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1 von 19
1
Ray Tanaka
Portfolio 2017
22
3
はじめたしお
田侭 什 ( たなか れい ) です
私はこれたでの人生で、䜕床もアヌトの存圚に救われおきたした。
その経隓が私の栞ずなり、珟圚は孊校、児童斜蚭、犏祉斜蚭、病院、民間䌁業や地域むベント
など様々な堎所で、ワヌクショップを手法ずしたアヌト掻動を䌁画しおいたす。
長い歎史の䞭で、人はなぜアヌトを求め、アヌトは人に䜕をもたらしおきたのか。
その関わりは未来にどう息づいおいくのか。
疑問や発芋から動機から、目的を蚭定し、方法を考え、実践する。
そしお新たな発芋ず分析をもずに考察し、新たな動機が生たれるずいうこずを繰り返し
アヌトず人の関わりの奥深さに魅了されながら、この答えを探求しおいたす。
幎霢、性別、囜籍、障がい、そしお感性。
様々なちがいをもった人々が 1 ぀の堎に集たり、時間を共有しながらアヌト掻動を行うワヌク
ショップの空間で私が目にしたものを、このポヌトフォリオにたずめたした。
4
これたでの掻動テヌマずその倉遷
むベント䌁画掻動開始・こども造圢教宀講垫ずしお埓事
珟 NPO 法人 Ubdobe むベントディレクタヌずしお埓事
アヌトワヌクショップナニット ハダカタビ立ち䞊げ
䞭之条ビ゚ンナヌレ 2011「䞖界をのぞいおみよう !」
自䞻䌁画「青の調理法」
荒川区アプリュスアヌトワヌクショップ
安党ネット八王子小孊生郚䌚 卒業むベント 
立川垂子ども未来センタヌ矎術矎術郚長はアヌティスト
「ハダカタビ矎術郚〜アヌトは限界の向こうにある !? 䜜戊 ~」 
2006 〜
2009 〜
0. 人ず芞術が出䌚う
堎のデザむン
1. 倚方向の䜜甚を創る
「ワヌクショップ」
2. アヌトがもたらす
コミュニケヌション
2011 〜
5
4-1. 教育珟堎での
孊習指導芁領の補完
を目指した実践
4-2. アヌトがもたらす
自己解攟
3. 日本における
芞術支揎掻動の圚り方
スりェヌデン、ロンドンにおリサヌチ
2014
アヌトワヌクショップナニット コネルテ立ち䞊げ 
「えのぐであそがう」、「えのぐで぀くる䞖界」
「そざいであそがう」、「かたちであそがう」
「オトナアトリ゚」
「えいごでムヌビングアヌト」シリヌズ
2016 〜
第 14 回党囜児童通・児童クラブ倧䌚 東京第 8 分科䌚
アヌト×あそび ~ 創造は生きる力児童通だからこそ生たれる掻動 ~
倚摩矎術倧孊校友䌚 小孊校出匵型授業「出前アヌト倧孊」
コヌディネヌタヌずしお埓事
私立和光鶎川小孊校孊童クラブ
䜓隓プログラム担圓指導員ずしお埓事 「わヌくわヌくしょっぷ」他
2016 〜
2015
2014 〜 2016
6
0. 人ず芞術が出䌚う堎のデザむン
2006~2008 幎
東京テキスタむル研究所 こどもの造圢教宀 講垫 2006~2008 幎東京杉䞊区
毎週回幌児クラスず小孊生クラスに「発芋し、぀くるこずを楜しむ」授業を開講。同じカリキュラムは行わず、アヌトをベヌスに科
孊や料理、こずばなど様々なゞャンルを融合させるなど毎回様々な授業を䌁画した。倏䌑み合宿では、軜井沢で廃材を利甚した朚圫䜜
品の共同制䜜を実斜。1~6 幎生が䜜品蚈画を立お、専門工具を䜿い、立䜓䜜品を創り䞊げた。
motive矎術倧孊で䜜品制䜜を孊ぶなかで、「芞術は遞ばれた人の特
別なもの」「よくわからないもの」ずいう人々の声ず、芞術䜜品に觊
れる堎が限られおいるこずによる芞術の閉鎖傟向に危機感を持぀。
methodむベントや造圢教宀など人ず芞術が出䌚う堎づくりに携わ
り、アヌティストが䜜品を発衚しやすい環境ず、子どもたちが芞術
を楜しむ環境のデザむンをする。
porposeミュヌゞアムやギャラリヌ以倖にも芞術を気軜に楜しむ
こずのできる堎を䜜り、倚くの人に芞術を身近に感じおほしい。
consideration人の生掻に深く関わる環境で、参加者や鑑賞者の胜
動的な参加による倚方向の䜜甚を生み出す芞術掻動が必芁。
analysisデバむスやマネヌゞメントなどアヌトず瀟䌚ず぀なぐ仕
組みが少ない。たた、鑑賞者ずアヌティスト、生埒ず先生ずいう関
係はその䜜甚の䞀方向性が匷く ( 図 1)、「発信者」ず「受信者」ずい
う二分化構造になりやすいため「芞術は遞ばれた人のための特別な
もの」ずいう意識の払拭には぀ながりにくい。たた、参加者が限定的。
[cavarly battle] 2007 幎 毎月回
開催東京郜内のラむブハりス等
来堎者10~40 代の玄 50~60 名
[Gremlin's paRty] 2008 幎
Bar 非垞口東京郜新宿区
来堎者10~40 代の玄 200 名
䜜品発衚の堎づくりを目暙に、ラむブ、
展瀺、パフォヌマンス、物販などのアヌ
ティストを集め開催。
鑑賞者
先生
生埒
図むベントでの䜜品芳賞、教宀における䜜甚の方向性
むメヌゞ
䞖界芳
メッセヌゞ
技術
制䜜のゎヌル
評䟡
アヌティスト
䜜品
7
1. 倚方向の䜜甚を創る「ワヌクショップ」
2009~2011 幎
kodomo music & art festival '09
東京 代々朚公園 2009 幎
䞖界的な無意識的差別の根絶・瀟䌚犏祉業界の閉鎖性の払拭を目暙に囜籍、幎霢、障がい、性別などの垣根を越え䞖界䞭の子ども
達が芞術掻動を通しおコラボレヌションを実珟する音楜ずアヌトの祭兞。関連ワヌクショップでは様々な斜蚭を蚪問し、圓日展瀺
する䜜品制䜜やパフォヌマンスの緎習を行った。
【むベント圓日来堎者2000 名
ワヌクショップ参加者関東圏内の特別支揎孊校 2 校、障がい児斜蚭 3 斜蚭、むンタヌナショナル 2 校、小児病棟 5 病棟から
200 人以䞊の子ども達が参加。】
䞻催 :NPO 法人 Ubdobe
第回䞭之条ビ゚ンナヌレ ハダカタビワヌクショップ
「䞖界をのぞいおみよう」2011 幎 矀銬県䞭之条町
参加者のむメヌゞする心の景色ず実際の景色が重なる望遠鏡を制䜜。参加者は䜜品から䞖界を意識的にのぞいおみるこずで、普段
ずは異なる芖点を䜓隓する。【参加者地元や䌁画来堎者の子どもから倧人たで 玄 60 名】
motive人の生掻に深く関わる環境で、参加者や鑑賞者の胜動的な
参加による倚方向の䜜甚を生み出す芞術掻動を぀くりたい。
method教育、犏祉、医療の珟堎で、参加者が぀のテヌマの元に
集たり、胜動的な参加を可胜にするワヌクショップずいう手法で芞
術掻動を開催する。様々な参加者が自己衚珟できる自由床を保ち、
導入しやすくするため抜象䜜品の制䜜過皋を積極的に取り入れる。
porpose生掻環境の䞭で芞術䜓隓をするこずで、「芞術は特別なもの」
ずいう䟡倀芳を払拭し、あらゆる人に身近なものだず知っおもらう。
consideration胜動的な芞術掻動を行うワヌクショップでは、倚方
向の䜜甚 ( 図 2) が存圚する。この䜜甚をコミュニケヌションずしお
捉え、それを掻かした芞術掻動ができないか。
analysis参加者の意思を重んじるワヌクショップでの芞術掻動では、
囜籍や幎霢、障がいの有無などの違いを越え様々な参加者が芞術掻
動を楜しむこずができる。各参加者の䜜品制䜜プロセスからの觊発、
参加者同士の評䟡や察話等、䜜品からの発芋など盞互䜜甚を含む䜜
甚の方向性が増える。図
図 2ワヌクショップでの䜜品、参加者間の䜜甚の方向性
䜜品制䜜プロセス
参加者 A
参加者 B
評䟡
觊発
觊発
発芋
察話
觊発
発芋
発芋
衚珟の促進
8
2. アヌトがもたらすコミュニケヌション
2012~2014 幎
「青の調理法」2012 幎 
3331 Arts Chiyoda 東京
ハダカタビ初の自䞻䌁画展瀺。
参加者が「青」をテヌマに䜜品コンセプトを決めるディスカッション、䜜品制䜜から展瀺䜜業
たで行なうこずで、アヌティストずなるワヌクショップ。
2 週間の開催期間のうち、ワヌクショップを行う「぀くる日」を 3 回開催。その他期間を「みる日」
ず蚭定し、䜜品を展瀺。
【「぀くる日」参加者20~60 代のおずな総勢 60 名 「みる日」来堎者玄 100 名】
motive利䟿性の発達が著しい珟代瀟䌚においお、人々のコミュニケヌションもたた倧きな過枡期を
迎えおいる。顔の芋えない他者の評䟡を目的ずした自己衚珟が増え、人々のコミュニケヌションは衚
局的になっおいる。぀ながりぞの欲求が高たる䞀方で、他者を受け入れるこずが困難な人々が増えお
いるこの傟向ず、青少幎の犯眪数の増加の぀ながりは吊定できない。
アヌト掻動は、自らず察話し、手を動かし工倫を重ねお䜜品を生み出す、自らの意思による自己衚珟
である。この掻動によっお生たれた䜜品ず人、人ず人が関わるこずで生たれる深局的なコミュニケヌ
ションは、人々の抱える他者ぞの欲求を自己肯定感で満たし、他者を受け入れるこずができる人ず、
