日立ソリューションズの取り組みとプラットフォーム関連セション内容のご紹介

© Hitachi Solutions, Ltd. 2018. All rights reserved.
株式会社日立ソリューションズ
技術革新本部戦略技術部
技師
佐々木伸也
2018/11/29
日立ソリューションズの取り組みと
プラットフォーム関連セッション内容のご紹介
SpringOne Platform ハイライトセミナー

会社紹介
1
豊富なラインナップ
自社製品や数多くのアライアンス製品
コンサルティング
クラウド（SaaSやPaaS）
コンテンツ提供
高信頼性を要求される大規模基幹
業務システム構築のノウハウ
IT 関連商品に関する広範な知識と
情報収集能力
各種業種業務に関する知識
最先端技術の研究と実践への適用
メインフレームからオープン系のOS、
ミドルウェアまでの基盤技術
高セキュリティなクラウド環境の構築
オンプレミスとクラウドの連携
柔軟なプラットフォームや
基盤技術への対応力
プラットフォーム技術や製品における
豊富なサポート力
新技術への対応力
産業、流通、通信、金融、社会など、
さまざまな分野での実績
バックエンドからフロントエンドまで各種の
業務に対応
多数のミッションクリティカルな基幹業務
システム構築の経験
日立グループの長年にわたる情報・通信システム事業の実績と経験
日立グループの幅広い事業分野
１９７０年（昭和４５年）９月２１日設立
４６７５名（単独）、１１，５２２名（連結）（２０１８年３月３１日現在）従業員数
拠点４拠点（本社：品川）グループ会社：国内４社、海外９社
２００億円資本金

© Hitachi Solutions, Ltd. 2018. All rights reserved. 2
自己紹介
 名前
佐々木伸也 / Shinya Sasaki
 会社
戦略技術部 DevOps推進グループ技師
 業務
 社内DevOps基盤の開発・運用・展開
 アプリケーション開発手法の整備・展開
 PCF関連事業の展開支援
 Cloud Foundryとの関わり
2015/4～研究部門でCF調査開始
2016/9～現部門にて社内DevOps基盤リリース、
並行で事業基盤化支援
2018～デジタル共通基盤リリース後、
社内DevOps基盤と合わせて活用推進
Cloud Foundry Certified Developer
（2017年6月取得）

アジェンダ
3
１．日立ソリューションズのPCFへの取り組み
２．SpringOne Platform 2018 概況
３．セッション内容のご紹介（プラットフォーム関連）
① プラットフォームの抽象化レベルとトレードオフ
② Buildpacks デプロイモデルの標準化
③ Kubernetes, Istio との統合
４．所感とまとめ

取り組みの経緯
5
１．日立ソリューションズのＰＣＦへの取り組み
社内展開
事業部門
事業展開
関連部署２０１６年２０１７～２０１８年
全社組織
研究
アジャイル・
開発手法展開
ＣＦ調査・機能検証
高速開発基盤
ﾃﾞｼﾞﾀﾙﾋﾞｼﾞﾈｽ基盤
CF MeetUp Tokyo #3
(2017.6)
OpenStack Days Tokyo
CFパネル (2017.7)
Ruby World Conference
(2016.11)
関連社外発表
Pivotal.io (2017.11)
Microsoftオンサイト
セミナー(2018.5)
週刊BCN (2017.4)

デジタルビジネスに向けた開発体制の整備
③ デジタルビジネス基盤② 高速開発基盤
事業創生の流れ
ニーズの発見・仮説立案開発・PoC 本番運用と改良
継続的な改良とデリバリー新コンセプト・アイデアの創出アイデアの迅速な実現
① 顧客協創支援 ※
方法論ﾊﾞｯｸﾛｸﾞ CI/CD環境 SLA業務サポート
サービス
開発者
お客様
CI (Continuous Integration) / CD (Continuous Delivery)、DevOps
リリーステスト実装
観察・計測アイデア・計画
フィードバック
ﾁｬｯﾄ
ワークショップ
①顧客協創支援 ※ ：事業ｺﾝｾﾌﾟﾄ創出・ﾋﾞｼﾞﾈｽﾓﾃﾞﾙ設計の方法論
②高速開発基盤： CFとCI/CDツール群で構成される開発環境
③ﾃﾞｼﾞﾀﾙﾋﾞｼﾞﾈｽ基盤： PCFと業務サポートで構成される事業環境
※ 日立開発の協創手法 http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/10/1015.html
 サービスの仮説段階から活用できるプラットフォーム

