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「能動的学習とコミュニケーション」 
教育・研究コミュニケーション基盤 
としての 
GOOGLE APPSの活用とその課題 
武庫川女子大学情報教育研究センター学術講演会 
情報コミュニケーション学会第10回全国大会 
2013/02/23 
嘉悦大学情報メディアセンター長遠山緑生
自己紹介 
嘉悦大学経営経済学部准教授 
情報メディアセンター長 
遠山緑生 
next@kaetsu.ac.jp, http://nor.10yama.jp/ 
Twitter:10yama, facebook: 名前で
Agenda 
 嘉悦大学の概略 
 Google Apps の概要 
 ICTリテラシ教育の再考 
 ICTリテラシ教育と基盤の改革 
 Google Apps の利用ケース紹介 
 大学生活の基本ツールとしての電子メール 
 初年時ICTリテラシ教育での活用 
 プロジェクトベースの教育における活用 
 コラボレーション基盤としてのGoogle Apps 
 取り組みの成果
Q: 
 Google Appsについて 
1. Drive/Docs なども含めて自組織で使っている 
2. Drive/Docs なども含めて個人で使っている 
3. Gmail のみを自組織で使っている 
4. Gmail のみを個人で使っている 
5. 全く使っていない
Q: 
 Google Appsについて主に興味があることは 
1. 教育・講義など学生指導上の利用 
2. 組織内グループウェアとしての利用 
3. 導入・運営上の方針・技術的話題 
4. 他のシステムとの組合せ 
5. 他のサービスとの比較
嘉悦大学の概略
嘉悦大学 
1キャンパス 
2学部 
(+1研究科) 
1600人 
110周年/12年目
嘉悦大学の概略 
 所在地: 東京都小平市 
 ビジネス系教育の2学部 
 経営経済学部: 定員200 
 ビジネス創造学部: 定員200 
 定員400人(一学年) x 4 = 1600人 
 大学院(ビジネス創造研究科) 修士/博士課程
嘉悦大学の略歴 
 1903年(明治36年)に日本初の女子を対象と 
した商業学校として設立。 
日本初の女性公認会計士を輩出。 
1903年(明治36年) 
1982年(昭和57年) 
2001年(平成13年) 
2012年(平成24年) 
嘉悦孝により私立女子商業学校創立 
嘉悦女子短期大学に改称 
嘉悦大学経営経済学部開学 
嘉悦女子短期大学を嘉悦大学短期大学部に改称 
ビジネス創造学部・ビジネス創造研究科博士課程 
開設
嘉悦大学のポジションまとめ 
 比較的小規模なビジネス系大学 
 経営/経済/会計/法学などを主とした科目構成 
 実用ビジネスリテラシとしてのICT教育を重視 
 偏差値は高くはない 
 商業高校出身者が比較的多い 
 大学院進学者は少なく、ほとんどが就職 
 ユーザ数総計約1,800人 
 学生総数: 約1,600人 
 専任教職員数: 約100人 
 非常勤教員数: 約100人
大学のポジションと 
ICT教育・環境の関係 
 大学の構成やポジションやミッションで 
ICT教育・環境への要請は変わる 
 ビジネス系か?理工系か?医学か? 
 少なくとも、SEを育てるのが主目的ではない 
 分野によっては、テンプレート的クラウド的サービス 
が使いにくい可能性(コンプライアンス的観点) 
 学部構成、キャンパス構成の複雑さ… 
 自大学のポジションとミッションを明確に 
 無闇に違う大学に憧れないのも大事そう
Google Apps の概要
Google Apps の代表的機能 
 Gmail (メールシステム) 
 容量潤沢、SPAM・ウィルス対策 
優秀なWeb UI、検索性 
 Google Drive 
 旧Docs: Officeスイート+ フォーム機能 
 Webストレージ+ Dropboxに近い同期機能 
 Google Groups 
 メーリングリスト+アーカイブ+アクセス制御 
 Google Sites 
 簡易Webサイト機能 
 Google Calendar (スケジューラ) 
 その他: Google+,YouTube,Blogger 等利用可
メール(Gmail)
Sites: 簡易Webサイト作成 
 簡易CMSとして 
 教員間の資料共有や、 
学生への資料配付用 
 Docs との組み合わせ 
 ある部署の教職員向け 
資料配付用として 
 学生サークルの 
簡易Webサイトとして
Drive/Document 
 Webストレージ+いわゆるOffice系ソフト 
 Docs, Spreadsheet, Forms など 
 リアルタイムでオンラインファイル共有可能 
 「複数PCからの同時編集」が可能 
 Sites同様にアクセス制御ができるのが便利 
 Forms は便利 
 利用者IDが強制取得でき、簡易集計機能もある 
 簡易的なアンケートや調査などが簡単にできる 
 1年生向けのICT系講義でかなり積極的に利用
Forms 利用例
Groups 
 メーリングリスト+各種サービスのACL対象 
(アクセス・コントロール) 
 公式グループ 
 事務部門・教員委員会・全教職員 
 情報メディアセンターで用意 
 LDAPグループから自動同期 
 非公式グループ 
 強制Suffix (-g) を利用して区別 
 学生も含めて自由に作成可
Calendar 
 いわゆるグループウェアのスケジューラ機能 
 グループのメーリングリストと連動 
 各部署単位や委員会単位でのスケジュール共有 
 いくつかの共有ROカレンダー: 学事日程など 
 リソース機能を使って会議室予約に利用 
Web埋め込み機能を使った会議室の空き確認 
 学生に「スケジュール管理」を教える 
 実用的にプロジェクトのスケジュール管理
会議室・教室予約管理
他のサービス・試験中のサービス 
 他のGoogleサービスも同アカウントで利用可 
 YouTube, Blogger など 
 最近試験中 
 Hangout: テレカンファレンス 
 Google+: SNS 
 とりあえずenableして試してみるポリシー
機能概要まとめ 
 グループウェア・情報共有系の機能が 
一通りそろっている 
 似たようなサービス・ソフトは他にもアル 
 基本的に全てWebベース 
 これら全てが大学のアカウントで使える 
 マルチユーザ・マルチデバイスな用途・環境 
だと優位性がかなり出てくる 
 コラボレーションとコミュニケーション
ICTリテラシ教育の再考
Q:大学関係者にお聞きします 
Q1: 自大学のメールアドレスを、 
学生はどれぐらい重要視していますか? 
 学生同士のやりとりに、自大学のアドレスが 
使われていますか? 
Q2: 学生は「ICTリテラシの講義で学んだこと」を 
どれぐらいその講義以外で活用していますか? 
Q3: 大学内でPCやICT機器を日常的に学生が 
使っていますか?
ビジネス系大学における 
ICTリテラシ教育 
 学生はどうやったら「本気で仕事に」 
ICTを活用できるようになるのか 
 大学に入ってきた学生が 
「不得意だが必要」 
なICTリテラシとは 
 初年次教育としてのICTリテラシ教育と 
そのためのICT環境基盤の再考
一般的な大学ICTリテラシ教育像 
 デスクトップPCが並んだパソコン教室 
 教室や学内LAN専用の各種サーバ・設定類 
 「パソコンの使い方」や「その資格」 
を主目的とした必修講義
一般的な大学ICTリテラシ教育像 
なんだか 
学生がとても 
つまらなそう
一般的な大学ICTリテラシ教育像
疑問: 今の学生に合っているのか? 
 疑問: いまどきの大学での 
情報リテラシ教育って? 
今時の学生さん達はデジタルネイティブ 
 高校の情報必修化、Wordぐらい普通に使える 
 ネットで楽しそうに遊んでいる 
 みんなケータイ大好き 
 ググってwikipediaでコピペ 
 教員よりネットがよく分かってる
コンピュータ教室+ローカルサーバ 
 学生に愛されないシステム 
 低自由度: 学生のPCより使い勝手が悪い 
 閉鎖性: 
 学内LAN Only のファイルサーバなんて使わない 
 本学でのみ通用する「方言」的利用手順の不毛さ 
 UX(User eXperience): 
 学生は「世間のサービス」の品質基準で見るが、 
学内サーバのクオリティはそれ以下 
Web1.0以下のWebサイト 
 検索しても出てこない利用ノウハウ 
 誰も本気で使っていない環境
[楽しくない] → 悪循環 
 使ってても楽しくない・愛せない 
 活用されない 
 教育的効果も低くなる 
 学校の環境を使って活動する気にならない 
 環境自体の存在価値が薄くなり、 
より中途半端な扱いになる 
 新しいサービスの導入も遅れがち 
 保守運用コスト・Secureなサービス維持も大変
「コンピュータ教室」的環境を 
必要とする状況 
 参加者のPCリテラシが水準以下かつ統一的で、 
全体をStep-by-step で教える合理性がある 
 学生個人保有のPCより圧倒的に高性能な 
ワークステーションを必要とし、 
適切に更新できる場合 
 導入や維持運営に高度な運用スキルが必要な 
特殊なシステム/ソフトウェアを必要とする 
 閉じられた環境を使うための、制度的・ 
組織的インセンティブがある場合
「コンピュータ教室」的環境を 
必要とする状況 
 参加者のPCリテラシが水準以下かつ統一的で、 
全体をStep-by-step で教える合理性があ 
 学生個人保有のPCより圧倒的に高性能な 
ワークステーションを必要とし、 
適切に更新できる場合 
 導入や維持運営に高度な運用スキルが必要な 
特殊なシステム/ソフトウェアを必要とする 
 閉じられた環境を使うための、制度的・ 
組織的インセンティブがある場合
捨てたもの 
 デスクトップPCが並んだパソコン教室 
 大学特有の環境・設定をなるべく排除 
 「パソコンの使い方」や「その資格」を 
主目的とした必修講義
新しいICT環境と講義
新しいICT環境と講義 
 ノートPCを中心としたICT機器のBYOD 
 Google Apps などクラウドサービスの活用 
 講義内外でのコラボレーションを重視した 
ICTリテラシ教育
ICTリテラシ教育と基盤の改革
「今の学生」のリテラシ的課題 
 ICT科目以外でICTを活用できていない 
 一般操作はできても、問題解決とつなげられない 
 大人や社会とのコミュニケーションに難あり 
 友人との携帯メールのような大人向けPCメール 
 コミュニケーションのモードを意識できない 
 説得力ある形で意見や議論を行えない 
 情報消費者であっても生産者になれない 
 ケータイとPCが切れてしまっている 
 本当にPCは必要か、必要なのはいつなのか
PISA2009「デジタル読解力調査」 
 参加19カ国・地域中 
 『デジタル読解力』の平均点は、上位(4位)に 
あり、習熟度の下位層(レベル1以下)の割合は 
2番目に少ない。 
 マルチメディア作品の作成では、『自分で上 
手にできる』、『誰かに手伝ってもらえばで 
きる』が参加国・地域の中で最も低い 
 表計算ソフトを使ったグラフの作成について 
は、OECD平均より低い水準 
能動的なタスクにICTを使うのが苦手
デジタルネイティブ世代を意識した 
ICT教育カリキュラム 
 コンピュータとネットワークを教えない 
ICT で教える 
 カリキュラム全体の目標 
 知的生産におけるICT活用リテラシの経験と習得 
 大人のコミュニケーションができるように 
 アカデミック・ビジネスリテラシとしての活用と 
日常的なICT利用経験間のギャップを埋める 
 PCそのものの操作習得を目的としない 
 「能動的学習とコミュニケーション」が必要
大学ICT環境の目標と整備方針 
 目標「ICTで教える」 
 講義におけるICT活用と 
日常のICT利用経験が 
断絶しないような環境 
↓ 
 学生が大学のICT環境を積極的に使うことを期待 
 整備方針 
 学生が自分のICT機器を有効に活用できる基盤 
 広く社会一般で利用されている 
ICTサービスを積極的に活用する
ICT利用環境整備のポイント 
 SaaS(Google Apps) の積極活用 
 オープンな仕様、講義以外でも使う気になるUX 
 コラボレーションの土台になるサービス 
 BYOD (Bring Your Own Device) 
 学生自身のPCとケータイを徹底的に利用 
 誰かのものではなく、自分のものを 
 どこでも・いつでも 
 快適なインターネット利用環境 
 Active Learning のための教室整備 
 人的支援体制の整備
教室環境から変える 
 KALC(Kaetsu Active Learning Classroom) 
 BYOD機器によるコラボレーションを重視 
 マルチプロジェクタ+ 
ホワイトボードスクリーン 
 無線LANと電源
Google Apps の役割 
 ICTの「C」を重視したリテラシ教育・実践の 
基盤 
 コミュニケーション&コラボレーション 
 本質的な意味で「グループ」ウェア 
 「一人でレポート書いて終わり」を超えた、 
知的作業のプロセスを形成する 
 どこでも・どのデバイスでも使える基盤 
 大学内にクローズ/大学外にオープンを両立 
 Up-to-date なUXの実現
「自分のノートPC」を基盤に 
 自分のものが一番愛せて、自由に使える 
 全員所有を義務とする 
 機種は仕様を満たせば自由 
 「斡旋」で8〜9割が入学時に購入 
 2012: Panasonic Let’s note CF-SX1 
 毎日持ってくる程度に軽く、バッテリーが持つ 
 簡易ビデオ編集程度に耐え、4年間使える性能 
 共同購入による価格的メリットが出る機種 
 使わざるを得ない環境づくり 
 1年の時は最低でも週2回必要な講義 
 学校からの連絡は原則Webとメール
「自分のノートPC」を基盤に 
 最大の自由度
ICTリテラシ教育・環境改革: 
まとめ 
 カリキュラム・ICT環境と組み合わせた改革 
 「ICTで教える」 
 講義におけるICT活用と日常のICT利用経験が 
断絶しないような環境 
 Google Apps は「銀の弾丸」ではない 
 教育プログラムと、ICT基盤整備の方向性に 
どう整合性を見いだすか 
 ビジネス系の学生は「5年後の社会」で 
役立つリテラシが重要 
 現状から見たら多少ラディカルなぐらいが適切
GOOGLE APPSの利用ケース
Google Appsの利用ケース 
 大学生活の基本ツールとしての電子メール 
 ケース0: Gmailの活用 
 初年時ICTリテラシ教育での活用 
 ケース1: 50%アンケート 
 ケース2: タイピングスコア分析 
 プロジェクトベースの教育における活用 
 ケース3: Groups の活用 
 ケース4: Calendar の活用 
 ケース5: Drive によるファイル・文書共有
Gmailの活用
ケース0: Gmailの活用度合い 
 大学のメールアカウント、使われてますか? 
