Weitere ähnliche Inhalte
Ähnlich wie ポストコロナ時代の到来に向けた事業構造の転換準備の必要性とその方向性 | 藤田朋宏 (20)
ポストコロナ時代の到来に向けた事業構造の転換準備の必要性とその方向性 | 藤田朋宏
- 2. 1© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
本⽇は、Postコロナ時代について、私の考えを話します。
これから世界がどうなるかなんて誰にもわかりませんが、⼀つの視点として皆様の⼈⽣のお役に⽴てればと思っています。
本⽇の主題
とはいえ、Withコロナの話をここから数ページだけします。
残念ながら、withコロナ時代は、⻑く険しいものになると考えています。誰にとっても今はただ⾟抱の期間です。
With コロナは
短くても数年は続く
前提でいるべき
まずは
「受け⼊れて諦める」
から始めましょう
通常の財政政策や
⾦融政策の範囲で
どうにかなる次元の
問題ではない
- 3. 2© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
Withコロナについて考えていること1
With コロナは
短くても数年は続く
前提でいるべき
まずは
「受け⼊れて諦める」
から始めましょう
通常の財政政策や
⾦融政策の範囲で
どうにかなる次元の
問題ではない
• ⼀度罹ったら、⼆度と罹らないウイル
スなのかについては、まだわからない。
• つまり、有効なワクチンができるかも
まだわからない。
• つまり、抗体ができればもう⼤丈夫
なのかどうかもまだわからない。
• ワクチンの開発に成功し、超速で承
認が降りたとしても、⽣産と展開には
何年も必要。
• 有効な治療薬が⾒つかったとしても、
感染を防げない以上、医療崩壊を
防ぐための⾃宅待機は続く。
• なかなか元の世界に戻らないことに
苛⽴つのは仕⽅ないが、憎悪をばら
まいても仕⽅ない。
• 経済も⼤事、経済の⽅が死者が増
えるというのもわかる。
• しかし、科学的根拠が薄弱な論理
を重ねて「死亡率はもっと低い。」
「若者は安全。」「治った⼈から社会
復帰を。」などと⾔う議論はさらなる
悲劇を⽣む。
• まず、簡単には元の世界が戻らない
事実を受け⼊れベースの位置を共
有しないと、次の建設的な議論が
始められない。
• 国家体制存続の危機だと思うが、
国家体制を守るより前に、財政の
健全化を守ろうとするのは、滑稽に
感じる。
• 「財源が、、」とか⾔ってる場合では
ない。財源以外のお⾦を⽣み出せ
るのは国の仕事。
• 通常の⾦融政策の⼿段の範疇で
解決しようとしているのを⾒ると滑稽
に感じる。
• 株価や雇⽤統計などの指標は後回
し、実体経済の健全化なんて当⾯
無理。まず死者を出さない政策を。
- 4. With コロナは
短くても数年続く
と⾒るべき
3© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
Withコロナについて考えていること2
まずは建設的に
「受け⼊れて諦める」
ことしかできない
• ⼀度罹ったら、⼆度と罹らないウイル
スなのかについては、まだわからない。
• つまり、有効なワクチンができるかも
まだわからない。
• つまり、抗体があればもう⼤丈夫な
のかどうかもまだわからない。
• ワクチンの開発に成功し、超速で承
認が降りたとしても、⽣産と展開には
何年も必要。
• 有効な治療薬が⾒つかったとしても、
感染を防げない以上、医療崩壊を
防ぐための⾃宅待機は続く。
• なかなか元の世界に戻らないことに
苛⽴つのは仕⽅ないが、憎悪をばら
まいても仕⽅ない。
• 経済も⼤事、経済の⽅が死者が増
えるというのもわかる。
• しかし、科学的根拠が薄弱な論理
を重ねて「死亡率はもっと低い。」
「若者は安全。」「治った⼈から社会
復帰を。」などと⾔う議論はさらなる
悲劇を⽣む。
• まず、簡単には元の世界が戻らない
事実を受け⼊れベースの位置を共
有しないと、次の建設的な議論が
始められない。
• 私は国家体制存続の危機だと思う
が、国家体制を守るより前に、財政
の健全化を守ろうとするのは、滑稽
に感じる。
• 「財源が、、」とか⾔ってる場合では
ない。財源以外のお⾦を⽣み出せ
るのは国の仕事。
• 通常の⾦融政策の⼿段の範疇で
解決しようとしているのを⾒ると滑稽
に感じる。
• 株価や雇⽤統計などの指標は後回
し、実体経済の健全化なんて当⾯
無理。まず死者を出さない政策を。
