SlideShare ist ein Scribd-Unternehmen logo
1 von 66
Downloaden Sie, um offline zu lesen
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 1
名古屋工業大学 産学官金連携機構
加藤雄一郎
2017年11月14日
ビジョンがもたらす事業の持続的発展
事業ドメイン・ブランディング
クオリティ・フォーラム2017
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 2
本セッションにご参加いただいたみなさま
このたびは数あるセッションの中から本企画セッション「理念・ウェイの浸透と展開」を
選択いただきまして誠にありがとうございました。張り切って臨みはいたしましたが、空
回りを修正できず、時間管理がままならず誠に申し訳ございませんでした。深くお詫
び申し上げます。
講演の最後で申し上げましたとおり、私の願いは、強い産業が創成されることでござ
います。これからも、すこしでもみなさまのお役に立てますよう頑張ります。
本セッションの内容について、何かお気づきの点や質問がございましたら、喜んで
対応いたします。お気軽に下記にご連絡いただきたく存じます。今後ともどうかよろし
くお願い申し上げます。
名古屋工業大学
産学官金連携機構
加藤雄一郎
kato.yuichiro@nitech.ac.jp
2017年11月14日
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
講師略歴
<学歴>
東京工業大学大学院 社会理工学研究科
価値システム専攻 博士課程修了. 博士(学術)
2003 / 04 -- 広告会社 アクティベーションデザイン推進局 客員研究員
2007 / 04 -- 建機メーカー BMアドバイザー、およびミドルマネジメント研修講師
2017 / 01 -- 産業機器メーカー 事業価値創造プロジェクト アドバイザー
2015 / 04 – 2016 / 09 自動車部品メーカー 価値創造プロジェクト アドバイザー
2011 / 08 -- 2013 / 10 電子機器メーカー BM(ブランドマネジメント)プロジェクト アドバイザー
2009 / 12 -- 2011 / 10 自動車メーカー インターナル・ブランディング アドバイザー
2009 / 08 – 2010 / 04 自動車部品メーカー インターナル・ブランディング アドバイザー
2009 / 04 – 2010 / 03 コンタクトレンズメーカー インターナル・ブランディング アドバイザー
2008 / 07 -- 2009 / 06 化学メーカー 人財育成プログラム 「創塾」 塾長
2006 / 10 -- 2007 / 03 食品メーカー ブランドコンセプト立案アドバイザー
2005 / 10 -- 2007 / 03 トイレタリ・メーカー 新任マネジャー研修講師、および調査手法開発アドバイザー
2004 / 10 -- 2006 / 03 総合商社 プロジェクト担当顧問
2003 / 08 -- 2005 / 03 中小企業庁 繊維産業再生プロジェクト ディレクター
<職歴>
1992 - 93 食品会社 食品工場 製造技術課
1995 - 03 広告会社 マーケティング局
2003 - 15 名古屋工業大学大学院 産業戦略工学専攻 准教授
2015 - デミング賞審査委員
<企業からの委託実績>
加藤 雄一郎
3
名古屋工業大学 産学官金連携機構 特任教授
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 4
突然ですが、
質問です
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
当事業は顧客の何の実現にコミットしているか?
5
(質問)
昨今、「モノづくりからコトづくりへ」など、事業が顧客に
もたらすコトの重要性が説かれています。御社の事業
は顧客の何の実現をサポートしているといえますか?
複数の事業を展開されている場合は、どれか一つに
焦点を当てて、ご回答ください。
顧客の の実現のサポート
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 6
【1】
事業ドメイン再定義
御社の事業は何を手掛けているといえますか?
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 7
企業は自社の事業の定義を明確化すべきだ
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 8
鉄道が衰退したのは、旅客と貨物輸送の需要が減ったためではない。
それらの需要は依然として増え続けている。
鉄道以外の手段(自動車、トラック、航空機、さらには電話)が登場した。
鉄道は危機に見舞われた。
鉄道会社は、自社の事業を、
鉄道事業と考えるのではなく、輸送事業と考えるべきであった。
事業定義をなぜ誤ったのか。
輸送を目的と考えず、鉄道を目的と考えたからである。
顧客中心ではなく、製品中心に考えてしまったのだ。
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 9
事業を「製品」で定義してはならない。
「価値」で定義せよ。
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 10
製品単品勝負のビジネスからの脱却
2.価値創造アプローチをシフトすることの重要性
「単品売り切り型」の事業モデルから
持続的収益をもたらす「ソリューション提供型」へ
1.既存顧客を維持・強化することの重要性
・ 各社の技術力向上による均質化
・ プロダクトライフサイクルの短縮化
・ モジュール化による参入障壁の低下
・ コモディティ化の進展
なぜ、事業ドメイン再定義か?
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 11
好きなだけいつでもどこでも
好きな音楽を
創造性ある日常生活
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 12
頭皮エステ
ヘアドライヤ ナイトスチーマ
目もとエステ
温感エステローラー
レッグリフレ
光エステ
忙しい人を美しい人へ
(時間を有効に使って美容ケアする)
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 13
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
これからの時代に相応しい「差別化の対象」
14
これまで
既存価値次元上で
競合他社の上を行く差別化
製品仕様の差別化
これから
既存の価値次元を
新価値次元に刷新する差別化
価値次元の差別化
差別化の対象は
「事業全体がもたらす価値次元レベル」に置くべき
製品レベルの 事業レベルの
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 15
【キーワード1】
顧客シェア
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
マーケティングパラダイムの変遷
16
“関係性”
Selling : できたものを 売る 戦略
マーケティングの強調点が
Marketing : ニーズに合ったものを 売る 戦略
Branding : 売れ続ける ための戦略
One to One Marketing
Relationship Marketing
「売れる」 「売れ続ける」
≒ プロダクト・アウト
≒ マーケット・イン
“取引” から へ移行
市場
シェア
顧客
シェア
≪達成指標≫
【マーケティングパラダイムの変遷】
「顧客シェア」という達成尺度の登場
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
顧客シェアとは
17
ある顧客が購入した特定の商品の購入金額に対する
自社商品の割合を言います。別名 「ウォレット・シェア」
<例>
ある人が1年間にコーラを1万分飲み、
そのすべてがコカ・コーラだった場合、コカ・コーラは顧客シェア100%。
コカ・コーラに6,000円分を支払い、ペプシコーラに4,000円分を使っていれば、
顧客シェアはコカ・コーラ60%、ペプシコーラ40%である。
年間のコーラ購入金額
年間のコカ・コーラ購入金額
コカ・コーラの顧客シェア =
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
「市場シェア」 と 「顧客シェア」
18
成長市場 成熟市場
ナンバーワン オンリーワン
市場占有率 財布占有率
市場全体に占める割合 個々の顧客に占める割合
全市場の10%のユーザーから、
生涯にわたって100%のシェアを獲得する
という考え方
全市場のうち
10%のユーザーを獲得するという考え方
市場シェア 顧客シェア
着目点
考え方
市場
の特性
と狙い
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
顧客シェアあれこれ
19
年間のコーラ購入金額
年間の炭酸飲料購入金額
