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タブレットを用いた森林の現地確認手法
- 76. ご静聴ありがとうございました
はじめに
タブレットコンピューターについて
地図アプリ
Geopaparazziの特徴
Geopaparazziの画面
タブレットの利用事例(森林整備)
タブレットの利用事例(路網)
タブレットの利用事例(災害対応)
タブレットの利用事例(治山施設)
オリジナルノートの作成
ポリゴンの編集
タブレットの問題点
今後について
http://pictogram2.com/
今回の発表内容
Hinweis der Redaktion
- 檜山振興局林務課の喜多です。
タブレットコンピューターを用いた森林の現地確認手法という内容で発表します。
よろしくお願いします。
- みなさんは、現場での位置の確認をどのように行っているでしょうか?
- もちろん紙の地図を持って、位置を確認している方がほとんどだと思います。
- しかし、初めて行った場所で正確な位置がわからなかったり、迷ったりしたことは誰でもあることだと思います。
- もちろん紙の地図を読む能力を身に付けることは非常に重要なことですが、
●それにプラスして、簡単に現在の位置や周辺の情報がわかると、効率的に現場を移動できるようになります。
- 最近は、カーナビゲーションや、スマートフォン、タブレットコンピューターなどの普及で、誰でも簡単に電子地図を扱える様になってきました。
●スマートフォンを持っている方は、一度はGoogleMapなどを使ったことがあるでしょう。
- 電子地図というと、GISデータがあります。国有林や民有林の森林データはGISの地図データとして整備されていますので、
利用している方もいると思います。
- GISデータは様々な情報を地図と連動させ、データの可視化を行うことが出来ます。
例えばこの画面のように、樹種のデータを使って小班を色分けしたり出来ます。
- しかし、GISデータは事務所でしか使う事が出来ません。
●せっかくあるデータを現場で有効に利用出来ると非常に便利です。
- そこで今回は、タブレットコンピューターでGISデータを利用し、森林での位置の把握と様々な情報を現場で処理する手法を紹介します。
- 今回紹介する方法は、タブレットとその周辺機器以外に料金は掛かりません。
インターネット契約も必要無いので、ランニングコストは全て無料で行う事が出来ます。
(2:00)
- 画面サイズが7インチ以上のタブレットは様々なものが登場し、最近ではかなり安く購入することができます。
特にAndroidタブレットは、2万円以下で比較的高機能なものを買えます。
- タブレットにはGPSが内蔵されていて、現在位置がわかるようになっています。
- GPSを利用したアプリケーションもたくさんあり、Googlemapや最近ではIngressという位置情報を利用したゲームも人気になっています。●しかし、ほとんどの地図アプリは、地図をインターネットからダウンロードして利用するため、インターネット回線が必要となります。
- 森林内ではほとんどのエリアが圏外ですので、
●インターネット回線の必要の無いオフラインで利用出来る地図アプリが必要です。
- オフラインで利用出来る地図アプリはいくつかあります。「Oruxmaps」「Locus Free」「Geopaparazzi」などです。これらのアプリはすべて無料でダウンロード出来ます。
●今回は「Geopaparazzi」を中心に、紹介していきます。
- Geopaparazziは、オープンソースのAndroid用の地図アプリです。
フィールド調査などで使用出来るスマートフォンアプリとして開発されました。
Geopaparazziは、同じくオープンソースのGISである「QGIS」や「GoogleEarth」とうまく連携できます。
- 主な特徴は、
● GISデータを直接表示する事が出来る。
● データごとに表示非表示を設定出来る。
● 「ノート」で写真やメモ、スケッチなどを記録できる。
● 独自の調査項目を設定した「ノート」を作成出来る
等があります。
(3:30)
- まず、Geopaparazziの画面ですが、このような感じとなります。
