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170610日本教育経営学会報告資料(妹尾)

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2017年6月10日(土)の日本教育経営学会@茨城大学でプレゼンテーションした資料です。
次の4つのテーマについて、学校の多忙、長時間労働の問題について問題提起しています。
Question1 学校は本当に忙しいのか?誰がどのくらい忙しいのか?(Who? How busy?)
Question2 忙しいとしても、それはよくないことなのか?(So what?)
Question3 どうして忙しいのか?なぜ改善しないのか?(Why?)
Question4 どうしていけばよいのか?何から始めるか?(What and How?)

ポイントは、次の点です。
〇日本の教員の長時間労働は、他業界にはないほどの大勢が過労死ラインを超えていること、ノンストップで休憩なしの過密労働であることが問題。
〇多忙の要因のひとつは、「子どものために」と考えて、業務をスクラップすることなく、ビルド&ビルドしてきたこと。
〇学校の課題とビジョンを重点化して、業務の仕分け、精選が必要。

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170610日本教育経営学会報告資料(妹尾)

  1. 1. 日本教育経営学会第57回大会 忙しすぎる学校をどうするか 学校改善・業務改善に関わる教職員研修の実践 2017年6月10日 妹尾 昌俊 教育研究家、学校マネジメントコンサルタント 文部科学省 学校業務改善アドバイザー NPO まちと学校のみらい 理事 senoom879@gmail.com http://senoom.hateblo.jp
  2. 2. 自己紹介 妹尾 昌俊  徳島県出身、神奈川県逗子市在住。  4人の子持ち、育児・教育には日々修行中の身です。  学校づくり、学校マネジメントはライフワークのひとつ。  前職の野村総合研究所では、学校評価や学校運営、地域とともにある学校づくり(コ ミュニティスクール等)についての文科省実態調査・グッドプラクティス分析、高校の組 織マネジメントに関する研究等を実施。妹尾はリーダー。  こうした中で、非常に多くの学校の教職員や教育委員会の方、住民の方のお話をうか がってきたことが今日お話することにも活きています。  2016年7月から独立、フリーになり、“学び続ける学校づくりを伴走する”をミッ ションに、教職員向け研修やコンサル、業務改善支援などを行っています。  文部科学省の学校マネジメントフォーラム基調講演、教職員支援機構講師、東京都ほ か多数の教育委員会や校長会、事務職員研究会等で研修講師  2017年より学校業務改善アドバイザー(文科省委嘱)、スポーツ庁・運動部活動 の在り方に関する総合的なガイドライン作成検討会議委員  イノベーティブな取組や改善がうまく進む学校とそうではない学校の違いは何か、 マネジメントをとらえなおす本『変わる学校、変わらない学校』を出版。 ぜひ手にとってください~!!!  たまにブログ更新。よかったらFacebookも気軽にメッセージお願いします。 1
  3. 3. 今日のプレゼンテーションのねらい 日本の教員の長時間労働 4つの問い Question1 学校は本当に忙しいのか?誰がどのくらい忙しいのか? (Who? How busy?) Question2 忙しいとしても、それはよくないことなのか?(So what?) Question3 どうして忙しいのか?なぜ改善しないのか?(Why?) Question4 どうしていけばよいのか?何から始めるか? (What and How?) 2
  4. 4. 今日のプレゼンテーションのねらい 日本の教員の長時間労働 4つの問い Question1 学校は本当に忙しいのか?誰がどのくらい忙しいのか? (Who? How busy?) Question2 忙しいとしても、それはよくないことなのか?(So what?) Question3 どうして忙しいのか?なぜ改善しないのか?(Why?) Question4 どうしていけばよいのか?何から始めるか? (What and How?) 3
