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ロボット管理プラットフォーム「 RoboticBaseTM 」の紹介
~人とロボットが共生する社会を目指して~
ROS Japan UG #27 勉強会
戦略技術センター
占部 一輝(@KazukiUrabe)
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• ROSロボットとクラウドの連携
• クラウドストレージへのデータ保存
• クラウド機能との連携
• ROSロボットの遠隔操作
• デプロイ(ROSノードの起動と停止)
• アップデート
• ROS以外で制御されたロボット、IoTとの連携
• OpenRTM, NAOqiなどの他ミドルウェア
• 組み込み機器などROS実装が難しいハードウェア
RoboticBaseTMを利用すると、ROS(ROS2)で以下のことが可能に
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• ~2017年 電気通信大学大学院 情報システム学研究科
• OpenRTMを活用した視覚研究者向けプラットフォームの開発
• 2017年~ TIS株式会社 戦略技術センター
• TIS株式会社
• IoTプラットフォームの推進団体「FIWARE Foundation」にゴールドメン
バーとして参画
• ROSConJP ゴールドスポンサーとして出展 ⇒
• We are hiring!
• https://www.wantedly.com/projects/171650
自己紹介
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1. 人口減少・超高齢化社会の到来
– 「現役世代」が「リタイア世代」を支える社会スキームの限界により、AIや
ロボットによる肩代わりが必須となる
– 単体ロボットでの人の肩代わりをすることは現状難しい
2. 「ロボット」「人」「環境(IoT、カメラ、オープンデータなど)」の連携が必要
– ロボット × ロボット
• 異機種ロボット間の連携
– ロボット × 環境
• IoTデバイス
• クラウドサーバ
• 外部データ(オープンデータ)
3. 異機種ロボットの統合管理用プラットフォーム「 RoboticBaseTM 」を開発
なぜロボット用プラットフォームが必要なのか?
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RoboticBaseTMの全体像
turtlebot3
deployer
bridge
gamepad
minikube
browser
gamepad
raspberry pi
Message Queue
ロボットの操縦
ロボットの操縦
Data collection (Cygnus)
robot logLocus visualizationRobot operation
API Gateway Authentication
&
Authorization
Managed Kubernetes
mongodb
Context Broker (Orion)
IoT Device Management (IDAS)
ロボットの可視化
Support
component
FIWARE GEi
OSS
Middleware
Monitoring
Logging
Web UI
プラットフォーム管理
ロボットプログラムのデプロイ
master
turtlebot
operator
3rd party robot
HTTPS
MQTTS
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⚫ Kubernetesを用いた
コンテナベースマイクロサービス
RoboticBaseTMのコンセプト
https://kubernetes.io/docs/tutorials/kubernetes-basics/deploy-app/deploy-intro/
⚫ IoTプラットフォーム
「FIWARE」の活用
https://www.fiware.org/developers/
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• コンテナベースマイクロサービスとは?
– 独立したコンテナ(マイクロサービス)同士を連携させ、単一サービス
として動作させること
• コンテナが動く環境であれば、どこでも動かすことが可能
• Dockerが有名
• Kubernetesとは?
• コンテナのデプロイ、スケーリングおよび管理の自動化のためのコ
ンテナオーケストレーションツール
• 物理ノードの管理、コンテナの配置、コンテナの名前解決、
オートヒーリング、負荷分散、スケーリング等
Kubernetesを用いたコンテナベースマイクロサービス
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• FIWAREとは?
