フリッカー値を応用した、運輸運送業向け疲労測定管理システム、「FHM Safety」のご紹介です。

1. 疲労度測定システム
FHM Safety for Windows
のご紹介
株式会社 トライプロ
2014/10/
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Trypro Inc. Confidential

2. “フリッカー値”とは
光が高速で点滅していると人にはそれが点滅しているとは見えません。
しかし、点滅の速度をだんだん遅くしてくると、あるところで光が点滅しているのが判る
タイミングがあります。
点滅する光の周波数を変化させた時に点滅感覚が発生する周波数閾値をフリッカー値、ま
たは、ちらつき値・[CFF](Critical Fusion Frequency)値とも呼ばれています。
フリッカー値は、疲労の蓄積とともに減少する性質があるということを、1941年に
Simonson & Enzer (1941)が報告しています。
それ以来、フリッカー値は、精神的疲労の検査法として、人間工学および労働衛生の分
野で広く利用されてきました。
疲労に伴うフリッカー値の変化は、視覚系の時間分解能の低下を表すと考えられ、大脳皮
質の機能低下を反映していると考えられています。
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最初は点灯しているように見えますが…
徐々に点滅のスピードが遅くなると…
ちらついて見えるようになってきます。
ちらついて見えるようになったタイミングの
点滅周波数が「フリッカー値」です。
ちらつき感覚の閾値（フリッカー値）は周波数変化だけでなく、強度（輝度）変化でも同等に再現するこ
とができます。この新技術を応用することで、周波数の固定されているPCディスプレイ、スマートフォン
の画面等でも簡単にフリッカーテストが行えるようになりました(特許)
ちらつき感覚の閾値（フリッカー値）は周波数変化だけでなく、強度（輝度）変化でも同等に再
現することができます。この新技術を応用することで、周波数の固定されているPCディスプレイ、
スマートフォンの画面等でも簡単にフリッカーテストが行えるようになりました[特許]。

3. フリッカー値の測定方法
計測原理が報告されて以来、約70年の研究の蓄積のあるフリッカー値計測法ではありました
が、研究分野での広範囲の利用に反して、実際の日常生活への普及は必ずしも十分なものでは
ありませんでした。
その理由として、
(a)計測装置が巨大。
(b)計測装置が高価。
という理由が考えられます。
これら従来のフリッカー計測装置の問題点を解決し、『だれでも・いつでも・手軽に』自分
自身の精神的疲労を計測できるシステムの開発を行いました。
携帯電話およびスマートデバイス等の携帯端末、もしくはWindowsPCの機能を活用し、アプリ
ケーションソフトをインストールするだけで、フリッカー値計測の機能を実現できるシステム
として開発されたシステムが、Flicker Health Management System（FHMシステム）です。
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従来の巨大、高価な装置が…
スマートデバイスやPCで測
定できるようになりました。

4. FHM Safety for Windows とは
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フリッカー値をWindowsPCで簡単に測定し、乗務員ごとに記録保存しデータベース化。
運輸運送業における安全管理、事故防止に特化したシステムが「FHM Safety」です。
この「FHM Safety」はWindowsPCにインストールするだけ。簡単な操作でドライバーの疲
労度を測定し、記録します。
ドライバー毎に疲労度測定結果の履歴や推移が蓄積され、グラフになり、管理者はいつで
も確認が出来ますので、適切に点呼をアシストし、運行計画段階での疲労や事故リスクの
高いと思われる乗務員がより把握しやすくなります。
「FHM Safery」による疲労測定結果だけではなく、乗務員自身が現在認識している自己の
疲労度や睡眠時間、飲酒量などを入力することも出来ますので、疲労との関連性を検討す
るデータベースとしても利用いただけます。
事前に

5. FHM Safety 機能1 疲労測定
フリッカー検査にもとづく疲労測定を行います。
測定値とあらかじめユーザ毎回登録された標準値（疲労のない状態での測定値）を比較す
ることにより、疲労程度を評価し表示します。
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4つの「三角形」のうちのいずれかひとつが
点滅をします。
点滅を認識した時点で、点滅している三角形
の位置(上下左右)をカーソルキーで指示する
ことにより測定をします。
この測定を5回繰り返します。

