一般社団法人PLAYERS（以下、PLAYERS）は東日本旅客鉄道株式会社（以下、JR東日本）と共同で、視覚障害者・鉄道事業会社・一般の方との共創によって、社会全体で見守り、サポートし合える仕組みを模索し、視覚障害者が安心して外出できる社会の実現を目指す「mimamo by &HAND」プロジェクト（ミマモプロジェクト）をスタートします。また、2018年9月3日（月）には東京駅「動輪の広場」にて発表イベントを行いました。 ー 「mimamo by &HAND」プロジェクト発表イベント 日時：2018年9月3日（月） 11：00～11：30 場所：東京駅　「動輪の広場」（丸の内地下南口改札前） 内容： ① 一般社団法人PLAYERSのこれまでの活動について ② JR東日本と一般社団法人PLAYERSが共同で取り組む「mimamo by &HAND」プロジェクトについて ③ 視覚障害者と鉄道事業者による対話ワークショップの実施映像 ④ 「mimamo by &HAND」サービスイメージについて ー http://www.andhand-project.com/pages/2167451/mimamo #mimamo　#見えない不安はみんなで見守る　#プレイヤーズ

2. 一 緒 に な っ て ワ ク ワ ク し
世 の 中 の 問 題 に 立 ち 向 か う
多様なプロフェッショナルによる
コ・クリエーションチーム。社会
が抱える様々な問題に対し、リ
サーチ・ビジョンメイキング・コ
ンセプトデザイン・プロトタイピ
ング・実証実験・コミュニケー
ションデザインなど、あらゆる手
段で解決へと導きます。

3. ● &HAND プロジェクト
● mimamo by &HAND プロジェクト

4. やさしさから やさしさが生まれる社会へ

5. &HAND：サービス概要
&HANDはLINEなどを活用し、身体・精神的な不安や
困難を抱えた人と、手助けをしたい人をマッチング
し、具体的な行動をサポートするサービスです。

6. &HAND：仕組み
手助けを必要とする人はデバイス（LINE Beacon）を携帯し、必要な
状況でONにすると、周囲のサポーター（手助けをしたい人）のLINEに
メッセージが届きます。サポーターはChatBotを通じて手助けを必要と
する人の状況が分かり、具体的な行動を起こすことができます。
LINE Beacon
手助けを必要とする人 サポーター
ChatBot を通じたやりとりで
具体的な手助け行動を支援する
Beaconで周囲の
サポーターを探し
LINEメッセージを送る
ChatBot
デバイス
※ 画面は聴覚障害者向け

7. &HAND：デバイス
視覚障害者向け聴覚障害者向け妊婦向け 車椅子使用者向け
利用者に応じたデバイス・システムを検討・開発しています
高齢者向け
（介護・認知症など）
子ども向け
（見守りなど）
ヘルプマーク使用者向け 外国人旅行者向け
※ 形状は変更される可能性があります

8. &HAND：目指すゴール
2020年までに「誰もがいつでも
助けを求められる、誰もがすぐ
に手助けできる」インフラとし
て、&HANDを社会実装する。
&HANDがなくとも、自然と手助
けし合える。
「やさしさから やさしさが生ま
れる社会」を実現する。

9. &HANDプロジェクト

10. &HANDプロジェクト
&HANDプロジェクトは、ヴィジョン
「やさしさから やさしさが生まれる社
会」の実現を目指す活動体です。
ヴィジョンやPLAYERSの活動に共感
した企業・団体・個人などが連携し、
様々な活動を行っています。
スマート・マタニティマーク
by &HAND
スマート耳マーク
by &HAND
LINE で席ゆずり
実証実験
スマホで手助け
実証実験

11. &HANDプロジェクト：妊婦向け
【コンセプトモデル】PLAYERS
スマート・マタニティマーク by &HAND
2017/02

12. &HANDプロジェクト：聴覚障害者向け
2017/11/7〜13
【コンセプトモデル】PLAYERS
スマート耳マーク by &HAND
2017/11

13. &HANDプロジェクト：妊婦向け
【実証実験】DNP・東京メトロ・LINE・PLAYERS
「LINE で席ゆずり」実証実験 @メトロ銀座線
2017/12

14. &HANDプロジェクト：高齢者・ベビーカー・車いす・旅行者向け
【実証実験】DNP・JR西日本・ミライロ
「スマホで手助け」実証実験 @大阪駅
2018/08

16. 視覚障害者に関する調査結果

17. 視覚障害者の外出時の困りごと
●視覚障害者が外出する上で困ること（複数回答）
① 乗り物の利用が不便 32.0％
① 人の混雑や車に危険を感じる 32.0％
③ 公共の場所を利用しにくい 26.8％
④ 建物の設備が不備 26.5％
厚生労働省 平成18年 身体障害児・者実態調査結果
視覚障害者は外出や移動に対して
多くの不便を感じている

18. 視覚障害者のホーム転落事故について ①
●ホームから転落しそうになったことは？
ある 65.7％ ない 34.3％
●ホームから転落したことはありますか？
ある 39.3％ ない 60.7％
視覚障害者はホームからの転落の不安を
抱えながら電車を利用している
日本盲人会連合 平成23年 転落事故に関するアンケート調査結果

19. 視覚障害者のホーム転落事故について ②
●ホームから転落した理由（複数回答）
① 方向が分からなかった 31.7％
② 点字ブロックが分からなかった 22.2％
② 急いでいて・慌てていた 21.4％
④ 考え事をしていた 12.7％
転落の理由は「方向」「点字ブロック」が
分からなかったから
日本盲人会連合 平成23年 転落事故に関するアンケート調査結果