– 実世界の「コンテキストデータ」を収集、処理・分析し実世界にフィー
ドバックを行うためのIoTプラットフォーム
– 国際標準規格に基づいたオープンAPIを採用
– リファレンス実装されたコンポーネント(GEi)をOSSとして提供
• GEi (Generic Enablers) : 一般的に利用できるコンポーネント
FIWAREの活用
https://www.fiware.org/developers/https://ec.europa.eu/growth/sectors/space/research/fp7_en
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RoboticBaseTMの全体像
turtlebot3
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browser
gamepad
raspberry pi
Message Queue
ロボットの操縦
ロボットの操縦
Data collection (Cygnus)
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Managed Kubernetes
mongodb
Context Broker (Orion)
IoT Device Management (IDAS)
ロボットの可視化
Support
component
FIWARE GEi
OSS
Middleware
Monitoring
Logging
Web UI
プラットフォーム管理
ロボットプログラムのデプロイ
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3rd party robot
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マイクロサービスの概要(サーバー)
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Message Queue
ロボットの操縦
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API Gateway Authentication
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Managed Kubernetes
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Support
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Web UI
プラットフォーム管理
ロボットプログラムのデプロイ
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Data collection (Cygnus)
Context Broker (Orion)
IoT Device Management (IDAS)
•コンテキストデータの登録、検索、
更新、購読を管理
•購読者としてマイクロサービスを登
録することで、データの変更時に通知
が送られる
•コンテキストの状態が変更された際に通知を受け、指定されたデータシンクにその変更を記録
•FIWAREと接続するバックエンドデバイスを管理
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3rd party robot
FIWARE GEi
OSS
Middleware
マイクロサービスの概要(サーバー)
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ロボットの操縦
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IoT Device Management (IDAS)
ロボットの可視化
Support
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ロボットプログラムのデプロイ
master
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Monitoring
Logging
•IoTデバイスやロボットとMQTTSを介して接続
Web UI
プラットフォーム管理•Monitoring
•ノードやクラスタの状態収集・可視化
•CPU使用率、メモリ使用率、Load average等
•閾値を超えた場合のアラート送信
•Logging
•マイクロサービスのログ集約とアラート通知
•ノード自身のログや、各PodのログElasticsearchに収集しKibanaで分析
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マイクロサービスの概要(ロボット、デバイス)
browser
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ロボットの操縦
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robot logLocus visualizationRobot operation
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Managed Kubernetes
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プラットフォーム管理
ロボットプログラムのデプロイ
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gamepad
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マイクロサービスの概要(ロボット、デバイス)
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Managed Kubernetes
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プラットフォーム管理
ロボットプログラムのデプロイ
ロボットの可視化
API Gateway
3rd party robot
gamepad
gamepad
raspberry pi
ロボットの操縦
•ロボット自身のKubernetes化
•ロボット上で動作しているROSノードをKubernetes上の
マイクロサービスとして管理
•サーバ経由で遠隔からノードの入れ替え、ロボット情報の
収集、可視化・分析が可能
•ロボットが公開するAPIの活用
•3rd Partyのロボットなど、ロボットの内
部実装に手が出せない場合は、ロボットの
公開APIをRoboticBaseに接続、APIの範囲
内でロボットの操作が可能