この部分は、記事として書きました。
通常の財政政策や
⾦融政策の範囲で
どうにかなる次元の
問題ではない
記事はこちら
https://news.mynavi.jp/article/shiwakenin-6/
- 5. 4© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
Withコロナについて考えていること3
With コロナは
短くても数年は続く
前提でいるべき
まずは
「受け⼊れて諦める」
から始めましょう
通常の財政政策や
⾦融政策の範囲で
どうにかなる次元の
問題ではない
• ⼀度罹ったら、⼆度と罹らないウイル
スなのかについては、まだわからない。
• つまり、有効なワクチンができるかも
まだわからない。
• つまり、抗体があればもう⼤丈夫な
のかどうかもまだわからない。
• ワクチンの開発に成功し、超速で承
認が降りたとしても、⽣産と展開には
何年も必要。
• 有効な治療薬が⾒つかったとしても、
感染を防げない以上、医療崩壊を
防ぐための⾃宅待機は続く。
• なかなか元の世界に戻らないことに
苛⽴つのは仕⽅ないが、憎悪をばら
まいても仕⽅ない。
• 経済も⼤事、経済の⽅が死者が増
えるというのもわかる。
• しかし、科学的根拠が薄弱な論理
を重ねて「死亡率はもっと低い。」
「若者は安全。」「治った⼈から社会
復帰を。」などと⾔う議論はさらなる
悲劇を⽣む。
• まず、簡単には元の世界が戻らない
事実を受け⼊れベースの位置を共
有しないと、次の建設的な議論が
始められない。
• 国家体制存続の危機だと思うが、
国家体制を守ることより前に、財政
の健全化を守ろうとするのは、滑稽
に感じる。
• 「財源が、、」とか⾔ってる状況では
ない。財源以外のお⾦を⽣み出せ
るのは国だけの仕事。
• 通常の⾦融政策の⼿段の範疇で
解決しようとしているのを⾒ると滑稽
に感じる。
• 株価や雇⽤統計などの指標の回復
は後回し、実体経済の健全化なん
て当⾯無理。まずは死者を出さない
政策を。
- 6. 5© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
私のWithコロナとPostコロナの捉え⽅
With コロナ時代 Post コロナ時代
Pre
コロナ時代
⾟抱の時期は、少なくとも数年、それ以上続く
• 最前線の医療従事者の負担を増やさないのが第⼀。農
業⽣産・⾷品、インフラ、物流、医薬品開発などの⽣活必
需産業の⼈は、感染に気をつけて頑張って欲しいが応援
することしかできない。
• この期間に、私を含む多くの⼈間にできることは、「なかなか
元の社会に戻らない」と嘆くことではなく、「必ず来る次の時
代を元より良いものにすると決⼼をすること。」でしかない。
• しかし、「この未曾有の⼤きな変化に対応するための期間
が、たったの数年しかない。」と思えば、今からやっておくべ
きことは、多岐に渡るし多い。
• 今回の疫病をきっかけに「社会は⼤きく前に
進むのだ。」と建設的に捉えて再構築してい
くしか無い。
• 同じように建設的に考えてくれる⼈を⼀⼈で
も増やしたくて今回のセミナーを開催すること
にしました。
境⽬は
ふんわり
うっかり作成中の
パワポを消しちゃった時の
⼼持ちと同じですよ。
社会は⼤きく変わっていく
- 7. 6© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
本⽇のアジェンダ
Withコロナ と Postコロナについての、私の整理
⾃⼰紹介 〜 何を考えて、何をしてきた⼈間なのか 〜
社会の流れとして捉える どこに向かって、何が変わるのか
信頼とはなんなのか、⼀つ⼀つを改めて整理する時代に
以上を受けて、私が⾏おうとしていること
DONE︕
- 8. ⾃⼰紹介1 ー やりたいこと
7© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
「バイオ基点の社会づくりに貢献したい︕」とのたうち回っているうちに、こんなキャリアに
意志決定の度に、周囲の⼈たちに呆れられるのですが、結果的に今どきのキャリアみたいです。
東京⼤学農学部/東京⼤学⼤学院農学⽣命科学研究科
株式会社アクセンチュア(戦略グループでパワポとエクセルまみれに)
ベンチャーに転職(ネオ・モルガン研究所という誰も知らない会社に)
起業的な感じ︖(⼤借⾦をしてMBOの後、ちとせグループに改名)
東南アジアに事業を展開 (⼈⽣、常に悪戦苦闘・・・)
藤⽥ 朋宏 Ph.D.
