私たちの住む青森県では、いわゆるインスタントラーメンの消費量が全国的に見ても非常に高い水準にある。さらに、3大疾病のうち、ガンや心疾患での死亡率も全国的に見て高い上に、平均寿命は最も短い。こうしたことを踏まえ、地域の食習慣などが健康状態に与える影響を都道府県別のパネルデータを基にした回帰分析によって明らかにする。本研究の特徴はパネルデータを用いることで、原因と結果の間にある関係性を、より厳格に捉えられるようにしたことにある。なお、食習慣の他にも、健康状態に影響を与える要因として、運動習慣や喫煙、飲酒なども考慮することで、分析結果の応用可能性を高めることとする。