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南幸衛・HPC専務
- 3. 北海道生産性本部について
労・使協同のユニークな組織
■1960年7月1日設立
■経営者、労働者、学識者の三者で構成。
■戦後激しい対立関係にあった労・使が協同して生産
性向上に取り組まなければ日本の早期の戦後復興
はないとの危機感から1955年日本生産性本部誕生。
以後7つの地方本部(北海道、東北、中部、関西、四
国、中国、九州)が設立。他に現在10の県本部が存
在。
■労使協同の「哲学」は西ヨーロッパ、「経営ノウハウ」
は米国から輸入。
3
- 4. 北海道生産性本部について
人材育成事業に比重を置いて活動
■生産性向上支援事業と人材育成事業に大別
■人材育成事業メニューには新入社員教育も
■近年調査研究事業にも傾注
●「道内新入社員意識調査」
●「メンタルヘルス調査」
●「基本調査」
(労・使・学への景気・経営・雇用等に関する調査)
●「人材育成に関する調査」 1960年本部設立総会
4
- 5. 最近の新入社員 タイプはETC型!?
■人事、採用担当者が「今年の新入社員」をネーミング
1973年経営評論家・坂川山輝夫(さかがわ・さきお)氏が開
始。2003年から日本生産性本部「職業のあり方研究会」が
発表。1~3月、企業の人事、採用担当者が集合、その年入
社する若者の印象を語り合い、ネーミング。ポイントは、「ネガ
ティブでない」、「キャッチャー」、「当たっていること」。
■最新は2010年(2011年は東北大震災で中止)
ETC型:性急に関係を築こうとすると直前まで心の「バー」
が開かないので、スピードの出しすぎに用心。IT活用には長
けているが、人との直接的な対話がなくなるのが心配。理解
していけば、スマートさなど良い点も段々見えてくるだろう。
“ゆとり”ある心を持って、上手に接したいもの。
※2009年「エコバック型」、2008年「カーリング型」
5
- 7. 道内新入社員の意識 ①属性
■道内新入社員意識調査:道本部主催のフレッシュ・セミナーおよび
道内企業の新入社員研修時、新入社員を対象にアンケートを実施(3月~
4月)。日本生産性本部の調査結果と比較して道内新入社員の特徴を分
析、毎年5月に公表。2005年度から2011年度まで7年間にわたり調査中。
2011 年度は道内企業33社900名から回答(道外データは1,285通)。
(属性) 道内は大学比率が低く、第一志望、従業員300名以上比率が高い
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
項目
道内 道外 道内 道外 道内 道外 道内 道外 道内 道外 道内 道外 道内 道外
(a)性別 男性 70.0 74.5 67.0 72.6 72.4 75.3 72.3 75.4 75.5 74.0 85.5 74.7 77.2 68.1
女性 30.0 25.5 33.0 27.4 27.6 24.7 27.7 24.6 24.5 26.0 14.5 25.3 22.8 31.9
(b)最終学歴 4大 50.7 67.6 50.3 57.0 49.0 56.0 49.5 56.1 49.0 59.1 41.7 52.6 43.1 60.2
大学院 7.1 12.0 7.6 16.0 5.6 23.6 5.7 27.3 6.7 26.2 9.4 31.9 10.8 27.3
高等学校 15.6 8.8 17.7 13.1 23.0 10.4 25.5 8.0 25.4 6.4 29.5 6.3 25.0 4.6
工業高専 3.4 3.2 3.5 5.2 5.3 4.6 5.7 3.1 5.9 4.2 6.7 5.0 6.5 4.4
短大 14.0 3.7 11.5 3.7 8.4 1.8 7.3 2.0 5.5 1.7 2.7 2.0 7.6 1.6
専門学校 8.7 3.9 9.1 4.3 8.4 3.3 6.0 3.1 7.1 2.3 9.1 2.0 6.6 1.6
その他 0.5 0.8 0.3 0.7 0.3 0.3 0.3 0.4 0.4 0.1 0.9 0.2 0.4 0.3
(c)従業員数 ~299人 11.6 46.8 9.6 43.8 15.2 27.1 7.2 26.6 5.9 23.1 4.9 24.6 7.4 21.3
300人~ 88.4 53.2 90.4 56.2 84.8 72.0 92.8 73.4 94.1 76.9 95.1 75.4 92.6 78.7
(d)今の会社の志望順位 第一志望 75.5 58.8 78.3 62.2 81.8 63.7 83.5 71.0 83.9 72.0 81.7 66.3 81.3 69.2
第二志望 16.1 19.5 13.2 18.9 11.6 19.9 10.6 16.8 10.2 15.4 11.2 16.0 12.2 14.5
第三志望 4.1 8.8 4.5 6.9 3.5 7.0 3.5 5.6 4.0 6.4 3.8 8.0 3.5 7.4
その他 4.2 12.9 4.0 12.0 3.1 9.4 2.4 6.6 1.9 6.2 3.8 9.7 3.0 8.9