年間の清涼飲料購入金額
年間のコーラ購入金額
年間の炭酸飲料購入金額
年間の清涼飲料購入金額
年間のコカ・コーラ購入金額
年間のコカ・コーラ購入金額
年間のコカ・コーラ購入金額
顧客シェア1:
顧客シェア2:
顧客シェア3:
>>
分母の設定で数値は大きく異なる
ロ
イ
ヤ
ル
テ
ィ
(
存
在
感
)
の
大
き
さ
を
表
す
指
標
と
し
て
の
適
切
さ
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
顧客シェアあれこれ
20
年間のチョコスナック購入金額
年間のポッキー購入金額
年間のチョコレート購入金額
年間のポッキー購入金額
年間の菓子購入金額
年間のポッキー購入金額
顧客シェア1:
顧客シェア2:
顧客シェア3:
>>
分母の設定で数値は大きく異なる
ロ
イ
ヤ
ル
テ
ィ
(
存
在
感
)
の
大
き
さ
を
表
す
指
標
と
し
て
の
適
切
さ
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
顧客志向を徹底する着眼点
21
分母を大きく捉え
脱・単品販売/ソリューションビジネス
「自分たちは何を売る企業なのか?」 という問いの答え
●●に関する生涯支出総額
自社が受け取る対価の合計
顧客に提供するハード・ソフトを揃える=
≒1
それでもなお分数が“1”に近づくように
分子を適切に定める
≒1
自社が受け取る対価の合計自社が受け取る対価の合計
●●に関する生涯支出総額●●に関する生涯支出総額
分母を大きく捉え
それでもなお分数が“1”に近づくように
分子を適切に定める
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
コマツにおける顧客シェア志向
22
生涯の建機購入金額
生涯のコマツ製建機購入金額
生涯の建機保有金額
生涯のコマツ製建機及び部品購入金額
生涯の現場オペレーションコスト
生涯のコマツ製ハード・ソフト購入金額
顧客シェア1:
顧客シェア2:
顧客シェア3:
分母設定に応じて提供すべき財は進化する
ロ
イ
ヤ
ル
テ
ィ
(
存
在
感
)
の
大
き
さ
を
表
す
指
標
と
し
て
の
適
切
さ
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 23
【旧・価値次元】 【新・価値次元】 【新・価値次元】
【売りもの】 【売りもの】 【売りもの】
製品性能の向上 稼働率の向上 施工生産性の向上
建機
部品供給・メンテナンス
建機
部品供給・メンテナンス
建機
施工管理システム
【ダントツ製品】
製品本体の高品質化
【ダントツサービス】
製品稼働のサポート
【ダントツソリューション】
顧客の事業活動のサポート
売上高営業利益率推移: 12.9% (2011)→ 11.2% (2012)→ 12.3% (2013)
コマツにおける価値次元転換の推移
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 24
これまで
既存価値次元上で
競合他社の上を行く差別化
製品仕様の差別化
これから
既存の価値次元を
新価値次元に刷新する差別化
価値次元の差別化
差別化の対象は
事業全体がもたらす
価値次元レベルに置くべき
製品レベルの 事業レベルの
これからの時代に相応しい「差別化の対象」
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
「何屋規定」としての事業ドメイン再定義
25
顧客シェアを突き詰めて考えると
それは
「あなたは何屋ですか?」
という問いの答えになる
みなさんの事業は
顧客から見て何屋ですか?
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
事業ドメイン再定義の着眼点
26
「顧客シェアの分母」で定めよ
事業を「製品」で定義してはならない
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 27
【キーワード2】
顧客ロイヤルティ
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
ロイヤルティ形成のメカニズム
28
現在に対する
満足
将来に対する
期待
ロイヤルティ
(ブランドに対する良好な行動意向)
・ 事業が目指すビジョン、および
固有の価値基準に対する共感
・ ビジョンの実現に向けた
当該事業の強みの理解
・ 製品・サービスの個々の機能や特性
に対する個別項目評価
・ 製品・サービスに対する
全体的な満足度
ブランドが目指す姿に対する“期待”と 製品に対する“満足”が
継続意向 推奨意向 交流意向協力意向
高い“行動意向”として結実する
加藤・松村(2017)
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
平易な言い方をしますと・・・
29
現在に対する
満足
将来に対する
期待
そのビジョン、いいね!
その能力をもってすれば
いい仕事をしてくれそうだ
なるほどね。この製品は
ビジョンを具現化したものとして
使用満足度が高いよ!
これからもよろしく頼む!
末永く付き合おう!ロイヤルティ
(ブランドに対する良好な行動意向)
ブランドが目指す姿に対する“期待”と 製品に対する“満足”が
高い“行動意向”として結実する
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
Apple
既存ユーザー
1283サンプル
既存ユーザー
1617サンプル
検証
30
パナソニック・ビューティ
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
今後の使用意向
高い
今後の使用意向
低い
事業に対する
ロイヤルティ
将来に対する
期待
現状に対する
満足
<Y>
<X1> <X2>
0.48 0.41
0.70
N=874
事業に対する
ロイヤルティ
将来に対する
期待
現状に対する
満足
<Y>
<X1> <X2>
0.86 -0.05
0.86
N=363
事業に対する
ロイヤルティ
将来に対する
期待
現状に対する
満足
<Y>
<X1> <X2>
0.41 0.37
0.83
N=322
事業に対する
ロイヤルティ
将来に対する
期待
現状に対する
満足
<Y>
<X1> <X2>
0.92 -0.11
0.83
N=283
Apple パナソニック・ビューティ
期待と満足の両立が高いロイヤルティをもたらす
31
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
行動意向
現在に対する
満足
将来に対する
期待
ロイヤルティィ向上のメカニズム
32
CS偏重のロイヤルティ向上は限界。
「期待」と「満足」の両立がロイヤルティ獲得の鍵。
注目!
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
【再掲】 事業ドメインの価値定義
33
(質問)
御社の事業は
顧客の何の実現をサポートしているといえますか?
顧客の の実現のサポート
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 34
【3】
ブランディングすべき
新たなレイヤ
顧客ロイヤルティを貯めるべきレイヤを新設することの重要性
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
コーポレートブランド vs プロダクトブランド
35
コーポレート
プロダクト
顧客ロイヤルティをどのレイヤに蓄積すべきか
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
ブランドロイヤルティをストックすべき新レイヤ
36
コーポレート
プロダクト
ドメイン
顧客ロイヤルティの効果・効率的な蓄積をもたらす新レイヤ
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 37
頭皮エステ
ヘアドライヤ ナイトスチーマ
目もとエステ
温感エステローラー
レッグリフレ
光エステ
忙しい人を美しい人へ
(時間を有効に使って美容ケアする)
パナソニックの挑戦
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 38
これまで
既存価値次元上で
競合他社の上を行く差別化
製品仕様の差別化
これから
既存の価値次元を
新価値次元に刷新する差別化
価値次元の差別化
事業ドメイン・レベルのブランディングは
脱・単品販売ビジネスがもたらし
価値次元レベルの差別化を実現する
製品レベルの 事業レベルの
事業ドメインレベルのブランディングがもたらす効果
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 39
【4】
私たちは
何のために働くのか?
:目的・意義、夢と希望
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 40
「三人のレンガ積み」
建築現場で三人の男がレンガを積んでいた。
男たちに「何をしているのか?」と尋ねた。
時は、中世ヨーロッパ。