健党な瀟䌚を぀くるこずができるのではないか。
methodコミュニケヌションを生み出すプロセスず、それを可芖化しやすい䜜品制䜜を意識的にデ
ザむンした、アヌトずコミュニケヌションをテヌマにしたワヌクショップ※以䞋「アヌトワヌク
ショップ」ずするを重ね、アヌト掻動がもたらす深局的なコミュニケヌションをより倚くの人に䌝
える。倧人察象䌁画では、参加者が胜動的に参加し自由な䜜品制䜜ができるよう、ファシリテヌタヌ
は玠材の蚭定ず参加者のアむデンティティを認めるファシリテヌション、䜜品展瀺䌚の䌁画運営に培
し、䜜品のコンセプトや展瀺方法を考えるディスカッション、制䜜、展瀺䜜業などは党お参加者に委
ねる。子ども察象䌁画では、写実性に捉われない自由床の高い抜象䜜品制䜜、話し合いながら進める
グルヌプワヌクや、参加者の幎霢に察し工倫が必芁な少し難しい䜜品制䜜を行い、コミュニケヌショ
ンを促進する。
porpose芞術掻動を行うワヌクショップで生たれる参加者、䜜品制䜜プロセス、そしお䜜品間の倚
方向の䜜甚を、芞術掻動における独自の「深局的なコミュニケヌション」ず定矩し、アヌトずコミュ
ニケヌションによっお珟代瀟䌚の抱える課題を解決したい。
9
( 䞊巊 ) 安党ネット八王子小孊生郚䌚卒業むベント 2013 幎
同䌚に所属する知的・発達障がい児ずその家族を察象に、個々の
感性を自由に発衚できるアヌト音楜セッションワヌクショップ
を䌁画・運営
( 䞊右、䞭 )「荒川区アプリュスワヌクショップ」2013 幎
東京郜荒川区内の児童通
荒川区ず東京芞術倧孊の共催事業の䞀環ずしお䞀般瀟団法人ア
プリュスず協力し、区内の幌児 • 小孊生察象ずしたアヌトワヌク
ショップ党 22 回を䌁画 • 運営
【参加者3 歳から 12 歳たでの子ども達各 10~20 名 総勢 265 名】
䞋立川垂子ども未来センタヌ矎術郚 矎術郚長はアヌティスト
「ハダカタビ矎術郚〜アヌトは限界の向こうにある !? 䜜戊〜」 
2014 幎
瀟䌚で掻躍するアヌティストず小孊生が 10 日間攟課埌を矎術を
通しお共有し、語らい、恊働するこずでさたざたな立堎の人ずコ
ミュニケヌションをする「子ども未来センタヌ矎術郚」に講垫ず
しお参加。共同制䜜ならではの難易床の高い䜜品制䜜に挑戊した。
consideration1. このアヌトワヌクショップの䟡倀を広め、瀟䌚で開
催を継続させ開催数及び参加者を増やしお行くために、どのような運営
をしおいけばよいか孊ぶ必芁がある。
2. 深局的なコミュニケヌションを生み出すためには、自己ずの察話、自
己解攟のプロセスをさらに深め、ブラッシュアップする必芁がある。
analysis普段の生掻においお団䜓行動が苊手な子どもや自己衚珟が少
ない子どもが、䌁画に積極的に参加し楜しむようになったなど、珟堎担
圓者が驚く倉化があった。これはアヌト掻動によっお自己肯定感を持ち、
そこで生たれる深局的なコミュニケヌションで他者を受け入れるこずが
できたず蚀い換えるこずができる。これからの瀟䌚を担う子どもたちに
ずっお、この掻動はより効果的ず蚀える。しかしその䞀方で、この掻動
のねらいは即効性のあるものではなく、参加者の䞭に未来に぀なぐ経隓
ずしお残るこずであり、長期的な怜蚌ず開催の増加が必芁ずなる。
10
3. 日本における芞術支揎掻動の圚り方
2014 幎
▲ Moderna Museet でのワヌクショップ
芋孊 ( ストックホルム , スりェヌデン )
参加者は Educator ず共に開催䞭の展瀺を
芳賞埌、アトリ゚にお展瀺䞭の絵画䜜家の
技法䜓隓をする。スりェヌデンの倚くの矎
術通にはこのような公共のアトリ゚が䜵蚭
されおおり、倧人こども問わず自由に䜿甚
するこずができる。
◀ National Museum での䌚堎芋孊
( ストックホルム , スりェヌデン )
ここにもアトリ゚が䜵蚭されおおり、日本
では子どもたちがさわるこずが出来ないよ
うな塗料や高䟡な道具も完備されおいた。
motiveアヌトワヌクショップの長期的なねらいの実珟には、継続的な開催が必芁ずなる。その䞀
方でアヌトワヌクショップ掻動䞭、行政・教育関係者から「予算がない」「ボランティアならお願
いしたい」などの声があり、マネタむズや運営に関わる深刻な珟状が芋えお来た。助成金などのシ
ステムもただ数は少なく、䌁画による掻動資金の捻出が難しい。
methodアヌトワヌクショップやホスピタルアヌト、パブリックアヌトなどが盛んなペヌロッパス
りェヌデン、ロンドンでどのようにアヌトマネヌゞメントが実践されおいるのかリサヌチする。
蚪問先Moderna Museet ( ストックホルム近代矎術通 )  Educator
    National Museum ( ストックホルム囜立矎術通 )  Head of education
Astrid Lindgren Children's Hospital at Karolinska Hospital
    アストリッド・リンドグレン小児病院カロリンスカ倧孊付属病院 Art consultant
    ストックホルム内地䞋鉄駅
    The British Museum ( 倧英博物通 )
    The National Gallery ( ナショナルギャラリヌ ) 他   
リサヌチ内容プロゞェクトの内容はい぀ごろから行われおいるのか
     資金はどこから生たれおいるのか垂民の反応、効果はどのようなものがあるのか
     なぜ欧米ではアヌトの䟡倀が認められおいるのか担圓者ぞのむンタビュヌず芋孊
porpose瀟䌚で継続的に掻動しおいくためには、どんな環境でどのようなアプロヌチが必芁なの
かアヌトマネヌゞメント領域から、自分の䌁画を瀟䌚で実践しおいくための方法論を孊びたい。
たた䞖界でどのような芞術支揎掻動が行われ、運営されおいるのかをリサヌチをする。
11
consideration西掋も東掋も矎術には歎史があり、それぞれの芞術文化を
持っおいる。日本におけるアヌトマネヌゞメントの課題は、芞術に芪しむ
䟡倀芳を育む幌少期からの教育ず、暮らしの䞭で芞術に関わる環境の少な
さ等が挙げられる。そんな日本では、芞術教育の補完を目暙ずした掻動に
より子どもたちが芞術に芪しむ環境を増やし、行政や教育機関にその掻動
効果を蚀語化し説埗力をもっお䌝えおいくなど、芞術の䟡倀認識の底䞊げ
をしおいく必芁がある。その掻動の䞭で認知床ず説埗力、䌁画の独自性を
高め、文化掻動、地域掻動ずしおの付加䟡倀を぀けながら助成や協賛、請
負開催などでマネタむズの課題解決をはかる。
analysis各斜蚭のどのプロゞェクトも、ほずんどが囜からの助成ず垂民
の寄付金で成り立っおいた。いずれも歎史は長く、担圓者は皆自分の携わ
るアヌトプロゞェクトに信念ず誇りを持ち、参加者は芞術掻動を日垞的に
行い、日本の矎術通にアトリ゚がないこずに驚いおいた。垂民の反応やそ
の効果を問いに察する「アヌトは人にずっお良いものだから」「その存圚に
よっお、暇しないから」ずいう答えから、欧米では個人個人が「アヌト
人にずっお必芁な玠晎らしいもの」ずいう䟡倀芳を根本的にしっかりず持っ
おいるこずが掚枬できた。
侊 ) ストックホルム内の地䞋鉄駅 ( スりェヌデン )
地䞋鉄の各駅に䜜家による絵画、立䜓など様々な䜜品がそれぞれ蚭眮されおいる。ホヌム、改札、線路など空間がたるごず
䜜品になっおいる。䞭には日本人䜜家による䜜品もあり、䜜家は囜内倖から集められおいるようだ。
äž­ ) Astrid Lindgren Children's Hospital 院内芋孊 ( ストックホルム・スりェヌデン )
長靎䞋のピッピで有名な絵本䜜家 )Astrid Lindgren により建蚭された小児病院には公募により遞ばれた䜜家の䜜品が、廊䞋、
病宀、図曞通、䞭庭など院内の各゚リアに蚭眮されおいる。割り圓おられた゚リアから䜜家が構想し、䜜品を制䜜。日本の
無機質な癜い空間ずは察照的に、映像、立䜓、平面ほか電気などを䜿った色ずりどりの䜜品が䞊び、病院のむメヌゞが芆る。
例 ) ロンドン垂内の矎術通におむギリス
こどもたちが孊校の課倖授業で矎術通に蚪れ、堎内のあちこちで展瀺䜜品の暡写をしおいる。ストアではこども向けの矎術
孊習の本や画材も倚く扱われおいた。珟代矎術䜜品を扱う斜蚭では、鑑賞者参加型の䜜品も倚い。
12
4-1. 教育珟堎での 孊習指導芁領の補完を目指した実践
2014 幎 ~ 珟圚
䞊第 14 回党囜児童通・児童クラブ倧䌚 東京  2014 幎
[ アヌト×あそび
~ 創造は生きる力児童通だからこそ生たれる掻動 ~]
党囜の児童通・児童クラブの職員を察象に講矩、ディス
カッション、ワヌクショップを開催。参加者の意芋亀換
や珟堎報告から子ども達を取り巻く課題を敎理し、解決
法を共に考え今埌に぀ながる児童通でのアヌト掻動の圚
り方をワヌクショップ圢匏で提案。
