ポカヨケ ヒューマンエラー対策
- 7. 1)分別検査:不良を見つける検査
( Informative Inspection System)
過去そして現在でも多くの向上で用いられている検査、
目的は「加工の終わった製品を“良品と不良品”に区別する検査」
全数検査、抜き取り検査もこの方式。
この検査は「次工程、お客様に不良を送らない」という意味では有効な
方法であるが如何に正確に検査しても「工場自体の不良率を下げる」ことに
は寄与しません。
7
出荷
分別検査
市場不良ゼロ
【工場不良率 変わらず!】
- 8. 8
A工程 B工程 C工程 D工程 E工程
抜き取り検査表
最終
検査
不良率=
10%
不良率=
2%
不良率=
0%
不良率=
3%
不良率=
0%
アクションが遅れ
①抜き取り検査方式の欠点:
抜き取り検査方式の場合も「検査工数を低減する」には有効であるが同じく
「工場自体の不良率を下げる」には寄与しません。
②最終検査の欠点:
工場では製品の全数検査を最終工程で行っていますが時間軸で考えるとアク
ションが遅れます、その工程で検査した方が素早いアクションが出来ます。
- 15. 2)順次点検方式(Su CS :Succssive Check System)
新郷氏はSQC方式の欠点をカバーする点検方式として次工程の作業者が
検査し、不良が発生時は即時、前工程に連絡し、対策改善できるようなシス
テム「順次点検方式」を考えポカヨケを用い松下電器のテレビ工場で実施、
絶大なる効果を上げることに成功した。
順次点検方式の方法は下記のとおり。
①全数検査 実施
②不良品 判定は第三者が行う。
③不良発生時、ただちに発生工程に連絡、アクションを実施。
ポイントは「検査は客観的でなければならない!」
作業+前工程検査 作業+前工程検査作業
- 30. 【ポカヨケの不良検知&発生時間】
30
不良検知・仕組み 停止 規制 警報
不良予知 異常停止:
正常な機能を停止
ミス規制:
ミスができない規制
予知警報:
異常を知らせる警報
不良検知 不良停止:
正常な機能を停止
流れ規制:
次工程に不良品を流
さない
発生警報:
不良の発生を知らせ
る
STOP
不良を知らせ、規制、停止させる!
- 34. 34
【リミットスイッチの種類一覧表】
図 型名 特長
ヒンジ・レバー型 小さな力で動作可能、低速カムでの使用に適しスト
ロークも大きい。レバーは色々な形状がある。
ヒンジ・ローラー・レバー
型
ヒンジレバーにローラーを付けたモノ、高速カム
でも使用可能、ピン押しボタンの動作に必要な力がレ
バー比により軽くなり、ストロークも大きい。
一方向
ヒンジ・ローラー・レバー
型
ヒンジ・ローラー・レバー型で且つ一方向の操作に対
して動作が可能、しかし逆方向からではローラー部が
折れ、不動作となる。
逆方向の動作防止として使用。
ローラー・リーフ・スプリ
ング型
リーフ・スプリング型にローラーを付けたモノ
高速のカムでも使用可能。
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【その他 ポカヨケ検知センサー 種類一覧表】
型名 特長
液面センサー(超音波式) 超音波を発信し、液面で反射した超音波を受信し、送信と受信の
時間差を計測信号に変換して出力します。
・非接触で計測できます。取り扱いが容易です。
・真空では使用不可。
ファイバセンサー ファイバセンサは、光電センサの光源に光ファイバを連結し、狭
い場所などへ自由に設置して検出できるようにしたものです。
サーミスター サーミスターは温度によって電気抵抗が変化する電子部品です。
- 46. ク コンサルティング
クレイン テクノ コンサルティング
Crane Techno Consulting
作成:2019年11月01日
46
参考文献:
1.源流検査とポカヨケ・システム―不良=0への挑戦 新郷 重夫 (著)
2.よくわかる「ポカヨケ」の本 (ナットク現場改善シリーズ)
3.ポケット図解 ポカヨケの基本がわかる本 長谷川 浩一 (著)
4. ポカヨケ大図鑑 工場管理編集部 (編集)