 移行前(〜2007) 
 容量制約・安定性欠如・トラブルetc… 
 学生は、無理に使わされる意味がわからない 
 「教職員・大学からの連絡はメールで行う」 
といっても説得力がない使い勝手
Gmail 導入の評価 
 旧システムに比べて非常に高評価 
 大容量・安定・SPAM対策・WebUI 
 運用コストは圧倒的に低下 
 移行時の多少のトラブルを差し引いても 
 学生にも定着・利用頻度も向上 
 ユーザのアクティベート率は100% 
 「学校のメールアドレス」を使うようになった 
 学生に愛される? 使われるシステム
54 
確認: 嘉悦生は常にメール必読 
 「未読メール」は白地に太文字です 
 「既読メール」は薄い背景色がつきます 
(色はテーマによるけどね) 
毎日全部読んで既読にすること! 
特に新学期は大事な告知メールで来るからね!
1年生のメール利用頻度 
とはいえ、もはやLINEやfacebookやtwitterの方が連絡取りやすかったりもしますが
ビジネスリテラシとしてのメール 
 1年春 
 そもそもメールを読む習慣づけ 
 「携帯メール」からの移行を意識させる 
 Subjectをつける、名乗る、文面を考える 
 1年秋 
 検索・フィルタ・自動化ルールなどの機能 
 「一連の仕事プロセスの中で」どう 
メールが使われるのかを考える 
 課題実践の中でヒントとして提示
1年秋学期冒頭での課題例 
 メールチェックポリシーについて、 
以下を説明してください 
 条件: 自分にとって重要なメールの例 
 例:「〜」というキーワードを含む 
 例:「x先生」からのメール 
 想定ストーリー 
 機能: 携帯でチェック、スター、ラベル、フィルタ… 
 各機能を、どういうタイミングでどのように 
活用するか考える 
 具体的なメールの例を考えて、 
「最初のメールチェック」から、 
「そのメールに関連する仕事が全部終わるまで」 
をストーリーにしてみてください 
57
ICTリテラシ教育での活用
ICT4科目 
 1年春: ICTスキルズ 
 プロセスを意識した 
他者に働きかけるコミュニケーション 
 1年春: ICTツールズ 
 数の可視化によるコミュニケーション 
 1年秋: ICTメディア 
 視覚によるコミュニケーション 
 1年秋: ICTコモンズ 
 社会性を意識したコミュニケーション
ICT4科目 
 1年春: ICTスキルズ 
 プロセスを意識した 
他者に働きかけるコミュニケーション 
1年春: ICTツールズ 
数の可視化による 
コミュニケーション 
 1年秋: ICTメディア 
 視覚によるコミュニケーション 
 1年秋: ICTコモンズ 
 社会性を意識したコミュニケーション
科目目標1 – ICTツールズ 
 1年生春学期終了時の学生を想像してください 
 自分自身の「何らかの数量データ」を 
一学期集めて 
グラフにして 
説明できますか?
ICTツールズ 
 数の可視化によるコミュニケーション 
 データに基づいた議論ツールとしてのICT 
 ゴール: → 
 利用ソフト: 
 Google Spreadsheet 
 Google Forms 
 Microsoft Excel 
 Microsoft Word 
 Excelを教えるのが目的ではない 
~について 
ここでは、~について検討する。 
~について、~ということが分析 
の結果分かった。 
~について検討するには、~と 
いうデータが必要である。 
表グラフ 
表1/図1からは、~であるという 
結果が読み取れる。これは当 
初の仮説を支持する/しない。ま 
た、~という事も分かった。
難点: 大学一年生
難点: 大学一年生
ICTツールズの目標と課題 
 数量データの取り扱い/表計算の基本理解 
 「生活実感に基づく」「楽しい」データ分析 
 自分で作れるものとしての「表」や「グラフ」を 
直感的理解を伴う形で伝えたい 
 統計手法としての正しさ以前のレベルで 
身近な存在としての数量データを意識させたい 
 一般的でまともな統計データを使って教えると、 
学生が感覚的について来ない 
 データ収集から、分析を言語化するまで 
一連のプロセスを身近なデータで経験させる
この目標に向けたツール 
 「自分達で簡単に数量を集められる」ツール 
 Google Spreadsheet + Forms の活用 
 集めたデータを簡単に分析できるツール 
 Google Spreadsheet + MS Excel 
 分析したデータを文章に表現するツール 
 MS Excel + MS Word
ケース1: 50%アンケート 
 1年生最初の講義での課題 
 クラスの50%が該当する質問を考えて調査 
 作業の流れ 
 テーマを出す「ちょうど50%ずつの回答に割れそう」 
 質問の文章と回答方法を考える 
 例: 犬と猫なら、どちらが好き? 
 例: 朝ご飯食べた?食べてない? 
 Googleフォームで質問紙を作る 
 クラス内のメンバに回答を求める 
 メーリングリストにフォームのアドレスを送信する 
 Googleスプレッドシートで結果を確かめる
68 
質問項目を記入する 
1. アンケート 
テーマを記入 
2. 質問内容を 
タイトルに記入 
3. 質問の形式を 
「ラジオボタン」に 
4. 回答の選択肢 
を二つ記入 
7. 最後に 
「保存」をクリック 
6.質問例2は不要 
削除してください 
5. 質問が書けたら 
[完了]ボタンを押す
69 
他の人のアンケートに答える 
 届いているメールを確認してみましょう 
 上部タブ「受信トレイ」か、 
上部メニューの「メール」をクリック 
 受信トレイに他の人の 
アンケートが届いています 
 回答し[送信]ボタンを押す
70 
集計する→結果発表! 
 回答一覧シートで 
 「フォーム」→ 
 「回答の概要の表示」 
を選択 
 または、 
フォーム編集画面から 
 [回答を表示]→[概要]
71 
いま、皆さんが体験したこと 
 調査、研究の一手法「仮説検証」 
1. 仮説を立てる 
 「“〜”はクラスの50%である」が仮説 
2. データを集める 
 質問文を考える 
 アンケートを取ってみる 
3. データに基づいて、仮説を検証する 
 集計して、仮説がどの程度正しいか確かめる 
 仮説と異なった結果が得られても、 
それは一つの成果
72 
この課題の意味 
 大学での「学び」の基本 
 課題を自分で設定する 
 疑問を持つ・問題を考える・チャレンジを持つ 
 「なぜ〜なんだろう」 
 「どれぐらい〜なんだろう」 
 「〜をやってみよう」 
 課題を解くための情報を集める 
 調査する 
 資料を調べる・人に聞く 
 理解する 
 発見する 
 課題に答えを出す→次の課題へ 
を 
支える 
ICT
科目目標1: ICTツールズ 
 例: 1学年400人が、毎週タイピング速度を 
記録して1学期記録する 
 平均がどれぐらい上がると思いますか?
180 
160 
140 
120 
100 
80 
60 
40 
20 
0 
自分 
クラス 
学年
ケース2: タイピングスコア分析 
 毎週一定時間のタイピング練習を行う 
 毎週、Google Spreadsheet にスコアを 
記録する 
 自分と全1年生の週刊タイピングスコア推移が 
集積する 
 データを使って、自分と集団の分析 
データを使って、原因と結果を考える
自分自身のデータを使った分析 
 サンプルデータを自分自身で集める 
 コア: タイピング速度データの分析 
 毎週学年全員でタイピング速度入力 
 大量の実データに基づくデータ分析 
 基本的な分析・表/グラフ作成の理解 
 レポートとしてまとめる 
 ツール 
 Google Spreadsheet + Forms 
 MS Excel, Word
ICTツールズ授業計画 
内容 
第1回 
データを使った 
自分分析 
タッチタイピング練習:Mikatypeのインストールとタッチタイピング 
データ分析入門#1:50%アンケート 
第2回 
データ分析入門#2:○○%アンケート~AはBより○○%××だ~ 
第3回表作成入門:オリジナル時間割をつくる。印刷する。 
第4回データ分析入門#3:自分のコミュニケーション傾向(電話・メール・SNS) 
第5回データ分析入門#4:自分のコミュニケーション傾向(表・グラフから語る) 
第6回 
データを使った 
自分と集団の分析 
データ分析基礎#1:タイピング速度の記録を集計する(自分と集団の比較) 
第7回データ分析基礎#2:タイピング速度の比較分析(平均・最大値・最少値) 
第8回データ分析基礎#3:タイピング速度の比較分析(自分と似た傾向の人を探す) 
第9回データ分析基礎#3:タイピング速度の比較分析(表・グラフから予測する) 
第10回 
データを使って 
原因と結果 
を考えてみる 
データ分析応用#1:原因を探る(なぜ違いがあるのか) 
第11回データ分析応用#2:原因を調べる(アンケート調査の設計と実施) 
第12回データ分析応用#3:原因を調べる(アンケート調査の集計とグラフ化) 
第13回データ分析応用#4:原因を調べる(クロス分析) 
第14回データ分析応用#5:原因の考察(レポートのまとめ方) 
第15回まとめ 
最終課題レポート課題
78 
タッチタイピング王速報! 
講義回1分間入力速度平均最速 
第1回87 248 
第2回100 277 
第3回109 261 
第4回113 299 
第5回117 309 
第6回121 305 
第7回126 319 
第8回129 344 
第9回133 328 
総計 
114(平均) 
106(中央値) 
344(最大値) 
b12xxxさん 
ホームポジショ 
ンできてます 
か? 
最速王のほか、 
「クラス賞」 
「Mr.&Mrs、平均」 
「Mr.&Mrs、中央値」 
など 
が表彰されます。
79 
自分と昨年度の学生との比較
80 
最終編 
データを使って原因と結果を考えてみる編 
原因結果 
「タイピング速度の速さ」 
速い人・遅い人がいるタイピング速度の速 
さの原因は 
なんだろう?