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 41
第一の男
レンガ積み数
○個/日
レンガ積み完了
○月○日
目的なし
生活費を稼ぐこと
長きにわたる
人々の心の拠り所
を確立すること
「レンガを
積んでいる」
「食うために
働いている」
「後世に残る
町の大聖堂を
造っている」
第二の男
第三の男
「何をしているのか?」
に対する各人の回答 目標 目的
 目標は同じ
しかし、目的が異なる。
3人の質的な違い
目標は同じ。
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
目的 目標=
42
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
≠目的 = 目標 + 意味
43
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 44
意味の重要性
< JR東日本テクノハートTESSEI >
新幹線の車両清掃
目標:
意味:
彼らは「7分」でやる意味をわかっている。
自分達の7分が新幹線の運行ダイヤを
決めているという自覚がある。
7分以内に清掃完了
定時運行の厳守。これこそが、
お客様の大切な旅程を予定どおりに
遂行いただく上で不可欠。
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 45
目標疲れ
【現代社会の大問題】
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
いまやっていること
目標
いまやっていること
目標
目的
目標達成が最終ゴール。
最大の関心事は、
目標が達成されたか否か。
目標達成は
目的を実現するための手段・プロセス
にすぎない
働き様A 働き様B
あなたはどちらの働き様を選ぶか?
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 47
目標
いまやっていること
最上位に目標しかない場合、
目標達成が最終ゴールになってしまう。
目標が達成されたら、そこで終わってしまう
もし目標が達成されなかった場合、路頭に迷ってしまう
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 48
目標
目的
新たな目標
いまやっていること
目的があれば、次の目標は必ず生まれる
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 49
いまの目標
目的
新たな目標
目的があれば
次の目標は必ず生まれる。
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 50
キャリア形成において、
最大の防御(=疲弊から身を守ること)、かつ
最大の攻撃(=意気盛んに働くこと)は・・・
「目的」を持つこと。
目標疲れ
【現代社会の大問題】
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 51
モチベーション3.0
モチベーション2.0
モチベーション1.0
生存
損得
意義
生きるための働く
儲かるから働く
存在意義のために働く
働くことの意義・意味が何よりも大事な時代が到来した
モチベーション1.0時代:
人類最初のOSである。仕事の目的は「生きること」
モチベーション2.0時代:
信賞必罰に基づく、与えられた動機付けによるOSである。
仕事の目的は「報酬を得ること」、「罰を避けること」
モチベーション3.0時代:
自分の内側から湧き出るやる気
(=内発的モチベーション)に基づくOSである。
仕事の目的は「自分が最高に輝いている姿を得ること」
「なぜ働くのか」の変遷
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
あなたは、
何のために働くのか?
52
ブランドのために。
我々が目指す究極的な目的を実現するために
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 53
ワークセッション参加者の声
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
ワークセッション参加者の感想
54
大きなビジョンを持つこと。それに向かって努力する姿勢が
個人を成長させる、組織を成長させる、周囲を成長させる。
その姿は「泥臭い、こっ恥ずかしい」のではなく
「美しい」はずだという希望が持てた。
ブランドを語るときの言葉の一語一語を
大切にしなければならないという意識が生まれた
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 55
モチベーションと達成感
効力感!
目的が一致
帰属集団と自分自身のベクトルが合致した時に最大
<モチベーション>
帰属集団に対する「自己効力感」によってもたらされる
<達成感>
欧
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
ビジョン中心経営: これからの時代の経営のかたち
56
従業員の
自信と誇り
顧客の感動
そして期待そして期待
この事業が目指す
ビジョンの実現に
貢献したい
この事業が目指す
ビジョンの実現に
自分も関わりたい
ビジョンを更に高度実現する
新製品・サービス誕生への期待
ビジョンを実現する道具
としての製品・サービスの提供信頼
期待
ビジョンを中核に据えた
「信頼」と「期待」の好循環経営
ビジョン
(顧客と共創するテーマ)
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 57
【6】
よきモノづくりに向けて
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
企業経営における“質”の階層構造
58
製品の質
業務プロセスの質
企業の質
製品の質は、業務プロセスの質に依存する
業務プロセスの質は、企業の質に依存する
企業自らが掲げる“ありたい姿”
質構造を支える土台は、企業自らが掲げる“ありたい姿”
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 59
『事業が目指す姿』を
組織内部に浸透させる取組み
組織内部に着目したブランドマネジメント
新しいブランドマネジメントの登場
=
ブランドマネジメントのなかでも、
組織内部に着目したブランドマネジメントを
「インターナル・ブランディング」といいます
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
企業経営における“質”の階層構造
60
製品の質
業務プロセスの質
企業の質
企業自らが掲げる“ありたい姿”
インターナル・ブランディングは
良きものづくりに有用な取組み
=
インターナル・ブランディング
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
“make our own will”
自らの意思で描く取組み
事業が生きる道を
自らの意思
インターナル・ブランディングとは
61
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 62
【7】
事業ドメイン
ブランディングのすすめ
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
1.事業ドメインの価値定義
63
みらいの
【事業ドメインの価値定義】
顧客 企業
【Q】
どのような価値の実現を目指して
顧客から持続的に対価を得るか?
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 64
みらいの
【事業ドメインの価値定義】
【Q】
価値を実現する過程は
顧客が何をできるようになっていくプロセスとして描かれるか?
<第1期 達成事項> <第2期 達成事項> <第3期 達成事項>
2.顧客成長プロセスの策定
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
3.成長プロセスを支える実現手段づくり
65
ハード・ソフトを束ねた事業ドメインの創造
実現手段としての
ハード/ソフト
実現手段としての
ハード/ソフト
実現手段としての
ハード/ソフト
実現手段としての
ハード/ソフト
実現手段としての
ハード/ソフト
実現手段としての
ハード/ソフト
実現手段としての
ハード/ソフト
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
教育・研修に関するお問合せ
66
1) 1 day セッション : 事業構想の全体像体験
2) 3 months セッション : 人財育成を兼ねた事業構想推進
3) 1 year コース : 事業部門トップのオーナーシップによる事業開発
1) 事業構想セミナー : 事業構想の全体像体験を目的とした集合研修
【企業向け教育・研修】
【集合研修】
問合せ先
一般財団法人 日本科学技術連盟
セミナー担当: 品質経営研修センター 安隨正巳
電話 : 03-5378-1213 メール : m-anzui@juse.or.jp
2018年1月22日
開催決定!

