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論文の謝辞情報を用いた
ファンディング情報把握に向けて
2015年10月11日
科学技術・学術政策研究所
科学技術・学術基盤調査研究室
伊神 正貫
1
This work was partially
supported by
研究・技術計画学会第30回年次学術大会
2I18
• トムソン・ロイター社のWeb of Science Core Collectionは、2008年半ばか
ら謝辞(Acknowledge)の収録を開始。
• 謝辞情報に含まれる、研究資金の情報は、インプットとアウトプットとの関係
性を分析する上で、重要な情報。
• そこで、日本の論文(※1)について謝辞情報の収録状況と資金配分機関等
(※2)の表記の状況を調査。
2
論文の謝辞情報を用いたファンディング情報把握
科学技術・学術政策研究所(NISTEP NOTE No. 13)
論文の謝辞情報を用いたファンディング情報把握に向けて-謝辞情報の実態把握とそれを踏ま
えた将来的な方向性の提案-、2014年12月
※1 日本の論文とは、論文の著者所属機関に日本機関が1機関以上含まれている論文を指す。
※2 本調査で分析対象としたWeb of ScienceのFunding Agencyフィールドには、資金配分機関に加えて、
公的研究機関が保有する大型の加速器や望遠鏡といった施設、大学の共同利用施設、ゲノム情報
や観測データの利用などへの謝辞の情報も含まれている。
〈はじめに〉
• 2008年8月から2009年9月の1年間にWeb of Scienceに収録されたナノテクノロジー論文約9
万件の謝辞に含まれるファンディング情報の分析(Wang et al., 2011)
– 表記バリエーションの多様性, 異なる国に似た名前のファンディング機関等
• 2009年におけるWeb of Science(SCIE)中の10カ国の論文約50万件に含まれる謝辞データに
ついて分析(Wang et al., 2012)
– 主要国における資金機関の構造
• 責任著者が日本住所の31,808論文について、謝辞情報の分析をファンディングプログラムレ
ベル実施(林, 2013)
– ファンディング・プログラム間の共同受領関係の分析
• Web of Scienceを用いて2010年のスペイン論文(38,257論文)の謝辞データを分析(Díaz-Faes
et al., 2014)
– 謝辞の記述は、分野、著者数、雑誌のインパクト、分野内の基礎/応用タイプにより変動
• 膨大な謝辞情報のデータを網羅的にクリーニングするためのアルゴリズム開発(Sirtes &
Mathias, 2014)
• (本調査研究) 出版年が2008年~2013年の日本論文45万件について、網羅的に資金配分機
関等の情報の名寄せを実施 → 約1,700の日本の資金配分機関等と対応付け
3
先行研究の例
〈はじめに〉
4Web of Scienceの謝辞情報(Web of Scienceのスクリーンショット)
〈はじめに〉
5Web of Scienceの謝辞情報(Web of Scienceのスクリーンショット)
資金配分機関等の情報が
抽出されている。
〈はじめに〉
6
うち謝辞情報有
2009 75,352 38,129 50.6%
2010 74,179 41,590 56.1%
2011 76,048 45,304 59.6%
2012 76,223 47,193 61.9%
合計 301,802 172,216 57.1%
出版年
謝辞情報が含まれてい
る論文の割合
日本論文数
出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究
所が集計
注: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。Web of Scienceへの謝辞情報
の収録が2008年の半ばからであること、2013年については論文の収録ラグのため論文数が安定していないことを踏まえ、ここ
では2009年から2012年の状況を示している。
Web of Scienceに収録されている日本論文(2009年~2012年)の約60%が謝辞
情報を含む
謝辞情報の収録状況は分野に大きく依存
分子生物学・遺伝学、宇宙科学: 80%以上
工学: 40%より小さい、臨床医学、計算機科学、農業科学: 40%台
〈謝辞情報を含む日本論文の割合〉
〈論文における謝辞情報の現状〉
7
出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究
所が集計
注: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。Web of Scienceへの謝辞情報
の収録が2008年の半ばからであること、2013年については論文の収録ラグのため論文数が安定していないことを踏まえ、ここ
では2009年から2012年の状況を示している。
日本語で記述された論文や日本を出版国とするジャーナルにおける謝辞情報の
Web of Scienceへの収録割合は、英語で記述された論文や日本以外を出版国と
するジャーナルに比べて低い。
〈ジャーナルの記述言語と謝辞情報の収録状況〉
うち謝辞情報有
英語 261,341 153,701 58.8%
日本語 3,224 158 4.9%
複数言語 27,118 13,691 50.5%