●指で画面の拡大縮小を行えます。
- この背景図は、QGISから作成した地図です。この背景図に、GISデータを重ねます。
- これは民有林の小班を重ねた地図です。データの表示・非表示を切り替えることで、地図にどのデータを表示出来るか選択できます。
- 例えば、この地図に治山施設の位置を表示させてみます。●
- ●Geopaparazziでは、レイヤの表示非表示を切り替えることで、簡単にGISデータを表示出来ます。
- 治山ダムなどのデータを表示に設定すると●●●●
このように地図に治山施設が表示されます。
- 治山ダムなどのデータを表示に設定すると●●●●
このように地図に治山施設が表示されます。
- 治山ダムなどのデータを表示に設定すると●●●●
このように地図に治山施設が表示されます。
- 治山ダムなどのデータを表示に設定すると●●●●
このように地図に治山施設が表示されます。
- このように地図に治山施設が表示されます。
- 図形の塗りつぶしの色や線色なども変更できますし、●●●
- 年度などのラベルも表示する事が出来ます。
- この丸い点が現在位置です。自分が移動すると、自動で丸い点も移動します。
(4:30)
- それでは、どのような場面でタブレットと地図アプリを有効に利用出来るでしょうか。
例えば・・・
●森林整備の計画位置の確認
●路網の維持管理、現況の調査
●災害時の位置確認
●治山施設などの現況把握、調査
アイデア次第では、様々な場面に利用出来ると思います。
では、具体的にどのように使っていくか見ていきましょう。
- まずは、森林整備の計画位置の確認です。
- 例えば、整備を行う森林の場所を確認したい場合、タブレットに場所を登録しておいて、
地図を見ながらその場所を確認する事が出来ます。
- また、路網の計画位置などを実際に歩いて記録することも出来ます。
- 現場で猛禽類の営巣箇所や、希少植物などを確認した場合も、その位置を写真付きで記録しておけます。
Geopaparazziでは、「ノート」という機能でテキストや写真、手書きのスケッチなどを記録しておくことが出来ます。
- 例えば、●ノートで写真を記録しておく場合には、この画面のように操作します。
- 次は路網の維持管理、現況調査です。
- 春先などの雪解け後、使用する林道などの現況を確認する調査を行っていると思います。
その際、デジタルカメラで写真を撮ってきても、
- 後で整理する時に正確な位置がわからない場合があります。
最近は、GPS付きのデジタルカメラもあるので、それで撮ってくるというのもよいですが、
- Geopaparazziでも、ノート機能で写真を撮影し位置をマークすることが出来ます。
- 撮影した写真をファイルに保存し、パソコンにコピーすると、GoogleEarthをつかって写真付きで位置確認が行えます。
- 次は、災害時の位置確認です。
- Geopaparazziを使うと大雨の災害時など、被害の発生場所が自分の管轄の場所なのか、
民有林なのか国有林なのかが、その場で確認する事が出来ます。
- 他所管の地図をタブレットに表示出来るようにしておけば、他の所管の森林でも林班がわかりますので、
位置の連絡など地域で連携した災害対応が行えます。
また、位置と写真をGeopaparazziで記録しておくと、さらにスピーディな対応が出来るでしょう。
- 次は治山施設の現況把握、調査です。
- 私は現在治山事業を担当しています。
最近では治山施設の老朽化が問題になってきていて、
古い治山施設の位置を現場で確認しなければならない場合があります。
北海道では治山施設はGISのデータとなっているため、
治山施設の位置をタブレットに表示させることが出来ます。
- GISでは、このような治山施設の図形に様々な情報を付けることが出来ます。例えば施工年度、工事名、工種などです。
Geopaparazziでは、その図形に付けてあるデータをタブレットで確認する事が出来ます。
- このようにペンのアイコンをタップし、●アイコンをタップ、●範囲を指定すると、その中にある図形の情報が表示されます。
- このようにペンのアイコンをタップし、●アイコンをタップ、●範囲を指定すると、その中にある図形の情報が表示されます。