  5. 5. 小学校教員の33.5%、中学校教員の57.7%が週60時間以上勤務(過労死ライン超え) 自宅持ち帰りも含むと、この数字は小学校教諭の57.8%、中学校教諭の74.1%か? 4 文科省「教員勤務実態調査」(2016年実施)
  6. 6. 週60時間以上勤務の過労死ラインを超える副校長・教頭の割合は、 小学校の62.8%、中学校の57.8% 5 文科省「教員勤務実態調査」(2016年実施)
  7. 7. ある中学校の記録。200時間近い残業の人も(≒平日8時間、土日3時間の残業)。 6出所:大橋基博・中村茂喜、2016、「教員の長時間労働に拍車をかける部活動顧問制度」『季刊教育法』No. 189)
  8. 8. 2006年実施の教員勤務実態調査の時点で、長時間労働はほぼ通年(8月除く)であり、 かつ休憩もほとんどとれない実態は分かっていたはず(怒!) 7 出所)チーム学校作業部会参考資料(2015年1月20日) 2006年の教員勤務実態調査に見る小中学校教諭の1日当たり労働時間
  9. 9. 産業別1週間の労働時間の分布 社会全体や他業種と比べても、学校の過重労働(≒長時間過密労働)は異常 8 建設業 34.4% 52.4% 8.5% 3.1% 1.5% 13.1% 製造業 46.5% 45.2% 6.1% 1.5% 0.7% 8.3% 情報通信業 47.3% 42.5% 6.6% 2.4% 1.2% 10.2% 運輸業、郵便業 33.5% 43.8% 13.5% 6.2% 3.1% 22.7% 卸売業、小売業 44.3% 42.3% 8.7% 3.2% 1.5% 13.4% 金融業、保険業 50.8% 41.8% 5.7% 0.8% 0.8% 7.4% 不動産業、物品賃貸業 48.0% 40.0% 8.0% 2.7% 1.3% 12.0% 学術研究、専門・技術サービス業 46.5% 40.3% 8.2% 3.1% 1.9% 13.2% 宿泊業 39.4% 45.5% 9.1% 3.0% 3.0% 15.2% 飲食店 33.6% 37.9% 14.7% 8.6% 5.2% 28.4% 医療業 55.3% 37.2% 4.3% 2.0% 1.2% 7.5% 社会保険・社会福祉・介護事業 63.3% 33.2% 2.2% 0.9% 0.4% 3.5% 国家公務 63.0% 28.3% 4.3% 2.2% 2.2% 8.7% 地方公務 55.5% 33.6% 5.5% 3.9% 1.6% 10.9% 学校教育 40.5% 40.5% 11.5% 4.7% 2.7% 18.9% その他の教育、学習支援業 51.4% 37.1% 8.6% 2.9% 0.0% 11.4% 週 約45時間 未満 週 約45~59 時間 週 約60~69 時間 週 約70~79 時間 週 約80時間 以上 約60時間 以上の 割合 小学校教諭(教員勤務実態調査) 0.8% 41.4% 40.7% 14.4% 2.7% 57.8% 中学校教諭(教員勤務実態調査) 0.7% 25.2% 33.5% 24.8% 15.8% 74.1% ※小学校教諭、中学校教諭以外については、月末1週間の就業時間(「労働力調査(2016年度)」に基づく)。 ※※小学校教諭、中学校教諭については、2016年実施の「教員勤務実態調査」に基づた1週間の学内勤務時間に、    平均的な自宅持ち帰り時間(週約5時間)を加えた時間。 週 35~42 時間 週 43~59 時間 週 60~69 時間 週 70~79 時間 週 80時間 以上 60時間 以上の 割合 「労働力調査(2016年 度)」、「教員勤務実態 調査(2016年実施)」 をもとに作成 ※週35時間以上勤務 の人のみを集計対象
  10. 10. 業務量が多い、忙しい ⇒ ではいったい何に時間を使っているか? ⇒ 授業、授業準備、生徒指導・集団(給食、清掃等)、部活動、成績処理など 9出所)文科省「教員勤務実態調査」(2016年実施)
