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派生開発でDXの時代を生き残る
派生開発推進協議会
古畑 慶次
xddp@nifty.com
4th 長崎 Quality Development Gathering 2019年 10月 25日 於: CO-DEJIMA
派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
~「2025年の崖」 への処方箋 ~
All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019
All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019
4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA
派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
自己紹介 1 / 35
古畑 慶次 (こばた けいじ)
<所属> : (株) デンソー コアスキル開発部
- 博士 (数理情報学) / 産業カウンセラー(JAICO認定)
<業務> : 技術支援・指導、研修開発、講師
- 派生開発、要求開発、システム設計、プロセス設計の技術支援・指導
- 高度ソフトウェア専門技術者研修の企画、運営
- 産業カウンセラーとしてカウンセリングも行う
1988年 : 名古屋大学大学院 電子機械工学専攻修了
(株) デンソー 入社 研究開発部 配属
1990年 : 基礎研究所 ・・・ 音声認識、デジタル信号処理
1994年 : 通信技術部 ・・・ ソフトウェア設計 / ハードウェア設計
2002年 : ITS 技術部 ・・・ プロセス改善 / 現場支援
2004年 : デンソー技研センター 技術者育成、技術・現場指導
2015年 : 南山大学大学院 数理情報研究科 数理情報専攻 修了
2019年 : デンソー コアスキル開発部 <現在に至る>
<略歴>
携帯電話
PHS
ナビゲーション
CMM
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5ゲン主義 現場リーダーの心得 2 / 35
▪ 古畑 慶次 [著]
• 2018年4月20日 発刊
• 日科技連出版社
• 定価 2,268円(税込み)
▪ 主要目次
第1章 5ゲン主義の定義と理念
第2章 5ゲン主義の継承から再考へ
第3章 5ゲン主義の実践
第4章 管 理
第5章 問題解決
第6章 人材育成
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
デンソーにおける 人づくり、価値づくり、 ものづくり 3 / 35
▪ 今枝 誠・古畑 慶次 [著]
• 2013年9月26日 発刊
• 日科技連出版社
• 定価 2,592円(税込み)
▪ 主要目次
第1章 時代の大きな変化
第2章 日本流のものづくりの原動力
第3章 日本のものづくりの課題
第4章 人づくり
第5章 価値づくり
第6章 物づくり
第7章 デンソーにおける
ものづくり研修の実際
第8章 次世代への提言
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
▪ 第5回世界ソフトウェア品質会議(2011年@上海)
清水吉男氏 - XDDP、USDM、PFD の提唱者- 4 / 35
筆者 (左) と 清水吉男氏 (右)
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5WCSQ (第5回世界ソフトウェア品質会議)
“ Best Paper award”(最優秀論文賞)
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Process Improvement using XDDP
- Application of XDDP to the Car Navigation System -
Keiji Kobata, Eiji Nakai, Takahiro Tsuda
5WCSQ Best Paper award
出典:http://affordd.jp/info_5wcsq.shtml
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本日 お伝えしたいこと
▪ DXレポートのポイント
• 日本のソフトウェア産業に向けた警鐘
▪ 派生開発技術の概要
• 派生開発推進協議会 (AFFORDD)
• XDDP、 USDM、PFD の エッセンス
▪ DX実現に向けた施策
• 派生開発からのアプローチ
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
Agenda
1.DXレポートの警鐘
2.派生開発技術
3.「2025年の崖」への処方箋
4.まとめ
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1. DXレポートの警鐘
▪ DXレポート
▪ DX: Digital Transformation
▪ 2025年の崖 ーDXレポートの警鐘-
▪ 基幹システム / 組込みシステムの問題
▪ DXの実現に向けて
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1.1 DXレポート
▪ DXレポートとは?
• 経産省が2018年にまとめた調査レポート
✓ DXレポート ~ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開~
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研究会とWGの
検討結果のまとめ
出典: DXレポート ~ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開~(サマリー)、経産省、2018.9.7
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1.2 DX:Digital Transformation
▪ デジタル・トランスフォーメーション(DX)
• DXとは?[DXレポート]
✓ 企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム
(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、
ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しい
ビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで
価値を創出し、競争上の優位性を確立すること
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英語圏では
「Trans」を X と
省略して表記する
• 2004年 エリック・ストルターマン教授が提唱(ウメオ大学@スウェーデン)
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に
変化させる」という概念
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
1.3 DX:Digital Transformation
▪ デジタル・トランスフォーメーション(DX)
• DXとは?[DXレポート]
✓ 企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム
(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、
ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しい
ビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで
価値を創出し、競争上の優位性を確立すること
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出典: データ主導社会へ、総務省、http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/pdf/n1000000.pdf
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
1.4 2025年の崖 ー DXレポートの指摘 ー
▪ 「2025年の崖」とは?
