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大学生・社会人との対話を通じた
県立高校における地域学習の取り組み
四万十町 地域おこし協力隊
立花聡子
2017/9/8 1
~フューチャーセンターとヒストリーピンの融合による事例から~
2017/9/8 2
ようこそ、高知へ!
Q. 四万十町は、ドコでしょう?
高知県 (2016年データ)
面積 :7,103.93㎢
人口 :720,907人(推計)
自治体数:11市 17町 6村
高知市
2017/9/8 3
ようこそ、高知へ!
A. ココ!
四万十町
面積:642㎢ (県最大)
人口:約17500人
2017/9/8 4
ショウガ
仁井田米
鮎
シイタケ
四万十町ってどんなとこ?
2017/9/8 5
やっと自己紹介
●四万十町 地域おこし協力隊
16年8月 着任:
旧大正町 中心部の活性化
17年8月~:
移住・定住促進
●自称 元日本語教師
●ふらふらキャリア
12年:早稲田大学文化構想学部卒業
R天株式会社入社
14年:退職
早稲田大学大学院日本語教育研究科入学
16年:修了
広報・PR専門コンサルティング会社入社
6月退職、ひょんなきっかけで高知へ
•イベントの企画・運営
•観光案内所兼コミュニティ
スペースの管理・運営
•移住相談
•空き家の発掘・管理
•移住促進動画作成
1年目
2年目
2017/9/8 6
改めて、本日のテーマ
大学生・社会人との対話を通じた
県立高校における地域学習の取り組み
1.実施に至る経緯
2.参考とした考え方・手法
①フューチャーセッション/センター
②ヒストリーピン
3.平成28年度 2月の実践
①実践内容
②成果と課題
4. その後の展開
5. 総括
2017/9/8 7
1. 実施に至る経緯 なぜ、私が高校をうろうろ?
2014年頃
2校共同で「地域でトーク in 四万十町」 を年に一度開催
・有志(校長指名)の高校生が、社会人・大学生と少人数で対話
・正規の授業外実践で「「AO入試のネタ獲得」的志向強
・コーディネーターは窪川高校校長
2016年
8月 地域おこし協力隊着任
「元日本語教師」と称し学校や子どもを巻き込んだ地域イベント
を企画・運営
10月 窪川高校校長に四万十町版「フューチャーセンター」構想提案
11月 平成28年度「地域でトーク in 四万十町」 のコーディネーター
兼ファシリーテータを立花に委任
2017年
2月 平成28年度 第1回 しまんと未来編集会議 実施
(地域でトーク in 四万十町改め)
町内2校の県立高校
・普通科
・偏差値35~40
・生徒数減少が顕著
窪川高校 (99名)
四万十高校 (52名)
2-1. 参考にした考え方 : フューチャーセッション/センター
■フューチャーセンターの歴史 ――フューチャーセッションが継続的に行われる場
• 1990年代半ば、知識経営研究のリーダー的存在だったレイフ・エドヴィンソン氏が、未来の知的資本を
形成するための施設としてのフューチャーセンター構想を提唱
• スウェーデンを皮切りに欧州各地でフューチャーセンターが建設される
• 日本では、富士ゼロックス・KDIスタジオをはじめとして、2008年頃から企業や大学などで導入が開始
2017/9/8 8
現場の多様なステークホルダーに加え、想像力を
働かせて「未来のステークホルダー」も招き入れ
ることで、創造的な関係性を生み出す
お互いが尊敬の念をもって傾聴し合い、未来に
向けての「新たな関係性」と「新たなアイデア」を
生み出す
それぞれのステークホルダーが認識と行動を変化させ、協力してアクションを起こせる状況を生み出す
■フューチャーセッション ――対話を通じて未来を創造
中長期的な課題解決を目指す企業・政府・自治体などの組織
■キーファクター
未来思考 誰でも参加可能
参考:野村恭彦(2012)「フューチャーセンターをつくろう 対話をイノベーションにつなげる仕組み」, プレジデント社
対話のための専用空間 企業や社会の変革装置人と人のつながり
参考:堀内一永(2012)『フューチャーセンター「未来を創造する対話の場」』「調査季報」170号, pp.48-49, 横浜市
■日本の事例① みなとみらいInnovation&Future Center (株式会社富士通エフサス)
2017/9/8 9
• 2013年6月開設の「研修センター」と融合した新しい知識創造空間
• 社内外の多様なステークホルダーとのオープンな対話・コラボレーション
を活性化させる目的
• 企業の経営課題や地域社会の課題を切り口に、業種の壁を超えた
様々な企業、学生、自治体、NPOのメンバーがセッションに参加
• 異業種参加型のアクションラーニングプランを横浜市と開催
→市の文化観光局施策に活用 3,800㎡に17の研修室と2つのスタジオ
■日本の事例② フューチャーセンター「A.BA」 (徳島大学)
• 2015年9月開設の「国立大学初」のフューチャーセンター
• “都市への人口流出“という課題に端を発し、地域創生へ向けた対話
の場づくりが目的
• 徳島県居住者や大学生、高校生などの関係者を交え、"これからの
徳島の持続と成長"について議論
• 畳スペース、キッチンつきのカフェカウンターなど
• 開放的で外部からの訪問者を暖かく迎えてくれる空間構成
色・デザインが異なる
デスクやチェアーが並ぶ
出典:コクヨ(株) イノベーションを起こす場"フューチャーセンター"とは?http://www.kokuyo-furniture.co.jp/blog/solution/2016/08/post-64.html
2-1. 参考にした考え方 : フューチャーセッション/センター
地域が考える“土台づくり”
2017/9/8 10
• 市民同士のつながりの強化、文化の継承を目的として、イギリスの
NPO「We Are What We Are」(現Shift)が2011年に開発。
• Googleと提携したオンラインプラットフォームが無料で公開されて
おり、Googleマップ・ストリートビュー上に昔撮影された写真・動
画・音声ファイルを投稿し、世界中の人とシェアできるアプリケーショ
ンとして活用されている。
• 地域社会の世代間格差、コミュニティの結束、社会参加などの課
題解決のソリューションとして、イギリス・アメリカ・オーストラリアを中心
に世界各地でワークショップが開催されている。
• Webサイト(https://www.historypin.org/en/)は、2013
年5月時点で約25万点のアイテム、4万人のユーザー、1000以
上の企業・公的機関がパートナーとして登録。
地域の人々や町並みを映した古い写真を媒介にし、過去のエピソードや風景を共有することで、世代を
超えた対話や交流を生み出す試み。
ヒストリーピン(Historypin)
参考:
https://www.britishcouncil.jp/programmes/arts/historypin
https://www.britishcouncil.jp/programmes/arts/projects/a
bout-historypin/column
2-2. 参考にした手法 : ヒストリーピン
富士宮プロジェクト (2013) 静岡県・富士宮市
2017/9/8 11
• 静岡県立富岳館高校の生徒が、富士宮駅前通り商店街の定期市「十六市」に併せ、写真を媒介とした対話イベント
を実施。
• ICTの活用もテーマの一つであったが、対話の充実のためにあえてアナログの写真を収集し、高校生が自ら書き出した地
図やコメントと共に掲示。
• 高校生は会場に待機し、訪れた人と写真を通じてコミュニケーションをとりながら、ふせんやメモ帳、ビデオカメラを使って対
話の内容・光景を記録(HistorypinのWebサイトにも投稿)。
• 風船を使った飾りつけ、会場周辺での声掛けなど、近くを通る人が参加しやすい雰囲気づくりの工夫もなされた。
• 地域住民 :「懐かしい光景にほっとした」「普段は若い世代と話す機会がないため、楽しかった」
「こういった取り組みに高校生が関わることで、世代間のつながりが広がっていると感じた」