  11. 11. 過重労働の教員は、部活動だけではない。授業準備や採点・添削、事務業務も熱心。 10 日本の中学校教員の1週間の労働時間、内訳 (総労働時間別結果) 出所)OECD国際教員指導環境調査(TALIS)2013をもとに作成 (時間) 仕事時間の 合計 指導 (授業) 授業の計画 や準備 学校内での 同僚との共 同作業や話 し合い 生徒の課題 の採点や添 削 生徒に対す る教育相談 学校運営業 務 一般的事務 業務 保護者との 連絡や連携 課外活動の 指導 その他の業 務 週30時間以上40時間未満(n=120) 33.1 16.9 5.4 2.4 3.6 1.6 1.4 2.9 1.0 5.7 0.8 週40時間以上60時間未満(n=1,233) 49.7 17.9 7.7 3.4 4.0 2.3 2.4 4.5 1.1 5.6 1.7 週60時間以上75時間未満(n=1,249) 64.3 18.3 9.6 4.4 5.1 3.1 3.4 6.4 1.4 8.7 2.9 週75時間以上(n=372) 81.2 19.2 11.0 5.3 5.8 4.5 4.3 8.5 1.9 13.3 4.5 (日本全体の平均) 53.9 17.7 8.7 3.9 4.6 2.7 3.0 5.5 1.3 7.7 2.9 (調査参加国全体の平均) 38.3 19.3 7.1 2.9 4.9 2.2 1.6 2.9 1.6 2.1 2.0 週60時間以上働いている(≒月残業時間が80時間以上)教員  授業の準備に時間をかけており(10~11時間)  課題の採点・添削も丁寧(5~6時間)  事務業務(おそらく分掌業務)もよくこなし(6~8時間)  部活も熱心(9~13時間)
  12. 12. 長時間労働の教員ほど、もっと自己研鑽したいと感じている。 11 日本の中学校教員の感じている職能開発の必要性 (総労働時間別結果) 出所)OECD国際教員指導環境調査(TALIS)2013をもとに作成 5.0% 4.7% 2.7% 3.5% 55.8% 47.9% 41.0% 42.0% 37.5% 46.7% 56.0% 54.2% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 週30時間以上40時間未満 週40時間以上60時間未満 週60時間以上75時間未満 週75時間以上 まったくなし あまりなし ある程度 高い 3.4% 4.2% 2.0% 2.2% 56.3% 41.9% 35.0% 35.8% 38.7% 53.4% 62.6% 61.7% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 週30時間以上40時間未満 週40時間以上60時間未満 週60時間以上75時間未満 週75時間以上 まったくなし あまりなし ある程度 高い 担当教科等の分野に関する知識と理解について 担当教科等の分野の指導法に関する能力について
  13. 13. 相対的には、若手は部活動の負担が特に重い。中堅・ベテランは事務業務の負担が重い。 12 日本の中学校教員の1週間の労働時間、内訳 (年代別結果) 注)週30時間未満の人は対象外としている。 出所)OECD国際教員指導環境調査(TALIS)2013をもとに作成 (時間) (回答数) 仕事時間の 合計 指導 (授業) 授業の計画 や準備 学校内での 同僚との共 同作業や話 し合い 生徒の課題 の採点や添 削 生徒に対す る教育相談 学校運営業 務 一般的事務 業務 保護者との 連絡や連携 課外活動の 指導 その他の業 務 22-24歳 147 63.7 18.4 11.6 4.4 4.7 2.3 2.1 3.9 0.9 10.2 2.4 25-29歳 394 63.4 19.0 9.7 4.4 4.5 3.1 2.1 5.1 1.3 10.0 3.2 30-34歳 362 61.9 18.6 9.1 4.0 4.2 2.9 2.7 5.4 1.4 10.1 2.8 35-39歳 338 60.5 19.0 8.7 4.2 4.9 3.0 2.4 5.3 1.5 8.2 2.8 40-44歳 366 59.2 18.2 8.7 4.0 4.8 3.0 2.7 6.2 1.4 8.4 2.1 45-49歳 472 58.1 17.7 8.4 3.7 4.6 2.7 3.9 6.4 1.3 7.1 2.6 50-54歳 543 56.4 17.6 8.3 3.9 4.8 2.6 4.0 6.2 1.3 6.1 2.3 55-60歳 331 54.5 17.6 8.0 3.9 4.9 2.9 3.3 5.9 1.2 4.9 2.1 (日本全体の 平均) 53.9 17.7 8.7 3.9 4.6 2.7 3.0 5.5 1.3 7.7 2.9 (調査参加国 全体の平均) 38.3 19.3 7.1 2.9 4.9 2.2 1.6 2.9 1.6 2.1 2.0
