2015年1月に開催した社内勉強会の資料 AWS Lambdaについての概要

1. 速習
AWS
Lambda
内田将之
フレクト社内勉強会
2015.1.22

2. 今日話す内容
• AWS
Lambdaとは
• AWS
Lambdaで動かしてみる
• ユースケース
• メリット
• 価格
• デメリット
• まとめ

3. Lambda
meetupのおさらい
• AWS
Lambdaとは
– Node.jsで作られた巨大なSaas
– AWSの各サービスを繋ぐ事ができる
• AWSは各サービスが疎結合
– 繋ぎこむためにはEC2のアプリに実装する必要があった

4. リージョン
• 対応してるリージョン
– US
East
(N.
Virginia)
– EU
(Ireland)
– US
West
(Oregon)
重要
同じリージョン内のSaasのみ制御可能

5. 申し込んだんですが、抽選待ち
1/16に公開されました
hGp://www.publickey1.jp/blog/15/aws_lambda.html
ただし日本リージョンは準備中。。。

6. Lamdaがイベントを通知するSaas
• S3
• Kinesis
• RDS

7. デモ
サンプル
hGp://dev.classmethod.jp/cloud/aws/1st-­‐
javascript-­‐1st-­‐lambda/

8. ユースケース
• Data
Triggers -­‐
データトリガ
• Stream
Processing
–
ストリーム処理
• Back-­‐end
Service -­‐
バックエンドサービス
• Scheduled
Tasks
–
タスクのスケジュール実行
• Data
Indexing
and
SynchronizaZon
–
データの
インデックス処理、同期処理
• AudiZng
and
NoZficaZon -­‐ 監査と通知
• Internet
of
Things
(IoT) -­‐
モノのインターネット

9. Lamdaの使用例
Kinesisで収集したデータをLambdaから
kintoneに入れてみる
hGp://qiita.com/ToshiakiEnami/items/1c6b5ee7a951a1c9d1fd

10. メリット
• Lambdaによってサービス同士の連携が可能
– サーバーレスになる
• 今までSaas連携の為に置いていたEC2が不要
– Lambdaによるクラウドアプリの実現
• AWSのサービスがフルマネージドになる
– 運用コストの削減
• 費用は利用した分だけ

11. 価格
• リクエストのうち毎月最初の 1,000,000
件は
無料
• その後は 0.20
USD/1,000,000
件のリクエスト
（0.0000002
USD/秒）
• 実行時間分料金 + リクエスト数分の料
金 = 価格

12. 時間当たりの価格
メモリ(MB)
1か月の無料利用枠の秒数
100ミリ秒単位の価格(ドル)
128
3200000
0.000000208
192
2133333
0.000000313
256
1600000
0.000000417
320
1280000
0.000000521
384
1066667
0.000000625
448
914286
0.000000729
512
800000
0.000000834
576
711111
0.000000938
640
640000
0.000001042
704
581818
0.000001146
768
533333
0.000001250
832
492308
0.000001354
896
457143
0.000001459
960
426667
0.000001563
1024
400000
0.000001667
1GBが基準

13. 無料枠
• 月間100万リクエストまでは無料
• 実行時間の無料枠はメモリに応じて
– 1GBのメモリが基準
– 1GBのメモリで40万秒まで無料
• Ex)128MBの場合
– 40万秒 *1024/128
=
320万秒 までが無料
– 320万秒 ≒
889時間

14. 価格の例
[参考]
hGp://qiita.com/Keisuke69/items/e3f79b50b6039175401b
例)512MBのメモリを割り当て、3,000,000回実行し、毎回の実
行時間が1秒間だった場合

15. 実行時間単位の課金
• 課金対象の実行時間 =
実際に動かした時間
–
無料枠
• 500MBの無料枠は80万秒 =
1GBの無料枠の
40万秒の2倍
– 300万秒 -­‐
80万秒 =
220万秒
• 実行時間に対する課金額
– 100ミリ秒にかかる1GBの基準額 *
(使用したメモ
リ/1GB)
*
課金時間
– $0.00001667∗(512/1024)∗220万秒=$18.34

16. リクエスト数単位の課金
• リクエストに対する課金額
– (実際に使った分 –
無料枠)
*
$0.2
– 300万回 –
100万回 =
200万回 *
$0.2
=
$0.4
• 時間単位の課金額 +
リクエスト単位の課金
額
– $18.34+$0.4
=
$18.74

17. 複数のファンクションの課金計算
• ファンクション1
– メモリ量 128
MB
– 実行回数 25,000,000
回/月
– 実行時間 200
ミリ秒
• ファンクション2
– メモリ量 448
MB
– 実行回数 5,000,000
回/月
– 実行時間 500
ミリ秒
• ファンクション3
– メモリ量 1024
MB
– 実行回数 2,500,000
回/月
– 実行時間 1
秒

18. 計算方法
• 実行時間に対する金額はそれぞれで計算
• 無料枠に関してはファンクションごとではなく
全体で計算
• リクエスト回数に関してもファンクションごとで
はなく全体で計算

19. ファンクション１
• 毎回の実行時間が200ミリ秒
• 実行回数が2500万回
• 課金対象時間 =
2500万回 * 0.2秒 =
500万秒
• $0.00001667∗(128/1024)∗500万秒=$10.42

20. ファンクション２
• 毎回の実行時間が500ミリ秒
• 実行回数は500万回
– 課金対象時間 =
500万回 * 0.5秒 =
250万秒。
• $0.00001667∗(448/1024)∗250万秒=$18.23

21. ファンクション３
• 毎回1秒
• 実行回数250万回
– 課金対象時間 250万秒
• $0.00001667∗250万秒=$41.68

22. 合算
• ファンクション１の時間 +
２の時間 +
３の時間
• $10.42
+
$18.23
+
$41.68
=
$70.33
– ここから時間分無料枠を引く
• 時間無料枠：基準額 *
時間分
– $0.00001667∗40万秒=$6.67
– リクエスト数分の額を足す
• (総リクエスト数 -­‐
100万)
/100万 *
0.2
– (2500万回 +
500万回 +
250万回 -­‐
100万回)/100万 * $0.2
=
$6.3
• $70.33
-­‐
$6.67
+$6.3
=
$69.69

23. デメリット
• 基本イベントを発火するだけ
– 戻り値は取らない
• イベントの結果を知るためには以下の方法な
どが必要
– 呼び出した先のイベントの結果をログに出す
– SQSに登録する

24. まとめ
• Lambdaの使いようによってはEC2は減らせる
• 使わないときは課金されないので易くなる場
合がある
• イベントの戻り値は取らないの別途工夫が必
要