81 
速い・遅いの原因を挙げよう 
 2~4人でグループワーク 
 速い/遅いの違いの原因となりそうな事を人数 
x2個上げてみよう 
 原因例: 
 一週間あたりの練習時間 
 高校がPC教育に力を入れていたか否か 
 質問の選択方法を考える 
 ラジオボタン・チェックボックス 
 スケール/グリッド・連続数値 
 自由回答
82 
最終レポート課題 
 主題:「タイピング速度のデータ分析」 
 一学期分のタイピング速度のデータと、 
アンケート結果を元に分析する 
 学んできた内容を復習してレポートでまとめる 
 表・グラフを使い、考察を文章で説明する 
 以下の節から構成すること 
1. 概要 
 このレポートに何を書いたのかを、読む人がすぐ理解できる 
ように、最初に一段落で分かりやすくまとめること。 
2. タイピング速度の推移分析 
3. タイピング速度と変化要因の関係分析 
4. タイピング速度分析のまとめ
83 
最終課題の目的 
データを使って 
グラフと表で表現し 
思考した結果を語る 
このタイプのコミュニケーションが 
できるようになったことをレポートで示す
ケース1,2での活用例 
 ケース1: 50%アンケート 
 ケース2: タイピング速度分析 
 Google Forms + Spreadsheet 
 「生活実感に基づく」「楽しい」データ分析 
 ラピッド「調査/分析/検証」ツールセット 
 オンラインツールのリアルタイム性が重要 
 全学的な共通アカウントであっさり使える 
 他の選択肢もあり得るが、 
プロセス全体の即時性・利用ハードルの低さ
プロジェクトベース教育での活用
デジタルネイティブ世代を意識した 
ICT教育カリキュラム 
 コンピュータとネットワークを教えない 
ICT で教える 
 カリキュラム全体の目標 
 知的生産におけるICT活用リテラシの経験と習得 
 大人のコミュニケーションができるように 
 アカデミック・ビジネスリテラシとしての活用と 
日常的なICT利用経験間のギャップを埋める 
 PCそのものの操作習得を目的としない 
 「能動的学習とコミュニケーション」が必要
プロジェクトベース教育での活用 
 初年次段階から、グループワークや 
PBL(Project-based Learning) を多用 
 グループによるプロジェクト作業の基盤 
 教職員グループの仕事・学校運営インフラ 
としても活用 
 多用できる機能 
 Groups(メーリングリスト+アクセス制御) 
 Calendar(スケジューラ) 
 Drive(ファイル共有、ドキュメント共有) 
 Sites(簡易Webフォーム作成)
ICT4科目 
 1年春: ICTスキルズ 
 プロセスを意識した 
他者に働きかけるコミュニケーション 
 1年春: ICTツールズ 
 数の可視化によるコミュニケーション 
 1年秋: ICTメディア 
 視覚によるコミュニケーション 
 1年秋: ICTコモンズ 
 社会性を意識したコミュニケーション
ICT4科目 
 1年春: ICTスキルズ 
 プロセスを意識した 
他者に働きかけるコミュニケーション 
 1年春: ICTツールズ 
 数の可視化によるコミュニケーション 
 1年秋: ICTメディア 
 視覚によるコミュニケーション 
 1年秋: ICTコモンズ 
社会性を意識したコミュニケーション
初年次教育で: ICTコモンズ 
 社会性を意識したコミュニケーション 
 ゴール: 
グループでのフィールドワークを経験 
制作物をネットで公開・共有する 
 利用ソフト: 
 SNS (Twitter, facebook) 
 Google Sites, Blogger 
 Google Calendar 
 スマートフォンのカメラや各種機能 
 Office Suite 各種
ICTコモンズ: 具体的内容 
 自分で取材してBlogに記事を 
書いてみましょう 
 面白ニュースサイトやblog、 
フリーペーパーの記事を想像してみましょう 
 例: @Nifty デイリーポータル 
 http://portal.nifty.com/ 
 自分や仲間の記事を集めて、 
フリーペーパーを作ってみましょう 
 来年の1年生が4月のガイダンスに読む事を想定 
91
ICTを活用した<共有>のため 
1. 情報を収集・発見しよう 
 取材・フィールドワークで情報を集める 
 携帯電話・デジタルカメラの活用 
2. 情報を整理し、まとめよう 
 集めた情報から新しい価値を見つける 
 編集の視点 
3. 情報を共有しよう 
 オンライン/オフラインを通じた情報共有 
 公開・配布できる発信 
92
さらにプロジェクト実践の機会 
 2年生以降の科目におけるグループワーク 
 グループワークを中心としたゼミ 
 学友会活動(学園祭など)・サークル活動 
 「働ける大学」 
 HRC(Human Resource Center) 
 オープンキャンパススタッフ 
 SA/TA 
 ICT helpdesk、図書館学生スタッフ 
 大学の理念「実学」の実践
Q 
大学1年生の「男女の持ち物」で 
一番所有率に性差が 
あるのはなんでしょうか?
ケース3: Calendarの活用 
 大学生になって一番失敗することの一つ: 
スケジュールが管理できない 
 「覚えきれない程の予定」を持つモノが初めて 
 中長期の作業分割とプランニングが必要な 
プロジェクトに参加するのが初めて 
 スケジュールがかち合って調整するのが初めて 
 Google Calendar が活用できる 
 PCでもスマホでも使える 
 メールアドレス・ML単位でカレンダー共有可
96 
初年次科目:ICTコモンズでの 
スケジュール管理指導例 
 Blog記事の取材・調査内容と計画を考える 
 次々回の講義までに、必要な取材が 
行われて、Blog記事が書いてある事 
 そのためにはどんな作業が必要か考える 
 必ず、何らかの「取材」を含むこと 
 歩き回って、記事に関連した「何か」物事を見つけて撮影 
 写真を撮る・メモを取る・実況する・場所を記録 
 インタビューする
97 
ToDoを順番にリストアップ 
 本命案に必要な取材・調査の内容を考え、 
作業を「ToDoリスト」に分割する 
 ToDo:やらなければいけないこと、忘れてはいけ 
ないことなどを一覧化したリスト 
 最初:今日残り時間約30分最初に手をつける事 
 最後:次々回講義まで- Blog記事を公開 
 なるべく具体的に必要作業を分割する 
 まずは所用時間・予定は空欄にして、内容を 
リストアップすること
98 
ToDoの実行計画を立てる 
 ToDoの内容を「いつやるか」 
実行計画を立てる 
 立てた計画の通り、本気で実行すること! 
1. 各ToDo項目の所要時間を見積もる 
2. いつやるか、予定を立てて日付を決める 
3. 手帳・スケジューラ・カレンダーに書き写す 
1. 自分の手帳・スケジュール管理方法が 
決まってない人、変えてみたい人は、 
Googleカレンダーを使ってみよう
定着して活用されているケース 
 学生団体・グループ・プロジェクトでの 
スケジュール管理/共有に活用される
実際にプロジェクトをやらせてみると 
 学生自身がいろいろ足りないことに気づく 
 連絡を取る方法を重層的にしないといけない 
 ホウレンソウの必要性に気づく 
 スケジュール管理・予定調整ができない 
 必要なファイルを誰かしか持っていない 
 作った成果をみんなでまとめる場所が必要 
 問題に気づいたときに 
「これを使うといいよ」と言えるツールが 
Google Apps に揃っている
ケース4: Groups (ML+ACL) 
 メーリングリスト+アーカイブ+アクセス制御 
 公式グループ 
 事務部門・教員委員会・全教職員 
 情報メディアセンターで用意 
 管理システムでLDAPグループから自動同期 
 半公式グループ 
 1年生のクラス、ゼミなど 
 非公式グループ 
 強制Suffix (-g) を利用して区別 
 学生も含めて自由に作成可
アクセス制御 
 Google Apps 利用上 
最大の利点の一つ 
 Groupsのグループ単位で、 
Google Appsスイートの 
情報共有管理ができる 
 「嘉悦大学の人」も可能 
 実用面・情報リテラシ教育双方で、 
「誰に何を見せていいのか」を 
利用者が意識しやすいのは重要
学生の連絡手段に関する考察 
 メーリングリストは実はあまり活用されない 
 要らないわけでもないらしい 
 LINE強い! 
 「大学のメールアドレス+ML」は、 
最低限の共通線として機能する
Q 
自組織内でのファイル交換に、 
何を最も使っていますか? 
 USBメモリ 
 メール添付 
 ファイルサーバ 
 DropboxやWebストレージ 
 Google Drive/Documents
ケース5: Driveの活用 
 学生はプロジェクト実践の中で、 
「情報を共有すること」の重要性に気づく 
 最初はメールで添付、USBでファイル交換→限界 
 ファイル共有の必要性に気づく→Driveの活用 
 パターン1: ファイル共有Webストレージとし 
て 
 オフライン同期可能なWebストレージ 
 ファイルサーバ的機能 
 グループワークをして、初めて利便性に気づく 
 パターン2: コラボレーション機能を活用する 
 Documents/Spreadsheet の即時共同編集機能
ファイル共有手段としての比較 
 即時共同編集機能によるコラボレーションは 
圧倒的に便利、慣れると非常に活用される 
 会議のログ取り、データ入力の共同作業、etc… 
 単なるファイル共有Webストレージとしては 
他のシステムもよく使われている 
 特にDropbox ユーザは多い 
 写真などはfacebook が使われる事も多い
他の利用ケース 
 Google+(SNS) 
 入学前教育で使ってみました 
 Forms 
 出席かねて課題を出してみています 
 YouTube 
 「ICTメディア」講義の他、割と利用 
 Calendar 
 職員組織のスケジュール共有/会議室予約
コラボレーション基盤として
Google Apps 機能概要まとめ 
 グループウェア・情報共有系の機能が 
一通りそろっている 
 似たようなサービス・ソフトは他にもアル 
 基本的に全てWebベース 
 これら全てが大学のアカウントで使える 
 マルチユーザ・マルチデバイスな用途・環境 
だと優位性がかなり出てくる 
 コラボレーションとコミュニケーション
コラボレーション基盤としての 
Google Apps 
 パーソナルなメールの送受信なら、 
個人のスマホで充分 
 大学のアカウントの意味は? 
 「絶対誰にでもコンタクトできる共通手段として 
のメールアカウント」としての価値 
 ID管理システムとしての側面 
 グループ管理と組み合わせるとより力を増す 
 組織としての大学の構成員同士が 
コラボレーションしやすい基盤整備が重要 
 「グループの適切な管理」を 
組み合わせることで、力を発揮する
ユーザとグループの管理 
 技術的にも導入・運用・活用の最大の課題は 
「ユーザ管理」と「グループ管理」 
 ここがどれぐらい作り込めるかで決まる 
 ユーザ・グループ管理・認証は 
OpenLDAPと連携管理 
 学内設置のLDAPサーバをマスターとして連動
ユーザ管理・認証 
オンプレミスサーバ 
OpenLDAP 
Linux 
サーバ 
radius 
LAN機 
器 
Samba 
Windows 
サーバ等 
OSSTech社 
ユニコーンIDマネージャ 
マスタデータ 
Google社サービス 
Google Apps 
Provisioning API
ユーザ管理・認証 
 学内のOpenLDAPサーバが基本 
 OSSTech社ユニコーンIDマネージャーで連携 
 http://www.osstech.co.jp/product/unicorn 
 パスワード変更時は、専用ページから同時に変更 
 Google Apps 側のユーザ管理は直接使わない 
 ユニコーンIDM経由でSlaveとして管理 
 現時点では教職員・学生の区別なく利用
取り組みの成果
ICT環境の改革: 目指したもの 
学生が、 
ICTを積極的に 
講義以外にも 
活用するような 
ICT利用環境
学生が日常的にPC・ネットを 
使うようになった 
http://blog.kaetsu-pr.net/ から117
Google Apps の利用拡大 
 導入時~: 他の機能も制限を設けず利用可 
 一部教員・学生による利用 
 積極的なサポートは行わないが、利用は止めない 
 2010年4月〜: グループ制御の導入 
 導入当初はGoogle グループ機能がなかった 
 別システムの簡易グループウェア→ カレンダー 
 別ドメインのサーバ→ グループ 
 アクセス制御に利用可能になった結果、 
他の機能(Formsなど)も利用シーンが拡大
ネットワーク利用の増加 
 嬉しい? 悲鳴 
 学生が学内でPCを良く使うようになった 
 帯域が足りなくなった 
 フレッツビジネス100Mbps → SINET4 1Gbps 
 場所により無線LANにつながりにくくなった 
 アンテナ増設 
 ログインポータルが重い→ 構成変更 
 レガシーな教室環境の維持経費が減った分 
より機動的な経費の利用が可能に
全体評価 
割と成功
「今の学生」のリテラシ的課題 
 ICT科目以外でICTを活用できていない 
 一般操作はできても、問題解決とつなげられない 
 大人や社会とのコミュニケーションに難あり 
 友人との携帯メールのような大人向けPCメール 
 コミュニケーションのモードを意識できない 
 説得力ある形で意見や議論を行えない 
 情報消費者であっても生産者になれない 
 ケータイとPCが切れてしまっている 
 本当にPCは必要か、必要なのはいつなのか
大事なこと 
 学生自身のPCとケータイを徹底的に利用 
 誰かの管理下ではなく、自分の手元で 
 どこでも・いつでも 
 コラボレーションのためにICTを利用する 
 なるべくオープンで 
大学以外でも使える環境を使った 
ICT利用環境を提供する
大事なこと 
 学生自身のPCとケータイを徹底的に利用 
 誰かの管理下ではなく、自分の手元で 
 どこでも・いつでも 
 コラボレーションのためにICTを利用する 
 なるべくオープンで 
大学以外でも使える環境を使った 
ICT利用環境を提供する
成功の要因 
 やりたい事ありきでの導入 
 なんとなくGoogle Apps ではない 
 要求を自分たちで明確にした上で導入 
 自分たちの運用能力とサービス内容を吟味 
 パートナーに恵まれた 
 OSSTech社の製品とサービスが本学向き 
 初期導入例: Google社からの細かくサポート 
 応用的な機能・高度な利用は後から導入 
 Google Appsのクセになれてから他の機能を利用
ご清聴ありがとうございました 
125 
お問い合わせ: 
嘉悦大学情報メディアセンター 
imc@kaetsu.ac.jp http://imc.kaetsu.ac.jp/ 
遠山緑生 
next@kaetsu.ac.jp http://nor.10yama.net/ 
Twitter: 10yama / facebook :名前
Google Apps について 
私が知っている二、三の事柄
良い点 
仕様が改善される 
機能が増える
裏返すと
困る点・不便な点 
仕様が変わる 
機能が終わる
困る: 一部サービスの終了 
 Personalized Start Page 
 iGoogle のGoogle Apps 版 
 一部Widgetを管理者側で固定できた 
 学内Webシステム各種へのリンク集提供 
 ニュース配信 
 「とりあえずポータル」に割と便利に使っていた 
 昨年度途中で提供終了 
 ポータル機能は別システムに移行 
 とりあえずリンク集は別に提供
ちょっと困る: 仕様が変わる 
 マルチアカウント切替機能対応への対応 
 一般のGmail・他のドメインのAppsアカウントとの 
共存機能 
 基本的には便利になるのだが、仕様が変わってしまう 
 あるタイミングでドメイン全体でenableする必要 
 Enableした画面をみないと理解しづらく、事前説明 
無理 
 「そろそろ強制的にEnableするよ」という時期が続い 
た 
 Enableすると戻れないので押すのが怖かった
ちょっと困る: 仕様が変わる 
 かなり頻繁にUIが変わるのでマニュアルが古くなる 
 利用ガイドの印刷配布を原則やめました 
 いつの間にかIE7/8での添付ファイル機能の仕様が 
変わっていた 
 容量Upなどの機能向上は有り難いが、 
いつから使えるようになるのかよく分からない 
 「いつ使えるようになるの」と聴かれても答えられない 
 グループの仕様が変わるようなので、ちょっと不安
対応策 
TIPS
基本対応方針 
 機能強化・利便性向上のメリットを重視する 
 仕様変更は代償としてある程度諦める 
 本当に大きい変更やサービス停止は 
数ヶ月前に事前告知があるので、 
期間内に対応する
対応策 
 管理者は、日常的に個人用Gmailも使ってお 
く 
 多くの新機能・新UIは先に個人用Gmailに導入 
 目立つ変更があった場合、情報を事前共有 
 実験用ドメインをGoogle Appsで別途確保 
 機能のenable/disableや切り替えが発生する場合、 
実験用ドメインで事前に試す
利用者への対応 
 様々な機能のうち「コア機能」とする 
ミニマムセットを決めて、サポートを頑張る 
 それ以外の機能の利用は止めないが、 
積極的には利用推奨もサポートもしない事を 
理解してもらう 
 協力的なベータテスターグループを確立する 
 教員+学生が望ましい 
 サービスが止まったり変更されても対応できる人
導入を 
決めるまで
Q: Google Apps でいいの? 
