SlideShare ist ein Scribd-Unternehmen logo
1 von 14
Downloaden Sie, um offline zu lesen
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
ISDによる授業設計(Ver.2)
March 17 Tuesday, 2020
パフォーマンス・インプルーブメント・アソシエイツ
米島 博司
Instructional Systems Design:
インストラクショナル・システムズ・デザイン
1
集合しなくても良い授業
一斉に参加しなくても良い授業
自分に最適なペースで進めることができる授業
教員に個別に指導してもらえる授業
一人で、仲間と一緒に学習できる授業
そんな授業を設計してみましょう!
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
授業(15回)の構造
1回目授業
学習スタート地点
2回目授業
5回目授業
4回目授業
8回目授業
3回目授業
6回目授業
7回目授業
11回目授業
10回目授業
9回目授業
13回目授業
12回目授業
15回目授業
14回目授業
事前テスト
①授業の
到達目標
テスト
授業目標
前提テスト
②最終テスト
授業目標
授業目標
授業目標
授業目標
テスト
テスト
テスト
⑤各授業を設計 ①②⑤番号は4ページの手順を参照
授業目標
テスト
テスト
テスト
テスト
テスト
テスト テスト
テスト
授業目標
授業目標
授業目標
授業目標
授業目標
テスト
テスト
テスト
授業目標
授業目標
授業目標
授業目標
(授業をブロック化しない場合)
テストは授業ごとに行うのが望ましいが、
クリティカルなところで行うことも可能。
2
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
授業(15回)の構造
1回目授業
学習スタート地点
2回目授業
5回目授業
4回目授業
8回目授業
3回目授業
6回目授業
7回目授業
11回目授業
10回目授業
9回目授業
13回目授業
12回目授業
15回目授業
14回目授業
ブロック2
ブロック1
ブロック3
ブロック4
ブロック5
事前テスト
①授業の
到達目標
ブロックテスト
ブロック目標
前提テスト
②最終テスト
ブロック目標
ブロック目標
ブロック目標
ブロック目標
ブロックテスト
ブロックテスト
ブロックテスト
ブロックテスト
④授業を複数ブロック化する
⑤ブロック内を設計
(授業をいくつかのブロックにまとめる場合)
3
①②④⑤番号は4ページの手順を参照
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
授業の設計手順
授業の到達目標を
記述する
例:コース(全15回の授業の場合)
最終テスト・
作る
課題分析する
15回の授業をいくつか
のブロックに分ける
各ブロックor授業を
設計する
授業ガイドを作る
試行、実施、改善する
その授業終了後に何が、どんな条件で、どの程度の出来
具合でできるようにしたいのかを示す目標を記述する。
全員が目標をクリアしたかどうかを評価するテストを作る。
(目標に完全一致)
到達目標を達成するためには、どのようなスキル(知識、技
能、態度)が求められるかを階層化する。(既にされていれ
ば省略可)ここでは説明を省きます。
階層化されたそれぞれの学習内容をブロックに分割する。
(ブロック化せずに各回授業ごととする場合には省略)
ブロックor授業ごとに、目標、テスト、学習方法、などを設計
する。
トライアル、実施を通して、不具合や改善点を修正する。
可能なら試行をお勧めします。
4
学習者が一人でも学習を進めることが出来るようなすべて
の学習の進め方を説明したガイドを作成する。(コースの全
体と各ブロック)
既存の教材を活用する。足りない部分は作成する。
①
②
③
④
⑤
⑥
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
①到達目標を記述する(1)
l 目標(Objective(s))の3要素
① 行動(パフォーマンス):~(することが)できる
② 条 件:行動の際の与件(環境、ツール、など)
③ 判定基準:合否判定するための行動の質、量、精度、所要時間など
l 目標の表現
出来た/出来ないの判定が可能なパフォーマンス表現
理解できる、把握する(見えない行動)→説明できる、述べる(見える行動)
l 目標と評価(パフォーマンステスト)の完全一致性
目標と評価が不一致では目標の意味がない
完全対応目標 テスト
5
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
l 目標記述では「行為動詞」を使うこと B.S. Bloom,
出典:山口大学 FDハンドブックより
http://www.epc.yamaguchi-u.ac.jp/FD_handbook1.pdf
認知的領域 列挙する
述べる
具体記述する
説明する
再構成する
計画する
見つける
比較する
指摘する
関係づける
判断する
測定する
一般化する
類別する
選択する
測定する
情意的領域 尋ねる
助ける
討議する
寄与する
協調する
見せる
協調する
見せる
表現する
参加する
反応する
系統立てる
精神運動的領域 感じる
始める
模倣する
手術する
触れる
触診する
解剖する
注射する
挿入する
打診する
聴診する
6
おすすめ!
シラバス の書きかたなども参考に!
l 不適切な動詞は使わない
l 「理解する」「把握する」(認知行動は目に見えないので評価出来ない→観察可能
な行為動詞に置き換える。
l 「学習する」「修得する」 (学習のプロセスは到達目標ではない。到達した時点での
行動を書く。
①到達目標を記述する(2)
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
●不完全な目標記述例
「XY-750測定器の精度を正しい値に調整できる」 (条件、基準が欠落)
「○○○危機管理の失敗原因を述べる」(同上)
●完全な目標記述例
「 研究室302の標準工具キットNo.1〜No.5のいずれか空いているものを使用して、
XY-750測定器の精度を正しい値に調整しなさい。作業後、添付した測定値チェックリ
ストの指示に従って測定結果を記入し教員に提出しなさい。調整した測定精度の誤
差は標準値±0.001%以内であること」
「当ゼミサイト教材リストにある「○○○危機管理レポート」を読み、失敗として認めら
れる現象をリストアップし、それぞれの失敗原因を併記し、また失敗しないための方
策をそれぞれ3つ以上ずつ記載しなさい。失敗現象および原因の数は8位上である
こと、またそれぞれの方策は3つ以上であること。
l 理解する、認識する(見えない行動)は述べる、説明する、記述する(見える行動)に
変換する。
l 学習する、習得するなどは、目標に到達する手段・過程なので記述しない。
l 誰が判定してもおなじ結果になるように明確な基準を記述する。
ポイント
①到達目標を記述する(3)
7
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
②最終テストを作る
l 最終テストは到達目標をクリアしたかどうかを判定する手段