参加した高校生:「さびれた印象を持っていたが、沢山の人が来てくれた」「街の暖かさに気が付いた」
参考:http://www.glocom.ac.jp/2014/04/post_200.html
※平成24年度「ICT超高齢社会づくり推進事業」の採択を受け、「認知症の高齢者を含む多世代の多様な人々が参画する地域コミュニティ醸成モデル形成事業」の
一環として実施。
2-2. 参考にした手法 ヒストリーピン 日本における事例
3. 平成28年度 四万十町における実践
名 称 平成28年度 第1回しまんと未来編集会議
~窪川駅前 再開発計画始動! 町の内外から人が集まるしくみって?~
目 的 高校生、大学生、社会人が同じテーブルにつき、地域活性化等についての意見を交わすこと
で自己の考えを確認する。また、人には様々な思いや考えがあることを知ったうえで、協働の意
識を持って課題を解決していこうとする態度を醸成する。
日 時 平成29年2月18日(土) 13:45~16:45
場 所 四万十町役場東庁舎1階多目的大ホール
主 催 四万十町教育委員会、高知県立窪川高等学校、高知県立四万十高等学校
共 催 四万十町
参加者 高校生・大学生・社会人 計32名 (詳細はP3参照)
担 当 立花聡子(地域おこし協力隊):ファシリテータ
四万十町教育委員会:Co.ファシリテータ
高知県立窪川高等学校:Co.ファシリテータ
2017/9/8 12
要旨(企画書概要)
3-1. 参加者
2017/9/8 13
窪川高校 (9)
四万十高校 (4)
地域協働学部
人文学部
土佐さきがけ
プログラム
企画課
農林水産課 地域おこし協力隊 (2)
土佐くろしお鉄道
土佐ひかりCDM (3)四万十ノ(株)
商工会 (2)
高知大学
高校
四万十町 事業者
教育委員会 (2)
その他オブザーバーとして、県内事業者や商工会職員など
3-1. プログラム
13:45 ~ 14:05 開会 (挨拶:森本校長先生)
趣旨・スケジュールの説明とアイスブレイク (立花)
14:05 ~ 14:35 大学生による発表
14:35 ~ 15:15 小グループでの対話 「地図×写真で発掘!窪川ヒストリー」
15:15 ~ 15:20 休憩
15:20 ~ 16:15 グループワーク「窪川駅前フューチャーマップをつくろう」
16:15 ~ 16:40 マップの共有・全体のまとめ
16:40 ~ 16:45 閉会(挨拶:西村教頭先生 )
2017/9/8 14
3-1. ①開会前~アイスブレイク
1. 参加者は開始時刻の10分前を目安に集合し、グループごと(受付時
に指定されたテーブル)に着席。
2. 開始までの時間に自分の名札を作成し、胸元に貼り付ける。
 名札には本名ではなく、ニックネームを記入する。
3. 開会あいさつと対話のエチケットの説明。
 窪川高校・森本校長先生よりご挨拶(教育長からのメッセージ含む)。
 コーディネーター・立花より、自己紹介とグループ対話を進めるうえでのエチケット
(ニックネームで呼び合うこと、他者の発言を遮らないこと等)を説明。
4. グループ内でひとこと自己紹介 (10分)
 同じグループのメンバーに対し、氏名と所属、ニックネーム、自分が“愛してやまな
いもの“を一つだけ述べてもらう。
 トーキングオブジェクト(ぬいぐるみ)を活用し、話しやすい雰囲気をつくる。
• ぬいぐるみを持っている人が話す(他の人はしっかり話を聴く)という役割を
はっきりさせながら、別のメンバーに回していくことで、個々の話を大切に扱い、
グループの時間を一人が独占して話し続けてしまう状況を防ぐ。
• 発言の少ない人にぬいぐるみを渡し、発言を促すこともできる。
2017/9/8 15
3-1. ②大学生による発表
1. 高知大学の学生2名より、地域活性化における駅前開発と公共
インフラに関するプレゼンテーションを行う (各 約10分)。
①岡山駅前開発の事例紹介
(地域協働学部 1年 藤原直樹さん)
 駅の近くに大型ショッピングモールが開業した岡山駅周辺では、商店街の衰
退が懸念されたものの、共通の電子マネーの導入などでモール来訪者の街
の回遊性を高めるなどの施策で、にぎわい作りを行っている例を紹介。
②地域活性化における公共インフラ(経済学的観点からの考察)
(人文学部 3年 岩瀬誠司さん)
 需要と供給のバランスにより物やサービスの価格が変動する“経済学“の基
礎について、身近な例を用いてわかりやすく解説。その後、公共インフラとして
の鉄道・駅が地域経済に及ぼす影響について考察。
2. 質疑応答
2017/9/8 16
3-1. ③小グループでの対話 (ヒストリーピン)
1. 模造紙に印刷した窪川駅周辺の地図(Google MAP)と、
昔(大正~昭和末)の窪川の街並みを映した写真を各グ
ループに配布。
2. 個人ワークとして、地図や写真を見て、感じたこと、気づいたこと、
疑問を思いつくままに黄色のふせんへ書き出す。
 写真の年代はいつ頃か、今の地図のどのあたりになるか、当時のファッショ
ンや風習に対する感想など
3. グループで過去~現在の窪川の変遷について話し合う。
 それぞれが書いた質問やコメントをメンバーに紹介しながら、ふせんと写真
を地図に貼り付けていく。貼りながら、気づいたこと・感じたこと、疑問など
は自由にコメントし、ふせんに書きだして模造紙に貼りつける。
2017/9/8 17
地図×写真で発掘! 窪川ヒストリー① ~窪川のムカシを掘り起こそう
<黄色のふせん(イマの窪川駅と自分)の内容(抜粋・一部要約)>
人 子どもの数が多い、人が多い、活発な人が多そう、地域内の交流が今より強そう
イベント 酒の配給があったのはすごい(配給)、子どもがたくさんいる(台地まつり)
建物・家 木造・瓦屋根が多い、今は平屋が減った、家畜を飼っている家がある
ファッション 女性が割ぽう着を着ている、水着ではなくふんどしをはいた子どもが泳いでいる、
自然 川幅が広い、水深が深そうに見える, 田んぼが多い
移動・交通 自分の体を使って荷物を移動している、車がかっこいい、田植えをする人が多い
1. 個人ワークとして、普段/これまでの自分 と 窪川駅(周辺) の関係を
青のふせんに書きだす。
 駅周辺の利用頻度、一緒に来る相手、来訪目的から、今の駅に対する率直な
印象など。
2. グループで過去~現在の窪川のまちの変遷について話し合う。
 質問やコメントをメンバーに紹介しながら、ふせんと写真を地図に貼り付けていく。
 他のメンバーの意見や疑問は自由にコメントしたり、新たにふせんに書いて貼る。
2017/9/8 18
地図×写真で発掘! 窪川ヒストリー② ~窪川の“ムカシ”をふまえて、“イマ”を見直そう
駅とその利用 ・年に2・3回、高知駅へ行く際に訪れる ・友達と市内へ遊びに行くときに利用
・地名は知っていたが、今回のイベントで初めて利用した ・一年間で全く利用しないこともある
・高校時代、通学で利用 ・夕方、待合室で学生が楽しそうにしている
鉄道利用 ・高知市からの費用(電車賃)が高い ・電車の本数が少ない
・鉄道利用者の多くが車移動に切り替わった
駅周辺・町並み ・暗い ・食事処が最近増えた
・昔の町の名残があり、県内の町の中では栄えている ・高校生が気軽に入れるお店が少ない
・お店が点在しておりどこへ行けばよいか分かりにくい ・店が減った
人通り ・隣に役場が移転する前よりは駅の利用者が増えた印象 ・店がなくなり、人も減った
<青のふせん(イマの窪川駅と自分)の内容(抜粋・一部要約)>
3-1. ③小グループでの対話 *ヒストリーピン
3-1. ④グループワーク「マップの作成」 *フューチャーセッション
1. 個人ワークとして、現在の窪川駅とその周辺について、「もっとよくできそう
なところ」や「改善点」を青のふせんに書きだす。
 実質的には現状の課題(現在の困りごと、困ると予測されるところ、困っていると
聞いたところ)となるが、よりポジティブなことばを使うことで「理想的な未来」への発
想や建設的な議論を目指す。
2. グループでアイディアを共有する。
 それぞれが書いたふせんをメンバーに発表しながら、新しい模造紙に貼り付ける。
