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Title                                         皇居                                                 皇居
Harumi AXIS Project
                                                     有楽町
修士 1 年後期 Design Studio9Y                               銀座3丁目
講師:大江新 , 浦口醇二 , 二瓶正史
課題:市街地活性化
                                                                                                                 有楽町
敷地:晴海通り
                                                                                                           有楽町
用途:都市計画
                      - 環境的軸線と NODE の構築

                                                                          月島                                     銀座3丁目
                                                汐留
                                                                                                      数寄屋橋
                                                           築地市場
                                                                                                                       晴海通り
Harumi Axis Project

                                                                  勝どき   晴海通り                                 三原橋
                                                                           晴海

                                                                                      豊洲
                                                                                                  環状2号             萬年橋

                                                           環状2号                                                                  築地本願寺



                                          環状2号の開発                                                     汐留



                                                                                                                         築地市場

                                          晴海通りの再生                                   有明
                                          本計画は環状2号線の完成後における、晴海通りの計画
                                          である。                                                                               築地市場




                                          水辺のある風景。橋を渡るごとに景色が変化する都市軸、晴海通り。風景が切り替わるノード=橋であった。     水辺がなくなるとともに橋もなくなり、風景が切り替わるノードは謙遜とした道路になってしまった。




法政大学大学院 渡辺真理研究室
建築都市設計研究室
Fumito Horaguchi
洞口文人                                                                                          近代化とともに失った水辺空間
晴海通り再生における2つの提案
          環境的軸線の計画
提案           1-1 歩道空間の計画
             1-2 風、水、緑のみちを計画

          シークエンスを強化する4つのノードの計画(歴史の顕在化)
             2-1 数寄屋橋 light×Bridge
             2-2 三原橋 Water×Gate
             2-3 萬年橋 Garden×Theater
             2-4 本願寺前 Eaves×Market

1-1 歩道空間の計画
今後、環状2号線が開発されると晴海通りと環状2号線は平行して走ることになります。その時に現在、晴海通りがもつ機能は環状2号
線に移すことが可能で、お互い補い合っていくことができます。
本計画は環状2号線の完成後における、晴海通りの計画である。
環状2号線が完成すると、現在、片側3車線もある晴海通りは車中心の通りから歩行者中心の通りへと変更可能で、本計画では片側1車線、
計2車線を歩道空間にするとともに都市にリニアーな余白空間を創造しました。
上図のように歩道空間を計画し、また、晴海通りは海から都心へと抜ける風の通り道で重要な環境的軸線になっています。




1-2 環境的軸線=風、水、緑の道を計画
全体計画は、都市部にリニアーな余白空間を造り、それは風、水、緑の道となり
東京の中心部に鳥や昆虫など動植物が棲みやすい環境をつくる。
また、東京には大きな公園がいくつかあるが、その全てが面的な公園であるがた
めに、ある目的がなければ行かないのが現状である。
しかし、本計画ではリニアーでかつ、都市と近密な距離を保っているために人々
が常に自然と触れ合うことができる。
左図は植樹計画である。今回、エリアごとの植樹を提案する。例えば、海に近い
エリアでは松、銀座3丁目エリアでは伝統的な柳、皇居付近のエリアには桜、ま
た、なるべき四季を感じれるように彩りが豊かな植樹計画を行い、実がつく植物
を植えることで、鳥や昆虫の食物になることにも配慮した。
こういった一連の計画で皇居に棲む野鳥も喜ぶであろう。



                                       植栽計画
N




                                                                                                                築地本願寺

                                            数寄屋橋 light×Bridge                           萬年橋 Garden×Theater
                                                                銀座三越
                                      有楽町マリオン                                  歌舞伎座
                                                      銀座和光ビル



                                                                                            東劇ビル
                                                                                                               本願寺前 Eaves×Market
                                                                       三原橋 Water×Gate                        築地場外市場



                                                                                                                                        S=1/2500

                                                                                        新劇演舞場


                     環境的軸線の計画                                                            2-1 数寄屋橋 Light×Bridge
                            1-1 歩道空間の計画                                                  ・旧数寄屋橋を顕在化させる光のインスタレーションの企画
提案                          1-2 風、水、緑のみちを計画
                                                                                         旧数寄屋橋を顕在化させる光のインスタレーションの企画
               シークエンスを強化する4つのノードの計画                                                      旧数寄屋橋は有楽町マリオンと数寄屋橋公園を結ぶように架
                                                                                                                                     有楽町マリオン

