Agile Japan 2016 カンバンの話

1. カンバンの話
QAから押し付けられた
東京エレクトロン
すずき あつし

2. 本日のおはなし
「カンバンシステムによるデリバリー速度の向
上ためしてもらえない？」と言われて。。。
すずきの葛藤と行動
改善とは
カンバンのはなし

3. ある日

4. –QA Group
“カンバンシステムの
トライアルやってくれない？”
デリバリ短縮要求
ソフトに対する不満の30％はデリバリ
顕著な成果を一番乗りで実現したい

5. すずき激怒

6. ポリシー
チームメンバが必要と思うものは積極的にやるけど
そうでもないものはやらん！！
他にもカンバンやってるとこあるから他に頼んでみたら？？

7. –QA Group
“他だと成功可能性低いから”
アジャイルやってて
スキル高くて
成功しそうだから

8. すずき再び激怒
なんだこの自分本位なお願い

9. –QA Group
“WIP(仕掛かり)制限は？”
”プル型スケジューリングしてる？”
他の部署の指導者になって欲しい
最適化する余地あったら実行して報告して欲しい

10. すずきチョー激怒
欲しいばっかじゃねーか

11. チームがやっていること説明
Doingを見える化すること
WIP(仕掛かり)をできるだけ少なくすること
※リトルの法則：リードタイム = WIP / スループット
トライアルって何よ？？

13. –QA Group
“カンバン本を実践したい”
良書で感銘を受けたから
広めたい

14. すずき考える
カンバン本読んでみよう

15. その日帰ってから読破

16. すずき感銘を受ける
とても良い本だね！！

17. つぎの日

18. すずき話に行く
本読みました！
グッときました！！
WIP制限、メトリクス計測やってみようかな

19. カンバン本
グッときたところ

20. カンバンシステム
皇居東御苑の入園票

22. 入園客が仕掛かり
苑内の人の数を制限
混雑(流れ)を制御し
苑内を良い状態に保つ

23. カンバンシステム
仕事の見える化
仕掛かり(WIP)の制限
流れの管理

24. 成功へのレシピ
既存のチームを引き受けた新しいマネージャーのためのガイドライン
1.品質に集中する
2.仕掛かりを減らす
3.デリバリーを頻繁に行う
4.要望とスループットのバランスを取る
5.優先順位をつける
6.予測可能性を向上させるために、ばらつきの要因を解消する

25. 品質に集中する
開発者のユニットテスト、回帰テスト自動化
プロのテスト担当者によるテスト
コードインスペクション
アジャイルモデリング
デザインパターン
最新のツール

26. メトリクス
「予定通り」「計画が守られている」
↓
「予測可能になっている」
「アジリティを発揮している」
「常に改善が行われている」

27. 仕掛かりの追跡
カンバンシステムが適切に運用されているかを示すメトリクス
TODO
WIP
Release

28. リードタイム
組織のデリバリーの予測可能性を示すメトリクス
TODO
WIP
Release
インボックス 分析 開発 テスト 完了
リードタイム
サイクルタイム

29. 仕掛かり制限の設定
なんかちょっと難しかった

31. 始めるのをやめよう！
終わらせることを
始めよう！
明日から始めよう！

32. WIP制限
制限をかけないことが最終的なゴール

33. WIP制限を決定する
重要なのは「決める」じゃなくて「変えていく」
人数の１〜２倍
２倍にして２０％ずつ減らす
好きな数にする
リードタイムを短縮するのが目的

34. 実際の取り組み

35. 品質目標
リリース後不具合を削減する
ユーザーの要求に迅速に対応する

36. ユーザーの要求に迅速に対応する
目標
平均サイクルタイム10日
※仕掛かり制限17個
※チーム人数10名

37. メトリクス
仕掛かりの追跡
平均リードタイム
平均サイクルタイム
スループット

38. 開始/終了の定義
サイクルタイム
開始：バックログから取り出してDoingにした時
終了：ユニットテストして、コードをコミットして、コード
レビュー完了した時
リードタイム
開始：サイクルタイムと同じ
終了：テスト担当者のテストが完了して、リリースした時

39. 話したかったこと

40. まとめ
すずきは外部から押し付けられると脊髄反射的に
拒否する体質
本を読んでみると、今までわかった気分になって
いたこと、新しい気づきがあることを得られる
いい本だから読んでみてください！！
と押し付けてみる