その他言語 1,287 790 61.4%
不明 8,832 3,876 43.9%
合計 301,802 172,216 57.1%
論文言語
日本論文数 謝辞情報が含まれている
論文の割合
〈論文における謝辞情報の現状〉
8
出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究
所が集計
注: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。Web of Scienceへの謝辞情報
の収録が2008年の半ばからであること、2013年については論文の収録ラグのため論文数が安定していないことを踏まえ、ここ
では2009年から2012年の状況を示している。
日本語で記述された論文や日本を出版国とするジャーナルにおける謝辞情報の
Web of Scienceへの収録割合は、英語で記述された論文や日本以外を出版国と
するジャーナルに比べて低い。
うち謝辞情報有
日本 59,715 26,642 44.6%
日本以外 233,255 141,698 60.7%
不明 8,832 3,876 43.9%
合計 301,802 172,216 57.1%
出版国
日本論文数 謝辞情報が含まれている
論文の割合
〈ジャーナルの出版国と謝辞情報の収録状況〉
〈論文における謝辞情報の現状〉
9
38ジャーナル(※)について、著者の執筆の手引きを確認したところ、日本を出版
国とするジャーナルでは61%、日本以外を出版国とするジャーナルでは95%にお
いて、執筆の手引きで資金情報の記述について言及。
数 割合
日本 18 11 61%
日本以外 20 19 95%
出版国
執筆の手引きで資金情報の記述につい
ての言及があるジャーナル調査数
資金情報についてのフォーマット等の指定 該当数
研究を実施する上での資金提供者の役割の記述を求めている 9
全ての資金源についての記述を求めている 6
資金配分機関名と課題番号の記述を求めている 3
論文投稿時に資金源を登録(FundRefに登録されている機関リストから選択など)する 3
略称では無く正式名称での資金配分機関名の記述を求めている 2
謝辞に資金援助の記述がない場合、著者が援助を受けていないと想定すると明示されている 1
出典: 各ジャーナルのホームページ上の情報を用いて科学技術・学術政策研究所が集計
注: 表中に示した項目の複数に該当があるジャーナルについては、それぞれでカウントしている。
〈執筆の手引きで資金情報の記述についての言及があるジャーナル〉
〈執筆の手引きで述べられている資金情報についてのフォーマット等の指定〉
※ Essential Science Indicators (ESI)の22分野分類のうち、経済学・ビジネス、複合分野、社会科学一般を除いた19分野について
ジャーナルごとに日本論文数を計測し、日本論文数がもっとも多い1)日本を出版国とする1雑誌と2)日本以外を出版国とする1雑誌
を調査対象とした。
〈論文における謝辞情報の現状〉
10
謝辞情報には多くの表記バリエーションが存在し、そのままでは資金配分機関等
の出現頻度の正確な集計は困難である。
日本論文
45万論文
謝辞情報を含む
日本論文
23万論文
資金配分機関等レコード数[54万件]
①日本の資金配分機関等
32.6万件
表記バリエーション数4.2万
②外国の資金配分機関等 15.6万件
③判別不能・未調査 5.8万件
約1,700の日本の資金配分機関等
との対応付け
上位20機関によるカバー率
約79% (25.7万件/32.6万件)
表記バリエーション数2.7万
(出版年:2008年~2013年)
〈論文における謝辞情報の現状〉
11
〈論文における謝辞情報の現状〉
連番 カテゴリー 機関名
表記バリ
エーション数
出現頻度
出現頻度
(%)
出現頻度/
表記バリ
エーション数
1 省庁 文部科学省 11,519 113,886 34.9 9.9
2 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人日本学術振興会 5,095 73,386 22.5 14.4
3 省庁 厚生労働省 2,257 18,179 5.6 8.1
4 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人科学技術振興機構 3,318 17,372 5.3 5.2
5 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 872 8,180 2.5 9.4
6 非営利団体・その他国内機関 公益財団法人武田科学振興財団 97 3,458 1.1 35.6
7 省庁 農林水産省 330 2,619 0.8 7.9
8 省庁 環境省 355 2,523 0.8 7.1
9 非営利団体・その他国内機関 公益財団法人上原記念生命科学財団 60 1,956 0.6 32.6
10 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 397 1,943 0.6 4.9
11 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人理化学研究所 493 1,768 0.5 3.6
12 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人医薬基盤研究所 182 1,706 0.5 9.4