 発表順は決めずに、似ているものや関係があると思われたアイディアはまとめていく。
2017/9/8 19
窪川駅前フューチャーマップの作成① ~“イマ”の窪川駅前と自分について深堀しよう
駅とその利用 ・涼しくて暖かい休憩所つくる ・旧キヨスクを何かにする
・コミュニティスペースなど人が集まれる場所をつくる ・地図が欲しい
・ファストフード等中高生が気軽に立ち寄れる店 ・喫煙スペースの確保
・地元産品を販売する店をつくる ・コインロッカーを復活させる
鉄道利用 ・電車の本数を増やす ・バスと電車の接続を改善する
駅周辺・町並み ・日曜市を開く ・若者向けの雑貨屋・服屋をつくる
・TSUTAYA等大型書店・レンタルビデオ屋が欲しい ・空き家・店舗の活用
・ぱっと明るい色、印象のものが欲しい ・写真を撮りたくなるようなもの・景色
・花見ができるような公園を作る ・銭湯を作る
・道をタイル張りにする
<青のふせん(イマの窪川駅(周辺)でもっとよくできそうなところ)の内容(抜粋・一部要約)>
1. 「もっとよくできそうなところ」を書いた青のふせんを参考にしながら、駅周
辺の理想的な“ミライ”のアイディア(「こうだったらいいのに」と思うこと)
を自由に発言する。
2. 意見交換をしながら、自分や他のメンバーのコメントを緑のふせんにメモ
し、模造紙へ貼り付けていく。
 青のふせんにも具体的な改善点が書かれているものがあるため、内容が重複して
も良い。
2017/9/8 20
窪川駅前フューチャーマップの作成② ~窪川駅前の“ミライ”のアイディアを掘り起こそう
駅とその利用 ・セルフのドリンクスペース ・役場とコラボした人生相談所
・メッセージボードや待ち合わせに適したモニュメント ・きれいなトイレ
・ペッパーなどのロボットが接客 ・充実した案内版やパンフレット
・コンビニ ・無料Wi-fiスポット
鉄道利用 ・芸能人やアイドルとコラボしたデコ列車で観光客が増える
駅周辺・町並
み
・芸能人・セレブ専用のリゾート施設をつくり、周辺でライブやグッズ販売をする
・ラーメン横丁 ・足湯
・TSUTAYA等大型書店・レンタルビデオ屋 ・地場産センター
・明るい色の花であふれている ・ホテルなどの宿泊施設
・森の中のアスレチックやラフティングスポット、キャンプ場 ・朝市
・桜の木やシンデレラロード、イルミネーションで“恋人・恋愛の聖地”に
<緑のふせん(窪川駅(周辺)で「こうだったらいいのに」と思うところ)の内容(抜粋・一部要約)>
3-1. ④グループワーク「マップの作成」 *フューチャーセッション
1. これまでに書いたふせんを活用しながら、模造紙へ自由に「理想的な窪川駅とその周辺」を描く。
 平面の地図、立体的なイラスト、文字・イラストのみなど形式は自由とする。
2017/9/8 21
窪川駅前フューチャーマップの作成③ ~理想的な未来像(マップ)を作ろう
3-1. ④グループワーク「マップの作成」 *フューチャーセッション
3-1. ⑥マップの共有・全体のまとめ
マップの共有
1. 他のグループが作成したマップを自由に見て回り、感想・コメント、疑
問・質問があればピンクのふせんに書いてマップに貼り付ける。
2. グループに戻り、他を見て回った結果、気づいたことや感じたことなど
をシェアしたり、自分たちの模造紙に貼りつけられた他グループからの
コメント・質問について検討する。
全体のまとめ(今日の振り返り)
1. 今日のイベント全体を通じて感じたこと、アイディア、その実現に向け
てやってみたいことなどを画用紙に書き出す。
2. それぞれが画用紙に書いたことをグループメンバーに共有する。
2017/9/8 22
6. 閉会あいさつ・記念撮影
2017/9/8 23
西村教頭先生より閉会の挨拶後、全員で画用紙を掲げて記念撮影
3-2. 参加者のコメント
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高校生:
• 将来についてただ考えるのではなく、昔の事も新たに
知れてそこから考えられた。みんな改善できると思っているの
で、活性化につながるようなことをしていきたい。
• 若者だけではなく、高齢化に向けた取り組みも大切だと思う。少
しでも四万十町が明るく元気な町になってほしい。
• これから先どのようになっていくかわからないから、未
来のことを考えてみて楽しかった。考えたことが本当に実
現したらいい。
• グループごとに色々な意見があって面白かった。
• もっと駅が便利に、そして活性化するように利用していこうと思っ
た。今日のアイディアがどこかで採用されたら嬉しい。
• 四万十町を活かした、人がつながる場所が必要だと感じ、本当
に実現できたらいいと思うものがたくさんあった。
• 高校生のうちにできることを、どんどん行動に移していきたい。人を
巻き込む。
• 明るい町づくりは、ユニークな考えたから思いつく、できる。
• 大正町のことについても考えたい。普段話さない人たちばかりで
予想していないアイディアがたくさんあり、勉強になった。
• またこんな集まりがあったらいいと思う。一つ大きな夢
が見つかった。
• 大人の考えを聞くのが楽しく、明るい街が見えた。実
現したらいい。
• アイディアをたくさん考えるのは楽しい。
社会人・大学生:
• お金がかかるかかからないかではなく、どういたら楽しくなるかという
のはあまり話せることがないので、貴重な経験になった。
• 普段来ることがほとんどないため、地元の方との話を通じて多少
なりとも窪川について知ることができたように思う。
• 皆の素敵なアイディアを実現し「やるな!四万十町」
と言わせたい。
• 中高生と高齢者が集う場所、吉見川を中心とした散策ルートの
提供を考える。
• 年代を超えたアイディアの出し合いが楽しかった。
• 次はプランを実現できる(形にできる可能性のある)企業や人
を入れて欲しい。
• 大正地区担当の地域おこし協力隊員に動物園の要望があった
ことを伝えたい。
• 楽しい時間を一緒に過ごすことが四万十の未来のための時間。
• 意見がたくさん出て、時間が足りないくらいだった。ま
たこのメンバーで話したい。
• 四万十川の魅力を伝えるなど地元でしかできないアイディアを取
り入れながら、誰もが利用しやすい駅・町にしたい。
• 中学生、高校生の想っていることを一つでも多くひろって、実現さ
せてゆく。四万十町にしかないものを作らねば、生き残れない。
• 頭がまだ柔らかい高校生と意見交換ができ、発想に
驚いた。自分の会社に持ち帰りたいネタがたくさん
あった。
<抜粋・一部要約>
3-2. 参加者に対するアンケート ①選択式
2017/9/8 25
0 5 10 15 20 25
未回答
よくない
どちらかというとよくない
どちらともいえない
どちらかというとよかった
とてもよかった
1.今回の取り組みに参加してどのように感じましたか。
0 5 10 15 20 25
未回答
もっと少ないほうがよい
どちらかというと少ないほうがよい
今回がちょうどよい
どちらかというと増やすほうがよい
もっと増やすほうがよい
2.参加人数についてどのように考えますか。
0 5 10 15 20 25
未回答
続けないほうがよい
どちらかというと続けないほうがよい
どちらともいえない
どちらかというと続けるとよい
ぜひ続けるとよい
3.今回のような取り組みを続けることをどのように思いますか。
2017/9/8 26
高校生:
• いろんな方と話し合いできて楽しかったし勉強にもなりました。
• 全然知らない人たちばかりで少し緊張したけど、大人
の人たちが、話しかけてきてくれて自分の意見をしっか
り言えた。同じグループに関西出身の人が2人もいたので盛り上がっ
た。
• 楽しかったけど、土曜日に実施するのはちょっとなと思いました。理由:
土・日は休みたいから。
• 今回の案が少しでも現実になればいいなと思った。もう少し全体で意
見が交わせたら良かったんじゃないかなと思う。
• 地域の事業者さんの方や役場の方々とたくさん話し
たり考えることができ、とてもいい時間になりました。
• 色々な方と話すことができ、楽しかったです。ありがとうございました!