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マイクロサービスの概要(ロボット、デバイス)
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Message Queue
ロボットの操縦
ロボットの操縦
Data collection (Cygnus)
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API Gateway Authentication
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Managed Kubernetes
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Context Broker (Orion)
IoT Device Management (IDAS)
ロボットの可視化
Support
component
FIWARE GEi
OSS
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Monitoring
Logging
Web UI
プラットフォーム管理
ロボットプログラムのデプロイ
master
turtlebot
operator
3rd party robot
Robot operation
•Orionのコンテキストの操作としてビジネスロジックを表現するた
め、ロボットやデバイスの実装の詳細を気にせず、普通のWebアプ
リを書くだけで良い
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⚫ ゲームパッドやWeb画面上のコントローラーのボタンを押すことで
ロボットを操作する
RoboticBaseのデモ
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• RoboticBase™のコア部分をOSS化
– https://github.com/tech-sketch/roboticbase-core
• Managed Kubernetes(Azure AKS or minikube)上へ
ロボットを統合管理するためのマイクロサービス群を構築するための
スクリプト類と手順書
✓ FIWAREのコアコンポーネント
✓ API GatewayとMessage Queue
✓ プラットフォーム自身とロボットのモニタリングとアラート
✓ ロボットのプログラムのリモートデプロイ
• ゲームパッドとロボット(turtlebot3)を用いた、ロボットを管理する
サンプルビジネスロジックも付属
RoboticBase-core
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複数ロボットによる施設内誘導案内
https://youtu.be/D9NPxxYgPa0
Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 18
複数ロボットによる施設内誘導案内
3F
2F
1F誘導案内(1F担当)
誘導案内(2F担当)
スマホ通知で迎え
受付サービス
開始トリガ
対象者検知
・1F目的地まで
・1Fエレベータまで
・2F目的地まで
入口
センサー
セキュリティエリア
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まとめ
• 人口減少・超高齢化などの社会課題を考えると、人々の生活に密着した
サービスロボットの活用が重要となる
• そのためには、「ロボット」「人」「環境」の連携を可能にするロボッ
トプラットフォームが必要となる
• RoboticBaseTMではロボットのプログラムをKubeneres上に実装するこ
とで、クラウドからの命令に応じてプログラムの入れ替え、ログの収集、
可視化、分析等を行うことができる
• RoboticBaseTMのコア部分をOSSとして公開中
• https://github.com/tech-sketch/roboticbase-core
• 実証実験で使用したコードも公開予定
• https://github.com/ogcaizu/
ロボット管理プラットフォーム「 RoboticBase 」の紹介

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  • 1. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. ロボット管理プラットフォーム「 RoboticBaseTM 」の紹介 ~人とロボットが共生する社会を目指して~ ROS Japan UG #27 勉強会 戦略技術センター 占部 一輝(@KazukiUrabe)
  • 2. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 2 • ROSロボットとクラウドの連携 • クラウドストレージへのデータ保存 • クラウド機能との連携 • ROSロボットの遠隔操作 • デプロイ(ROSノードの起動と停止) • アップデート • ROS以外で制御されたロボット、IoTとの連携 • OpenRTM, NAOqiなどの他ミドルウェア • 組み込み機器などROS実装が難しいハードウェア RoboticBaseTMを利用すると、ROS(ROS2)で以下のことが可能に
  • 3. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 3 • ~2017年 電気通信大学大学院 情報システム学研究科 • OpenRTMを活用した視覚研究者向けプラットフォームの開発 • 2017年~ TIS株式会社 戦略技術センター • TIS株式会社 • IoTプラットフォームの推進団体「FIWARE Foundation」にゴールドメン バーとして参画 • ROSConJP ゴールドスポンサーとして出展 ⇒ • We are hiring! • https://www.wantedly.com/projects/171650 自己紹介
  • 4. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 4 1. 人口減少・超高齢化社会の到来 – 「現役世代」が「リタイア世代」を支える社会スキームの限界により、AIや ロボットによる肩代わりが必須となる – 単体ロボットでの人の肩代わりをすることは現状難しい 2. 「ロボット」「人」「環境(IoT、カメラ、オープンデータなど)」の連携が必要 – ロボット × ロボット • 異機種ロボット間の連携 – ロボット × 環境 • IoTデバイス • クラウドサーバ • 外部データ(オープンデータ) 3. 異機種ロボットの統合管理用プラットフォーム「 RoboticBaseTM 」を開発 なぜロボット用プラットフォームが必要なのか?
