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中国PCB業者発注体験

オープンハードセミナー 2014Q1
(日本Androidの会 秋葉原支部ロボット部 第22回 勉強会)

2014/1/11
Yuuichi Akagawa
自己紹介
• Yuuichi Akagawa (あかがわ ゆういち)

• USBホストネタ大好き
• 本業は某SI企業でインフラ担当
• 電子工作やプログラミングは趣味での活動
• ちゃんとした回路設計なんてできないよw
• 仕組みを知ることが好きなので、最終的な作品に
至ることがほとんど無い
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2
おことわり
• しろうとのお話です

• ツッコミどころ満載です
• 今日はガチな人が多いの、お手柔らかに

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3
なんで基板起こそうと?
• 基本的には1つか作らないし、直ぐに試したいか
ら
ブレッドボードなりユニバーサル基板で工作しま
す
• しかし、最近はSMDなパーツが多く変換基板を
使ったりするのが非常に面倒
• そこで、重い腰を上げて中国(深圳)にプリント基
板を
発注してみた($10くらいらしいし)
• 単にやってみたかったというだけの話しかもしれ
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4
ない
今回つくったもの
• FT311D Breakout

こっちは試作⇒

こっちが今回⇒
つくったもの

Copyright©2014 Yuuichi Akagawa

5
まずは回路図を書こう
• 今回はEagleを使ってみた。事例多いし。
http://www.cadsoftusa.com/

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6
最初のハードル
• ライブラリに存在しない部品を作らなければなら
ない
• やりかたがよくわからない

• 既存のパッケージが同じ部品を探してコピーすれ
ば良さそう
• コピーのやり方わからない

• リネームのやり方わからない
• 結果として
– Symbol作って(ピン名変えるだけ)
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– Device作る(SymbolとPackageを接続)

7
とりあえずこんな感じ
• FT311D

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8
で、こんな感じ
• 部品さえ揃えば楽勝!

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続いてアートワーク
• 初めて作るのに両面基板
• 途中でやる気が無くなって2週間くらいかかった
www

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最後にガーバーファイル出力
• 基板製造機に読ませるデータファイル
• 念のためプリントアウトしてサイズ等確認

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準備完了!
• さて、どこに発注しよう
• 良く聞くのは
– SeeedStudio
http://www.seeedstudio.com
– DFRobot
http://www.dfrobot.com
– Elecrow
http://www.elecrow.com

あたりか? (他にもたくさんあるけど割愛)
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12
基本パターン
• 基板サイズ
サイズ

10枚の価格

5cm x 5cm

どこも大体$9.90(激戦区)

5cm x 10cm

$20~$30

10cm x 10cm

$30~$40

Eagle Light版は2層10cm x 8cm の制限があるので、この辺が目安。

• 基板の厚さ
– 0.6mm/0.8mm/1.0mm/1.2mm/1.6mm/2.0mm

• 基板の色
– 緑/赤/緑/黄/青/黒/白

あたり。無料~+$10くらい

• 表面処理
HASL

ハンダレベラ(有鉛, これが標準)

Flash Gold

金フラッシュメッキ(+$10くらい)

ENIG

電気ニッケル・無電解金メッキ(+$20くらい)
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13
英語でおk
• 大事なことので一応書いておきますが、英語です
• 中国語は一切不要
• 海外からのお取り寄せ経験者なら特に問題ないか
と

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14
今回はElecrowで
• レジストのカラーオプションが無料だし
• 発送時にメールで基板の写真を送ってくれるらし
いし

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さて、発注するよ

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おっと、その前に
• 注文ページの一番下に書いてある仕様を確認

Eagle用のデザインルールとガーバー出力の定義があるのでこれを利用する。
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改めて。
• 細かい説明は注文のページに書いてある
– アカウント登録して
– 数量, 面数, 厚さ,表面処理,レジストの色を指定
– ガーバーファイルを送信するだけ
これらのファイルをZIPで固めてアップ
ロード
Top layer
pcbname.GTL
Bottom layer

pcbname.GBL

Solder Stop Mask top

pcbname.GTS

Solder Stop Mask Bottom

pcbname.GBS

Silk Top

pcbname.GTO

Silk Bottom

pcbname.GBO

NC Drill

pcbname.TXT

Mechanical layer

pcbname.GML

• 支払いはPayPalも可(今回は基板$9.90+送料$4.59=$14.49)
• 超簡単

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ポチっ!
• 実際の画面

←10枚も要らないのであれば、5枚も選択可
←両面基板なら2、片面なら1

←基板の厚さ。デフォルトは1.6mm(今回は薄めで

←基板の色。(緑/赤/黄/青/白/黒)

←表面処理(Hasl:ハンダレベラ)
←導通テスト(100%でも無料)

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しばし待つ
• 状況は逐次メールで連絡が来る
問題が無ければこんな感じ
– Confirmed(受付したよ)
– Processing(受け取ったデータのチェック中)
– In Production(製造中だよ)
– Shipped(発送したよ)
– Traceable(トラッキング番号教えるね)

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製造ステータス

Copyright©2014 Yuuichi Akagawa

21
トラッキング

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到着
• だいたい注文して発送まで6日間

• 深圳から香港で2日間
• 香港から東京で6日間
• ちょうど2週間かな
• ちなみにDHLだと深圳から東京で3日だった
• PayPalで支払うと、宛名が日本語で印刷されてま
した。郵便屋さんに優しい仕様。
(郵便の時だけ。DHLだとさすがに英語表記)
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感想など
• データさえきちんと作れれば発注は極めて簡単

• 数作るなら良いけど、1枚だけ欲しいときに利用
するかどうかは悩む(1.5~2週間の期間)
• それよりなにより
– 基板CADで部品作るのが大変
– 基板CADの操作に慣れるのも大変
– これからはKiCADかなと思ったけど、乗り換えるのも面
倒
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おしまい

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