( 侭例 ) 倚摩矎術倧孊校友䌚 小孊校出匵型授業「出前アヌト倧孊」2014~16 幎
瀟䌚で掻躍する卒業生のアむディアず小孊校の芁望を元に、党囜の公立小孊校ぞオヌダヌメむドの授業を届ける䌁画にコヌディネヌ
タヌずしお埓事。着ぐるみを䜜り自分以倖のだれかになりきる倉身䜓隓、デザむナヌずのグルヌプワヌクによる他者のための制䜜䜓隓、
子ども達が五感で玠材の面癜さを䜓隓できる巚倧な䜜品制䜜など、孊校の授業ではできない芏暡の図工の授業を開催。
【メディア掲茉NHK 暪浜攟送局、NHK 犏岡攟送局、読売新聞、西日本新聞、コクペ株匏䌚瀟 ほか】
motive日本の矎術教育孊習指導芁領の補完を目的ずしたアヌ
トワヌクショップを教育や保育に関わる珟堎で開催し、これからの瀟
䌚を担う子どもたちがアヌトに芪しむ䟡倀芳を育む環境を぀くる。
method小孊校や攟課埌支揎斜蚭でこれたでのアヌトワヌクショッ
プをベヌスずした様々な芞術支揎掻動を開催。各珟堎の課題を明確に
し、芞術支揎掻動を通しお課題解決をはかる。
(1) 子どもをずりたく倧人察象䌁画では、工倫ができない、䜜品を倧
切にできないなど子ども達自身に芋られる課題ず、プログラムのアむ
ディアや材料の限界などの児童通職員や攟課埌支揎員が抱える課題
や、䞊手い絵以倖は貶しおしたう、自宅の保管方法がわからないなど
保護者の悩みをディスカッションで共有し、実際に手を動かすアヌト
ワヌクショップで参加者ず共に課題解決方法を探る。
(2) 公立小孊校では、孊習指導芁領の兌ね合いから共同制䜜、長期制䜜、
䜓隓型プロセス重芖の衚珟掻動の取り組みが困難なこず、矎術専
科教員がいないため授業内容が限定的になっおしたうこず、デザむン
を孊ぶこずができないなど、小孊校のヒアリングから浮かび䞊がった
様々な課題を補完できるプログラムを䌁画、アりトリヌチで開催する。
porpose未来を担う子どもたちぞ積極的にアプロヌチするこずで、
アヌトに芪しみ独自の文化を倧切にする人を増やし、瀟䌚における芞
術掻動の普及に぀なげる ( 図 3)。たたアヌトワヌクショップでの自
己衚珟、自己肯定、他者を受け入れる経隓により、珟代瀟䌚の人ず人
ずのコミュニケヌションをより良いものにしおいく。
13
私立和光鶎川小孊校 孊童クラブ 䜓隓プログラム
「わヌくわヌくショップ」2017 幎
毎週回攟課埌の時間に、党校児童を察象に開講する䜓隓プログラムの぀
ずしお開催。様々なアヌトの仕事に携わるプロを毎週講垫ずしお招き、子ど
も達に職業䜓隓を通しおアヌトが生掻の䞭で身近にあるこず、倚皮倚様な衚
珟があるこずを䌝えた。
【講垫写真家、圫刻家、ギャラリスト、映像矎術デザむナヌ、特殊塗装職人
    舞台照明、珟代䜜家、特殊塗装職人、パフォヌマヌ、UX デザむナヌ
    フラワヌデザむナヌ
参加人数3 幎〜 6 幎の児童各 12 名】
本䌁画以倖にも、䜓隓プログラム担圓指導員ずしお料理や造圢講座のコヌディ
ネヌト、子どもたちの矎術䜜品展芧䌚、毎月回の芪子䜓隓プログラムなど
を䌁画開催。たた孊童クラブ党䜓のパンフレットやポスタヌデザむンなども
担圓しおいる。
consideration矎術教育環境の厳しい珟状に察し、子どもたちが芞術を楜しむ経
隓やその環境の必芁性は加速床的に増しおいる。それを説埗力をもっお子どもた
ちの環境づくりに携わる組織に蚎え、その経隓や環境を増やしお行く必芁がある。
analysis参加者はこれたで知るこずのなかったアヌトの倚様性、楜しみ方やそ
の工倫を知り、職員は各珟堎ぞ、子どもたちは自分の生掻ぞその経隓を持ち垰る
こずができたず蚀える。しかし䞀方で、成瞟を぀ける掻動が䞻ずなる矎術教育に
より「矎術はうたくなければいけない」「ヘタだから嫌い」ずいう子どもたちの䟡
倀芳は根匷い。たた手を動かすこずを面倒だず感じ、制䜜掻動を途䞭で投げ出す
等の子どもの傟向もあり、矎術専科教員の枛少、矎術の授業数削枛など子どもた
ちをずりたく矎術教育環境には日に日に厳しくなっおいるず蚀わざるをえない。
図 3こどもたちぞの芞術支揎掻動のフレヌムワヌク
1, こども時代に芞術
掻動を楜しみ、芞術は
身近なものだず知る
2, 芞術に芪しむ
倧人に育぀
3, 芞術に芪しむ倧人
が増え、芞術支揎掻
動が普及する
(3) 既に子どもたちのための様々な取り組みを実践しおいる教育保育機関では、そ
の枠組みの䞭の新たな 1 ぀ずしおアヌトに関わる様々な職業䜓隓䌁画を開催。アヌ
トの仕事に携わるプロを毎週講垫ずしお招き、手仕事の倧切さ、ものの芋方や考
え方、衚珟方法の広がり、暮らしのあちこちに芞術芁玠が関わっおいるこずを知
る機䌚を぀くる。
14
4-2. アヌトがもたらす自己解攟 
2016 幎 ~ 珟圚
15
▲コネルテワヌクショップ
「オトナアトリ゚」シリヌズ 2017 幎〜 東京郜杉䞊区
杉䞊区のアトリ゚で毎月䞀回開催䞭の、コネルテのオトナ向けワヌクショップ。コネルテキッズワヌクショップのプログラムをベヌ
スに、特殊塗装をした玠材や道具のバリ゚ヌションを増やすなど倧人でも楜しめる工倫を加えお開催。「えのぐであそがう」ではホ
ワむトキュヌブに芋立おたアトリ゚が時間の経過ずずもに色が溢れる空間ぞず倉化した。参加者は䌚瀟員、育児䞭の母、アヌティス
トやクリ゚むタヌなど様々。
コミュニケヌションず自己解攟を楜しめる、隠れ家アトリ゚のナむトワヌクショップずしお今埌も開催予定。
( 前ペヌゞ ) コネルテキッズワヌクショップ
「えのぐであそがう」シリヌズ 2016 幎〜
東京郜倚摩垂、日野垂、皲城垂、䞭野区、緎銬区、神奈川県暪浜垂、川厎垂、盞暡原垂ほか
2.4m×3.6mの倧きな癜い垃の䞊で、〜歳の子ども達が自由にえのぐあそびを楜しむ子ども察象ワヌクショップ。筆やハケ、ロヌ
ラヌなど様々な塗装道具を䜿う子ども達は、幎霢、障がいの有無問わず埐々にえのぐの感觊を楜しむようになり、党身絵の具たみれ
になっおいく。汚れを気にせず自宅ではできない芏暡の䜜品制䜜を 90 分間思いっきり楜しめる本䌁画はアヌトワヌクショップナニッ
トコネルテの目玉䌁画ずなり、自䞻䌁画のほか保育団䜓や民間䌁業、地域掻性化むベントなどから䟝頌を請け開催䞭。
【䟝頌団䜓、䌚堎䞭野宝橋だいかぞく、緎銬癜菊幌皚園、盞歊台団地商店街、株匏䌚瀟 ondesign パヌトナヌズ、くらすクラス
関戞公民通 、川厎垂アヌトセンタヌ、日野垂プレヌパヌクどろんこの囜 ほか】
motive  porposeより深局的なコミュニケヌションを生み出
すアヌトワヌクショップの独自性を高めるためには、自己ずの
察話、自己解攟のプロセスをさらに深め、ブラッシュアップす
る必芁がある。
methodワヌクショップずいう限られた時間の䞭で、自己ずの
察話をより深め自己解攟を促進するため、䞋蚘のポむントをお
さえる。
・幎霢、障がいなどの察象を可胜な限り幅広く蚭定する。
・玠材、行皋、道具など参加者のアむディアを匕出す耇数の遞
択肢を甚意する。
・暮らしの䞭にある身近なものを材料ずしお䜿う。
・机の䞊など限定的な䜜業スペヌスではなく空間党䜓を䜿う、
音楜など他の芁玠も積極的に取り入れるなど、参加者が五感を
䜿い、玠材を党身で楜しむ環境で開催する。
・掻動の導入時、参加者の緊匵をほぐすアむスブレむクずしお「あ
そび」の掻動を取り入れる。
・明確な「完成」のある䜜品制䜜ではなく、参加者が玍埗のい
くたで自己衚珟ができる、プロセスを重芖した芞術掻動を行う。
・子どもが衚珟ではなく䜜業になっおしたいがちな自由床の高
いプログラムでは、最終的に共同䜜品にする、芳賞の時間を蚭
けるなど䜜品ずしお客芳芖する時間を぀くる。
・個々の感性を肯定するファシリテヌションをする。
・廃材の䟡倀を再構築する、ものの圢を抜出するなど、玠材や
行皋の䞭に発芋やモノの芋え方のシフトがある工倫をし、アヌ
トの魅力を䌝える。
16
▲立川垂子ども未来センタヌ矎術郚 
矎術郚長はアヌティスト「えのぐで぀くる䞖界」
2017 幎
10 日間の開催䞭、初日の「えのぐであそがう」で生
たれた䜜品を玠材にかえ、むメヌゞスケッチ、ストヌリヌ
の構築、平面や立䜓䜜品制䜜を経お、最終日には衣装づ
くりずパフォヌマンスを行い保護者の前で空間䜜品を発
衚。様々な衚珟で子どもたちの぀くる䞖界を具珟化した。
◀「えいごでムヌビングアヌト」シリヌズ
日野垂、立川垂 2017 幎 
英語リトミック講垫 RYO ずの共同䌁画。
筆に芋立おたしっぜを぀け、倧きな垃の䞊でダンスする
アクションペむンティングや、本物の泥を䜿った泥絵の
具での野倖アクションペむンティングで巚倧な絵画䜜品
を制䜜。英語、音楜、そしおアヌトを楜しむこずがで
きる䌁画は毎回 20 名を超える参加者を集め満員開催ず
なっおいる。
17
コネルテキッズワヌクショップ
「そざいであそがう !」シリヌズ 2016 幎〜
「かたちであそがう !」シリヌズ 2017 幎〜
東京郜倚摩垂、皲城垂、日野垂、台東区、緎銬区、神奈川県川厎垂 ほか
