Japan Web API Community #01 https://jwacom.connpass.com/event/45812/

1. #jwacom
2016/12/20 Japan Web API Community #1
Web API を気軽に使える
ツールやサービスのご紹介

2. #jwacom
自己紹介
桑島 義行
専門
データベーステクノロジー
ビジネスアナリティクス
Web API
所属
CData Software Japan 合同会社
• データ接続コンポーネントベンダ
• グローバルHQ：USノースカロライナ州
Twitter : @kuwazzy
Facebook : Yoshiyuki.Kuwajima
SlideShare : http://www.slideshare.net/cdatajapan
Qiita : http://qiita.com/kuwazzy
Codezine : https://codezine.jp/author/1671

3. #jwacom
本日お話ししたいこと
Web API がなぜ必要か？
Web API 利用の目的
Web API を気軽に使えるツールの紹介
自分の目的に合ったツールの使い分け
Web API = サービスやアプリケーション間のデータ連携インタフェース

4. #jwacom
Why need Web API?

5. #jwacom
Web APIは
データ連携の手段であって、
それ自体が目的ではない

6. #jwacom
公開者サイド⇒利用者の増加
利便性向上
外部からの機能補完や新しい価値の創造
利用者サイド⇒生産性向上
データ一元管理
データ分析・共有
オートメーション
一般的なWeb API の目的

7. #jwacom
従来からのデータ連携の価値
従来からの価値
データの
一元管理
MDM（マスターデータ
マネジメント）
多重入力削減による業務負荷の低減、不整合なく鮮度が高いデータによる顧客サービスの向上
精度向上による業務効率の向上
DWH 蓄積することで時系列や傾向の分析に利用、複数システムのデータを取り込むことでクロス分析
オート
メーション
ワークフロー アプリケーション内の承認フロー、承認後に他アプリケーションのイベントを起動
アラート
異例な取引の探知、セキュリティ、営業に向けた有望な顧客の動きの通知
センサーや機器からの知るべき情報の通知
AI
これまで人間が判断して手作業が発生していたアプリケーション間をAI（botなど）がオートメー
ション化
可用性の
確保
バックアップ データの保護
フェイルオーバー 予備システムへの切り替え
レプリケーション 分析用のデータベース構築など

8. #jwacom
Web API によるデータ連携の新しい価値
新しい価値
パーソナライズ
されたデータ利用
セルフサービス
ビジネスユーザが主導で自身の業務に必要な情報を収集し、分析することで意思決定サイクル
のスピードアップを図れる
WEB連携サービ
ス
複数のクラウド上のサービスを自らの手でつなぎ合わせることで、業務の自動化、効率化を図
れる
サービス指向
アーキテクチャ
SOA
大規模なシステムを、業務の単位でサービスとして分割し、相当するソフトウェアの機能同士
をネットワーク上で連携することでシステム全体を構築する
マイクロサービ
ス
システムを複数のサービスの集合体として構成し、サービス同士をシンプルなREST系のAPIで
連携させることで、変化に強いサービスを構築する
オープン
イノベーション
事業提携 非コア機能の外部からの補完
ハッカソン・
アイディアソン
単一のサービスや製品だけでは生み出せない新しい付加価値サービスの創出、社内リソースの
みに頼るのではなく、外部の優れた技術やアイディアの取り込み
マッシュアップ 複数のWebサービスから必要な機能を組み合わせて新たなWebサービスとして仕立て上げる
オープンデータ
政府や行政が保有するデータを誰でも利用できるようにオープンにすることによる国民生活の
質の向上や企業活動での利用による新ビジネスの創出や効率化を推進する取り組み

9. #jwacom
Web APIを利用する方法

10. #jwacom
Web APIを利用する方法
方法 例
コーディング JavaScript / PHP / Ruby / Python / Java / .NET 等
APIテスト
クライアント
CUI型：cURL / Wget 等
GUI型：Postman / Advanced REST Client / Insomnia / DHC / Swagger UI 等
テスト自動化：JMeter / SOAtest
ライブラリ・
コンポーネント
各サービス事業者が提供するSDK
サードパーティ製のAPIデータアクセスコンポーネント
API管理サービス
Azure API Management / Amazon API Gateway / IBM API Connect / Apigee(Google) /
MuleSoft / 3 Scale(Redhat) / CA API Gateway / CData API Server / Kong 等
データ活用ツール
（API 連携内包）
各種 ETL / EAI / BI / Data Mining / レポーティング 等
Point-to-point 型
連携サービス
IFTTTT / Zapier / Microsoft Flow・Logic Apps / Built.io / myThings

11. #jwacom
コーディング
プログラム言語
JavaScript/PHP/Ruby/Java/.NET等
API リファレンス
リクエスト（HTTPメソッド）
GET/PUT/POST/DETELEなど
レスポンス
XMLやJSONなど
ステータスコード
認証
OAuthなど
FacebookのGraph APIのリファレンス
https://developers.facebook.com/docs/graph-api/reference/v2.8/object/likes

12. #jwacom
APIテストクライアント
Postmanでe-statsの統計データ一覧を取得
コマンドラインツール
cURL / Wget 等
GUIツール
Postman / Advanced REST Client /
Insomnia / DHC / Swagger UI 等
テスト自動化ツール
Jmeter / SOAtest
cURLからGetメソッドを実行

13. #jwacom
ライブラリ・コンポーネント
SDK APIデータアクセスコンポーネント
Facebookの公式SDKの例
https://developers.facebook.com/docs/apis-and-sdks CData Driversの例