13 大学等 東京大学 487 1,616 0.5 3.3
14 大学等 東北大学 653 1,567 0.5 2.4
15 省庁 経済産業省 341 1,482 0.5 4.3
16 大学等 京都大学 513 1,392 0.4 2.7
17 非営利団体・その他国内機関 公益財団法人内藤記念科学振興財団 48 1,238 0.4 25.8
18 非営利団体・その他国内機関 公益財団法人住友財団 52 1,073 0.3 20.6
19 大学等 大阪大学 393 1,020 0.3 2.6
20 非営利団体・その他国内機関 公益財団法人日本科学協会 64 919 0.3 14.4
出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究所が集計
注: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。なるべく多数の表記バリエーションを分析対
象とするために、出版年が2008年から2013年の論文を分析対象とした。
謝辞情報における出現頻度がもっとも多いのは「文部科学省」であるが、表記バリ
エーションも多い。
〈主要な資金配分機関等の出現頻度と表記バリエーション数〉
12
各資金配分機関等の謝辞中への出現頻度と
表記バリエーション(HHI)の関係
出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science
Citation Index Expanded) XMLバージョンを用
いて科学技術・学術政策研究所が集計
注: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ド
キュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。
なるべく多数の表記バリエーションを分析対象
とするために、出版年が2008年から2013年の
論文を分析対象とした。
〈論文における謝辞情報の現状〉
• 宇宙科学、物理学、地球科学: 資金配分機関等における外国の機関割合が高
• 薬学・毒性学、臨床医学、化学: 資金配分機関等における外国の機関割合が低
13
国内の機関、海外の機関、判別不能・未調査のバランス
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
F22:宇宙科学(17391)
F18:物理学(107117)
F09:地球科学(18071)
F05:計算機科学(5921)
F20:精神医学/心理学(3996)
F12:数学(7059)
F08:環境/生態学(9414)
F14:分子生物学・遺伝学(32755)
F11:材料科学(24191)
F07:工学(17856)
F13:微生物学(10087)
F01:農業科学(6831)
F10:免疫学(12147)
F16:神経科学・行動学(26271)
F19:植物・動物学(24841)
F02:生物学・生化学(46774)
F03:化学(70586)
F04:臨床医学(81397)
F17:薬学・毒性学(14568)
外国の機関
日本の機関
判別不能・未調査
出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究所が集計
注1: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。なるべく多数の表記バリエーションを分析対
象とするために、出版年が2008年から2013年の論文を分析対象とした。
注2: カッコ内の数字は、謝辞情報における資金配分機関等の出現頻度。
〈論文における謝辞情報の現状〉
• 精神医学/心理学、臨床医学、免疫学など: 企業・非営利団体等の割合が高
• 宇宙科学、数学、地球科学: 企業・非営利団体等の割合が低
14
日本の機関についての詳細なバランス
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%
F20:精神医学/心理学(2134)
F04:臨床医学(54694)
F10:免疫学(7607)
F17:薬学・毒性学(10857)
F16:神経科学・行動学(17048)
F14:分子生物学・遺伝学(19504)
F02:生物学・生化学(33284)
F07:工学(11236)
F13:微生物学(6590)
F03:化学(51650)
F11:材料科学(15174)
F05:計算機科学(3330)
F01:農業科学(4300)
F08:環境/生態学(5531)
F19:植物・動物学(16702)
F18:物理学(46450)
F09:地球科学(8926)
F12:数学(4408)
F22:宇宙科学(4988)
企業
非営利団体・その他国内機関
省庁
独立行政法人・特殊法人・国の機関
大学等
出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究所が集計
注1: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。なるべく多数の表記バリエーションを分析対
象とするために、出版年が2008年から2013年の論文を分析対象とした。
注2: カッコ内の数字は、謝辞情報における資金配分機関等の出現頻度。
〈論文における謝辞情報の現状〉
http://www.nistep.go.jp/research/sciencemap
日本の153研究機関の活動