Weitere ähnliche Inhalte

Was ist angesagt?

事業創造人財育成と組織開発:コマツにおける勝てる人と組織の創り方
事業創造人財育成と組織開発:コマツにおける勝てる人と組織の創り方事業創造人財育成と組織開発:コマツにおける勝てる人と組織の創り方
事業創造人財育成と組織開発:コマツにおける勝てる人と組織の創り方
Yuichiro KATO
 

Was ist angesagt? (20)

ブランド概論
ブランド概論 ブランド概論
ブランド概論
 
製造業が目指すべき幹部人財育成の考え方
製造業が目指すべき幹部人財育成の考え方製造業が目指すべき幹部人財育成の考え方
製造業が目指すべき幹部人財育成の考え方
 
事業創造人財育成と組織開発:コマツにおける勝てる人と組織の創り方
事業創造人財育成と組織開発:コマツにおける勝てる人と組織の創り方事業創造人財育成と組織開発:コマツにおける勝てる人と組織の創り方
事業創造人財育成と組織開発:コマツにおける勝てる人と組織の創り方
 
講義「DICフレーム:コア・ケイパビリティ表現の基本的枠組み」
講義「DICフレーム:コア・ケイパビリティ表現の基本的枠組み」講義「DICフレーム:コア・ケイパビリティ表現の基本的枠組み」
講義「DICフレーム:コア・ケイパビリティ表現の基本的枠組み」
 
アイデア創出ワークショップ(2021年、大阪、好きと得意からスモールビジネスのアイデアを発想する)
アイデア創出ワークショップ(2021年、大阪、好きと得意からスモールビジネスのアイデアを発想する)アイデア創出ワークショップ(2021年、大阪、好きと得意からスモールビジネスのアイデアを発想する)
アイデア創出ワークショップ(2021年、大阪、好きと得意からスモールビジネスのアイデアを発想する)
 
【人やさ】ヨーロッパにおけるマネジメント3.0の現状はどうだったのか
【人やさ】ヨーロッパにおけるマネジメント3.0の現状はどうだったのか【人やさ】ヨーロッパにおけるマネジメント3.0の現状はどうだったのか
【人やさ】ヨーロッパにおけるマネジメント3.0の現状はどうだったのか
 
『ロジカル・プレゼンテーション-自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」』のご紹介
『ロジカル・プレゼンテーション-自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」』のご紹介『ロジカル・プレゼンテーション-自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」』のご紹介
『ロジカル・プレゼンテーション-自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」』のご紹介
 
UXデザインが大事なのはわかるけど エンジニアの私ができることってなんでしょう?
UXデザインが大事なのはわかるけどエンジニアの私ができることってなんでしょう?UXデザインが大事なのはわかるけどエンジニアの私ができることってなんでしょう?
UXデザインが大事なのはわかるけど エンジニアの私ができることってなんでしょう?
 
プロダクトマーケティングマネージャーの役割
プロダクトマーケティングマネージャーの役割プロダクトマーケティングマネージャーの役割
プロダクトマーケティングマネージャーの役割
 
ユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザイン
ユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザインユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザイン
ユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザイン
 
UXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイント
UXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイントUXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイント
UXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイント
 
プロダクトマネージャーこそプロジェクトマネジメントを学ぼう (2).pdf
プロダクトマネージャーこそプロジェクトマネジメントを学ぼう (2).pdfプロダクトマネージャーこそプロジェクトマネジメントを学ぼう (2).pdf
プロダクトマネージャーこそプロジェクトマネジメントを学ぼう (2).pdf
 
アイデア収束からプロトタイピング
アイデア収束からプロトタイピングアイデア収束からプロトタイピング
アイデア収束からプロトタイピング
 
金融業界セミナー
金融業界セミナー金融業界セミナー
金融業界セミナー
 
ナレッジモール論文2022_デジタルツインにおける共創アプローチ
ナレッジモール論文2022_デジタルツインにおける共創アプローチ ナレッジモール論文2022_デジタルツインにおける共創アプローチ
ナレッジモール論文2022_デジタルツインにおける共創アプローチ
 
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
 
コンサルティング・シンクタンク業界の実態・傾向と対策
コンサルティング・シンクタンク業界の実態・傾向と対策コンサルティング・シンクタンク業界の実態・傾向と対策
コンサルティング・シンクタンク業界の実態・傾向と対策
 
『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』講演用資料
『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』講演用資料『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』講演用資料
『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』講演用資料
 
プロダクト開発におけるプロダクトマネージャーの役割とは #‎devsumi‬
プロダクト開発におけるプロダクトマネージャーの役割とは #‎devsumi‬プロダクト開発におけるプロダクトマネージャーの役割とは #‎devsumi‬
プロダクト開発におけるプロダクトマネージャーの役割とは #‎devsumi‬
 
オンボーディングにおける新卒・中途の違い freee株式会社 秋山詩乃
オンボーディングにおける新卒・中途の違い freee株式会社 秋山詩乃 オンボーディングにおける新卒・中途の違い freee株式会社 秋山詩乃
オンボーディングにおける新卒・中途の違い freee株式会社 秋山詩乃
 

Ähnlich wie 事業ドメイン・ブランディング:ビジョンが齎す事業の持続的発展

RTTJapan 会社概要 140120
RTTJapan 会社概要 140120RTTJapan 会社概要 140120
RTTJapan 会社概要 140120
RTT Japan K.K
 
【elv勉強会】itアーキテクトへの第一歩 ~2時間でビジネスモデルキャンバスを2つ作ろう~
【elv勉強会】itアーキテクトへの第一歩 ~2時間でビジネスモデルキャンバスを2つ作ろう~【elv勉強会】itアーキテクトへの第一歩 ~2時間でビジネスモデルキャンバスを2つ作ろう~
【elv勉強会】itアーキテクトへの第一歩 ~2時間でビジネスモデルキャンバスを2つ作ろう~
満徳 関
 

Ähnlich wie 事業ドメイン・ブランディング:ビジョンが齎す事業の持続的発展 (20)

事業共創ワークセッションのご案内
事業共創ワークセッションのご案内事業共創ワークセッションのご案内
事業共創ワークセッションのご案内
 
20180814 serv des.2018_sd_nmeetup_share
20180814 serv des.2018_sd_nmeetup_share20180814 serv des.2018_sd_nmeetup_share
20180814 serv des.2018_sd_nmeetup_share
 
Vantan shinsuke miyaki_upload
Vantan shinsuke miyaki_uploadVantan shinsuke miyaki_upload
Vantan shinsuke miyaki_upload
 
ALDAGRAM
ALDAGRAMALDAGRAM
ALDAGRAM
 
NS study8 DDD Microservices Azuer Service Fabric
NS study8 DDD Microservices Azuer Service FabricNS study8 DDD Microservices Azuer Service Fabric
NS study8 DDD Microservices Azuer Service Fabric
 
クラウドネイティブ最新技術動向.pdf
クラウドネイティブ最新技術動向.pdfクラウドネイティブ最新技術動向.pdf
クラウドネイティブ最新技術動向.pdf
 
2016 #meijisap - 明治大学理工学部情報科学科 情報システム論1講義「デジタルによるビジネスモデルの変革」
2016 #meijisap - 明治大学理工学部情報科学科 情報システム論1講義「デジタルによるビジネスモデルの変革」2016 #meijisap - 明治大学理工学部情報科学科 情報システム論1講義「デジタルによるビジネスモデルの変革」
2016 #meijisap - 明治大学理工学部情報科学科 情報システム論1講義「デジタルによるビジネスモデルの変革」
 
【デジック】新卒・中途採用者向け採用ピッチ資料_2023年7月版.pptx
【デジック】新卒・中途採用者向け採用ピッチ資料_2023年7月版.pptx【デジック】新卒・中途採用者向け採用ピッチ資料_2023年7月版.pptx
【デジック】新卒・中途採用者向け採用ピッチ資料_2023年7月版.pptx
 
いまだからしっかり話しておきたい、ユーザーエクスペリエンス概論
いまだからしっかり話しておきたい、ユーザーエクスペリエンス概論いまだからしっかり話しておきたい、ユーザーエクスペリエンス概論
いまだからしっかり話しておきたい、ユーザーエクスペリエンス概論
 
RTTJapan 会社概要 140120
RTTJapan 会社概要 140120RTTJapan 会社概要 140120
RTTJapan 会社概要 140120
 