• おもしろかったです。
• 年代別で意見を出して、異なる視点から物事を捉え
ることができたので、いい経験になりました。
• いろんな年齢層の人と話し合いができて良かったと思う。人形のアイ
ディアは良かったけど、自分のグループでは自己紹介以外で使わなかっ
たので、人形タイムみたいなのを作ってもいいと思った。
4. 今回の取り組みについて、是非ご意見や改善点をお願いします。
大学生:
• 毎回楽しく参加させてもらっています。自己紹介ワークは似顔絵ワーク
が好きだったので、来年復活したら面白そう。
大学生のプレゼンの内容自体はよかったが、入りに温度差があった。プ
レゼンといってもここでは肩を張らずに、自然な雰囲気で質問を投げか
けながら、発表者のお話を引き出す対話のような発表形式を取り入
れてはどうだろうか?ワークで際限なく理想を描くのは楽しくてその面は
とても良いが、実現には壁があるように思う。実際に下りる予算
とか、期間の条件提示をある程度したうえでの話し
合いもすべきと思う。話し合ったことを具現化するアクションを起こ
せてこそ、意味がある。会を開催すること自体が目的になっていないか、
見直す必要がある。アンケートは初めて・リピーターの欄があると分析が
深まると思った。
• 地元の会社の方などがもっと参加していれば、さらに勉強になると感じ
た。
• グループワークのメンバー編成がとても良かったのでワークがやりやすかっ
た。世代間の対話が上手にできたと思う。
• 世代を超えて対話をする事の大切さを改めて感じま
した。自分には持っていない視点からの考えを吸収す
ることができ、非常に刺激をうけました。可能であれば、最
後のマップを作る際に、実現させる時に関わる方々にも話し合いに参
加してもらうと、より具体的な案が出し合えるのではないかと感じました。
3-2. 参加者に対するアンケート ②自由回答
2017/9/8 27
社会人:
• 現実的な制約は置いておいて、どのような町だったらいいか夢を話し合え
る機会はほとんどないのでとっても楽しかったです。普段は考えつか
ないけれど実際に有用だと思えるような案もあったので、
ぜひ、何らかの形で実現へつなげられるよう続けていっ
ていただきたいです。ぬいぐるみは使わなかったのですが、可愛く見
守ってもらえてほっこりしました。
• 今回の会議は若者の意見を多く取り入れていたので、次回は年配の
方々も一緒に意見交換をし、幅広い層の意見を取り入れていけば、もっ
と面白い企画になると感じました。
• 普段、接する機会のない学生さんや企業の方々と町
の将来について話し合う事が出来、大変有意義な会
議となりました。世代は違っても四万十町の未来には
何かしら期待していると感じ、自分たちも何かの役にた
てればと思いました。
• せっかく各グループがあれだけ真剣に夢ある町を描いたので、グループ発
表の時間は必要。 次回も頑張ってください。お疲れ様でした。
• 高校生が「四万十町が好き」と言っていることが嬉しく、
思い描いている町に近づけるため小さな事からでも実
現していくよう願っています。
4. 今回の取り組みについて、是非ご意見や改善点をお願いします。
• 18歳選挙権が施行され、高校生は傍観者ではなく地域や行政を考え
る当事者となる直前段階にある。本イベントは、そうした意識づけ、動機
づけの良い機会となるものと捉えられた。
ユニークな意見や実効性が高いと見込まれるアイデア
を集約して記録、実際の町政にも役立ててもらいたい。
実際の町政施策に役立てられるイベントとなれば、より有意義なものとし
て受け止められるだろう。
• 過去の窪川の写真からかつてのにぎわいを想像させ未
来につなげるワークはよかったと思います。昨日「限界集落は
活性化を求めていなかった」というトークカフェに参加してきたのですが、そ
こで物部の集落の歴史的人口増減背景やそのとき取った物部集落の
施策等はとても勉強になりました。ただそれでも消滅集落が発生している
現状から「どのような施策をとればよかったのか」などを次回は少し学術的
に掘り下げてもよいのではないかと思いました。
3-2. 参加者に対するアンケート ②自由回答
2017/9/8 28
• 社会人・大学生・高校生それぞれから、企画全体に
対する好意的な反応が得られた。
• 「異なる世代、普段あまり関わりのない人と話せて楽しかった」
等、年齢や学校・職業、住まいが異なる人々との対
話から、高校生だけでなく大学生や社会人も刺激
を受けることができた。
• 高校生が対話の場と地元の歴史資料を通じて、
自分と地域の関係を考察できた。
• 未来の窪川の街づくりについて、希望のある議論が
活発になされた。
• 高校生から、駅や地元商店の利用などの観点から、自身が
暮らす地域の現状に対して課題意識を持ち、解決
にあたってのアクションを取りたいという決意表明が
あった。
• 「またこのような機会があれば参加したい」等、今後の展開へ
の期待や次回への参加意欲を感じることができた。
• せっかく理想的な街づくりについての議論ができたが、(町長
や地権者への提言がされるなど)この後そのアイディア
がどのように扱われるのか、イベント自体の実施も含めて
今後の展望が示されると良かった。
• 想定よりもヒストリーピンが盛り上がり、ワークの時
間は不足。ワークの指示が複雑で、高校生を中心に戸惑
う様子が見られるなど、プログラム構成をよりシンプルなものに
したほうが良い。
• 作成したマップを全体で発表・共有する時間を十分にとるべき
だった。
• 一部のメンバーで話が盛り上がり、取り残されている参加者が
見られた。
• 企画の詳細決定から当日までの日数が十分でなく、当日ま
であわただしい運営となった。イベント開始前の声掛けや、直
後のアンケート実施など、前後のフォローも不足。
• (大学が春休み期間中だったこともあり)大学生の参加者
の確保に困難が見られた。
• 社会人枠の募集には、駅前開発に関わるステーク
ホルダーに幅広く声掛けをし、施策の実行・計画の
実現を見据えた場にすることが望ましい。
3-2. 成果と課題
成果 課題
参考:メディア掲載
2017/9/8 29
高知新聞 <2月20日付 朝刊>
4. その後の展開
2017/9/8 30
①フューチャーマップの展示・公開と意見の募集
ワークで作成した、窪川のフューチャーマップを町民に公開し、感想や意見を求める場をつくった。
期 間:2017年3月9日(木)~ 4月初旬
場 所:四万十町役場 西庁舎 1階ロビー(総合案内横)
• ふせんとペンを用意し、マップを見た一般の町民がコメントを残せるようにする。
• 町民が新たなアイディアを自由に描けるよう、白紙の模造紙を並べて貼り出す。
2017/9/8 31
②平成29年度 窪川高校の正規授業時間内での実施
期 間 平成29年4月26日から平成30年3月までの 水曜日 ※回数未定
枠組み 2年生の総合的な学習の時間(5限 14:25~15:15)
場 所 高知県立窪川高等学校 多目的教室
主 催 高知県立窪川高等学校
参加者 進学コースを中心とする窪川高校2年生 40名
担 当 地域おこし協力隊 立花:ファシリテータ 総合的な学習担当教諭:Co.ファシリテータ
概 要 第1回 (4/26) 「理想の窪川のまち 創造プロジェクト始動! 未来編集会議って?」
少人数のグループでの対話を通じて、平成28年度の成果やマップに寄せられたコメント
を共有し、本取り組みの趣旨や内容を理解する。
第2回 (5/10) 「”次世代”の窪川 創造プロジェクト始動! 理想の未来は私たちがつくる」
ヒストリーピンを通じて、自分たちの町の変化をとらえる。フューチャーマップを分析・評価し
たり、自身のアイデアを盛り込みながら、グループでオリジナルのプランを創造する。
第3回 (11/22)
第4回 (11/29)
4. その後の展開
2017/9/8 32
5. 総括
“未来思考”のフューチャーセンター “歴史を掘り起こす“ ヒストリーピン
■一見、志向が真逆に見える2つの概念 / 手法
実は相性が良い
組み合わせることで 人材育成や地域イノベーションの新たな可能性が開ける
フューチャーセッション
/ センター の実践
課題
• 「未来について語り合おう」と促しても、参加者の世代やバックグラウンド、地域に対する関心
の度合いや知識レベルが異なると、話し合いの土台として共有するものが乏しい
• 話し合いやすい場づくりやファシリテーションの工夫では根本的に解決できない
自身の地域やまちづくり全般に関して、十分な知識を持ち合わせていない参加者の存在がある
*そもそも、地域で行われる「対話の場」や「異世代の交流機会」が “イマ一つ“になる要因の一つに……