状況+論文に掲載されてい
る資金配分機関等の状況に
ついても可視化
15
〈サイエンスマップ2012〉
高解像度の画像を
ダウンロード可能
16
〈サイエンスマップ2012〉
文部科学省
環境省
経済産業省
新エネルギー・産業技術総合
開発機構科学技術振興機構
日本学術振興会
17
〈サイエンスマップ2012〉
厚生労働省
医薬基盤研究所
総務省
情報通信研究機構
農業・食品産業技術総合
研究機構
農林水産省
18
〈サイエンスマップ2012〉
〈謝辞情報の活用と統一課題番号〉
19
• 統一課題番号は、少なくとも次に示すような特徴を備える必要がある。
① 日本の研究資金であることが分かるようにする
② 資金配分機関等、事業・プログラム等、助成開始年、個別の研究課題の情報を識別子として含める
③ 桁数を固定し、途中にスペースを入れない
統一課題番号を用いた謝辞の記述イメージ
J P N O O P P Y Y N N N N N N
国
コード
機関
コード
事業等
コード
年
コード 課題コード
統一課題番号のイメージ
謝辞情報を用いた事業やプログラムレベルの分析を可能とし、研究者への負担も
軽減するための方策として、我が国で統一した課題番号(統一課題番号)の導入
が有効と考えられる。
This work was supported by JSPS KAKENHI Grant Numbers JPN01AH15012345,
JPN01BH15012345, JPN01YH15012345; and Japan Science and Technology Agency
Grant Number JPN02XX15012345.
20
国コードや機関コードが有効な理由
〈国コード〉
• 謝辞に記載されているのが日本の資金配分機関等であることの明確化
− 表記バリエーションのクリーニングの際に、国情報が含まれておらず、類似の名称の他
国機関との判別がつかない事例が存在
− 国際共著論文の割合は年々増加していることから、他国機関との区別を明確にするた
めにも国情報は必要
〈機関コード〉
• 38ジャーナル(※)について、著者の執筆の手引きを確認したところ、次のような雑誌が存在し
た。
− 資金配分機関名を略称では無く正式名称で記述することを指示しているものが2誌
− FundRefに登録されている機関リストから、資金配分機関を選択するようになっているも
のが2誌
• これに従うと、JSPS KAKENHIという表現が出来ない。課題番号中に機関コードを入れておけ
ば、資金配分機関名に表記バリエーションや欠落があっても、JSPSへの謝辞であるということ
が分かる。
※ Essential Science Indicators (ESI)の22分野分類のうち、経済学・ビジネス、複合分野、社会科学一般を除いた19分野について
ジャーナルごとに日本論文数を計測し、日本論文数がもっとも多い1)日本を出版国とする1雑誌と2)日本以外を出版国とする1雑誌
を調査対象とした。
〈謝辞情報の活用と統一課題番号〉
21
統一課題番号の利点
• 研究者の負担低減(研究費間で統一された謝辞の記述)
• さまざまな研究成果へのタグ付
− 研究から得られたデータなど、論文に限ることなく、さまざまな研究成果(含むオープンデー
タ)へのタグ付けに活用可能
• 機関レポジトリに蓄積されたデータの活用
− 機関レポジトリに蓄積された電子ファイルを統一課題番号で検索することで、ある機関の成
果はどのような研究資金源を活用することで生み出されているのかの把握が可能
• 我が国の研究費の配分状況の俯瞰的な把握
− 統一課題番号検索システム(※)から、公的外部資金の検索が可能となれば、例えば特定
のテーマに注目し、どの資金配分機関でどれくらいの数の研究課題に対して、研究助成が
行われているかの把握が可能
• 我が国のファンディングのVisibility向上
• インプットとアウトプットとのよりタイムラグのない(リアルタイム)分析
− WoSとKAKENデータベースを連結する場合、KAKENへの成果情報の収録ラグ、KAKENと
WoSの連結作業時間などが避けられない
※統一課題番号検索システム
研究者の負担を低減するために、研究者が氏名や課題名を用いて検索することで統一課題番号を一括して確認
できる機能、統一課題番号で検索することで研究課題についての情報を一括して確認できる機能をもった検索シ
ステム
〈謝辞情報の活用と統一課題番号〉
• SciREX データ・情報基盤構築から得られた成果を実装に結びつけるフィ
ージビリー・スタディーをトムソン・ロイターとNISTEPの共同研究として実
施。
• SciREXデータ・情報基盤構築で作成したデータをユーザに還元。
22
トムソン・ロイターとの共同研究
(2015年5月から1~2年間を目途)
科学技術イノベーション政策における
「政策のための科学」推進事業(SciREX)
データ・情報基盤構築
http://www.nistep.go.jp/research/scisip/data-and-information-infrastructure
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2015/nistep/
〈謝辞情報の活用と統一課題番号〉

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論文の謝辞情報を用いた ファンディング情報把握に向けて