• 経営者はDXの必要性を理解しているが実現方法が課題
• 課題を克服できなければ 2025年以降 多大な経済損失が生じる
▪ 時代の潮流: 現在~2025年
12 / 35
最大12兆円/年
(現在の3倍)
・主流は新たな
デジタルサービス
ー IT基盤の発展
ー 新技術の実用化
・SAP/ERP
世界:40,000 社以上
日本: 2,000 社以上
※ カスタマイズしたものには
対応しない
・基幹システムの老朽化
による運用コストの増大
クラウド
モバイル
現在 (2019年~) 2025年
従来IT 9 6
デジタル 1 4
新技術
SAP/ERP
20% 60%
市
場
技
術
基幹システム
(21年以上)
・5Gの浸透
・自動運転
・AIの活用
デジタル
サービス
サポート
終了
・Win7/Server2008
・Win8.1
・Win Server2012
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4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA
派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
▪ 特徴 ー 従来のITシステムの違い ー
• 人と人をシームレスにつなぐ
✓ End to End
– 人を介在しないで
結びつける
• 予測可能なシステム
✓ 機械学習、AI ・・・
– 例)Uber
1.5 DXの基盤システム 13 / 35
サービ
ス
AI
DB
edge
edge
インターネット
(クラウド)
Device
Device
Device
アプリケー
ション
Device
従来のIT
・ 人の作業の置き換え
・ 精度・効率の向上
ビッグデータ
アナリティクス
クラウド
モバイル
ソーシャル
技術
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
▪ システムの老朽化
• 複雑化・ブラックスボックス化
✓ イノベーション(デジタル・サービス)につながらない
• 部門や組織で分断・サイロ化
✓ 全社横断的なデータ活用ができない
既存システムが
大きな負債に!
1.6 基幹システムの問題 14 / 35
既存システムの改修や保守が中心
(現状システムの保守・運用:80%)
システムの維持・
管理の高額化
IT人材の不足
・2015年: 1万人
・2025年:43万人
デジタル技術
導入の遅れ
(デジタル競争の敗者に)
IT市場の成長率
グローバル市場: 5.0%
日本 : 1.1%
既存システム の技術負債 が企業の存亡を左右する
過剰なカスタマイズ
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
▪ DXレポートの警鐘
• 事業部門ごとに既存システム(製品)を構築
• 横断的なデータ活用ができない
• 複雑化、ブラックボックス化 (人材、コスト)
• 多重下請け構造:下請け企業にノウハウ蓄積
• 有識者の退職等によるノウハウ喪失
▪ 組込みシステム開発
1.7 組込みシステムの問題
システム開発
が困難に
IoT(CPS)に対応
デバイスの高性能化
(CPU/メモリ)
通信の高速化
(5G)
クラウドの活用
新製品の開発力低下
組込み開発も
状況は全く同じ
(競争力の低下)
既存システムの技術負債 が組込み開発の問題
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1.8 DX の実現に向けて
▪ DX実現の課題 ~現場視点~
(1) 開発基盤強化
• 既存システムの刷新
✓ 複雑化・ブラックボックス化 への対応
• デジタルテクノロジーの開発
✓ AI、機械学習、クラウド、モバイル
(2) 人材育成
• 開発基盤強化に貢献できる技術者
✓ ビジネスモデルデザイン
✓ アジャイル開発/DevOps
✓ IoTシステム
✓ モデル化技術(抽象化)、要求工学、アーキテクチャ工学 [継続的に活用できる技術]
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✓ デザイン思考/UX/要求工学
✓ IoT、AI、機械学習
✓ クラウド/エッジコンピューティング
新技術の開発
既存システム
①見える化 ②再構築
既存システムの刷新と人材のスキルシフト(育成) が課題
技術負債
<現場の課題>
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
2. 派生開発技術
▪ 派生開発推進協議会
▪ 派生開発を支える技術
▪ XDDP / USDM / PFD
▪ XDDP の効果
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2.1 派生開発推進協議会 18 / 35
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2.2 設立趣旨:派生開発推進協議会 (AFFORDD)
▪ 派生開発推進協議会
• 今日の開発の殆どを占める派生開発が効果的に行なわれる技術の開発や普及、
更にはそれによって得られた「余裕」により、新たな技術の獲得や革新が進む
状態を作れるよう後押しすることを目的に設立された非営利団体
▪ 設立趣意
• 派生開発のトラブルは日本の産業を揺るがしている
✓ 手戻り作業(費用・工数)の増大
✓ 技術者の疲弊 = 社会問題
✓ 新しいビジネス展開、 新技術獲得への支障
• すべての派生開発が対象
✓ 組込みシステム、 パッケージソフト、制御系ソフト、基幹システム
• 目指すべき姿
✓ 派生開発の大幅な改善による新技術の獲得、システムの刷新
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既存システムの
改修・保守
既存システムの複雑化
ブラックボックス化
新たなデジタル
サービス
導入の遅れ
「XDDP」「USDM」「PFD」
などの派生開発技術
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
2.3 設立趣旨:派生開発推進協議会 (AFFORDD)
▪ 派生開発推進協議会
• 今日の開発の殆どを占める派生開発が効果的に行なわれる技術の開発や普及、
更にはそれによって得られた「余裕」により、新たな技術の獲得や革新が進む
状態を作れるよう後押しすることを目的に設立された非営利団体
▪ 設立趣意
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DXの実現に向けて
ソフトウェア・システムの老朽化に対応し、
デジタル変革を後押しする
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
2.4 派生開発を支える技術
▪ XDDP トライアングル
• USDM (Universal Specification Describing Manner)
‒ 要求 を適切に表現し、必要な仕様を引き出す表記法
‒ 要求と仕様を階層関係の中で捉え、仕様が漏れにくい構成
• PFD (Process Flow Diagram)
‒ 合理的な “成果物とプロセスの連鎖” を設計する技術
‒ 開発途中の変化に対して、「別案」のプロセスを考え出すツール
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XDDP
PFDUSDM
派生開発向けプロセス
プロセス設計技術
要求開発
仕様化技術
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2.5 XDDP:eXtreme Derivative Development Process
▪ XDDP とは?