第15回ピク活IT勉強会 ピクト図解入門(01 ピクト図解入門 20140328_公開用)
第15回ピク活IT勉強会 ピクト図解入門(01 ピクト図解入門 20140328_公開用)第15回ピク活IT勉強会 ピクト図解入門(01 ピクト図解入門 20140328_公開用)
第15回ピク活IT勉強会 ピクト図解入門(01 ピクト図解入門 20140328_公開用)
 
週刊Webサイトのアーキテクチャ
週刊Webサイトのアーキテクチャ週刊Webサイトのアーキテクチャ
週刊Webサイトのアーキテクチャ
 
新サービス活用おけるUXの活用事例
新サービス活用おけるUXの活用事例新サービス活用おけるUXの活用事例
新サービス活用おけるUXの活用事例
 
【elv勉強会】itアーキテクトへの第一歩 ~2時間でビジネスモデルキャンバスを2つ作ろう~
【elv勉強会】itアーキテクトへの第一歩 ~2時間でビジネスモデルキャンバスを2つ作ろう~【elv勉強会】itアーキテクトへの第一歩 ~2時間でビジネスモデルキャンバスを2つ作ろう~
【elv勉強会】itアーキテクトへの第一歩 ~2時間でビジネスモデルキャンバスを2つ作ろう~
 
デザイン思考による人間中心のイノベーション
デザイン思考による人間中心のイノベーションデザイン思考による人間中心のイノベーション
デザイン思考による人間中心のイノベーション
 
Offshore Agile Development in XP
Offshore Agile Development in XPOffshore Agile Development in XP
Offshore Agile Development in XP
 
身の丈にあった社会問題解決
身の丈にあった社会問題解決身の丈にあった社会問題解決
身の丈にあった社会問題解決
 
イノベーションマネジメント7
イノベーションマネジメント7イノベーションマネジメント7
イノベーションマネジメント7
 
スタッフ部門のカイゼン×IT
スタッフ部門のカイゼン×ITスタッフ部門のカイゼン×IT
スタッフ部門のカイゼン×IT
 
Marketing 01 マーケティングは「販売を不要にする価値づくり」
Marketing 01 マーケティングは「販売を不要にする価値づくり」Marketing 01 マーケティングは「販売を不要にする価値づくり」
Marketing 01 マーケティングは「販売を不要にする価値づくり」
 

Mehr von Yuichiro KATO (8)

慶応義塾大学 理工学概論「競争戦略とビジネスモデルイノベーション」
慶応義塾大学 理工学概論「競争戦略とビジネスモデルイノベーション」慶応義塾大学 理工学概論「競争戦略とビジネスモデルイノベーション」
慶応義塾大学 理工学概論「競争戦略とビジネスモデルイノベーション」
 
講義「リード・ユーザー」
講義「リード・ユーザー」講義「リード・ユーザー」
講義「リード・ユーザー」
 
第105回 品質管理シンポジウム 総合討論
第105回 品質管理シンポジウム 総合討論第105回 品質管理シンポジウム 総合討論
第105回 品質管理シンポジウム 総合討論
 
クオリティフォーラム2017 「理念・ウェイの浸透と展開」総合討論
クオリティフォーラム2017 「理念・ウェイの浸透と展開」総合討論クオリティフォーラム2017 「理念・ウェイの浸透と展開」総合討論
クオリティフォーラム2017 「理念・ウェイの浸透と展開」総合討論
 
事業開発の全体像
事業開発の全体像事業開発の全体像
事業開発の全体像
 
講義「競争戦略」
講義「競争戦略」講義「競争戦略」
講義「競争戦略」
 
[17.3.13] オープン・イノベーション・フォーラム講演
[17.3.13] オープン・イノベーション・フォーラム講演[17.3.13] オープン・イノベーション・フォーラム講演
[17.3.13] オープン・イノベーション・フォーラム講演
 
講義「共通価値」
講義「共通価値」講義「共通価値」
講義「共通価値」
 

Kürzlich hochgeladen

物流は成長の準備ができていますか? 警告 1 日あたり 1 章を超えて消費しないでください コンテンツが覚醒と変化への意志を引き起こす
物流は成長の準備ができていますか? 警告 1 日あたり 1 章を超えて消費しないでください コンテンツが覚醒と変化への意志を引き起こす物流は成長の準備ができていますか? 警告 1 日あたり 1 章を超えて消費しないでください コンテンツが覚醒と変化への意志を引き起こす
物流は成長の準備ができていますか? 警告 1 日あたり 1 章を超えて消費しないでください コンテンツが覚醒と変化への意志を引き起こす
Michael Rada
 
Service-introduction-materials-misorae-leadership
Service-introduction-materials-misorae-leadershipService-introduction-materials-misorae-leadership
Service-introduction-materials-misorae-leadership
Yasuyoshi Minehisa
 

Kürzlich hochgeladen (8)

202405_VISIONARYJAPAN_engineerteam_entrancebook(ver2.1)
202405_VISIONARYJAPAN_engineerteam_entrancebook(ver2.1)202405_VISIONARYJAPAN_engineerteam_entrancebook(ver2.1)
202405_VISIONARYJAPAN_engineerteam_entrancebook(ver2.1)
 
物流は成長の準備ができていますか? 警告 1 日あたり 1 章を超えて消費しないでください コンテンツが覚醒と変化への意志を引き起こす
物流は成長の準備ができていますか? 警告 1 日あたり 1 章を超えて消費しないでください コンテンツが覚醒と変化への意志を引き起こす物流は成長の準備ができていますか? 警告 1 日あたり 1 章を超えて消費しないでください コンテンツが覚醒と変化への意志を引き起こす
物流は成長の準備ができていますか? 警告 1 日あたり 1 章を超えて消費しないでください コンテンツが覚醒と変化への意志を引き起こす
 
Service-introduction-materials-misorae-leadership
Service-introduction-materials-misorae-leadershipService-introduction-materials-misorae-leadership
Service-introduction-materials-misorae-leadership
 
UP103シリーズ パワーコメット ユニパー スライドレールタイプ 瓦揚げ機 ウインチ
UP103シリーズ パワーコメット ユニパー スライドレールタイプ 瓦揚げ機 ウインチUP103シリーズ パワーコメット ユニパー スライドレールタイプ 瓦揚げ機 ウインチ
UP103シリーズ パワーコメット ユニパー スライドレールタイプ 瓦揚げ機 ウインチ
 
事例DBサービス紹介資料(Case Study DB service introduction)
事例DBサービス紹介資料(Case Study DB service introduction)事例DBサービス紹介資料(Case Study DB service introduction)
事例DBサービス紹介資料(Case Study DB service introduction)
 
ストックマーク株式会社がご提供しているAnews(エーニュース)概要紹介.pdf
ストックマーク株式会社がご提供しているAnews(エーニュース)概要紹介.pdfストックマーク株式会社がご提供しているAnews(エーニュース)概要紹介.pdf
ストックマーク株式会社がご提供しているAnews(エーニュース)概要紹介.pdf
 
セルフケア研修で使えるカードゲーム『攻略!きみのストレスを発見せよ!: ゲームで身につくストレスマネジメント』
セルフケア研修で使えるカードゲーム『攻略!きみのストレスを発見せよ!: ゲームで身につくストレスマネジメント』セルフケア研修で使えるカードゲーム『攻略!きみのストレスを発見せよ!: ゲームで身につくストレスマネジメント』
セルフケア研修で使えるカードゲーム『攻略!きみのストレスを発見せよ!: ゲームで身につくストレスマネジメント』
 