  • 5. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 5 RoboticBaseTMの全体像 turtlebot3 deployer bridge gamepad minikube browser gamepad raspberry pi Message Queue ロボットの操縦 ロボットの操縦 Data collection (Cygnus) robot logLocus visualizationRobot operation API Gateway Authentication & Authorization Managed Kubernetes mongodb Context Broker (Orion) IoT Device Management (IDAS) ロボットの可視化 Support component FIWARE GEi OSS Middleware Monitoring Logging Web UI プラットフォーム管理 ロボットプログラムのデプロイ master turtlebot operator 3rd party robot HTTPS MQTTS
  • 6. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 6 ⚫ Kubernetesを用いた コンテナベースマイクロサービス RoboticBaseTMのコンセプト https://kubernetes.io/docs/tutorials/kubernetes-basics/deploy-app/deploy-intro/ ⚫ IoTプラットフォーム 「FIWARE」の活用 https://www.fiware.org/developers/
  • 7. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 7 • コンテナベースマイクロサービスとは? – 独立したコンテナ(マイクロサービス)同士を連携させ、単一サービス として動作させること • コンテナが動く環境であれば、どこでも動かすことが可能 • Dockerが有名 • Kubernetesとは? • コンテナのデプロイ、スケーリングおよび管理の自動化のためのコ ンテナオーケストレーションツール • 物理ノードの管理、コンテナの配置、コンテナの名前解決、 オートヒーリング、負荷分散、スケーリング等 Kubernetesを用いたコンテナベースマイクロサービス
  • 8. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 8 • FIWAREとは? – 実世界の「コンテキストデータ」を収集、処理・分析し実世界にフィー ドバックを行うためのIoTプラットフォーム – 国際標準規格に基づいたオープンAPIを採用 – リファレンス実装されたコンポーネント(GEi)をOSSとして提供 • GEi (Generic Enablers) : 一般的に利用できるコンポーネント FIWAREの活用 https://www.fiware.org/developers/https://ec.europa.eu/growth/sectors/space/research/fp7_en
  • 9. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 9 RoboticBaseTMの全体像 turtlebot3 deployer bridge gamepad minikube browser gamepad raspberry pi Message Queue ロボットの操縦 ロボットの操縦 Data collection (Cygnus) robot logLocus visualizationRobot operation API Gateway Authentication & Authorization Managed Kubernetes mongodb Context Broker (Orion) IoT Device Management (IDAS) ロボットの可視化 Support component FIWARE GEi OSS Middleware Monitoring Logging Web UI プラットフォーム管理 ロボットプログラムのデプロイ master turtlebot operator 3rd party robot
  • 10. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 10 マイクロサービスの概要(サーバー) turtlebot3 deployer bridge gamepad minikube browser gamepad raspberry pi Message Queue ロボットの操縦 ロボットの操縦 robot logLocus visualizationRobot operation API Gateway Authentication & Authorization Managed Kubernetes mongodb ロボットの可視化 Support component FIWARE GEi OSS Middleware Monitoring Logging Web UI プラットフォーム管理 ロボットプログラムのデプロイ master turtlebot operator 3rd party robot Data collection (Cygnus) Context Broker (Orion) IoT Device Management (IDAS) •コンテキストデータの登録、検索、 更新、購読を管理 •購読者としてマイクロサービスを登 録することで、データの変更時に通知 が送られる •コンテキストの状態が変更された際に通知を受け、指定されたデータシンクにその変更を記録 •FIWAREと接続するバックエンドデバイスを管理
  • 11. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 11 3rd party robot FIWARE GEi OSS Middleware マイクロサービスの概要(サーバー) turtlebot3 deployer bridge gamepad minikube browser gamepad raspberry pi ロボットの操縦 ロボットの操縦 Data collection (Cygnus) robot logLocus visualizationRobot operation API Gateway Authentication & Authorization Managed Kubernetes mongodb Context Broker (Orion) IoT Device Management (IDAS) ロボットの可視化 Support component ロボットプログラムのデプロイ master turtlebot operator Message Queue Monitoring Logging •IoTデバイスやロボットとMQTTSを介して接続 Web UI プラットフォーム管理•Monitoring •ノードやクラスタの状態収集・可視化 •CPU使用率、メモリ使用率、Load average等 •閾値を超えた場合のアラート送信 •Logging •マイクロサービスのログ集約とアラート通知 •ノード自身のログや、各PodのログElasticsearchに収集しKibanaで分析