• 派生開発の要求に合った開発プロセス
✓ 清水吉男氏(システムクリエイツ)が提案
▪ 合理的なプロセス
• 2つの独立したプロセス
✓ 「変更」 と 「追加」 のプロセス
• 品質 と 生産性 を追求したプロセス
✓ 差分情報に基づいた開発
✓ ムダの徹底排除 : Just in Time (TPS)
– 「必要なものを」「必要なとき」「必要なだけ」
• 部分理解を成果物とレビューでカバー
✓ 担当者の「思い込み」と「勘違い」は前提
22 / 35
派生元の
ソースコード
変更
変更
削除
追加
機能追加を
受け入れるための
“変更 ”
技術評論社 (2007)
清水吉男 著
「派生開発」を
成功させる
プロセス改善の
技術と極意
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2.6 従来手法との比較 23 / 35
< 従来の派生開発 >
要求
仕様書
設計書
追加機能
<要件定義>
<設計>
<実装>
< XDDP >
変更
設計書
追加機能
要求仕様書
変更要求
仕様書
+TM(*)
変更
(追加・変更・削除)
設計書
追加機能
ソースコード
要 求
TM(*) : トレーサビリティ・マトリックス
要 求
変更
(追加・変更・削除)
<追加> <変更>
ソースコード
新規開発
崩し
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2.7 USDM: Universal Specification Describing Manner
▪ USDM とは?
• 要求を仕様化する方法
✓ 清水吉男氏(システムクリエイツ)が提案
▪ USDMの構成
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技術評論社 (2005)
清水吉男 著
要求を
仕様化する技術
表現する技術
Req.1
理由
説明
仕様
仕様
<グループ C>
Req.1-2-1
Req.1-2-2
要求
説明
Req.1-2
理由
<グループ A>
<グループ B>
要求
<グループ D>
Req.1-1-1
Req.1-1-2
Req.1-1-3
Req.1-1-4
Req.1-2-3
Req.1-2-4
<Group 2>
要求
説明
Req.1-1
理由
<Group 1>
▪ 要求と仕様を構造化
• 要求と仕様を階層構造で表現
✓ 要求:最終的に実施すること
✓ 仕様:具体的なやり方
▪ 要求に理由を記載
• 要求の理解、要求の範囲の特定
必要な仕様の導出を支援する
要求
仕様
仕様
・ピラミッド構造
・MECE
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派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~
2.8 PFD: Process Flow Diagram
▪ PFD とは?
• 有効な作業 (プロセス)と成果物の連鎖 (関係) を表現したもの
✓ PFD = ダイアグラム + 成果物定義書 + プロセス定義書
▪ プロセス・フロー・ダイアグラム
• 現状のプロセスを “見える化” する [As-is]
• プロセスを設計する [To-be]
25 / 35
プロセス番号 作成日
担当者
プロセス名
入力情報
出力情報
作業内容
プロセス実施条件:
担当者:
プロセス終了判定:
必要スキル:
作業内容:
成果物名 作成日
成果物の目的
編集方針
成果物の構成と簡単内容
<ダイアグラム> <成果物定義書> <プロセス定義書>
更新
変換
プロセス
D04
入力物3
D07
入力物8
D10
成果物6
変換
プロセス
D12
成果物7
D02
入力物1
検証
プロセス
変換
プロセス
D14
成果物9
D03
入力物2
D005
入力物5
レビュー
記録
プロセスを
シミュレーションする
・ ムダの見える化
・ 合理性の確保
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2.9 XDDP の効果
• 開発リソースの比較
✓ テストで不具合を摘出
✓ 設計、コーディング、テストを
繰り返すことで品質を確保
✓ 上流に重点を置いた開発
✓ コーディングは、ほぼ1回で完了
26 / 35
<従来のプロセス> < XDDP >
第1週 第2週 第3週 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週
工数
第1週 第2週 第3週 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週
工数
第
1
第
2
第
3
第
4
第
5
第
6
第
7
第
8
man-hour
テスト
テスト設計レビュー
テスト設計
コードレビュー
コーディング
設計レビュー
設計
XDDP は 派生開発の有効なソリューションである
テストにより品質確保 適切な仕様化により後戻りなし
にしさんの発言:「XDDPは巻き込み型の技術」 27 / 35
3.「2025年の崖」 への処方箋
▪ 派生開発からのアプローチ
▪ DXを派生開発で克服する
▪ 既存システムの刷新
▪ システム再構築のシナリオ
28 / 35
▪ DX実現の課題
• 既存システムの刷新(見える化・再構築) ・人材の育成(スキルシフト)
▪ 派生開発技術の活用
3.1 派生開発からのアプローチ 29 / 35
基幹システム
組込みシステム 見える化 再構築
従来の改修・保守
派生開発技術
(XDDP/USDM/PFD)
システムの老朽化
