3. 2
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本部の生産性向上の取組みと証券システム生産技術部の役割
開発業務の改善 開発環境の改善 開発リスクの軽減
証券システム生産技術部では、システム開発(本部全体)の生産性向上を横串で計画・検討・推進
開発業務の標準化
NRIの代表的な大規模システムの生産性向上を実現
4. 3
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NRIにおける金融IT事業と証券本部の位置づけ
NRI全体の約50%
各分野で約50~80%
マーケットシェア
利用社数(2020年3月末現在)
リテール証券向け総合バックオ
フィスシステム
75社
ホールセール証券向けバックオフィ
ス・決済システム
28社
T-STAR
投資信託運用会社向け信託財
産管理システム
81社
投資信託窓口販売口座管理シ
ステム
117社
証券本部で開発
統合レポート p.6より
https://ir.nri.com/jp/ir/library/report/main/05/teaserItems2/0/link/AR2020_view_all.pdf
1974~
1987~
1993~
1997~
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提供しているソリューションは日本の資本市場を支える重要なインフラとなっています
東証出来高
5割
日本国債・円取引
約3割
個人証券口座管理
約5割
超ミッションクリティカルなシステム
サービス開始からの年月もあり顧客拡大・重要度が大きくなると共にシステムも巨大化
グループ数
約70グループ
部室数
30以上
ドキュメント総量
約20TB
約1千万ファイル
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巨大化するシステムの中で抱えた課題とアプローチ
「超ミッションクリティカルなシステム群」をサステイナブルな保守継続に向け、「本部情報資産
の暗黙知」を「形式知」へ変換・共有することが急務に
年月と共に巨大化したシステムを保守する中で、
➢ 様々なノウハウは存在はしているが、「人に依存」してしまっている
➢ 有識者のノウハウ(過去の検討経緯・判断・手順・作法など)が要員が変わる中で埋もれてしまっている
どこかにあるけど、見つからない(=暗黙知の状態)
形式知化へのファーストステップとして、「aslead Search」を利用した横断検索で解決を実現
7. 6
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一般的に“なにかを探す時間”は生産性をかなり下げている
** eWeek
* オウケイウェイヴ総研
24%
1日の業務のうち
調べものをする時間 *
1.6時間
既に存在するデータ、
ナレッジを再作成する
ためにかかる時間 **
20%
調べ物に時間を
取られていると
思う人の割合 *
62.9%
Q.調査・検索に要する時間は?
NRIでもかなり効果があるはず!!
8. 7
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様々な業務シーンに対応できるように、全てのデータを横串で検索したい
Google並の強力な検索機能で組織全体の生産性底上げを狙う
Confluence
個別管理のファイルサーバ
全社のファイルサーバ
一元的に検索!
障害が発生した!
過去の事例と照らし合わせ
たい
開発に役立てたい!
設計書作成に類似のドキュ
メントを活用したい
調査に利用したい!
影響範囲の概要を把握した
い
機密性の高いドキュメントを管理
過去のプロジェクト情報が埋もれている!
検索機能がないため、探せない
プロジェクト特有の設計書等を保管
過去のプロジェクトの情報が埋もれている!
検索機能がないため、探せない。
Confluence
過去の対応経緯、議事録、
有識者ノウハウなどを管理
10. 9
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Step.0 PoCを実施(2019年度)
前提環境仮説
ファイルサーバ群とそれぞれの保管
ファイルによる有用度の濃淡が異
なる
利用者のペルソナによる仮説
利用者のペルソナにより探したい
ノウハウが異なる
利用シーンによる仮説
利用シーンにより探したいノウハウ
が異なる
2019年度に特定チームに生産性向上効果の仮説を検証
問合せ、影響調査:設計書の横断検索
見積り:ノウハウ(過去見積り書等)の検索
設計参考資料の参照:特定の設計書の検索
ノウハウの継承:ノウハウ(過去プロジェクト資料等)の検索
11. 10
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ユーザにまずは使っていただけるように分かりやすい入り口を作成した
Confluenceにログインしたユーザはホーム画面として表示させることで分かりやすい動線を作成
した
12. 11
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ユーザにまずは使っていただけるように便利な使い方をアナウンスした
ConfluenceにWikiとして掲載
aslead Searchの使い方と利用シーンをセットで説明・つまづくポイントも解説
つまづくポイントを説明
具体的な便利な使い方として解説
Confluenceにノウハウ情報として公開
13. 12
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課題であった認証認可の仕組みの実現をすることで全社への展開が可能に
それぞれのファイル管理システムの権限ロジックに合わせて作り込んだ
個別の権限情報を取り込むことで、権限に応じたファイル単位での検索を実現
Confluence
Elasticsearch
Cluster
ドキュメント管理サーバ
プロジェクトAのサイト
権限情報
を取り込み
ファイル情報
を取り込み
野村太郎さんの
IDは「t-nomura@nri.co.jp」
ドキュメント管理サーバのIDは「N001」
野村太郎さん
ID:N001
Xファイル:
N001ユーザが閲覧可能
権限情報
Xファイル:
N001ユーザが閲覧可能
14. 13
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検索対象の追加や機能強化を行うことで徐々に使用されるようになった
全社リリースをして2ヶ月ほど利用数が伸び悩んだが、機能の強化やUXの改善をすることで継
続的に利用数が上昇した
リアルタイムで利用数を測定可能にすることでして機能の評価を行った
全社リリース
対象のファイル
サーバを追加
検索動線の改善
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実際の画面
ターゲットを一発で表示するのではなく、シンプルな画面で広く検索し、絞り込みをしていくデザイン
絞り込み条件を選択
検索ワード入力
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ユーザからの評価は上々だった
⚫ ユーザからの声
• 知らない資料を探すのが便利
• 資料の格納先が同時に表示され、関連資料を探すのも容易
• 横断的に検索できるのはとてもありがたい
• テレワークでちょっとした質問が難しくなったが、資料が探せたので助かった
⚫ ユーザ行動の変化
• まず探してみるができるように
• 場所を知っているファイルにも、検索してアクセス
• 検索にヒットしやすいコンテンツ作成方法の問い合わせが増加
⚫ ユーザからの要望
• 必要な情報をより簡単に見つけられるようにしてほしい
• 各部署にあるサーバーを検索対象に追加できると嬉しい
• フォルダ指定、ファイル種別、ラベル、タグなどの追加
1検索あたり、平均3分の生産性向上を実現
結果的に、このコロナ化では、テレワークでの生産性を落とさない要因に!
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さらなる生産性向上をめざす次のStep
Step.2
Confluence
Elasticsearch
Cluster
検索者
AI
・自動ドキュメント分類
・目的資料のサジェッション
個別管理のファイルサーバ
全社のファイルサーバ
Confluence
➢ 検索目的に応じて、有益な資料を簡単に検索・アプローチできる状態へ
有識者
有益な資料へのマーク付与
有益な資料
・正確な情報(ドキュメント)
・簡単に検索できる