Shojinmeat Project:「純肉」:細胞培養による食料生産
- 7. 「肉」←家畜 ←飼料・水・土地
森林破壊 薬剤大量投与 水源疲弊
Hoekstra, Mekonnen, PNAS 2012
http://www.pnas.org/content/109/9/3232
Poore, Nemecek, Science 2018
http://science.sciencemag.org/content/360/6392/987
Ventola, NCBI 2015,
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4378521/
- 13. 細胞農業の事例
Memphis Meats(米) クリーンミート Perfect Day(米) 酵母から牛乳 Clara Foods(米) 酵母から卵白
どれも「もどき」ではなく、分子レベルで本物と同じを作っている(目指している)
Finless
Foods(米)
魚肉培養
Ginkgo
Bioworks(米)
香料・微量成分
Modern
Meadow(米)
皮革製品
- 16. 開発の歴史(第2波 2010~)
2012
Goolge創立の
Sergey Brin氏
がIn vitro meat
consortiumの
元会員に接触
2013
Mark Post教授
による試食会
2014
Shojinmeat
Project設立
2015
Memphis
Meats創業
2015
“Cellular agriculture”
(細胞農業)の単語誕生
2013
New Harvestが細胞
農業VBに投資開始
(Clara Foods, Perfect Day)
2016
SuperMeat
創業
2017
Finless
Foods 創業
200gで3000万円
- 20. 原料である培養液の課題
Gospodarowicz D and Moran JS, 1976, Annu Rev Biochem Eagle H, 1959, Science
アミノ酸・糖・
ビタミン・無機物
2000/L
=スポーツドリンク?
内容物の割に高価
アルブミン,インスリン,
トランスフェリンなど
¥90000/L
狂牛病リスク
その他感染リスク
高価で供給不安定
細胞増殖因子
細胞生存因子
45000/mg
きわめて高価
=
基礎培地
FBS/仔牛
胎児血清
成長因子
細胞培養液
- 22. 再生医療などで肝臓細胞を培養する場合
Block et al., 1996より
DMEM 450ml ¥1125
FBS 50ml ¥4900
Non essential amino acid ¥140
HGF 40ng/ml ¥78000 (20µg)
EGF 20ng/ml ¥700 (10µg)
¥84865~
⇒肝臓細胞100gの培養に約1000万円かかる
- 24. 「全部入りバッチ方式」の試算
培養液価格 細胞肉の価格
$41/L $100/lb
$15/L $36.6/lb
$4.7/L $11.5/lb
$3.7/L $9.0/lb
$0.77/L $2.2/lb
シナリオA~E
A: 全成長因子が価格1/10に
B: FGF2とTGFβがInsulin並に
C: A&B
D: すべての成長因子が$4/g
E: さらにBasalが$0.23/Lに
前ページの製造方法を想定
Good Food Instituteによる試算 (2016)
- 28. 還流共培養方式での価格試算
DMEM 450ml ¥1125
Non essential amino acid ¥140
FBS 50ml ¥4900
HGF 40ng/ml ¥78000 (20µg)
EGF 20ng/ml ¥700 (10µg)
¥84865
コラーゲン細胞足場上の肝細胞塊
HGF/EGFを共培養で調達して培養
DMEM 450ml ¥1125
FBS代替 50ml ¥182
¥1307
画像提供: インテグリカルチャー
酵母抽出物など
- 53. 主要な細胞農業ベンチャーと目指す市場の規模
By Olivia Fox Cabane, http://newprotein.org ※細胞農業に出資するVC、CVCも紹介。 知財情報: https://www.kiranmeats.com/resources/
日本
5兆
水産 25兆
世界の食肉市場
150兆円
牛肉市場
70兆
牛肉 豚肉 家禽 水産物 卵 その他食
肉
総
合
- 55. 主要なNPO・学術機関
米国
イスラエル
米国 日本
米国
Shuttleworth Foundation
はじめ様々な寄付で運営
学術振興、研究支援が主
公式: https://www.new-harvest.org/
https://media.dglab.com/2017/02/09
-joi-blog-01/ (参考)
New Crop Capitalが主
に出資して始まる。植物
肉・細胞肉を推進する
代替蛋白ロビー団体
公式: https://www.gfi.org/
クラウドファンディングで運
営、DIY細胞農業を推進し、
細胞培養の方法を公開
公式: http://shojinmeat.com
https://camp-fire.jp/projects/view/20537
(参考)
学生団体からスタート、細
胞農業業界へのキャリア
支援活動など
公式: https://www.gfi.org/
動物愛護運動から派生、
個人の寄付が主で運営。
SuperMeatをスピンオフ
公式: https://www.futuremeat.org/
研究費
所
属
New Harvestを支援
以前より細胞肉を研
究、2013にデモを実
施した。
基礎研究や法整備、
世論形成等、企業で
は難しい分
野を担当。など
- 59. 肉の定義と管轄を巡る論争(米国)
Tofurkyなどの植物肉企業数社と Good Food Instituteが合同で
州法は不当として訴訟
https://www.nytimes.com/2018/08/28/us/missouri-meat-law-tofurky.html
植物や培養で作った肉
(meat)を”meat”と呼ぶ
ことに反対する声明
ミズーリ州が呼応し
て州法を制定
米国での細胞肉の食品安全の管
轄はFDAなのかUSDAなのか?
⇒大統領への直訴へ
- 76. 消費者受容
Chris Bryant (2017) 3rd Intl’ Conf. for Cultured Meat
様々な予備調査や仮説が発表されているが、現
物が市場にまだ無いため推測の域を超えず
調査の試行毎に結果が大きくばらついている
←食品の消費者
受容におけるファ
クター群
細胞肉の消費者受容
に関する調査事例の
比較結果→
価格
味
便利さ
健康
安全
食体験
社会的
影響
透明性