  • 2. • トムソン・ロイター社のWeb of Science Core Collectionは、2008年半ばか ら謝辞(Acknowledge)の収録を開始。 • 謝辞情報に含まれる、研究資金の情報は、インプットとアウトプットとの関係 性を分析する上で、重要な情報。 • そこで、日本の論文(※1)について謝辞情報の収録状況と資金配分機関等 (※2)の表記の状況を調査。 2 論文の謝辞情報を用いたファンディング情報把握 科学技術・学術政策研究所(NISTEP NOTE No. 13) 論文の謝辞情報を用いたファンディング情報把握に向けて-謝辞情報の実態把握とそれを踏ま えた将来的な方向性の提案-、2014年12月 ※1 日本の論文とは、論文の著者所属機関に日本機関が1機関以上含まれている論文を指す。 ※2 本調査で分析対象としたWeb of ScienceのFunding Agencyフィールドには、資金配分機関に加えて、 公的研究機関が保有する大型の加速器や望遠鏡といった施設、大学の共同利用施設、ゲノム情報 や観測データの利用などへの謝辞の情報も含まれている。 〈はじめに〉
  • 3. • 2008年8月から2009年9月の1年間にWeb of Scienceに収録されたナノテクノロジー論文約9 万件の謝辞に含まれるファンディング情報の分析(Wang et al., 2011) – 表記バリエーションの多様性, 異なる国に似た名前のファンディング機関等 • 2009年におけるWeb of Science(SCIE)中の10カ国の論文約50万件に含まれる謝辞データに ついて分析(Wang et al., 2012) – 主要国における資金機関の構造 • 責任著者が日本住所の31,808論文について、謝辞情報の分析をファンディングプログラムレ ベル実施(林, 2013) – ファンディング・プログラム間の共同受領関係の分析 • Web of Scienceを用いて2010年のスペイン論文(38,257論文)の謝辞データを分析(Díaz-Faes et al., 2014) – 謝辞の記述は、分野、著者数、雑誌のインパクト、分野内の基礎/応用タイプにより変動 • 膨大な謝辞情報のデータを網羅的にクリーニングするためのアルゴリズム開発(Sirtes & Mathias, 2014) • (本調査研究) 出版年が2008年~2013年の日本論文45万件について、網羅的に資金配分機 関等の情報の名寄せを実施 → 約1,700の日本の資金配分機関等と対応付け 3 先行研究の例 〈はじめに〉
  • 4. 4Web of Scienceの謝辞情報(Web of Scienceのスクリーンショット) 〈はじめに〉
  • 5. 5Web of Scienceの謝辞情報(Web of Scienceのスクリーンショット) 資金配分機関等の情報が 抽出されている。 〈はじめに〉
  • 6. 6 うち謝辞情報有 2009 75,352 38,129 50.6% 2010 74,179 41,590 56.1% 2011 76,048 45,304 59.6% 2012 76,223 47,193 61.9% 合計 301,802 172,216 57.1% 出版年 謝辞情報が含まれてい る論文の割合 日本論文数 出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究 所が集計 注: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。Web of Scienceへの謝辞情報 の収録が2008年の半ばからであること、2013年については論文の収録ラグのため論文数が安定していないことを踏まえ、ここ では2009年から2012年の状況を示している。 Web of Scienceに収録されている日本論文(2009年~2012年)の約60%が謝辞 情報を含む 謝辞情報の収録状況は分野に大きく依存 分子生物学・遺伝学、宇宙科学: 80%以上 工学: 40%より小さい、臨床医学、計算機科学、農業科学: 40%台 〈謝辞情報を含む日本論文の割合〉 〈論文における謝辞情報の現状〉
  • 7. 7 出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究 所が集計 注: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。Web of Scienceへの謝辞情報 の収録が2008年の半ばからであること、2013年については論文の収録ラグのため論文数が安定していないことを踏まえ、ここ では2009年から2012年の状況を示している。 日本語で記述された論文や日本を出版国とするジャーナルにおける謝辞情報の Web of Scienceへの収録割合は、英語で記述された論文や日本以外を出版国と するジャーナルに比べて低い。 〈ジャーナルの記述言語と謝辞情報の収録状況〉 うち謝辞情報有 英語 261,341 153,701 58.8% 日本語 3,224 158 4.9% 複数言語 27,118 13,691 50.5% その他言語 1,287 790 61.4% 不明 8,832 3,876 43.9% 合計 301,802 172,216 57.1% 論文言語 日本論文数 謝辞情報が含まれている 論文の割合 〈論文における謝辞情報の現状〉