子どもたちの「いい事考えた」を匕き出し、朚、玙、糞、垃など様々な身近な玠材を遞び、
組み合わせながら自分のむメヌゞを具珟化する工䜜をじっくり楜しむ「そざいであそが
う」シリヌズ。けがきずいう技法で、モノや人のも぀様々な圢をトレヌスし、楜しむ「か
たちであそがう」シリヌズ。いずれも暮らしの䞭でよく目にする身近な玠材や道具の
も぀芞術性を子ども達が手を動かすこずで䜓隓し、モノぞの愛着や工倫、新たな芋方な
ど様々な発芋や気づきの堎ずしお開催しおいる。
【䟝頌団䜓、䌚堎浅草ものづくり工房アトリ゚公開、緎銬癜菊幌皚園、氞山公民通
         日野駅前キャナルマヌケット、川厎垂倚摩区圹所、くらすクラス、ほか】
considerationこれたでの実践をベヌスにした研究で芋えお来
た自己解攟ずコミュニケヌションの䞀連の流れず䌁画芁玠の関
係性は私自身の䞻芳性ず感性による理解が倧きく、その魅力や
意矩を䜓隓によっお他者に䌝えおきた。しかし感性だけでなく
理性をもっお孊術的研究からこの分析を深め理論化するこずで、
より倚くの人に䌝えこの意矩ず瀟䌚を぀ないでいくこずはでき
ないか。
analysis2~40 歳の参加者は、䜓が汚れるこず、写実的な絵を
描くこず、倱敗するこず、他の参加者ずの掻動ぞの緊匵など他
者が関わる意識から埐々に解攟され、自己ずの察話に集䞭し始
める。するず線のストロヌクや色の重なり、珟象が生み出す衚
情や玠材の觊感を党身で楜しむようになり、アむディアや意思
を䌝える蚀葉や行為が増えおいく。自己を解攟し、意思の赎く
たた衚珟する頃には、぀の䜜品を共同制䜜したり、独自に制
䜜した色や玠材、䜜品の䞀郚を亀換したり、䜜品に぀いお語り
合うなど掻動開始時ずは異なる深局的なコミュニケヌションが
緩やかに始たっおいる。
この掻動は倚くの共感を集め、自䞻䌁画だけでなく保育団䜓、
䌁業、地域コミュニティなどからのオファヌによっお開催する
こずも増えおきた。しかしその䌁画の特性䞊、予算もかかるた
め未だ䌁画による掻動資金の捻出には到達できおいない。
たたこの「完成ではなくプロセスを重芖」した芞術掻動の䟡倀
を倧人の参加者に䌝えるこずが難しく、子ども察象䌁画に比べ
倧人察象䌁画の参加者は延び悩んでいる。
18
アヌトず人の関係性をより深く考察し
人に䌝えおいくために
Future
これたでの 10 幎間、アヌトワヌクショップの実践を繰り返す䞭で
「アヌトは人に必芁なもの」ずいう信念を匷くしおきたした。
同時に新たな課題や疑問、発芋も繰り返し生たれおおり
アヌトず人の関わりぞの探求に、終わりは芋えおいたせん。
それは心理、科孊、発達、宗教、教育、瀟䌚など様々な人の営みに
芞術が深く関わっおいるからだず考えたす。
ゆえに、アヌトず人の結び぀きは、絶え間無く倉化するこの時代の
深くお耇雑で急速な流れの䞭でも、しっかりず存圚しおいるはずで
す。
その存圚を掬い䞊げ、蚀語化し、調和をもっお人々に䌝えおいくた
めに。
これからより専門領域からの仮説を立お、方法論を孊び
手法を広げ実践を繰り返し、研究を深めながら
その答えを探しおいきたいず考えおいたす。
2017 幎 田䞭 什
人類孊
発達
心理孊 教育孊
認知科孊
アヌト
マネヌゞメント
矎術史
ワヌクショップ
デザむン
専門的芖座から
気づき、発芋に぀いお
仮説を立おる
方法論を孊び
手法を広げる
実践
実践
発芋、課題、疑問
発芋、課題、疑問
質的・量的研究
19
2011 幎 田䞭裕䜳子ず田䞭旧姓畑山 ) 什の 2 名でアヌトワヌクショップナニットずしお結成。
「ハダカの心で タビをする」をコンセプトに、参加者の心を解攟し、ワヌクショップの時間も䜜品の䞀郚
ずしお捉えたアヌトずコミュニケヌションのワヌクショップを児童斜蚭、アヌトむベントなどで開催。
2014 幎 田䞭の劊嚠、畑山の持病の治療のため掻動䌑止。
2015 幎 畑山䞀人で掻動を再開。珟圚に至る。
< 掻動歎 >
2011 幎 - 第 3 回䞭之条ビ゚ンナヌレ 2011「䞖界をのぞいおみよう」矀銬県䞭之条垂
2012 幎 - 自䞻䌁画「青の調理法」東京千代田区 3331Arts Chiyoda
2013 幎 - 荒川区アプリュスワヌクショップ荒川区内の児童通 5 斜蚭 
2014 幎 - 安党ネット八王子小孊生郚䌚卒業むベント キラキラ星パヌティヌ 東京八王子垂
  - 公益財団法人 立川垂地域文化振興財団財団キッズワヌクショップ vol.38
「カラフルたたごを぀くろう」東京立川垂
  - 立川垂子ども未来センタヌ矎術郚 矎術郚長はアヌティスト プロゞェクト
「ハダカタビ矎術郚」〜アヌトは限界の向こうにある !? 䜜戊〜東京立川垂
- 倚摩矎術倧孊校友䌚「出前アヌト倧孊」コヌディネヌタヌに就任
 - 倚摩矎術倧孊校友䌚 出前アヌト倧孊 NO.47「ものものいきもの」東京郜東倧和垂
2015 幎 - 第 14 回党囜児童通・児童クラブ倧䌚 東京第 8 分科䌚
     「アヌト×あそび ~ 創造は生きる力児童通だからこそ生たれる掻動 ~」東京枋谷区
 - 倚摩矎術倧孊校友䌚 出前アヌト倧孊 NO.48「だれになるなにになる」宮城県癜石垂
 - 倚摩矎術倧孊校友䌚 出前アヌト倧孊 NO.49
     「キラキラ・ピカピカ・ふわふわ ~ 暪手小孊校アヌト回廊 ~」犏岡県犏岡垂
2016 幎 - 倚摩矎術倧孊校友䌚 出前アヌト倧孊 NO.50「海蟺のデザむン事務所」神奈川県茅ヶ厎垂
 - 手䜜り䜜品ずのにんたりする出䌚い「暮らふず垂」東京郜八王子垂
 - 和光鶎川小孊校孊童クラブ 䜓隓プログラム造圢講座講垫東京郜町田垂
2017 幎 - なるせ矎術孊院講垫東京郜町田垂
 - コミュニティスペヌス「& VILLAGE」立ち䞊げメンバヌ神奈川県綟瀬垂
 - 和光鶎川小孊校孊童クラブ 䜓隓プログラムコヌディネヌタヌに埓事
      「わヌくわヌくショップ」「料理」講座ほか䌁画東京郜町田垂
 - 盞歊台団地䞻催「秋楜祭」アヌト郚門コヌディネヌタヌ神奈川県盞暡原垂
 - 日野垂コミュニティ発信基地キョテン 107 メンバヌずしお加入    
     - 他 デザむンワヌクショップ、小児科ぞのアりトリヌチワヌクショップなど䌁画䞭
アヌティスト、プランナヌ、矎術職人などアヌトに関わるメンバヌ名からなる 2016 幎結成のワヌクショッ
プナニット。ココロやカラダを解攟したこども達が䞻䜓的に楜しむ掻動ず、障害の有無、幎霢差、個性、感性
もみんな「違う」こずを アヌトを通じお䜓隓するこずを目的ずしたワヌクショップを開催。
出匵ワヌクショップ、おずな向け䌁画、講垫、デザむン提䟛、空間ディレクションなども展開䞭。
< 掻動歎 >
2016 幎 -「えのぐであそがう」東京郜倚摩垂
     -「そざいであそがう」in アりトドア fes  昭和蚘念公園 東京郜立川垂
     -「えのぐであそがう」くらすクラス 東京郜皲城垂
     -「そざいであそがう」東京郜倚摩垂
2017 幎 - 矎術郚長はアヌティスト vol.9「えのぐで぀くるせかい」立川垂こども未来センタヌ
     -「こいぐるみを぀くろう」浅草ものづくり工房斜蚭公開東京郜台東区
     -「えいごでムヌビングアヌト〜なりきりアニマル〜」feat.RYO, ワッカチッタ東京郜立川垂
     -「そざいであそがう」くらすクラス 東京郜皲城垂
     -「小孊生も えのぐであそがう」川厎垂アヌトセンタヌ 神奈川県川厎垂
     -「かたちであそがう」くらすクラス 東京郜皲城垂
     - 日野垂 平成 29 幎床垂民掻動支揎補助金亀付事業に遞出
     -「えのぐであそがう」䞭野宝橋だいかぞく 東京郜䞭野区
     - 日野垂 平成 29 幎床垂民掻動支揎補助金亀付事業
     「えいごでムヌビングアヌト〜どろんこダンスチュヌン〜」feat.RYO 東京郜日野垂
     - たたクラス公開講座「アンティヌク颚オヌナメント講座」講垫川厎垂倚摩区
     - えのぐであそがう匘明寺を考える䌚䞻催「One Day Open!!」神奈川県暪浜垂
     -「オトナアトリ゚ Vol.1~3 えのぐであそがう」ほか東京郜杉䞊区
     - 結婚匏空間ディレクション制䜜いな暮らし東京郜皲城垂
     -「えのぐであそがう」癜菊幌皚園 東京郜緎銬区
     - 日野垂 平成 29 幎床垂民掻動支揎補助金亀付事業
      「そざいであそがう」キャナルマヌケット東京郜日野垂
     -「えのぐであそがう」秋楜祭神奈川県盞暡原垂
     -「そざいであそがう」癜菊幌皚園 東京郜緎銬区
     -「お正月版 そざいであそがう」キャナルマヌケット東京郜日野垂
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Portfolio2017 _Ray Hatakeyama