6. FHM Safety 機能2 乗務員画面
各乗務員は、測定前に自分の過去の測定結果の推移をグラフで見る事が出来ます。
測定に当たっては、現在自分が認識している疲労度や睡眠時間、飲酒量などを入力します。
(入力項目は任意に設定が可能です)
また始業時、終業時の区別が出来ますので、業務前と業務後の疲労度の比較も可能です。
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7. FHM Safety 機能3 管理者画面
データベースに蓄積した過去の疲労計測結果の変化をグラフや表で示すことにより、利
用者ごとの日々の疲労状態の推移をわかりやすく表示します。
また各種測定結果をCSVに出力することも可能ですので、さまざまな角度からの分析が可
能です。
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8. FHM Safety For Windows
スペック
◆動作環境
OS : Windows7 or Windows8 (32bit/64bit)
CPU : Core i3 シリーズ以上
Memory : 2GB以上
その他 : .Net Framework 4.0のインストールが必須
◆価格
オープンプライス (詳しくはお問い合わせください)
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9. FHM Safety for Windows
詳しいご説明は…
◆問い合わせ先
株式会社トライプロ 高木(たかぎ)
TEL:03-5790-9295 FAX:050-3488-7454
E-mail:info@trypro.co.jp
URL:http://www.trypro.co.jp
◆製造元
フリッカーヘルスマネジメント株式会社
お気軽にお問い合わせください!!
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10. 参考：過労運転防止の取り組み
[国土交通省]
H18 事業用自動車の運転者に係る過労運転の実態に関する調査
H18 トラック輸送の過労運転防止対策マニュアル
H19 トラックの過労運転による事故を防止する為の安全対策の提言
H21 事業用自動車総合安全プラン 2009
H23 トラックの追突事故を防止する為の課題整理と対策検討
H24 高速ツアーバス等の過労運転防止のための検討会
H25 事業用自動車総合安全プラン 2009 フォローアップ
H25 自動車運送事業に係る交通事故要因分析検討委員会報告書(H24年度)
過労運転による事故を防止する為の対策(中間整理)
H25 自動車運送事業者における自動車事故対策費補助金(過労運転防止の
ための先進的な取り組みに対する支援)事業の対象機器を募集(助成金)
事故発生件数は減少傾向にあるが、健康起因や過労運転による事故は増加傾
向にあり、今後とも対策を求められると考えられる。
参考: http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03analysis/resourse/data/h24_2.pdf
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11. 参考:導入における効果(例)
・疲労度の定量化における、注意喚起
・被験者自身の、自己の状態の気付き
・運行管理者とドライバーのコミュニケーションツール
・シフトや勤務体系による、疲労の度合いの分析
・連続勤務や休憩の取り方による、疲労の度合いの分析
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12. 参考:FHMシステムの定義する
「疲れ」とは…？
FHMシステムでは、疲れを「大脳皮質の機能低下を主症状と
するもの」と定義しています。
疲れを図る指標として「フリッカー値」を採用しており、
そのフリッカー値を測るシステムがFHMシステムです。
フリッカー値と疲れの関係に関して、「単純作業を繰り返
したり、長時間作業を行うと、フリッカー値が低下する」
という実験結果は1941年にSimonson & Enzer (1941)が報告
しており、それ以来、疲労を測る手段として労働衛生など
の分野で広く使われています。
従来使われていた「フリッカー値」を測る機器と、FHMシス
テムとの精度誤差に関しても、既に実証済みです。※
※Mental Fatigue Measurement Based on the Changes in FlickerPerception Threshold using Consumer Mobile
Devices,Sunao IWAKI. Nobuyoshi HARADA.(2013)
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13. 参考:フリッカー値をどう活用
するか
フリッカー値の低下について
フリッカー値が標準値(疲労のない状態)から5％減少すると
刺激に対する反応速度は15％減少している状態である。
現在のJRのダイヤ改正の際、新ダイヤの労働負荷の評価に
おいて、運行前後のフリッカー値の減少率が5％以内になる
ように運行を設定するという基準で運用している。※1
10％減少すると、クレペリンテストの結果が極端に低下す
る。※2
以上のことから5％減少を一次的な閾値・注意喚起の指標と
し、10％減少を二次的な閾値・対策を施す指標とすること
が活用の目安になるかと思われます。
※1 メンタルワークロードの理論と測定, 芳賀 繁(2001)
※2 Measurement of general fatigue, Kunie HASHIMOTO.(1981)
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