デジタルビジネス基盤
https://www.hitachi-solutions.co.jp/company/press/news/2018/0417.html
 ２０１８年４月から Pivotal 社パートナーとして協業
7

より詳しく知りたい方は
8
なぜ基盤にPCFを選んだか。周辺技術や使い方。
https://omniattend.com/whitepaper
/pivotal/io2018-dl
事業関連のお問合せ
社会イノベーションシステム事業部社会イノベーション基盤開発本部
Mail ： hs-d3information@mla.hitachi-solutions.com
担当：西村
 昨年の Spring.io 2018 Day2
の講演資料を参照ください
 お問い合わせ先

開催概要とセッションの内訳
10
 開催概要
 リンク
 日時： 2018年9月24日～ 27日
 場所：米国ワシントンD.C Gaylord Center
 参加者：約3000名
 内容：セッション発表、展示、
トレーニング、懇親会
 セッション数：約190件
 ブレイクアウトセッション分類
 Transformation, Case Studies
 Cloud Foundry
 DevOps, CI/CD, Agile
 Kubernetes
 Data, Databases
 Event Driven, Reactive
 ・・・
 スポンサー企業
 ブレイクアウトセッションの内訳
25
21
20
1916
15
15
13
13
11
Transformation, Case Studies
Cloud Foundry
DevOps, CI/CD, Agile
Kubernetes
Data, Databases
Event Driven, Reactive
Geode
Core Framework
Serverless, Microservices
Modern Web
 セッションの内訳
講演プログラム： https://springoneplatform.io/2018/sessions
講演動画： https://www.youtube.com/playlist?list=PLAdzTan_eSPQsR_aqYBQxpYTEQZnjhTN6

会場の様子
11

３．セッション内容のご紹介
 PCF の機能ラインナップと使い分けの話
出典： Onsi Fakhouri (Senior Vice President, R&D for Cloud, Pivotal)
出典： Dave Syer (Senior Consulting Engineer, Pivotal)
 PCF2.0以降、PCFはPAS(PaaS), PKS(CaaS), PFS(FaaS)のラインナップ
 「全ての問題を解決する抽象化レイヤはない」
開発者がコードに集中できる価値と、インフラ
の細かな制御はトレードオフ
 適材適所に組合わせたアーキテクチャが最適
 ソーシャルデータ解析にFaaS
 モバイルアプリのWebサービスにPaaS
 データベースはCaaSにホスト、など
13

 FaaS： Pivotal Function Service(riff)の解説とデモ
 イベントに対して、登録された関数を実行することに特化したプラットフォーム。
 riff は昨年の発表後、基盤部分を Knative に置き換える決定をした。
 Knative がイメージ作成、デプロイ、スケール、チャネル、ログ・監視等を提供
 riff が CLI とファンクション呼出しの仕組みを提供
 Knative
 Google, Pivotal, IBM, Redhat, SAP らが開発に参加
 k8s上でサーバレスを実現する基盤(2018.7発表)
出典： Mark Chmarny (Technical Program Manager, Google), 出典： Mark Fisher (Senior Lead, Pivotal)
出典： Introducing Knative (Pivotal), 出典： Knative and riff for Spring Developer (Pivotal)
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 デモ
 $ riff function create [関数名] –git-repo x –image y // 関数の登録
 $ riff channel create [チャンネル名] // イベントチャンネルの作成
 $ riff subscription create --channel [チャンネル名] –subscriber [関数名]
// イベントチャンネルと関数の紐づけ
 ユースケース例
 多数のIoT機器からのイベントを処理
 システムの監視サービスのアラートに対する処理
 ユーザからの問い合わせからキーワードを抽出してナレッジを検索、など
出典： Mark Chmarny (Technical Program Manager, Google), 出典： Mark Fisher (Senior Lead, Pivotal)
出典： Introducing Knative (Pivotal), 出典： Knative and riff for Spring Developer (Pivotal)