  • 2. 22
  • 3. 3 はじめたしお 田侭 什 ( たなか れい ) です 私はこれたでの人生で、䜕床もアヌトの存圚に救われおきたした。 その経隓が私の栞ずなり、珟圚は孊校、児童斜蚭、犏祉斜蚭、病院、民間䌁業や地域むベント など様々な堎所で、ワヌクショップを手法ずしたアヌト掻動を䌁画しおいたす。 長い歎史の䞭で、人はなぜアヌトを求め、アヌトは人に䜕をもたらしおきたのか。 その関わりは未来にどう息づいおいくのか。 疑問や発芋から動機から、目的を蚭定し、方法を考え、実践する。 そしお新たな発芋ず分析をもずに考察し、新たな動機が生たれるずいうこずを繰り返し アヌトず人の関わりの奥深さに魅了されながら、この答えを探求しおいたす。 幎霢、性別、囜籍、障がい、そしお感性。 様々なちがいをもった人々が 1 ぀の堎に集たり、時間を共有しながらアヌト掻動を行うワヌク ショップの空間で私が目にしたものを、このポヌトフォリオにたずめたした。
  • 4. 4 これたでの掻動テヌマずその倉遷 むベント䌁画掻動開始・こども造圢教宀講垫ずしお埓事 珟 NPO 法人 Ubdobe むベントディレクタヌずしお埓事 アヌトワヌクショップナニット ハダカタビ立ち䞊げ 䞭之条ビ゚ンナヌレ 2011「䞖界をのぞいおみよう !」 自䞻䌁画「青の調理法」 荒川区アプリュスアヌトワヌクショップ 安党ネット八王子小孊生郚䌚 卒業むベント  立川垂子ども未来センタヌ矎術矎術郚長はアヌティスト 「ハダカタビ矎術郚〜アヌトは限界の向こうにある !? 䜜戊 ~」  2006 〜 2009 〜 0. 人ず芞術が出䌚う 堎のデザむン 1. 倚方向の䜜甚を創る 「ワヌクショップ」 2. アヌトがもたらす コミュニケヌション 2011 〜
  • 5. 5 4-1. 教育珟堎での 孊習指導芁領の補完 を目指した実践 4-2. アヌトがもたらす 自己解攟 3. 日本における 芞術支揎掻動の圚り方 スりェヌデン、ロンドンにおリサヌチ 2014 アヌトワヌクショップナニット コネルテ立ち䞊げ  「えのぐであそがう」、「えのぐで぀くる䞖界」 「そざいであそがう」、「かたちであそがう」 「オトナアトリ゚」 「えいごでムヌビングアヌト」シリヌズ 2016 〜 第 14 回党囜児童通・児童クラブ倧䌚 東京第 8 分科䌚 アヌト×あそび ~ 創造は生きる力児童通だからこそ生たれる掻動 ~ 倚摩矎術倧孊校友䌚 小孊校出匵型授業「出前アヌト倧孊」 コヌディネヌタヌずしお埓事 私立和光鶎川小孊校孊童クラブ 䜓隓プログラム担圓指導員ずしお埓事 「わヌくわヌくしょっぷ」他 2016 〜 2015 2014 〜 2016
  • 6. 6 0. 人ず芞術が出䌚う堎のデザむン 2006~2008 幎 東京テキスタむル研究所 こどもの造圢教宀 講垫 2006~2008 幎東京杉䞊区 毎週回幌児クラスず小孊生クラスに「発芋し、぀くるこずを楜しむ」授業を開講。同じカリキュラムは行わず、アヌトをベヌスに科 孊や料理、こずばなど様々なゞャンルを融合させるなど毎回様々な授業を䌁画した。倏䌑み合宿では、軜井沢で廃材を利甚した朚圫䜜 品の共同制䜜を実斜。1~6 幎生が䜜品蚈画を立お、専門工具を䜿い、立䜓䜜品を創り䞊げた。 motive矎術倧孊で䜜品制䜜を孊ぶなかで、「芞術は遞ばれた人の特 別なもの」「よくわからないもの」ずいう人々の声ず、芞術䜜品に觊 れる堎が限られおいるこずによる芞術の閉鎖傟向に危機感を持぀。 methodむベントや造圢教宀など人ず芞術が出䌚う堎づくりに携わ り、アヌティストが䜜品を発衚しやすい環境ず、子どもたちが芞術 を楜しむ環境のデザむンをする。 porposeミュヌゞアムやギャラリヌ以倖にも芞術を気軜に楜しむ こずのできる堎を䜜り、倚くの人に芞術を身近に感じおほしい。 consideration人の生掻に深く関わる環境で、参加者や鑑賞者の胜 動的な参加による倚方向の䜜甚を生み出す芞術掻動が必芁。 analysisデバむスやマネヌゞメントなどアヌトず瀟䌚ず぀なぐ仕 組みが少ない。たた、鑑賞者ずアヌティスト、生埒ず先生ずいう関 係はその䜜甚の䞀方向性が匷く ( 図 1)、「発信者」ず「受信者」ずい う二分化構造になりやすいため「芞術は遞ばれた人のための特別な もの」ずいう意識の払拭には぀ながりにくい。たた、参加者が限定的。 [cavarly battle] 2007 幎 毎月回 開催東京郜内のラむブハりス等 来堎者10~40 代の玄 50~60 名 [Gremlin's paRty] 2008 幎 Bar 非垞口東京郜新宿区 来堎者10~40 代の玄 200 名 䜜品発衚の堎づくりを目暙に、ラむブ、 展瀺、パフォヌマンス、物販などのアヌ ティストを集め開催。 鑑賞者 先生 生埒 図むベントでの䜜品芳賞、教宀における䜜甚の方向性 むメヌゞ 䞖界芳 メッセヌゞ 技術 制䜜のゎヌル 評䟡 アヌティスト 䜜品
  • 7. 7 1. 倚方向の䜜甚を創る「ワヌクショップ」 2009~2011 幎 kodomo music & art festival '09 東京 代々朚公園 2009 幎 䞖界的な無意識的差別の根絶・瀟䌚犏祉業界の閉鎖性の払拭を目暙に囜籍、幎霢、障がい、性別などの垣根を越え䞖界䞭の子ども 達が芞術掻動を通しおコラボレヌションを実珟する音楜ずアヌトの祭兞。関連ワヌクショップでは様々な斜蚭を蚪問し、圓日展瀺 する䜜品制䜜やパフォヌマンスの緎習を行った。 【むベント圓日来堎者2000 名 ワヌクショップ参加者関東圏内の特別支揎孊校 2 校、障がい児斜蚭 3 斜蚭、むンタヌナショナル 2 校、小児病棟 5 病棟から 200 人以䞊の子ども達が参加。】 䞻催 :NPO 法人 Ubdobe 第回䞭之条ビ゚ンナヌレ ハダカタビワヌクショップ 「䞖界をのぞいおみよう」2011 幎 矀銬県䞭之条町 参加者のむメヌゞする心の景色ず実際の景色が重なる望遠鏡を制䜜。参加者は䜜品から䞖界を意識的にのぞいおみるこずで、普段 ずは異なる芖点を䜓隓する。【参加者地元や䌁画来堎者の子どもから倧人たで 玄 60 名】 motive人の生掻に深く関わる環境で、参加者や鑑賞者の胜動的な 参加による倚方向の䜜甚を生み出す芞術掻動を぀くりたい。 method教育、犏祉、医療の珟堎で、参加者が぀のテヌマの元に 集たり、胜動的な参加を可胜にするワヌクショップずいう手法で芞 術掻動を開催する。様々な参加者が自己衚珟できる自由床を保ち、 導入しやすくするため抜象䜜品の制䜜過皋を積極的に取り入れる。 porpose生掻環境の䞭で芞術䜓隓をするこずで、「芞術は特別なもの」 ずいう䟡倀芳を払拭し、あらゆる人に身近なものだず知っおもらう。 consideration胜動的な芞術掻動を行うワヌクショップでは、倚方 向の䜜甚 ( 図 2) が存圚する。この䜜甚をコミュニケヌションずしお 捉え、それを掻かした芞術掻動ができないか。 analysis参加者の意思を重んじるワヌクショップでの芞術掻動では、 囜籍や幎霢、障がいの有無などの違いを越え様々な参加者が芞術掻 動を楜しむこずができる。各参加者の䜜品制䜜プロセスからの觊発、 参加者同士の評䟡や察話等、䜜品からの発芋など盞互䜜甚を含む䜜 甚の方向性が増える。図 図 2ワヌクショップでの䜜品、参加者間の䜜甚の方向性 䜜品制䜜プロセス 参加者 A 参加者 B 評䟡 觊発 觊発 発芋 察話 觊発 発芋 発芋 衚珟の促進
  • 8. 8 2. アヌトがもたらすコミュニケヌション 2012~2014 幎 「青の調理法」2012 幎  3331 Arts Chiyoda 東京 ハダカタビ初の自䞻䌁画展瀺。 参加者が「青」をテヌマに䜜品コンセプトを決めるディスカッション、䜜品制䜜から展瀺䜜業 たで行なうこずで、アヌティストずなるワヌクショップ。 2 週間の開催期間のうち、ワヌクショップを行う「぀くる日」を 3 回開催。その他期間を「みる日」 ず蚭定し、䜜品を展瀺。 【「぀くる日」参加者20~60 代のおずな総勢 60 名 「みる日」来堎者玄 100 名】 motive利䟿性の発達が著しい珟代瀟䌚においお、人々のコミュニケヌションもたた倧きな過枡期を 迎えおいる。顔の芋えない他者の評䟡を目的ずした自己衚珟が増え、人々のコミュニケヌションは衚 局的になっおいる。぀ながりぞの欲求が高たる䞀方で、他者を受け入れるこずが困難な人々が増えお いるこの傟向ず、青少幎の犯眪数の増加の぀ながりは吊定できない。 アヌト掻動は、自らず察話し、手を動かし工倫を重ねお䜜品を生み出す、自らの意思による自己衚珟 である。この掻動によっお生たれた䜜品ず人、人ず人が関わるこずで生たれる深局的なコミュニケヌ ションは、人々の抱える他者ぞの欲求を自己肯定感で満たし、他者を受け入れるこずができる人ず、 健党な瀟䌚を぀くるこずができるのではないか。 methodコミュニケヌションを生み出すプロセスず、それを可芖化しやすい䜜品制䜜を意識的にデ ザむンした、アヌトずコミュニケヌションをテヌマにしたワヌクショップ※以䞋「アヌトワヌク ショップ」ずするを重ね、アヌト掻動がもたらす深局的なコミュニケヌションをより倚くの人に䌝 える。倧人察象䌁画では、参加者が胜動的に参加し自由な䜜品制䜜ができるよう、ファシリテヌタヌ は玠材の蚭定ず参加者のアむデンティティを認めるファシリテヌション、䜜品展瀺䌚の䌁画運営に培 し、䜜品のコンセプトや展瀺方法を考えるディスカッション、制䜜、展瀺䜜業などは党お参加者に委 ねる。子ども察象䌁画では、写実性に捉われない自由床の高い抜象䜜品制䜜、話し合いながら進める グルヌプワヌクや、参加者の幎霢に察し工倫が必芁な少し難しい䜜品制䜜を行い、コミュニケヌショ ンを促進する。 porpose芞術掻動を行うワヌクショップで生たれる参加者、䜜品制䜜プロセス、そしお䜜品間の倚 方向の䜜甚を、芞術掻動における独自の「深局的なコミュニケヌション」ず定矩し、アヌトずコミュ ニケヌションによっお珟代瀟䌚の抱える課題を解決したい。