l 以下の目標3要素に具体的な行動指示を加筆する
① 行動(パフォーマンス):~(することが)できる
② 条 件:行動の際の与件(環境、ツール、など)
③ 判定基準:合否判定するための行動の質、量、精度、所要時間など
以下を加筆
① いつ、どこで、どのようにテストを実施するか
② どのように評価するか
<評価の方法は3つ>
・自己評価させる→むりなら→学生同士で評価させる→無理なら→教員が評価する
・信頼性があり効率的・経済的な最適な方法を選ぶ
l 統括的評価だけでなく形成的評価も必要な場合は、最終テストだけでなく
ブロックのテスト結果も評価に加える
(参考)以下は必要に応じて作成する
前提テスト:授業に参加できる前提知識・スキルを保有しているかを確認するもの
事前テスト:学生が授業内容に関してすでにどの程度既習しているかを確認するもの
完全対応目標 テスト
8
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
④ブロック化(する場合)
⑤ブロック・授業を設計する
学習項目n
解説
参照指示
ドリル
フィードバック
ブロック・授業到達目標
(3要素:
行動・条件・基準)
判定テストの紹介
教材、参考資料の紹介
動機付け
パフォーマンスデモ
学習順序・要領
学習項目2
解説
参照指示
ドリル
フィードバック
学習項目1
解説
参照指示
ドリル*
フィードバック
最適実習*
フィードバック
ブロック・授業テスト
フィードバック
(自己評価、クラス
メート評価、インスト
ラクター評価)
次のブロック・授業へ
ブロック・授業の
到達目標
ブロック内の
学習項目群
基本的に易し
いものから順
に並べる
入り口
出口
ブロック・授業の
テスト
完全対応
9
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
⑥授業ガイドを作る
学習ガイド
・コースマップ
・コース目標
・最終テスト紹介
・評価方法
・学習内容
・スケジュール
・教材、教員スタッフ
・進捗記録
・その他
========
・学習内容への注意喚
起
・到達目標行動の模範
例示
ブロック1・授業1の進め方
・目標記述
・テスト紹介
・動機付け
・事前学習
・授業の学習方法
・ブロックテストと評価
シラバス
・到達目標
・授業計画
・評価方法
など
授業デザインのアウトプットとして、学生、教員、TAなどがどのように授業を進めるか
をすべてわかるような指示書を作る。教員の指示は書いておけば学生は動ける。
教授内容は、テキストを読ませたり教員の説明動画を視聴させる。評価は、学生自
身→学生同士→教員の順で、評価可能な最適・効率的な方法を採る。
目
標
提
示
部
授
業
導
入
部
!!!!
シラバスを参照し
学習ガイドに詳
述する
ブロック2・授業2の進め方
・目標記述
・テスト紹介
・動機付け
・事前学習
・授業の学習方法
・ブロックテストと評価
10
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
メディアを利用して行う授業の要件
【大学設置基準 第25条 第1項及び第2項】
【平成13年文部科学省告示第51号(大学設置基準第25条第2項の規定に基づき、大学が履修させることができ
る授業等について定める件)等の一部改正(平成19年文部科学省告示第114号)】
① 同時かつ双方向に行われるものであって、かつ、授業を行う教室等以外の教室、研究室又はこれらに準ず
る場所(略)において履修させるもの
② 毎回の授業の実施に当たって、指導補助者が教室等以外の場所において学生等に対面することにより、又
は当該授業を行う教員若しくは指導補助者が当該授業の終了後すみやかにインターネットその他の適切な方
法を利用することにより、設問解答、添削指導、質疑応答等による十分な指導を併せ行うものであって、かつ、
当該授業に関する学生等の意見の交換の機会が確保されているもの
【大学設置基準 第25条 第1項及び第2項】
第1項:授業は、講義、演習、実験、実習若しくは実技のいずれかにより又はこれらの併用により行うものとする。
第2項:大学は、文部科学大臣が別に定めるところにより、前項の授業を、多様なメディアを高度に利用して、当
該授業を行う教室等以外の場所で履修させることができる。
以下は会の京都大学資料からの引用を編集したものです。
①はリアルタイムの授業です。
ZOOM等のICTを用いて、「同時」かつ「双方向」での遠隔授業です。教室は、大学の一教室、大学図書館のラー
ニング・コモンズ、会議室等、「授業を行う教室等以外の教室、研究室またはこれらに準ずる場所」が利用可能とさ
れています。
②は、メディアを利用して講義内容を教授し、その後、学生の意見・質問・コメントに応対する授業です。
YouTubeなどとLMSやメールなどを組み合わせることが考えられます。
詳細は京都大学が公開している下記資料を参照のこと!
https://bit.ly/2w5CnjQ
11
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
n 学生を信じよう!
n 教えたい、説明したいことはすべて教材に!
n 学習の時空をデザインしたら、あとはすべて
学生に任せよう!
n 学生一人ひとりに目を配れる仕組みで
きめ細やかにフォローしよう!
n 時間に余裕ができたら背中を見せよう!
12
学生自律型授業設計のポイント
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
講師プロフィール
• 米島 博司(パフォーマンス・インプルーブメント・アソシエイツ)
NECで海外向けデジタル電子交換機の保守運用、ソフトウェアに関するお客様
向けト レーニングの開発、インストラクターを担当。1990年代初頭、ニュージーラ
ンドテレコム(当時)のお客様から ISD(InstrucFonal Systems Design) の存在を知
る。
• 以降米国 CEP 社とライセンス契約により、CRI(Criterion-Referenced InstrucFon)、
IMD(InstrucFonal Module Development)のワークショップの教材の日本語化、
ワークショップの開催 などにより、国内の企業(本田技研工業、JR 東日本、日立、
ユニシス、リコー、他)に ISD を紹介、技術指導を行い、数多くのインストラクショナ
ル・システムズ・デザイナーを育成してきた。 2012年9月にNECネッツエスアイ(株)
退職後、フリーランスで教育システムの設計・開発アドヴァ イザー、ISDの指導・
ワークショップを行っている。
(資格・所属学会、研究会など)
• CEP 社認定 CRI/IMD Workshop コースマネージャー
ソフトウェア技術者協会 幹事、同教育分科会 世話人
日本医療教授システム学会(JSISH)
次世代医療教育研究会(SMeNG)
13
Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved.
サービス
• IDセミナー
• IDワークショップ
• 授業デザイン支援
アクセス
Performance Improvement Associates 米島 博司
yoneshima@pia-japan.com
14