  • 8. 8 出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究 所が集計 注: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。Web of Scienceへの謝辞情報 の収録が2008年の半ばからであること、2013年については論文の収録ラグのため論文数が安定していないことを踏まえ、ここ では2009年から2012年の状況を示している。 日本語で記述された論文や日本を出版国とするジャーナルにおける謝辞情報の Web of Scienceへの収録割合は、英語で記述された論文や日本以外を出版国と するジャーナルに比べて低い。 うち謝辞情報有 日本 59,715 26,642 44.6% 日本以外 233,255 141,698 60.7% 不明 8,832 3,876 43.9% 合計 301,802 172,216 57.1% 出版国 日本論文数 謝辞情報が含まれている 論文の割合 〈ジャーナルの出版国と謝辞情報の収録状況〉 〈論文における謝辞情報の現状〉
  • 9. 9 38ジャーナル(※)について、著者の執筆の手引きを確認したところ、日本を出版 国とするジャーナルでは61%、日本以外を出版国とするジャーナルでは95%にお いて、執筆の手引きで資金情報の記述について言及。 数 割合 日本 18 11 61% 日本以外 20 19 95% 出版国 執筆の手引きで資金情報の記述につい ての言及があるジャーナル調査数 資金情報についてのフォーマット等の指定 該当数 研究を実施する上での資金提供者の役割の記述を求めている 9 全ての資金源についての記述を求めている 6 資金配分機関名と課題番号の記述を求めている 3 論文投稿時に資金源を登録(FundRefに登録されている機関リストから選択など)する 3 略称では無く正式名称での資金配分機関名の記述を求めている 2 謝辞に資金援助の記述がない場合、著者が援助を受けていないと想定すると明示されている 1 出典: 各ジャーナルのホームページ上の情報を用いて科学技術・学術政策研究所が集計 注: 表中に示した項目の複数に該当があるジャーナルについては、それぞれでカウントしている。 〈執筆の手引きで資金情報の記述についての言及があるジャーナル〉 〈執筆の手引きで述べられている資金情報についてのフォーマット等の指定〉 ※ Essential Science Indicators (ESI)の22分野分類のうち、経済学・ビジネス、複合分野、社会科学一般を除いた19分野について ジャーナルごとに日本論文数を計測し、日本論文数がもっとも多い1)日本を出版国とする1雑誌と2)日本以外を出版国とする1雑誌 を調査対象とした。 〈論文における謝辞情報の現状〉
  • 11. 11 〈論文における謝辞情報の現状〉 連番 カテゴリー 機関名 表記バリ エーション数 出現頻度 出現頻度 (%) 出現頻度/ 表記バリ エーション数 1 省庁 文部科学省 11,519 113,886 34.9 9.9 2 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人日本学術振興会 5,095 73,386 22.5 14.4 3 省庁 厚生労働省 2,257 18,179 5.6 8.1 4 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人科学技術振興機構 3,318 17,372 5.3 5.2 5 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 872 8,180 2.5 9.4 6 非営利団体・その他国内機関 公益財団法人武田科学振興財団 97 3,458 1.1 35.6 7 省庁 農林水産省 330 2,619 0.8 7.9 8 省庁 環境省 355 2,523 0.8 7.1 9 非営利団体・その他国内機関 公益財団法人上原記念生命科学財団 60 1,956 0.6 32.6 10 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 397 1,943 0.6 4.9 11 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人理化学研究所 493 1,768 0.5 3.6 12 独立行政法人・特殊法人・国の機関 独立行政法人医薬基盤研究所 182 1,706 0.5 9.4 13 大学等 東京大学 487 1,616 0.5 3.3 14 大学等 東北大学 653 1,567 0.5 2.4 15 省庁 経済産業省 341 1,482 0.5 4.3 16 大学等 京都大学 513 1,392 0.4 2.7 17 非営利団体・その他国内機関 公益財団法人内藤記念科学振興財団 48 1,238 0.4 25.8 18 非営利団体・その他国内機関 公益財団法人住友財団 52 1,073 0.3 20.6 19 大学等 大阪大学 393 1,020 0.3 2.6 20 非営利団体・その他国内機関 公益財団法人日本科学協会 64 919 0.3 14.4 出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究所が集計 注: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。なるべく多数の表記バリエーションを分析対 象とするために、出版年が2008年から2013年の論文を分析対象とした。 謝辞情報における出現頻度がもっとも多いのは「文部科学省」であるが、表記バリ エーションも多い。 〈主要な資金配分機関等の出現頻度と表記バリエーション数〉