- このようにペンのアイコンをタップし、●アイコンをタップ、●範囲を指定すると、その中にある図形の情報が表示されます。
- 指で画面をスライドすることで、●図形のデータを確認する事が出来ます。
- 横にスライドすると、次の図形の情報が確認できます。
- また、地すべり位置や地質図なども表示し、現場調査に必要な情報を「現場」で確認する事が出来ます。
(8:00)
- ここからは、Geopaprazziの機能について少し説明します。まずは、オリジナルノートについてです。
- Geopaparazziでは、「ノート」という機能で、テキスト、写真、スケッチなどが保存できると話しましたが、
ノートには独自の項目を設定することが出来ます。
- 現地調査でチェックする項目を事前に作っておくと、
タブレットやスマホにタッチで簡単に調査項目を記入することが出来ます。
- 写真やスケッチも記録でき、記録したノートは、ファイルに保存すると位置情報付きでGoogleEarhなどで表示する事が出来ます。
- 次はポリゴンの編集です。
- ポリゴンとは面のデータのことですが、
Geopaparazziでは、このポリゴンデータの編集が出来ます。
- 新しいポリゴンを追加してみます。ビデオをご覧ください。指で図形をタップして追加します。
任意の箇所の点をタップして追加することも出来ますし、現在位置で点を追加することも出来ます。
- 次はポリゴンの編集です。既にある図形に重ねた図形を書いて、重なった部分をくりぬきます。
- 次は、図形を結合します。重ねた2つの図形を1つの図形にします。
このようにポリゴンの編集が出来ます
- ポリゴンの削除や、コピーも行えます。作成した図形データは、QGIS等で表示出来ます。
(10:00)
- タブレットを現場に持って行くに当たって、いくつか気をつけなければいけないことがあります。
- まず、ほとんどのAndoroidタブレットは防水では無いと言うことです。
●外で利用する時には防水ケースなどに入れて持ち運ぶようにしてください。
- つぎに、GPSを作動させているとバッテリーの減りが非常に早いです。
ずっと連続で使用していると1日は持ちません。
そのため、●ポータブルバッテリーや車で充電できるケーブルがあると便利です。
- GPSに関しては、タブレットのGPSの感度は低いものが多く、開けた場所でも10m程度ずれる場合があります。
上空に木の枝などがある森林内であれば、もっと精度が低くなる可能性もあります。
そのため、●ある程度の精度が必要な場合には、ハンディGPSを併用するなどしてください。
- 次にタブレットの更新の問題ですが、Androidタブレットは一般に使われるようになってまだ5年ほどです。
その間にものすごくパワーアップしています。
- 5年前のタブレットでは今のアプリは動かすことが出来ません。
同じように現在購入できるタブレットが5年後に使用出来るとは限りません。
出来るだけ安価で比較的機能の高いものを3年程度で更新していくのがいいかもしれません。
- 最後に今後についてですが、
- 北海道の森林土木関係の部局では、最近タブレットを購入する部局が多くなってきました。
●しかし、地図の作成方法や、使い方などがわからなくて、買ったけど使っていないというところもありました。
- そのため、タブレット用の地図データを作って配布しました。
●今後は、各自で地図を作ったり更新したり出来るように、マニュアルの整備などを行っていきたいと思います。
- Geopaparazziは、まだ発展途上のアプリのため、使いづらいところもあります。しかしオープンソースのソフトウエアなので、開発者に直接要望を出すこともできます。
更新の情報を積極的に取得して、発信していきたいと思っています。
- また、ここまでAndroidタブレットの紹介をしてきてなんですが、最近はWindows8.1のタブレットも非常に安価になってきています。
Windowsであれば、GISを直接使えたりするので、結構メリットはあると思います。
- 最後に、もし今回の発表で興味を持たれた方がいましたら、地図の作り方など簡単に説明したマニュアルを作って持ってきています。
数に限りがあるので無くなったらすみませんが、欲しい方がいましたら私まで声をかけてください。
以上ご清聴ありがとうございました。