              (歴史の顕在化)                                                                   かっていました。そこでこの軸線を顕在化させるインスタレー
                            2-1 数寄屋橋 Light×Bridge                                        ションの企画を行い。晴海通りをイベントやフェスティバルな
                            2-2 三原橋 Water×Gate                                           どを伴った計画をしました。
                            2-3 萬年橋 Garden×Theater                                                                                 数寄屋橋公園
                            2-4 本願寺前 Eaves×Market
                                                有楽町マリオン                                  有楽町マリオンと数寄屋橋公園を結ぶようにあった旧数寄屋橋
                                                銀座和光ビル
                                                銀座三越
              中央通り




                     昭和通り




                                首都高




                                                歌舞伎座
                                                東劇ビル
                                                新劇演舞場
                                                築地本願寺
                                                築地場外市場

       晴海通り



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    たくさんの主要素があるが、魅力のない晴海通り

バラバラな晴海通りをノードをつくることで歴史を
伝承しながら、地域地域の特色を最大限に活かす。
今回のこの計画にあたって、最初に待ち歩きを行った。その際に先ず感じたことが晴海通りという通りにはいくつもの主要素がある。それらは
東京の顔であり、文化であり、欠かすことのできない重要な場の繋がりである。
しかし、その主要素は各々がバラバラであり、一つの繋がりを感じない。
そこで先ず重要なことはシークエンスの強化を行うことである。歴史的に重要な場でありノードになっていた場所を4カ所ピックアップした。
それらのうち3カ所はもともと水辺であった場所であり、橋のかかっていたノードであったが現在は埋め立てられ、謙遜とした首都高や幹線道
路が走っている。これらが昔、機能していたノードの役割を消滅させ、さらにはこの軸線の最大の魅力であるシークエンスを弱体化させている
のだとわかった。
そこで本計画ではシークエンスの強化する4つのノードを計画した。さらに、それらはシークエンスの強化とともに歴史の顕在化をする。
2-2 三原橋 Water×Gate                                                                    2-3 萬年橋 Garden×Theater
・「水辺 × 橋」「Water×Gate」でノードの強化
         →                                                                            ・劇場の集積を活かして、劇場ネットワークをつくる
・映画館で有名な地下街を顕在化                                                                       ・野外劇場と各劇場をつなぐブリッジ
                                                                                      萬年橋付近には歌舞伎座、東劇、新劇演舞場と大
               三十間堀川の埋め立て
      三十間堀川                                                                           きな劇場があり、どれもが東京の芸能文化であり、
    三原橋        三原橋だけが埋め立    三原橋地下街が建設
                                                                                      後世に残すべきである遺産である。
               てられなかった
                                                                                      しかし、芸能文化の集積の良さがここでは活かさ
                                                                                      れていない。
                                                                                      本計画では現在、有効利用されていない旧萬年橋、
     三原橋地下街
                                                                                      中央公園に三つの劇場をつなぐネットワークを計
                                                                                      画する。具体的には三つの劇場をつなぐブリッジ
    晴海通り
                                                                                      を張り巡らし、野外劇場をいくつか配置した。晴
                                          水面に地下の映画館の情報メディアが投影される。                     海通りに歴史的に芸能が盛んだった萬年橋エリア
                                                                                                           N




                                                                                      に劇場ネットワークというノードを計画した。



                                                                                      歌舞伎座


                                                                                                       東劇ビル



三原橋の歴史は複雑で戦後、三十間堀川の埋め立て時に三原橋の部分だけが埋め立てられず、その後、橋と一体化し三原橋地下街という日本初の
地下街が建設された。そのため、現在地上レベルには異質な街区が形成された。
                                                                                                       Link
そこに異質な街区形成を利用し、新たな広場を計画した。また、   戦前までの「水辺 × 橋」というノードが川が埋め立てらたことにより弱体化した。
そんな弱体化したノードを本計画では「Water×Gate」という形でノードを強化した。
また、映画館で有名な地下街を顕在化し、アクセスを容易にし、晴海通りという軸に昔もっていた橋を渡るという行為、つまり、     「境界をまたぐ                             新劇演舞場
というメタファー」をゲートという形で取り戻した。

2-4 本願寺前 Eaves×Market                                                           本願寺

