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日本の医療機関での抗菌薬使用状況
~Global PPSの結果からわかること~
具 芳明
東北大学病院総合感染症科
東北大学大学院医学系研究科総合感染症学講座
(2016/4/15 第90回日本感染症学会総会イブニングセミナーにて発表)
抗菌薬使用量サーベイランス
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
抗菌薬使用量サーベイランス
・経時的に変化を追うことが可能
・1回投与量の違いに影響を受ける
・処方の質の評価は困難
Point Prevalence Survey (PPS)
Point Prevalence Survey (PPS)
・ある一点における抗菌薬使用が対象
・その時点での処方割合がわかる
・処方の質を評価できる
・繰り返すことで変化を追うことが可能
1 32
Global PPS
• 世界共通のプロトコールで行う抗菌薬使用のPPS
• 調査時点(2015年2月から9月の任意の日)において参加医療
機関で抗菌薬を処方されている全患者の情報をカルテから収
集した
• データは匿名化してウェブ上で入力
• 調査日の入院患者数、病床数を分母として解析する
• 抗菌薬はATCシステム(WHO)を用いて分類
• 本部(アントワープ大学)がデータ管理と医療機関のサポート
Global PPSの経過
2013 Global PPS プロジェクト開始
日本での調整を賀来・具(東北大学)が担当
2014 プロトコールとデータ収集フォームの日本語版を作成
参加機関募集:18医療機関が参加
東北大学において試行調査
2015 Global PPSを施行(2-9月)
参加医療機関で研究グループを作り国内データを検討
することとなった
2016 ECCMID(アムステルダム)にて結果発表
感染症学会総会セミナーにて発表
参加医療機関(n=18)
18医療機関
調査対象:382病棟
対象病床数:10,252床
入院患者数(調査日):
8,793名
三次医療機関(6)
二次医療機関(7)
小児病院(2)
専門病院(3)
日本の参加医療機関における
抗菌薬処方状況
医療機関のタイプ 病床数
入院
患者数
抗菌薬
処方患者数
抗菌薬
処方割合
(%)
Range (%)
二次医療機関 (n=7) 1939 1698 525 30.9% 20.3-42.7
三次医療機関 (n=6) 5600 4860 1344 27.7% 13.3-36.3
専門病院 (n=3) 1978 1692 596 35.3% 28.7-39.3
小児病院 (n=2) 735 543 127 23.0% 21.4-27.4
合計 10252 8793 2592 29.4% 13.3-42.7
ヨーロッパ 81330 62910 20021 31.8% 23.7-66.0
抗菌薬の処方割合
病棟別の抗菌薬処方割合
0 20 40 60 80 100
新生児ICU
新生児病棟
小児移植病棟
小児血液病棟
小児ICU
小児外科病棟
小児病棟
成人ICU
成人移植病棟
成人血液病棟
成人呼吸器病棟
成人外科病棟
成人内科病棟
%
抗菌薬を処方されている入院患者の性別・年齢分布
男性 女性
N=1456
(56.2%)
N=1136
(43.8%)
抗菌薬処方の内訳
3,381 処方
2,874 (85.0%) 全身投与用抗菌薬 (ATC J01)
357 (10.6%) 全身投与用抗真菌薬 (ATC J02) + テルビナフィン (n=4)
50 (1.5%) 抗結核薬 (ATC J04)
35 (1.0%) ニトロイミダゾール系(ATC code P01AB)
53 (1.6%) 消化管感染症治療薬 (ATC code A07)
8 (0.2%) ノイラミニダーゼ阻害薬 (ATC code J05AH)
抗菌薬処方目的
感染症治療 1,819 53.8 %
市中感染症 (743) (22.0 %)
病院感染症(インターベンションに関連したものを除く) (653) (19.3 %)
術後手術部位感染 (166) (4.9 %)
インターベンションに関連した感染症(CR-BSI, VAP,
CAUTIなど)
(127) (3.8 %)
その他 (130) (3.8 %)
感染症予防 1,439 42.6 %
内科的予防 (887) (26.2 %)
外科的予防(周術期) (552) (16.3 %)
その他、不明 123 3.6 %
合計 3,381 100 %
日本 ヨーロッパ
N % N %
ST合剤 366 12.7 528 3.0
Cefazolin 291 10.1 1439 6.0
Piperacillin/Tazo 208 7.2 1792 7.5
Ampicillin/enz. inh. 188 6.5 50 0.2
Levofloxacin 178 6.2 586 2.4