  • 9. 9 ( 䞊巊 ) 安党ネット八王子小孊生郚䌚卒業むベント 2013 幎 同䌚に所属する知的・発達障がい児ずその家族を察象に、個々の 感性を自由に発衚できるアヌト音楜セッションワヌクショップ を䌁画・運営 ( 䞊右、䞭 )「荒川区アプリュスワヌクショップ」2013 幎 東京郜荒川区内の児童通 荒川区ず東京芞術倧孊の共催事業の䞀環ずしお䞀般瀟団法人ア プリュスず協力し、区内の幌児 • 小孊生察象ずしたアヌトワヌク ショップ党 22 回を䌁画 • 運営 【参加者3 歳から 12 歳たでの子ども達各 10~20 名 総勢 265 名】 䞋立川垂子ども未来センタヌ矎術郚 矎術郚長はアヌティスト 「ハダカタビ矎術郚〜アヌトは限界の向こうにある !? 䜜戊〜」  2014 幎 瀟䌚で掻躍するアヌティストず小孊生が 10 日間攟課埌を矎術を 通しお共有し、語らい、恊働するこずでさたざたな立堎の人ずコ ミュニケヌションをする「子ども未来センタヌ矎術郚」に講垫ず しお参加。共同制䜜ならではの難易床の高い䜜品制䜜に挑戊した。 consideration1. このアヌトワヌクショップの䟡倀を広め、瀟䌚で開 催を継続させ開催数及び参加者を増やしお行くために、どのような運営 をしおいけばよいか孊ぶ必芁がある。 2. 深局的なコミュニケヌションを生み出すためには、自己ずの察話、自 己解攟のプロセスをさらに深め、ブラッシュアップする必芁がある。 analysis普段の生掻においお団䜓行動が苊手な子どもや自己衚珟が少 ない子どもが、䌁画に積極的に参加し楜しむようになったなど、珟堎担 圓者が驚く倉化があった。これはアヌト掻動によっお自己肯定感を持ち、 そこで生たれる深局的なコミュニケヌションで他者を受け入れるこずが できたず蚀い換えるこずができる。これからの瀟䌚を担う子どもたちに ずっお、この掻動はより効果的ず蚀える。しかしその䞀方で、この掻動 のねらいは即効性のあるものではなく、参加者の䞭に未来に぀なぐ経隓 ずしお残るこずであり、長期的な怜蚌ず開催の増加が必芁ずなる。
  • 10. 10 3. 日本における芞術支揎掻動の圚り方 2014 幎 ▲ Moderna Museet でのワヌクショップ 芋孊 ( ストックホルム , スりェヌデン ) 参加者は Educator ず共に開催䞭の展瀺を 芳賞埌、アトリ゚にお展瀺䞭の絵画䜜家の 技法䜓隓をする。スりェヌデンの倚くの矎 術通にはこのような公共のアトリ゚が䜵蚭 されおおり、倧人こども問わず自由に䜿甚 するこずができる。 ◀ National Museum での䌚堎芋孊 ( ストックホルム , スりェヌデン ) ここにもアトリ゚が䜵蚭されおおり、日本 では子どもたちがさわるこずが出来ないよ うな塗料や高䟡な道具も完備されおいた。 motiveアヌトワヌクショップの長期的なねらいの実珟には、継続的な開催が必芁ずなる。その䞀 方でアヌトワヌクショップ掻動䞭、行政・教育関係者から「予算がない」「ボランティアならお願 いしたい」などの声があり、マネタむズや運営に関わる深刻な珟状が芋えお来た。助成金などのシ ステムもただ数は少なく、䌁画による掻動資金の捻出が難しい。 methodアヌトワヌクショップやホスピタルアヌト、パブリックアヌトなどが盛んなペヌロッパス りェヌデン、ロンドンでどのようにアヌトマネヌゞメントが実践されおいるのかリサヌチする。 蚪問先Moderna Museet ( ストックホルム近代矎術通 )  Educator     National Museum ( ストックホルム囜立矎術通 )  Head of education Astrid Lindgren Children's Hospital at Karolinska Hospital     アストリッド・リンドグレン小児病院カロリンスカ倧孊付属病院 Art consultant     ストックホルム内地䞋鉄駅     The British Museum ( 倧英博物通 )     The National Gallery ( ナショナルギャラリヌ ) 他    リサヌチ内容プロゞェクトの内容はい぀ごろから行われおいるのか      資金はどこから生たれおいるのか垂民の反応、効果はどのようなものがあるのか      なぜ欧米ではアヌトの䟡倀が認められおいるのか担圓者ぞのむンタビュヌず芋孊 porpose瀟䌚で継続的に掻動しおいくためには、どんな環境でどのようなアプロヌチが必芁なの かアヌトマネヌゞメント領域から、自分の䌁画を瀟䌚で実践しおいくための方法論を孊びたい。 たた䞖界でどのような芞術支揎掻動が行われ、運営されおいるのかをリサヌチをする。
  • 11. 11 consideration西掋も東掋も矎術には歎史があり、それぞれの芞術文化を 持っおいる。日本におけるアヌトマネヌゞメントの課題は、芞術に芪しむ 䟡倀芳を育む幌少期からの教育ず、暮らしの䞭で芞術に関わる環境の少な さ等が挙げられる。そんな日本では、芞術教育の補完を目暙ずした掻動に より子どもたちが芞術に芪しむ環境を増やし、行政や教育機関にその掻動 効果を蚀語化し説埗力をもっお䌝えおいくなど、芞術の䟡倀認識の底䞊げ をしおいく必芁がある。その掻動の䞭で認知床ず説埗力、䌁画の独自性を 高め、文化掻動、地域掻動ずしおの付加䟡倀を぀けながら助成や協賛、請 負開催などでマネタむズの課題解決をはかる。 analysis各斜蚭のどのプロゞェクトも、ほずんどが囜からの助成ず垂民 の寄付金で成り立っおいた。いずれも歎史は長く、担圓者は皆自分の携わ るアヌトプロゞェクトに信念ず誇りを持ち、参加者は芞術掻動を日垞的に 行い、日本の矎術通にアトリ゚がないこずに驚いおいた。垂民の反応やそ の効果を問いに察する「アヌトは人にずっお良いものだから」「その存圚に よっお、暇しないから」ずいう答えから、欧米では個人個人が「アヌト 人にずっお必芁な玠晎らしいもの」ずいう䟡倀芳を根本的にしっかりず持っ おいるこずが掚枬できた。 侊 ) ストックホルム内の地䞋鉄駅 ( スりェヌデン ) 地䞋鉄の各駅に䜜家による絵画、立䜓など様々な䜜品がそれぞれ蚭眮されおいる。ホヌム、改札、線路など空間がたるごず 䜜品になっおいる。䞭には日本人䜜家による䜜品もあり、䜜家は囜内倖から集められおいるようだ。 äž­ ) Astrid Lindgren Children's Hospital 院内芋孊 ( ストックホルム・スりェヌデン ) 長靎䞋のピッピで有名な絵本䜜家 )Astrid Lindgren により建蚭された小児病院には公募により遞ばれた䜜家の䜜品が、廊䞋、 病宀、図曞通、䞭庭など院内の各゚リアに蚭眮されおいる。割り圓おられた゚リアから䜜家が構想し、䜜品を制䜜。日本の 無機質な癜い空間ずは察照的に、映像、立䜓、平面ほか電気などを䜿った色ずりどりの䜜品が䞊び、病院のむメヌゞが芆る。 例 ) ロンドン垂内の矎術通におむギリス こどもたちが孊校の課倖授業で矎術通に蚪れ、堎内のあちこちで展瀺䜜品の暡写をしおいる。ストアではこども向けの矎術 孊習の本や画材も倚く扱われおいた。珟代矎術䜜品を扱う斜蚭では、鑑賞者参加型の䜜品も倚い。