1973年⽣まれ 東京都出⾝
ちとせグループ 創業者兼CEO
京都⼤学 特任教授
内閣官房「バイオ戦略」有識者
はぁ︖ってたくさん⾔われました
誰かのモノサシに合わせるのではなく、「個⼈の意志を表現できる社会にしたい︕」
新しい社会を構築するためには、⼀⼈ひとりの意志を表現できる社会であることが⼤前提であると気づきました。。
はぁ︖ってたくさん⾔われました
はぁ︖ってたくさん⾔われました
はぁ︖ってたくさん⾔われました
もう、はぁっ︖て⾔われるの嫌だなぁ・・・
「⽇本が東南アジアと共に歩む流れを作りたい︕」は、もともとは⼿段だったのですが。
事業としての現実性を突き詰めると、⽇本は東南アジア各国との経済的関係を強化しなければいけないと理解できました。
- 10. 9
光合成で直接
液体燃料や素材
を作らなければ
ならない
• NEDO
• IHI
• 神⼾⼤学
• 三菱商事
• 実証プラント運⽤
• 実証試験⽤燃料⽣産
他
など
パートナー/スポンサー
ステータス
バックグラウンド
試験⽣産プラント(NEDOの所有物です) 炭化⽔素が5割を超えるので燃えます炭化⽔素分泌の様⼦
藻類品種改良の結果
Source: Global Biogas Congress、Khoo Hock Aun、Cosmo Biofuels Group
再⽣エネルギーの中で、液体燃料を作れるのはバイオだけ
(例1)藻を⽤いた原料⽣産システム
社会課題
© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
- 15. 14
• 味の素、三井化学、
協和発酵、カネカ
• 経済産業省
• 発酵⽣産を把握するための
センサー類の開発
• 発酵⽣産をマネージするAI
システムの開発
他
など
パートナー/スポンサー
ステータス
バックグラウンド
AI⽣産の試験 各種センサーの試験
20 30 40 50 60 70 80 90 00 10 2000 10
表⾯培養
アセトン・ブタノール
発酵(1915)
ペニシリン発酵
(1944)
産業⽤酵素(現在)
タンク培養(⼤量⽣産)
80年代以降バイオ⽣産システムは停滞気味
(例4)機械学習を⽤いたバイオ⽣産マネジメントシステム
バイオ⽣産の
⽣産性を⾼めないと
バイオエコノミーの
実現は不可能
社会課題
© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
- 16. バックグラウンド
15
• 東南アジアの物流、⾼級⼩
売・ホテル・レストラン
• 東南アジアの財閥
• シンガポールの主なホテル・
レストランに展開済み
• 農園の規模や展開国を拡
⼤中
他
パートナー/オーナー
ステータス
経済発展の次に求めるのは、⾼品質で安全な⾷材
熱帯に最適化した⽣産⽅法
⾃社ブランドでの流通
購買⼒が
ある⼈⼝
環境保護
意識
⾷⽂化
への興味
農業技術
への興味
味覚の
変化
⾷の
健康志向
東南アジアで、以下の全てが急速に向上
(例5)東南アジアでの環境持続型農業の⽣産・展開
東南アジアの農業
の環境破壊が酷い
/
東南アジア⼈が
欲しい⾷品が無い
社会課題
© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
- 17. 16
• 産業⾰新投資機構
• 三菱商事
• ブルネイ⽣産⼯場建設
• プロダクトライン拡⼤中
• 販売国拡⼤中
他
など
パートナー/オーナー
ステータス
Source︓Alexender et al., 2017
バックグラウンド
近い将来に、
世界のタンパク質供給は
確実に⾜りなくなる
将来のイメージ
現在の利⽤例⽣産設備の様⼦
ブルネイ⼯場
(例6)タンパク質クライシス解消にむけた Farm to Meat
タンパク質クライシス
に本質的に答える
⽅法が無い
社会課題
© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
ブルネイでの培養の様⼦
- 19. 18© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
本⽇のアジェンダ
Withコロナ と Postコロナについての、私の整理
⾃⼰紹介 〜 何を考えて、何をしてきた⼈間なのか 〜
社会の流れとして捉える どこに向かって、何が変わるのか
信頼とはなんなのか、⼀つ⼀つを改めて整理する時代に
以上を受けて、私が⾏おうとしていること
