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請負型システム開発とプログラマの価値
- 6. 2-2. 要求変更とその対策
後に行くほど結果が想像しやすくなるので、前に決
めたことを変えたくなる。
一方で、変えると前の作業を直さないといけなくな
る(後戻り)。
要件定義 受入
設計 テスト
なるべく網羅で
きるよう先に、
先に決めようと プログラ
する。 ミング
→ 売り手は、物事が戻らないよう、多くの物事を先に決めよう
とする
- 7. 2-3. 要求変更の対策の弊害
多くの物事を先に決めようとするとどうなるか?
ドキュメントや検討量 先に、先に多くのこと
が増える を決めようとする
後に戻るのが大変に
なる
→ 結果として、動作するシステムの価値は同じなのに、必要な費
用 / 時間は増え、費用に見合わない開発になってしまう。
- 9. 2-5. 要求変更とビジネス
理由:売り手に入るお金 / 時間が増えないから
→ そもそも変更してはいけない(要求は増えないほ
うがよい)。それには、先にやることを決めるウォー
ターフォールが安全。
要求掲示 発注 納品
買い手
構築 運用・保守
売り手
提案
提案内容に対して… 価格 / 納期が確定(原則)
将来の作業に対して、「結果」を「コミット」することで対価を得ている
- 10. 2-6. ソフトウェアの価値
結果として、請負型開発においてはウォーター
フォール型開発にならざるを得ない
売り手は要求を増やしたくないので、価値は時間と
共に下がっていくのは自然の流れ
要求掲示 発注 納品
売り手
構築 運用・保守
買い手
提案 売り手は作業が少ないほうが費用がかからない
=結果を期待できる価値は下がっていく
(結果を期待できる価値は提案時が最高)
価値
運用開始すると、陳腐化し、価値は下がっていく。
(製品としての価値は、納品時が最高)
- 11. 2-7. 請負型開発のプログラマの価値
結果、請負型開発のエンジニア(プログラマ)の価
値は「いかに要求を実現できるか」つまり「いかに
要求を実現できないものがなくて済むか」で決まる
つまり提案を満点とした「減点法」である
価値
良いエンジニア
悪いエンジニア
時刻
- 12. 3-1. プログラマの能力
一方で、前述の通り、ソフトウェアは「物を作る」時
間はほとんどない
(プログラムは設計書で、完成品である実行バイナリを物と考
えた場合)
→ 本来、能力のあるプログラマなら、ソフトウェアと
いうものは時間とともにより良くしていくことが可能
のはずと私は考える。
- 13. 3-2. あるべきシステム開発プロセス
より良くする→「変更」していくことを前提としたプロ
セスを選択する必要がある
ソフトウェアの価値は高めら
れるはず
価値
プログラマの価値も「減点法」から「加点法」になる
- 14. 4-1. ビジネスモデルの変更
ところが、前述の通り、請負型開発ではウォーター
フォールが安定
→ プログラマの能力を活かすには、請負型開発そ
のものを変更する必要がある。
- 15. 4-2. プログラマの能力の生きるビジネスモデル
プログラマが、プログラマの能力を生かした(価値
の高い)仕事をするには、変更が行えるプロセスに
する必要がある。
すなわち、将来の「結果」を見込みでコミットしない
ビジネスモデルに乗る、あるいは切り拓く必要があ
る。
例:
自製→人に対して対価が発生
サービス提供→すでにあるものに対して対価が発生
パッケージ販売→すでにあるものに対して対価が発生
- 17. 付録 1. ウォーターフォールが
適切な分野
変更を可能とするのは、「物」を作る時間がほとん
どないことが前提
→ システムには「ハードウェア」という「物」がついている
場合が多い(多かった)
アプリケーション
(ソフトウェア)
システム
インフラストラクチャ
(ハードウェア)
ハードウェアがセットである必要がある箇所は必ずある( ex: 組込)
ので、請負型システム構築でウォーターフォールという選択はなくな
りはしない。(ハードウェアありきの考え方をするとこちらになる。)
- 18. 付録 2. 工程分割について
一括がダメなら、分割すれば良いのか?
→NG な場合も多い
理由:結局、最初に決まってしまうものがある
例1:納期が決まっている
例2:最初に掲示した金額を越えてはいけない
当然、良いケースも存在する。
本筋からは外れるが、見積を行うのは、プロジェクト進行中のエンジ
ニアである。そのため、エンジニアの負荷が増え、本来システム作り
にかける労力が割かれてしまうというデメリットもある。