への対応
リソースの確保
デジタル変革
の後押し 新技術の開発
ビジネスモデルデザイン
クラウド
機械学習
AI
クラウド/エッジコンピューティング
IoTシステム
アジャイル開発
DevOps
デザイン思考
刷新後の
システム
設立趣意(派生開発推進協議会)
サイロ化
複雑化
ブラック
ボックス化
部門・組織で分断
既存システムの刷新
人材の育成
人材の育成
見える化 再構築 新技術の開発
XDDP ○ ◎ -
USDM ○ ◎ ●
PFD - ◎ ●
既存システムの刷新
3.2 DXを派生開発で克服する
▪ DXにおける派生開発技術
30 / 35
“スペックアウト”
で設計情報を
見える化する
XDDP、USDM、PFD は DX を促進する有効な技術である
既存システムの要求仕様を
USDMで見える化する
・機能要求(振る舞い)
・非機能要求(性能他)
従来の改修・保守の作業
(派生開発) を通して、
システムの再構築を図る
・XDDP : 派生開発プロセス
・USDM: 変更/追加仕様
・PFD : 開発プロセス
USDM: 仕様化を支援
・ 新しいサービス
・ システム(クラウド、IoT)
PFD : プロセス設計に活用
・ 業務プロセス
・ サービスのプロセス
可視化
モデル化
3.3 既存システムの刷新
▪ 改修・保守と 再構築 の両立
• 改修・保守 の開発に XDDP を導入
• 再構築 を 改修の 「変更要求」 として捉える
31 / 35
競
争
力
XDDP
の導入
改修・保守(派生開発) 再構築
XDDP
開発方法
従来の方法
改修・保守の要求
再構築の要求
再構築後の
アーキテクチャ
<開発案件>
変更要求
・ 複雑化
・ ブラックボックス化
・ サイロ化
解消
XDDP (派生開発技術)
の徹底活用
3.4 再構築のシナリオ (1)
▪ 改修・保守の中で段階的な再構築を進める
• 派生開発を “再構築を指向した開発” に切り替える
32 / 35
① 改修・保守の成果物
の徹底活用
理
解
の
範
囲
改修・保守 + 再構築 (派生開発)
再構築
部分理解
全体理解
XDDP
アーキテクチャ再構築 変更要求
変更
要求
変更
要求 ③ アーキテクチャ
設計技術の獲得
② 再構築に向けた
リファクタリング
3.5 再構築のシナリオ (2)
▪ 改修・保守の成果物を再構築に活用する
• XDDPの成果物 から 新サービスに対応したアーキテクチャ設計書を作成
✓ アーキテクチャの設計技術、知識、情報も重要
33 / 35
XDDP で
改修・保守
に対応する
ソース
ファイル
アーキテクチャ
設計書
変更/ 追加
要求書
アーキ
テクチャを
開発する
関係資料
変更要求
仕様書
+TM
スペック
アウト資料
変更
設計書
追加機能
要求
仕様書
アーキ
テクチャの
設計技術
アーキ
テクチャの
知識/情報
機能
仕様書* 設計書*
機能
仕様書* 設計書*
改修・保守
(XDDP)
再構築
アーキテクチャ再構築
新デジタル
サービス
への要求
3.6 再構築の取り組み 34 / 35
要求
仕様書
設計書
① XDDP の成果物の活用
– 変更要求仕様書/追加機能要求仕様書
– 変更設計書、スペックアウト資料
– TM:再利用資産 (共通性) の検討
② 再構築に向けたリァクタリング
– リファクタリング → 変更要求
③ アーキテクチャ設計技術の獲得
– XDDP で工数を確保
→ アーキテクチャを検討
– 派生開発 → 新規開発ベカラズ集
ソース
コード
アーキテクャ
設計書
再
構
築
(
ア
ー
キ
テ
ク
チ
ャ
の
再
構
築
)新規開発
ベカラズ集
ソース
コード
改修・保守
4. まとめ
▪ DXレポート
• DXを実現しなければ多大な経済損失が生じる
• 新たなデジタル・サービスへ向けた基幹システムの刷新が必要
▪ 派生開発技術
• XDDP / USDM / PFD
✓ XDDP:派生開発プロセス / USDM:仕様化 / PFD:プロセス設計
• 派生開発推進協議会はDXレポートと同じ問題意識で設立
▪ 「2025年の崖」への処方箋
• 既存システムを派生開発技術を使って刷新し人材を育てる
• 再構築はXDDPを使って 改修・保守と同時に進める
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  • 3. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 5ゲン主義 現場リーダーの心得 2 / 35 ▪ 古畑 慶次 [著] • 2018年4月20日 発刊 • 日科技連出版社 • 定価 2,268円(税込み) ▪ 主要目次 第1章 5ゲン主義の定義と理念 第2章 5ゲン主義の継承から再考へ 第3章 5ゲン主義の実践 第4章 管 理 第5章 問題解決 第6章 人材育成
  • 4. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ デンソーにおける 人づくり、価値づくり、 ものづくり 3 / 35 ▪ 今枝 誠・古畑 慶次 [著] • 2013年9月26日 発刊 • 日科技連出版社 • 定価 2,592円(税込み) ▪ 主要目次 第1章 時代の大きな変化 第2章 日本流のものづくりの原動力 第3章 日本のものづくりの課題 第4章 人づくり 第5章 価値づくり 第6章 物づくり 第7章 デンソーにおける ものづくり研修の実際 第8章 次世代への提言
  • 5. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ ▪ 第5回世界ソフトウェア品質会議(2011年@上海) 清水吉男氏 - XDDP、USDM、PFD の提唱者- 4 / 35 筆者 (左) と 清水吉男氏 (右)
