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2013.3.15
キャリアカウンセラー 林真理⼦
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6
人が役割をもって生きている3領域
A.生物学的・社会的関わり合い
B.仕事・キャリアへの関わり合い
C.家族関係への関わり合い
出典:「自己、仕事、家庭の複合体としての個人を把握するモデル」Edger h. Schein
『新版キャリアの⼼理学 キャリア支援への発達的アプローチ』渡辺三枝子編著
生物学的・社会的
(自己発達のための)
環境
仕事・キャリア
の環境
家族関係
A
B C
個人
家族における役割
は、年齢段階に
そって変化するこ
とが多く、⺟親・
子などは(通常)放
棄できない
誰しも、生まれ育っ
た土地や時代の文化
的規範に影響を受け、
年齢段階にそって環
境と関わる
7
生物学的・社会的サイクル 仕事・キャリアサイクル 家族関係サイクル
子ども
兄弟
/姉妹
夫
/妻
父親
/⺟親学生 企業人 自営業
ボラン
ティア
人種
/宗教
日本
国⺠
男性
/⼥性 今○歳
地域 学校 職場 家庭
▼担う役割、受ける影響
コミュニティ
平成
生まれ
大阪
育ち
先天的
資質
性格
/嗜好
主婦
/主夫
年⾦
生活者 余暇人
加藤家
家訓!
リーダー
シップ
○○社○○
課の課⻑と
して
我が校の生
徒であるか
らには
大阪で
⽣まれた⼥
やさかいー
▼それぞれの役割を演じる場
8
生物学的・社会的サイクル 仕事・キャリアサイクル 家族関係サイクル
●家庭のしつけ
●結婚
●離婚
●家業を継ぐ/継がない
●家を買う、引越す
●妊娠、出産
●育児
●子どもの養育費を稼ぐ
●配偶者のキャリア転機(転
勤、転職、失業、独⽴など)
●子どもの入学、卒業
●⼦どもが⾃⽴する
●家族の病気、介護
●家族との死別
●誕生
●義務教育を受ける
●地域における教育
●成人したら社会に出て働く
●勤労の義務
●納税の義務
●子に教育を受けさせる義務
●中年の危機
●65歳で定年退職する
●社会情勢や時代背景の影響
●地域活動のイベント
●趣味活動のイベント
●学校選び、受験、合否
●入学
●学校教育
●卒業/できない
●希望の職に就く/就かない
●就職
●業界や勤め先の風土
●異動、転勤
●昇進昇格、昇給
●部下をもつ
●降格
●退職
●解雇、失業
●転職
●独⽴
●引退/早期退職
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成⻑・空想・探求
0〜21歳
教育と訓練
16〜25歳
初期キャリア
17〜30歳
中期キャリア
25〜45歳
幼少期から⻘年期初期。こ
の段階におけるキャリアは、
職業についての固定概念に
すぎない。どのような職業
を選択したとしても、その
後必要となる教育訓練に備
える段階となる。
仕事と組織のメンバーとし
て意味あるセルフ・イメー
ジを確⽴する時期。⾼度な
責任をもつようになり、⻑
期のキャリア計画を⽴てる。
キャリア計画には仕事、家
庭、自己の3領域が統合され
るよう調整する必要がある。
仕事の世界への参加と基本
的訓練の時期。仕事の目標
が明確化されたり、変化し
たりするために何らかの選
択をすることが必要になる。
自分と組織の要求を調和さ
せることを学び、職業に応
じて教育と訓練が必要。
現実の仕事がどのようなも
のか、仕事に対してどのよ
うに取り組むかを学ぶ時期。
仕事の義務を果たす上で自
分の才能、動機、価値観な
どが本格的に試され、その
なかで、より明確な職業上
の⾃⼰概念を開発する。
中期キャリアの危機
35〜45歳
後期キャリア
40歳〜定年
衰えと離脱
40歳〜定年
引退
これまでの歩みを再評価し、
現状維持かキャリアを変え
るか、新しいより⾼度な仕
事に進むか決定する。家庭
とキャリアそれぞれの欲求
に葛藤が発生し、その問題
解決を⾏うためにさまざま
な努⼒が必要となる。
職業活動から引退。自己の
アイデンティティと自尊感
情の維持、自分のこれまで
の経験と知恵をいかす。他
者への⽀援とその役割発⾒
の時期。
管理者、メンターの役割を
果たす。専門性を高める一
方で組織内における自己の
重要性の低下を受け入れる。
現状維持、仕事以外での自