  14. 14. ◆もう一度仕事を選べるとしたら、また教員になりたい まったく当ては まらない 当てはまらない 当てはまる 非常に良く当て はまる 週30時間以上40時間未満 10.0% 31.7% 44.2% 14.2% 週40時間以上60時間未満 7.7% 35.8% 41.1% 15.4% 週60時間以上75時間未満 7.3% 36.3% 41.3% 15.1% 週75時間以上 8.9% 32.2% 40.7% 18.2% ◆現在の学校での仕事を楽しんでいる まったく当ては まらない 当てはまらない 当てはまる 非常に良く当て はまる 週30時間以上40時間未満 7.5% 18.3% 55.8% 18.3% 週40時間以上60時間未満 2.9% 18.6% 60.8% 17.8% 週60時間以上75時間未満 2.3% 20.5% 59.7% 17.5% 週75時間以上 3.3% 19.5% 51.5% 25.7% ◆現在の学校での自分の仕事の成果に満足している まったく当ては まらない 当てはまらない 当てはまる 非常に良く当て はまる 週30時間以上40時間未満 4.2% 42.5% 50.8% 2.5% 週40時間以上60時間未満 4.4% 41.1% 51.2% 3.3% 週60時間以上75時間未満 6.0% 48.1% 42.3% 3.6% 週75時間以上 7.9% 48.0% 39.6% 4.6% 忙しくても、仕事へのモチベーションや満足度は高い人も多い (そうではない人も一定いる)ことが学校の特徴 13 日本の中学校教員の仕事への満足感等について (総労働時間別結果) 出所)OECD国際教員指導環境調査(TALIS)2013をもとに作成 楽しめている人 ⇒ やりがいをもっ て よかれと思って やっている ⇒ 歯止めがかか りづらい ⇒ バーンアウトや 過労死のリスク 大 楽しめていな い人 ⇒ 少数派だし、 声には出しづ らい ⇒ 悶々と ストレスを ためている ⇒ 精神疾患や 早期退職の リスク大
  15. 15. 今日のプレゼンテーションのねらい 日本の教員の長時間労働 4つの問い Question1 学校は本当に忙しいのか?誰がどのくらい忙しいのか? (Who? How busy?) Question2 忙しいとしても、それはよくないことなのか?(So what?) Question3 どうして忙しいのか?なぜ改善しないのか?(Why?) Question4 どうしていけばよいのか?何から始めるか? (What and How?) 14
  16. 16. 熱血教師の過労死 2011年6月6日(月)午前1時頃、堺市立中学校に勤務する26歳 の教師、前田大仁さんが1人暮らしの自宅アパートで突然亡くな りました 。虚血性心疾患でした。前田先生は「熱血先生」と慕わ れ、市教育委員会の教員募集ポスターのモデルにもなったことも ありました。 前田先生は2年目で、2年1組のクラス担任ならびに経験のない バレー部の顧問を務めていました。理科の教科担当としてプリン ト等を作成するなど熱心に授業準備を行うとともに、学級通信を ほぼ毎週発行するなど、教育に情熱をもってあたっていました。 部活動では、部員が記入する個人別のクラブノートに励ましや助 言をびっしりコメントしていました。 発症前6か月間の時間外勤務は月60~70時間前後と過労死認 定基準に満たない時間しか認められませんでしたが、「相当程度 の自宅作業を行っていたことが推認される」として、地方公務員 災害補償基金は2014年に公務上の過労死として認定しました。 15参考)松丸正「運動部顧問の教師、長時間勤務の下での過労死」『季刊教育法』2016年6月、朝日新聞2015年3月5日
  17. 17. 細る自己研鑽、自己投資 「長時間労働のもたらしている最大の弊害とは、能力開発の機会喪失である」 (玄田有史東大教授、『働く過剰』)  連合総研の2015年の調査によると、教員の1日の読書時間は15~30分程度。  ベネッセ教育研究所が実施した「学習指導基本調査」によると、小学校教員が新聞を読んだり、読書したり する時間(平日の1日)は、1998年は33.4分、2007年は31.5分、2010年は30.7分、2016年は24.7分。 中学校教員では、1998年は33.8分、2007年は32.3分、2010年は31.9分、2016年は23.1分、 高校教員では2010年に40.2分、2016年に33.6分。 ※ ちなみに、NHKが2015年に実施した国民生活時間調査によると、勤め人の1日(平日)の新聞を読む時間は 10分、雑誌・マンガ・本を読む時間は9分なので、合計約19分。  ある市の2016年度実施の教員向けストレスチェック調査によると、小学校の61.5%、中学校の58.8%が 「いつもひどく疲れた」、「しばしばひどく疲れた」と回答し、 小学校の50.2%、中学校の47.1%が「いつもヘトヘトだ」、「しばしばヘトヘトだ」と回答。  愛知教育大学等の調査(2015年)によると、 仕事の悩みとして「授業の準備をする時間が足りない」と答えた教員は、 小学校94.5%、中学校84.4%、高校77.8%。 「仕事に追われて生活のゆとりがない」という教員も、小学校76.6%、中学校75.3%、高校67.7%。 16
  18. 18. 長時間労働の影響、少なくとも3点 ⇒ “このままじゃ、アカン“と教職員が納得しないと、業務改善・学校改善は進まない! 17 1.個人レベルでは、授業準備や自己研鑽の時間が減る。 組織レベルでも学習が減る。  教職員個人にとっては、読書や趣味、好きなことを追求する時間な どが減る ⇒ 広い意味での自己研鑽が犠牲となってしまう。  学校という組織、チーム単位で捉えても、個業が増え、 組織的な改善や学習が進みにくくなる。 ⇒その結果、さらに多忙化が進む(悪循環に)。 2.心身ともに疲れる、病気になる。  バーンアウトやうつ、自殺に発展するケースも。 3.「ともかく長く働けばよい」、「仕事のためには、家庭やプライベートは犠 牲にせざるを得ない」と生産性やワークライフバランスを軽視すること が子どもへ影響する。 (=隠れたカリキュラムのひとつ)
  19. 19. 今日のプレゼンテーションのねらい 日本の教員の長時間労働 4つの問い Question1 学校は本当に忙しいのか?誰がどのくらい忙しいのか? (Who? How busy?) Question2 忙しいとしても、それはよくないことなのか?(So what?) Question3 どうして忙しいのか?なぜ改善しないのか?(Why?) Question4 どうしていけばよいのか?何から始めるか? (What and How?) 18
  20. 20. 教員の数が足りない、これが本当の問題なのか? ⇒少子化の割には減っていない現実 小学校、中学校の児童生徒数と本務教員数の推移(1991年=100としたとき) 19 70.8 93.7 65.6 87.8 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 110.0 1991年 1992年 1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 小学校児童数 小学校教員数 中学校生徒数 中学校教員数 注)本務教員のみが対象(常勤講師は含んでいるが、非常勤講師は含んでいない)。 義務教育学校ならびに中等教育学校は含んでいない。 出所)「文部科学統計要覧(平成29年版)」をもとに作成
  21. 21. 小学校、中学校の児童生徒数と本務教員数の推移(2000年=100としたとき) 20 88.0 102.3 83.0 97.8 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 110.0 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 小学校児童数 小学校教員数 中学校生徒数 中学校教員数 注)本務教員のみが対象(常勤講師は含んでいるが、非常勤講師は含んでいない)。 義務教育学校ならびに中等教育学校は含んでいない。 出所)「文部科学統計要覧(平成29年版)」をもとに作成
  22. 22. 多忙(長時間過密労働)は、なぜ、改善しないのか? 国も、地方教育委員会も、校長も、教職員も、みんな“子どものため”にビルド&ビルド 21 【国(MEXT)】  意欲的で、学校現場 に高みを求める学習 指導要領  〇〇計画、△△の推 進等による上乗せ  地方分権のタテマエ 上、教委や学校に 具体的には言いづら い 【地方教育委員会】  教育の重点を示せず  学校管理職の登用や 評価に、組織マネジメ ント、労務管理、人材 育成の視点は弱い  県から見ると、小中の 服務監督は市町村の 役割、市町村から見 ると、予算も人事もな い中で無理言うな (責任が曖昧?) 【校長、教職員】  目の前の子どもたち のためにも、あれも大 事、これも大事  ビジョン、戦略を示せ ず(教育目標は、曖昧 な美辞麗句)  子どものために一生 懸命が美徳な文化  自前主義・個業化で 多忙化が加速 だれも悪意はないなか(むしろ、よかれと思って) 教職員のやることを増やしている(ビルド&ビルド)