実は地域住民の大多数が属しているこの層に対して、対話の“土台づくり“のフォローが必要
「対話に参加した達成感」を得た人々は、まちづくりの次なるステップへの参画意欲向上が期待できる
■“しまんと未来編集会議“ の実践を通しての気づき
2017/9/8 33
5. 総括
■地域の記憶を共有することから
地域に関する知識やまちづくりに
対する興味・関心が薄い層
地域のリーダー
キーパーソン
地域の歴史やエピソードを
視覚的に共に発掘・体感
共有する未来を話し合う
土台づくり
世代・性別・所属・地域に関する知識・
愛着の異なる人々の対話を促す
(若年層のメンバー)
(場と経験の共有)
ヒストリーピン フューチャーセンター
■本イベントおよび報告書に関する、ご意見・ご質問は…
<担当者>四万十町地域おこし協力隊 立花聡子
<連絡先>四万十町役場 にぎわい創出課
〒786-8501 高知県高岡郡四万十町琴平町 1-1
TEL:0880-22-3161
E-mail:103050@town.shimanto.lg.jp
tbana.stoko@gmail.com

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フューチャーセンター × ヒストリーピンの可能性 〜県立高校における地域学習の取り組みの事例から〜

  • 2. 2017/9/8 2 ようこそ、高知へ! Q. 四万十町は、ドコでしょう? 高知県 (2016年データ) 面積 :7,103.93㎢ 人口 :720,907人(推計) 自治体数:11市 17町 6村 高知市
  • 5. 2017/9/8 5 やっと自己紹介 ●四万十町 地域おこし協力隊 16年8月 着任: 旧大正町 中心部の活性化 17年8月~: 移住・定住促進 ●自称 元日本語教師 ●ふらふらキャリア 12年:早稲田大学文化構想学部卒業 R天株式会社入社 14年:退職 早稲田大学大学院日本語教育研究科入学 16年:修了 広報・PR専門コンサルティング会社入社 6月退職、ひょんなきっかけで高知へ •イベントの企画・運営 •観光案内所兼コミュニティ スペースの管理・運営 •移住相談 •空き家の発掘・管理 •移住促進動画作成 1年目 2年目
  • 7. 2017/9/8 7 1. 実施に至る経緯 なぜ、私が高校をうろうろ? 2014年頃 2校共同で「地域でトーク in 四万十町」 を年に一度開催 ・有志(校長指名)の高校生が、社会人・大学生と少人数で対話 ・正規の授業外実践で「「AO入試のネタ獲得」的志向強 ・コーディネーターは窪川高校校長 2016年 8月 地域おこし協力隊着任 「元日本語教師」と称し学校や子どもを巻き込んだ地域イベント を企画・運営 10月 窪川高校校長に四万十町版「フューチャーセンター」構想提案 11月 平成28年度「地域でトーク in 四万十町」 のコーディネーター 兼ファシリーテータを立花に委任 2017年 2月 平成28年度 第1回 しまんと未来編集会議 実施 (地域でトーク in 四万十町改め) 町内2校の県立高校 ・普通科 ・偏差値35~40 ・生徒数減少が顕著 窪川高校 (99名) 四万十高校 (52名)
  • 8. 2-1. 参考にした考え方 : フューチャーセッション/センター ■フューチャーセンターの歴史 ――フューチャーセッションが継続的に行われる場 • 1990年代半ば、知識経営研究のリーダー的存在だったレイフ・エドヴィンソン氏が、未来の知的資本を 形成するための施設としてのフューチャーセンター構想を提唱 • スウェーデンを皮切りに欧州各地でフューチャーセンターが建設される • 日本では、富士ゼロックス・KDIスタジオをはじめとして、2008年頃から企業や大学などで導入が開始 2017/9/8 8 現場の多様なステークホルダーに加え、想像力を 働かせて「未来のステークホルダー」も招き入れ ることで、創造的な関係性を生み出す お互いが尊敬の念をもって傾聴し合い、未来に 向けての「新たな関係性」と「新たなアイデア」を 生み出す それぞれのステークホルダーが認識と行動を変化させ、協力してアクションを起こせる状況を生み出す ■フューチャーセッション ――対話を通じて未来を創造 中長期的な課題解決を目指す企業・政府・自治体などの組織 ■キーファクター 未来思考 誰でも参加可能 参考:野村恭彦(2012)「フューチャーセンターをつくろう 対話をイノベーションにつなげる仕組み」, プレジデント社 対話のための専用空間 企業や社会の変革装置人と人のつながり 参考:堀内一永(2012)『フューチャーセンター「未来を創造する対話の場」』「調査季報」170号, pp.48-49, 横浜市
  • 9. ■日本の事例① みなとみらいInnovation&Future Center (株式会社富士通エフサス) 2017/9/8 9 • 2013年6月開設の「研修センター」と融合した新しい知識創造空間 • 社内外の多様なステークホルダーとのオープンな対話・コラボレーション を活性化させる目的 • 企業の経営課題や地域社会の課題を切り口に、業種の壁を超えた 様々な企業、学生、自治体、NPOのメンバーがセッションに参加 • 異業種参加型のアクションラーニングプランを横浜市と開催 →市の文化観光局施策に活用 3,800㎡に17の研修室と2つのスタジオ ■日本の事例② フューチャーセンター「A.BA」 (徳島大学) • 2015年9月開設の「国立大学初」のフューチャーセンター • “都市への人口流出“という課題に端を発し、地域創生へ向けた対話 の場づくりが目的 • 徳島県居住者や大学生、高校生などの関係者を交え、"これからの 徳島の持続と成長"について議論 • 畳スペース、キッチンつきのカフェカウンターなど • 開放的で外部からの訪問者を暖かく迎えてくれる空間構成 色・デザインが異なる デスクやチェアーが並ぶ 出典:コクヨ(株) イノベーションを起こす場"フューチャーセンター"とは?http://www.kokuyo-furniture.co.jp/blog/solution/2016/08/post-64.html 2-1. 参考にした考え方 : フューチャーセッション/センター
  • 10. 地域が考える“土台づくり” 2017/9/8 10 • 市民同士のつながりの強化、文化の継承を目的として、イギリスの NPO「We Are What We Are」(現Shift)が2011年に開発。 • Googleと提携したオンラインプラットフォームが無料で公開されて おり、Googleマップ・ストリートビュー上に昔撮影された写真・動 画・音声ファイルを投稿し、世界中の人とシェアできるアプリケーショ ンとして活用されている。 • 地域社会の世代間格差、コミュニティの結束、社会参加などの課 題解決のソリューションとして、イギリス・アメリカ・オーストラリアを中心 に世界各地でワークショップが開催されている。 • Webサイト(https://www.historypin.org/en/)は、2013 年5月時点で約25万点のアイテム、4万人のユーザー、1000以 上の企業・公的機関がパートナーとして登録。 地域の人々や町並みを映した古い写真を媒介にし、過去のエピソードや風景を共有することで、世代を 超えた対話や交流を生み出す試み。 ヒストリーピン(Historypin) 参考: https://www.britishcouncil.jp/programmes/arts/historypin https://www.britishcouncil.jp/programmes/arts/projects/a bout-historypin/column 2-2. 参考にした手法 : ヒストリーピン
  • 11. 富士宮プロジェクト (2013) 静岡県・富士宮市 2017/9/8 11 • 静岡県立富岳館高校の生徒が、富士宮駅前通り商店街の定期市「十六市」に併せ、写真を媒介とした対話イベント を実施。 • ICTの活用もテーマの一つであったが、対話の充実のためにあえてアナログの写真を収集し、高校生が自ら書き出した地 図やコメントと共に掲示。 • 高校生は会場に待機し、訪れた人と写真を通じてコミュニケーションをとりながら、ふせんやメモ帳、ビデオカメラを使って対 話の内容・光景を記録(HistorypinのWebサイトにも投稿)。 • 風船を使った飾りつけ、会場周辺での声掛けなど、近くを通る人が参加しやすい雰囲気づくりの工夫もなされた。 • 地域住民 :「懐かしい光景にほっとした」「普段は若い世代と話す機会がないため、楽しかった」 「こういった取り組みに高校生が関わることで、世代間のつながりが広がっていると感じた」 参加した高校生:「さびれた印象を持っていたが、沢山の人が来てくれた」「街の暖かさに気が付いた」 参考:http://www.glocom.ac.jp/2014/04/post_200.html ※平成24年度「ICT超高齢社会づくり推進事業」の採択を受け、「認知症の高齢者を含む多世代の多様な人々が参画する地域コミュニティ醸成モデル形成事業」の 一環として実施。 2-2. 参考にした手法 ヒストリーピン 日本における事例