- 20. 19© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
今後数年の間に社会のあり⽅は、⼤きく動かざるを得ない
社会の価値観が⼤きく変わるのだから、どうせなら前向きに捉えましょう。
こんなもの、どうなるかなんてわかりませんが、⼀つの視点として皆様の⼈⽣のお役に⽴てればと思っています。
社会構造の⽅向性
モノの動きの⽅向性
ヒトの動きの⽅向性
カネの動きの⽅向性
もともとの
⽅向性の整理
Preコロナ時代 Postコロナ時代Withコロナ時代
同じ⽅向のまま
加速するのか
違う⽅向に
向かうのか
- 21. 20© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
社会構造の⽅向性
⼈権、⺠主主義、国家とは何かを世界中が考え始めます。
正解の無い問いですが、⼀旦定義していたバランスを変える国は多いはずです。⽇本は良くも悪くもすぐには変わらないでしょう。
⼈権とは何か
が改めて問われる
⺠主主義とは何か
が改めて問われる
国家とは何か
が改めて問われる
1. 公共の利益と⼈権とのトレードオフをどこでバランスをとるのかが、各国それぞれで
改めて問われている。
2. 例えば、シンガポールの国⺠は⼈権を制限されることのメリットを享受し、そのコス
トを受け⼊れている。⼀⽅で、⽇本ほど⾃由に発⾔できる国、個⼈情報が保護
される国もそうはないと思うが、当の国⺠は⼈権の無い国だと思っている。
3. ⺠主主義の⼿続きに則って意思決定していたら、緊急の危機に対してスピード
感のある対応ができないのは当たり前。
4. 疫病と経済のバランスを取る難しい戦いの上に、⺠主主義を守る戦いまでも
加えた⽇本の⾼潔性を、世界がどう評価するのかは、結果と宣伝次第。
5. ⽣きるか死ぬかの状況にある⼈々に対して、国家が有効な⼿を打てない状況が
続くと、国家に対しての期待が変容する。
6. 中華⼈⺠共和国の国家システムを受け⼊れる国はそれなりに出てくる。(感
情論ではなく理論的帰結としてその事実は避けられないのでは無いかと。)世
界がそれを受け⼊れないと決めたら戦争が始まる。
そもそも国境とは地図上に物理的に線を引けるものである必要があるのでしょうか。
本質的には利害関係を⼀致するから国家なのであって、国家とは何かが改めて問われることになるはずです。
- 22. 21© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
(おまけ)そもそも国境ってなんだろう︖
地図上に引ける国境の重要性は⼩さくなるだろうと私は予想していました。が、、
国家というものがなぜ存在するかの根本の価値観が変わってきていたのが、さらに⼤きく変わる予感がします。。
昔
家族や⾎筋を守る必要性
治⽔を同⼀とするなど
経済的に優位な環境の共有
利益を共有する⼈が、
同じ地域に住むことと同義だった
地図上の国境が必要だった
現在
重要度が下がった
産業やバリューチェーンの中での
社会的⽴場の共有の⽅が重要
地図上の国境の必要性が
薄れてきていた
利益を共有することと
物理的な距離が関係なくなった
遺伝⼦
経済
同⼀地域を守る意識 もはや陸路で攻めてはこない治安・防衛
⼈の意識
国境
いざと⾔う時に隔離できること その必要性を忘れていた疫病
ポストコロナ時代
感染症への抵抗性に違いがある︖
産業やバリューチェーンの中での
社会的⽴場の共有
︖︖︖何かが変わる︖︖︖
国家とは何かを世界中の⼈が
考え始める︖
同⼀地域を守る意識が⾼まる︖
必要性を思い出した︕
- 23. 22© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
モノの動きの⽅向性
⼿元にあるモノや⾷料が、どこから来たのかその信頼性を改めて問うようになるでしょう。
⽬に⾒えないウイルスが付着していたら、、、世界中の⼈々が毎⽇、毎⽇そう思って暮らしていたら、価値観は必ず変わります。
グローバル
サプライチェーンの構築
が進んでいた
1. 効率を追い求めた結果、世界のどこかで⼤量⽣産し、世界中に展開するグロー
バルサプライチェーンの構築がどんどん進んでいった。
2. 「単⼀・安価・⼤規模な物質⽣産こそ正義」という価値観と、「化⽯資源を基点
にした社会」は、とても相性が良い。
3. 効率性よりも、信頼関係が存在するモノの⽣産と物流を求める⽅向性は必ず
進む。もともと、その動きは存在していたが、疫病を気に⼀気に加速するはず。
