Notes/Domino バージョン12のベータテストが始まりました。 このスライドでは、DAOS の改善（予定）のポイントについて触れています。

1. V12 の DAOS は
さらに便利になりそう
中野晴幸

2. Domino Attachment and Object
Services（DAOS）
◦ サーバー内で添付ファイルの重複を排除する機能
◦ 添付ファイルが重複しやすいメールサーバーは効果絶大
◦ メリット
ディスクへの書き込みI/O削減
ディスクスペース節約
バックアップ容量と時間の削減
Compactタスク実行時間短縮
複製時間の短縮
Notesメール転送時間の短縮
サーバー上のDBへの文書保存のパフォーマンス改善

3. 拡張子.nloのファイルとして保存
DAOS リポジトリ
NLO ファイル
NLOファイル
へのリンク
添付
ファイル
NLOファイルへの
リンクに置換
NLO: Notes Large Object

4. サーバー毎に異なるNLO
◦ デフォルトでは、オブジェクト（添付ファイル）をサーバーIDで暗号化
◦ サーバーIDで暗号化する場合、サーバーAとサーバーBのNLOが同じにならない
◦ サーバーAでバックアップしたNLOをサーバーBにリストアしても使えない

5. サーバー毎に異なるNLO
◦ デフォルトでは、オブジェクト（添付ファイル）をサーバーIDで暗号化
◦ サーバーIDで暗号化する場合、サーバーAとサーバーBのNLOが同じにならない
◦ サーバーAでバックアップしたNLOをサーバーBにリストアしても使えない
複数のサーバーでDAOSを運用する場合
リストア時の不都合解消等を理由に
オブジェクトの暗号化をオフにしている場合もあるのでは？

6. DAOS Tier2 (V11の新機能）
◦ 一定期間参照されないNLOを、別のストレージ（Tier2ストレージ）へ移動可能
な機能
◦ Tier1：サーバー内のDAOSストア
◦ Tier2：外部ストレージ
◦ Tier2 として S3互換ストレージを利用可能

7. V11ベータテストの頃の資料
出典「Notes/Domino V11 新機能と今後のロードマップ」

8. V11リリース直前の資料

9. V11 は Tier2 もサーバー毎
V11ベータテスト中の資料 V11リリース直前の資料
出典「Notes/Domino V11 新機能と今後のロードマップ」

10. オブジェクトの暗号化は必須
◦ Tier2（外部ストレージ）上のオブジェクトは暗号化が必須
◦ サーバーIDで暗号化されるため、DAOS上は別のオブジェクトとして扱われる

11. 共有暗号化キー（V12の新機能？）
◦ 暗号化に使用するキーが選択可能になり、その選択肢のひとつ。
◦ 共有暗号化キー（Shared Encryption Key）をDominoサーバー間で共有
◦ キーを共有したサーバーでは、暗号化されたNLOが同一のオブジェクトになる

12. 共有暗号化キーを使うメリット
◦ 暗号化有効でも、サーバーAでバックアップしたNLOをサーバーBでリストア可
能
◦ Tier2 上のNLOも同じファイルになるため、複数サーバー利用時の Tier2 スト
レージの容量消費をより抑えることが可能

13. V12 EAPにおける共有暗号化キー
◦ クレデンシャルストアデータベース「credstore.nsf」に共有暗号化キーを作成
◦ クラスタメイトに「credstore.nsf」を複製
Early Access Program

14. V12 EAPにおける共有暗号化キー
◦ クレデンシャルストアデータベース「credstore.nsf」に共有暗号化キーを作成
◦ クラスタメイトに「credstore.nsf」を複製
暗号化キー共有可能な範囲をクラスタ内に制限？！
ウソでしょ？
Early Access Program

15. 非クラスタはNLOの共有不可…？
クラスタメイト 非クラスタ

16. 意見してみた
Early Access Program 用のフォーラム

17. 中の人からの返答
共有暗号化キーの
Export / Import を
可能にするアプローチを
評価している

18. 製品版ではどうか
共有暗号化キーが
社内全サーバーで
共有できるように
なりますように！

19. V12ベータテストが始まりました‼
◦ EAP では Docker イメージの Domino だけでしたが、ベータ版 Domino には普通
のインストーラ版もあります！
◦ EAP には無かった Notes クライアントも管理クライアントもデザイナーもあり
ます！
◦ ベータテストに参加して新機能を試してみましょう！
◦ 新機能の改善してほしいところやバグや質問をベータフォーラムへ書き込みま
しょう。製品開発側の人に直接アプローチできます！

20. スライドの終わり