  • 6. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 5WCSQ (第5回世界ソフトウェア品質会議) “ Best Paper award”(最優秀論文賞) 5 / 35 Process Improvement using XDDP - Application of XDDP to the Car Navigation System - Keiji Kobata, Eiji Nakai, Takahiro Tsuda 5WCSQ Best Paper award 出典:http://affordd.jp/info_5wcsq.shtml
  • 7. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 本日 お伝えしたいこと ▪ DXレポートのポイント • 日本のソフトウェア産業に向けた警鐘 ▪ 派生開発技術の概要 • 派生開発推進協議会 (AFFORDD) • XDDP、 USDM、PFD の エッセンス ▪ DX実現に向けた施策 • 派生開発からのアプローチ 6 / 35
  • 8. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ Agenda 1.DXレポートの警鐘 2.派生開発技術 3.「2025年の崖」への処方箋 4.まとめ 7 / 35
  • 9. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 1. DXレポートの警鐘 ▪ DXレポート ▪ DX: Digital Transformation ▪ 2025年の崖 ーDXレポートの警鐘- ▪ 基幹システム / 組込みシステムの問題 ▪ DXの実現に向けて 8 / 35
  • 10. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 1.1 DXレポート ▪ DXレポートとは? • 経産省が2018年にまとめた調査レポート ✓ DXレポート ~ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開~ 9 / 35 研究会とWGの 検討結果のまとめ 出典: DXレポート ~ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開~(サマリー)、経産省、2018.9.7
  • 11. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 1.2 DX:Digital Transformation ▪ デジタル・トランスフォーメーション(DX) • DXとは?[DXレポート] ✓ 企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム (組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、 ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しい ビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで 価値を創出し、競争上の優位性を確立すること 10 / 35 英語圏では 「Trans」を X と 省略して表記する • 2004年 エリック・ストルターマン教授が提唱(ウメオ大学@スウェーデン) 「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に 変化させる」という概念
  • 12. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 1.3 DX:Digital Transformation ▪ デジタル・トランスフォーメーション(DX) • DXとは?[DXレポート] ✓ 企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム (組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、 ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しい ビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで 価値を創出し、競争上の優位性を確立すること 11 / 35 出典: データ主導社会へ、総務省、http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/pdf/n1000000.pdf
  • 13. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 1.4 2025年の崖 ー DXレポートの指摘 ー ▪ 「2025年の崖」とは? • 経営者はDXの必要性を理解しているが実現方法が課題 • 課題を克服できなければ 2025年以降 多大な経済損失が生じる ▪ 時代の潮流: 現在~2025年 12 / 35 最大12兆円/年 (現在の3倍) ・主流は新たな デジタルサービス ー IT基盤の発展 ー 新技術の実用化 ・SAP/ERP 世界:40,000 社以上 日本: 2,000 社以上 ※ カスタマイズしたものには 対応しない ・基幹システムの老朽化 による運用コストの増大 クラウド モバイル 現在 (2019年~) 2025年 従来IT 9 6 デジタル 1 4 新技術 SAP/ERP 20% 60% 市 場 技 術 基幹システム (21年以上) ・5Gの浸透 ・自動運転 ・AIの活用 デジタル サービス サポート 終了 ・Win7/Server2008 ・Win8.1 ・Win Server2012
