OpenStack Icehouse リリースの概要 - Database as a Service - Trove について

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OpenStack Icehouseリリース
アセアン・ラボ株式会社
2014年4月
1

OpenStack Icehouse

Icehouse概要
l  2014年4月17日公開"
l  350の新機能（Blueprint）はあるものの、基本的にはソフトウェアの安定性
向上にフォーカスしたリリース"
l  2,902のバグフィックス"
l  53のサードパーティが継続的インテグレーション（CI）による互換性チェック
を実施"
¡  リリース時点で様々なテストをクリア済み"
l  Horizonの16言語対応"
l  Troveが”Integrated”され、Ironic、Marconi、Saharaが”Incubated”に  
à OpenStackの更なるPaaS化"
l  1,202人のコントリビューターが参加し（35%増）、コントリビューションの上
位5社は、Red Hat、IBM、HP、Rackspace、Mirantis

Nova
l  ローリングアップグレード（制限付きライブアップグレード）のサポート"
¡  コントローラノード、コンピュートノードをそれぞれ別々にアップグレー
ド"
•  IcehouseベースのコントローラノードとHavanaベースのコンピュートノードの共存が可能に"
•  [upgrade_levels] compute=icehouse-compat"
¡  ダウンタイムの縮小、システム全体の停止が不要に"
l  Afﬁnity / Anti-afﬁnity サーバ・インスタンス・グループ・スケジューリング"
¡  あるインスタンスと同一サーバー・グループ内かそれ以外で立ち上げるか"
l  Hyper-VのRDPコンソール対応"
l  Compute APIのXMLサポートの段階的廃止"
¡  JSONフォーマットへのフォーカス"
l  Schedulerに結果キャッシュ機能"
¡  フィルター＋重み付けの結果（Available Nodes）をキャッシュし再利用"

Glance
l  VMware DatastoreがGlanceのバックエンド対応"
l  Image location selection strategyのサポート"
¡  イメージの場所やタイプ（ファイル、Swift、S3など）で
優先順をあらかじめ指定可能に"
l  APIメッセージの多言語対応

Horizon
l  操作性や拡張性の向上"
l  ウィザードの一部対応"
l  ユーザーがパスワード変更可能に (API v3)"
l  Nova"
¡  ライブマイグレーション、Hyper-Vコンソール、ホストアグリゲー
トやアベイラビリティゾーン指定のサポート"
l  Cinder"
¡  ボリューム拡張のサポート"
l  Swift"
¡  パブリックコンテナのサポート"

Keystone
l  API v3.2の新機能"
¡  シングルサインオンのオープンソースソフトウェア
Shibbolethに認証バックエンドが対応"
¡  APIユーザーが自身のパスワード変更が可能に"
l  トークンのKVSドライバーが、Redis, Cassandra, or
MongoDB対応"
l  トークンのタイムアウト時間が、24時間から1時間に短
縮"

Neutron
l  パフォーマンスと安定性向上に注力"
l  nova-networkは、少なくともJunoまでは共存"
l  新規ドライバー / プラグイン"
¡  IBM SDN-VE"
¡  Nuage"
¡  OneConvergence"
¡  OpenDaylight"
l  新規Load Balancing as a Service ドライバー"
¡  Embrane"
¡  NetScaler"
¡  Radware"
l  新規VPN ドライバー"
¡  Cisco CSR"

Cinder
l  ボリュームタイプ変更が可能に"
¡  Typeは、QoS利用時にストレージの品質レベルを分類する時などに
利用（ハイパフォーマンス ∼ ローコスト・ストレージまで）"
l  Cinder Schedulerのデフォルト"
¡  Simple/Chance à FileterSchedulerへ"
l  複数 API worker への対応"
l  新規バックエンド・ドライバー / プラグイン"
¡  EMC VMAX/VNX SMI-S FC Driver"
¡  EMC VNX iSCSI Direct Driver"
¡  HP MSA 2040"
¡  IBM SONAS and Storwize V7000 Uniﬁed Storage Systems"
¡  NetApp ESeries"

Swift
l  Swiftクラスター管理情報（/info）の取得を管理者だけ
でなくクライアントからも可能に（デフォルト）"
¡  どのクラスターがどの機能をサポートしているかが透過
的に"
l  読み込みエラー時の自動リトライ機能"
¡  ノードのドライブ障害時には、他のノードに自動リトラ
イするためエンドユーザーは障害の影響を受けない"

Trove – OpenStack Database – 現在
l  OpenStack上に、スケーラブルで安定したDatabase を提供す
る基盤コンポーネント（Database as a Service）"
l  RDBMSとNoSQL両方をサポート（する意気込み）"
¡  現時点では、まだMySQLとPerconaのシングルインスタンスサポー
ト+α程度"
l  インスタンス内にデータベースを自動プロビジョニング"
l  ユーザやデータベース管理も外部から"
¡  CRUDとアクセス制御"
l  バックアップ・リカバリ機能"
l  ボリュームやフレーバーのリサイズ"

Trove – OpenStack Database – 今後
l  MySQL HA"
¡  Percona XtraDB cluster"
¡  MySQL Replication"
l  NoSQL DB クラスター"
¡  MongoDB"
¡  Cassandra"
¡  Redis"
¡  CouchDB"
¡  CouchBase"
l  インメモリーDB"
¡  MemCached"
¡  VoltDB"

trove conductor
Trove – アーキテクチャ (Icehouse)
trove
database
trove api
task managermessage queue
guest agent
database engine
VM
※ 将来的には、databaseへのアクセスは
conductor経由へ一本化する予定

Trove – Horizonインターフェース
l  データベースインスタンス画面"
※ 既に「mysql_demo」データベースがありますが、もう一つ作ってみましょう。

l  データベースの起動画面"
※ データベース名、フレーバー、Cinderボリュームサイズを指定します。

l  データベースの初期化画面"
※ 初期データベース、最初の管理ユーザー、パスワードを指定します。

l  データベースインスタンス画面（データベース起動中）"
※ データベースの起動が始まります。

l  コンピュート – インスタンス画面"
※ 同時にインスタンスの起動が始まります。

l  コンピュート – ボリューム画面"
※ 同時にボリュームの作成とインスタンスへのアタッチが実行されます。

l  コンピュート – イメージ画面"
※ イメージを先に作っておく必要がありますね。（ここが厄介）

l  コンピュート – セキュリティグループ画面"
※ 専用のセキュリティグループも作成されています。

l  セキュリティグループのルール画面"
※ もちろんルールは、MySQL用の「3306ポート」が解放されています。

l  データベースインスタンス画面"
※ 無事、「demo_database」ができました。

l  データベースインスタンスの概要画面"
※ mysqlのコネクション例なども表示されます。

l  データベースユーザーの画面"
" ※ 初期の管理ユーザーで指定した「admin」ができています。

l  データーベースの画面"
※ 初期のデータベースで指定した、「initial_database」ができています。

l  バックアップの画面"
※ バックアップもボタン一つで作成可能。
※ リカバリも非常にシンプル。

l  バックアップからの復元の画面"
※ リカバリも非常にシンプルです。

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