Ceftriaxone 145 5.0 2582 10.7
Cefmetazole 140 4.9 / /
Vancomycin 132 4.6 689 2.9
Meropenem 124 4.3 799 3.3
Cefcapene 95 3.3 / /
Amoxicillin/enz. inh. 60 2.1 3159 14.9
Amoxicillin 51 1.8 922 3.8
Ciprofloxacin 26 0.9 1678 7.0
Gentamicin 14 0.5 754 3.1
Metronidazole 2 0.1 1009 4.2
Cefuroxime / / 936 3.9
処方の多い抗菌薬
日本
感染症治療目的の抗菌薬
Belgie Europe
BE Total CAI HAI EU Total CAI HAI
Amoxicillin and enzyme inhibitor 30.8% 36.7% 19.3% 9.9% 11.0% 7.4%
Ceftriaxone 4.8% 4.8% 4.9% 12.3% 15.5% 5.5%
Piperacillin and enzyme inhibitor 9.6% 7.3% 14.0% 8.9% 6.6% 13.7%
Ciprofloxacin 7.2% 6.4% 8.6% 7.4% 7.4% 7.3%
Amoxicillin 3.2% 3.8% 2.0% 5.4% 6.3% 3.4%
Meropenem 4.3% 2.5% 7.9% 4.3% 2.4% 8.2%
Metronidazole 1.9% 1.8% 2.0% 4.8% 4.8% 4.6%
Vancomycin 3.2% 1.7% 6.1% 3.5% 1.7% 7.3%
Cefuroxime 3.7% 3.5% 3.9% 2.8% 3.2% 1.9%
Levofloxacin 3.7% 3.4% 4.4% 2.4% 2.4% 2.3%
日本(18医療機関) ヨーロッパ(213医療機関)
CAI (%) HAI (%) Total (%) CAI (%) HAI (%) Total(%)
Piperacillin/Tazo 7.8 14.2 11.5 7.5 15.0 10.0
Ampicillin/enz.inh. 12.6 7.9 9.9 0.2 0.2 0.2
Ceftriaxone 10.8 5.9 8.0 11.5 5.3 9.4
Vancomycin 3.4 10.7 7.6 1.7 6.8 3.4
Meropenem 5.9 8.5 7.4 2.4 8.1 4.3
Levofloxacin 4.1 6.8 5.7 2.7 3.2 2.9
Cefepime 1.8 7.0 4.8 0.5 2.2 1.1
Cefmetazole 5.6 4.1 4.7 / / /
Cefazolin 5.7 3.0 4.1 1.5 0.9 1.3
Ampicillin 6.3 2.0 3.8 1.6 0.8 1.3
Amoxicillin/enz.inh 4.1 2.9 3.4 18.6 10.4 15.9
Amoxicillin 3.2 1.3 2.1 5.4 2.9 4.6
Ciprofloxacin 0.9 1.0 0.9 7.1 7.9 7.3
Metronidazole 0.1 0.1 0.1 3.7 3.6 3.7
Cefuroxime / / / 3.3 2.7 3.1
周術期予防抗菌薬
周術期予防抗菌薬
日本 (%) ヨーロッパ (%)
Cefazolin 38.2 28.5
Cefcapene 10.9 /
Cefmetazole 8.9 /
Cefditoren 6.3 /
Cefotiam 5.3 /
Cefdinir 3.8 /
Ampicillin/ enz.inh. 3.6 0.3
Flomoxef 3.4 /
Cefaclor 3.1 0.1
Levofloxacin 2.5 0.6
Ceftriaxone 1.4 16.7
Ciprofloxacin 0.5 4.8
Clindamycin 0.5 1.8
Amoxicillin/enz.inh. 0.4 7.8
Cefuroxime / 9.4
Metronidazole / 7.9
Gentamicin / 6.1
Japan
周術期予防抗菌薬の投与期間
手術期予防抗菌薬が10名以上に投与されている13病院
2日以上
1日のみ
1回のみ
全体:2日以上 75.9%, 1日のみ 12.9%, 1回のみ 11.2%
抗菌薬使用(感染症診療)の
質の指標
診療の質の指標
日本 ヨーロッパ
N % N %
内科病棟
処方理由の記載あり 1082 68.6 10567 81.0
ガイドラインに従っている 938 82.0 6789 80.5
終了/再検討日の記載あり 455 28.9 4768 36.6
外科病棟
処方理由の記載あり 604 54.9 5468 69.8
