Weitere ähnliche Inhalte Mehr von Masato Tanaka (10) Neuropathic pain 20115. (慢性)疼痛の分類 (原因別) Aδ、C線維 骨折 関節リウマチ 一般整形外科医 Nociceptivepain 侵害受容性疼痛 脊椎外科医 大学病院 組織が障害され痛みを感じ取る器官が興奮 Neuropathic pain 神経障害性疼痛 Psychogenic pain 心因性疼痛 心理的障害 (ダメな医者ほどつけたがる) 脳、脊髄、神経の損傷 脊髄損傷 腰椎椎間板ヘルニア 神経腫瘍 気分障害(うつ) 身体表現性障害(神経症) 16. 腰椎椎間板ヘルニア 末梢神経障害性 疼痛の代表疾患 特 徴: 人口の約5%が罹患する頻度の多い疾患 原因は椎間板組織が後方に脱出して 脊髄神経根を障害して下肢痛 ポイント: 80%は安静や神経ブロックで軽快 20歳>30歳>40歳の順 若年者 活動性の高い 男性 26. 腕神経叢引き抜き損傷 原因:バイクの事故と分娩時 腕神経叢の損傷のタイプ 1.引き抜き損傷:脊髄から神経が引き抜けた引き抜き損傷が最も重篤であり、手術により元々の神経を縫合することはできない。 2.神経断裂:神経が脊髄より末梢で損傷される。断裂は一般に神経移植などにより、神経をつなぐことができる。 3.軸索損傷:神経外周の連続性は温存されているのに、神経内の電線、軸索と呼ぶが、これのみが損傷されている状態。3ヶ月位で麻痺が自然回復する。 4.神経虚脱:神経外周も軸索も切れていないのに、神経自体がショックに陥っている。3週間以内に麻痺は回復する。 32. 78歳 女性 人工関節置換術後疼痛遺残 主 訴:左膝痛 現病歴:20年前から両膝痛が出現し、近医で人工関節施行するも 左膝痛が残存し、当科に紹介受診となる。 治 療:プレガバリン150mgを使用するも効果なく、副作用のふらつき感 のために使用を断念した。 240例のRCT、術後2週間プレガバリン投与群と非投与群の比較 神経障害性疼痛の発生 投与群 0%、プラセボ群 8.7% 関節痛は神経障害性疼痛ではないためあまり効かない? 副作用としてはフラフラ感を、眠気を比較的多く訴える 術前 左TKA術後 34. 複合性局所疼痛症候群 CRPS 発生頻度 5千人に1人 Causalgia肩手症候群 RSD Sudeck萎縮 定義:神経の損傷に因って引き起こされる知覚神経,運動神経及び自律神経,免疫系の病的変化に因って発症する慢性疼痛症候群 診断基準:臨床用 自覚症状3項目、他覚所見2項目 1. Positive sensory abnormalities 2. Vascular abnormalities 3. Edema, sweating abnormalities 4. Motor or tropic changes 激痛 皮膚の色調変化 浮腫、発汗異常 筋委縮、爪の委縮 36. 神経障害性疼痛に対する薬剤の有効性 トリプタノールなど 使用量 補助的役割 NNT 治療を受けた患者の 何%で効果があるか 小さいほど有効 ガバペンチン/プレガバリンは4人に1人有効 使用量最多 ケタミンなど リリカは我々の症例で3人のうち2人に何らかの効果あり! 疼痛に適応あり Number needed to treat 37. 第一選択薬 プレガバリン(リリカ)又は アミトリプチリン(トリプタノール) 効果がない場合 第二選択薬 ●第一選択薬がプレガバリンの場合、アミトリプチリンに変更、又は併用 ●第一選択薬がアミトリプチリンの場合、プレガバリンに変更、又は併用 効果がない場合 第三選択薬 ●疼痛専門医に紹介する ●紹介を待っている間、第二選択薬からトラマドール(中間オピオイド)に変更、又は併用 ●病状や障害のために経口投与が困難な患者の局所疼痛には外用リドカインを検討する 英国立医療技術評価機構における 神経障害性疼痛治療ガイドライン Tan, T. et al.:BMJ 340 (7748):c1079, 2010より作図