シンフォニティ株式会社(SYMPHONITY , Inc.) 会社説明・人材採用資料
シンフォニティ株式会社(SYMPHONITY , Inc.) 会社説明・人材採用資料シンフォニティ株式会社(SYMPHONITY , Inc.) 会社説明・人材採用資料
シンフォニティ株式会社(SYMPHONITY , Inc.) 会社説明・人材採用資料
 

事業ドメイン・ブランディング:ビジョンが齎す事業の持続的発展

  • 1. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 1 名古屋工業大学 産学官金連携機構 加藤雄一郎 2017年11月14日 ビジョンがもたらす事業の持続的発展 事業ドメイン・ブランディング クオリティ・フォーラム2017
  • 2. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 2 本セッションにご参加いただいたみなさま このたびは数あるセッションの中から本企画セッション「理念・ウェイの浸透と展開」を 選択いただきまして誠にありがとうございました。張り切って臨みはいたしましたが、空 回りを修正できず、時間管理がままならず誠に申し訳ございませんでした。深くお詫 び申し上げます。 講演の最後で申し上げましたとおり、私の願いは、強い産業が創成されることでござ います。これからも、すこしでもみなさまのお役に立てますよう頑張ります。 本セッションの内容について、何かお気づきの点や質問がございましたら、喜んで 対応いたします。お気軽に下記にご連絡いただきたく存じます。今後ともどうかよろし くお願い申し上げます。 名古屋工業大学 産学官金連携機構 加藤雄一郎 kato.yuichiro@nitech.ac.jp 2017年11月14日
  • 3. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 講師略歴 <学歴> 東京工業大学大学院 社会理工学研究科 価値システム専攻 博士課程修了. 博士(学術) 2003 / 04 -- 広告会社 アクティベーションデザイン推進局 客員研究員 2007 / 04 -- 建機メーカー BMアドバイザー、およびミドルマネジメント研修講師 2017 / 01 -- 産業機器メーカー 事業価値創造プロジェクト アドバイザー 2015 / 04 – 2016 / 09 自動車部品メーカー 価値創造プロジェクト アドバイザー 2011 / 08 -- 2013 / 10 電子機器メーカー BM(ブランドマネジメント)プロジェクト アドバイザー 2009 / 12 -- 2011 / 10 自動車メーカー インターナル・ブランディング アドバイザー 2009 / 08 – 2010 / 04 自動車部品メーカー インターナル・ブランディング アドバイザー 2009 / 04 – 2010 / 03 コンタクトレンズメーカー インターナル・ブランディング アドバイザー 2008 / 07 -- 2009 / 06 化学メーカー 人財育成プログラム 「創塾」 塾長 2006 / 10 -- 2007 / 03 食品メーカー ブランドコンセプト立案アドバイザー 2005 / 10 -- 2007 / 03 トイレタリ・メーカー 新任マネジャー研修講師、および調査手法開発アドバイザー 2004 / 10 -- 2006 / 03 総合商社 プロジェクト担当顧問 2003 / 08 -- 2005 / 03 中小企業庁 繊維産業再生プロジェクト ディレクター <職歴> 1992 - 93 食品会社 食品工場 製造技術課 1995 - 03 広告会社 マーケティング局 2003 - 15 名古屋工業大学大学院 産業戦略工学専攻 准教授 2015 - デミング賞審査委員 <企業からの委託実績> 加藤 雄一郎 3 名古屋工業大学 産学官金連携機構 特任教授
  • 4. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 4 突然ですが、 質問です
  • 5. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 当事業は顧客の何の実現にコミットしているか? 5 (質問) 昨今、「モノづくりからコトづくりへ」など、事業が顧客に もたらすコトの重要性が説かれています。御社の事業 は顧客の何の実現をサポートしているといえますか? 複数の事業を展開されている場合は、どれか一つに 焦点を当てて、ご回答ください。 顧客の の実現のサポート
  • 6. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 6 【1】 事業ドメイン再定義 御社の事業は何を手掛けているといえますか?
  • 7. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 7 企業は自社の事業の定義を明確化すべきだ
  • 8. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 8 鉄道が衰退したのは、旅客と貨物輸送の需要が減ったためではない。 それらの需要は依然として増え続けている。 鉄道以外の手段(自動車、トラック、航空機、さらには電話)が登場した。 鉄道は危機に見舞われた。 鉄道会社は、自社の事業を、 鉄道事業と考えるのではなく、輸送事業と考えるべきであった。 事業定義をなぜ誤ったのか。 輸送を目的と考えず、鉄道を目的と考えたからである。 顧客中心ではなく、製品中心に考えてしまったのだ。
  • 9. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 9 事業を「製品」で定義してはならない。 「価値」で定義せよ。
  • 10. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 10 製品単品勝負のビジネスからの脱却 2.価値創造アプローチをシフトすることの重要性 「単品売り切り型」の事業モデルから 持続的収益をもたらす「ソリューション提供型」へ 1.既存顧客を維持・強化することの重要性 ・ 各社の技術力向上による均質化 ・ プロダクトライフサイクルの短縮化 ・ モジュール化による参入障壁の低下 ・ コモディティ化の進展 なぜ、事業ドメイン再定義か?
  • 11. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 11 好きなだけいつでもどこでも 好きな音楽を 創造性ある日常生活
  • 12. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 12 頭皮エステ ヘアドライヤ ナイトスチーマ 目もとエステ 温感エステローラー レッグリフレ 光エステ 忙しい人を美しい人へ (時間を有効に使って美容ケアする)
  • 13. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 13
  • 14. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN これからの時代に相応しい「差別化の対象」 14 これまで 既存価値次元上で 競合他社の上を行く差別化 製品仕様の差別化 これから 既存の価値次元を 新価値次元に刷新する差別化 価値次元の差別化 差別化の対象は 「事業全体がもたらす価値次元レベル」に置くべき 製品レベルの 事業レベルの
  • 15. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 15 【キーワード1】 顧客シェア
  • 16. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN マーケティングパラダイムの変遷 16 “関係性” Selling : できたものを 売る 戦略 マーケティングの強調点が Marketing : ニーズに合ったものを 売る 戦略 Branding : 売れ続ける ための戦略 One to One Marketing Relationship Marketing 「売れる」 「売れ続ける」 ≒ プロダクト・アウト ≒ マーケット・イン “取引” から へ移行 市場 シェア 顧客 シェア ≪達成指標≫ 【マーケティングパラダイムの変遷】 「顧客シェア」という達成尺度の登場
  • 17. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 顧客シェアとは 17 ある顧客が購入した特定の商品の購入金額に対する 自社商品の割合を言います。別名 「ウォレット・シェア」 <例> ある人が1年間にコーラを1万分飲み、 そのすべてがコカ・コーラだった場合、コカ・コーラは顧客シェア100%。 コカ・コーラに6,000円分を支払い、ペプシコーラに4,000円分を使っていれば、 顧客シェアはコカ・コーラ60%、ペプシコーラ40%である。 年間のコーラ購入金額 年間のコカ・コーラ購入金額 コカ・コーラの顧客シェア =
  • 18. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 「市場シェア」 と 「顧客シェア」 18 成長市場 成熟市場 ナンバーワン オンリーワン 市場占有率 財布占有率 市場全体に占める割合 個々の顧客に占める割合 全市場の10%のユーザーから、 生涯にわたって100%のシェアを獲得する という考え方 全市場のうち 10%のユーザーを獲得するという考え方 市場シェア 顧客シェア 着目点 考え方 市場 の特性 と狙い
