがあるまち」
施策目標(6)交流の促進
2026年までのまちづくり方針
17
-主な施策(例)
• 町の魅力PR推進
• 移住の促進
• 観光資源の活用計画の施策と実施
• イベントなどを通じた交流人口の拡大
• 都市住民等との交流促進
-現況
• 観光客の誘致
• 移住定住促進
-課題
• 観光資源のネットワーク作り
• 施設経営者の高齢化
参考資料
出典︓『第2次四万十町総合振興計画』
- 19. Copyright © 2021 Jun SUTO All Rights Reserved.
現状と数値目標
18
参考資料
出典︓『第2次四万十町総合振興計画』
- 20. Copyright © 2021 Jun SUTO All Rights Reserved.
2026年までのまちづくり方針ー施策と該当するSDGs項目
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参考資料
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今後のまちづくりにむけて
20
町の主要産業の魅力化・生産性の向上
農林水産業魅力化 生産力の向上
若い世代が安心して暮らすことのできる魅力ある環境づくり
子育て支援 ワークライフバランス 公共交通
郷土愛を育み、未来の四万十町を担う人材の育成
思いやり 尊重 創造性
清流四万十川のまちとしての美しい自然環境の創造
環境問題 自然エネルギー 循環型まちづくり
安心・安全の確保
災害対策 福祉 医療
参考資料
出典︓『第2次四万十町総合振興計画』
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都道府県別 訪問割合
21
①休日(14時)に指定地域に滞在した人口の居住都道府県割合
RESAS︓まちづくりマップ>From to 分析(滞在人口)→「グラフを表示」
滞在人口合:12,418人 (うち県外居住者:663人 県外割合:5.34%)
• 四万十町の訪問の95%は高知県内→コロナ前では85%程度(2017/01、2018/01)
• 例年、大阪府と愛媛県は上位に位置している
2021年1月
11,755人 663人
出典︓株式会社NTTドコモ・株式会社ドコモ・インサイトマーケティング「モバイル空間統計®」/総務省「平成27年国勢調査」
参考資料
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観光施設別 検索回数
22
交通手段:自動車 交通手段︓公共交通
②観光施設等を目的地とした検索回数ランキング(2019年/休日)
出典:株式会社ナビタイムジャパン「経路検索条件データ」
• 岩本寺及び海洋堂は交通手段問わず、よく検索されている観光地
• 道の駅は車移動の際の寄り道(休憩場所)として検索されている可能性が高い
RESAS:観光マップ>目的地分析→「目的地検索ランキングを表示」
参考資料
- 24. Copyright © 2021 Jun SUTO All Rights Reserved. 23
③指定地域を対象とした外国人滞在者数の推移(昼間10時~18時)
• 2017年・2019年は10月の滞在者数が増える➡四万十川ウルトラマラソンの影響︖
• 2019年は4月の滞在者数が大きく増えている➡四万十川桜マラソン大会の影響︖
• 2018年は例年ほど突出した部分はない
地域別外国人滞在者数 推移
出典:株式会社NTTドコモ・株式会社ドコモ・インサイトマーケティング「モバイル空間統計®」
RESAS︓観光マップ>外国人滞在分析→推移
参考資料
- 25. Copyright © 2021 Jun SUTO All Rights Reserved.
RESAS︓観光マップ>外国人移動相関分析→「グラフを表示」
周遊ルート分析(外国人)
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④四万十町に滞在した外国人訪問客が直前・直後に滞在していた地域割合
• 四国内を回遊していることから、移動範囲はそれほど広くないことが考えられる。
• 日本人訪問客と同様に、直前・直後の大阪府の滞在も多い。
60,092人 58,346人
出典︓国土交通省「FF-Data(訪日外国人流動データ)」
参考資料
- 26. Copyright © 2021 Jun SUTO All Rights Reserved.
高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室(須藤順研究室)
担当:准教授 須藤 順
〒780-8520 高知県高知市曙町2-5-1総合研究棟1階
TEL 088-788-8077 FAX 088-888-8043
E-mail j.suto@kochi-u.ac.jp
Web http://www.communitydesign-kochi.jp/
高知大学大学院総合人間自然科学研究科地域協働学専攻
担当:岡本 廉
E-mail b20m6j01@s.kochi-u.ac.jp
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