7
- 9. 道内新入社員の意識 ②仕事へのスタンス
道外新入社員との意識差過去最大項目
自分には仕事を通じてかなえたい「夢」がある 仕事の手順は、細かいところまできめておいて欲しい
80.0 73.9 73.8 70.0
68.8 69.2 71.7 75.9
70.0 65.9 59.1 57.9
60.0 54.5 57.0
65.4 68.0 66.9 68.5 71.2 51.7 51.1 52.5
60.0 62.9 64.8
50.0
50.0
40.0 46.4 45.1
40.0 42.9 41.3 42.8 39.8
30.0 37.2
30.0
そう思う(道内)
20.0 20.0
そう思う(道外) そう思う(道内)
10.0 10.0 そう思う(道外)
0.0 0.0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
ある仕事をやっているうちに、研修でおそわったマニュアル 残業 過去最高値
に書かれていないことが起きました。このときあなたは、・・・
50.0 44.8 80.0 72.3 69.8
69.7 72.5 71.7 70.0 73.2
39.7 40.0 70.0
40.0 35.4
33.4 31.8 60.0 65.1
62.1 63.4 59.9
28.7 50.0 58.4 52.4
30.0 53.8
26.7 40.0
27.7 27.0 残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣
20.0 25.9 24.6 26.0 24.6
30.0 味などに時間が使える職場(道内)
できるだけ自分でくふうしてみる(道内) 20.0 残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣
10.0
できるだけ自分でくふうしてみる(道外) 10.0 味などに時間が使える職場(道内)
0.0 0.0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
9
- 11. 道内新入社員の意識 ③コミュニケーション
道外新入社員との意識差過去最大項目
上司も加わったミーティングの席ですばらしいアイデアを思いつきまし ビジネス上、有益な情報を入手しました。その
たが、すぐ上の先輩と意見が対立しそうです。このときあなたは、 ときあなたは、・・・
80.0 80.0
69.8 周りの上司、先輩に対して、積極
70.0 66.2 64.3 65.8 64.7 67.3 70.3 78.0 的に情報を提供する(道内) 78.1
周りの上司、先輩に対して、積極
60.0 59.6 76.0 75.2
62.8 61.3 61.9 的に情報を提供する(道外) 73.7
50.0 56.9 61.2 58.0
74.0
71.7 71.5 74.6 73.1
40.0 72.0 71.5 70.9
71.8
30.0 自分の意見をはっきり言う(道内) 70.0
70.2 70.6
20.0 68.0 69.9
自分の意見をはっきり言う(道外) 69.0
10.0 66.0
0.0 64.0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
先輩や上司の仕事のペースを崩さないためには、近くの席
であっても電子メールでやり取りをした方が効率的でよい
12.0
11.3 11.3 9.4
10.0 10.8 10.1
10.6
8.0 過去最低値
8.9
8.3 8.0
6.0 6.5
4.0
そう思う(道内)
2.0 そう思う(道外)
0.0
2006 2007 2008 2009 2010 11
- 14. 道内新入社員の意識 ⑥コンプライアンス意識
道外新入社員に比べてコンプライアンス意識は高い。しか
し、上司の指示に従ってしまう従順さがある。
■法令抵触回避のための努力行動 ・・・56.3%(道外比+6.7P)
■法律違反でなければ手段や方法を問わない・・・18.8%(道外比-5.5P)
■良心に反する手段でも上司の指示に従う ・・・44.9%(道外比+7.1P)
□発注先からの贈り物や食事接待を受けることは問題ない
・・・43.7%(道外比+1.0P)
過去最高値
60.0 54.6 56.3
職場で法令に抵触する可能性のあることが 51.8 52.6 54.1 53.9
49.7
行われていることを知ったあなたは、是正のた 50.0
め、上司に相談しましたが、具体的な指示や行 51.4 52.0 49.6
48.6 46.5 47.3 48.6
動をとってくれそうにありません。このときあな 40.0
たは、・・・
30.0
20.0 もうひとつ上位の上司に相談する(道内)
もうひとつ上位の上司に相談する(道外)
10.0
0.0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
14
- 17. 道内新入社員の意識 ⑧転職へのスタンス
あなたの考えにあてはまるものは? あなたの考えにあてはまるものは?