Weitere ähnliche Inhalte

Ähnlich wie インストラクショナル・システムズ・デザインによる授業設計の勧め

組織と個人が内発的動機により継続的に成長するための施策
組織と個人が内発的動機により継続的に成長するための施策組織と個人が内発的動機により継続的に成長するための施策
組織と個人が内発的動機により継続的に成長するための施策Yusuke Kojima
 
インターンシップ制度について
インターンシップ制度についてインターンシップ制度について
インターンシップ制度についてYuichi Morito
 
デジキャン! 説明会2015年度レジメスライド
デジキャン! 説明会2015年度レジメスライドデジキャン! 説明会2015年度レジメスライド
デジキャン! 説明会2015年度レジメスライド渡部 健司
 
コンテンツ作成とInstructional design
コンテンツ作成とInstructional designコンテンツ作成とInstructional design
コンテンツ作成とInstructional designMinoru Uchida
 
Teachme for training
Teachme for trainingTeachme for training
Teachme for trainingKeitaro Shoji
 
技術転換は組織変革 ~ 業務SEをモダンエンジニアチームに変える
技術転換は組織変革 ~ 業務SEをモダンエンジニアチームに変える技術転換は組織変革 ~ 業務SEをモダンエンジニアチームに変える
技術転換は組織変革 ~ 業務SEをモダンエンジニアチームに変えるYukio Okajima
 
スクラムプロジェクト準備(公開用) No.31
スクラムプロジェクト準備(公開用) No.31スクラムプロジェクト準備(公開用) No.31
スクラムプロジェクト準備(公開用) No.31Sukusuku Scrum
 
201708 プログル模擬授業
201708 プログル模擬授業201708 プログル模擬授業
201708 プログル模擬授業Yuta Tonegawa
 
スクラム開発を始めよう!TFS を使った日常コミュケーションとチームワーク
スクラム開発を始めよう!TFS を使った日常コミュケーションとチームワークスクラム開発を始めよう!TFS を使った日常コミュケーションとチームワーク
スクラム開発を始めよう!TFS を使った日常コミュケーションとチームワーク慎一 古賀
 
グループディスカッションの巻
グループディスカッションの巻グループディスカッションの巻
グループディスカッションの巻Takashi Abe
 
テックキャンプfor学習塾.pdf
テックキャンプfor学習塾.pdfテックキャンプfor学習塾.pdf
テックキャンプfor学習塾.pdfssuser313f79
 
【B-3】 社内ソーシャルメディア開発トライ&エラー ~おれたちの4tate~ 原島法子氏/岩永義弘氏
【B-3】 社内ソーシャルメディア開発トライ&エラー ~おれたちの4tate~ 原島法子氏/岩永義弘氏【B-3】 社内ソーシャルメディア開発トライ&エラー ~おれたちの4tate~ 原島法子氏/岩永義弘氏
【B-3】 社内ソーシャルメディア開発トライ&エラー ~おれたちの4tate~ 原島法子氏/岩永義弘氏Developers Summit
 
Friendlyを使ったwindowsアプリテスト自動化
Friendlyを使ったwindowsアプリテスト自動化Friendlyを使ったwindowsアプリテスト自動化
Friendlyを使ったwindowsアプリテスト自動化Tatsuya Ishikawa
 
ソーシャルワークショップ110610
ソーシャルワークショップ110610ソーシャルワークショップ110610
ソーシャルワークショップ110610伸夫 森本
 
オリエンテーション
オリエンテーションオリエンテーション
オリエンテーションnishio
 
やろうぜ!簡易ユーザビリティテスト
やろうぜ!簡易ユーザビリティテストやろうぜ!簡易ユーザビリティテスト
やろうぜ!簡易ユーザビリティテストTakehisa Gokaichi
 
20151127 agile japanpreseminar_公開用
20151127 agile japanpreseminar_公開用20151127 agile japanpreseminar_公開用
20151127 agile japanpreseminar_公開用Makiko Nakasato
 

Ähnlich wie インストラクショナル・システムズ・デザインによる授業設計の勧め (20)

組織と個人が内発的動機により継続的に成長するための施策
組織と個人が内発的動機により継続的に成長するための施策組織と個人が内発的動機により継続的に成長するための施策
組織と個人が内発的動機により継続的に成長するための施策
 
インターンシップ制度について
インターンシップ制度についてインターンシップ制度について
インターンシップ制度について
 
デジキャン! 説明会2015年度レジメスライド
デジキャン! 説明会2015年度レジメスライドデジキャン! 説明会2015年度レジメスライド
デジキャン! 説明会2015年度レジメスライド
 