・旧本願寺の参道の顕在化                                                            Event

・築地場外市場と本願寺をつなぐフリースペース
                                                       本願寺


                                        本願寺への眺望をブロック

                                                                           旧参道の顕在化
                                                       旧参道の顕在化
                                             築地場外市場
本願寺をブロックする建物      旧本願寺の参道
                                                                    築地場外市場




     inland                                                                                                    Bird(Wild)
                                                                 Wind                                                       seaside




                            Light                                       Gate                 Theatre               Eaves       S=1/1000
2-1 数寄屋橋 Light×Bridge
・旧数寄屋橋を顕在化させる光のインスタレーショ
ンの企画
                                                                         有楽町マリオン




旧数寄屋橋と日劇ビル




                                                                     数寄屋橋公園


旧数寄屋橋は有楽町マリオンと数寄屋橋公園を結ぶように架かっていました。




                                      有楽町マリオンと数寄屋橋公園を結ぶようにあった旧数寄屋橋
2-2 三原橋 Water×Gate
・
「水辺 × 橋」「Water×Gate」でノードの強化
        →
・映画館で有名な地下街を顕在化




                                                                                                                                                            EV
歴史 -History
                                                                                                                                                                                     GL ±0 S=1/300

           三十間堀川        三十間堀川の埋め立て


     三原橋
                                           三原橋地下街が建設           三原橋地下街



                                                                                                                                                                 Cinema1

                   三原橋だけが埋め立てられなかった                          晴海通り

                                                                              Car lane




戦前                 戦後                 昭和 27 年          現在               本プロジェクト
三十間堀川と三原橋          三十間堀川が埋め立てられ       戦後初の地下街、三原橋地     三原橋地下街も健在で、中     既存の特殊な街区を利用し、                                                       Cafe                                       Cinema2



水辺空間と橋によって魅力的      る。                 下街が完成。           の映画館も変わらず営業し     計画案の歩行者空間と連結
                                                                                      水面に地下の映画館の情報メディアが投影される。
空間が構成された。          三原橋は晴海通りに路線バ       地下街とともに特殊な街区     ている。             し、上のようなノード形成                                                                                      0




                                                                                                                                                            EV
                                                                                                                                                                       70
                                                                                                                                                                     -3


                   スが走っていたので、三原       も形成されたまま地上の建                      した。                                                                        Ticket



                   橋だけが壊されず、その橋       物もつくられた。                          また、地下街へのアクセス
                   下も残る。                                                をダイナミックに配置し、
                                                                        三原橋地下街の良さ最大限
                                                                        に引き出す。                                                                                                Plan GL -370 0     S=1/300




                   三十間堀川



                                三原橋


戦後まもない三原橋                               戦前の三原橋          三十間堀川が埋め立てられたが、三原橋のみが路面バス
水辺とともに過ごす風景が東京にはあふれていた。                                 が走ってたこともあり、残された。
この後、東京オリンピックの前にはほとんどの水辺空間が消失して                          そのため、三原橋の下に写真のようなスペースが生まれ、
しまった。                                                   特殊な形のヴォイドが生まれた。                                                               既存の地下街の様子。現在でも映画館はにぎわって
今後、東京に水辺のあった風景を復興させるべきではないか。                            これらが三原橋地下街の始まりであり、現在でも特殊な                                                     いる。
                                                        形のヴォイドは特殊な形の街区として残っている。   地下街の顕在化と水のゲートというコンセプト。


                                     「水辺×橋」 「Water×Gate」
                                           →
                                         「境界線というメタファー」   を取り戻す。




                                                                                         三原橋の歴史は複雑で戦後、三十間堀川の埋め立て時に三原橋の部分だけが埋め立てられず、その後、橋と一体化し三原橋地下街という日本初の地下
                                                                                         街が建設された。そのため、現在地上レベルには異質な街区が形成された。
                                                                                         そこに異質な街区形成を利用し、新たな広場を計画した。また、戦前までの「水辺 × 橋」というノードが川が埋め立てらたことにより弱体化した。
                                                                                         そんな弱体化したノードを本計画では「Water×Gate」という形でノードを強化した。
              地下街の顕在化と地下街への自然なアクセス                                                       また、映画館で有名な地下街を顕在化し、アクセスを容易にし、晴海通りという軸に昔もっていた橋を渡るという行為、つまり、
                                                                                         うメタファー」をゲートという形で取り戻した。
                                                                                                                                                    「境界をまたぐとい
N
2-3 萬年橋 Garden×Theater
・劇場の集積を活かして、劇場ネットワークをつくる
・野外劇場と各劇場をつなぐブリッジ
                                                    歌舞伎座