  • 12. 12 各資金配分機関等の謝辞中への出現頻度と 表記バリエーション(HHI)の関係 出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用 いて科学技術・学術政策研究所が集計 注: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ド キュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。 なるべく多数の表記バリエーションを分析対象 とするために、出版年が2008年から2013年の 論文を分析対象とした。 〈論文における謝辞情報の現状〉
  • 13. • 宇宙科学、物理学、地球科学: 資金配分機関等における外国の機関割合が高 • 薬学・毒性学、臨床医学、化学: 資金配分機関等における外国の機関割合が低 13 国内の機関、海外の機関、判別不能・未調査のバランス 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% F22:宇宙科学(17391) F18:物理学(107117) F09:地球科学(18071) F05:計算機科学(5921) F20:精神医学/心理学(3996) F12:数学(7059) F08:環境/生態学(9414) F14:分子生物学・遺伝学(32755) F11:材料科学(24191) F07:工学(17856) F13:微生物学(10087) F01:農業科学(6831) F10:免疫学(12147) F16:神経科学・行動学(26271) F19:植物・動物学(24841) F02:生物学・生化学(46774) F03:化学(70586) F04:臨床医学(81397) F17:薬学・毒性学(14568) 外国の機関 日本の機関 判別不能・未調査 出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究所が集計 注1: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。なるべく多数の表記バリエーションを分析対 象とするために、出版年が2008年から2013年の論文を分析対象とした。 注2: カッコ内の数字は、謝辞情報における資金配分機関等の出現頻度。 〈論文における謝辞情報の現状〉
  • 14. • 精神医学/心理学、臨床医学、免疫学など: 企業・非営利団体等の割合が高 • 宇宙科学、数学、地球科学: 企業・非営利団体等の割合が低 14 日本の機関についての詳細なバランス 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% F20:精神医学/心理学(2134) F04:臨床医学(54694) F10:免疫学(7607) F17:薬学・毒性学(10857) F16:神経科学・行動学(17048) F14:分子生物学・遺伝学(19504) F02:生物学・生化学(33284) F07:工学(11236) F13:微生物学(6590) F03:化学(51650) F11:材料科学(15174) F05:計算機科学(3330) F01:農業科学(4300) F08:環境/生態学(5531) F19:植物・動物学(16702) F18:物理学(46450) F09:地球科学(8926) F12:数学(4408) F22:宇宙科学(4988) 企業 非営利団体・その他国内機関 省庁 独立行政法人・特殊法人・国の機関 大学等 出典: トムソン・ロイター社Web of Science (Science Citation Index Expanded) XMLバージョンを用いて科学技術・学術政策研究所が集計 注1: 出版年を用いた整数カウント法による集計。ドキュメントタイプはArticle, Reviewを対象とした。なるべく多数の表記バリエーションを分析対 象とするために、出版年が2008年から2013年の論文を分析対象とした。 注2: カッコ内の数字は、謝辞情報における資金配分機関等の出現頻度。 〈論文における謝辞情報の現状〉
  • 19. 〈謝辞情報の活用と統一課題番号〉 19 • 統一課題番号は、少なくとも次に示すような特徴を備える必要がある。 ① 日本の研究資金であることが分かるようにする ② 資金配分機関等、事業・プログラム等、助成開始年、個別の研究課題の情報を識別子として含める ③ 桁数を固定し、途中にスペースを入れない 統一課題番号を用いた謝辞の記述イメージ J P N O O P P Y Y N N N N N N 国 コード 機関 コード 事業等 コード 年 コード 課題コード 統一課題番号のイメージ 謝辞情報を用いた事業やプログラムレベルの分析を可能とし、研究者への負担も 軽減するための方策として、我が国で統一した課題番号(統一課題番号)の導入 が有効と考えられる。 This work was supported by JSPS KAKENHI Grant Numbers JPN01AH15012345, JPN01BH15012345, JPN01YH15012345; and Japan Science and Technology Agency Grant Number JPN02XX15012345.