コンテンツ作成とInstructional design
コンテンツ作成とInstructional designコンテンツ作成とInstructional design
コンテンツ作成とInstructional design
 
Teachme for training
Teachme for trainingTeachme for training
Teachme for training
 
技術転換は組織変革 ~ 業務SEをモダンエンジニアチームに変える
技術転換は組織変革 ~ 業務SEをモダンエンジニアチームに変える技術転換は組織変革 ~ 業務SEをモダンエンジニアチームに変える
技術転換は組織変革 ~ 業務SEをモダンエンジニアチームに変える
 
スクラムプロジェクト準備(公開用) No.31
スクラムプロジェクト準備(公開用) No.31スクラムプロジェクト準備(公開用) No.31
スクラムプロジェクト準備(公開用) No.31
 
201708 プログル模擬授業
201708 プログル模擬授業201708 プログル模擬授業
201708 プログル模擬授業
 
スクラム開発を始めよう!TFS を使った日常コミュケーションとチームワーク
スクラム開発を始めよう!TFS を使った日常コミュケーションとチームワークスクラム開発を始めよう!TFS を使った日常コミュケーションとチームワーク
スクラム開発を始めよう!TFS を使った日常コミュケーションとチームワーク
 
多次元的能力開発システム(mdl) の概要
多次元的能力開発システム(mdl) の概要 多次元的能力開発システム(mdl) の概要
多次元的能力開発システム(mdl) の概要
 
グループディスカッションの巻
グループディスカッションの巻グループディスカッションの巻
グループディスカッションの巻
 
X Design Academy
X Design Academy X Design Academy
X Design Academy
 
テックキャンプfor学習塾.pdf
テックキャンプfor学習塾.pdfテックキャンプfor学習塾.pdf
テックキャンプfor学習塾.pdf
 
【B-3】 社内ソーシャルメディア開発トライ&エラー ~おれたちの4tate~ 原島法子氏/岩永義弘氏
【B-3】 社内ソーシャルメディア開発トライ&エラー ~おれたちの4tate~ 原島法子氏/岩永義弘氏【B-3】 社内ソーシャルメディア開発トライ&エラー ~おれたちの4tate~ 原島法子氏/岩永義弘氏
【B-3】 社内ソーシャルメディア開発トライ&エラー ~おれたちの4tate~ 原島法子氏/岩永義弘氏
 
Friendlyを使ったwindowsアプリテスト自動化
Friendlyを使ったwindowsアプリテスト自動化Friendlyを使ったwindowsアプリテスト自動化
Friendlyを使ったwindowsアプリテスト自動化
 
ソーシャルワークショップ110610
ソーシャルワークショップ110610ソーシャルワークショップ110610
ソーシャルワークショップ110610
 
オリエンテーション
オリエンテーションオリエンテーション
オリエンテーション
 
やろうぜ!簡易ユーザビリティテスト
やろうぜ!簡易ユーザビリティテストやろうぜ!簡易ユーザビリティテスト
やろうぜ!簡易ユーザビリティテスト
 
I suc発表用v2.8
I suc発表用v2.8I suc発表用v2.8
I suc発表用v2.8
 
20151127 agile japanpreseminar_公開用
20151127 agile japanpreseminar_公開用20151127 agile japanpreseminar_公開用
20151127 agile japanpreseminar_公開用
 

Kürzlich hochgeladen

My Inspire High Award 2024  「正義って存在するの?」
My Inspire High Award 2024  「正義って存在するの?」My Inspire High Award 2024  「正義って存在するの?」
My Inspire High Award 2024  「正義って存在するの?」inspirehighstaff03
 
My Inspire High Award 2024      「家族とは何か」
My Inspire High Award 2024      「家族とは何か」My Inspire High Award 2024      「家族とは何か」
My Inspire High Award 2024      「家族とは何か」inspirehighstaff03
 
Establishment and operation of medical corporations.pdf
Establishment and operation of medical corporations.pdfEstablishment and operation of medical corporations.pdf
Establishment and operation of medical corporations.pdfoganekyokoi
 
What I did before opening my business..pdf
What I did before opening my business..pdfWhat I did before opening my business..pdf
What I did before opening my business..pdfoganekyokoi
 
My Inspire High Award 2024「Yakushima Islandってなんか変じゃない?」.pdf
My Inspire High Award 2024「Yakushima Islandってなんか変じゃない?」.pdfMy Inspire High Award 2024「Yakushima Islandってなんか変じゃない?」.pdf
My Inspire High Award 2024「Yakushima Islandってなんか変じゃない?」.pdfinspirehighstaff03
 
My Inspire High Award 2024「スーパーマーケットで回収されたキャベツ外葉は廃棄されているの?」
My Inspire High Award 2024「スーパーマーケットで回収されたキャベツ外葉は廃棄されているの?」My Inspire High Award 2024「スーパーマーケットで回収されたキャベツ外葉は廃棄されているの?」
My Inspire High Award 2024「スーパーマーケットで回収されたキャベツ外葉は廃棄されているの?」inspirehighstaff03
 
My Inspire High Award 2024「なぜ議会への関心が低いのか?」
My Inspire High Award 2024「なぜ議会への関心が低いのか?」My Inspire High Award 2024「なぜ議会への関心が低いのか?」
My Inspire High Award 2024「なぜ議会への関心が低いのか?」inspirehighstaff03
 
My Inspire High Award 2024「なぜ人は他人と違うところがあってもそれをなかなか誇れないのか?」
My Inspire High Award 2024「なぜ人は他人と違うところがあってもそれをなかなか誇れないのか?」My Inspire High Award 2024「なぜ人は他人と違うところがあってもそれをなかなか誇れないのか?」
My Inspire High Award 2024「なぜ人は他人と違うところがあってもそれをなかなか誇れないのか?」inspirehighstaff03
 
