Fabスターターズ ガイド 作品集6. 第2回:3D Fab ‒ Molding/ Scanning/ Modeling
お題:
渋谷の街の中にある「何か欠けているモノ」
「何か補完できそうなモノ」を探し、3Dプリ
ンティングするオブジェで補完する
講師:平本知樹 (しぶや図工室)
32. 「AS THE SAYING GOES…」
教科書の落書きや、自分にしかわからないメモは
後で見返した時に本人にとっては微笑ましいもの
ですが、第三者から見たら何の事かわからないと
同時に読解する面白さも持ち合わせている。時間
を超えた落書きは第三者にも魅力に繋がること、
また1000年後の未来の常識は変わっているであ
ろう事をイメージして、いろいろメモして残すコ
トワザジテン「AS THE SAYING GOES…」を考
えた。メンバーでなかなか集まれない環境だった
ので「序盤」・「中盤」・「仕上げ」で明確に手
分けした作業分担、Facebookを有効活用できて、
グループワークプロセスでの同時性や感動を共有
した。(山下)
チーム ミツマタ:藤井、山下、馬淵
34. 「銀の鼻 」(森下)
「The Prince Canary」(イザベラ)
チーム パルプ:イザベラ、森下
イタロカルヴィーノというイタリアの民話を集めて出版した本
を1000年後に届けることになった。カルヴィーノは口頭での
み伝えられてきた物語をまとめたわけだが、本来は親から子へ
子から孫へ昔語りで伝えられていった物語だ。それは1000年
後にも残したいということでこの本が選ばれた。
1000年後も同じ言語が伝わるかわからないため、なるべく
ヴィジュアル中心で絵本のような形がよいということになった。
私は「銀の鼻」という銀の鼻を持った悪魔と貧乏な家の3人の
娘の話を選んだ。
もともとが親から子へ語り継がれていたものなので、仕掛け絵
本のような感じで楽しく一緒に見ていけるものにしようと思っ
た。
そこで、蛇腹のようにつぎつぎとつながっていく切り絵の絵本
を制作した。古い感じを出すため、レーザーカッターで焦げる
ような設定をしてもらい、表紙の彫刻と中のベースとなる紙を
切っていった。
切り絵のイラストはレーザーカットの固い感じを和らげるため
手で切って制作した。
また、銀色の鼻の形のしおりも制作。このしおりが吸湿紙とい
う紙でつくってあり、1000年後まで湿気を吸って絵本を長持
ちさせるという物語をつけた。(森下)
私選んだストーリーが「カナリア王子」で、古い黄色い本に
よって主人公の王子がカナリアに変身して、好きな姫野部
屋まで飛んでゆくという話です。
本の最後にカナリアのオブジェをかくし、読んでいる側を驚か
せて、喜ばせる為だけではなく、天然乾燥剤でできてい
ることを想定しましたので、本の長持ちをさせてくれます。
(イザベラ)
森下
イザベラ