出典： PAS & PKS as Next Gen Solution for Accelerating Cloud Native Transformation (Capgemini)
 PKS と PAS を使ったデジタルトランスフォーメーションの事例
 PKS と PAS の特性を比較
 PKS は、レガシーアプリを改変少なく移行するのに適している。
 PAS は、Time To Market の最大化。組織の標準の展開に適している。
 移行手順を整備・展開
① 共存：既存環境はそのまま。新規をPKS又はPASで構築。
② リフト & シフト：既存環境をPKSに移行。
③ リファクタリング： Spring Bootのマイクロサービスに書換え
④ トランスフォーム：全環境を PKS 又は PAS に移行
16

② Buildpacks デプロイモデルの業界標準化
 Cloud Native Buildpacks プロジェクトの発表と解説
出典： Terence Lee (Principal Languages Engineer, Heroku), Stephen Levine (Staff Software Engineer, Pivotal)
出典： Cloud Foundry Buildpacks and the Future of Opinionated Cloud Builds (Pivotal)
 Buildpacksの仕組みからプラットフォーム依存を取り除き、ソースコードからOCI準拠の
コンテナイメージを生成する仕組みとして、業界標準化を狙うプロジェクト
 セッションでは、Cloud FoundryがBuildpacksを採用してきた経緯と今後の方針を説明
 デモ
 builder.toml ファイルに、使用する Buildpack を指定
 pack create-builder コマンドでビルダーイメージを作成
 pack build コマンドでソースコードとビルダーイメージを指定
してビルド ⇒ OCI準拠のコンテナイメージが作成される
17

② Buildpacks デプロイモデルの業界標準化
出典： Buildpacks Anyware (Pivotal)
 Pivotal Build Service の発表
 Cloud Native Buildpacks と一緒に発表
 開発者が PAS・PKS・PFS といった環境の違いを
意識することなく、ソースコードのビルドとデプロイ
を一手に提供するサービス (?)
 従来 Diego が担っていた、OSパッケージの
更新なども担う (?)

 Cloud FoundryへのIstioの統合状況とユースケース
出典： A Tale of Two Frameworks: Spring Cloud and Istio (Pivotal)
出典： Use Cases for Istio and Envoy Integrations with Cloud Foundry (Pivotal)
19
 Istio と Spring Cloud は、どちらも分散システムの課題解決をめざしたプロジェクト
（サービスディスカバリ、サーキットブレーカ、リクエストトレース、帯域制御、セキュリティ、・・・）
 Spring Cloud との使い分けについて
 プラットフォームが対応しているならIstioを使う（マルチ言語対応、規約としてのセキュリティなど利点）
 アプリの仕様に特有の制御を入れたい場合に Spring Cloud を使う。
 現在： PCF2.2 で統合済み。ただし、受信トラフィックの制御のみ。
 将来：マイクロサービス間の通信、送信トラフィック、にも適用予定。
さらに、PASとPKS間の通信、クラウドプロバイダ間の通信など、実現を検討。

出典： Cloud Foundry Services on PKS with No Extra Code – Kibosh -(Pivotal)
 (k8sとの連携の一例）ｻｰﾋﾞｽｲﾝｽﾀﾝｽ実行基盤としてk8sを利用
 従来ｻｰﾋﾞｽｶﾀﾛｸﾞの登録には、Open Service Broker と Tile の作成が必要
 Kibosh と Bazaar は、DockerイメージとHelmチャートからこれらを生成
 Helm を実行して PKS にインスタンスを作成する Open Service Broker を生成する。
 Kibosh ：指定したサービス専用の Open Service Broker と Tile を生成する仕組み
 Bazaar ：汎用のHelm対応 Open Service Broker をもっており、
CLIから Helm を追加するだけでサービスカタログを公開できる仕組み

