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1. ブロックチェーンを活用した
サプライチェーンマネジメントシステムの開発
東京大学 i-Constructionシステム学
受託研究員 松下 文哉
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2. 目次
1. 寄付講座での活動
2. 用語の定義
3. 課題
4. 開発目的
5. システムの全体像
6. 品質・出来形の段階確認検査（立会検査）の効率化
7. 支払の自動化・円滑化
8. 維持管理段階での施工情報（品質・出来形）の活用
9. 試験運用計画
10. プログラムのオープンソース化
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研究全般について
システムの詳細・活用方法
今後の取り組み

3. 寄付講座での活動
寄付講座での活動
・ 小澤教授とのディスカッション（週１回 計４７回実施）
・ 国内，海外視察（アメリカ，シンガポール，フィンランド）
・ 寄付講座メンバー全員参加の定例研究会議（週１回）
米国マイクロソフトにて シンガポール 建築現場（国立病院） フィンランド オール大学
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4. 施工情報 BLOCKCHAIN Smart Contract
概
念
図
定
義
QCDSEを管理するために利用する情
報。この情報は立会検査，支払いの
元情報になるほか維持管理で利用
が期待されるデータ。
暗号学的技術により改竄不可
能なファイル形式を担保
ブロックチェーン上に
実装可能なプログラム。
BLOCKCHAIN上の情報
に基づいてプログラム
が実行される。
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用語の定義
data data data
ハッシュ関数 ハッシュ関数 data data
重機のGNSS
※土工事の請負金額
１億円当たり時の情報量
材料情報
出来形情報
写真・施工図
10,478
MB
0.6
MB
1,000
MB
689
MB
計12GB/億
ブロックチェーン
Smart Contract

5. 鉄筋商社
鉄筋メーカー
商社（原材料）
・・・・・・
２次製品 リース
1次施工業者
（クレーンオペ）
1次施工業者
（躯体工事）
2次施工業者
（鉄筋組立）
2次施工業者
（鉄筋架設）
3次施工業者
（超音波）
3次施工業者
（エンクロ）
鉄筋工事に関わる専門工事会社（サプライヤー）
材料供給
施工
課題
施工管理
・施工記録
・帳票作成
・検査準備
元請職員
発注者（監督員）
立会検査 維持管理者
竣工検査をへて
竣工図書の引継ぎ
施工情報が元請を起点に分かれている
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6. 開発目的
異なるプレイヤー間で“正しい情報”を
“利用可能な状態”で効率よく流通・運用する仕組み
正しい情報 改竄不可能，検査済み（情報の品質が担保）
利用可能な
状態
検索が容易であること
オープンフォーマットの利用（IFC, LandXML）
異なる
プレイヤー
発注者，施工者，専門工事業者，資機材メー
カー，維持管理者
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7. 検査結果の入力検索・閲覧
システムの全体像
BLOCKCHAIN
支
払
い
シ
ス
テ
ム
開発した範囲
運
営
・
維
持
管
理
シ
ス
テ
ム
検査システム
閲覧
検索
入力値の解析グラフィック処理・結果閲覧（例：出来形の誤差判定）
競争領域
Smart Contract
発注者
元請
専門工事業者1 専門工事業者2
契約書1111
契約書2223 契約書2224
契約番号，注文者，請負者，
請負金額
施工計画・管理システム （施工情報の入力）
施工情報のデジタル化（例：IcT土工）, 共通データ環境の施工段階への適応
競争領域
施工情報の入力
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契約情報
検査情報
参照ファイル，検査判定
非改竄性が担保され
た施工情報

8. 8
品質・出来形の段階確認検査（立会検査）の効率化
発注者・施工者・専門工事業者のために
品質・出来形の段階確認検査（立会検査）の効率化
維持管理段階での施工情報（品質・出来形）の活用
維持管理者のために，品質・出来形のトレーサビリティを持った
モデルを生成し維持管理段階へ引き渡す
支払の自動化・円滑化
受発注者間の支払いを自動化・円滑化し
受注者の金利負担軽減，新規企業の参入障壁を低減
実務のなかで合理化・効率化される内容

9. 品質・出来形の段階確認検査（立会検査）の効率化
BLOCKCHAIN
非改竄・トレーサビリティ
施工計画・管理システム
検査システム
施工情報
（品質・出来形）
検査結果閲覧
締固度 運搬掘削・積込
出来形測量盛土
施工（例：土工事）
施工管理（自主管理）
・施工記録
・帳票作成
・検査準備
元請職員
発注者（監督員）
提案するシステム
立会検査
施工管理情報を直接活用する立会検査の実現
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10. Smart ContractSmart Contract
支払の自動化・円滑化
BLOCKCHAIN
検査結果施工情報
毎日の出来形に応じた日々払いの実現
Smart Contract＋
支払へ
ブロックチェーン上に実装可能なプログラム
Smart Contract（プログラム）:
ある条件（品質・出来形）が入力されると自動
的にプログラム（支払い）が実行される仕組み
金利負担の低減 施工管理情報を入力し検査が完了次第，入金が可能とな
るため元請，専門工事業者の金利負担の低減につながる
勘定業務の効率化 ブロックチェーン上の情報をもとに支払いを行うため勘定
業務（出来形確認，納入伝票確認，人工確認）を効率化
【効果】
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11. 維持管理段階での施工情報（品質・出来形）の活用
BLOCKCHAIN
非改竄・トレーサビリティ
出来形情報
その他の施工管理情報
油圧ショベルの刃先 締固め記録
盛土材の材料情報 盛土材の材料情報検索
処理
閲覧
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写真 国土交通省関東地方整備局より提供（2019年8月1日に提供）
維持管理者

12. 試験運用計画
立会検査の合理化に関する試験運用の計画
ⅰ． ブロックチェーン上のデータを用いた検査
ⅱ． 改竄データの特定が可能か確認
試験運用での確認内容
国土交通省関東地方整備局 北首都国道事務所
H30 東埼玉道路大川戸地区改良他工事にて１２月下旬から１月上旬
転圧・出来形測量を
対象に試験運用を計画
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実施予定場所と時期

13. 全体設計の確定
バージョン管理
プログラムのオープンソース化
BLOCKCHAIN
非改竄・トレーサビリティ
Smart Contract
誰でも追加開発・利用が可能な環境の構築を目指す
API
施工計画・管理に利用するソフトウェア
グラフィック処理・数値処理をするソフトウェア
協調領域
競争領域
オープンソース化
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14. ご清聴ありがとうございました
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