 信頼できるサービスなのか? 
 SaaSでセキュリティは問題ないの? 
 オンプレミスサービスでなくて大丈夫か? 
 無償サービスでいいのか? 
 結果的に高くつかない?
Q: Google Apps でいいの? 
 信頼できるサービスなのか? 
 SaaSでセキュリティは問題ないの? 
 オンプレミスサービスでなくて大丈夫か? 
 無償サービスでいいのか? 
 結果的に高くつかない?
信頼性・セキュリティについて 
 自分たちのオンプレミスサーバ運用能力よ 
り、Google社の方が運用能力は高いだろう 
 コストメリットも高い 
 サービス提供条件の変更などのリスクと、 
ベネフィットを比較し、Google Apps を選択 
 サービス内容・安定性ともに実際に向上 
 有り体に言えば、前のシステムよりマシ 
 いまどきのメール運用は小組織には難しすぎる
意志決定システム改善 
 以前: 単一SIer任せで、意志決定を放棄 
 Google Apps 導入を含むシステムリプレース 
の意志決定は、情報メディアセンター単独で 
は重かった 
 CIO+情報基盤会議の設立 
 意志決定手続きを明確化
Q: 結局ロックインされてない? 
 機能を使えば使うほど、Google Apps に依存 
 シングルSIer依存は脱したが、 
ベンダーロックインされている側面は否めない 
 常に「本当にこのままでいいのか」は疑う 
 同じサービスを他のシステムで実現できるか検討 
 特殊すぎる使い方はなるべく避ける 
 最終的にはリスク・ベネフィットの天秤 
 大事なのは時々ちゃぶ台ひっくり返す意思決定?
本当は改善したい事 
 学生・教職員がフラットに1ドメイン 
 時々不安 
 メールは問題が少ないが、グループ・カレンダー 
機能などのアクセス制御 
 教職員と学生を完全に分けるのも、 
緊密な連携のためには不便 
 教職員だけ有償機能も使いたい事がある 
 Positini のメールアーカイブ機能など
周辺環境 
 嬉しい? 悲鳴 
 学生が学内でPCを良く使うようになった 
 帯域が足りなくなった→ 増強 
 無線LANポータルログインが重い→ 構成変更
より使いやすいシステムの提供 
 新学部・大学院とも実社会との連携を重視 
 キャンパス外活動の増加 
 よりオープンで実社会に近いICT環境に 
 遠隔作業の積極的サポート 
 スマートフォンなどモビリティの 
積極的サポート 
 セキュリティ・安定性の強化
スマートフォンサポート 
 学生に使わせたい 
 PCのメール一週間に一回しか開きませーん 
とか言わせない 
 学生にスケジュール管理というものをさせたい 
 男子って手帳持ってないですよねなんだか 
 試しに入学手続き資料に「買うといいよ」と 
書いてみたけど…
他のシステムの構成 
 本当はいろいろクラウド化したい 
 特に3月以降、学内サーバ室管理がしたくない 
 限られたリソースで他にすべきことがあるんじゃ 
 汎用プロダクト 
 ファイルサーバーやWebサーバをやめたい 
 コストメリットが出せそう 
 大学専用プロダクト 
 教務システム・学生ポータル・図書館システム等 
 「日本の大学」というマーケットが半端?
今後の課題 
 専門性が高い/高額なソフトウェア・ハード 
ウェアの利用環境提供手法 
 レンタル? デスクトップ仮想化? 
 BYOD機器の多様化・傾向の変化への対応 
 ノートPC? タブレット? スマートフォン? 
 教職員業務用環境との整合性 
 より保守的な運用を行う必要のある領域 
 ネットワークセキュリティ向上と 
自由な利用との両立 
 各種規定・利用ポリシーとの整合性維持
Google Apps 導入の経緯
組織体制 
 情報メディアセンター 
 センター長(教員) 1名 
 情報システムグループ+図書グループ 
 情報システムグループ 
 専任職員2名 
 非常勤教員兼職員1名 
 派遣職員(一般事務) 2名 
 情報基盤会議 
 全学的な情報基盤の整備方針・意志決定 
 議長+ 各部署の代表から構成
前史
情報教育・利用環境を重視 
 1997年〜短大、ノートPC貸与 
 2001年〜経営経済学部設立e-Campus 
 ノートPC全員購入 
 「学ナビ」Webポータルを中心とした 
教務・事務運営 
 全学生へのメールアドレス付与 
 無線LANの全キャンパスへの配備(2001+2002) 
 学生のノートPCまでActive Directoryに登録 
 当時の文系短大・単科大としては割と積極的
情報教育・利用環境を重視 
 1997年〜短大、ノートPC貸与 
 2001年〜経営経済学部設立e-Campus 
 ノートPC全員購入 
 「学ナビ」Webポータルを中心とした 
教務・事務運営 
 全学生へのメールアドレス付与 
 無線LANの全キャンパスへの配備(2001+2002) 
 学生のノートPCまでActive Directoryに登録 
 当時の文系短大・単科大としては割と積極的
OSS+SaaS 
による 
システムリプレース
2007年に大規模リプレース 
 2007年3月: ネットワーク 
 基幹ネットワークスイッチ(Foundry Super X) 
 無線LANアクセスコントローラ(Aruba 6000) 
 2007年8月: サーバ 
 OSS+SaaS でWindows Server群を置き換え 
 認証・メール・Webファイルサーバ等 
 汎用サービスはほぼ全面的に置き換え 
 教務システム・学生ポータル・図書館OPAC以外
リプレース前の課題(1) 
 シングルSIerによるロックイン状態 
 システム構成を大学側で把握できていない 
 要求や環境の変化についていけない 
 Sier側もインターネットサーバ運用能力が低い 
 大学側の自主運用・問題解決能力不足
移行前後: 運用体制自体の改善 
移行前移行後 
 単一SIer 任せの 
情報基盤 
 問題発見・トラブル 
対処もお任せ 
 結果的にかなり 
高コスト 
 新サービスへの 
対応スピードが遅い 
 大学主導での 
システム構築・運用 
 適材適所の組み合せ 
 職員の専門性育成 
 低コスト化 
 新サービスの提供 
 学生・利用者の方を 
向いたサービス提供
要するに 
自分たちで 
何が必要なのかを 
ちゃんと理解して 
構築・運用しよう
リプレース前の課題(2) 
 特にメールサーバはかなり腐った状態 
 容量不足・不安定動作・SPAM問題 
 セキュリティパッチもろくに適応されていない 
 SMTPサーバがブラックリスト登録されている 
 学生に愛されない・バカにされるシステム
Google Apps の導入 
 メールサーバ更新が目的 
 国内大学で3番目の導入 
 半年前に導入した日本大学様にヒアリング 
 比較検討案 
 OSSによるオンプロミスでのサーバ構築 
 メールシステムをじ健全に保ち続ける運用体力は? 
 Google Apps 以上の利便性が提供できるか? 
 コストは? 無償のものを信頼していいのか? 
 他のWebメールシステム 
 当時、Google Apps と比較すべきシステムなし
導入プロセス 
 2007年7月: Google Apps 利用開始 
 2007年8月: 基幹サーバ群のリプレース 
 認証・ユーザ管理 
 旧: ActiveDirectory + SFU on Windows Server 
2000 
 新: Samba3 + OpenLDAP on Linux + Google 
Apps 
 2007年9月〜: 新メールシステムに移行 
 3ヶ月間、既存のメールサーバと平行運用 
 MXは旧メールサーバ、Google Apps に全転送 
 2008年1月〜: 単独運用化・旧サーバ停止
導入パートナー 
 パートナー 
 OSSTech社 
 http://www.osstech.co.jp/pr/2007-10-15 
 キヤノンマーケティングジャパン社 
 Google Japan からもレスポンス良い支援 
 初期導入事例のためか、メールで直接導入支援 
 7~9月の導入・システム更新作業時 
 導入後のヒアリング 
 Blogでの紹介・社長講演・ノベルティグッズ
導入紹介の記事 
 日経コンピュータの記事2007/11/12 
 特集「ここまできたSaaSの実力」 
 PC-Webzine 2007/11 
 Business Communication 2007 Vol.44 
 @IT 「情報システムを自分たちの手に取り戻せ」オー 
プンソースで情報システムを刷新した嘉悦大学 
 http://www.atmarkit.co.jp/flinux/jirei/kaetsu/kaetsu_jir 
ei01.htm 
 Google Japan Blog:嘉悦大学訪問記 
 http://googlejapan.blogspot.com/2007/11/blog-post_ 
26.html
導入時紹介記事 
 日経コンピュータ2007/12/24
導入紹介の取り上げられ方 
 「OSSとSaaSでソフトウェア購入費ゼロ!」 
 Google Apps は3番目の導入でした 
 日本大学、東京女子大学、嘉悦大学 
 副次的効果として大学の広報になりました
現在のICT基盤システムの構成 
 SaaS (Google Apps for Education Edition) 
 メール・カレンダー・グループetc… 
 オンプレミス(42Uラックx 2本強) 
 学内LAN機器 
 OSS on VMWare を主体としたサーバ群 
 認証サーバ・ファイルサーバ・学内用Webサーバ 
 パッケージソフトによるサーバ群 
 教務システム・学生用ポータル・図書館OPAC 
 外部VPS 
 公開用Webサーバ
その他のICT科目
科目目標1 – ICTスキルズ 
 1年生春学期終了時の学生を想像してください 
 他人に対して「自分の好きなモノ」を5分間、 
説得力ある形で説明できますか?