                                                              東劇ビル
                                     Link

既存の築地川銀座公園が有効利用されていない     既存の公園を拡大して、三つの劇場をつなぐネッ
                          トワークをつくる。
                          また、同時に本計画の計画案である歩行者空間と
                          もあわせて、この場の芸能文化という特色を最大
                          限に活かす。
                                                             Link
                                                           新劇演舞場
                          歌舞伎座       東劇ビル   新劇演舞場




               チケットセンター




   ブリッジ
                野外劇場




野外劇場のステージを配置する。
野外劇場を取り囲むようにブリッジが通り、ブ
リッジは三つの劇場に接続する。また、三つの劇
場のチケットを購入できるチケットセンター兼イ
ンフォメーションセンターを配置する。
2-4 本願寺前 Eaves×Market
・旧本願寺の参道の顕在化
・築地場外市場と本願寺をつなぐフリースペース
                                    本願寺
                            Event
                本願寺                       トイレ
                                                              イベント室   倉庫


                                                      イベント室
 本願寺への眺望をブロック                                   階段室
                                                                トイレ




                              旧参道の顕在化
                旧参道の顕在化
      築地場外市場
                           築地場外市場




本願寺をブロックする建物     旧本願寺の参道

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  • 2. 晴海通り再生における2つの提案 環境的軸線の計画 提案 1-1 歩道空間の計画 1-2 風、水、緑のみちを計画 シークエンスを強化する4つのノードの計画(歴史の顕在化) 2-1 数寄屋橋 light×Bridge 2-2 三原橋 Water×Gate 2-3 萬年橋 Garden×Theater 2-4 本願寺前 Eaves×Market 1-1 歩道空間の計画 今後、環状2号線が開発されると晴海通りと環状2号線は平行して走ることになります。その時に現在、晴海通りがもつ機能は環状2号 線に移すことが可能で、お互い補い合っていくことができます。 本計画は環状2号線の完成後における、晴海通りの計画である。 環状2号線が完成すると、現在、片側3車線もある晴海通りは車中心の通りから歩行者中心の通りへと変更可能で、本計画では片側1車線、 計2車線を歩道空間にするとともに都市にリニアーな余白空間を創造しました。 上図のように歩道空間を計画し、また、晴海通りは海から都心へと抜ける風の通り道で重要な環境的軸線になっています。 1-2 環境的軸線=風、水、緑の道を計画 全体計画は、都市部にリニアーな余白空間を造り、それは風、水、緑の道となり 東京の中心部に鳥や昆虫など動植物が棲みやすい環境をつくる。 また、東京には大きな公園がいくつかあるが、その全てが面的な公園であるがた めに、ある目的がなければ行かないのが現状である。 しかし、本計画ではリニアーでかつ、都市と近密な距離を保っているために人々 が常に自然と触れ合うことができる。 左図は植樹計画である。今回、エリアごとの植樹を提案する。例えば、海に近い エリアでは松、銀座3丁目エリアでは伝統的な柳、皇居付近のエリアには桜、ま た、なるべき四季を感じれるように彩りが豊かな植樹計画を行い、実がつく植物 を植えることで、鳥や昆虫の食物になることにも配慮した。 こういった一連の計画で皇居に棲む野鳥も喜ぶであろう。 植栽計画