4. また、物流網の分散化による安定化を考える者も増えるはず。
5. 今後も世界のどこかで⼤量⽣産することが求められる製品と、地域性や特⾊
を持った、直接的信頼感が共有できる範囲での⽣産が求められる製品の⼆
極化が進むだろう。
6. 後者の主なものには、⾷料品があげられるが、バイオテクノロジーを使った地域循
環型の⽣産をすることで、⾷料品以外の製品も信頼性の届く範囲での製造が
可能になる。
7. 昔は街の⾖腐屋さんの顔を知っていたが、数⼗年してまた⽣産者の顔を知って
いる⾖腐を⾷べる時代が、技術⾰新によって帰ってくる。
バイオエコノミーという価値観の浸透が早まるきっかけになり得ます。
逆に、統制国家体制になると、各地域が経済的に⼒を持つ形になるバイオエコノミー社会の浸透は進まなくなるのかも。
グローバルか地域か
の⼆極化ではなく
分散・整理が進む
従来の価値観は
化⽯資源起点の社会
と相性がいい
- 24. 23© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
ヒトの動きの⽅向性
⼈の動きの⽅向性は、まぁ、誰でも同じことを考えているかと。
ただ、他の⼈より強めにハッキリと⾔い切るのは「価値観」を変えようとしない者は、淘汰される側に回るだろうということです。
対⾯コミュニケーション
の価値・意味が変化する
1. 私は、毎週何回も⾶⾏機に乗ってあちこちの⼈に会うような⽣活を送っていた。
正直なところ「対⾯で会う必要あるかな」と思うこともあるが、⽇本に限らず「直接
⾜を運ぶ」という事実が礼儀とされている価値観だと抗えないことも多かった。
2. ⼀⽅で、あちこちの⽣産現場・研究現場を持っているが、現場は画像ではなく⾃
分の⽬で現場を⾒ることが必要。
3. とはいえ、歴史を考えると、交通網・ネット回線どころか電話も無い時代に、⽇本
統⼀、中国統⼀などの規模感でコミュニケーションができているのも事実。
4. ⾔うまでもなく、バーチャルなコミュニケーションは、今後数年の間にものすごい勢
いで発達すると思われる。サービス提供者側のビジネスでなくとも、新しいシステ
ムに対応しビジネスを作れないと淘汰される。(テレワーク対応完了︕とか⾔う
ことは当⾯ない。)
5. 今後は、「直接会ったこともない⼈と、何億円もの契約が締結できるか︖」が、ビ
ジネスの最⼤の焦点となる。価値観の変化の進捗度合いは読めないが、「直接、
何度も飲みに⾏かないと信⽤できない。」という旧来の価値観でビジネスを構築
しているビジネスマンは淘汰される。
僕は、沢⼭⾶⾏機に乗らなくて良いので⾝体が楽になります。でも、⾯⽩くないのですよ。
⾯⽩さを担保するための活動がどんどん伸びるはずなのは、⾔うまでもないので、本件はこれ以上触れないです。
バーチャルな
コミュニケーション
は⾔うまでもなく進む
⼈は会ったこともない⼈
にも多額のお⾦を
払えるはず
- 25. 24© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
カネの動きの⽅向性
これから始まることが「GDPの◯%が減少」というという規模感の変化だとは思えません。
「命のために経済を回せ派」の⼈たちは、既に確定済みの経済的インパクトを過⼩評価しているように思えます。
⾦融経済、実体経済
の双⽅が蒸発する
「復興」の為の投資は無駄になるが、「新しい時代」を作るための投資は勝つはず。
また、ここで⾔う「投資」とは、ベンチャー企業の株を買うようなことではなく、適切な「努⼒と汗」にお⾦を回す⽅法を考えること。
誰に蒸発した富を
押し付けるのか
お⾦の動きは
⼆通りある
⼈類の岐路にある
1. 既にトリガーは引かれてしまっている。今から何をしようが未曾有の⼤恐慌が来
ることは避けられない。⼀旦は、命を守ることに注⼒するしか無いのではないか。
2. ⾦融経済はもともとバブル。バブルが弾けても⼤衆の⽣死には関係ない。実体
経済が⽌まると⼤衆の⽣死に直結する。終戦直後は「⽶」に価値があった。
3. 世界中の富の何割かが蒸発する。この分の損は、「国家」か「投資家」か「⼤衆」
の3者のうちの誰かが引き受けなければならないが、80億⼈いても「⼤衆」が引
受られる損の⾦額では既にない。つまり「国家」か「投資家」のどちらかが引き受け
るしかない状況。(多くの「国家」にももはや引き受けられない状況。)
4. もともと、⼟地、⾦、株式、、、全ての⾦融商品が実体経済における価値とはか