80.0 71.5 50.0
44.8 45.5
70.0 66.3 66.4 45.0 40.2 41.3
57.2 59.2 40.0
60.0 34.0 36.3
49.7 37.7
46.8 35.0
50.0
30.0
47.3 50.3 32.2 32.8
40.0 45.9 25.0
30.7 31.4 39.1 40.6
30.0 20.0 24.8 24.5 20.0
20.0 15.0 18.5 19.3
今の会社に一生勤めようと思っている(道内)
10.0 10.0 きっかけ、チャンスが有れば、転職しても良い(道内)
今の会社に一生勤めようと思っている(道外)
5.0 きっかけ、チャンスが有れば、転職しても良い(道外)
0.0
0.0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
道外新入社員との意識差過去最大項目(下のグラフ)
あなたは、転職についてどう考えますか?
80.0
70.2 72.3 69.6 69.2
70.0 62.5 63.0
67.1
60.0 68.5 67.5
64.5 62.9 54.6
50.0 53.3
53.7
40.0
30.0 理由があれば転職してもかまわない=1,2度
+何度でも(道内)
20.0
理由があれば転職してもかまわない=1,2度
10.0 +何度でも(道外)
0.0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
17
- 19. 道内新入社員の意識 ⑨就職活動
過去最高値
訪問した会社数は? 就職した会社の内定が出た時期は?
90.0
79.0 70.0
80.0 69.6 60.6 61.3
58.8 63.3
60.0 52.5
70.0 64.2
63.3 過去最高値
57.0 58.6 50.0
60.0 40.7
49.9 43.2 44.1
43.2 39.0 35.0 37.2
50.0 40.0
40.0 37.1
30.0 29.6
39.6 38.3 39.0
30.0 34.0 34.0
32.5 20.0 25.1
20.0 訪問会社数6社以上(道内)
10.0 10.0 4年次 春(道内)
訪問会社数6社以上(道外)
4年次 春(道外)
0.0 0.0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
道外新入社員との意識差過去最大項目(下のグラフ)
就職活動を始めた時期は? 就職した会社以外で一番最初に出た会社の内定時期は?
70.0 70.0
57.5
60.0 53.1 53.6 60.0
50.5 64.5
50.0 43.5 50.0 46.3 44.7
41.0 過去最高値
39.0 37.9 38.1
40.0 40.0
40.1 39.8 26.4
37.6 36.9 27.4 38.7
30.0 34.5 34.6 41.4
30.0 30.5
28.4 27.9
20.0 25.4
20.0 18.2
就職活動開始時期:3年次冬以前(道内)
10.0 19.0
就職活動開始時期:3年次冬以前(道外) 10.0 4年次 春(道内)
0.0 4年次 春(道外)
0.0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
19
- 20. 道内新入社員の意識 ⑩分析的まとめ
■就職活動の大幅な出遅れ、道内の雇用環境の厳しさなどで就職活動に苦戦。
■就職の苦労から、会社に一生勤めたいという割合が大幅に多く、転職には 慎重な
姿勢が強い。しかし、第一志望入社の割合に比べて一生勤めたいという割合を大幅
に下回っている。また、就職先の選択は、「経営・業績の安定」が大幅に高い。
■ベストの就職先ではない状況を反映してか、仕事を通じてかなえたい「夢」は大幅に
少な く、仕事に積極的に向かい合う姿勢も弱い(マニュアル志向が強く、自律性が低
い。海外勤務にも極めて消極的。残業より趣味の時間をとれる職場希望)。
■職場のミーティングや上司等への情報を伝達する場面で、自分を上司等へ積極的
にアピールしコミュニケーションをとっていく姿勢が低い。しかし、会社の運動会など親
睦会行事や職場の飲み会には積極的である。
■能力・業績での評価、処遇を望む割合は大幅に低く、チームワークで出した成果を
配分される職場を希望している。
■社会人生活への不安感が道外に比べて大幅に大きい。
■コンプライアンス意識は高い。しかし、上司の指示には従順で腰砕けの懸念もある。
20
- 21. 道内企業の意識 人材育成へのスタンス
経営者の最重要課題は人材育成。従業員の能力への不満は、4
割弱過去最高。若手社員(28歳までの役職者以外)への不満が増幅。