My Inspire High Award2024「外国人が日本のテーブルマナーに驚く理由は?」
My Inspire High Award2024「外国人が日本のテーブルマナーに驚く理由は?」My Inspire High Award2024「外国人が日本のテーブルマナーに驚く理由は?」
My Inspire High Award2024「外国人が日本のテーブルマナーに驚く理由は?」inspirehighstaff03
 
My Inspire High Award 2024 「本当の『悪者』って何?」
My Inspire High Award 2024 「本当の『悪者』って何?」My Inspire High Award 2024 「本当の『悪者』って何?」
My Inspire High Award 2024 「本当の『悪者』って何?」inspirehighstaff03
 
My Inspire High Award 2024「老いることは不幸なこと?」
My Inspire High Award 2024「老いることは不幸なこと?」My Inspire High Award 2024「老いることは不幸なこと?」
My Inspire High Award 2024「老いることは不幸なこと?」inspirehighstaff03
 
My Inspire High Award 2024    「孤独は敵なのか?」
My Inspire High Award 2024    「孤独は敵なのか?」My Inspire High Award 2024    「孤独は敵なのか?」
My Inspire High Award 2024    「孤独は敵なのか?」inspirehighstaff03
 
【ゲーム理論入門】ChatGPTが作成した ゲーム理論の問題を解く #3 Slide
【ゲーム理論入門】ChatGPTが作成した ゲーム理論の問題を解く #3 Slide【ゲーム理論入門】ChatGPTが作成した ゲーム理論の問題を解く #3 Slide
【ゲーム理論入門】ChatGPTが作成した ゲーム理論の問題を解く #3 Slidessusere0a682
 
KARAPATANG PANTAO.pptxhrhrhrhrhrhrhrhrhr
KARAPATANG PANTAO.pptxhrhrhrhrhrhrhrhrhrKARAPATANG PANTAO.pptxhrhrhrhrhrhrhrhrhr
KARAPATANG PANTAO.pptxhrhrhrhrhrhrhrhrhrRodolfFernandez1
 
My Inspire High Award 2024「世の中の流行はどのようにして生まれるのか」
My Inspire High Award 2024「世の中の流行はどのようにして生まれるのか」My Inspire High Award 2024「世の中の流行はどのようにして生まれるのか」
My Inspire High Award 2024「世の中の流行はどのようにして生まれるのか」inspirehighstaff03
 
3年前期 交通基盤工学 第一回 ガイダンス 交通基盤工学の概要  パワーポイント
3年前期 交通基盤工学 第一回 ガイダンス 交通基盤工学の概要  パワーポイント3年前期 交通基盤工学 第一回 ガイダンス 交通基盤工学の概要  パワーポイント
3年前期 交通基盤工学 第一回 ガイダンス 交通基盤工学の概要  パワーポイントshu1108hina1020
 
International Politics I - Lecture 1
International Politics I - Lecture 1International Politics I - Lecture 1
International Politics I - Lecture 1Toru Oga
 
My Inspire High Award 2024「他者と自分、対立を防ぐには?」
My Inspire High Award 2024「他者と自分、対立を防ぐには?」My Inspire High Award 2024「他者と自分、対立を防ぐには?」
My Inspire High Award 2024「他者と自分、対立を防ぐには?」inspirehighstaff03
 
My Inspire High Award 2024 「AIと仲良くなるには?」
My Inspire High Award 2024 「AIと仲良くなるには?」My Inspire High Award 2024 「AIと仲良くなるには?」
My Inspire High Award 2024 「AIと仲良くなるには?」inspirehighstaff03
 
My Inspire High Award 2024「なぜ、好きなことにいつかは飽きるの」
My Inspire High Award 2024「なぜ、好きなことにいつかは飽きるの」My Inspire High Award 2024「なぜ、好きなことにいつかは飽きるの」
My Inspire High Award 2024「なぜ、好きなことにいつかは飽きるの」inspirehighstaff03
 

Kürzlich hochgeladen (20)

My Inspire High Award 2024  「正義って存在するの?」
My Inspire High Award 2024  「正義って存在するの?」My Inspire High Award 2024  「正義って存在するの?」
My Inspire High Award 2024  「正義って存在するの?」
 
My Inspire High Award 2024      「家族とは何か」
My Inspire High Award 2024      「家族とは何か」My Inspire High Award 2024      「家族とは何か」
My Inspire High Award 2024      「家族とは何か」
 
Establishment and operation of medical corporations.pdf
Establishment and operation of medical corporations.pdfEstablishment and operation of medical corporations.pdf
Establishment and operation of medical corporations.pdf
 
What I did before opening my business..pdf
What I did before opening my business..pdfWhat I did before opening my business..pdf
What I did before opening my business..pdf
 
My Inspire High Award 2024「Yakushima Islandってなんか変じゃない?」.pdf
My Inspire High Award 2024「Yakushima Islandってなんか変じゃない?」.pdfMy Inspire High Award 2024「Yakushima Islandってなんか変じゃない?」.pdf
My Inspire High Award 2024「Yakushima Islandってなんか変じゃない?」.pdf
 
My Inspire High Award 2024「スーパーマーケットで回収されたキャベツ外葉は廃棄されているの?」
My Inspire High Award 2024「スーパーマーケットで回収されたキャベツ外葉は廃棄されているの?」My Inspire High Award 2024「スーパーマーケットで回収されたキャベツ外葉は廃棄されているの?」
My Inspire High Award 2024「スーパーマーケットで回収されたキャベツ外葉は廃棄されているの?」
 