  • 14. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ ▪ 特徴 ー 従来のITシステムの違い ー • 人と人をシームレスにつなぐ ✓ End to End – 人を介在しないで 結びつける • 予測可能なシステム ✓ 機械学習、AI ・・・ – 例)Uber 1.5 DXの基盤システム 13 / 35 サービ ス AI DB edge edge インターネット (クラウド) Device Device Device アプリケー ション Device 従来のIT ・ 人の作業の置き換え ・ 精度・効率の向上 ビッグデータ アナリティクス クラウド モバイル ソーシャル 技術
  • 15. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ ▪ システムの老朽化 • 複雑化・ブラックスボックス化 ✓ イノベーション(デジタル・サービス)につながらない • 部門や組織で分断・サイロ化 ✓ 全社横断的なデータ活用ができない 既存システムが 大きな負債に! 1.6 基幹システムの問題 14 / 35 既存システムの改修や保守が中心 (現状システムの保守・運用:80%) システムの維持・ 管理の高額化 IT人材の不足 ・2015年: 1万人 ・2025年:43万人 デジタル技術 導入の遅れ (デジタル競争の敗者に) IT市場の成長率 グローバル市場: 5.0% 日本 : 1.1% 既存システム の技術負債 が企業の存亡を左右する 過剰なカスタマイズ
  • 16. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ ▪ DXレポートの警鐘 • 事業部門ごとに既存システム(製品)を構築 • 横断的なデータ活用ができない • 複雑化、ブラックボックス化 (人材、コスト) • 多重下請け構造:下請け企業にノウハウ蓄積 • 有識者の退職等によるノウハウ喪失 ▪ 組込みシステム開発 1.7 組込みシステムの問題 システム開発 が困難に IoT(CPS)に対応 デバイスの高性能化 (CPU/メモリ) 通信の高速化 (5G) クラウドの活用 新製品の開発力低下 組込み開発も 状況は全く同じ (競争力の低下) 既存システムの技術負債 が組込み開発の問題 15 / 35
  • 17. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 1.8 DX の実現に向けて ▪ DX実現の課題 ~現場視点~ (1) 開発基盤強化 • 既存システムの刷新 ✓ 複雑化・ブラックボックス化 への対応 • デジタルテクノロジーの開発 ✓ AI、機械学習、クラウド、モバイル (2) 人材育成 • 開発基盤強化に貢献できる技術者 ✓ ビジネスモデルデザイン ✓ アジャイル開発/DevOps ✓ IoTシステム ✓ モデル化技術(抽象化)、要求工学、アーキテクチャ工学 [継続的に活用できる技術] 16 / 35 ✓ デザイン思考/UX/要求工学 ✓ IoT、AI、機械学習 ✓ クラウド/エッジコンピューティング 新技術の開発 既存システム ①見える化 ②再構築 既存システムの刷新と人材のスキルシフト(育成) が課題 技術負債 <現場の課題>
  • 18. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 2. 派生開発技術 ▪ 派生開発推進協議会 ▪ 派生開発を支える技術 ▪ XDDP / USDM / PFD ▪ XDDP の効果 17 / 35
  • 19. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 2.1 派生開発推進協議会 18 / 35
  • 20. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 2.2 設立趣旨:派生開発推進協議会 (AFFORDD) ▪ 派生開発推進協議会 • 今日の開発の殆どを占める派生開発が効果的に行なわれる技術の開発や普及、 更にはそれによって得られた「余裕」により、新たな技術の獲得や革新が進む 状態を作れるよう後押しすることを目的に設立された非営利団体 ▪ 設立趣意 • 派生開発のトラブルは日本の産業を揺るがしている ✓ 手戻り作業(費用・工数)の増大 ✓ 技術者の疲弊 = 社会問題 ✓ 新しいビジネス展開、 新技術獲得への支障 • すべての派生開発が対象 ✓ 組込みシステム、 パッケージソフト、制御系ソフト、基幹システム • 目指すべき姿 ✓ 派生開発の大幅な改善による新技術の獲得、システムの刷新 19 / 35 既存システムの 改修・保守 既存システムの複雑化 ブラックボックス化 新たなデジタル サービス 導入の遅れ 「XDDP」「USDM」「PFD」 などの派生開発技術
  • 21. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 2.3 設立趣旨:派生開発推進協議会 (AFFORDD) ▪ 派生開発推進協議会 • 今日の開発の殆どを占める派生開発が効果的に行なわれる技術の開発や普及、 更にはそれによって得られた「余裕」により、新たな技術の獲得や革新が進む 状態を作れるよう後押しすることを目的に設立された非営利団体 ▪ 設立趣意 20 / 35 DXの実現に向けて ソフトウェア・システムの老朽化に対応し、 デジタル変革を後押しする