■北海道生産性本部基本調査(労・使・学への景気・経営・雇用等に関する調査)
現在の企業における重点課題は何と考えますか?(該当するもの5つまで選択)~経営者の回答:「人材の育成」過去最高値
2007 2008 2009 2010
順位
項目 % 項目 % 項目 % 項目 %
1位 人材の育成 80.4 人材の育成 72.2 人材の育成 81.6 人材の育成 87.8
2位 利益の維持・拡大方策 76.1 利益の維持・拡大方策 72.2 利益の維持・拡大方策 75.0 利益の維持・拡大方策 65.3
3位 CSR・コンプライアンス経営 50.0 売上げの維持・拡大方策 45.6 売上げの維持・拡大方策 48.7 売上げの維持・拡大方策 59.2
4位 内部統制の整備・構築 43.5 環境問題への積極的取組 31.1 技能の継承 31.6 技能の継承 43.9
CSR・コンプライアンス経
5位 売上げの維持・拡大方策 39.1 31.1 CSR・コンプライアンス経営 30.3 新規事業の推進・強化 28.6
営
環境問題への積極的取組 39.1
※調査対象:本部会員・役員等(≒道内経営者)、調査期間:毎年1月~2月
■北海道生産性本部・人材育成に関するアンケート調査(道内地場企業教育担当者)
従業員の能力等(知識・技能、意識、姿勢)に対する満足度(%) 従業員の能力等で最も満足度が低い階層(%):「若手」過去最高値
2009 2010 2011 2009 2010 2011
a とても満足している 1.5 0.8 1.4 若手社員層 14.7 17.2 24.5
b 満足している 39.0 33.6 30.9 中堅社員層 20.6 18.8 17.3
c 満足(a+b) 40.5 34.4 32.3 ベテラン層 17.6 24.2 18.0
e やや不満 33.1 35.2 37.4 監督者層 17.6 10.2 12.9
f とても不満 0.7 2.3 1.4 管理者層 14.7 14.1 15.1
g 不満(e+f) 33.8 37.5 38.8 上級管理者層 5.9 5.5 5.8
※調査対象:本部会員・非会員の道内地場機業・団体、調査期間:毎年度下期
21
- 22. 道内企業の意識 若手社員への不満と求める能力
若手社員への「不満、物足りなさを感じる能力」・「強化したい能
力」は「自主性・積極性」、「対人関係能力」。
■北海道生産性本部・人材育成に関するアンケート調査(道内地場企業教育担当者)
若手社員に不満や物足りなさを感じている能力(要因の大きいものから最大4つを選択)
2009 2010 2011
具体的能力 % 具体的能力 % 具体的能力 %
1 対人関係能力 40.0 自主性・積極性 54.5 自主性・積極性 44.1
2 説明・説得力 35.0 対人関係能力 45.5 対人関係能力 38.2
3 改善力・改善意識 30.0 業務専門知識・技能 40.9 交渉・調整力 38.2
4 自主性・積極性 30.0 向上心 27.3 業務専門知識・技能 38.2
5 業務専門知識・技能 25.0 自主性・積極性 30.0 説明・説得力 29.4
職業観・就業意欲 22.7 論理的思考力 26.5
仕事の管理・遂行力 22.7
改善力・改善意識 22.7
若手社員の育成で強化したい能力等(重要度の高いものから最大4つを選択)
2009 2010 2011
具体的能力 % 具体的能力 % 具体的能力 %
1 自主性・積極性 43.5 業務専門知識・技能 44.7 自主性・積極性 45.0
2 改善力・改善意識 39.1 仕事の管理・遂行力 39.5 対人関係能力 37.5
3 仕事の管理・遂行力 34.8 自主性・積極性 36.8 仕事の管理・遂行力 35.0
4 対人関係能力 30.4 対人関係能力 34.2 業務専門知識・技能 32.5
5 業務専門知識・技能 26.1 説明・説得力 28.9 説明・説得力 25.0
交渉・調整力 28.9 交渉・調整力 25.0
2011年1月の(社)日本経済団体連合会の調査結果:「採用にあたって大学生に期待する素質・態度、知識・能力」
の第1位は「主体性」、第2位は「コミュニケーション能力」。
22
- 23. 就業力の現状 ①就業力データ
■就業力とは
「学生が卒業後自らの資質を向上させ、社会的・職業的自立を図るため
に必要な能力」(大学設置基準。平成23年4月施行)。
■就業力指標
①新規大学就職率(2011年3月卒業者)・・・道内84.2%(全国91.1%)
②完全失業率(2011年10~12月)・・・道内4.4%(全国4.3%)
⇒全国10地域中ワースト4位
③非正規雇用者( 2007年10月1日現在)
・・・非正規雇用者数:道内28,6100人 (全国7,364,500人)