  • 3. N 築地本願寺 数寄屋橋 light×Bridge 萬年橋 Garden×Theater 銀座三越 有楽町マリオン 歌舞伎座 銀座和光ビル 東劇ビル 本願寺前 Eaves×Market 三原橋 Water×Gate 築地場外市場 S=1/2500 新劇演舞場 環境的軸線の計画 2-1 数寄屋橋 Light×Bridge 1-1 歩道空間の計画 ・旧数寄屋橋を顕在化させる光のインスタレーションの企画 提案 1-2 風、水、緑のみちを計画 旧数寄屋橋を顕在化させる光のインスタレーションの企画 シークエンスを強化する4つのノードの計画 旧数寄屋橋は有楽町マリオンと数寄屋橋公園を結ぶように架 有楽町マリオン (歴史の顕在化) かっていました。そこでこの軸線を顕在化させるインスタレー 2-1 数寄屋橋 Light×Bridge ションの企画を行い。晴海通りをイベントやフェスティバルな 2-2 三原橋 Water×Gate どを伴った計画をしました。 2-3 萬年橋 Garden×Theater 数寄屋橋公園 2-4 本願寺前 Eaves×Market 有楽町マリオン 有楽町マリオンと数寄屋橋公園を結ぶようにあった旧数寄屋橋 銀座和光ビル 銀座三越 中央通り 昭和通り 首都高 歌舞伎座 東劇ビル 新劇演舞場 築地本願寺 築地場外市場 晴海通り ? ? ? たくさんの主要素があるが、魅力のない晴海通り バラバラな晴海通りをノードをつくることで歴史を 伝承しながら、地域地域の特色を最大限に活かす。 今回のこの計画にあたって、最初に待ち歩きを行った。その際に先ず感じたことが晴海通りという通りにはいくつもの主要素がある。それらは 東京の顔であり、文化であり、欠かすことのできない重要な場の繋がりである。 しかし、その主要素は各々がバラバラであり、一つの繋がりを感じない。 そこで先ず重要なことはシークエンスの強化を行うことである。歴史的に重要な場でありノードになっていた場所を4カ所ピックアップした。 それらのうち3カ所はもともと水辺であった場所であり、橋のかかっていたノードであったが現在は埋め立てられ、謙遜とした首都高や幹線道 路が走っている。これらが昔、機能していたノードの役割を消滅させ、さらにはこの軸線の最大の魅力であるシークエンスを弱体化させている のだとわかった。 そこで本計画ではシークエンスの強化する4つのノードを計画した。さらに、それらはシークエンスの強化とともに歴史の顕在化をする。
  • 4. 2-2 三原橋 Water×Gate 2-3 萬年橋 Garden×Theater ・「水辺 × 橋」「Water×Gate」でノードの強化 → ・劇場の集積を活かして、劇場ネットワークをつくる ・映画館で有名な地下街を顕在化 ・野外劇場と各劇場をつなぐブリッジ 萬年橋付近には歌舞伎座、東劇、新劇演舞場と大 三十間堀川の埋め立て 三十間堀川 きな劇場があり、どれもが東京の芸能文化であり、 三原橋 三原橋だけが埋め立 三原橋地下街が建設 後世に残すべきである遺産である。 てられなかった しかし、芸能文化の集積の良さがここでは活かさ れていない。 本計画では現在、有効利用されていない旧萬年橋、 三原橋地下街 中央公園に三つの劇場をつなぐネットワークを計 画する。具体的には三つの劇場をつなぐブリッジ 晴海通り を張り巡らし、野外劇場をいくつか配置した。晴 水面に地下の映画館の情報メディアが投影される。 海通りに歴史的に芸能が盛んだった萬年橋エリア N に劇場ネットワークというノードを計画した。 歌舞伎座 東劇ビル 三原橋の歴史は複雑で戦後、三十間堀川の埋め立て時に三原橋の部分だけが埋め立てられず、その後、橋と一体化し三原橋地下街という日本初の 地下街が建設された。そのため、現在地上レベルには異質な街区が形成された。 Link そこに異質な街区形成を利用し、新たな広場を計画した。また、 戦前までの「水辺 × 橋」というノードが川が埋め立てらたことにより弱体化した。 そんな弱体化したノードを本計画では「Water×Gate」という形でノードを強化した。 また、映画館で有名な地下街を顕在化し、アクセスを容易にし、晴海通りという軸に昔もっていた橋を渡るという行為、つまり、 「境界をまたぐ 新劇演舞場 というメタファー」をゲートという形で取り戻した。 2-4 本願寺前 Eaves×Market 本願寺 ・旧本願寺の参道の顕在化 Event ・築地場外市場と本願寺をつなぐフリースペース 本願寺 本願寺への眺望をブロック 旧参道の顕在化 旧参道の顕在化 築地場外市場 本願寺をブロックする建物 旧本願寺の参道 築地場外市場 inland Bird(Wild) Wind seaside Light Gate Theatre Eaves S=1/1000