ICTスキルズ 
 プロセスを意識した 
他者に働きかける 
コミュニケーション 
 ゴール: → 
 ぺちゃくちゃKaetsu 
 5分のプレゼンテーションで 
自分の興味を伝える 
 利用ソフト: 
 メール(Gmail) 
 ネット検索 
 Microsoft Word 
 Microsoft PowerPoint
ICTスキルズ 
 自分の興味を説得力ある形で他者に伝える 
 情報の入力→出力のプロセスを繰り返し経験する 
 入力: 
 自己紹介や自分の興味トピック 
 関連資料をネットで探して引用 
 整理: 
 手法: PREP法(Point, Reason, Example, Point) 
 出力: 
 レポート 
 プレゼンテーション
ICTスキルズ講義構成 
第1回 
ガイダンス 
自己紹介ドキュメントの作成 
メールでの自己紹介 
第8回 
レポートの作成4 
レポートの作成 
第2回 
自己紹介ドキュメントの作成2 
1枚自己紹介スライドの作成 
第9回 
ぺちゃくちゃKaetsu 
スライドを作りはじめる 
第3回 
自己紹介ドキュメントの作成3 
PREPを用いた紹介ドキュメントの作成 
第10回 
ぺちゃくちゃKaetsu 2 
情報デザインとスライド作成 
第4回 
自己紹介ドキュメントの作成4 
紹介ドキュメントの発表 
第11回ぺちゃくちゃKaetsu 発表 
第5回 
レポートの作成 
自分に関する資料の検索 
第12回ぺちゃくちゃKaetsu 発表2 
第6回 
レポートの作成2 
キャッチコピー(キーセンテンス)を作る 
第7回 
レポートの作成3 
レポートの作成
ICTメディア 
 視覚によるコミュニケーション 
 ゴール: 
1ページ程度の視覚的なポスターと 
3分程度の動画コンテンツ 
 利用ソフト: 
 Adobe Photoshop Elements 
 Adobe Premier Elements 
 Picasa 
 YouTube
ICT環境・他の改善点
教室を変える 
 KALC(Kaetsu Active Learning Classroom) 
 BYOD機器によるコラボレーションを重視 
 マルチプロジェクタ+ 
ホワイトボードスクリーン 
 無線LANと電源
快適なインターネット利用環境 
 キャンパス中で快適に使える無線LAN整備 
 Aruba 6000 + 802.11 a/b/g/n 
 対外回線の強化 
 SINET4 1Gbps接続 
 次世代ファイヤーウォールの導入 
 自由度と安全性の両立 
→アプリケーション可視化によるモニタリング 
 PaloAlto Network PA-2050 
 携帯電話の屋内補助アンテナ整備
人的支援体制: Helpdesk 
 学生スタッフによるICT利用サポート窓口 
 ICT利用の幅が広がる 
 不定型の利用が増える 
 ついて来れない子もいる 
 →講義以外の形での 
フォローアップが大事 
 自分のノートPCは壊れる 
 自助的メンテナンスの補助 
 補助的機器の貸し出し 
写真:嘉悦大学ソーシャルマーケティングプロジェクトblogより 
http://blog.kaetsu-pr.net/archives/1183

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20130223 google apps+能動的教育とコミュニケーション-open

  • 1. 「能動的学習とコミュニケーション」 教育・研究コミュニケーション基盤 としての GOOGLE APPSの活用とその課題 武庫川女子大学情報教育研究センター学術講演会 情報コミュニケーション学会第10回全国大会 2013/02/23 嘉悦大学情報メディアセンター長遠山緑生
  • 2. 自己紹介 嘉悦大学経営経済学部准教授 情報メディアセンター長 遠山緑生 next@kaetsu.ac.jp, http://nor.10yama.jp/ Twitter:10yama, facebook: 名前で
  • 3. Agenda  嘉悦大学の概略  Google Apps の概要  ICTリテラシ教育の再考  ICTリテラシ教育と基盤の改革  Google Apps の利用ケース紹介  大学生活の基本ツールとしての電子メール  初年時ICTリテラシ教育での活用  プロジェクトベースの教育における活用  コラボレーション基盤としてのGoogle Apps  取り組みの成果
  • 4. Q:  Google Appsについて 1. Drive/Docs なども含めて自組織で使っている 2. Drive/Docs なども含めて個人で使っている 3. Gmail のみを自組織で使っている 4. Gmail のみを個人で使っている 5. 全く使っていない
  • 5. Q:  Google Appsについて主に興味があることは 1. 教育・講義など学生指導上の利用 2. 組織内グループウェアとしての利用 3. 導入・運営上の方針・技術的話題 4. 他のシステムとの組合せ 5. 他のサービスとの比較
  • 7. 嘉悦大学 1キャンパス 2学部 (+1研究科) 1600人 110周年/12年目
  • 8. 嘉悦大学の概略  所在地: 東京都小平市  ビジネス系教育の2学部  経営経済学部: 定員200  ビジネス創造学部: 定員200  定員400人(一学年) x 4 = 1600人  大学院(ビジネス創造研究科) 修士/博士課程
  • 9. 嘉悦大学の略歴  1903年(明治36年)に日本初の女子を対象と した商業学校として設立。 日本初の女性公認会計士を輩出。 1903年(明治36年) 1982年(昭和57年) 2001年(平成13年) 2012年(平成24年) 嘉悦孝により私立女子商業学校創立 嘉悦女子短期大学に改称 嘉悦大学経営経済学部開学 嘉悦女子短期大学を嘉悦大学短期大学部に改称 ビジネス創造学部・ビジネス創造研究科博士課程 開設
  • 10. 嘉悦大学のポジションまとめ  比較的小規模なビジネス系大学  経営/経済/会計/法学などを主とした科目構成  実用ビジネスリテラシとしてのICT教育を重視  偏差値は高くはない  商業高校出身者が比較的多い  大学院進学者は少なく、ほとんどが就職  ユーザ数総計約1,800人  学生総数: 約1,600人  専任教職員数: 約100人  非常勤教員数: 約100人
  • 11. 大学のポジションと ICT教育・環境の関係  大学の構成やポジションやミッションで ICT教育・環境への要請は変わる  ビジネス系か?理工系か?医学か?  少なくとも、SEを育てるのが主目的ではない  分野によっては、テンプレート的クラウド的サービス が使いにくい可能性(コンプライアンス的観点)  学部構成、キャンパス構成の複雑さ…  自大学のポジションとミッションを明確に  無闇に違う大学に憧れないのも大事そう
  • 13. Google Apps の代表的機能  Gmail (メールシステム)  容量潤沢、SPAM・ウィルス対策 優秀なWeb UI、検索性  Google Drive  旧Docs: Officeスイート+ フォーム機能  Webストレージ+ Dropboxに近い同期機能  Google Groups  メーリングリスト+アーカイブ+アクセス制御  Google Sites  簡易Webサイト機能  Google Calendar (スケジューラ)  その他: Google+,YouTube,Blogger 等利用可
  • 15. Sites: 簡易Webサイト作成  簡易CMSとして  教員間の資料共有や、 学生への資料配付用  Docs との組み合わせ  ある部署の教職員向け 資料配付用として  学生サークルの 簡易Webサイトとして
  • 16. Drive/Document  Webストレージ+いわゆるOffice系ソフト  Docs, Spreadsheet, Forms など  リアルタイムでオンラインファイル共有可能  「複数PCからの同時編集」が可能  Sites同様にアクセス制御ができるのが便利  Forms は便利  利用者IDが強制取得でき、簡易集計機能もある  簡易的なアンケートや調査などが簡単にできる  1年生向けのICT系講義でかなり積極的に利用
  • 18. Groups  メーリングリスト+各種サービスのACL対象 (アクセス・コントロール)  公式グループ  事務部門・教員委員会・全教職員  情報メディアセンターで用意  LDAPグループから自動同期  非公式グループ  強制Suffix (-g) を利用して区別  学生も含めて自由に作成可
  • 19. Calendar  いわゆるグループウェアのスケジューラ機能  グループのメーリングリストと連動  各部署単位や委員会単位でのスケジュール共有  いくつかの共有ROカレンダー: 学事日程など  リソース機能を使って会議室予約に利用 Web埋め込み機能を使った会議室の空き確認  学生に「スケジュール管理」を教える  実用的にプロジェクトのスケジュール管理
  • 21. 他のサービス・試験中のサービス  他のGoogleサービスも同アカウントで利用可  YouTube, Blogger など  最近試験中  Hangout: テレカンファレンス  Google+: SNS  とりあえずenableして試してみるポリシー
  • 22. 機能概要まとめ  グループウェア・情報共有系の機能が 一通りそろっている  似たようなサービス・ソフトは他にもアル  基本的に全てWebベース  これら全てが大学のアカウントで使える  マルチユーザ・マルチデバイスな用途・環境 だと優位性がかなり出てくる  コラボレーションとコミュニケーション
  • 24. Q:大学関係者にお聞きします Q1: 自大学のメールアドレスを、 学生はどれぐらい重要視していますか?  学生同士のやりとりに、自大学のアドレスが 使われていますか? Q2: 学生は「ICTリテラシの講義で学んだこと」を どれぐらいその講義以外で活用していますか? Q3: 大学内でPCやICT機器を日常的に学生が 使っていますか?
  • 25. ビジネス系大学における ICTリテラシ教育  学生はどうやったら「本気で仕事に」 ICTを活用できるようになるのか  大学に入ってきた学生が 「不得意だが必要」 なICTリテラシとは  初年次教育としてのICTリテラシ教育と そのためのICT環境基盤の再考
  • 26. 一般的な大学ICTリテラシ教育像  デスクトップPCが並んだパソコン教室  教室や学内LAN専用の各種サーバ・設定類  「パソコンの使い方」や「その資格」 を主目的とした必修講義
  • 29. 疑問: 今の学生に合っているのか?  疑問: いまどきの大学での 情報リテラシ教育って? 今時の学生さん達はデジタルネイティブ  高校の情報必修化、Wordぐらい普通に使える  ネットで楽しそうに遊んでいる  みんなケータイ大好き  ググってwikipediaでコピペ  教員よりネットがよく分かってる
  • 30. コンピュータ教室+ローカルサーバ  学生に愛されないシステム  低自由度: 学生のPCより使い勝手が悪い  閉鎖性:  学内LAN Only のファイルサーバなんて使わない  本学でのみ通用する「方言」的利用手順の不毛さ  UX(User eXperience):  学生は「世間のサービス」の品質基準で見るが、 学内サーバのクオリティはそれ以下 Web1.0以下のWebサイト  検索しても出てこない利用ノウハウ  誰も本気で使っていない環境
  • 31. [楽しくない] → 悪循環  使ってても楽しくない・愛せない  活用されない  教育的効果も低くなる  学校の環境を使って活動する気にならない  環境自体の存在価値が薄くなり、 より中途半端な扱いになる  新しいサービスの導入も遅れがち  保守運用コスト・Secureなサービス維持も大変
  • 32. 「コンピュータ教室」的環境を 必要とする状況  参加者のPCリテラシが水準以下かつ統一的で、 全体をStep-by-step で教える合理性がある  学生個人保有のPCより圧倒的に高性能な ワークステーションを必要とし、 適切に更新できる場合  導入や維持運営に高度な運用スキルが必要な 特殊なシステム/ソフトウェアを必要とする  閉じられた環境を使うための、制度的・ 組織的インセンティブがある場合
  • 33. 「コンピュータ教室」的環境を 必要とする状況  参加者のPCリテラシが水準以下かつ統一的で、 全体をStep-by-step で教える合理性があ  学生個人保有のPCより圧倒的に高性能な ワークステーションを必要とし、 適切に更新できる場合  導入や維持運営に高度な運用スキルが必要な 特殊なシステム/ソフトウェアを必要とする  閉じられた環境を使うための、制度的・ 組織的インセンティブがある場合
  • 34.