・・・非正規雇用率:道内40.6%(全国38.0%)⇒全国ワースト9位
④若年無業者 (ニート)(2007年10月1日現在15~34歳)
※NEET(Not in Education, Employment or Training)
・・・若年無業者数:道内32,500人(全国632,700人)
・・・15~34歳に占める割合:道内2.6%(全国2.1%)⇒全国ワースト7位
⑤新規大学卒業者の早期離職(2007年卒業)・・・道内35.2%(全国30.9%)
①北海道労働局「平成23年3月新規大学等卒業者の求職・就職状況」、②総務省「労働力調査(基本集計)・平成23年10~12月期平均(速報)」、
③、④総務省「平成19年就業構造基本調査(5年に1度)」、⑤北海道労働局「新規学校卒業者の過去3カ年度の在職期間別離職状況」
23
- 24. 就業力の現状 ②道内新規学校卒業者の現状
■就職率(平成23年3月卒業者) ⇒大学の就職率が厳しい
大学 短大 高専 専修学校 高校
就職者数 10,290 1,908 445 7,539 6,471
道内就職者数 6,363 1,771 100 6,461 5,792
道内就職率(%) 61.8 92.8 22.5 85.7 89.5
就職率(%) 84.2 85.3 99.1 90.4 85.0
※北海道労働局「平成23年3月新規大学等卒業者の求職・就職情報」および「平成23年3月新規 高等学校卒業者の職業紹介状況」より抜粋
■早期離職率(平成19年3月卒業者)⇒離職率が高い
※卒業時から平成22年3月までの間における離職率(%)
計 男 女
全国 30.9 26.3 37.3
大 学
北海道 35.2 30.4 41.6
全国 40.2 36.4 42.2
短大等
北海道 41.9 40.2 42.7
全国 40.1 33.5 48.9
高 校
北海道 48.9 45.1 52.1
全国 63.6 61.6 68.9
中 学
北海道 90.2 90.7 87.5
※北海道労働局「新規学校卒業者の過去3か年度の在職期間別離職状況」より抜粋
24
- 28. 就業力向上のための提言 ④
④卒業(ゼミ)論文を必須とする
卒業論文(もしくはゼミ論文、レポート)を作成する
には、テーマの設定、関連論文の読み込み、資料の
収集などそれまで学んできた専門的な知識を総動員
しなければならず、論理的な思考力、文章力も必要と
なる。
経験的にはレポートやゼミ論文を書き上げたとき
は、大きな達成感があったし、教授のアドバイスは生
涯の財産となった。
学生にとって負担感は大きいかもしれないが、就職
面接でも胸をはってアピールできるはず。
28
- 30. 就業力向上のための提言 ⑥
⑥グローバルな視野を養成する
北海道の若者は地元志向が強い。地域に根ざし活躍する若者も必要である
が、海外転勤を避けグローバルな視野を持てない若者も困る。海外インター
ンシップや外国人留学生との交流などグローバルな視野を身に付ける機会を
増やし、地域の発展を支えるグローカルな人材を育成すべき。
地元大学進学率(平成23年4月入学者)
平成23年3月新規大学卒業者の道内就職率
※各県の大学進学者における地元大学進学者の割合
計 男 女
合計 男 女 就職者数 10,290 6,044 4,205
出身高校 地元進 出身高 地元進 出身高 地元進 道内就職者数 6,363 3,458 2,905
の 学率 校の 学率 校の 学率 道内就職率(%) 61.8 92.8 69.1
所在地 (%) 所在地 (%) 所在地 (%) 就職率(%) 84.2 84.0 84.4
第1位 愛知 72.8 北海道 68.2 愛知 78.8 ※北海道労働局「平成23年3月新規大学等卒業者の求職・就職情報」より抜粋
第2位 北海道 69.4 愛知 67.9 北海道 71.2 道内外国人留学生在籍状況(5月1日現在の数)
第3位 福岡 63.7 東京 61.5 福岡 67.1 3,000
※独立行政法人日本学生支援機構調査
2,537
平均 41.9 39.9 44.4 2,173
2,000
1,900
1,800 1,776
45位 佐賀 14.6 奈良 13.7 佐賀 16.4
1,000 留学生数 全国に占める構成比(%)
46位 鳥取 14.1 佐賀 13.3 鳥取 12.9
47位 和歌山 9.6 和歌山 9.1 和歌山 10.3 1.5 1.5 1.5 1.6 1.8
0
※文部科学省「平成23年度学校基本調査(速報)」より旺文社教育情報センター作成
2006 2007 2008 2009 2010
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