  • 12. 12 4-1. 教育珟堎での 孊習指導芁領の補完を目指した実践 2014 幎 ~ 珟圚 䞊第 14 回党囜児童通・児童クラブ倧䌚 東京  2014 幎 [ アヌト×あそび ~ 創造は生きる力児童通だからこそ生たれる掻動 ~] 党囜の児童通・児童クラブの職員を察象に講矩、ディス カッション、ワヌクショップを開催。参加者の意芋亀換 や珟堎報告から子ども達を取り巻く課題を敎理し、解決 法を共に考え今埌に぀ながる児童通でのアヌト掻動の圚 り方をワヌクショップ圢匏で提案。 ( 侭例 ) 倚摩矎術倧孊校友䌚 小孊校出匵型授業「出前アヌト倧孊」2014~16 幎 瀟䌚で掻躍する卒業生のアむディアず小孊校の芁望を元に、党囜の公立小孊校ぞオヌダヌメむドの授業を届ける䌁画にコヌディネヌ タヌずしお埓事。着ぐるみを䜜り自分以倖のだれかになりきる倉身䜓隓、デザむナヌずのグルヌプワヌクによる他者のための制䜜䜓隓、 子ども達が五感で玠材の面癜さを䜓隓できる巚倧な䜜品制䜜など、孊校の授業ではできない芏暡の図工の授業を開催。 【メディア掲茉NHK 暪浜攟送局、NHK 犏岡攟送局、読売新聞、西日本新聞、コクペ株匏䌚瀟 ほか】 motive日本の矎術教育孊習指導芁領の補完を目的ずしたアヌ トワヌクショップを教育や保育に関わる珟堎で開催し、これからの瀟 䌚を担う子どもたちがアヌトに芪しむ䟡倀芳を育む環境を぀くる。 method小孊校や攟課埌支揎斜蚭でこれたでのアヌトワヌクショッ プをベヌスずした様々な芞術支揎掻動を開催。各珟堎の課題を明確に し、芞術支揎掻動を通しお課題解決をはかる。 (1) 子どもをずりたく倧人察象䌁画では、工倫ができない、䜜品を倧 切にできないなど子ども達自身に芋られる課題ず、プログラムのアむ ディアや材料の限界などの児童通職員や攟課埌支揎員が抱える課題 や、䞊手い絵以倖は貶しおしたう、自宅の保管方法がわからないなど 保護者の悩みをディスカッションで共有し、実際に手を動かすアヌト ワヌクショップで参加者ず共に課題解決方法を探る。 (2) 公立小孊校では、孊習指導芁領の兌ね合いから共同制䜜、長期制䜜、 䜓隓型プロセス重芖の衚珟掻動の取り組みが困難なこず、矎術専 科教員がいないため授業内容が限定的になっおしたうこず、デザむン を孊ぶこずができないなど、小孊校のヒアリングから浮かび䞊がった 様々な課題を補完できるプログラムを䌁画、アりトリヌチで開催する。 porpose未来を担う子どもたちぞ積極的にアプロヌチするこずで、 アヌトに芪しみ独自の文化を倧切にする人を増やし、瀟䌚における芞 術掻動の普及に぀なげる ( 図 3)。たたアヌトワヌクショップでの自 己衚珟、自己肯定、他者を受け入れる経隓により、珟代瀟䌚の人ず人 ずのコミュニケヌションをより良いものにしおいく。
  • 13. 13 私立和光鶎川小孊校 孊童クラブ 䜓隓プログラム 「わヌくわヌくショップ」2017 幎 毎週回攟課埌の時間に、党校児童を察象に開講する䜓隓プログラムの぀ ずしお開催。様々なアヌトの仕事に携わるプロを毎週講垫ずしお招き、子ど も達に職業䜓隓を通しおアヌトが生掻の䞭で身近にあるこず、倚皮倚様な衚 珟があるこずを䌝えた。 【講垫写真家、圫刻家、ギャラリスト、映像矎術デザむナヌ、特殊塗装職人     舞台照明、珟代䜜家、特殊塗装職人、パフォヌマヌ、UX デザむナヌ     フラワヌデザむナヌ 参加人数3 幎〜 6 幎の児童各 12 名】 本䌁画以倖にも、䜓隓プログラム担圓指導員ずしお料理や造圢講座のコヌディ ネヌト、子どもたちの矎術䜜品展芧䌚、毎月回の芪子䜓隓プログラムなど を䌁画開催。たた孊童クラブ党䜓のパンフレットやポスタヌデザむンなども 担圓しおいる。 consideration矎術教育環境の厳しい珟状に察し、子どもたちが芞術を楜しむ経 隓やその環境の必芁性は加速床的に増しおいる。それを説埗力をもっお子どもた ちの環境づくりに携わる組織に蚎え、その経隓や環境を増やしお行く必芁がある。 analysis参加者はこれたで知るこずのなかったアヌトの倚様性、楜しみ方やそ の工倫を知り、職員は各珟堎ぞ、子どもたちは自分の生掻ぞその経隓を持ち垰る こずができたず蚀える。しかし䞀方で、成瞟を぀ける掻動が䞻ずなる矎術教育に より「矎術はうたくなければいけない」「ヘタだから嫌い」ずいう子どもたちの䟡 倀芳は根匷い。たた手を動かすこずを面倒だず感じ、制䜜掻動を途䞭で投げ出す 等の子どもの傟向もあり、矎術専科教員の枛少、矎術の授業数削枛など子どもた ちをずりたく矎術教育環境には日に日に厳しくなっおいるず蚀わざるをえない。 図 3こどもたちぞの芞術支揎掻動のフレヌムワヌク 1, こども時代に芞術 掻動を楜しみ、芞術は 身近なものだず知る 2, 芞術に芪しむ 倧人に育぀ 3, 芞術に芪しむ倧人 が増え、芞術支揎掻 動が普及する (3) 既に子どもたちのための様々な取り組みを実践しおいる教育保育機関では、そ の枠組みの䞭の新たな 1 ぀ずしおアヌトに関わる様々な職業䜓隓䌁画を開催。アヌ トの仕事に携わるプロを毎週講垫ずしお招き、手仕事の倧切さ、ものの芋方や考 え方、衚珟方法の広がり、暮らしのあちこちに芞術芁玠が関わっおいるこずを知 る機䌚を぀くる。
  • 15. 15 ▲コネルテワヌクショップ 「オトナアトリ゚」シリヌズ 2017 幎〜 東京郜杉䞊区 杉䞊区のアトリ゚で毎月䞀回開催䞭の、コネルテのオトナ向けワヌクショップ。コネルテキッズワヌクショップのプログラムをベヌ スに、特殊塗装をした玠材や道具のバリ゚ヌションを増やすなど倧人でも楜しめる工倫を加えお開催。「えのぐであそがう」ではホ ワむトキュヌブに芋立おたアトリ゚が時間の経過ずずもに色が溢れる空間ぞず倉化した。参加者は䌚瀟員、育児䞭の母、アヌティス トやクリ゚むタヌなど様々。 コミュニケヌションず自己解攟を楜しめる、隠れ家アトリ゚のナむトワヌクショップずしお今埌も開催予定。 ( 前ペヌゞ ) コネルテキッズワヌクショップ 「えのぐであそがう」シリヌズ 2016 幎〜 東京郜倚摩垂、日野垂、皲城垂、䞭野区、緎銬区、神奈川県暪浜垂、川厎垂、盞暡原垂ほか 2.4m×3.6mの倧きな癜い垃の䞊で、〜歳の子ども達が自由にえのぐあそびを楜しむ子ども察象ワヌクショップ。筆やハケ、ロヌ ラヌなど様々な塗装道具を䜿う子ども達は、幎霢、障がいの有無問わず埐々にえのぐの感觊を楜しむようになり、党身絵の具たみれ になっおいく。汚れを気にせず自宅ではできない芏暡の䜜品制䜜を 90 分間思いっきり楜しめる本䌁画はアヌトワヌクショップナニッ トコネルテの目玉䌁画ずなり、自䞻䌁画のほか保育団䜓や民間䌁業、地域掻性化むベントなどから䟝頌を請け開催䞭。 【䟝頌団䜓、䌚堎䞭野宝橋だいかぞく、緎銬癜菊幌皚園、盞歊台団地商店街、株匏䌚瀟 ondesign パヌトナヌズ、くらすクラス 関戞公民通 、川厎垂アヌトセンタヌ、日野垂プレヌパヌクどろんこの囜 ほか】 motive  porposeより深局的なコミュニケヌションを生み出 すアヌトワヌクショップの独自性を高めるためには、自己ずの 察話、自己解攟のプロセスをさらに深め、ブラッシュアップす る必芁がある。 methodワヌクショップずいう限られた時間の䞭で、自己ずの 察話をより深め自己解攟を促進するため、䞋蚘のポむントをお さえる。 ・幎霢、障がいなどの察象を可胜な限り幅広く蚭定する。 ・玠材、行皋、道具など参加者のアむディアを匕出す耇数の遞 択肢を甚意する。 ・暮らしの䞭にある身近なものを材料ずしお䜿う。 ・机の䞊など限定的な䜜業スペヌスではなく空間党䜓を䜿う、 音楜など他の芁玠も積極的に取り入れるなど、参加者が五感を 䜿い、玠材を党身で楜しむ環境で開催する。 ・掻動の導入時、参加者の緊匵をほぐすアむスブレむクずしお「あ そび」の掻動を取り入れる。 ・明確な「完成」のある䜜品制䜜ではなく、参加者が玍埗のい くたで自己衚珟ができる、プロセスを重芖した芞術掻動を行う。 ・子どもが衚珟ではなく䜜業になっおしたいがちな自由床の高 いプログラムでは、最終的に共同䜜品にする、芳賞の時間を蚭 けるなど䜜品ずしお客芳芖する時間を぀くる。 ・個々の感性を肯定するファシリテヌションをする。 ・廃材の䟡倀を再構築する、ものの圢を抜出するなど、玠材や 行皋の䞭に発芋やモノの芋え方のシフトがある工倫をし、アヌ トの魅力を䌝える。
  • 16. 16 ▲立川垂子ども未来センタヌ矎術郚  矎術郚長はアヌティスト「えのぐで぀くる䞖界」 2017 幎 10 日間の開催䞭、初日の「えのぐであそがう」で生 たれた䜜品を玠材にかえ、むメヌゞスケッチ、ストヌリヌ の構築、平面や立䜓䜜品制䜜を経お、最終日には衣装づ くりずパフォヌマンスを行い保護者の前で空間䜜品を発 衚。様々な衚珟で子どもたちの぀くる䞖界を具珟化した。 ◀「えいごでムヌビングアヌト」シリヌズ 日野垂、立川垂 2017 幎  英語リトミック講垫 RYO ずの共同䌁画。 筆に芋立おたしっぜを぀け、倧きな垃の䞊でダンスする アクションペむンティングや、本物の泥を䜿った泥絵の 具での野倖アクションペむンティングで巚倧な絵画䜜品 を制䜜。英語、音楜、そしおアヌトを楜しむこずがで きる䌁画は毎回 20 名を超える参加者を集め満員開催ず なっおいる。
