こころみ 傾聴スキル 20131204_事前配布
- 2. タイムテーブル
• アイスブレイク
• 座学
3分
20分
• ロールプレイ①
• 事前説明
• プレイ
• 感想
3分
6分
5分
• ロールプレイ②
• 事前説明
• プレイ
• 感想
3分
6分
5分
総評、質疑応答
1
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- 5. 「話す」という行為に含まれている欲求
1. 個人として認められたい
• ひとくくりにしてほしくない。ステレオタイプにしてほしくない。個別化の原則
2. 感情を表に出したい
• しゃべることの事柄には、必ず感情が付随している
3. 共感してほしい
• 気持ちに対して、同じ気持を感じてほしい、同意してほしい
4. 受け止めて貰いたい
• 他人の気持ちを自分のものとして扱ってほしい
5. 判断・批判・審判されたくない
• 聞き手はどうしてもこれをしたくなるが、これをしないことが極めて重要
6. 自分で選択・決定したい
• 自己決定の願望。認知症でも変わらない。アドバイスをしても、「でも、だって」と反論して
くる。
7. 秘密は守ってほしい
• 話をする前提条件
4
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- 7. 3つのパスポート
• 傾聴に必要な3つのパスポート
• アイコンタクト
• 無視されていないという安心感。
• 挨拶の時、目を観てすること。話をするときも見るが、挨拶ご3拍くらい
でゆっくり目をそらす。ただし顔からはずさずに、額、ほっぺた、鼻、口
~上顎くらいを見るのがよい。
• 笑顔
• 始めるときは必ず。ただし、話の流れで悲しいときは不謹慎にならないよ
うに。
• うなずき
• 首だけ動かすのではなく、しかるべきタイミングで大きく動かくこと。こ
ういう動作は認知症にも効果がある
• 傾聴とは。(Active Listening)
• 良好な人間関係、信頼関係(ラポール)を作る基本。そのために次が大事。
• 自分の五感をフルに使い、深い思いやりと温かい心で、相手の話を一生懸
命、聴くこと
• 聴いているということが相手に伝わるように聴くこと
• 相手に対し、積極的な興味と関心を持って聴くこと
• 返報性の法則・・・相手に示した態度と同じ態度が返ってくる。こち
らが相手を信頼・尊敬し興味深く聞けば相手もそう返してくれる
6
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- 8. 1. 聴き上手は話さない
•
•
•
傾聴の基本的な心構え
7:3のイメージ。その人に興味を向けることが結果の割合につながる。
相手が主人公。支配しない。なんの話でも興味をもつこと。宗教、政治でも。悪口も、自慢話も
自我関与度を高める
2. 情緒的一体感の共有
3. 共感的理解 ⇔ 客観的理解
相手の話を、相手の身になって、気持ちを感じ取るように聞く;気持ちがわかるわけではないが、「もし私がその人の立
場だったら」と思う
• 「共感」で大事なことは「自分の気持」ではなく、「相手の気持ち」→「その気持わかります」は禁句。共感では
なく同感。
• 思い込みや先走りをして解釈しない
• 推測、憶測をしない
4. 受容的態度
•
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•
•
•
相手の言っていることを無条件に受け止め、相手の考えや意志を大切にする→相手を尊重する。相手の価値観を受
け入れる
すぐ反論したり、批判したり、否定しない。助言、アドバイスはできるだけ控える(カタルシスを感じた上であれ
ば可能)
聴き手から結論を出さない
お説教をしない
自分の考えを押し付けない。「私にはこう思えるが、どうなんでしょうか」と質問形式にする
5. 相手のペースに合わせる
•
•
•
ゆっくり、はっきり、間をおいて。声のトーン、口調に注意。タメ口はNG、声のトーンは、低く。
鏡のように、表情をあわせる(相互作用の同調行動)
沈黙を恐れない
6. 守秘義務の遵守
•
聞いた話をみだりに他者に漏らさない
7
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- 9. • 繰り返し
傾聴の具体的スキル
1. 相手が話した言葉を繰り返す
• 事柄の繰り返し
• 同じ言葉を使って返すことで、ちゃんと聴いていることを相手に伝えることができる
• 感情の繰り返し
• 感情に対して繰り返されると、自分の気持ちをわかってもらえたと思える
• 「~なんですか」と、「か」をつけると相手の感情に疑問を差し挟むことになるので、行なわ
ない。
2. 言い換え・要約・確認
• 理解の確認に使える。
• また、相手が自分の話したことを再度聞くことで、自分の中で整理ができる。問題などはこれで相手
が解決できる。
• 沈黙。基本的に沈黙は恐れることはないが、耐えられなくなったらこれを使うことで回避可能。
• 質問
•
•
話し手を理解するために質問する
注意事項
• 相手の話の中に出てきたことを質問する →でないと、当日話をしたいことから遠ざかってしまう
• 話題を聞き手が誘導しない
• 具体的に質問する(どんな人ですかはNG)
• 話がわからないときは、流さず聞く。知識不足などは高齢者は喜んで教えてくれる
• 話し手を質問攻めにしない。質問に答えてばかりいると質問に答えるだけになる。
•
質問の種類
• 開かれた質問
• 4W1H
• 話が深まるため、積極的に使う。ただしこれだけだと相手がつかれてしまう。また会話の最初
は簡単に答えられるものから。
• Whyは、詰問や非難になりやすく、相手もいいわけになって前向きになりにくい。
8
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