け離れた⾦額がついていた。この差を整理しなければいけなくなるだろう。
5. 3と4を⼀気に解決できてしまう⽅法が⼀つある。資本主義においては絶対忌
避ととされる⽅法だが、今回は(も︖)⼈類はその⼿段を選ぶかもしれない。
6. 社会を復興させようという動機は無駄になる。⼀⽅で、新しい時代を今よりもっと
良くするための努⼒も世界中で必ずなされる。既存の富を守るために資⾦を流
そうとするか、今よりもっと良い時代を作ることに資⾦を流すことができるか、今
後の⼈類の岐路にあるように感じる。
- 26. 25© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
「⽅向性」のまとめ
「信頼とは何か」を、⼀つ⼀つ⾒直す時代になると思うのです。
今まで、社会のルールを守っていることを信頼と⾒なしていただけで、本当に信頼して意思決定していたかが問われるようになります。
公共の利益と⼈権や⺠主主義の何を優先するのかを、
各国それぞれで、考え直すことになる。
⼤規模⽣産によるコスト削減と均⼀性の維持を限界まで
進めた結果の価値を、考え直すことになる。
⼈と⼈が直接会うことの価値とその必要性や、会わなくても
進められることがなにかを、考え直すことになる。
実体経済と⾦融経済の乖離が極限まで進んでいる現在社会
と⾔う事実を、改めて考え直すことになる。
「信頼」と「信⽤」の⾔葉の定義が⼈によって⼤きく異なるので、「信頼」で話を続けます。
あんまり、⾔葉遊びのようなことはしたくないので。(ちなみに、⼈材を⼈財と書いたりするのは好きではないです。)
社会構造の⽅向性
モノの動きの⽅向性
ヒトの動きの⽅向性
カネの動きの⽅向性
つまり、
「信頼とは何か」
を
考え直すことになる。
- 27. 26© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
本⽇のアジェンダ
Withコロナ と Postコロナについての、私の整理
⾃⼰紹介 〜 何を考えて、何をしてきた⼈間なのか 〜
社会の流れとして捉える どこに向かって、何が変わるのか
信頼とはなんなのか、⼀つ⼀つを改めて整理する時代に
以上を受けて、私が⾏おうとしていること
- 28. 27© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
そもそも、「信頼」に無⾃覚過ぎたのだと思います
全てのビジネスが、無⾃覚な信頼の上に⽴脚してきた事実を問い直す動きになるはずです。
今回の疫病って、各国の無⾃覚に放置されてきた弱点を的確についてくるな感があります。
捺印
業務プロセス 通貨の価値
⾷品流通
プロセス
製薬プロセス
国境
個⼈の意志
技術・実績
⽇経平均
資本、契約、雇⽤、付加価値、、ビジネスに必要な全てが信頼の上に成⽴しています。
そもそも信頼が前提だということを忘れ、過去のルールや法則を守ることを、無⾃覚に推進してきた仕事の進め⽅は淘汰されます。
本来信頼を表現していたが、
本質的に信頼に⾜るのかの無⾃覚度合いが⼤きい
信頼を守る為の活動として
今後もますます強化される可能性がある
ブランド
上場企業 Goldの価値
⼟地の価値
- 29. 28© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
「信頼」のあり⽅を問われることで変わることの例1
1. 既存のビジネスを回すために作った業務プロセスを守ろう
とする⾏動で⽣き抜ける状況ではない。
2. なぜなら、そもそも既存の社会との信頼関係を守るため
に業務プロセスがあるのだが、社会が変わる以上、業務
プロセスを守ることが社会との信頼関係を損なうということ
になるから。
3. 社内の業務プロセスの⼀つ⼀つを疑いながら、新たに再
構築するのは、そのビジネスの根幹を理解している⼈にし
かできない。(現役世代にはもうできない︖)
4. もしくは、ゼロからビジネスを構築するつもりで望むなら、む
しろ未経験者の⽅が役に⽴つ場合もあり、今までの業
務プロセスを守ってきたことで地位を保ってきた⼈は必要
ないという事実が明らかになる。
1. ◯◯⽔、◯◯菌、◯◯バイオ燃料のような科学的根
拠が無いまやかしを、科学的なものとして受け⼊れる商
売を、社会は放置するだけでなく、許容してきてしまった。
2. 現在の混乱の中で、⼤きな声でデマを⾔ったもの勝ち、
⽕事場泥棒商売を始めたもの勝ち、⼀⽅で、真⾯⽬
に努⼒しているもの負けの、状況の本質は、科学軽