  • 20. 20 国コードや機関コードが有効な理由 〈国コード〉 • 謝辞に記載されているのが日本の資金配分機関等であることの明確化 − 表記バリエーションのクリーニングの際に、国情報が含まれておらず、類似の名称の他 国機関との判別がつかない事例が存在 − 国際共著論文の割合は年々増加していることから、他国機関との区別を明確にするた めにも国情報は必要 〈機関コード〉 • 38ジャーナル(※)について、著者の執筆の手引きを確認したところ、次のような雑誌が存在し た。 − 資金配分機関名を略称では無く正式名称で記述することを指示しているものが2誌 − FundRefに登録されている機関リストから、資金配分機関を選択するようになっているも のが2誌 • これに従うと、JSPS KAKENHIという表現が出来ない。課題番号中に機関コードを入れておけ ば、資金配分機関名に表記バリエーションや欠落があっても、JSPSへの謝辞であるということ が分かる。 ※ Essential Science Indicators (ESI)の22分野分類のうち、経済学・ビジネス、複合分野、社会科学一般を除いた19分野について ジャーナルごとに日本論文数を計測し、日本論文数がもっとも多い1)日本を出版国とする1雑誌と2)日本以外を出版国とする1雑誌 を調査対象とした。 〈謝辞情報の活用と統一課題番号〉
  • 21. 21 統一課題番号の利点 • 研究者の負担低減(研究費間で統一された謝辞の記述) • さまざまな研究成果へのタグ付 − 研究から得られたデータなど、論文に限ることなく、さまざまな研究成果(含むオープンデー タ)へのタグ付けに活用可能 • 機関レポジトリに蓄積されたデータの活用 − 機関レポジトリに蓄積された電子ファイルを統一課題番号で検索することで、ある機関の成 果はどのような研究資金源を活用することで生み出されているのかの把握が可能 • 我が国の研究費の配分状況の俯瞰的な把握 − 統一課題番号検索システム(※)から、公的外部資金の検索が可能となれば、例えば特定 のテーマに注目し、どの資金配分機関でどれくらいの数の研究課題に対して、研究助成が 行われているかの把握が可能 • 我が国のファンディングのVisibility向上 • インプットとアウトプットとのよりタイムラグのない(リアルタイム)分析 − WoSとKAKENデータベースを連結する場合、KAKENへの成果情報の収録ラグ、KAKENと WoSの連結作業時間などが避けられない ※統一課題番号検索システム 研究者の負担を低減するために、研究者が氏名や課題名を用いて検索することで統一課題番号を一括して確認 できる機能、統一課題番号で検索することで研究課題についての情報を一括して確認できる機能をもった検索シ ステム 〈謝辞情報の活用と統一課題番号〉
  • 22. • SciREX データ・情報基盤構築から得られた成果を実装に結びつけるフィ ージビリー・スタディーをトムソン・ロイターとNISTEPの共同研究として実 施。 • SciREXデータ・情報基盤構築で作成したデータをユーザに還元。 22 トムソン・ロイターとの共同研究 (2015年5月から1~2年間を目途) 科学技術イノベーション政策における 「政策のための科学」推進事業(SciREX) データ・情報基盤構築 http://www.nistep.go.jp/research/scisip/data-and-information-infrastructure http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2015/nistep/ 〈謝辞情報の活用と統一課題番号〉