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2015/04/27 IT概覧~IoTまでの流れ~
- 2. IoTが流行っている理由(個人の感想です)
安価に調達できる
◦ 30年前にもすでに技術はあったが、とても高価だった
◦ 現在は安価&高精度&小さい
◦ 今なら1万円でシステム全体ができる
必要となるPCやネット環境は、すでにある
◦ センサーの種類も豊富
危険が少ない
◦ 破壊、爆発、感電する可能性のある場面が少ない
半田コテを握らなくても、プロトを作成できる
電子ブロック感覚で、小学生でも安心
出力ピン:Arduinoは 5V 40mA, Raspberry PI は 3.3V 50mA
1人で全部できる
◦ すべての構成要素の難易度&所要時間が下がった
学習用マイコン、軽量プログラミング言語、IaaS
偶然にスゴイものが出来るかもしれない
人間の作業量が少なくなった。単純作業はCPUにお任せ 2
- 3. IoTを構成要素に分解
測定
◦ マイコン、センサ
通信
◦ ネットワーク
蓄積
◦ ファイルシステム、データベース
◦ KVS, クラウドサービスの利用、ストレージ
分析
◦ 統計処理、機械学習、ビックデータ活用
出力
◦ ビジュアライゼーション、プッシュ通知
3
- 5. 測定-2015年の学習用マイコン
Arduino Uno
◦ ¥3,240- (養老の滝で料理+飲み放題が¥3,000-)
◦ 20MHz 8-bit AVR, 32KBytes
◦ デジタルI/O:14本
◦ アナログI/O:6本
◦ 備考
C/C++をベースとした言語で開発
PCとUSB接続して、コンパイル結果を書き込む
Raspberry PI 2
◦ ¥5,400- (餃子の王将の餃子20人前が¥4,800円)
◦ A 900MHz quad-core ARM Cortex-A7 CPU(32bit)
◦ 1GB RAM, 有線LAN, USBx4, HDMI,
◦ GPIO(デジタルのみ), MicroSD card slot
◦ 備考
MicroSDカード追加で、Linuxマシンが完成
PC用のUSB機器の多くを流用可能
家のTVをモニタにすれば、後はキーボードだけで開発も可能 5
最小のArduino
8pino ¥888-
アナログ値を
0~1023で表現
- 8. ちょっと変わったセンサも個人で購入できる
◦ ダストセンサーDSM501Aモジュール
¥2,138-
http://shop.smartdiys.com/products/detail.php?product_id=552
◦ Grove 水分センサー モジュール
¥559-
http://shop.smartdiys.com/products/detail.php?product_id=326
◦ においセンサ TGS2450
¥300-
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-00989/
◦ 大面積Si PINフォトダイオードS6775
¥300-
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-04806/
測定-2015年のセンサ
8
- 9. 通信-1993年頃の通信
サーバとの通信
◦ サーバは電話回線を持っており、その番号に発信
◦ 距離に応じて電話代がかかる(テレホーダイは1995年開始)
通信手段:有線
◦ アナログモデムの最高速度は14,400bps
28,800bpsの登場が1994年
◦ 1988年に「INSネット64」がサービス開始
◦ 1992年頃に、日本でインターネットの商用利用が開始
無線通信=無線機+音響カプラ
◦ 300bps程度しか出なかった
◦ 1999年に無線LAN(IEEE802.11b:11Mbps)が登場
9
- 10. 通信-2015年の通信
サーバとの通信
◦ サーバはインターネット上で、グローバルIPを持つ
http/httpsなら、どこからでも通信できる
逆向き(サーバ→クライアント)の通信も可能
Ajax+Comet,WebSocket
◦ 通信量の上限はあるが、相手が海外でも固定料金
通信手段:無線
◦ IEEE 802.11n:最大伝送速度600Mbps
◦ Bluetooth:BLEで省電力
◦ UltraWideband:位置測定もできる
◦ ZigBee:低速で省電力
◦ 3G/LTE:日本国内であれば、どこでも通信可能
◦ WiMax:通信エリアが狭いけど、早い・安い・無制限
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- 11. 蓄積-2015年のストレージ
容量
◦ 8TByteのHDDが個人用
ST8000AS0002 4万円弱
20年前と同じ金額で、1GB → 8TB
性能
◦ HDDの性能は、この10年でたった1.2倍
◦ SSDの登場で大きく性能アップ
◦ ビックデータはI/O性能が一番重要
11http://www.intellilink.co.jp/article/column/b301.html
- 12. 蓄積-2015年のストレージ
RDB
◦ 様々な無償のRDBが利用できる