  • 35. 捨てたもの  デスクトップPCが並んだパソコン教室  大学特有の環境・設定をなるべく排除  「パソコンの使い方」や「その資格」を 主目的とした必修講義
  • 37. 新しいICT環境と講義  ノートPCを中心としたICT機器のBYOD  Google Apps などクラウドサービスの活用  講義内外でのコラボレーションを重視した ICTリテラシ教育
  • 39. 「今の学生」のリテラシ的課題  ICT科目以外でICTを活用できていない  一般操作はできても、問題解決とつなげられない  大人や社会とのコミュニケーションに難あり  友人との携帯メールのような大人向けPCメール  コミュニケーションのモードを意識できない  説得力ある形で意見や議論を行えない  情報消費者であっても生産者になれない  ケータイとPCが切れてしまっている  本当にPCは必要か、必要なのはいつなのか
  • 40. PISA2009「デジタル読解力調査」  参加19カ国・地域中  『デジタル読解力』の平均点は、上位(4位)に あり、習熟度の下位層(レベル1以下)の割合は 2番目に少ない。  マルチメディア作品の作成では、『自分で上 手にできる』、『誰かに手伝ってもらえばで きる』が参加国・地域の中で最も低い  表計算ソフトを使ったグラフの作成について は、OECD平均より低い水準 能動的なタスクにICTを使うのが苦手
  • 41. デジタルネイティブ世代を意識した ICT教育カリキュラム  コンピュータとネットワークを教えない ICT で教える  カリキュラム全体の目標  知的生産におけるICT活用リテラシの経験と習得  大人のコミュニケーションができるように  アカデミック・ビジネスリテラシとしての活用と 日常的なICT利用経験間のギャップを埋める  PCそのものの操作習得を目的としない  「能動的学習とコミュニケーション」が必要
  • 42. 大学ICT環境の目標と整備方針  目標「ICTで教える」  講義におけるICT活用と 日常のICT利用経験が 断絶しないような環境 ↓  学生が大学のICT環境を積極的に使うことを期待  整備方針  学生が自分のICT機器を有効に活用できる基盤  広く社会一般で利用されている ICTサービスを積極的に活用する
  • 43. ICT利用環境整備のポイント  SaaS(Google Apps) の積極活用  オープンな仕様、講義以外でも使う気になるUX  コラボレーションの土台になるサービス  BYOD (Bring Your Own Device)  学生自身のPCとケータイを徹底的に利用  誰かのものではなく、自分のものを  どこでも・いつでも  快適なインターネット利用環境  Active Learning のための教室整備  人的支援体制の整備
  • 44. 教室環境から変える  KALC(Kaetsu Active Learning Classroom)  BYOD機器によるコラボレーションを重視  マルチプロジェクタ+ ホワイトボードスクリーン  無線LANと電源
  • 45. Google Apps の役割  ICTの「C」を重視したリテラシ教育・実践の 基盤  コミュニケーション&コラボレーション  本質的な意味で「グループ」ウェア  「一人でレポート書いて終わり」を超えた、 知的作業のプロセスを形成する  どこでも・どのデバイスでも使える基盤  大学内にクローズ/大学外にオープンを両立  Up-to-date なUXの実現
  • 46. 「自分のノートPC」を基盤に  自分のものが一番愛せて、自由に使える  全員所有を義務とする  機種は仕様を満たせば自由  「斡旋」で8〜9割が入学時に購入  2012: Panasonic Let’s note CF-SX1  毎日持ってくる程度に軽く、バッテリーが持つ  簡易ビデオ編集程度に耐え、4年間使える性能  共同購入による価格的メリットが出る機種  使わざるを得ない環境づくり  1年の時は最低でも週2回必要な講義  学校からの連絡は原則Webとメール
  • 48. ICTリテラシ教育・環境改革: まとめ  カリキュラム・ICT環境と組み合わせた改革  「ICTで教える」  講義におけるICT活用と日常のICT利用経験が 断絶しないような環境  Google Apps は「銀の弾丸」ではない  教育プログラムと、ICT基盤整備の方向性に どう整合性を見いだすか  ビジネス系の学生は「5年後の社会」で 役立つリテラシが重要  現状から見たら多少ラディカルなぐらいが適切
  • 50. Google Appsの利用ケース  大学生活の基本ツールとしての電子メール  ケース0: Gmailの活用  初年時ICTリテラシ教育での活用  ケース1: 50%アンケート  ケース2: タイピングスコア分析  プロジェクトベースの教育における活用  ケース3: Groups の活用  ケース4: Calendar の活用  ケース5: Drive によるファイル・文書共有
  • 52. ケース0: Gmailの活用度合い  大学のメールアカウント、使われてますか?  移行前(〜2007)  容量制約・安定性欠如・トラブルetc…  学生は、無理に使わされる意味がわからない  「教職員・大学からの連絡はメールで行う」 といっても説得力がない使い勝手
  • 53. Gmail 導入の評価  旧システムに比べて非常に高評価  大容量・安定・SPAM対策・WebUI  運用コストは圧倒的に低下  移行時の多少のトラブルを差し引いても  学生にも定着・利用頻度も向上  ユーザのアクティベート率は100%  「学校のメールアドレス」を使うようになった  学生に愛される? 使われるシステム
  • 54. 54 確認: 嘉悦生は常にメール必読  「未読メール」は白地に太文字です  「既読メール」は薄い背景色がつきます (色はテーマによるけどね) 毎日全部読んで既読にすること! 特に新学期は大事な告知メールで来るからね!
  • 56. ビジネスリテラシとしてのメール  1年春  そもそもメールを読む習慣づけ  「携帯メール」からの移行を意識させる  Subjectをつける、名乗る、文面を考える  1年秋  検索・フィルタ・自動化ルールなどの機能  「一連の仕事プロセスの中で」どう メールが使われるのかを考える  課題実践の中でヒントとして提示
  • 57. 1年秋学期冒頭での課題例  メールチェックポリシーについて、 以下を説明してください  条件: 自分にとって重要なメールの例  例:「〜」というキーワードを含む  例:「x先生」からのメール  想定ストーリー  機能: 携帯でチェック、スター、ラベル、フィルタ…  各機能を、どういうタイミングでどのように 活用するか考える  具体的なメールの例を考えて、 「最初のメールチェック」から、 「そのメールに関連する仕事が全部終わるまで」 をストーリーにしてみてください 57
  • 59. ICT4科目  1年春: ICTスキルズ  プロセスを意識した 他者に働きかけるコミュニケーション  1年春: ICTツールズ  数の可視化によるコミュニケーション  1年秋: ICTメディア  視覚によるコミュニケーション  1年秋: ICTコモンズ  社会性を意識したコミュニケーション
  • 60. ICT4科目  1年春: ICTスキルズ  プロセスを意識した 他者に働きかけるコミュニケーション 1年春: ICTツールズ 数の可視化による コミュニケーション  1年秋: ICTメディア  視覚によるコミュニケーション  1年秋: ICTコモンズ  社会性を意識したコミュニケーション
  • 61. 科目目標1 – ICTツールズ  1年生春学期終了時の学生を想像してください  自分自身の「何らかの数量データ」を 一学期集めて グラフにして 説明できますか?
  • 62. ICTツールズ  数の可視化によるコミュニケーション  データに基づいた議論ツールとしてのICT  ゴール: →  利用ソフト:  Google Spreadsheet  Google Forms  Microsoft Excel  Microsoft Word  Excelを教えるのが目的ではない ~について ここでは、~について検討する。 ~について、~ということが分析 の結果分かった。 ~について検討するには、~と いうデータが必要である。 表グラフ 表1/図1からは、~であるという 結果が読み取れる。これは当 初の仮説を支持する/しない。ま た、~という事も分かった。
  • 65. ICTツールズの目標と課題  数量データの取り扱い/表計算の基本理解  「生活実感に基づく」「楽しい」データ分析  自分で作れるものとしての「表」や「グラフ」を 直感的理解を伴う形で伝えたい  統計手法としての正しさ以前のレベルで 身近な存在としての数量データを意識させたい  一般的でまともな統計データを使って教えると、 学生が感覚的について来ない  データ収集から、分析を言語化するまで 一連のプロセスを身近なデータで経験させる
  • 66. この目標に向けたツール  「自分達で簡単に数量を集められる」ツール  Google Spreadsheet + Forms の活用  集めたデータを簡単に分析できるツール  Google Spreadsheet + MS Excel  分析したデータを文章に表現するツール  MS Excel + MS Word
  • 67. ケース1: 50%アンケート  1年生最初の講義での課題  クラスの50%が該当する質問を考えて調査  作業の流れ  テーマを出す「ちょうど50%ずつの回答に割れそう」  質問の文章と回答方法を考える  例: 犬と猫なら、どちらが好き?  例: 朝ご飯食べた?食べてない?  Googleフォームで質問紙を作る  クラス内のメンバに回答を求める  メーリングリストにフォームのアドレスを送信する  Googleスプレッドシートで結果を確かめる
  • 68. 68 質問項目を記入する 1. アンケート テーマを記入 2. 質問内容を タイトルに記入 3. 質問の形式を 「ラジオボタン」に 4. 回答の選択肢 を二つ記入 7. 最後に 「保存」をクリック 6.質問例2は不要 削除してください 5. 質問が書けたら [完了]ボタンを押す
  • 69. 69 他の人のアンケートに答える  届いているメールを確認してみましょう  上部タブ「受信トレイ」か、 上部メニューの「メール」をクリック  受信トレイに他の人の アンケートが届いています  回答し[送信]ボタンを押す
  • 70. 70 集計する→結果発表!  回答一覧シートで  「フォーム」→  「回答の概要の表示」 を選択  または、 フォーム編集画面から  [回答を表示]→[概要]
  • 71. 71 いま、皆さんが体験したこと  調査、研究の一手法「仮説検証」 1. 仮説を立てる  「“〜”はクラスの50%である」が仮説 2. データを集める  質問文を考える  アンケートを取ってみる 3. データに基づいて、仮説を検証する  集計して、仮説がどの程度正しいか確かめる  仮説と異なった結果が得られても、 それは一つの成果
  • 72. 72 この課題の意味  大学での「学び」の基本  課題を自分で設定する  疑問を持つ・問題を考える・チャレンジを持つ  「なぜ〜なんだろう」  「どれぐらい〜なんだろう」  「〜をやってみよう」  課題を解くための情報を集める  調査する  資料を調べる・人に聞く  理解する  発見する  課題に答えを出す→次の課題へ を 支える ICT
  • 73. 科目目標1: ICTツールズ  例: 1学年400人が、毎週タイピング速度を 記録して1学期記録する  平均がどれぐらい上がると思いますか?
  • 74. 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 自分 クラス 学年
  • 75. ケース2: タイピングスコア分析  毎週一定時間のタイピング練習を行う  毎週、Google Spreadsheet にスコアを 記録する  自分と全1年生の週刊タイピングスコア推移が 集積する  データを使って、自分と集団の分析 データを使って、原因と結果を考える
  • 76. 自分自身のデータを使った分析  サンプルデータを自分自身で集める  コア: タイピング速度データの分析  毎週学年全員でタイピング速度入力  大量の実データに基づくデータ分析  基本的な分析・表/グラフ作成の理解  レポートとしてまとめる  ツール  Google Spreadsheet + Forms  MS Excel, Word
  • 77. ICTツールズ授業計画 内容 第1回 データを使った 自分分析 タッチタイピング練習:Mikatypeのインストールとタッチタイピング データ分析入門#1:50%アンケート 第2回 データ分析入門#2:○○%アンケート~AはBより○○%××だ~ 第3回表作成入門:オリジナル時間割をつくる。印刷する。 第4回データ分析入門#3:自分のコミュニケーション傾向(電話・メール・SNS) 第5回データ分析入門#4:自分のコミュニケーション傾向(表・グラフから語る) 第6回 データを使った 自分と集団の分析 データ分析基礎#1:タイピング速度の記録を集計する(自分と集団の比較) 第7回データ分析基礎#2:タイピング速度の比較分析(平均・最大値・最少値) 第8回データ分析基礎#3:タイピング速度の比較分析(自分と似た傾向の人を探す) 第9回データ分析基礎#3:タイピング速度の比較分析(表・グラフから予測する) 第10回 データを使って 原因と結果 を考えてみる データ分析応用#1:原因を探る(なぜ違いがあるのか) 第11回データ分析応用#2:原因を調べる(アンケート調査の設計と実施) 第12回データ分析応用#3:原因を調べる(アンケート調査の集計とグラフ化) 第13回データ分析応用#4:原因を調べる(クロス分析) 第14回データ分析応用#5:原因の考察(レポートのまとめ方) 第15回まとめ 最終課題レポート課題
  • 78. 78 タッチタイピング王速報! 講義回1分間入力速度平均最速 第1回87 248 第2回100 277 第3回109 261 第4回113 299 第5回117 309 第6回121 305 第7回126 319 第8回129 344 第9回133 328 総計 114(平均) 106(中央値) 344(最大値) b12xxxさん ホームポジショ ンできてます か? 最速王のほか、 「クラス賞」 「Mr.&Mrs、平均」 「Mr.&Mrs、中央値」 など が表彰されます。
  • 80. 80 最終編 データを使って原因と結果を考えてみる編 原因結果 「タイピング速度の速さ」 速い人・遅い人がいるタイピング速度の速 さの原因は なんだろう?
