アジェンダ - 仮想化環境のトレンド - これからの仮想化インフラ - これからのデータセンターに期待するもの

1. あらためて考える、
これからの仮想化インフラのための
データセンター
日本仮想化技術株式会社
代表取締役社長兼CEO
宮原 徹(@tmiyahar)
http://VirtualTech.jp

2. 自己紹介
• 本名：宮原 徹
• 1972年1月 神奈川県生まれ
• 1994年3月 中央大学法学部法律学科卒業
• 1994年4月 日本オラクル株式会社入社
– PCサーバ向けRDBMS製品マーケティングに従事
– Linux版Oracle8の日本市場向け出荷に貢献
• 2000年3月 株式会社デジタルデザイン 東京支社長および株
式会社アクアリウムコンピューター 代表取締役社長に就任
– 2000年6月 （株）デジタルデザイン、ナスダック・ジャパン上場（4764）
• 2001年1月 株式会社びぎねっと 設立
• 2006年12月 日本仮想化技術株式会社 設立
• 2008年10月 IPA「日本OSS貢献者賞」受賞
• 2009年10月 日中韓OSSアワード 「特別貢献賞」受賞
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3. 日本仮想化技術株式会社 概要
• 社名：日本仮想化技術株式会社
– 英語名：VirtualTech Japan Inc.
– 略称：日本仮想化技術／VTJ
• 設立：2006年12月
• 資本金：3,000万円
• 売上高：8,700万円（2015年7月期）
• 本社：東京都渋谷区渋谷1-8-1
• 取締役：宮原 徹（代表取締役社長兼CEO）
• 伊藤 宏通（取締役CTO）
• スタッフ：8名（うち、6名が仮想化技術専門エンジニアです）
• URL：http://VirtualTech.jp/
• 仮想化技術に関する研究および開発
– 仮想化技術に関する各種調査
– 仮想化技術に関連したソフトウェアの開発
– 仮想化技術を導入したシステムの構築
– OpenStackの導入支援・新規機能開発
– DevOpSaaSの開発・導入支援
ベンダーニュートラルな
独立系仮想化技術の
エキスパート集団
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4. 今日のテーマ
物理環境から仮想環境へのP2V移行による
システム統合から数年。あるシステムはパブ
リッククラウドや仮想プライベートクラウドに
移行し、あるシステムは仮想から仮想へと移
行する「V2V移行」が必要となっています。
このようなトレンドの状況をふまえて、これか
らの仮想環境に求められること、そしてその
環境を支えるために必要なデータセンターに
ついて解説します。
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5. 仮想化環境のトレンド
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6. 200x年代を振り返ってみる
• 2006年：仮想化技術導入の兆しが現れる
– CPUの仮想化支援技術が
– OSSのXenが完全仮想化対応
– AWSがサービス開始
• 2007年：足踏み
• 2008年：P2V需要高まる
• 2009年：仮想環境導入が進み始める
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7. 2017年の状況
• 仮想化技術のコモディティ化
– ハイパーバイザー自体の差別化要因無し
• ハイパーコンバージドインフラ（HCI）
– SDSを活用したシェアードナッシング型アーキ
テクチャ
• フラッシュストレージのコモディティ化
– ストレージ性能のサイジングが不要に？
• ネットワークの高速化
– やっと10GbEが導入期に？

8. オンプレ？クラウド？ハイブリッド？
• オンプレ：パブリック＝8：2ぐらい？
– あくまで個人の感想です
• エンタープライズ分野では思ったよりパブ
リック活用は進んでいないような
– SIerがオンプレ同様の売り方をしているので、
あまりパブリック的でない使い方が多い
• ハイブリッド化というより目的別の使い分け
– もう少し連携させてもいいのでは？
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9. オンプレとクラウドの線引き
• V2C移行でCAPEXからOPEXに
– 何をメリットとして訴求するのか？
• データを外に出せるかどうか
– 感覚的なものであまり合理性がない？
– ビッグデータ活用のためのクラウド利用
• アプリケーション開発・運用の観点から
– IaaSではなくPaaS利用
– サーバレスアーキテクチャが注目されている
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10. 現在の仮想環境の課題
• 仮想環境を活かしきれてますか？
– 数年前にP2VしたシステムをあらためてV2Vし
ているだけでは？
• サービス側の需要に応えられてますか？
– DevOpsのような開発・運用サイクルの改善
何か新しい事を始める時には
パブリッククラウドサービスに引っ張られがち
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11. 仮想化技術のメリット再確認
• 柔軟性
– リソースを論理分割して需要に応える
• 拡張性
– システムの成長に従って必要となるリソース
需要に応える
• 耐障害性
– 論理冗長により障害に強くなる
• 俊敏性
– 物理的な制約にとらわれず需要に応える
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12. これからの仮想化インフラ
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13. IT部門への要求の変化
• 基幹システムからサービスへ
– 社内サービスだけでなく社外サービスも
• スピード感の変化
– 変化するビジネスニーズに素早く追従
– インフラと開発の一体化（DevOps）
– リリースサイクルを短く、繰り返し（CI/CD）
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ビジネスに貢献するIT

14. 次世代仮想環境で実現すること
• 俊敏なオンデマンド型サービスへの変革
– API指向型アーキテクチャ
• 自動化の実現
– インフラ構築の自動化
– インフラ運用の自動化
– 開発プロセスの自動化
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CI/CDの実現や
DevOpsへの取り組み

15. CI/CD/DevOpsの範囲
コード修正 静的テスト ビルド
単体テスト /
統合テスト
インフラ構築 /
デプロイメント
本番
運用
継続的インテグレーション(CI)
継続的デリバリー(CD)
DevOps

16. 注目すべき技術
• OpenStack
– APIベースのプライベートクラウド構築
• PaaS
– API指向化で一皮むけるか？
• コンテナ
– 本番環境には合わない？
– 開発・テスト環境として活用
• SDx
– SDS/SDN導入で柔軟性、拡張性を確保
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17. これからのデータセンターに
期待するもの
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18. 次世代データセンターに求めるもの
• これからの需要に合わせたインフラの提供
– 開発・テスト環境まで集約した高集約率型
サーバーの大量導入が可能な電源供給
– もちろん耐荷重や空調、作業のし易さも
• 共有型サービス提供の拡充
– 運用監視サービスや脆弱性診断サービス
– セキュアなバックアップ用ストレージサービス
• 多様なネットワーク接続への対応
– SDNの活用
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19. これからの運用監視サービス
• 死活監視、リソース監視以上のサービス
– アプリケーション性能監視
• ログ分析と障害予兆検知
– ログフィルタリング＋運用経験の限界
– 大量ログ＋機械学習で予兆を検知
– 単独ではログ量が少なく学習効果が低いため、
共有型サービスの方がメリットが大きい
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20. 多様なネットワーク接続対応
• SDNソリューションの有効活用
– 広域ネットワークの高帯域化
• BCP対策
– サイト間接続と遊休リソース活用
– ネットワーク切り替えの最小化
• クラウドとの接続
– オンプレとクラウドをシームレスに接続
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21. まとめ
• IaaSレベルのインフラ提供はコモディティ化
• オンプレかクラウドかの境目は曖昧に
• 迅速なITリソース提供によるビジネス貢献
• 開発から運用までの一体化が必要
• 柔軟で迅速なインフラ基盤の整備が急務
• 自動化や機械学習などを有効活用
• コストやROIを越えた指標を考える
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22. ありがとうございました
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