  • 5. 2-1 数寄屋橋 Light×Bridge ・旧数寄屋橋を顕在化させる光のインスタレーショ ンの企画 有楽町マリオン 旧数寄屋橋と日劇ビル 数寄屋橋公園 旧数寄屋橋は有楽町マリオンと数寄屋橋公園を結ぶように架かっていました。 有楽町マリオンと数寄屋橋公園を結ぶようにあった旧数寄屋橋
  • 6. 2-2 三原橋 Water×Gate ・ 「水辺 × 橋」「Water×Gate」でノードの強化 → ・映画館で有名な地下街を顕在化 EV 歴史 -History GL ±0 S=1/300 三十間堀川 三十間堀川の埋め立て 三原橋 三原橋地下街が建設 三原橋地下街 Cinema1 三原橋だけが埋め立てられなかった 晴海通り Car lane 戦前 戦後 昭和 27 年 現在 本プロジェクト 三十間堀川と三原橋 三十間堀川が埋め立てられ 戦後初の地下街、三原橋地 三原橋地下街も健在で、中 既存の特殊な街区を利用し、 Cafe Cinema2 水辺空間と橋によって魅力的 る。 下街が完成。 の映画館も変わらず営業し 計画案の歩行者空間と連結 水面に地下の映画館の情報メディアが投影される。 空間が構成された。 三原橋は晴海通りに路線バ 地下街とともに特殊な街区 ている。 し、上のようなノード形成 0 EV 70 -3 スが走っていたので、三原 も形成されたまま地上の建 した。 Ticket 橋だけが壊されず、その橋 物もつくられた。 また、地下街へのアクセス 下も残る。 をダイナミックに配置し、 三原橋地下街の良さ最大限 に引き出す。 Plan GL -370 0 S=1/300 三十間堀川 三原橋 戦後まもない三原橋 戦前の三原橋 三十間堀川が埋め立てられたが、三原橋のみが路面バス 水辺とともに過ごす風景が東京にはあふれていた。 が走ってたこともあり、残された。 この後、東京オリンピックの前にはほとんどの水辺空間が消失して そのため、三原橋の下に写真のようなスペースが生まれ、 しまった。 特殊な形のヴォイドが生まれた。 既存の地下街の様子。現在でも映画館はにぎわって 今後、東京に水辺のあった風景を復興させるべきではないか。 これらが三原橋地下街の始まりであり、現在でも特殊な いる。 形のヴォイドは特殊な形の街区として残っている。 地下街の顕在化と水のゲートというコンセプト。 「水辺×橋」 「Water×Gate」 → 「境界線というメタファー」 を取り戻す。 三原橋の歴史は複雑で戦後、三十間堀川の埋め立て時に三原橋の部分だけが埋め立てられず、その後、橋と一体化し三原橋地下街という日本初の地下 街が建設された。そのため、現在地上レベルには異質な街区が形成された。 そこに異質な街区形成を利用し、新たな広場を計画した。また、戦前までの「水辺 × 橋」というノードが川が埋め立てらたことにより弱体化した。 そんな弱体化したノードを本計画では「Water×Gate」という形でノードを強化した。 地下街の顕在化と地下街への自然なアクセス また、映画館で有名な地下街を顕在化し、アクセスを容易にし、晴海通りという軸に昔もっていた橋を渡るという行為、つまり、 うメタファー」をゲートという形で取り戻した。 「境界をまたぐとい
  • 7. N 2-3 萬年橋 Garden×Theater ・劇場の集積を活かして、劇場ネットワークをつくる ・野外劇場と各劇場をつなぐブリッジ 歌舞伎座 東劇ビル Link 既存の築地川銀座公園が有効利用されていない 既存の公園を拡大して、三つの劇場をつなぐネッ トワークをつくる。 また、同時に本計画の計画案である歩行者空間と もあわせて、この場の芸能文化という特色を最大 限に活かす。 Link 新劇演舞場 歌舞伎座 東劇ビル 新劇演舞場 チケットセンター ブリッジ 野外劇場 野外劇場のステージを配置する。 野外劇場を取り囲むようにブリッジが通り、ブ リッジは三つの劇場に接続する。また、三つの劇 場のチケットを購入できるチケットセンター兼イ ンフォメーションセンターを配置する。
  • 8. 2-4 本願寺前 Eaves×Market ・旧本願寺の参道の顕在化 ・築地場外市場と本願寺をつなぐフリースペース 本願寺 Event 本願寺 トイレ イベント室 倉庫 イベント室 本願寺への眺望をブロック 階段室 トイレ 旧参道の顕在化 旧参道の顕在化 築地場外市場 築地場外市場 本願寺をブロックする建物 旧本願寺の参道