  • 22. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 2.4 派生開発を支える技術 ▪ XDDP トライアングル • USDM (Universal Specification Describing Manner) ‒ 要求 を適切に表現し、必要な仕様を引き出す表記法 ‒ 要求と仕様を階層関係の中で捉え、仕様が漏れにくい構成 • PFD (Process Flow Diagram) ‒ 合理的な “成果物とプロセスの連鎖” を設計する技術 ‒ 開発途中の変化に対して、「別案」のプロセスを考え出すツール 21 / 35 XDDP PFDUSDM 派生開発向けプロセス プロセス設計技術 要求開発 仕様化技術
  • 23. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 2.5 XDDP:eXtreme Derivative Development Process ▪ XDDP とは? • 派生開発の要求に合った開発プロセス ✓ 清水吉男氏(システムクリエイツ)が提案 ▪ 合理的なプロセス • 2つの独立したプロセス ✓ 「変更」 と 「追加」 のプロセス • 品質 と 生産性 を追求したプロセス ✓ 差分情報に基づいた開発 ✓ ムダの徹底排除 : Just in Time (TPS) – 「必要なものを」「必要なとき」「必要なだけ」 • 部分理解を成果物とレビューでカバー ✓ 担当者の「思い込み」と「勘違い」は前提 22 / 35 派生元の ソースコード 変更 変更 削除 追加 機能追加を 受け入れるための “変更 ” 技術評論社 (2007) 清水吉男 著 「派生開発」を 成功させる プロセス改善の 技術と極意
  • 24. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 2.6 従来手法との比較 23 / 35 < 従来の派生開発 > 要求 仕様書 設計書 追加機能 <要件定義> <設計> <実装> < XDDP > 変更 設計書 追加機能 要求仕様書 変更要求 仕様書 +TM(*) 変更 (追加・変更・削除) 設計書 追加機能 ソースコード 要 求 TM(*) : トレーサビリティ・マトリックス 要 求 変更 (追加・変更・削除) <追加> <変更> ソースコード 新規開発 崩し
  • 25. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 2.7 USDM: Universal Specification Describing Manner ▪ USDM とは? • 要求を仕様化する方法 ✓ 清水吉男氏(システムクリエイツ)が提案 ▪ USDMの構成 24 / 35 技術評論社 (2005) 清水吉男 著 要求を 仕様化する技術 表現する技術 Req.1 理由 説明 仕様 仕様 <グループ C> Req.1-2-1 Req.1-2-2 要求 説明 Req.1-2 理由 <グループ A> <グループ B> 要求 <グループ D> Req.1-1-1 Req.1-1-2 Req.1-1-3 Req.1-1-4 Req.1-2-3 Req.1-2-4 <Group 2> 要求 説明 Req.1-1 理由 <Group 1> ▪ 要求と仕様を構造化 • 要求と仕様を階層構造で表現 ✓ 要求:最終的に実施すること ✓ 仕様:具体的なやり方 ▪ 要求に理由を記載 • 要求の理解、要求の範囲の特定 必要な仕様の導出を支援する 要求 仕様 仕様 ・ピラミッド構造 ・MECE
  • 26. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 4th 長崎 QDG 2019年 10月 25日 於:CO-DEJIMA 派生開発でDXの時代を生き残る ~「2025年の崖」への処方箋 ~ 2.8 PFD: Process Flow Diagram ▪ PFD とは? • 有効な作業 (プロセス)と成果物の連鎖 (関係) を表現したもの ✓ PFD = ダイアグラム + 成果物定義書 + プロセス定義書 ▪ プロセス・フロー・ダイアグラム • 現状のプロセスを “見える化” する [As-is] • プロセスを設計する [To-be] 25 / 35 プロセス番号 作成日 担当者 プロセス名 入力情報 出力情報 作業内容 プロセス実施条件: 担当者: プロセス終了判定: 必要スキル: 作業内容: 成果物名 作成日 成果物の目的 編集方針 成果物の構成と簡単内容 <ダイアグラム> <成果物定義書> <プロセス定義書> 更新 変換 プロセス D04 入力物3 D07 入力物8 D10 成果物6 変換 プロセス D12 成果物7 D02 入力物1 検証 プロセス 変換 プロセス D14 成果物9 D03 入力物2 D005 入力物5 レビュー 記録 プロセスを シミュレーションする ・ ムダの見える化 ・ 合理性の確保
