1. ＰＭ養成マガジン１０周年 クロージングイベント
センスのよいプロジェクトマネジャーを目指そう
ＰＭ養成マガジン編集長
好川哲人
センスとは他人の 期待に応えることであ
る。

2. センスのよいプロジェクトマネジャーの第１の特徴は
「ステークホルダの期待を把握するのがうまい」
ことであり、期待に応える行動ができることだ。
要求はしばしば、期待と異なる。そのような場合に、センスのよいプロジェクトマネジャーは躊
躇なく要求ではなく、期待に応えようとする。
センスのよいプロジェクトマネジャーの第２の特徴は、
「自分の行動を他人の視点から振り返り、修正す
る」
ことである。
期待に応えるためには自分の行動が他人にどのような影響を与え
ているかを知らなくてはならないことを知っており、自分の影響を振り返り、
行動を修正する。

3. センスのいいプロジェクトマネジャーの第３の特徴は
「目的を明確に決め、目的にあったプロジェクトのコ
ンセプトを考える」
ことだ。
つまり、そのプロジェクトに期待されていることだけをし、余計なことをしないことだ。
そのためには、常にプロジェクトや行動の目的を明確にする。
センスのよいプロジェクトマネジャーの第４の特徴は、
「ポジティブである」
ことだ。
ネガティブな思考や中途半端なポジティブ思考はプロジェクト品質を下げることを熟知してお
り、徹底的なポジティブ思考を行い、結果としてプロジェクト品質を向上
させる。

4. センスのよいプロジェクトマネジャーの第５の特徴は、
「バランス感覚がよい」
ことだ。
つまり、目的に対してすべての人が納得するような優先順位を
つけた意思決定を行う。
センスのよいプロジェクトマネジャーの第６の特徴は
「状況に応じて仕事のやり方を変えたり，あるいは
方向性を変える」
ことだ。
自身の過去の経験にこだわらず、状況を注意深く観察し、適切なやり方
を考える。

5. センスのよいプロジェクトマネジャーの第７の特徴は
「問題を先延ばしせず，発生段階で着手し，目処
をつけている」
ことだ。
問題は先延ばしすればするほど、大きくなることを知り尽くし、
発生段階で解決しようとする。
センスのよいプロジェクトマネジャーの第８の特徴は、
「自分と異なる考え方をうまく使う」
ことだ。
自分の考えはしっかりと持ちながら、異なる考えをフェアに評価することにより、
より適切な考え方をすることできる。

6. センスのよいプロジェクトマネジャーの第９の特徴は
「パターンを見抜いたり，考えをつなぎ合わせて新し
い見方を作り出す」
ことだ。
これにより、経験のないことへ適切な対応をする。
センスのよいプロジェクトマネジャーの第１０の特徴は
「論理的・感情的な影響力を恣意的に使う」
ことだ。
それにより、メンバーや上位組織、顧客への影響を与えることができる。

7. センスのよいプロジェクトマネジャーの最大の特徴は
将来のニーズやチャンスを見抜き，それを
先取りするような行動をする
ことだ。
センスを身につけるには、
持論を持つ
ことが何よりも重要だ。