MySQL, PostgreSQL
◦ 有償のRDBも、制限付きで無償利用できる
Oracle Express, DB2 Express-C, SQLServer Express
商用利用OK、制限:CPU数、データベースサイズ
◦ RDB以外のものも豊富にある
Cassandra, HBase, MongoDB
12
- 13. 蓄積-2015年のストレージ
クラウドサービスの利用
◦ サーバの構築・メンテナンス・場所・電気代が不要
REST API サービスなら、サーバ側のコーディングが不要
データ量が少なければ、無料で利用できるものも多い
◦ IaaSを8時間だけ利用する場合
OS導入済みサーバの入手:5分
メモリ4GByte、CPU2コア、Linuxの場合
AmazonEC2の利用料金:$0.08 × 8時間 = $0.64 = 76円
メモリ244GByte、CPU32コアで遊びたい場合
AmazonEC2の利用料金:$3.36×8時間=$26.88=3,300円
24時間x1ヶ月使い続けると、リースとほぼ同額
13
- 14. 分析-機械学習までの歴史
http://ja.wikipedia.org/wiki/人工知能の歴史
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1 前史
2 人工知能の誕生 1943~1956
2.1 サイバネティクスと初期のニューラルネットワーク
2.2 ゲームAI
3 黄金時代 1956~1974
3.1.2 自然言語
3.1.3 マイクロワールド
4 AIの冬第1期 1974~1980
5 ブーム 1980~1987
5.1 エキスパートシステムの隆盛
5.2 知識革命
5.3 資金復活: 第五世代コンピュータプロジェクト
6 AIの冬第2期 1987~1993
7 1993年以降
7.1 マイルストーンとムーアの法則
7.2 知的エージェント
7.4 様々な場面で裏方として働くAI
TVなどで良く聞いた
イマココ
- 15. 分析-機械学習までの歴史
エキスパートシステム
◦ http://ja.wikipedia.org/wiki/エキスパートシステム
エキスパートシステムは基本的に、特定の分野の問題についての情報を解析
するルール群から構成されるプログラムであり、その情報はシステムの利用
者が提供する。 問題の分析結果を提供するだけでなく、設計によっては利用
者の行動を正しく導く指針を与えることもできる。
機械学習
◦ http://ja.wikipedia.org/wiki/機械学習
機械学習(きかいがくしゅう、英: machine learning)とは、人工知能における研
究課題の一つで、人間が自然に行っている学習能力と同様の機能をコン
ピュータで実現しようとする技術・手法のことである。
エキスパートシステムと機械学習の違い
◦ エキスパートシステム:識者がルールを作成する
識者自身も認識していない部分はルール化できない
◦ 機械学習:大量のデータを投入し、ルールを自動生成する
どんなルールなのか人間には理解できない。でも役には立つ 15
事例:Google IME
- 16. 機械学習が注目されている理由1
大量の電子データの入手が容易になった
◦ 最初から電子化されているテキスト情報
Twitter Stream API
様々な言語のつぶやきが無料で入手できる
タグ付けされている、位置情報付き(一部)
Facebook Graph API
ユーザー情報、写真、記事、コメント
◦ 電子化されたテキスト情報
電子書籍、特許情報
◦ 数値データ
総務省統計局、気象庁、Linked Open Data、センサデータ、
Webサイト(スクレイピング禁止サイトは要注意)
◦ 画像
Google、Flickr、CCDカメラ 16
個人の研究で、
よく使われている
- 18. 分析-2015年の機械学習
R言語
◦ 1996年に登場
◦ 実行環境が無償で使える
◦ RStudio(統合環境)も無償
◦ プログラマでなくても、結構使いこなせる
インタプリタで結果を確認しながら、1ステップづつ進める
細かい部分は適当に処理して、ミスはエラーが出る
数学が苦手な人は、ツライです
◦ 便利なライブラリが、大量に無料で入手できる
その他の軽量プログラミング言語
◦ Python, Perl, Ruby, Scala, JavaScript, e.t.c….
18
- 19. まとめ
昔はとても個人ではできなかったことが
◦ ハードウエア:安価、小さい、高精度、簡単
◦ ソフトウエア:ほとんど無償、高機能
◦ データ:ほとんど無償、大量に入手できる
ちょっと休日にやってみれる
◦ ソフトをやってきた人は、ハードを触ると新鮮
◦ サーバを1日だけ利用
◦ 偶然にスゴイ発見・発明が生まれるかも
とにかくやってみる
◦ 本を読むと、分かった気になるけど
実際やってみると、全然印象が違う事が多い
◦ 一度やってみる、せめて、一度見てみる
AITCのオープンラボを利用してください
YouTubeで手順を動画で公開している人多数
一度見ていると、自分でやる時に苦労しない
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