  • 12. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 12 マイクロサービスの概要(ロボット、デバイス) browser Message Queue ロボットの操縦 Data collection (Cygnus) robot logLocus visualizationRobot operation Authentication & Authorization Managed Kubernetes mongodb Context Broker (Orion) IoT Device Management (IDAS) Support component FIWARE GEi OSS Middleware Monitoring Logging Web UI turtlebot3 bridge master turtlebot operator deployer minikube プラットフォーム管理 ロボットプログラムのデプロイ ロボットの可視化 API Gateway 3rd party robot gamepad gamepad raspberry pi ロボットの操縦
  • 13. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 13 マイクロサービスの概要(ロボット、デバイス) browser Message Queue ロボットの操縦 Data collection (Cygnus) robot logLocus visualizationRobot operation Authentication & Authorization Managed Kubernetes mongodb Context Broker (Orion) IoT Device Management (IDAS) Support component FIWARE GEi OSS Middleware Monitoring Logging Web UI turtlebot3 bridge master turtlebot operator deployer minikube プラットフォーム管理 ロボットプログラムのデプロイ ロボットの可視化 API Gateway 3rd party robot gamepad gamepad raspberry pi ロボットの操縦 •ロボット自身のKubernetes化 •ロボット上で動作しているROSノードをKubernetes上の マイクロサービスとして管理 •サーバ経由で遠隔からノードの入れ替え、ロボット情報の 収集、可視化・分析が可能 •ロボットが公開するAPIの活用 •3rd Partyのロボットなど、ロボットの内 部実装に手が出せない場合は、ロボットの 公開APIをRoboticBaseに接続、APIの範囲 内でロボットの操作が可能
  • 14. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 14 マイクロサービスの概要(ロボット、デバイス) turtlebot3 deployer bridge gamepad minikube browser gamepad raspberry pi Message Queue ロボットの操縦 ロボットの操縦 Data collection (Cygnus) robot logLocus visualization API Gateway Authentication & Authorization Managed Kubernetes mongodb Context Broker (Orion) IoT Device Management (IDAS) ロボットの可視化 Support component FIWARE GEi OSS Middleware Monitoring Logging Web UI プラットフォーム管理 ロボットプログラムのデプロイ master turtlebot operator 3rd party robot Robot operation •Orionのコンテキストの操作としてビジネスロジックを表現するた め、ロボットやデバイスの実装の詳細を気にせず、普通のWebアプ リを書くだけで良い
  • 15. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 15 ⚫ ゲームパッドやWeb画面上のコントローラーのボタンを押すことで ロボットを操作する RoboticBaseのデモ
  • 16. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 16 • RoboticBase™のコア部分をOSS化 – https://github.com/tech-sketch/roboticbase-core • Managed Kubernetes(Azure AKS or minikube)上へ ロボットを統合管理するためのマイクロサービス群を構築するための スクリプト類と手順書 ✓ FIWAREのコアコンポーネント ✓ API GatewayとMessage Queue ✓ プラットフォーム自身とロボットのモニタリングとアラート ✓ ロボットのプログラムのリモートデプロイ • ゲームパッドとロボット(turtlebot3)を用いた、ロボットを管理する サンプルビジネスロジックも付属 RoboticBase-core
  • 17. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 17 複数ロボットによる施設内誘導案内 https://youtu.be/D9NPxxYgPa0
  • 18. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 18 複数ロボットによる施設内誘導案内 3F 2F 1F誘導案内(1F担当) 誘導案内(2F担当) スマホ通知で迎え 受付サービス 開始トリガ 対象者検知 ・1F目的地まで ・1Fエレベータまで ・2F目的地まで 入口 センサー セキュリティエリア
  • 19. Copyright © 2018 TIS Inc. All rights reserved. 19 まとめ • 人口減少・超高齢化などの社会課題を考えると、人々の生活に密着した サービスロボットの活用が重要となる • そのためには、「ロボット」「人」「環境」の連携を可能にするロボッ トプラットフォームが必要となる • RoboticBaseTMではロボットのプログラムをKubeneres上に実装するこ とで、クラウドからの命令に応じてプログラムの入れ替え、ログの収集、 可視化、分析等を行うことができる • RoboticBaseTMのコア部分をOSSとして公開中 • https://github.com/tech-sketch/roboticbase-core • 実証実験で使用したコードも公開予定 • https://github.com/ogcaizu/