20. 視覚障害者のホーム転落事故について ③
●なぜ転落せずにすみましたか？
① 杖などを使って自分でわかった 43.7％
② 周りから声をかけられた 31.7％
③ 身体や腕を掴まれたりして止められた 15.9％
PLAYERSの仮説
周囲による見守りをさらに強化する事で
転落事故はもっと予防できる
PLAYERSの仮説
日本盲人会連合 平成23年 転落事故に関するアンケート調査結果

21. PLAYERS は JR東日本 と共同で、視覚障害者（及び、日本盲人会連合様）・鉄道
事業会社・一般の方との共創によって、社会全体で見守り、サポートし合える仕組
みを模索し、視覚障害者が安心して外出できる社会の実現を目指す「mimamo by
&HAND」プロジェクト（ミマモプロジェクト）をスタートします。

22. mimamo Workshop 01
視覚障害者・鉄道会社と共創するこれからのサポートのカタチ

23. mimamo Workshop01：視覚障害者の感想
● 鉄道会社の方が僕らの話に耳を傾けようという意識
を、すごく強く感じました。
● ルールに則るだけじゃなく、もっとコミュニケーショ
ンを取りながらやっていけると良いと思いました。
● 本音で話し合えた事がすごく良かった。こういう場を
重ねた上で、僕らも駅員さんに介助してもらいやすい
様な「当事者のルール」を作らないといけないと思う。
● 駅員の方だけじゃなく、一般の方からもサポートして
もらえるような仕組みができたら良いと思いました。

24. mimamo Workshop01：鉄道事業会社の感想
● 実際に生の声を聞いて、自分の常識だと思っていた事が違
うという事に気づけて、すごく良い機会になりました。
● あまり過剰なお声がけを望まれてないという所に驚きまし
た。駅全体としてもっとお客様の生の声を聞いて、心をこ
めてご案内していきたいと思います。
● お客様がどれ位のサポートを望んでいるのかという事を、
ちゃんと聞いてから対応していきたいなと思います。
● マニュアルに沿ったサポートしかできていなかった事に、
すごく反省しています。お客様が本当に困っている事は何
なのかという事をしっかりと聞いていきたいと思います。

25. Workshop での意見を取り入れながら
「mimamo by &HAND」サービスを検討しています

26. 「mimamo by &HAND」はLINEなどを活用し
視覚障害者が外出時に抱える不安を 社会全体で見守り
声かけサポートを支援するサービスのアイデアです

27. 中川 テルヒロ
スペシャルアドバイザー / 視覚障害者

28. mimamoデバイス案

29. 検討している機能案 ①
視覚障害者の存在をLINEでお知らせ
視覚障害者がサポーターに近づくと、LINEに通知が届く。視覚障害者は主体的に存在を知らせることがで
き、サポーターはスムーズな見守りと、緊急時には手助けを行うことができる。
mimamoファインダー

30. 検討している機能案 ②
視覚障害者が必要とするサポートをLINEで依頼
視覚障害者がサポートを必要とする際はデバイスのボタンを押すと、LINEに「サポート依頼リスト」が表
示され、内容を選択すると周囲のサポーターのLINEに通知が届く。（画面読み上げ機能の使用を想定）
mimamoサポートボタン

31. 検討している機能案 ③
視覚障害者が知りたい駅情報をLINEでお届け
改札やホーム、トイレ、出口、工事中の箇所などに「mimamoスポット」を設置。
視覚障害者がスポットに近づくと、LINEに有益な情報が届く。
mimamoスポット情報

32. mimamo by &HAND：視覚障害者のコメント
● 向かっている方向やトイレの場所が分かったり、今ま
で我慢していた買い物などが、mimamoでできる様に
なったら、すごく素晴らしいと思います。
● mimamoは僕らが本当に待ち望んでいたサービスだと
思います。視覚障害だけではなく他の障害者や高齢者、
お子さんにも使えると思います。
● 日本人は恥ずかしがり屋なので、なかなか手助けがで
きないと思いますが、mimamoがあるとお互いが抵抗
感なく繋がり合えて、すごくいいなと思います。

33. mimamo by &HAND：鉄道事業会社のコメント
● これまで忙しい時には、お身体の不自由なお客様
が困られている事に気づかな事もあったと思うの
で、そういう時にでも気づけるので、mimamoは本
当にすごく良い仕組みだと思います。
● 他のお客様に対応中だと、すぐに飛んでいけない
時がどうしてもあるので、周りのお客様とも連携
して見守りができるのが、すごく良いと思います。

34. 検討しているデバイス案
周囲の音と再生している音楽がブレンドされる
「デュアルリスニング」を実現した、ケーブルレス
のスマートプロダクト。
スマート機能により、音声やヘッドジェスチャーで、
通話の発着信やLINEメッセージの送受信、音楽再生
操作など、ハンズフリーで様々な操作ができる。
SONY：Xperia Ear Duo

35. プロジェクトの今後の展開
視覚障害者（及び、日本盲人会連合様）・鉄道事業
会社・一般の方とのワークショップなどを通じて、
より良いサポートのカタチを模索していきます。
ワークショップでの意見を取り入れ 、 mimamo by
&HAND サービスを検討・開発していきます。

36. PLAYERS と JR東日本は「mimamo by &HAND」プロジェクトを通じて
社会全体で見守り・サポートし合える仕組みを提供し
視覚障害者が安心して外出できる社会の実現を目指します
プロジェクトの今後の展開にご期待ください！