所感
22
 海外大企業の事例が多数。コミュニティの発展は力強い。
 各セッショントピックスについて
① プラットフォームの抽象化
レベルとトレードオフ
② Buildpacksデプロイモデル
の標準化
③ Kubernetes, Istioとの統合
最適をめざすなら使い分けが必要。
エンジニアは理解が重要に。
※アプリとインフラの境界はますます曖昧に
アプリライフサイクルの向上にS2Iの仕
組みは必要。実績ある仕組み・管理モ
デルとして定着を期待。
UXを大きく変えずに技術を導入できる
のはPaaSの大きな利点。
今後も技術統合には期待。
 PCF には、UX を大きく変えずに、コンテナ・Buildpacks・ファンクション、
いずれのデプロイモデルに対応できるプラットフォームを期待。
 さらに、PAS/PKS/PFS のDay2運用の統一、それぞれの環境にデプロイし
たアプリケーション間の連携や統合管理で強みの発揮を期待。

所感
23
 海外大企業の事例が多数。コミュニティの発展は力強い。
 各セッショントピックスについて
① プラットフォームの抽象化
レベルとトレードオフ
② Buildpacksデプロイモデル
の標準化
③ Kubernetes, Istioとの統合
 PCF には、UX を大きく変えずに、コンテナ・Buildpacks・ファンクション、
いずれのデプロイモデルに対応できるプラットフォームを期待。
 さらに、PAS/PKS/PFS のDay2運用の統一、それぞれの環境にデプロイし
たアプリケーション間の連携や統合管理で強みの発揮を期待。
最適をめざすなら使い分けが必要。
エンジニアは理解が重要に。
※アプリとインフラの境界はますます曖昧に
アプリライフサイクルの向上にS2Iの仕
組みは必要。実績ある仕組み・管理モ
デルとして定着を期待。
UXを大きく変えずに技術を導入できる
のはPaaSの大きな利点。
今後も技術統合には期待。
Pivotal Build Service ?
Istio 統合拡張？

まとめ
24
 PCF に対する当社の取り組みをご紹介
 SpringOne のうちプラットフォーム関連のセッションをご紹介
 プラットフォームの抽象化レベルとトレードオフ
 Buildpacks デプロイモデルの標準化
 Kubernetes, Istio との統合
 システムはコンテナ・Buildpacks・ファンクションの使い分けが重要に。
プラットフォームとしては、これらがどう「使いやすく」統合されていくかに注目。
 「実績」は大きな売り。
アジア・パシフィック懇親会も
盛り上がりました。
（PCF on AWS/GCP/Azure の話など）
ありがとうございました。

日立ソリューションズの取り組みと
プラットフォーム関連セッション内容のご紹介
END
技術革新本部戦略技術部技師
佐々木伸也
25

商標等
26
• Cloud Foundry, Open Service Broker API は、Cloud Foundry.org Foundation,Inc.の米国及びその他の国における商標または登録商標です
• Spring, Spring Cloud, Boshは、米国及びその他の地域における Pivotal Software,Inc. の登録商標または商標です。
• Microsoft、Azureは、米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における商標または登録商標です
• Amazon Web Services、その他の AWS 商標は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標または登
録商標です。
• Java, MySQL は，Oracle Corporation 及びその子会社，関連会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
• Ruby on Railsは、David Heinemeier Hansson の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
• Linux は、Linus Torvalds の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
• GitLab は、GitLab B.V. の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
• Mattermost は、Mattermost, Inc.の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
• Docker は、Docker, Inc. の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
• Elastic, Elasticsearch, Logstash, Kibana は、Elasticsearch BV の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
• HAProxy は、HAProxy Technologies, Inc. の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
• PostgreSQL は、PostgreSQL Community Association of Canada の米国およびその他の国における登録商標または商標です。。
• MongoDB は、MongoDB, Inc. の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
• Rancher は、Rancher Labs, Inc. の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
• その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商号、商標もしくは登録商標です。

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