  • 27. All Rights Reserved, Copyright Keiji Kobata, 2019 2.9 XDDP の効果 • 開発リソースの比較 ✓ テストで不具合を摘出 ✓ 設計、コーディング、テストを 繰り返すことで品質を確保 ✓ 上流に重点を置いた開発 ✓ コーディングは、ほぼ1回で完了 26 / 35 <従来のプロセス> < XDDP > 第1週 第2週 第3週 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週 工数 第1週 第2週 第3週 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週 工数 第 1 第 2 第 3 第 4 第 5 第 6 第 7 第 8 man-hour テスト テスト設計レビュー テスト設計 コードレビュー コーディング 設計レビュー 設計 XDDP は 派生開発の有効なソリューションである テストにより品質確保 適切な仕様化により後戻りなし
  • 29. 3.「2025年の崖」 への処方箋 ▪ 派生開発からのアプローチ ▪ DXを派生開発で克服する ▪ 既存システムの刷新 ▪ システム再構築のシナリオ 28 / 35
  • 30. ▪ DX実現の課題 • 既存システムの刷新(見える化・再構築) ・人材の育成(スキルシフト) ▪ 派生開発技術の活用 3.1 派生開発からのアプローチ 29 / 35 基幹システム 組込みシステム 見える化 再構築 従来の改修・保守 派生開発技術 (XDDP/USDM/PFD) システムの老朽化 への対応 リソースの確保 デジタル変革 の後押し 新技術の開発 ビジネスモデルデザイン クラウド 機械学習 AI クラウド/エッジコンピューティング IoTシステム アジャイル開発 DevOps デザイン思考 刷新後の システム 設立趣意(派生開発推進協議会) サイロ化 複雑化 ブラック ボックス化 部門・組織で分断 既存システムの刷新 人材の育成
  • 31. 人材の育成 見える化 再構築 新技術の開発 XDDP ○ ◎ - USDM ○ ◎ ● PFD - ◎ ● 既存システムの刷新 3.2 DXを派生開発で克服する ▪ DXにおける派生開発技術 30 / 35 “スペックアウト” で設計情報を 見える化する XDDP、USDM、PFD は DX を促進する有効な技術である 既存システムの要求仕様を USDMで見える化する ・機能要求(振る舞い) ・非機能要求(性能他) 従来の改修・保守の作業 (派生開発) を通して、 システムの再構築を図る ・XDDP : 派生開発プロセス ・USDM: 変更/追加仕様 ・PFD : 開発プロセス USDM: 仕様化を支援 ・ 新しいサービス ・ システム(クラウド、IoT) PFD : プロセス設計に活用 ・ 業務プロセス ・ サービスのプロセス 可視化 モデル化
  • 32. 3.3 既存システムの刷新 ▪ 改修・保守と 再構築 の両立 • 改修・保守 の開発に XDDP を導入 • 再構築 を 改修の 「変更要求」 として捉える 31 / 35 競 争 力 XDDP の導入 改修・保守(派生開発) 再構築 XDDP 開発方法 従来の方法 改修・保守の要求 再構築の要求 再構築後の アーキテクチャ <開発案件> 変更要求 ・ 複雑化 ・ ブラックボックス化 ・ サイロ化 解消 XDDP (派生開発技術) の徹底活用
  • 33. 3.4 再構築のシナリオ (1) ▪ 改修・保守の中で段階的な再構築を進める • 派生開発を “再構築を指向した開発” に切り替える 32 / 35 ① 改修・保守の成果物 の徹底活用 理 解 の 範 囲 改修・保守 + 再構築 (派生開発) 再構築 部分理解 全体理解 XDDP アーキテクチャ再構築 変更要求 変更 要求 変更 要求 ③ アーキテクチャ 設計技術の獲得 ② 再構築に向けた リファクタリング
  • 34. 3.5 再構築のシナリオ (2) ▪ 改修・保守の成果物を再構築に活用する • XDDPの成果物 から 新サービスに対応したアーキテクチャ設計書を作成 ✓ アーキテクチャの設計技術、知識、情報も重要 33 / 35 XDDP で 改修・保守 に対応する ソース ファイル アーキテクチャ 設計書 変更/ 追加 要求書 アーキ テクチャを 開発する 関係資料 変更要求 仕様書 +TM スペック アウト資料 変更 設計書 追加機能 要求 仕様書 アーキ テクチャの 設計技術 アーキ テクチャの 知識/情報 機能 仕様書* 設計書* 機能 仕様書* 設計書* 改修・保守 (XDDP) 再構築 アーキテクチャ再構築 新デジタル サービス への要求
  • 35. 3.6 再構築の取り組み 34 / 35 要求 仕様書 設計書 ① XDDP の成果物の活用 – 変更要求仕様書/追加機能要求仕様書 – 変更設計書、スペックアウト資料 – TM:再利用資産 (共通性) の検討 ② 再構築に向けたリァクタリング – リファクタリング → 変更要求 ③ アーキテクチャ設計技術の獲得 – XDDP で工数を確保 → アーキテクチャを検討 – 派生開発 → 新規開発ベカラズ集 ソース コード アーキテクャ 設計書 再 構 築 ( ア ー キ テ ク チ ャ の 再 構 築 )新規開発 ベカラズ集 ソース コード 改修・保守
  • 36. 4. まとめ ▪ DXレポート • DXを実現しなければ多大な経済損失が生じる • 新たなデジタル・サービスへ向けた基幹システムの刷新が必要 ▪ 派生開発技術 • XDDP / USDM / PFD ✓ XDDP:派生開発プロセス / USDM:仕様化 / PFD:プロセス設計 • 派生開発推進協議会はDXレポートと同じ問題意識で設立 ▪ 「2025年の崖」への処方箋 • 既存システムを派生開発技術を使って刷新し人材を育てる • 再構築はXDDPを使って 改修・保守と同時に進める 35 / 35 組込みも同じ