  • 81. 81 速い・遅いの原因を挙げよう  2~4人でグループワーク  速い/遅いの違いの原因となりそうな事を人数 x2個上げてみよう  原因例:  一週間あたりの練習時間  高校がPC教育に力を入れていたか否か  質問の選択方法を考える  ラジオボタン・チェックボックス  スケール/グリッド・連続数値  自由回答
  • 82. 82 最終レポート課題  主題:「タイピング速度のデータ分析」  一学期分のタイピング速度のデータと、 アンケート結果を元に分析する  学んできた内容を復習してレポートでまとめる  表・グラフを使い、考察を文章で説明する  以下の節から構成すること 1. 概要  このレポートに何を書いたのかを、読む人がすぐ理解できる ように、最初に一段落で分かりやすくまとめること。 2. タイピング速度の推移分析 3. タイピング速度と変化要因の関係分析 4. タイピング速度分析のまとめ
  • 83. 83 最終課題の目的 データを使って グラフと表で表現し 思考した結果を語る このタイプのコミュニケーションが できるようになったことをレポートで示す
  • 84. ケース1,2での活用例  ケース1: 50%アンケート  ケース2: タイピング速度分析  Google Forms + Spreadsheet  「生活実感に基づく」「楽しい」データ分析  ラピッド「調査/分析/検証」ツールセット  オンラインツールのリアルタイム性が重要  全学的な共通アカウントであっさり使える  他の選択肢もあり得るが、 プロセス全体の即時性・利用ハードルの低さ
  • 86. デジタルネイティブ世代を意識した ICT教育カリキュラム  コンピュータとネットワークを教えない ICT で教える  カリキュラム全体の目標  知的生産におけるICT活用リテラシの経験と習得  大人のコミュニケーションができるように  アカデミック・ビジネスリテラシとしての活用と 日常的なICT利用経験間のギャップを埋める  PCそのものの操作習得を目的としない  「能動的学習とコミュニケーション」が必要
  • 87. プロジェクトベース教育での活用  初年次段階から、グループワークや PBL(Project-based Learning) を多用  グループによるプロジェクト作業の基盤  教職員グループの仕事・学校運営インフラ としても活用  多用できる機能  Groups(メーリングリスト+アクセス制御)  Calendar(スケジューラ)  Drive(ファイル共有、ドキュメント共有)  Sites(簡易Webフォーム作成)
  • 88. ICT4科目  1年春: ICTスキルズ  プロセスを意識した 他者に働きかけるコミュニケーション  1年春: ICTツールズ  数の可視化によるコミュニケーション  1年秋: ICTメディア  視覚によるコミュニケーション  1年秋: ICTコモンズ  社会性を意識したコミュニケーション
  • 89. ICT4科目  1年春: ICTスキルズ  プロセスを意識した 他者に働きかけるコミュニケーション  1年春: ICTツールズ  数の可視化によるコミュニケーション  1年秋: ICTメディア  視覚によるコミュニケーション  1年秋: ICTコモンズ 社会性を意識したコミュニケーション
  • 90. 初年次教育で: ICTコモンズ  社会性を意識したコミュニケーション  ゴール: グループでのフィールドワークを経験 制作物をネットで公開・共有する  利用ソフト:  SNS (Twitter, facebook)  Google Sites, Blogger  Google Calendar  スマートフォンのカメラや各種機能  Office Suite 各種
  • 91. ICTコモンズ: 具体的内容  自分で取材してBlogに記事を 書いてみましょう  面白ニュースサイトやblog、 フリーペーパーの記事を想像してみましょう  例: @Nifty デイリーポータル  http://portal.nifty.com/  自分や仲間の記事を集めて、 フリーペーパーを作ってみましょう  来年の1年生が4月のガイダンスに読む事を想定 91
  • 92. ICTを活用した<共有>のため 1. 情報を収集・発見しよう  取材・フィールドワークで情報を集める  携帯電話・デジタルカメラの活用 2. 情報を整理し、まとめよう  集めた情報から新しい価値を見つける  編集の視点 3. 情報を共有しよう  オンライン/オフラインを通じた情報共有  公開・配布できる発信 92
  • 93. さらにプロジェクト実践の機会  2年生以降の科目におけるグループワーク  グループワークを中心としたゼミ  学友会活動(学園祭など)・サークル活動  「働ける大学」  HRC(Human Resource Center)  オープンキャンパススタッフ  SA/TA  ICT helpdesk、図書館学生スタッフ  大学の理念「実学」の実践
  • 95. ケース3: Calendarの活用  大学生になって一番失敗することの一つ: スケジュールが管理できない  「覚えきれない程の予定」を持つモノが初めて  中長期の作業分割とプランニングが必要な プロジェクトに参加するのが初めて  スケジュールがかち合って調整するのが初めて  Google Calendar が活用できる  PCでもスマホでも使える  メールアドレス・ML単位でカレンダー共有可
  • 96. 96 初年次科目:ICTコモンズでの スケジュール管理指導例  Blog記事の取材・調査内容と計画を考える  次々回の講義までに、必要な取材が 行われて、Blog記事が書いてある事  そのためにはどんな作業が必要か考える  必ず、何らかの「取材」を含むこと  歩き回って、記事に関連した「何か」物事を見つけて撮影  写真を撮る・メモを取る・実況する・場所を記録  インタビューする
  • 97. 97 ToDoを順番にリストアップ  本命案に必要な取材・調査の内容を考え、 作業を「ToDoリスト」に分割する  ToDo:やらなければいけないこと、忘れてはいけ ないことなどを一覧化したリスト  最初:今日残り時間約30分最初に手をつける事  最後:次々回講義まで- Blog記事を公開  なるべく具体的に必要作業を分割する  まずは所用時間・予定は空欄にして、内容を リストアップすること
  • 98. 98 ToDoの実行計画を立てる  ToDoの内容を「いつやるか」 実行計画を立てる  立てた計画の通り、本気で実行すること! 1. 各ToDo項目の所要時間を見積もる 2. いつやるか、予定を立てて日付を決める 3. 手帳・スケジューラ・カレンダーに書き写す 1. 自分の手帳・スケジュール管理方法が 決まってない人、変えてみたい人は、 Googleカレンダーを使ってみよう
  • 100. 実際にプロジェクトをやらせてみると  学生自身がいろいろ足りないことに気づく  連絡を取る方法を重層的にしないといけない  ホウレンソウの必要性に気づく  スケジュール管理・予定調整ができない  必要なファイルを誰かしか持っていない  作った成果をみんなでまとめる場所が必要  問題に気づいたときに 「これを使うといいよ」と言えるツールが Google Apps に揃っている
  • 101. ケース4: Groups (ML+ACL)  メーリングリスト+アーカイブ+アクセス制御  公式グループ  事務部門・教員委員会・全教職員  情報メディアセンターで用意  管理システムでLDAPグループから自動同期  半公式グループ  1年生のクラス、ゼミなど  非公式グループ  強制Suffix (-g) を利用して区別  学生も含めて自由に作成可
  • 102.
  • 103. アクセス制御  Google Apps 利用上 最大の利点の一つ  Groupsのグループ単位で、 Google Appsスイートの 情報共有管理ができる  「嘉悦大学の人」も可能  実用面・情報リテラシ教育双方で、 「誰に何を見せていいのか」を 利用者が意識しやすいのは重要
  • 104. 学生の連絡手段に関する考察  メーリングリストは実はあまり活用されない  要らないわけでもないらしい  LINE強い!  「大学のメールアドレス+ML」は、 最低限の共通線として機能する
  • 105. Q 自組織内でのファイル交換に、 何を最も使っていますか?  USBメモリ  メール添付  ファイルサーバ  DropboxやWebストレージ  Google Drive/Documents
  • 106. ケース5: Driveの活用  学生はプロジェクト実践の中で、 「情報を共有すること」の重要性に気づく  最初はメールで添付、USBでファイル交換→限界  ファイル共有の必要性に気づく→Driveの活用  パターン1: ファイル共有Webストレージとし て  オフライン同期可能なWebストレージ  ファイルサーバ的機能  グループワークをして、初めて利便性に気づく  パターン2: コラボレーション機能を活用する  Documents/Spreadsheet の即時共同編集機能
  • 107. ファイル共有手段としての比較  即時共同編集機能によるコラボレーションは 圧倒的に便利、慣れると非常に活用される  会議のログ取り、データ入力の共同作業、etc…  単なるファイル共有Webストレージとしては 他のシステムもよく使われている  特にDropbox ユーザは多い  写真などはfacebook が使われる事も多い
  • 108. 他の利用ケース  Google+(SNS)  入学前教育で使ってみました  Forms  出席かねて課題を出してみています  YouTube  「ICTメディア」講義の他、割と利用  Calendar  職員組織のスケジュール共有/会議室予約
  • 110. Google Apps 機能概要まとめ  グループウェア・情報共有系の機能が 一通りそろっている  似たようなサービス・ソフトは他にもアル  基本的に全てWebベース  これら全てが大学のアカウントで使える  マルチユーザ・マルチデバイスな用途・環境 だと優位性がかなり出てくる  コラボレーションとコミュニケーション
  • 111. コラボレーション基盤としての Google Apps  パーソナルなメールの送受信なら、 個人のスマホで充分  大学のアカウントの意味は?  「絶対誰にでもコンタクトできる共通手段として のメールアカウント」としての価値  ID管理システムとしての側面  グループ管理と組み合わせるとより力を増す  組織としての大学の構成員同士が コラボレーションしやすい基盤整備が重要  「グループの適切な管理」を 組み合わせることで、力を発揮する
  • 112. ユーザとグループの管理  技術的にも導入・運用・活用の最大の課題は 「ユーザ管理」と「グループ管理」  ここがどれぐらい作り込めるかで決まる  ユーザ・グループ管理・認証は OpenLDAPと連携管理  学内設置のLDAPサーバをマスターとして連動
  • 113. ユーザ管理・認証 オンプレミスサーバ OpenLDAP Linux サーバ radius LAN機 器 Samba Windows サーバ等 OSSTech社 ユニコーンIDマネージャ マスタデータ Google社サービス Google Apps Provisioning API
  • 114. ユーザ管理・認証  学内のOpenLDAPサーバが基本  OSSTech社ユニコーンIDマネージャーで連携  http://www.osstech.co.jp/product/unicorn  パスワード変更時は、専用ページから同時に変更  Google Apps 側のユーザ管理は直接使わない  ユニコーンIDM経由でSlaveとして管理  現時点では教職員・学生の区別なく利用
  • 116. ICT環境の改革: 目指したもの 学生が、 ICTを積極的に 講義以外にも 活用するような ICT利用環境
  • 118. Google Apps の利用拡大  導入時~: 他の機能も制限を設けず利用可  一部教員・学生による利用  積極的なサポートは行わないが、利用は止めない  2010年4月〜: グループ制御の導入  導入当初はGoogle グループ機能がなかった  別システムの簡易グループウェア→ カレンダー  別ドメインのサーバ→ グループ  アクセス制御に利用可能になった結果、 他の機能(Formsなど)も利用シーンが拡大
  • 119. ネットワーク利用の増加  嬉しい? 悲鳴  学生が学内でPCを良く使うようになった  帯域が足りなくなった  フレッツビジネス100Mbps → SINET4 1Gbps  場所により無線LANにつながりにくくなった  アンテナ増設  ログインポータルが重い→ 構成変更  レガシーな教室環境の維持経費が減った分 より機動的な経費の利用が可能に
  • 121. 「今の学生」のリテラシ的課題  ICT科目以外でICTを活用できていない  一般操作はできても、問題解決とつなげられない  大人や社会とのコミュニケーションに難あり  友人との携帯メールのような大人向けPCメール  コミュニケーションのモードを意識できない  説得力ある形で意見や議論を行えない  情報消費者であっても生産者になれない  ケータイとPCが切れてしまっている  本当にPCは必要か、必要なのはいつなのか
  • 122. 大事なこと  学生自身のPCとケータイを徹底的に利用  誰かの管理下ではなく、自分の手元で  どこでも・いつでも  コラボレーションのためにICTを利用する  なるべくオープンで 大学以外でも使える環境を使った ICT利用環境を提供する
  • 123. 大事なこと  学生自身のPCとケータイを徹底的に利用  誰かの管理下ではなく、自分の手元で  どこでも・いつでも  コラボレーションのためにICTを利用する  なるべくオープンで 大学以外でも使える環境を使った ICT利用環境を提供する
  • 124. 成功の要因  やりたい事ありきでの導入  なんとなくGoogle Apps ではない  要求を自分たちで明確にした上で導入  自分たちの運用能力とサービス内容を吟味  パートナーに恵まれた  OSSTech社の製品とサービスが本学向き  初期導入例: Google社からの細かくサポート  応用的な機能・高度な利用は後から導入  Google Appsのクセになれてから他の機能を利用
  • 125. ご清聴ありがとうございました 125 お問い合わせ: 嘉悦大学情報メディアセンター imc@kaetsu.ac.jp http://imc.kaetsu.ac.jp/ 遠山緑生 next@kaetsu.ac.jp http://nor.10yama.net/ Twitter: 10yama / facebook :名前
  • 126. Google Apps について 私が知っている二、三の事柄
  • 130. 困る: 一部サービスの終了  Personalized Start Page  iGoogle のGoogle Apps 版  一部Widgetを管理者側で固定できた  学内Webシステム各種へのリンク集提供  ニュース配信  「とりあえずポータル」に割と便利に使っていた  昨年度途中で提供終了  ポータル機能は別システムに移行  とりあえずリンク集は別に提供
  • 131. ちょっと困る: 仕様が変わる  マルチアカウント切替機能対応への対応  一般のGmail・他のドメインのAppsアカウントとの 共存機能  基本的には便利になるのだが、仕様が変わってしまう  あるタイミングでドメイン全体でenableする必要  Enableした画面をみないと理解しづらく、事前説明 無理  「そろそろ強制的にEnableするよ」という時期が続い た  Enableすると戻れないので押すのが怖かった
  • 132. ちょっと困る: 仕様が変わる  かなり頻繁にUIが変わるのでマニュアルが古くなる  利用ガイドの印刷配布を原則やめました  いつの間にかIE7/8での添付ファイル機能の仕様が 変わっていた  容量Upなどの機能向上は有り難いが、 いつから使えるようになるのかよく分からない  「いつ使えるようになるの」と聴かれても答えられない  グループの仕様が変わるようなので、ちょっと不安
  • 134. 基本対応方針  機能強化・利便性向上のメリットを重視する  仕様変更は代償としてある程度諦める  本当に大きい変更やサービス停止は 数ヶ月前に事前告知があるので、 期間内に対応する
  • 135. 対応策  管理者は、日常的に個人用Gmailも使ってお く  多くの新機能・新UIは先に個人用Gmailに導入  目立つ変更があった場合、情報を事前共有  実験用ドメインをGoogle Appsで別途確保  機能のenable/disableや切り替えが発生する場合、 実験用ドメインで事前に試す
  • 136. 利用者への対応  様々な機能のうち「コア機能」とする ミニマムセットを決めて、サポートを頑張る  それ以外の機能の利用は止めないが、 積極的には利用推奨もサポートもしない事を 理解してもらう  協力的なベータテスターグループを確立する  教員+学生が望ましい  サービスが止まったり変更されても対応できる人
  • 138. Q: Google Apps でいいの?  信頼できるサービスなのか?  SaaSでセキュリティは問題ないの?  オンプレミスサービスでなくて大丈夫か?  無償サービスでいいのか?  結果的に高くつかない?