⼰成⻑を求める場合には、
⾃⼰のポジション、影響⼒
の減少を認め受容する。
速度を落とし、徐々に引退
を考えるようになる。引退
に向けての準備を⾏う。地
域活動、家庭、趣味など新
たな満足を得られるものを
探す。配偶者との関係の再
構築の時期。
※出典:「キャリアカウンセリング」宮城まり子著(駿河台出版社)※一部要約
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成⻑・空想・探求
0〜21歳
教育と訓練
16〜25歳
初期キャリア
17〜30歳
中期キャリア
25〜45歳
幼少期から⻘年期初期。こ
の段階におけるキャリアは、
職業についての固定概念に
すぎない。どのような職業
を選択したとしても、その
後必要となる教育訓練に備
える段階となる。
仕事と組織のメンバーとし
て意味あるセルフ・イメー
ジを確⽴する時期。⾼度な
責任をもつようになり、⻑
期のキャリア計画を⽴てる。
キャリア計画には仕事、家
庭、自己の3領域が統合され
るよう調整する必要がある。
仕事の世界への参加と基本
的訓練の時期。仕事の目標
が明確化されたり、変化し
たりするために何らかの選
択をすることが必要になる。
自分と組織の要求を調和さ
せることを学び、職業に応
じて教育と訓練が必要。
現実の仕事がどのようなも
のか、仕事に対してどのよ
うに取り組むかを学ぶ時期。
仕事の義務を果たす上で自
分の才能、動機、価値観な
どが本格的に試され、その
なかで、より明確な職業上
の⾃⼰概念を開発する。
中期キャリアの危機
35〜45歳
後期キャリア
40歳〜定年
衰えと離脱
40歳〜定年
引退
これまでの歩みを再評価し、
現状維持かキャリアを変え
るか、新しいより⾼度な仕
事に進むか決定する。家庭
とキャリアそれぞれの欲求
に葛藤が発生し、その問題
解決を⾏うためにさまざま
な努⼒が必要となる。
職業活動から引退。自己の
アイデンティティと自尊感
情の維持、自分のこれまで
の経験と知恵をいかす。他
者への⽀援とその役割発⾒
の時期。
管理者、メンターの役割を
果たす。専門性を高める一
方で組織内における自己の
重要性の低下を受け入れる。
現状維持、仕事以外での自
⼰成⻑を求める場合には、
⾃⼰のポジション、影響⼒
の減少を認め受容する。
速度を落とし、徐々に引退
を考えるようになる。引退
に向けての準備を⾏う。地
域活動、家庭、趣味など新
たな満足を得られるものを
探す。配偶者との関係の再
構築の時期。
15
16
17
働く人 採用する人
18
仕事に対するやる気
具体的な業務を⾏うために特化
した能⼒。OSあってこそ作動
する
物事を速く正しくマスターした
り処理する能⼒
仕事を操作する上での基盤能⼒
パソコンに例えると
※出典:「能⼒の概念図」(「キャリアデザイン⼊⾨[I]基礎⼒編」⼤久保幸夫著(⽇経⽂庫))
職業を問わず
共通して必要
になる能⼒
特定の職業に
必要な能⼒
19
(ソフトウェア)
(CPU / OS)
対⼈能⼒ 対⾃⼰能⼒ 対課題能⼒
処理⼒ 思考⼒
専⾨知識 専門技術
- 子ども時代から着実に育て、30代までに完成が望
まれる能⼒。若いうちに伸ばしておかないと、後
からはなかなか鍛えられない。
- 普遍性・汎⽤性が⾼く、⼀度習得すれば息が⻑い
市場価値。また基礎⼒がない状態で専⾨⼒を習
得・使用しても活かしきれない。
- 多くは、その職業についてから⾝につける能⼒。
その分野のプロと呼ばれるまでには10年から20
年の⽉⽇を要する。
- 市場背景や顧客ニーズの変化を受け、求められる
能⼒が変化する。常に動向をキャッチアップし、
専⾨⼒のアップデートが求められる。Web業界の
変化スピードは、とりわけ速い。
+
※参考:「能⼒の概念図」(「キャリアデザイン⼊⾨[I]基礎⼒編」⼤久保幸夫著(⽇経⽂庫))
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仕事に対するやる気
具体的な業務を⾏うために特化
した能⼒。OSあってこそ作動
する
物事を速く正しくマスターした
り処理する能⼒
仕事を操作する上での基盤能⼒
パソコンに例えると
職業を問わず
共通して必要
になる能⼒
特定の職業に
必要な能⼒
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