視・科学無視のツケを真⾯⽬な⼈ばかりが受けている。
それは社会の損失。
3. 医薬品開発、医療機器開発、検査薬開発のグローバ
ルでのプロセスは⾮常に厳密に運⽤されているが、素⼈
が適当なことを⾔って注⽬とお⾦を集める事が可能な
社会になってしまった。
4. この反省は必ず進む。なぜなら業界が怒っているから。
科学コミュニケーションの重要性が認知され
従来の売れたら勝ち的なビジネスのあり⽅が否定される。
会社ごとの業務プロセスのあり⽅と信頼 科学コミュニケーションのあり⽅と信頼
会社→社会という価値観のビジネスマンは淘汰される
社会→事業を仕組みに落とし込めるかの競争が始まる。
1 2
- 30. 29© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
「信頼」のあり⽅を問われることで変わることの例2
1. リスクとリターンを精査して投資する動機が強くなる。
(従来の投資DDは既存のプロセスに合うかどうで評価
しているだけで、精査ではなかった。)
2. その結果、会社単位の資⾦調達という概念が徐々に少
なくなり、プロジェクト単位の資⾦調達が当たり前になる。
3. 創薬、建設、映画など、様々なプロフェッショナルが必要
で、期間限定の取り組みで、リスクが⼤きいプロジェクトに
おいて、既にこのお⾦の流れは始まっていた。
4. クラウドファンディングもこの⽂脈の⼀つにすぎない。従来
型のクラウドファンディングでは、お⾦の集め⽅に焦点があ
たっているので⼤きなお⾦が動かない。
1. あらゆるビジネスが、会社単位ではなく、よりプロジェクト
単位で⾏われるようになっていく。
2. その結果、個⼈は会社との雇⽤関係よりも、プロダクショ
ンに所属する的なスタイルで働く⼈が増えていく。
3. これは、ベーシックインカムの導⼊と表裏⼀体であろう。
4. 多くの⼈が失業した後に、経済活動が戻る過程としてこ
のような形になるのは必然。
5. 誰が、どういう意志を有し、何をできる⼈間になろうとし
ているのか、という情報が次の時代のビジネスマネジメン
トの根幹になる。
⽇本がこの変化への法整備や社会認知が遅れると
急速な経済の回復に⽇本が⼊れない最⼤の理由になる。
資⾦と会社のあり⽅と信頼 雇⽤関係のあり⽅と信頼
上場やM&Aという本質的ではないリターンの存在を⽣み出
したことで成⽴していたビジネスは、衰退する。
3 4
- 31. 30© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
本⽇のアジェンダ
Withコロナ と Postコロナについての、私の整理
⾃⼰紹介 〜 何を考えて、何をしてきた⼈間なのか 〜
社会の流れとして捉える どこに向かって、何が変わるのか
信頼とはなんなのか、⼀つ⼀つを改めて整理する時代に
以上を受けて、私が⾏おうとしていること
- 32. 信頼できる仲間で
リターンを分かち合う
31© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
藤⽥が、ポストコロナ時代に向けてやりたいこと
新しい時代をともに創る
仲間を増やしたい
仲間とは
資⾦、スキル、汗
のどれかを出せる⼈
世界初のバイオシティを創り
世界中に展開したい
ヘルスケア産業の再定義をし
世界を構築したい
産官学連携の新たな形を作り
⽇本の停滞を打ち破りたい
やりたいことを実現するためには、「信頼」を共有できる仲間がもっともっと必要です。
旧来の価値観の枠組みの中で仕事をしても、旧来の価値観の枠組みの範囲の成果しか⽣まれないと考えています。
⼿段 やりたいこと(⽬的)
- 33. 32© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
世界初のバイオシティを創りたい
世界初のバイオシティを創りたい
炭素、窒素、⽔、エネルギーを地域内で、可能
な限り再利⽤・循環させる。
1
メタン発酵設備のような他のどこかに負荷を押し
付けているだけのような取り組みではなく地域ま
るごとのシステムとして設計する。
2
10万⼈規模の住居や農業、畜産業、観光設
備を持つ。これらの有機廃液・有機廃棄物を循
環させる。
3
バイオシティの外に販売可能なバイオ⼯業製品
の製造設備も持つ。
4
⽇本⼈だからこその、東洋的発想での循環型
社会のあり⽅を世界に。
5
先端バイオ技術のショーケースとして機能する。6
某ランドのような、統⼀コンセプトの元に、各パビ