  • 19. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 顧客シェアあれこれ 19 年間のコーラ購入金額 年間の炭酸飲料購入金額 年間の清涼飲料購入金額 年間のコーラ購入金額 年間の炭酸飲料購入金額 年間の清涼飲料購入金額 年間のコカ・コーラ購入金額 年間のコカ・コーラ購入金額 年間のコカ・コーラ購入金額 顧客シェア1: 顧客シェア2: 顧客シェア3: >> 分母の設定で数値は大きく異なる ロ イ ヤ ル テ ィ ( 存 在 感 ) の 大 き さ を 表 す 指 標 と し て の 適 切 さ
  • 20. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 顧客シェアあれこれ 20 年間のチョコスナック購入金額 年間のポッキー購入金額 年間のチョコレート購入金額 年間のポッキー購入金額 年間の菓子購入金額 年間のポッキー購入金額 顧客シェア1: 顧客シェア2: 顧客シェア3: >> 分母の設定で数値は大きく異なる ロ イ ヤ ル テ ィ ( 存 在 感 ) の 大 き さ を 表 す 指 標 と し て の 適 切 さ
  • 21. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 顧客志向を徹底する着眼点 21 分母を大きく捉え 脱・単品販売/ソリューションビジネス 「自分たちは何を売る企業なのか?」 という問いの答え ●●に関する生涯支出総額 自社が受け取る対価の合計 顧客に提供するハード・ソフトを揃える= ≒1 それでもなお分数が“1”に近づくように 分子を適切に定める ≒1 自社が受け取る対価の合計自社が受け取る対価の合計 ●●に関する生涯支出総額●●に関する生涯支出総額 分母を大きく捉え それでもなお分数が“1”に近づくように 分子を適切に定める
  • 22. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN コマツにおける顧客シェア志向 22 生涯の建機購入金額 生涯のコマツ製建機購入金額 生涯の建機保有金額 生涯のコマツ製建機及び部品購入金額 生涯の現場オペレーションコスト 生涯のコマツ製ハード・ソフト購入金額 顧客シェア1: 顧客シェア2: 顧客シェア3: 分母設定に応じて提供すべき財は進化する ロ イ ヤ ル テ ィ ( 存 在 感 ) の 大 き さ を 表 す 指 標 と し て の 適 切 さ
  • 23. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 23 【旧・価値次元】 【新・価値次元】 【新・価値次元】 【売りもの】 【売りもの】 【売りもの】 製品性能の向上 稼働率の向上 施工生産性の向上 建機 部品供給・メンテナンス 建機 部品供給・メンテナンス 建機 施工管理システム 【ダントツ製品】 製品本体の高品質化 【ダントツサービス】 製品稼働のサポート 【ダントツソリューション】 顧客の事業活動のサポート 売上高営業利益率推移: 12.9% (2011)→ 11.2% (2012)→ 12.3% (2013) コマツにおける価値次元転換の推移
  • 24. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 24 これまで 既存価値次元上で 競合他社の上を行く差別化 製品仕様の差別化 これから 既存の価値次元を 新価値次元に刷新する差別化 価値次元の差別化 差別化の対象は 事業全体がもたらす 価値次元レベルに置くべき 製品レベルの 事業レベルの これからの時代に相応しい「差別化の対象」
  • 25. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 「何屋規定」としての事業ドメイン再定義 25 顧客シェアを突き詰めて考えると それは 「あなたは何屋ですか?」 という問いの答えになる みなさんの事業は 顧客から見て何屋ですか?
  • 26. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 事業ドメイン再定義の着眼点 26 「顧客シェアの分母」で定めよ 事業を「製品」で定義してはならない
  • 27. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 27 【キーワード2】 顧客ロイヤルティ
  • 28. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN ロイヤルティ形成のメカニズム 28 現在に対する 満足 将来に対する 期待 ロイヤルティ (ブランドに対する良好な行動意向) ・ 事業が目指すビジョン、および 固有の価値基準に対する共感 ・ ビジョンの実現に向けた 当該事業の強みの理解 ・ 製品・サービスの個々の機能や特性 に対する個別項目評価 ・ 製品・サービスに対する 全体的な満足度 ブランドが目指す姿に対する“期待”と 製品に対する“満足”が 継続意向 推奨意向 交流意向協力意向 高い“行動意向”として結実する 加藤・松村(2017)
  • 29. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 平易な言い方をしますと・・・ 29 現在に対する 満足 将来に対する 期待 そのビジョン、いいね! その能力をもってすれば いい仕事をしてくれそうだ なるほどね。この製品は ビジョンを具現化したものとして 使用満足度が高いよ! これからもよろしく頼む! 末永く付き合おう!ロイヤルティ (ブランドに対する良好な行動意向) ブランドが目指す姿に対する“期待”と 製品に対する“満足”が 高い“行動意向”として結実する
  • 30. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN Apple 既存ユーザー 1283サンプル 既存ユーザー 1617サンプル 検証 30 パナソニック・ビューティ
  • 31. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 今後の使用意向 高い 今後の使用意向 低い 事業に対する ロイヤルティ 将来に対する 期待 現状に対する 満足 <Y> <X1> <X2> 0.48 0.41 0.70 N=874 事業に対する ロイヤルティ 将来に対する 期待 現状に対する 満足 <Y> <X1> <X2> 0.86 -0.05 0.86 N=363 事業に対する ロイヤルティ 将来に対する 期待 現状に対する 満足 <Y> <X1> <X2> 0.41 0.37 0.83 N=322 事業に対する ロイヤルティ 将来に対する 期待 現状に対する 満足 <Y> <X1> <X2> 0.92 -0.11 0.83 N=283 Apple パナソニック・ビューティ 期待と満足の両立が高いロイヤルティをもたらす 31
  • 32. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 行動意向 現在に対する 満足 将来に対する 期待 ロイヤルティィ向上のメカニズム 32 CS偏重のロイヤルティ向上は限界。 「期待」と「満足」の両立がロイヤルティ獲得の鍵。 注目!
  • 33. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 【再掲】 事業ドメインの価値定義 33 (質問) 御社の事業は 顧客の何の実現をサポートしているといえますか? 顧客の の実現のサポート
  • 34. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 34 【3】 ブランディングすべき 新たなレイヤ 顧客ロイヤルティを貯めるべきレイヤを新設することの重要性
  • 35. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN コーポレートブランド vs プロダクトブランド 35 コーポレート プロダクト 顧客ロイヤルティをどのレイヤに蓄積すべきか
  • 36. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN ブランドロイヤルティをストックすべき新レイヤ 36 コーポレート プロダクト ドメイン 顧客ロイヤルティの効果・効率的な蓄積をもたらす新レイヤ
  • 37. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 37 頭皮エステ ヘアドライヤ ナイトスチーマ 目もとエステ 温感エステローラー レッグリフレ 光エステ 忙しい人を美しい人へ (時間を有効に使って美容ケアする) パナソニックの挑戦
  • 38. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 38 これまで 既存価値次元上で 競合他社の上を行く差別化 製品仕様の差別化 これから 既存の価値次元を 新価値次元に刷新する差別化 価値次元の差別化 事業ドメイン・レベルのブランディングは 脱・単品販売ビジネスがもたらし 価値次元レベルの差別化を実現する 製品レベルの 事業レベルの 事業ドメインレベルのブランディングがもたらす効果
  • 39. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 39 【4】 私たちは 何のために働くのか? :目的・意義、夢と希望
  • 40. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 40 「三人のレンガ積み」 建築現場で三人の男がレンガを積んでいた。 男たちに「何をしているのか?」と尋ねた。 時は、中世ヨーロッパ。