  • 17. 17 コネルテキッズワヌクショップ 「そざいであそがう !」シリヌズ 2016 幎〜 「かたちであそがう !」シリヌズ 2017 幎〜 東京郜倚摩垂、皲城垂、日野垂、台東区、緎銬区、神奈川県川厎垂 ほか 子どもたちの「いい事考えた」を匕き出し、朚、玙、糞、垃など様々な身近な玠材を遞び、 組み合わせながら自分のむメヌゞを具珟化する工䜜をじっくり楜しむ「そざいであそが う」シリヌズ。けがきずいう技法で、モノや人のも぀様々な圢をトレヌスし、楜しむ「か たちであそがう」シリヌズ。いずれも暮らしの䞭でよく目にする身近な玠材や道具の も぀芞術性を子ども達が手を動かすこずで䜓隓し、モノぞの愛着や工倫、新たな芋方な ど様々な発芋や気づきの堎ずしお開催しおいる。 【䟝頌団䜓、䌚堎浅草ものづくり工房アトリ゚公開、緎銬癜菊幌皚園、氞山公民通          日野駅前キャナルマヌケット、川厎垂倚摩区圹所、くらすクラス、ほか】 considerationこれたでの実践をベヌスにした研究で芋えお来 た自己解攟ずコミュニケヌションの䞀連の流れず䌁画芁玠の関 係性は私自身の䞻芳性ず感性による理解が倧きく、その魅力や 意矩を䜓隓によっお他者に䌝えおきた。しかし感性だけでなく 理性をもっお孊術的研究からこの分析を深め理論化するこずで、 より倚くの人に䌝えこの意矩ず瀟䌚を぀ないでいくこずはでき ないか。 analysis2~40 歳の参加者は、䜓が汚れるこず、写実的な絵を 描くこず、倱敗するこず、他の参加者ずの掻動ぞの緊匵など他 者が関わる意識から埐々に解攟され、自己ずの察話に集䞭し始 める。するず線のストロヌクや色の重なり、珟象が生み出す衚 情や玠材の觊感を党身で楜しむようになり、アむディアや意思 を䌝える蚀葉や行為が増えおいく。自己を解攟し、意思の赎く たた衚珟する頃には、぀の䜜品を共同制䜜したり、独自に制 䜜した色や玠材、䜜品の䞀郚を亀換したり、䜜品に぀いお語り 合うなど掻動開始時ずは異なる深局的なコミュニケヌションが 緩やかに始たっおいる。 この掻動は倚くの共感を集め、自䞻䌁画だけでなく保育団䜓、 䌁業、地域コミュニティなどからのオファヌによっお開催する こずも増えおきた。しかしその䌁画の特性䞊、予算もかかるた め未だ䌁画による掻動資金の捻出には到達できおいない。 たたこの「完成ではなくプロセスを重芖」した芞術掻動の䟡倀 を倧人の参加者に䌝えるこずが難しく、子ども察象䌁画に比べ 倧人察象䌁画の参加者は延び悩んでいる。
  • 18. 18 アヌトず人の関係性をより深く考察し 人に䌝えおいくために Future これたでの 10 幎間、アヌトワヌクショップの実践を繰り返す䞭で 「アヌトは人に必芁なもの」ずいう信念を匷くしおきたした。 同時に新たな課題や疑問、発芋も繰り返し生たれおおり アヌトず人の関わりぞの探求に、終わりは芋えおいたせん。 それは心理、科孊、発達、宗教、教育、瀟䌚など様々な人の営みに 芞術が深く関わっおいるからだず考えたす。 ゆえに、アヌトず人の結び぀きは、絶え間無く倉化するこの時代の 深くお耇雑で急速な流れの䞭でも、しっかりず存圚しおいるはずで す。 その存圚を掬い䞊げ、蚀語化し、調和をもっお人々に䌝えおいくた めに。 これからより専門領域からの仮説を立お、方法論を孊び 手法を広げ実践を繰り返し、研究を深めながら その答えを探しおいきたいず考えおいたす。 2017 幎 田䞭 什 人類孊 発達 心理孊 教育孊 認知科孊 アヌト マネヌゞメント 矎術史 ワヌクショップ デザむン 専門的芖座から 気づき、発芋に぀いお 仮説を立おる 方法論を孊び 手法を広げる 実践 実践 発芋、課題、疑問 発芋、課題、疑問 質的・量的研究
  • 19. 19 2011 幎 田䞭裕䜳子ず田䞭旧姓畑山 ) 什の 2 名でアヌトワヌクショップナニットずしお結成。 「ハダカの心で タビをする」をコンセプトに、参加者の心を解攟し、ワヌクショップの時間も䜜品の䞀郚 ずしお捉えたアヌトずコミュニケヌションのワヌクショップを児童斜蚭、アヌトむベントなどで開催。 2014 幎 田䞭の劊嚠、畑山の持病の治療のため掻動䌑止。 2015 幎 畑山䞀人で掻動を再開。珟圚に至る。 < 掻動歎 > 2011 幎 - 第 3 回䞭之条ビ゚ンナヌレ 2011「䞖界をのぞいおみよう」矀銬県䞭之条垂 2012 幎 - 自䞻䌁画「青の調理法」東京千代田区 3331Arts Chiyoda 2013 幎 - 荒川区アプリュスワヌクショップ荒川区内の児童通 5 斜蚭  2014 幎 - 安党ネット八王子小孊生郚䌚卒業むベント キラキラ星パヌティヌ 東京八王子垂   - 公益財団法人 立川垂地域文化振興財団財団キッズワヌクショップ vol.38 「カラフルたたごを぀くろう」東京立川垂   - 立川垂子ども未来センタヌ矎術郚 矎術郚長はアヌティスト プロゞェクト 「ハダカタビ矎術郚」〜アヌトは限界の向こうにある !? 䜜戊〜東京立川垂 - 倚摩矎術倧孊校友䌚「出前アヌト倧孊」コヌディネヌタヌに就任  - 倚摩矎術倧孊校友䌚 出前アヌト倧孊 NO.47「ものものいきもの」東京郜東倧和垂 2015 幎 - 第 14 回党囜児童通・児童クラブ倧䌚 東京第 8 分科䌚      「アヌト×あそび ~ 創造は生きる力児童通だからこそ生たれる掻動 ~」東京枋谷区  - 倚摩矎術倧孊校友䌚 出前アヌト倧孊 NO.48「だれになるなにになる」宮城県癜石垂  - 倚摩矎術倧孊校友䌚 出前アヌト倧孊 NO.49      「キラキラ・ピカピカ・ふわふわ ~ 暪手小孊校アヌト回廊 ~」犏岡県犏岡垂 2016 幎 - 倚摩矎術倧孊校友䌚 出前アヌト倧孊 NO.50「海蟺のデザむン事務所」神奈川県茅ヶ厎垂  - 手䜜り䜜品ずのにんたりする出䌚い「暮らふず垂」東京郜八王子垂  - 和光鶎川小孊校孊童クラブ 䜓隓プログラム造圢講座講垫東京郜町田垂 2017 幎 - なるせ矎術孊院講垫東京郜町田垂  - コミュニティスペヌス「& VILLAGE」立ち䞊げメンバヌ神奈川県綟瀬垂  - 和光鶎川小孊校孊童クラブ 䜓隓プログラムコヌディネヌタヌに埓事       「わヌくわヌくショップ」「料理」講座ほか䌁画東京郜町田垂  - 盞歊台団地䞻催「秋楜祭」アヌト郚門コヌディネヌタヌ神奈川県盞暡原垂  - 日野垂コミュニティ発信基地キョテン 107 メンバヌずしお加入          - 他 デザむンワヌクショップ、小児科ぞのアりトリヌチワヌクショップなど䌁画䞭 アヌティスト、プランナヌ、矎術職人などアヌトに関わるメンバヌ名からなる 2016 幎結成のワヌクショッ プナニット。ココロやカラダを解攟したこども達が䞻䜓的に楜しむ掻動ず、障害の有無、幎霢差、個性、感性 もみんな「違う」こずを アヌトを通じお䜓隓するこずを目的ずしたワヌクショップを開催。 出匵ワヌクショップ、おずな向け䌁画、講垫、デザむン提䟛、空間ディレクションなども展開䞭。 < 掻動歎 > 2016 幎 -「えのぐであそがう」東京郜倚摩垂      -「そざいであそがう」in アりトドア fes  昭和蚘念公園 東京郜立川垂      -「えのぐであそがう」くらすクラス 東京郜皲城垂      -「そざいであそがう」東京郜倚摩垂 2017 幎 - 矎術郚長はアヌティスト vol.9「えのぐで぀くるせかい」立川垂こども未来センタヌ      -「こいぐるみを぀くろう」浅草ものづくり工房斜蚭公開東京郜台東区      -「えいごでムヌビングアヌト〜なりきりアニマル〜」feat.RYO, ワッカチッタ東京郜立川垂      -「そざいであそがう」くらすクラス 東京郜皲城垂      -「小孊生も えのぐであそがう」川厎垂アヌトセンタヌ 神奈川県川厎垂      -「かたちであそがう」くらすクラス 東京郜皲城垂      - 日野垂 平成 29 幎床垂民掻動支揎補助金亀付事業に遞出      -「えのぐであそがう」䞭野宝橋だいかぞく 東京郜䞭野区      - 日野垂 平成 29 幎床垂民掻動支揎補助金亀付事業      「えいごでムヌビングアヌト〜どろんこダンスチュヌン〜」feat.RYO 東京郜日野垂      - たたクラス公開講座「アンティヌク颚オヌナメント講座」講垫川厎垂倚摩区      - えのぐであそがう匘明寺を考える䌚䞻催「One Day Open!!」神奈川県暪浜垂      -「オトナアトリ゚ Vol.1~3 えのぐであそがう」ほか東京郜杉䞊区      - 結婚匏空間ディレクション制䜜いな暮らし東京郜皲城垂      -「えのぐであそがう」癜菊幌皚園 東京郜緎銬区      - 日野垂 平成 29 幎床垂民掻動支揎補助金亀付事業       「そざいであそがう」キャナルマヌケット東京郜日野垂      -「えのぐであそがう」秋楜祭神奈川県盞暡原垂      -「そざいであそがう」癜菊幌皚園 東京郜緎銬区      -「お正月版 そざいであそがう」キャナルマヌケット東京郜日野垂      -「小孊生も えのぐであそがう」川厎垂アヌトセンタヌ 神奈川県川厎垂 homepage facebook