リオンのスポンサーが集まるような構造。
7
物質の循環状況を定量化し常に共有。8
⼈が、直接的な⾒聞きで信頼できる範囲はせいぜい10万⼈規模なのではないだろうか。
10万⼈規模の循環型社会を構築し、その集まりとなるような社会構造は多くの国で求められるようになるはず。
既に某国政府と具体的な話を進めていますが、藤⽥とちとせだけでどうにかなる規模感の話ではありません。
信頼できる有志を募ることで、⽇本の価値観を⽣かした世界初のバイオシティを某国に具現化させたいです。
- 34. ヘルスケア産業を再定義し、構築したい
33© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
ヘルスケア産業を再定義し、構築したい
⼈間の⾝体に⼊れるもの、すなわち「⾷料品」と「医薬品」への信頼性は従来より強く求められる。
⼀⽅で、個⼈の状況のモニタリングも即時的にできるようになっており、この連携は強く求められる。
デバイスは経産省、⾷は農⽔省、医薬は厚労省であるため、国を中⼼とした機動的な動きは困難。
⺠間のそれぞれの分野の有志で、早く世界観を組み上げてしまわないと、まーたGAFAに総取りされるのが嫌です。
⽣体データ
取得デバイス
⾷品
医薬品
(後回し)
1. ⽣体情報を集め、必要な⾷品・医薬品を提供する
システムが求められている。
2. 同様の国内外のコンセプトは多くの⼈が語っているが、
それぞれ出⾃の業界・技術要素に寄ってしまっている
ために、トータルパッケージとして完成する気配がない。
3. 数多くの業界を跨ぐ取り組みになるために国主導で
やる努⼒をしてみたが、どうやら国主導では無理だと
いうことがわかった。(既存の産業構造に当てはまら
らないので、所轄の組織が存在しない。)
4. 「信頼」を強く求められる時代背景を受けて、医薬
品は後回しにして、⼀通りのサービスを通してしまうこ
とがまず⼤事なのではないかと考える。
Data
Data
Data
Data
Data
Data
- 35. 34© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
産官学連携の新たな構造を具現化したい
これを実現するために、産官学の各⽴場の理解ができるようになるために、「産」(ベンチャー経営者)だけでなく、
「官」(内閣官房の有識者)、「学」(京⼤特任教授)の⽴場を持たせてもらうことにしました。
産官学連携の新たな構造を具現化したい
⽇本国のなけなしの科学・技術予算を従来どおりの価値観で投⼊していたら国家のジリ貧は確定している。
新しい時代の到来に向けて、新しい価値観での産官学連携のあり⽅が必要とされているはず。
科学
Science
技術
Technology
事業
Business
社会
Society
従来の左から右に流れる⽮印を前提とした産官学連携ではなく、右から左に流れる⽮印を前提とした
⼈や資⾦の動きを構築したいし、しなければいけないと考えている。
- 36. 35© 2020 CHITOSE GROUP All Rights Reserved.
まとめ
新しい時代を迎える為の準備期間は、⻑くありそうで⻑くはありません。
意志のある個⼈のネットワークで、アイデアを出し合うことはできないかと考えています。
従来の共同プロジェクト 理想形(すぐは無理だと思うが)
藤⽥
X⽒
Y⽒
A社
B社
Chitose
1. 会社同⼠の関係が第⼀義の関係。
2. 個⼈の関係はあくまでも付随的。
3. 担当者が変わると関係が切れたり、プロジェクトが終
わりがち。
4. 三者間契約でも実際は⼆者間の関係が2つあるだ
け。
5. とにかく機動⼒に⽋ける。
X⽒
Y⽒
A社
B社
Chitose
(事務局)
W⽒
1. 意志のある個⼈の関係が第⼀義の関係。
2. 会社にどうリターンを返すかと⾔う視点で考える。
3. 担当や所属が変わっても個⼈の参画の意志は普遍。
4. もちろん会社同⼠の契約も重要だし、参加に対する
リターンを予め整理しておくことが⼤事。
5. 機動⼒重視、組織対組織の合意形成は後回し。
(合意できなかったら抜ければ良い。)
Z⽒Z⽒
藤⽥
- 37. 36© 2018 Chitose Group All Rights Reserved.
初めての試みで⾄らない点も多くあったかと思いますが、
お時間を頂きありがとうございました。
ちとせグループって何︖と思われた⽅は、こちらを御覧ください。
www.chitose-bio.com/jp