  • 12. 3. 平成28年度 四万十町における実践 名 称 平成28年度 第1回しまんと未来編集会議 ~窪川駅前 再開発計画始動! 町の内外から人が集まるしくみって?~ 目 的 高校生、大学生、社会人が同じテーブルにつき、地域活性化等についての意見を交わすこと で自己の考えを確認する。また、人には様々な思いや考えがあることを知ったうえで、協働の意 識を持って課題を解決していこうとする態度を醸成する。 日 時 平成29年2月18日(土) 13:45~16:45 場 所 四万十町役場東庁舎1階多目的大ホール 主 催 四万十町教育委員会、高知県立窪川高等学校、高知県立四万十高等学校 共 催 四万十町 参加者 高校生・大学生・社会人 計32名 (詳細はP3参照) 担 当 立花聡子(地域おこし協力隊):ファシリテータ 四万十町教育委員会:Co.ファシリテータ 高知県立窪川高等学校:Co.ファシリテータ 2017/9/8 12 要旨(企画書概要)
  • 13. 3-1. 参加者 2017/9/8 13 窪川高校 (9) 四万十高校 (4) 地域協働学部 人文学部 土佐さきがけ プログラム 企画課 農林水産課 地域おこし協力隊 (2) 土佐くろしお鉄道 土佐ひかりCDM (3)四万十ノ(株) 商工会 (2) 高知大学 高校 四万十町 事業者 教育委員会 (2) その他オブザーバーとして、県内事業者や商工会職員など
  • 14. 3-1. プログラム 13:45 ~ 14:05 開会 (挨拶:森本校長先生) 趣旨・スケジュールの説明とアイスブレイク (立花) 14:05 ~ 14:35 大学生による発表 14:35 ~ 15:15 小グループでの対話 「地図×写真で発掘!窪川ヒストリー」 15:15 ~ 15:20 休憩 15:20 ~ 16:15 グループワーク「窪川駅前フューチャーマップをつくろう」 16:15 ~ 16:40 マップの共有・全体のまとめ 16:40 ~ 16:45 閉会(挨拶:西村教頭先生 ) 2017/9/8 14
  • 15. 3-1. ①開会前~アイスブレイク 1. 参加者は開始時刻の10分前を目安に集合し、グループごと(受付時 に指定されたテーブル)に着席。 2. 開始までの時間に自分の名札を作成し、胸元に貼り付ける。  名札には本名ではなく、ニックネームを記入する。 3. 開会あいさつと対話のエチケットの説明。  窪川高校・森本校長先生よりご挨拶(教育長からのメッセージ含む)。  コーディネーター・立花より、自己紹介とグループ対話を進めるうえでのエチケット (ニックネームで呼び合うこと、他者の発言を遮らないこと等)を説明。 4. グループ内でひとこと自己紹介 (10分)  同じグループのメンバーに対し、氏名と所属、ニックネーム、自分が“愛してやまな いもの“を一つだけ述べてもらう。  トーキングオブジェクト(ぬいぐるみ)を活用し、話しやすい雰囲気をつくる。 • ぬいぐるみを持っている人が話す(他の人はしっかり話を聴く)という役割を はっきりさせながら、別のメンバーに回していくことで、個々の話を大切に扱い、 グループの時間を一人が独占して話し続けてしまう状況を防ぐ。 • 発言の少ない人にぬいぐるみを渡し、発言を促すこともできる。 2017/9/8 15
  • 16. 3-1. ②大学生による発表 1. 高知大学の学生2名より、地域活性化における駅前開発と公共 インフラに関するプレゼンテーションを行う (各 約10分)。 ①岡山駅前開発の事例紹介 (地域協働学部 1年 藤原直樹さん)  駅の近くに大型ショッピングモールが開業した岡山駅周辺では、商店街の衰 退が懸念されたものの、共通の電子マネーの導入などでモール来訪者の街 の回遊性を高めるなどの施策で、にぎわい作りを行っている例を紹介。 ②地域活性化における公共インフラ(経済学的観点からの考察) (人文学部 3年 岩瀬誠司さん)  需要と供給のバランスにより物やサービスの価格が変動する“経済学“の基 礎について、身近な例を用いてわかりやすく解説。その後、公共インフラとして の鉄道・駅が地域経済に及ぼす影響について考察。 2. 質疑応答 2017/9/8 16
  • 17. 3-1. ③小グループでの対話 (ヒストリーピン) 1. 模造紙に印刷した窪川駅周辺の地図(Google MAP)と、 昔(大正~昭和末)の窪川の街並みを映した写真を各グ ループに配布。 2. 個人ワークとして、地図や写真を見て、感じたこと、気づいたこと、 疑問を思いつくままに黄色のふせんへ書き出す。  写真の年代はいつ頃か、今の地図のどのあたりになるか、当時のファッショ ンや風習に対する感想など 3. グループで過去~現在の窪川の変遷について話し合う。  それぞれが書いた質問やコメントをメンバーに紹介しながら、ふせんと写真 を地図に貼り付けていく。貼りながら、気づいたこと・感じたこと、疑問など は自由にコメントし、ふせんに書きだして模造紙に貼りつける。 2017/9/8 17 地図×写真で発掘! 窪川ヒストリー① ~窪川のムカシを掘り起こそう <黄色のふせん(イマの窪川駅と自分)の内容(抜粋・一部要約)> 人 子どもの数が多い、人が多い、活発な人が多そう、地域内の交流が今より強そう イベント 酒の配給があったのはすごい(配給)、子どもがたくさんいる(台地まつり) 建物・家 木造・瓦屋根が多い、今は平屋が減った、家畜を飼っている家がある ファッション 女性が割ぽう着を着ている、水着ではなくふんどしをはいた子どもが泳いでいる、 自然 川幅が広い、水深が深そうに見える, 田んぼが多い 移動・交通 自分の体を使って荷物を移動している、車がかっこいい、田植えをする人が多い
  • 18. 1. 個人ワークとして、普段/これまでの自分 と 窪川駅(周辺) の関係を 青のふせんに書きだす。  駅周辺の利用頻度、一緒に来る相手、来訪目的から、今の駅に対する率直な 印象など。 2. グループで過去~現在の窪川のまちの変遷について話し合う。  質問やコメントをメンバーに紹介しながら、ふせんと写真を地図に貼り付けていく。  他のメンバーの意見や疑問は自由にコメントしたり、新たにふせんに書いて貼る。 2017/9/8 18 地図×写真で発掘! 窪川ヒストリー② ~窪川の“ムカシ”をふまえて、“イマ”を見直そう 駅とその利用 ・年に2・3回、高知駅へ行く際に訪れる ・友達と市内へ遊びに行くときに利用 ・地名は知っていたが、今回のイベントで初めて利用した ・一年間で全く利用しないこともある ・高校時代、通学で利用 ・夕方、待合室で学生が楽しそうにしている 鉄道利用 ・高知市からの費用(電車賃)が高い ・電車の本数が少ない ・鉄道利用者の多くが車移動に切り替わった 駅周辺・町並み ・暗い ・食事処が最近増えた ・昔の町の名残があり、県内の町の中では栄えている ・高校生が気軽に入れるお店が少ない ・お店が点在しておりどこへ行けばよいか分かりにくい ・店が減った 人通り ・隣に役場が移転する前よりは駅の利用者が増えた印象 ・店がなくなり、人も減った <青のふせん(イマの窪川駅と自分)の内容(抜粋・一部要約)> 3-1. ③小グループでの対話 *ヒストリーピン
  • 19. 3-1. ④グループワーク「マップの作成」 *フューチャーセッション 1. 個人ワークとして、現在の窪川駅とその周辺について、「もっとよくできそう なところ」や「改善点」を青のふせんに書きだす。  実質的には現状の課題(現在の困りごと、困ると予測されるところ、困っていると 聞いたところ)となるが、よりポジティブなことばを使うことで「理想的な未来」への発 想や建設的な議論を目指す。 2. グループでアイディアを共有する。  それぞれが書いたふせんをメンバーに発表しながら、新しい模造紙に貼り付ける。  発表順は決めずに、似ているものや関係があると思われたアイディアはまとめていく。 2017/9/8 19 窪川駅前フューチャーマップの作成① ~“イマ”の窪川駅前と自分について深堀しよう 駅とその利用 ・涼しくて暖かい休憩所つくる ・旧キヨスクを何かにする ・コミュニティスペースなど人が集まれる場所をつくる ・地図が欲しい ・ファストフード等中高生が気軽に立ち寄れる店 ・喫煙スペースの確保 ・地元産品を販売する店をつくる ・コインロッカーを復活させる 鉄道利用 ・電車の本数を増やす ・バスと電車の接続を改善する 駅周辺・町並み ・日曜市を開く ・若者向けの雑貨屋・服屋をつくる ・TSUTAYA等大型書店・レンタルビデオ屋が欲しい ・空き家・店舗の活用 ・ぱっと明るい色、印象のものが欲しい ・写真を撮りたくなるようなもの・景色 ・花見ができるような公園を作る ・銭湯を作る ・道をタイル張りにする <青のふせん(イマの窪川駅(周辺)でもっとよくできそうなところ)の内容(抜粋・一部要約)>
