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iBeaconを使ったアプリ開発
- 3. iBeaconって何？ • iOS 7から搭載された近距離通信の新方式 • Beaconモジュールと呼ばれる発信装置の信号を、 iPhoneで受信することが出来る • Bluetooth Low Energy（BLE）を使って通信を 行うため、Androidでの実装も可能
- 4. 逆に言うと・・・ • iOS６以前のOS、iPhone4以前の端末では使え ない • Beaconモジュールは専用の発信装置の他に、 iPhoneやMac、AndroidなどのBLE対応端末で代 用が可能 • Androidについては、4.3以降で、BLEに対応し た端末であれば利用可能 ※現状、Android用の公式なiBeaconのAPIなどはないの で、自分で実装する必要がある
- 5. さらにいうと・・・ • 専用アプリを入れてもらわないと使えない（あ たりまえだけど） • 対応端末でも、位置情報の取得やブルートゥー スを設定でOFFにしてあると使えない • 同じ部屋にたくさんBeaconモジュールがあると 混乱する感じ
- 7. Beaconモジュールが発信する情報 UUID：B9407F30-F5F8-466E-AFF9-25556B57FE6D Major: 1 Minor :100 Measured Power：-58 名称 説明 UUID 組織固有の識別番号（１２８ビット） Major 任意の識別番号（１６ビット） Minor 任意の識別番号（１６ビット） Measured Power 発信機と受信機の距離が１ｍの場合の受信信号強度（RSSI）
- 10. リージョン監視 • UUIDを指定して、リージョン監視を行います。 • 指定したUUIDのBeaconモジュールの電波が届くエリア に入った時にイベントが発生します。 • 指定したUUIDのBeaconモジュールの電波が届くエリア から出た時（電波が届かなくなった時）にイベントが発 生します。
- 11. TIPS • アプリ内で同時に２０個まで、UUIDを指定して、リー ジョン監視ができます。 • エリアから出た時（電波が届かなくなった時）のイベン トは、エリアを出てから２０秒後に発生します。（実際 に試すと３０秒程度かかる） • エリアの境界ギリギリにいるときなどは、APIが意図的 にイベントの発生をおさえてくれたりするみたい
- 13. APIから得られる情報 名称 説明 Proximity 近接（immediate）、1m以内（near）、1m以遠（far） RSSI 信号強度 イミディエット ニア ファー
- 14. TIPS • リージョン監視→レンジングの順番にやらな いとうまくいかないっぽい • 距離の他にBeaconモジュールの情報がもら えるので、MajorやMinorの値を見て処理を切 り分けましょう
- 16. GPSとの違い • リージョン監視とGPSによる地理的領域の観測（ジオ フェンス）との違い（独自調査） iBeacon GPS 範囲（距離） 狭い 広い 精度 Beaconモジュールの電波 次第 自分の位置が、たまにず れる 精度が悪かった場合 Beaconがみつからない（自 分がいないエリアに行くこ とはない） 違う場所にいることになる （自分がいないエリアに入 る場合がある） ビルの階数など高さ情報 対応できる 対応できない 正確な位置、方角 わからない わかる 偽装 ニセのBeaconモジュール を設置可能 普通は無理 ※個人の主観を含みます
- 17. NFC、QRコードとの違い • iBeaconとNFCとQRの違い（独自調査） iBeacon NFC QRコード 対応端末 iPhone/Android Androidのみ iPhone/Android 精度 電波次第 何回かタッチすれ ばOK 頑張って写せばな んとかなる 距離 広い タッチできる距離 カメラに写る距離 アクション 近くに行ったら反応 タッチに反応 カメラでがんばる 発信端末 たかい やすい 超安い 発信情報 識別番号のみ URLとかおくれる URLとかおくれる 相互通信 不可 可能 不可 偽装 可能 普通は無理 楽勝 ※個人の主観を含みます
- 18. まとめ • GPSに比べて施設内で威力を発揮できる（同一ビル 内の店舗など） • エリア内に行くと勝手に反応するため、NFCやQRに 比べ手軽に情報が取れる • 逆に、アクションが出来ないため、支払いなどには 向いてない。また、精度が悪い場合に取得できない ことも。 • 発信端末がまだまだ高額
- 20. 情報の取得について • Beaconモジュールは一方的に情報を発信しているだけ なので、相互通信は出来ません。 • Minor/Majorで、近くにあるBeaconモジュールを特定し た後に、サーバーに通信するなどして、情報の取得をす るプログラムを作る必要があります。 • 逆に言うと、Beaconモジュールを見つけたあとの処理 は自由にプログラムできるので、アイデア次第でいろい ろ出来ます！
- 21. たとえば・・・ • 部屋にBeaconモジュールを置いて、それぞれの部屋の 解説を表示 • お店の近くを通った人に、情報やクーポンなどを配信 • 通過地点や通過順、部屋の出入りなどを記録 • 同じ部屋にいる人同士で遊べるアプリ
- 22. おわり • 西田寛輔／ハイパーメディアクリエイター 新潟県出身。数々の制作会社でスマホアプリ制作、WEBサ イト制作などを行う。セミナーや企業研修などの講師で活躍 する一方、自身でも多くの勉強会を主催。 その広く深いスキ ルに裏打ちされるわかりやすい講師スタイルは多くの学習 者から支持を受ける。 • とのさまラボ https://www.facebook.com/TonosamaLabo