My Inspire High Award 2024「なぜ議会への関心が低いのか?」
My Inspire High Award 2024「なぜ議会への関心が低いのか?」My Inspire High Award 2024「なぜ議会への関心が低いのか?」
My Inspire High Award 2024「なぜ議会への関心が低いのか?」
 
My Inspire High Award 2024「なぜ人は他人と違うところがあってもそれをなかなか誇れないのか?」
My Inspire High Award 2024「なぜ人は他人と違うところがあってもそれをなかなか誇れないのか?」My Inspire High Award 2024「なぜ人は他人と違うところがあってもそれをなかなか誇れないのか?」
My Inspire High Award 2024「なぜ人は他人と違うところがあってもそれをなかなか誇れないのか?」
 
My Inspire High Award2024「外国人が日本のテーブルマナーに驚く理由は?」
My Inspire High Award2024「外国人が日本のテーブルマナーに驚く理由は?」My Inspire High Award2024「外国人が日本のテーブルマナーに驚く理由は?」
My Inspire High Award2024「外国人が日本のテーブルマナーに驚く理由は?」
 
My Inspire High Award 2024 「本当の『悪者』って何?」
My Inspire High Award 2024 「本当の『悪者』って何?」My Inspire High Award 2024 「本当の『悪者』って何?」
My Inspire High Award 2024 「本当の『悪者』って何?」
 
My Inspire High Award 2024「老いることは不幸なこと?」
My Inspire High Award 2024「老いることは不幸なこと?」My Inspire High Award 2024「老いることは不幸なこと?」
My Inspire High Award 2024「老いることは不幸なこと?」
 
My Inspire High Award 2024    「孤独は敵なのか?」
My Inspire High Award 2024    「孤独は敵なのか?」My Inspire High Award 2024    「孤独は敵なのか?」
My Inspire High Award 2024    「孤独は敵なのか?」
 
【ゲーム理論入門】ChatGPTが作成した ゲーム理論の問題を解く #3 Slide
【ゲーム理論入門】ChatGPTが作成した ゲーム理論の問題を解く #3 Slide【ゲーム理論入門】ChatGPTが作成した ゲーム理論の問題を解く #3 Slide
【ゲーム理論入門】ChatGPTが作成した ゲーム理論の問題を解く #3 Slide
 
KARAPATANG PANTAO.pptxhrhrhrhrhrhrhrhrhr
KARAPATANG PANTAO.pptxhrhrhrhrhrhrhrhrhrKARAPATANG PANTAO.pptxhrhrhrhrhrhrhrhrhr
KARAPATANG PANTAO.pptxhrhrhrhrhrhrhrhrhr
 
My Inspire High Award 2024「世の中の流行はどのようにして生まれるのか」
My Inspire High Award 2024「世の中の流行はどのようにして生まれるのか」My Inspire High Award 2024「世の中の流行はどのようにして生まれるのか」
My Inspire High Award 2024「世の中の流行はどのようにして生まれるのか」
 
3年前期 交通基盤工学 第一回 ガイダンス 交通基盤工学の概要  パワーポイント
3年前期 交通基盤工学 第一回 ガイダンス 交通基盤工学の概要  パワーポイント3年前期 交通基盤工学 第一回 ガイダンス 交通基盤工学の概要  パワーポイント
3年前期 交通基盤工学 第一回 ガイダンス 交通基盤工学の概要  パワーポイント
 
International Politics I - Lecture 1
International Politics I - Lecture 1International Politics I - Lecture 1
International Politics I - Lecture 1
 
My Inspire High Award 2024「他者と自分、対立を防ぐには?」
My Inspire High Award 2024「他者と自分、対立を防ぐには?」My Inspire High Award 2024「他者と自分、対立を防ぐには?」
My Inspire High Award 2024「他者と自分、対立を防ぐには?」
 
My Inspire High Award 2024 「AIと仲良くなるには?」
My Inspire High Award 2024 「AIと仲良くなるには?」My Inspire High Award 2024 「AIと仲良くなるには?」
My Inspire High Award 2024 「AIと仲良くなるには?」
 
My Inspire High Award 2024「なぜ、好きなことにいつかは飽きるの」
My Inspire High Award 2024「なぜ、好きなことにいつかは飽きるの」My Inspire High Award 2024「なぜ、好きなことにいつかは飽きるの」
My Inspire High Award 2024「なぜ、好きなことにいつかは飽きるの」
 