  • 20. 1. 「もっとよくできそうなところ」を書いた青のふせんを参考にしながら、駅周 辺の理想的な“ミライ”のアイディア(「こうだったらいいのに」と思うこと) を自由に発言する。 2. 意見交換をしながら、自分や他のメンバーのコメントを緑のふせんにメモ し、模造紙へ貼り付けていく。  青のふせんにも具体的な改善点が書かれているものがあるため、内容が重複して も良い。 2017/9/8 20 窪川駅前フューチャーマップの作成② ~窪川駅前の“ミライ”のアイディアを掘り起こそう 駅とその利用 ・セルフのドリンクスペース ・役場とコラボした人生相談所 ・メッセージボードや待ち合わせに適したモニュメント ・きれいなトイレ ・ペッパーなどのロボットが接客 ・充実した案内版やパンフレット ・コンビニ ・無料Wi-fiスポット 鉄道利用 ・芸能人やアイドルとコラボしたデコ列車で観光客が増える 駅周辺・町並 み ・芸能人・セレブ専用のリゾート施設をつくり、周辺でライブやグッズ販売をする ・ラーメン横丁 ・足湯 ・TSUTAYA等大型書店・レンタルビデオ屋 ・地場産センター ・明るい色の花であふれている ・ホテルなどの宿泊施設 ・森の中のアスレチックやラフティングスポット、キャンプ場 ・朝市 ・桜の木やシンデレラロード、イルミネーションで“恋人・恋愛の聖地”に <緑のふせん(窪川駅(周辺)で「こうだったらいいのに」と思うところ)の内容(抜粋・一部要約)> 3-1. ④グループワーク「マップの作成」 *フューチャーセッション
  • 21. 1. これまでに書いたふせんを活用しながら、模造紙へ自由に「理想的な窪川駅とその周辺」を描く。  平面の地図、立体的なイラスト、文字・イラストのみなど形式は自由とする。 2017/9/8 21 窪川駅前フューチャーマップの作成③ ~理想的な未来像(マップ)を作ろう 3-1. ④グループワーク「マップの作成」 *フューチャーセッション
  • 22. 3-1. ⑥マップの共有・全体のまとめ マップの共有 1. 他のグループが作成したマップを自由に見て回り、感想・コメント、疑 問・質問があればピンクのふせんに書いてマップに貼り付ける。 2. グループに戻り、他を見て回った結果、気づいたことや感じたことなど をシェアしたり、自分たちの模造紙に貼りつけられた他グループからの コメント・質問について検討する。 全体のまとめ(今日の振り返り) 1. 今日のイベント全体を通じて感じたこと、アイディア、その実現に向け てやってみたいことなどを画用紙に書き出す。 2. それぞれが画用紙に書いたことをグループメンバーに共有する。 2017/9/8 22
  • 24. 3-2. 参加者のコメント 2017/9/8 24 高校生: • 将来についてただ考えるのではなく、昔の事も新たに 知れてそこから考えられた。みんな改善できると思っているの で、活性化につながるようなことをしていきたい。 • 若者だけではなく、高齢化に向けた取り組みも大切だと思う。少 しでも四万十町が明るく元気な町になってほしい。 • これから先どのようになっていくかわからないから、未 来のことを考えてみて楽しかった。考えたことが本当に実 現したらいい。 • グループごとに色々な意見があって面白かった。 • もっと駅が便利に、そして活性化するように利用していこうと思っ た。今日のアイディアがどこかで採用されたら嬉しい。 • 四万十町を活かした、人がつながる場所が必要だと感じ、本当 に実現できたらいいと思うものがたくさんあった。 • 高校生のうちにできることを、どんどん行動に移していきたい。人を 巻き込む。 • 明るい町づくりは、ユニークな考えたから思いつく、できる。 • 大正町のことについても考えたい。普段話さない人たちばかりで 予想していないアイディアがたくさんあり、勉強になった。 • またこんな集まりがあったらいいと思う。一つ大きな夢 が見つかった。 • 大人の考えを聞くのが楽しく、明るい街が見えた。実 現したらいい。 • アイディアをたくさん考えるのは楽しい。 社会人・大学生: • お金がかかるかかからないかではなく、どういたら楽しくなるかという のはあまり話せることがないので、貴重な経験になった。 • 普段来ることがほとんどないため、地元の方との話を通じて多少 なりとも窪川について知ることができたように思う。 • 皆の素敵なアイディアを実現し「やるな!四万十町」 と言わせたい。 • 中高生と高齢者が集う場所、吉見川を中心とした散策ルートの 提供を考える。 • 年代を超えたアイディアの出し合いが楽しかった。 • 次はプランを実現できる(形にできる可能性のある)企業や人 を入れて欲しい。 • 大正地区担当の地域おこし協力隊員に動物園の要望があった ことを伝えたい。 • 楽しい時間を一緒に過ごすことが四万十の未来のための時間。 • 意見がたくさん出て、時間が足りないくらいだった。ま たこのメンバーで話したい。 • 四万十川の魅力を伝えるなど地元でしかできないアイディアを取 り入れながら、誰もが利用しやすい駅・町にしたい。 • 中学生、高校生の想っていることを一つでも多くひろって、実現さ せてゆく。四万十町にしかないものを作らねば、生き残れない。 • 頭がまだ柔らかい高校生と意見交換ができ、発想に 驚いた。自分の会社に持ち帰りたいネタがたくさん あった。 <抜粋・一部要約>
  • 25. 3-2. 参加者に対するアンケート ①選択式 2017/9/8 25 0 5 10 15 20 25 未回答 よくない どちらかというとよくない どちらともいえない どちらかというとよかった とてもよかった 1.今回の取り組みに参加してどのように感じましたか。 0 5 10 15 20 25 未回答 もっと少ないほうがよい どちらかというと少ないほうがよい 今回がちょうどよい どちらかというと増やすほうがよい もっと増やすほうがよい 2.参加人数についてどのように考えますか。 0 5 10 15 20 25 未回答 続けないほうがよい どちらかというと続けないほうがよい どちらともいえない どちらかというと続けるとよい ぜひ続けるとよい 3.今回のような取り組みを続けることをどのように思いますか。
  • 26. 2017/9/8 26 高校生: • いろんな方と話し合いできて楽しかったし勉強にもなりました。 • 全然知らない人たちばかりで少し緊張したけど、大人 の人たちが、話しかけてきてくれて自分の意見をしっか り言えた。同じグループに関西出身の人が2人もいたので盛り上がっ た。 • 楽しかったけど、土曜日に実施するのはちょっとなと思いました。理由: 土・日は休みたいから。 • 今回の案が少しでも現実になればいいなと思った。もう少し全体で意 見が交わせたら良かったんじゃないかなと思う。 • 地域の事業者さんの方や役場の方々とたくさん話し たり考えることができ、とてもいい時間になりました。 • 色々な方と話すことができ、楽しかったです。ありがとうございました! • おもしろかったです。 • 年代別で意見を出して、異なる視点から物事を捉え ることができたので、いい経験になりました。 • いろんな年齢層の人と話し合いができて良かったと思う。人形のアイ ディアは良かったけど、自分のグループでは自己紹介以外で使わなかっ たので、人形タイムみたいなのを作ってもいいと思った。 4. 今回の取り組みについて、是非ご意見や改善点をお願いします。 大学生: • 毎回楽しく参加させてもらっています。自己紹介ワークは似顔絵ワーク が好きだったので、来年復活したら面白そう。 大学生のプレゼンの内容自体はよかったが、入りに温度差があった。プ レゼンといってもここでは肩を張らずに、自然な雰囲気で質問を投げか けながら、発表者のお話を引き出す対話のような発表形式を取り入 れてはどうだろうか?ワークで際限なく理想を描くのは楽しくてその面は とても良いが、実現には壁があるように思う。実際に下りる予算 とか、期間の条件提示をある程度したうえでの話し 合いもすべきと思う。話し合ったことを具現化するアクションを起こ せてこそ、意味がある。会を開催すること自体が目的になっていないか、 見直す必要がある。アンケートは初めて・リピーターの欄があると分析が 深まると思った。 • 地元の会社の方などがもっと参加していれば、さらに勉強になると感じ た。 • グループワークのメンバー編成がとても良かったのでワークがやりやすかっ た。世代間の対話が上手にできたと思う。 • 世代を超えて対話をする事の大切さを改めて感じま した。自分には持っていない視点からの考えを吸収す ることができ、非常に刺激をうけました。可能であれば、最 後のマップを作る際に、実現させる時に関わる方々にも話し合いに参 加してもらうと、より具体的な案が出し合えるのではないかと感じました。 3-2. 参加者に対するアンケート ②自由回答
