GTFS-JP（標準的なバス情報フォーマット）差分抽出ツール（β版）のチュートリアル

1. GTFS-JP差分抽出ツール
（β版）使い方
2020.2.17 Code for Takaoka

2. GTFS-JP差分抽出ツール（β版）とは
***** GTFSファイルの差分出力 *****
【ファイルの差分】
[削除されたファイル] なし
[追加されたファイル] なし
【フィールドの差分】
[削除されたフィールド] なし
[追加されたフィールド] なし
【事業者情報[agency.txt]の差分】
[削除されたagency_id] なし
[追加されたagency_id] なし
[フィールド値の変化]
なし
【事業者追加情報[agency_jp.txt]の差分】
[削除されたagency_id] なし
[追加されたagency_id] なし
[フィールド値の変化]
なし
(1)エクセルで現行ダイヤ
と改正ダイヤの2つのダイ
ヤを指定
(2)比較開始ボタンを押す
(3)比較結果を出力
GTFS-JPの新旧データの違いを確認するエクセルツール

3. ダイヤ改正データを作成したあと
こういう確認に使います
• 経路を変更した路線・時刻を変更した便など、ダイヤ改正
で変更した部分がダイヤ改正前のGTFSとダイヤ改正後の
GTFSで正しく変更されていることを確認する
• それ以外の変更していない路線や便などが、誤って変更さ
れていないことを確認する
改正前後のデータを機械的に比較して
チェックすることで、作業の誤りを減らします

4. ダウンロード
https://home.csis.u-tokyo.ac.jp/ nishizawa/gtfs/
または
西沢ツール で検索

5. 使い方
1. 西沢ツールまたはその筋屋で出力した標準的なバス情報
フォーマット（GTFS-JP）のzipファイルを(a)ダイヤ改
正前と(b)ダイヤ改正後の2つ準備し、それぞれ別のフォ
ルダに解凍しておく
(a)ダイヤ改正前のデータ (b)ダイヤ改正後のデータ

6. 使い方
2. GTFS-JP差分抽出ツール（β版）（エクセルファイル）
を開き、マクロを有効化（コンテンツの有効化）する
3. プログラムを開始するボタンを押す

7. 使い方
4. ①現行ファイル選択ボタンをクリックし、1.で解凍した
(a)ダイヤ改正前のデータのagancy.txtを開く

8. 使い方
5. 4.と同様に②改正ファイル選択ボタンをクリックし、1.で
解凍した(b)ダイヤ改正後のデータのagancy.txtを開く

9. 使い方
6. ③比較開始ボタンをクリックすると、比較処理が始まる
ので、処理が終わるまで待つ

10. 使い方
7. 比較が完了すると、ドキュメントフォ
ルダに2つファイルが出力される。
A. GTFS差分出力+(年月日)+(時分).txt
B. GTFS差分出力+(年月日)+(時分)_時刻表.csv

11. 比較結果の確認 A. (1)
***** GTFSファイルの差分出力 *****
【ファイルの差分】
[削除されたファイル] なし
[追加されたファイル] なし
【フィールドの差分】
[削除されたフィールド] なし
[追加されたフィールド] なし
【事業者情報[agency.txt]の差分】
[削除されたagency_id] なし
[追加されたagency_id] なし
[フィールド値の変化]
なし
【事業者追加情報[agency_jp.txt]の差分】
[削除されたagency_id] なし
[追加されたagency_id] なし
[フィールド値の変化]
なし
A. GTFS差分出力+(年月日)+(時分).txt
西沢ツールやその筋屋で出力したGTFSの場合、
通常差分なし
事業者名やURLなどが変わったら差分が出る

12. 比較結果の確認 A. (2)
【事業者追加情報[feed_info.txt]の差分】
[削除されたfeed_publisher_name] なし
[追加されたfeed_publisher_name] なし
[フィールド値の変化]
feed_publisher_name= 標準的なバス株式会社
/ feed_start_date= 20191220 -> 20200128
feed_publisher_name= 標準的なバス株式会社
/ feed_end_date= 20201219 -> 20210126
feed_publisher_name= 標準的なバス株式会社
/ feed_version= 20191001_2019年10月01日
（標準バス 12.21∼） ->
20191001_2019年10月01日（標準バス 2.1最新）
変化数= 3
A. GTFS差分出力+(年月日)+(時分).txt
ダイヤの有効期間（開始日∼終了日）を
変更するとここに差分が出力される

13. 比較結果の確認 A. (3)
【停留所・標柱情報[stops.txt]の差分】
[削除されたstop_id] なし
[追加されたstop_id] なし
[フィールド値の変化]
なし
【経路情報[routes.txt]の差分】
[削除されたroute_id] = 2
route_id= 400_1_2 / route_short_name=
/ route_long_name= ぐるりんバス右回り
route_id= 400_2_1 / route_short_name=
/ route_long_name= ぐるりんバス左回り
[追加されたroute_id] なし
[フィールド値の変化]
なし
A. GTFS差分出力+(年月日)+(時分).txt
標柱の削除・追加・変更があれば
ここに差分が出力される
路線の削除・追加・変更があれば
ここに差分が出力される

14. 比較結果の確認 A. (4)
【便情報[trips.txt]の差分】
[削除されたtrip_id] = 2
trip_id= 平日_14時00分_系統400_2_1
/ route_id= 400_2_1 / service_id= 平日
trip_id= 平日_14時50分_系統400_1_2
/ route_id= 400_1_2 / service_id= 平日
[追加されたtrip_id] = 3
trip_id= 平日_10時05分_系統400_1_1
/ route_id= 400_1_1 / service_id= 平日
trip_id= 平日_14時00分_系統400_2_2
/ route_id= 400_2_2 / service_id= 平日
trip_id= 土日祝_21時30分_系統324_1
/ route_id= 324_1 / service_id= 土日祝
[フィールド値の変化]
trip_id= 平日_07時08分_系統501_1_2 /
trip_headsign= 市内循環 -> 市内循環（駅前経由）
A. GTFS差分出力+(年月日)+(時分).txt
便の削除・追加・変更があれば
ここに差分が出力される

15. 比較結果の確認 A. (5)
【通過時刻情報[stop_times.txt]の差分】
※改正前後で同じtrip_idの便について、
①起点・終点の違い、②バス停数の違い、
③バス停並びの違いの優先順位で表示します。
上位の違いがあるときは下位の違いは表示されません。
バス停並びが同じとき、各バス停の発着時刻、
stop_headsign、pickup_type、drop_off_typeに違いが
ある場合は別ファイルに出力されます。
trip_id= 平日_06時00分_系統112_2_1
バス停数が異なります
/ 改正前のバス停数= 32 -> 改正後のバス停数= 33
A. GTFS差分出力+(年月日)+(時分).txt
停車停留所に変更がある場合
ここに差分が出力されます
停車時刻の違いなどの詳細は
csv（もう1つの出力ファイル）
に出力されます

16. 比較結果の確認 A. (6)
【運賃属性情報[fare_attributes.txt]の差分】
[削除されたfare_id] = 1
fare_id= 530_00
[追加されたfare_id] なし
[フィールド値の変化]
なし
A. GTFS差分出力+(年月日)+(時分).txt
運賃情報に削除・追加・変更があれば
ここに出力されます

17. 比較結果の確認 B.
B. GTFS差分出力+(年月日)+(時分)_時刻表.csv
csv（もう1つの出力されたファイル）には時刻などの詳細が出力されます
stop_headsignがダイヤ改正前後で変更されているので、
「差」の列に「*」が出力されています