インストラクショナル・システムズ・デザインによる授業設計の勧め

  • 1. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. ISDによる授業設計(Ver.2) March 17 Tuesday, 2020 パフォーマンス・インプルーブメント・アソシエイツ 米島 博司 Instructional Systems Design: インストラクショナル・システムズ・デザイン 1 集合しなくても良い授業 一斉に参加しなくても良い授業 自分に最適なペースで進めることができる授業 教員に個別に指導してもらえる授業 一人で、仲間と一緒に学習できる授業 そんな授業を設計してみましょう!
  • 2. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. 授業(15回)の構造 1回目授業 学習スタート地点 2回目授業 5回目授業 4回目授業 8回目授業 3回目授業 6回目授業 7回目授業 11回目授業 10回目授業 9回目授業 13回目授業 12回目授業 15回目授業 14回目授業 事前テスト ①授業の 到達目標 テスト 授業目標 前提テスト ②最終テスト 授業目標 授業目標 授業目標 授業目標 テスト テスト テスト ⑤各授業を設計 ①②⑤番号は4ページの手順を参照 授業目標 テスト テスト テスト テスト テスト テスト テスト テスト 授業目標 授業目標 授業目標 授業目標 授業目標 テスト テスト テスト 授業目標 授業目標 授業目標 授業目標 (授業をブロック化しない場合) テストは授業ごとに行うのが望ましいが、 クリティカルなところで行うことも可能。 2
  • 3. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. 授業(15回)の構造 1回目授業 学習スタート地点 2回目授業 5回目授業 4回目授業 8回目授業 3回目授業 6回目授業 7回目授業 11回目授業 10回目授業 9回目授業 13回目授業 12回目授業 15回目授業 14回目授業 ブロック2 ブロック1 ブロック3 ブロック4 ブロック5 事前テスト ①授業の 到達目標 ブロックテスト ブロック目標 前提テスト ②最終テスト ブロック目標 ブロック目標 ブロック目標 ブロック目標 ブロックテスト ブロックテスト ブロックテスト ブロックテスト ④授業を複数ブロック化する ⑤ブロック内を設計 (授業をいくつかのブロックにまとめる場合) 3 ①②④⑤番号は4ページの手順を参照
  • 4. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. 授業の設計手順 授業の到達目標を 記述する 例:コース(全15回の授業の場合) 最終テスト・ 作る 課題分析する 15回の授業をいくつか のブロックに分ける 各ブロックor授業を 設計する 授業ガイドを作る 試行、実施、改善する その授業終了後に何が、どんな条件で、どの程度の出来 具合でできるようにしたいのかを示す目標を記述する。 全員が目標をクリアしたかどうかを評価するテストを作る。 (目標に完全一致) 到達目標を達成するためには、どのようなスキル(知識、技 能、態度)が求められるかを階層化する。(既にされていれ ば省略可)ここでは説明を省きます。 階層化されたそれぞれの学習内容をブロックに分割する。 (ブロック化せずに各回授業ごととする場合には省略) ブロックor授業ごとに、目標、テスト、学習方法、などを設計 する。 トライアル、実施を通して、不具合や改善点を修正する。 可能なら試行をお勧めします。 4 学習者が一人でも学習を進めることが出来るようなすべて の学習の進め方を説明したガイドを作成する。(コースの全 体と各ブロック) 既存の教材を活用する。足りない部分は作成する。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥
  • 5. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. ①到達目標を記述する(1) l 目標(Objective(s))の3要素 ① 行動(パフォーマンス):~(することが)できる ② 条 件:行動の際の与件(環境、ツール、など) ③ 判定基準:合否判定するための行動の質、量、精度、所要時間など l 目標の表現 出来た/出来ないの判定が可能なパフォーマンス表現 理解できる、把握する(見えない行動)→説明できる、述べる(見える行動) l 目標と評価(パフォーマンステスト)の完全一致性 目標と評価が不一致では目標の意味がない 完全対応目標 テスト 5
  • 6. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. l 目標記述では「行為動詞」を使うこと B.S. Bloom, 出典:山口大学 FDハンドブックより http://www.epc.yamaguchi-u.ac.jp/FD_handbook1.pdf 認知的領域 列挙する 述べる 具体記述する 説明する 再構成する 計画する 見つける 比較する 指摘する 関係づける 判断する 測定する 一般化する 類別する 選択する 測定する 情意的領域 尋ねる 助ける 討議する 寄与する 協調する 見せる 協調する 見せる 表現する 参加する 反応する 系統立てる 精神運動的領域 感じる 始める 模倣する 手術する 触れる 触診する 解剖する 注射する 挿入する 打診する 聴診する 6 おすすめ! シラバス の書きかたなども参考に! l 不適切な動詞は使わない l 「理解する」「把握する」(認知行動は目に見えないので評価出来ない→観察可能 な行為動詞に置き換える。 l 「学習する」「修得する」 (学習のプロセスは到達目標ではない。到達した時点での 行動を書く。 ①到達目標を記述する(2)
  • 7. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. ●不完全な目標記述例 「XY-750測定器の精度を正しい値に調整できる」 (条件、基準が欠落) 「○○○危機管理の失敗原因を述べる」(同上) ●完全な目標記述例 「 研究室302の標準工具キットNo.1〜No.5のいずれか空いているものを使用して、 XY-750測定器の精度を正しい値に調整しなさい。作業後、添付した測定値チェックリ ストの指示に従って測定結果を記入し教員に提出しなさい。調整した測定精度の誤 差は標準値±0.001%以内であること」 「当ゼミサイト教材リストにある「○○○危機管理レポート」を読み、失敗として認めら れる現象をリストアップし、それぞれの失敗原因を併記し、また失敗しないための方 策をそれぞれ3つ以上ずつ記載しなさい。失敗現象および原因の数は8位上である こと、またそれぞれの方策は3つ以上であること。 l 理解する、認識する(見えない行動)は述べる、説明する、記述する(見える行動)に 変換する。 l 学習する、習得するなどは、目標に到達する手段・過程なので記述しない。 l 誰が判定してもおなじ結果になるように明確な基準を記述する。 ポイント ①到達目標を記述する(3) 7