ガイドラインに従っている 507 71.5 3472 71.7
終了/再検討日の記載あり 327 29.7 3385 43.2
ICU
処方理由の記載あり 149 76.0 2506 78.8
ガイドラインに従っている 100 83.3 1481 84.6
終了/再検討日の記載あり 61 31.1 1245 39.2
経口抗菌薬 vs 静注抗菌薬
静注抗菌薬の割合(全体) = 67.1%
経口 静注
エンピリック vs 標的治療
標的治療の割合(全体) = 25.4%
まとめと考察
•Global PPSに参加した医療機関において
• 市中感染症に対して広域抗菌薬の使用が多い
• 内科的予防投薬(ST合剤)の使用頻度が高い
• 周術期抗菌薬の使用期間が長く、第3世代セフェム経
口薬の使用が目立つ
• カルテ記載など感染症診療の質を示す指標が低値
•などの結果が得られた
まとめと考察
• PPSは参加医療機関や日本全体の抗菌薬使用の傾向
や質を知るのによい手法と言える
• 抗菌薬適正使用を進めるには現状を多角的に把握し
特徴に合わせた手法が必要であり、Global PPSの結果
はその一助となりうる
• 今後、さらに詳細な検討を行い、今後の継続的な取り
組みにつなげていく予定

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Hinweis der Redaktion

  1. Nog toevoegen – voorbeeld van feedback (goed en minder goed scorend ZH)
  2. 2 hospitals with AMR=100%. This need to be revalidated again! I took as denominator N beds. which most probably is the case Rest of EU= minimum and maximum at country level (for Japan at hosp level)
  3. Remarkable many antimycotics (5% more as compared to BE data)
  4. All EU-data included (UN region) Cefmetazole= 2nd gen cephalosporin; cefcapene=3rd gen cephalosporin Includes top ten in Japan: lies above red line in table. These are supplemented with antibiotics which fall in the top ten for Europe (includes 6 supplementary antibiotics below red line in table)
  5. All EU-data included (UN region) Cefmetazole= 2nd gen cephalosporin; cefcapene=3rd gen cephalosporin niet in lijst (voor JP slechts 1.6 % for each group (CAI. HAI and overall); oa used as SP (n=60)? Includes top ten in Japan: lies above red line in table. These are supplemented with antibiotics which fall in the top ten for Europe (includes 6 supplementary antibiotics below red line in table)
  6. Nog toevoegen – voorbeeld van feedback (goed en minder goed scorend ZH)
  7. All EU-data included (UN region) Cefmetazole= 2nd gen cephalosporin; cefcapene=3rd gen cephalosporin Includes top ten in Japan: lies above red line in table. These are supplemented with antibiotics which fall in the top ten for Europe (includes 7 supplementary antibiotics below red line in table)
  8. Nog toevoegen – voorbeeld van feedback (goed en minder goed scorend ZH)
  9. Selection on J01