  • 139. Q: Google Apps でいいの?  信頼できるサービスなのか?  SaaSでセキュリティは問題ないの?  オンプレミスサービスでなくて大丈夫か?  無償サービスでいいのか?  結果的に高くつかない?
  • 140. 信頼性・セキュリティについて  自分たちのオンプレミスサーバ運用能力よ り、Google社の方が運用能力は高いだろう  コストメリットも高い  サービス提供条件の変更などのリスクと、 ベネフィットを比較し、Google Apps を選択  サービス内容・安定性ともに実際に向上  有り体に言えば、前のシステムよりマシ  いまどきのメール運用は小組織には難しすぎる
  • 141. 意志決定システム改善  以前: 単一SIer任せで、意志決定を放棄  Google Apps 導入を含むシステムリプレース の意志決定は、情報メディアセンター単独で は重かった  CIO+情報基盤会議の設立  意志決定手続きを明確化
  • 142. Q: 結局ロックインされてない?  機能を使えば使うほど、Google Apps に依存  シングルSIer依存は脱したが、 ベンダーロックインされている側面は否めない  常に「本当にこのままでいいのか」は疑う  同じサービスを他のシステムで実現できるか検討  特殊すぎる使い方はなるべく避ける  最終的にはリスク・ベネフィットの天秤  大事なのは時々ちゃぶ台ひっくり返す意思決定?
  • 143. 本当は改善したい事  学生・教職員がフラットに1ドメイン  時々不安  メールは問題が少ないが、グループ・カレンダー 機能などのアクセス制御  教職員と学生を完全に分けるのも、 緊密な連携のためには不便  教職員だけ有償機能も使いたい事がある  Positini のメールアーカイブ機能など
  • 144. 周辺環境  嬉しい? 悲鳴  学生が学内でPCを良く使うようになった  帯域が足りなくなった→ 増強  無線LANポータルログインが重い→ 構成変更
  • 145. より使いやすいシステムの提供  新学部・大学院とも実社会との連携を重視  キャンパス外活動の増加  よりオープンで実社会に近いICT環境に  遠隔作業の積極的サポート  スマートフォンなどモビリティの 積極的サポート  セキュリティ・安定性の強化
  • 146. スマートフォンサポート  学生に使わせたい  PCのメール一週間に一回しか開きませーん とか言わせない  学生にスケジュール管理というものをさせたい  男子って手帳持ってないですよねなんだか  試しに入学手続き資料に「買うといいよ」と 書いてみたけど…
  • 147. 他のシステムの構成  本当はいろいろクラウド化したい  特に3月以降、学内サーバ室管理がしたくない  限られたリソースで他にすべきことがあるんじゃ  汎用プロダクト  ファイルサーバーやWebサーバをやめたい  コストメリットが出せそう  大学専用プロダクト  教務システム・学生ポータル・図書館システム等  「日本の大学」というマーケットが半端?
  • 148. 今後の課題  専門性が高い/高額なソフトウェア・ハード ウェアの利用環境提供手法  レンタル? デスクトップ仮想化?  BYOD機器の多様化・傾向の変化への対応  ノートPC? タブレット? スマートフォン?  教職員業務用環境との整合性  より保守的な運用を行う必要のある領域  ネットワークセキュリティ向上と 自由な利用との両立  各種規定・利用ポリシーとの整合性維持
  • 150. 組織体制  情報メディアセンター  センター長(教員) 1名  情報システムグループ+図書グループ  情報システムグループ  専任職員2名  非常勤教員兼職員1名  派遣職員(一般事務) 2名  情報基盤会議  全学的な情報基盤の整備方針・意志決定  議長+ 各部署の代表から構成
  • 151. 前史
  • 152. 情報教育・利用環境を重視  1997年〜短大、ノートPC貸与  2001年〜経営経済学部設立e-Campus  ノートPC全員購入  「学ナビ」Webポータルを中心とした 教務・事務運営  全学生へのメールアドレス付与  無線LANの全キャンパスへの配備(2001+2002)  学生のノートPCまでActive Directoryに登録  当時の文系短大・単科大としては割と積極的
  • 153. 情報教育・利用環境を重視  1997年〜短大、ノートPC貸与  2001年〜経営経済学部設立e-Campus  ノートPC全員購入  「学ナビ」Webポータルを中心とした 教務・事務運営  全学生へのメールアドレス付与  無線LANの全キャンパスへの配備(2001+2002)  学生のノートPCまでActive Directoryに登録  当時の文系短大・単科大としては割と積極的
  • 155. 2007年に大規模リプレース  2007年3月: ネットワーク  基幹ネットワークスイッチ(Foundry Super X)  無線LANアクセスコントローラ(Aruba 6000)  2007年8月: サーバ  OSS+SaaS でWindows Server群を置き換え  認証・メール・Webファイルサーバ等  汎用サービスはほぼ全面的に置き換え  教務システム・学生ポータル・図書館OPAC以外
  • 156. リプレース前の課題(1)  シングルSIerによるロックイン状態  システム構成を大学側で把握できていない  要求や環境の変化についていけない  Sier側もインターネットサーバ運用能力が低い  大学側の自主運用・問題解決能力不足
  • 157. 移行前後: 運用体制自体の改善 移行前移行後  単一SIer 任せの 情報基盤  問題発見・トラブル 対処もお任せ  結果的にかなり 高コスト  新サービスへの 対応スピードが遅い  大学主導での システム構築・運用  適材適所の組み合せ  職員の専門性育成  低コスト化  新サービスの提供  学生・利用者の方を 向いたサービス提供
  • 158. 要するに 自分たちで 何が必要なのかを ちゃんと理解して 構築・運用しよう
  • 159. リプレース前の課題(2)  特にメールサーバはかなり腐った状態  容量不足・不安定動作・SPAM問題  セキュリティパッチもろくに適応されていない  SMTPサーバがブラックリスト登録されている  学生に愛されない・バカにされるシステム
  • 160. Google Apps の導入  メールサーバ更新が目的  国内大学で3番目の導入  半年前に導入した日本大学様にヒアリング  比較検討案  OSSによるオンプロミスでのサーバ構築  メールシステムをじ健全に保ち続ける運用体力は?  Google Apps 以上の利便性が提供できるか?  コストは? 無償のものを信頼していいのか?  他のWebメールシステム  当時、Google Apps と比較すべきシステムなし
  • 161. 導入プロセス  2007年7月: Google Apps 利用開始  2007年8月: 基幹サーバ群のリプレース  認証・ユーザ管理  旧: ActiveDirectory + SFU on Windows Server 2000  新: Samba3 + OpenLDAP on Linux + Google Apps  2007年9月〜: 新メールシステムに移行  3ヶ月間、既存のメールサーバと平行運用  MXは旧メールサーバ、Google Apps に全転送  2008年1月〜: 単独運用化・旧サーバ停止
  • 162. 導入パートナー  パートナー  OSSTech社  http://www.osstech.co.jp/pr/2007-10-15  キヤノンマーケティングジャパン社  Google Japan からもレスポンス良い支援  初期導入事例のためか、メールで直接導入支援  7~9月の導入・システム更新作業時  導入後のヒアリング  Blogでの紹介・社長講演・ノベルティグッズ
  • 163. 導入紹介の記事  日経コンピュータの記事2007/11/12  特集「ここまできたSaaSの実力」  PC-Webzine 2007/11  Business Communication 2007 Vol.44  @IT 「情報システムを自分たちの手に取り戻せ」オー プンソースで情報システムを刷新した嘉悦大学  http://www.atmarkit.co.jp/flinux/jirei/kaetsu/kaetsu_jir ei01.htm  Google Japan Blog:嘉悦大学訪問記  http://googlejapan.blogspot.com/2007/11/blog-post_ 26.html
  • 165. 導入紹介の取り上げられ方  「OSSとSaaSでソフトウェア購入費ゼロ!」  Google Apps は3番目の導入でした  日本大学、東京女子大学、嘉悦大学  副次的効果として大学の広報になりました
  • 166. 現在のICT基盤システムの構成  SaaS (Google Apps for Education Edition)  メール・カレンダー・グループetc…  オンプレミス(42Uラックx 2本強)  学内LAN機器  OSS on VMWare を主体としたサーバ群  認証サーバ・ファイルサーバ・学内用Webサーバ  パッケージソフトによるサーバ群  教務システム・学生用ポータル・図書館OPAC  外部VPS  公開用Webサーバ
  • 168. 科目目標1 – ICTスキルズ  1年生春学期終了時の学生を想像してください  他人に対して「自分の好きなモノ」を5分間、 説得力ある形で説明できますか?
  • 169.
  • 170. ICTスキルズ  プロセスを意識した 他者に働きかける コミュニケーション  ゴール: →  ぺちゃくちゃKaetsu  5分のプレゼンテーションで 自分の興味を伝える  利用ソフト:  メール(Gmail)  ネット検索  Microsoft Word  Microsoft PowerPoint
  • 171. ICTスキルズ  自分の興味を説得力ある形で他者に伝える  情報の入力→出力のプロセスを繰り返し経験する  入力:  自己紹介や自分の興味トピック  関連資料をネットで探して引用  整理:  手法: PREP法(Point, Reason, Example, Point)  出力:  レポート  プレゼンテーション
  • 172. ICTスキルズ講義構成 第1回 ガイダンス 自己紹介ドキュメントの作成 メールでの自己紹介 第8回 レポートの作成4 レポートの作成 第2回 自己紹介ドキュメントの作成2 1枚自己紹介スライドの作成 第9回 ぺちゃくちゃKaetsu スライドを作りはじめる 第3回 自己紹介ドキュメントの作成3 PREPを用いた紹介ドキュメントの作成 第10回 ぺちゃくちゃKaetsu 2 情報デザインとスライド作成 第4回 自己紹介ドキュメントの作成4 紹介ドキュメントの発表 第11回ぺちゃくちゃKaetsu 発表 第5回 レポートの作成 自分に関する資料の検索 第12回ぺちゃくちゃKaetsu 発表2 第6回 レポートの作成2 キャッチコピー(キーセンテンス)を作る 第7回 レポートの作成3 レポートの作成
  • 173. ICTメディア  視覚によるコミュニケーション  ゴール: 1ページ程度の視覚的なポスターと 3分程度の動画コンテンツ  利用ソフト:  Adobe Photoshop Elements  Adobe Premier Elements  Picasa  YouTube
  • 175. 教室を変える  KALC(Kaetsu Active Learning Classroom)  BYOD機器によるコラボレーションを重視  マルチプロジェクタ+ ホワイトボードスクリーン  無線LANと電源
  • 176. 快適なインターネット利用環境  キャンパス中で快適に使える無線LAN整備  Aruba 6000 + 802.11 a/b/g/n  対外回線の強化  SINET4 1Gbps接続  次世代ファイヤーウォールの導入  自由度と安全性の両立 →アプリケーション可視化によるモニタリング  PaloAlto Network PA-2050  携帯電話の屋内補助アンテナ整備
  • 177. 人的支援体制: Helpdesk  学生スタッフによるICT利用サポート窓口  ICT利用の幅が広がる  不定型の利用が増える  ついて来れない子もいる  →講義以外の形での フォローアップが大事  自分のノートPCは壊れる  自助的メンテナンスの補助  補助的機器の貸し出し 写真:嘉悦大学ソーシャルマーケティングプロジェクトblogより http://blog.kaetsu-pr.net/archives/1183

Hinweis der Redaktion

  1. このスライドは適当に確認したら
  2. 数ページ程度の、自分の発見が明確に伝わるような文書を、数個のグラフと表、簡潔な文章を用いて構成する