  • 8. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. ②最終テストを作る l 最終テストは到達目標をクリアしたかどうかを判定する手段 l 以下の目標3要素に具体的な行動指示を加筆する ① 行動(パフォーマンス):~(することが)できる ② 条 件:行動の際の与件(環境、ツール、など) ③ 判定基準:合否判定するための行動の質、量、精度、所要時間など 以下を加筆 ① いつ、どこで、どのようにテストを実施するか ② どのように評価するか <評価の方法は3つ> ・自己評価させる→むりなら→学生同士で評価させる→無理なら→教員が評価する ・信頼性があり効率的・経済的な最適な方法を選ぶ l 統括的評価だけでなく形成的評価も必要な場合は、最終テストだけでなく ブロックのテスト結果も評価に加える (参考)以下は必要に応じて作成する 前提テスト:授業に参加できる前提知識・スキルを保有しているかを確認するもの 事前テスト:学生が授業内容に関してすでにどの程度既習しているかを確認するもの 完全対応目標 テスト 8
  • 9. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. ④ブロック化(する場合) ⑤ブロック・授業を設計する 学習項目n 解説 参照指示 ドリル フィードバック ブロック・授業到達目標 (3要素: 行動・条件・基準) 判定テストの紹介 教材、参考資料の紹介 動機付け パフォーマンスデモ 学習順序・要領 学習項目2 解説 参照指示 ドリル フィードバック 学習項目1 解説 参照指示 ドリル* フィードバック 最適実習* フィードバック ブロック・授業テスト フィードバック (自己評価、クラス メート評価、インスト ラクター評価) 次のブロック・授業へ ブロック・授業の 到達目標 ブロック内の 学習項目群 基本的に易し いものから順 に並べる 入り口 出口 ブロック・授業の テスト 完全対応 9
  • 10. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. ⑥授業ガイドを作る 学習ガイド ・コースマップ ・コース目標 ・最終テスト紹介 ・評価方法 ・学習内容 ・スケジュール ・教材、教員スタッフ ・進捗記録 ・その他 ======== ・学習内容への注意喚 起 ・到達目標行動の模範 例示 ブロック1・授業1の進め方 ・目標記述 ・テスト紹介 ・動機付け ・事前学習 ・授業の学習方法 ・ブロックテストと評価 シラバス ・到達目標 ・授業計画 ・評価方法 など 授業デザインのアウトプットとして、学生、教員、TAなどがどのように授業を進めるか をすべてわかるような指示書を作る。教員の指示は書いておけば学生は動ける。 教授内容は、テキストを読ませたり教員の説明動画を視聴させる。評価は、学生自 身→学生同士→教員の順で、評価可能な最適・効率的な方法を採る。 目 標 提 示 部 授 業 導 入 部 !!!! シラバスを参照し 学習ガイドに詳 述する ブロック2・授業2の進め方 ・目標記述 ・テスト紹介 ・動機付け ・事前学習 ・授業の学習方法 ・ブロックテストと評価 10
  • 11. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. メディアを利用して行う授業の要件 【大学設置基準 第25条 第1項及び第2項】 【平成13年文部科学省告示第51号(大学設置基準第25条第2項の規定に基づき、大学が履修させることができ る授業等について定める件)等の一部改正(平成19年文部科学省告示第114号)】 ① 同時かつ双方向に行われるものであって、かつ、授業を行う教室等以外の教室、研究室又はこれらに準ず る場所(略)において履修させるもの ② 毎回の授業の実施に当たって、指導補助者が教室等以外の場所において学生等に対面することにより、又 は当該授業を行う教員若しくは指導補助者が当該授業の終了後すみやかにインターネットその他の適切な方 法を利用することにより、設問解答、添削指導、質疑応答等による十分な指導を併せ行うものであって、かつ、 当該授業に関する学生等の意見の交換の機会が確保されているもの 【大学設置基準 第25条 第1項及び第2項】 第1項:授業は、講義、演習、実験、実習若しくは実技のいずれかにより又はこれらの併用により行うものとする。 第2項:大学は、文部科学大臣が別に定めるところにより、前項の授業を、多様なメディアを高度に利用して、当 該授業を行う教室等以外の場所で履修させることができる。 以下は会の京都大学資料からの引用を編集したものです。 ①はリアルタイムの授業です。 ZOOM等のICTを用いて、「同時」かつ「双方向」での遠隔授業です。教室は、大学の一教室、大学図書館のラー ニング・コモンズ、会議室等、「授業を行う教室等以外の教室、研究室またはこれらに準ずる場所」が利用可能とさ れています。 ②は、メディアを利用して講義内容を教授し、その後、学生の意見・質問・コメントに応対する授業です。 YouTubeなどとLMSやメールなどを組み合わせることが考えられます。 詳細は京都大学が公開している下記資料を参照のこと! https://bit.ly/2w5CnjQ 11
  • 12. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. n 学生を信じよう! n 教えたい、説明したいことはすべて教材に! n 学習の時空をデザインしたら、あとはすべて 学生に任せよう! n 学生一人ひとりに目を配れる仕組みで きめ細やかにフォローしよう! n 時間に余裕ができたら背中を見せよう! 12 学生自律型授業設計のポイント
  • 13. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. 講師プロフィール • 米島 博司(パフォーマンス・インプルーブメント・アソシエイツ) NECで海外向けデジタル電子交換機の保守運用、ソフトウェアに関するお客様 向けト レーニングの開発、インストラクターを担当。1990年代初頭、ニュージーラ ンドテレコム(当時)のお客様から ISD(InstrucFonal Systems Design) の存在を知 る。 • 以降米国 CEP 社とライセンス契約により、CRI(Criterion-Referenced InstrucFon)、 IMD(InstrucFonal Module Development)のワークショップの教材の日本語化、 ワークショップの開催 などにより、国内の企業(本田技研工業、JR 東日本、日立、 ユニシス、リコー、他)に ISD を紹介、技術指導を行い、数多くのインストラクショナ ル・システムズ・デザイナーを育成してきた。 2012年9月にNECネッツエスアイ(株) 退職後、フリーランスで教育システムの設計・開発アドヴァ イザー、ISDの指導・ ワークショップを行っている。 (資格・所属学会、研究会など) • CEP 社認定 CRI/IMD Workshop コースマネージャー ソフトウェア技術者協会 幹事、同教育分科会 世話人 日本医療教授システム学会(JSISH) 次世代医療教育研究会(SMeNG) 13
  • 14. Copyright © Performance Improvement Associates. 2020 All rights reserved. サービス • IDセミナー • IDワークショップ • 授業デザイン支援 アクセス Performance Improvement Associates 米島 博司 yoneshima@pia-japan.com 14