  • 27. 2017/9/8 27 社会人: • 現実的な制約は置いておいて、どのような町だったらいいか夢を話し合え る機会はほとんどないのでとっても楽しかったです。普段は考えつか ないけれど実際に有用だと思えるような案もあったので、 ぜひ、何らかの形で実現へつなげられるよう続けていっ ていただきたいです。ぬいぐるみは使わなかったのですが、可愛く見 守ってもらえてほっこりしました。 • 今回の会議は若者の意見を多く取り入れていたので、次回は年配の 方々も一緒に意見交換をし、幅広い層の意見を取り入れていけば、もっ と面白い企画になると感じました。 • 普段、接する機会のない学生さんや企業の方々と町 の将来について話し合う事が出来、大変有意義な会 議となりました。世代は違っても四万十町の未来には 何かしら期待していると感じ、自分たちも何かの役にた てればと思いました。 • せっかく各グループがあれだけ真剣に夢ある町を描いたので、グループ発 表の時間は必要。 次回も頑張ってください。お疲れ様でした。 • 高校生が「四万十町が好き」と言っていることが嬉しく、 思い描いている町に近づけるため小さな事からでも実 現していくよう願っています。 4. 今回の取り組みについて、是非ご意見や改善点をお願いします。 • 18歳選挙権が施行され、高校生は傍観者ではなく地域や行政を考え る当事者となる直前段階にある。本イベントは、そうした意識づけ、動機 づけの良い機会となるものと捉えられた。 ユニークな意見や実効性が高いと見込まれるアイデア を集約して記録、実際の町政にも役立ててもらいたい。 実際の町政施策に役立てられるイベントとなれば、より有意義なものとし て受け止められるだろう。 • 過去の窪川の写真からかつてのにぎわいを想像させ未 来につなげるワークはよかったと思います。昨日「限界集落は 活性化を求めていなかった」というトークカフェに参加してきたのですが、そ こで物部の集落の歴史的人口増減背景やそのとき取った物部集落の 施策等はとても勉強になりました。ただそれでも消滅集落が発生している 現状から「どのような施策をとればよかったのか」などを次回は少し学術的 に掘り下げてもよいのではないかと思いました。 3-2. 参加者に対するアンケート ②自由回答
  • 28. 2017/9/8 28 • 社会人・大学生・高校生それぞれから、企画全体に 対する好意的な反応が得られた。 • 「異なる世代、普段あまり関わりのない人と話せて楽しかった」 等、年齢や学校・職業、住まいが異なる人々との対 話から、高校生だけでなく大学生や社会人も刺激 を受けることができた。 • 高校生が対話の場と地元の歴史資料を通じて、 自分と地域の関係を考察できた。 • 未来の窪川の街づくりについて、希望のある議論が 活発になされた。 • 高校生から、駅や地元商店の利用などの観点から、自身が 暮らす地域の現状に対して課題意識を持ち、解決 にあたってのアクションを取りたいという決意表明が あった。 • 「またこのような機会があれば参加したい」等、今後の展開へ の期待や次回への参加意欲を感じることができた。 • せっかく理想的な街づくりについての議論ができたが、(町長 や地権者への提言がされるなど)この後そのアイディア がどのように扱われるのか、イベント自体の実施も含めて 今後の展望が示されると良かった。 • 想定よりもヒストリーピンが盛り上がり、ワークの時 間は不足。ワークの指示が複雑で、高校生を中心に戸惑 う様子が見られるなど、プログラム構成をよりシンプルなものに したほうが良い。 • 作成したマップを全体で発表・共有する時間を十分にとるべき だった。 • 一部のメンバーで話が盛り上がり、取り残されている参加者が 見られた。 • 企画の詳細決定から当日までの日数が十分でなく、当日ま であわただしい運営となった。イベント開始前の声掛けや、直 後のアンケート実施など、前後のフォローも不足。 • (大学が春休み期間中だったこともあり)大学生の参加者 の確保に困難が見られた。 • 社会人枠の募集には、駅前開発に関わるステーク ホルダーに幅広く声掛けをし、施策の実行・計画の 実現を見据えた場にすることが望ましい。 3-2. 成果と課題 成果 課題
  • 30. 4. その後の展開 2017/9/8 30 ①フューチャーマップの展示・公開と意見の募集 ワークで作成した、窪川のフューチャーマップを町民に公開し、感想や意見を求める場をつくった。 期 間:2017年3月9日(木)~ 4月初旬 場 所:四万十町役場 西庁舎 1階ロビー(総合案内横) • ふせんとペンを用意し、マップを見た一般の町民がコメントを残せるようにする。 • 町民が新たなアイディアを自由に描けるよう、白紙の模造紙を並べて貼り出す。
  • 31. 2017/9/8 31 ②平成29年度 窪川高校の正規授業時間内での実施 期 間 平成29年4月26日から平成30年3月までの 水曜日 ※回数未定 枠組み 2年生の総合的な学習の時間(5限 14:25~15:15) 場 所 高知県立窪川高等学校 多目的教室 主 催 高知県立窪川高等学校 参加者 進学コースを中心とする窪川高校2年生 40名 担 当 地域おこし協力隊 立花:ファシリテータ 総合的な学習担当教諭:Co.ファシリテータ 概 要 第1回 (4/26) 「理想の窪川のまち 創造プロジェクト始動! 未来編集会議って?」 少人数のグループでの対話を通じて、平成28年度の成果やマップに寄せられたコメント を共有し、本取り組みの趣旨や内容を理解する。 第2回 (5/10) 「”次世代”の窪川 創造プロジェクト始動! 理想の未来は私たちがつくる」 ヒストリーピンを通じて、自分たちの町の変化をとらえる。フューチャーマップを分析・評価し たり、自身のアイデアを盛り込みながら、グループでオリジナルのプランを創造する。 第3回 (11/22) 第4回 (11/29) 4. その後の展開
  • 32. 2017/9/8 32 5. 総括 “未来思考”のフューチャーセンター “歴史を掘り起こす“ ヒストリーピン ■一見、志向が真逆に見える2つの概念 / 手法 実は相性が良い 組み合わせることで 人材育成や地域イノベーションの新たな可能性が開ける フューチャーセッション / センター の実践 課題 • 「未来について語り合おう」と促しても、参加者の世代やバックグラウンド、地域に対する関心 の度合いや知識レベルが異なると、話し合いの土台として共有するものが乏しい • 話し合いやすい場づくりやファシリテーションの工夫では根本的に解決できない 自身の地域やまちづくり全般に関して、十分な知識を持ち合わせていない参加者の存在がある *そもそも、地域で行われる「対話の場」や「異世代の交流機会」が “イマ一つ“になる要因の一つに…… 実は地域住民の大多数が属しているこの層に対して、対話の“土台づくり“のフォローが必要 「対話に参加した達成感」を得た人々は、まちづくりの次なるステップへの参画意欲向上が期待できる ■“しまんと未来編集会議“ の実践を通しての気づき
  • 33. 2017/9/8 33 5. 総括 ■地域の記憶を共有することから 地域に関する知識やまちづくりに 対する興味・関心が薄い層 地域のリーダー キーパーソン 地域の歴史やエピソードを 視覚的に共に発掘・体感 共有する未来を話し合う 土台づくり 世代・性別・所属・地域に関する知識・ 愛着の異なる人々の対話を促す (若年層のメンバー) (場と経験の共有) ヒストリーピン フューチャーセンター ■本イベントおよび報告書に関する、ご意見・ご質問は… <担当者>四万十町地域おこし協力隊 立花聡子 <連絡先>四万十町役場 にぎわい創出課 〒786-8501 高知県高岡郡四万十町琴平町 1-1 TEL:0880-22-3161 E-mail:103050@town.shimanto.lg.jp tbana.stoko@gmail.com