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incentive compatibleなAIガバナンス
- 2. AIガバナンスの課題
T. JITSUZUMI@ July 1, 2021
第2回科学コミュニケーションカフェ( ) 3
AIに対する期待
・生産フロンティアの拡張
・直面する社会課題の解決
・少子高齢化など
AIに対する不安
・判断ミスの可能性
・労働力代替への不安
・倫理的・法的インパクト
研究課題:市場メカニズムの下、ユビキ
タスAI社会のダイナミックな発展と社会
厚生の拡大を持続的に可能にする政策
パッケージは経済学的観点からは如何に
あるべきか
研究背景
制約条件
AIのビジネス活用が既に進行しつつある現状を
考慮すると、ガバナンスは民間企業の利潤最大
化インセンティブと両立性を保つ必要あり
検討にあたっての要考慮ポイント
AI事業者の力を削ぐための施策は逆効果
・自然独占性により巨大企業こそが効率的で国際競争力が高い
ハードローによる規制は非効率的
・急速な技術進歩の下、規制サイドの情報の非対称性克服は不可能
最終受益者たる一般消費者の意向との整合性確保は必須
・既存のルール形成において一般消費者の関与は現時点で僅少
インセンティブ両立性を達成する方策に係る資源制約
・政府によるインセンティブ付与は時限性を持つ
・民間プレイヤーの多国籍性→regulatory heavenの成立可能性
・利潤動機と整合的でないと、新たな非効率性の源になる
- 4. 研究プロセス(just an idea)
T. JITSUZUMI@ July 1, 2021
第2回科学コミュニケーションカフェ( ) 5
研究開発
ガバナン
ス設計
アルゴリ
ズム設計
データ収
集&機械
学習
事後評価
AIを活用
した解決
策の検討
システム
評価
要改善要
素の抽出
AIを活用
した解決
策の検討
消費者の
需要動向
の計測
企業行動
との整合
性検討
法的整合
性の検討
ガバナン
スメカニ
ズムの設
計
• 総務省「国際的な議論のためのAI開発
ガイドライン案」
• 人工知能学会倫理指針
• OECD AI原則
• 総務省「AI利活用ガイドライン案」
実証データによる経済分析
経済モデルを用いた
インセンティブ設計
エンジニアリング
データによるシ
ミュレーション