  • 41. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 41 第一の男 レンガ積み数 ○個/日 レンガ積み完了 ○月○日 目的なし 生活費を稼ぐこと 長きにわたる 人々の心の拠り所 を確立すること 「レンガを 積んでいる」 「食うために 働いている」 「後世に残る 町の大聖堂を 造っている」 第二の男 第三の男 「何をしているのか?」 に対する各人の回答 目標 目的  目標は同じ しかし、目的が異なる。 3人の質的な違い 目標は同じ。
  • 42. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 目的 目標= 42
  • 43. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN ≠目的 = 目標 + 意味 43
  • 44. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 44 意味の重要性 < JR東日本テクノハートTESSEI > 新幹線の車両清掃 目標: 意味: 彼らは「7分」でやる意味をわかっている。 自分達の7分が新幹線の運行ダイヤを 決めているという自覚がある。 7分以内に清掃完了 定時運行の厳守。これこそが、 お客様の大切な旅程を予定どおりに 遂行いただく上で不可欠。
  • 45. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 45 目標疲れ 【現代社会の大問題】
  • 46. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN いまやっていること 目標 いまやっていること 目標 目的 目標達成が最終ゴール。 最大の関心事は、 目標が達成されたか否か。 目標達成は 目的を実現するための手段・プロセス にすぎない 働き様A 働き様B あなたはどちらの働き様を選ぶか?
  • 47. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 47 目標 いまやっていること 最上位に目標しかない場合、 目標達成が最終ゴールになってしまう。 目標が達成されたら、そこで終わってしまう もし目標が達成されなかった場合、路頭に迷ってしまう
  • 48. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 48 目標 目的 新たな目標 いまやっていること 目的があれば、次の目標は必ず生まれる
  • 49. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 49 いまの目標 目的 新たな目標 目的があれば 次の目標は必ず生まれる。
  • 50. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 50 キャリア形成において、 最大の防御(=疲弊から身を守ること)、かつ 最大の攻撃(=意気盛んに働くこと)は・・・ 「目的」を持つこと。 目標疲れ 【現代社会の大問題】
  • 51. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 51 モチベーション3.0 モチベーション2.0 モチベーション1.0 生存 損得 意義 生きるための働く 儲かるから働く 存在意義のために働く 働くことの意義・意味が何よりも大事な時代が到来した モチベーション1.0時代: 人類最初のOSである。仕事の目的は「生きること」 モチベーション2.0時代: 信賞必罰に基づく、与えられた動機付けによるOSである。 仕事の目的は「報酬を得ること」、「罰を避けること」 モチベーション3.0時代: 自分の内側から湧き出るやる気 (=内発的モチベーション)に基づくOSである。 仕事の目的は「自分が最高に輝いている姿を得ること」 「なぜ働くのか」の変遷
  • 52. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN あなたは、 何のために働くのか? 52 ブランドのために。 我々が目指す究極的な目的を実現するために
  • 53. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 53 ワークセッション参加者の声
  • 54. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN ワークセッション参加者の感想 54 大きなビジョンを持つこと。それに向かって努力する姿勢が 個人を成長させる、組織を成長させる、周囲を成長させる。 その姿は「泥臭い、こっ恥ずかしい」のではなく 「美しい」はずだという希望が持てた。 ブランドを語るときの言葉の一語一語を 大切にしなければならないという意識が生まれた
  • 55. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 55 モチベーションと達成感 効力感! 目的が一致 帰属集団と自分自身のベクトルが合致した時に最大 <モチベーション> 帰属集団に対する「自己効力感」によってもたらされる <達成感> 欧
  • 56. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN ビジョン中心経営: これからの時代の経営のかたち 56 従業員の 自信と誇り 顧客の感動 そして期待そして期待 この事業が目指す ビジョンの実現に 貢献したい この事業が目指す ビジョンの実現に 自分も関わりたい ビジョンを更に高度実現する 新製品・サービス誕生への期待 ビジョンを実現する道具 としての製品・サービスの提供信頼 期待 ビジョンを中核に据えた 「信頼」と「期待」の好循環経営 ビジョン (顧客と共創するテーマ)
  • 57. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 57 【6】 よきモノづくりに向けて
  • 58. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 企業経営における“質”の階層構造 58 製品の質 業務プロセスの質 企業の質 製品の質は、業務プロセスの質に依存する 業務プロセスの質は、企業の質に依存する 企業自らが掲げる“ありたい姿” 質構造を支える土台は、企業自らが掲げる“ありたい姿”
  • 59. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 59 『事業が目指す姿』を 組織内部に浸透させる取組み 組織内部に着目したブランドマネジメント 新しいブランドマネジメントの登場 = ブランドマネジメントのなかでも、 組織内部に着目したブランドマネジメントを 「インターナル・ブランディング」といいます
  • 60. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 企業経営における“質”の階層構造 60 製品の質 業務プロセスの質 企業の質 企業自らが掲げる“ありたい姿” インターナル・ブランディングは 良きものづくりに有用な取組み = インターナル・ブランディング
  • 61. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN “make our own will” 自らの意思で描く取組み 事業が生きる道を 自らの意思 インターナル・ブランディングとは 61
  • 62. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 62 【7】 事業ドメイン ブランディングのすすめ
  • 63. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 1.事業ドメインの価値定義 63 みらいの 【事業ドメインの価値定義】 顧客 企業 【Q】 どのような価値の実現を目指して 顧客から持続的に対価を得るか?
  • 64. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 64 みらいの 【事業ドメインの価値定義】 【Q】 価値を実現する過程は 顧客が何をできるようになっていくプロセスとして描かれるか? <第1期 達成事項> <第2期 達成事項> <第3期 達成事項> 2.顧客成長プロセスの策定
  • 65. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 3.成長プロセスを支える実現手段づくり 65 ハード・ソフトを束ねた事業ドメインの創造 実現手段としての ハード/ソフト 実現手段としての ハード/ソフト 実現手段としての ハード/ソフト 実現手段としての ハード/ソフト 実現手段としての ハード/ソフト 実現手段としての ハード/ソフト 実現手段としての ハード/ソフト
  • 66. Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 教育・研修に関するお問合せ 66 1) 1 day セッション : 事業構想の全体像体験 2) 3 months セッション : 人財育成を兼ねた事業構想推進 3) 1 year コース : 事業部門トップのオーナーシップによる事業開発 1) 事業構想セミナー : 事業構想の全体像体験を目的とした集合研修 【企業向け教育・研修】 【集合研修】 問合せ先 一般財団法人 日本科学技術連盟 セミナー担当: 品質経営研修センター 安隨正巳 電話 : 03-5378-1213 メール : m-anzui@juse.or.jp 2018年1月22日 開催決定!