14. #jwacom
API管理サービス
主要なプロダクト
Azure API Management / Amazon API
Gateway / IBM API Connect / Apigee(Google)
/ MuleSoft / CA API Gateway / 3
Scale(Redhat) / CData API Server / Kong
主な機能
• 構築
• 公開（デプロイ）
• ゲートウェイ機能
• 管理（認証 / LifeCycle / アクセス制御 /
レート制限）
• 監視 Open Source API Management Kong
https://getkong.org/

15. #jwacom
データ活用ツール（API連携内包）
ツールの種類
• ETL / EAI
• BIツール
• Data Mining
• レポーティング ツール
特徴
データ接続機能に、従来からあすファイルや
データベースに加えて、Web APIを意識せずに
クラウドサービスへの接続ができる。
Microsoft Power BIの例

16. #jwacom
Point-to-point 型連携サービス
IFTTTのレシピ例
Sharepointリストに項
目が追加されたら
SlackにPOSTする
Microsoft Flowの例
個人での利用
IFFFT / Zapier / Microsoft Flow /
Built.io /my Things
プラットフォームとしての利用
Azure Logic Apps / クラウドベースのEAI

17. #jwacom
目的をもう少し具体的に

18. #jwacom
Web API活用の悩みどころ
Web APIは変化する
クラウドサービス自体
規格やスタンダード（業界標準）
世の中には数多くのWeb APIが存在する
オープンAPI（公開されているAPI）とクローズドAPI（限定された利用）
※オープンAPIだけでも約16,500種類
引用元： ProgrammableWeb（http://www.programmableweb.com/category/all/apis）
組み合わせての利用を前提（マイクロサービス指向）

19. #jwacom
多すぎる接続先

20. #jwacom
SOAP? REST? 規格化は未成熟
アーキテク
チャ
XML-RPC SOAP REST
記述標準 WSDL
Swagger
他にもRAMLとか
WDDX
Atom
Pub
形式 XML JSON
複雑さ 高低 低
標準化
団体 WS-I(Web Services Interoperability) Open API InitiativeOASIS
OData
(XML)

21. #jwacom
あなたの利用目的は？
ロール ペルソナ
API を利用する人
内製化を推進するエンジニア
業務ユーザ（非エンジニア）
インテグレータ
API を使いやすくする人 ツールベンダ
API を提供する人 サービス事業者

22. #jwacom
システム内製化を推進するエンジニア①
＜状況・課題＞
• オンプレとクラウドを併用しており個別最適となっている
＜求められること＞
• （オンプレ時代に出来ていた）データ一元管理や可用性確保
＜実現する手段＞
• オンプレとクラウド間のデータ同期
⇒ 内包型ツール、コンポーネント
• オートメーション ⇒ 内包型ツール
• レプリケーション ⇒ SDK、コンポーネント

23. #jwacom
システム内製化を推進するエンジニア②
＜状況・課題＞
• ビジネスを取り巻く環境が変化する
• API エコノミーのメリットを享受したい
＜求められること＞
• デリバリーまでのスピード
• 変更要求への対応
＜実現する手段＞
• 競争力の源泉となるコア業務への集中 ⇒ コーディング
• 不随する業務は外部から補完 ⇒ ツール利用（内包型）
• 全体最適 ⇒ マイクロサービスアーキテクチャ

24. #jwacom
業務ユーザー（非エンジニア）
＜状況・課題＞
• ビジネスを取り巻く環境が変化する
• より個人の裁量で意思決定をする機会が増加
• 業務に必要な情報が様々なシステムやサービスに散逸
＜求められること＞
• 本業での生産性の向上
＜実現する手段＞
• オートメーション化 ⇒ ツール利用（連携サービス）
• 情報の分析、レポート ⇒ ツール利用（内包型）

25. #jwacom
インテグレータ
＜状況・課題＞
• 案件とスキルのミスマッチ
• スキルの伝承
• 競合他社との比較
＜求められること＞
• 高度な提案内容 (組み合わせによる独自性)
• 適切な品質、価格、スピード
• 保守性（瑕疵担保責任）
＜実現する手段＞
• 顧客向けの提案への集中 ⇒ ツール利用
• 維持コスト削減・継続提供の担保 ⇒ ツール利用

26. #jwacom
ツールベンダ
＜状況・課題＞
• 繋ぐべき連携先の増加
• 競争の激化
＜求められること＞
• 数多くの接続先に対応
• 開発者や利用者が容易に利用できる
＜実現する手段＞
• 競合他社との差別化部分 ⇒ 自社開発
• コモディティ化されている部分 ⇒ ライブラリ利用

27. #jwacom
サービス事業者
＜状況・課題＞
• 競合他社との比較
• 開発リソースの選択と集中
＜求められること＞
• ユーザの利便性の向上
• 自社サービスを中心としたエコシステム（APIエコノミー）構築
• 業界標準仕様（API仕様やドキュメントなど）への準拠
＜実現する手段＞
• コア部分 ⇒ 自社開発
• 非コア部分⇒ 業界標準仕様（Open APIなど）で公開、他のサー
ビスや開発ツールから利用できる形に

28. #jwacom
まとめ
Web API がなぜ必要か？
⇒ データ連携の手段
Web API 利用の目的
⇒ 公開者サイド⇒利用者の増加
⇒ 利用者サイド⇒生産性向上
Web API を気軽に使えるツールの紹介
⇒ 様々なツールやサービスが準備されている
自分の目的に合ったツールの使い分け
⇒ コア部分と非コア部分に分けて手段を選ぶのもよい
本コミュニティーを、楽しみながらWeb APIに
関する情報を共有する場にしていきましょう‼

29. #jwacom
- Thanks –
ご清聴ありがとうございました