More Related Content Similar to 【スライドシェア】めまい診療のクリニカルパール (20) 【スライドシェア】めまい診療のクリニカルパール2. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
クリニカルパール1
めまいの診断には疾患頻度を
理解すべし!
3. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
診療設定
末梢性前庭
神経症状
中枢性前庭
神経症状
精神疾患
非前庭神経
非精神疾患
不明
プライマリ
ケア
43% 9% 21% 34% 4%
救急 34% 6% 9% 37% 19%
めまい
クリニック
46% 7% 20% 20% 18%
神経内科 49% 19% 10% 17% 10%
South Med J. 2000;93(2):160-7.
診療設定による
めまいの原因
4. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
South Med J. 2000;93(2):160-7.
めまいの原因頻度
原因 頻度
末梢性 BPPV 16%[4-44]
前庭神経炎 9%[2-23]
メニエール病 5%[0-10]
その他
(薬剤など)
14%[0-30]
中枢性 脳血管障害 6%[0-20]
脳腫瘍 <1%[0-6]
その他
(MS, 片頭痛)
3%[0-12]
原因 頻度
精神 精神疾患 11%[2-26]
過換気症候群 5%[0-24]
非前庭
非精神
失神前状態 6%[0-16]
平衡障害 5%[0-15]
その他 13%[0-53]
不明 不明 13%[0-37]
5. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
クリニカルパール2
BBPVに精通すべし!
6. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
良性発作性頭位めまい
Benign Paroxysmal Positional Vertigo: BPPV
• 体位変換後の特定の頭位で誘発
(起立, 寝返り, 後方・上下方を見るなど)
• 寝返りで誘発される LR+ 2.79
• 持続時間が2分以内 LR+ 7.60
• 回転性めまい LR+ 3.48
• 同じ動作を繰り返すと次第に強度が減弱
(慣れの現象)
• 逆に長時間の安静後に出現しやすい
(朝の起床時)
7. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
明日からできる! BBPVの治療
Brandt-Daroff変法
方法:
• 座位→倒す(30秒保持)→座位(30秒保持)
→反対に倒す(30秒保持)→…
• 以上を1セット, 1回3セット×2-3回/日で施行
UpTo Dateより
8. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
クリニカルパール3
めまいの性状はあてにならない!
9. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
めまいの性状による鑑別
Mayo Clin Proc. 2007;82(11):1329-40.
• 初期問診時と再度問診時とでは52%でめまい
の性状に関する回答が変化
• 62%は特定の型(回転性, 気を失う, 浮遊感な
ど)に分類できない
10. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
クリニカルパール4
めまいのアルゴリズムを理解
すべし!
11. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
めまいのアルゴリズム
上記以外の鑑別疾患:Ménière病、聴神経腫瘍など
12. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
クリニカルパール6
めまい診断にはHINTS plus!
13. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
HINTS plus
前庭眼反射
(Head Impulse)
方向交代性眼振, 垂直眼振
(Nystagmus)
垂直方向の眼球偏位
(Test of Skew deviation)
指をすり合わせて聴覚を評価
(plus hearing)
Neurology. 2014;83(2):169-173.
14. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
Head impulse test
(前庭眼反射)
Abnormal
Normal
*正常なら前庭神経炎は否定的
**慣れないうちは難しい
Saint John Regional Hospitalより引用
15. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
Head impulse test
(前庭眼反射)
Abnormal
Saint John Regional Hospitalより引用
https://www.youtube.com/watch?v=4EBwtckFfTo
YouTube
16. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
Head impulse test
(前庭眼反射)
Normal
Saint John Regional Hospitalより引用
https://www.youtube.com/watch?v=QaV2KuG6cnw#https://www.youtube.com
/watch?v=QaV2KuG6cnw
YouTube
17. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
クリニカルパール7
めまい診断にはMRIよりも
身体所見の方が有用!
18. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
身体診察 vs MRI
Neurology. 2014;83(2):169-173.
小梗塞 大梗塞
(>10mm)
p値
初期MRI
で偽陰性
53.3%
(8/15)
7.8%
(7/90)
<0.001
初期HINTS
で偽陰性
6.7%
(1/15)
3.3%
(3/90)
0.46
初期HINTS puls
で偽陰性
0%
(0/15)
1.1%
(1/90)
1
19. Shikino K, MD, PhD Copyright by Shinsenichiba
Take Home Message
• 疾患頻度に精通すべし
• HINTS plusを活用すべし
Editor's Notes 第3版が2013年7月に出版された。
第2版はネット上で閲覧可能。第3版βも英語では閲覧可能。 第3版が2013年7月に出版された。
第2版はネット上で閲覧可能。第3版βも英語では閲覧可能。 第3版が2013年7月に出版された。
第2版はネット上で閲覧可能。第3版βも英語では閲覧可能。 第3版が2013年7月に出版された。
第2版はネット上で閲覧可能。第3版βも英語では閲覧可能。 第3版が2013年7月に出版された。
第2版はネット上で閲覧可能。第3版βも英語では閲覧可能。 第3版が2013年7月に出版された。
第2版はネット上で閲覧可能。第3版βも英語では閲覧可能。 872名の研究。1回目と2回目の問診で52%でめまいの性状は変化。 872名の研究。1回目と2回目の問診で52%でめまいの性状は変化。 第3版が2013年7月に出版された。
第2版はネット上で閲覧可能。第3版βも英語では閲覧可能。 第3版が2013年7月に出版された。
第2版はネット上で閲覧可能。第3版βも英語では閲覧可能。 872名の研究。1回目と2回目の問診で52%でめまいの性状は変化。 872名の研究。1回目と2回目の問診で52%でめまいの性状は変化。 872名の研究。1回目と2回目の問診で52%でめまいの性状は変化。 872名の研究。1回目と2回目の問診で52%でめまいの性状は変化。 872名の研究。1回目と2回目の問診で52%でめまいの性状は変化。 872名の研究。1回目と2回目の問診で52%でめまいの性状は変化。 872名の研究。1回目と2回目の問診で52%でめまいの性状は変化。 872名の研究。1回目と2回目の問診で52%でめまいの性状は変化。