  23. 23. なぜずっと忙しいのか、なぜ改善しないのか? 1.前からやっていることだから(伝統、前例の重み) 2.保護者の期待があるから (保護者からのプレッシャー) 3.子どもたちのためになるから(学校にあふれる善意) 4.教職員はみんな(長時間一生懸命)やっているから (グループシンキング、集団思考) 5.けっきょく、わたしが頑張ればよいから (個業化を背景とする学習の狭さ) 22
  24. 24. 忙しすぎる学校、どうするか? ひとつひとつ解きほぐすこと、小さなことからでも改善していくこと 23 1.前からやっていることだから (伝統、前例の重み) 2.保護者の期待があるから (保護者からのプレッシャー) 3.子どもたちのためになるから (学校にあふれる善意) 4.教職員はみんな(長時間一生懸命) やっているから (グループシンキング、集団思考) 5.けっきょく、わたしが頑張ればよいから (個業化を背景とする学習の狭さ) ●本当にその前例は今も有効? そもそもなんのためやっているの? ●その目的、目標のためなら、もっとやり方は見直せ ないの?とくに安全に関わらないことは。 ●保護者の声って、それ一部でしょ? サイレントマジョリティは別の気持ちかも。 ●子どものためって具体的には? それ言うと、なんでも大事になるよね。 ●子どものためと思ってやっていることが、結果として 副作用や逆の効果になっていることはない? ●子どもも、同僚も大事だけど、自分も大切にしよう。 ●それは、抵抗があるかもしれないけど、あなたでな くてもできること。
  25. 25. 前田康裕『まんがで知る教師の学び』 何をしたかを書くのではなく、「どんなことを学んだか」を書く+教師はチェックボックスだけ 24
  26. 26. なんのためにやっているのか?指導案をつくるための授業研究会か? そもそも論を大切にして改善を続ける。 事例:横浜市立永田台小学校 25 指導案は1枚紙で チャレンジしたいこと、 もやっとしている ことを可視化 問題意識のある テーマで教職員 +外部人材でWS
  27. 27. “感動する”事務室、職員室 横浜市立富士見台小学校 26
  28. 28. 横浜市の学校閉庁日 27出所)文部科学省学校マネジメントフォーラム資料(2016年10月28日)
  29. 29. 印刷、集金・支払い業務は教員の手から離そう 教師業務アシスタントの活躍と事務職員によるコーディネートと仕組化 (岡山県美咲町立加美小学校) アシスタントの仕事 印刷作業 (授業しているあいだに翌日のプリントが!) 教材や機材等の準備 学校徴収金の集金・支払い業務 (担任は集金袋を回収→学級にアシスタントが取りに来るので渡す →アシスタントが金額等チェック→入金・支払い手続きを行う →決算書類も作成する ※もちろんチェック体制や決裁は必要) 各種配布物のグラフ等作成、名簿作成 (教頭が助かっている) 学習支援の一部(例:九九の暗唱を聞いてあげる) ★本当は採点・添削などにも拡大したい 28
  30. 30. 狭い意味だけの業務改善(=方法改善)では、限界があるのは明らか 29 狭い意味での業務改善 いまある仕事の仕方を見直す =方法改善 (例)  部活の休養日の設定  会議や行事の進め方の改善  校務支援システムによる情 報共有と手続きの効率化 広い意味での業務改善 いまある仕事をやめる、減らす、 統合する =仕分けと精選 (例)  部活数の縮小  会議や行事の精選(整理・統 合・廃止)  教師業務アシスタントの活用 一般的な改善効果 大小 学校の重点課題とビジョンをもとに判断
  31. 31. 学校教育の“ビルド&ビルド”にストップをかけられるのか? ⇒多忙化対策の本丸は、学校の課題とビジョンを重点化すること 30 目指す子ども像 (or目指す地域の姿と、 そのなかでの大人と子どもの姿) その学校での教育の重点 (学校のビジョンと戦略) カリキュラム マネジメント や特色ある 学校づくりに 向けた取組 負担軽減 業務改善 地域学校 協働活動 バラバラではなく、つながりをもって実践する 学校の重点課題  何を伸ばすのか  何が足りないのか  本校で大事なこと 3つは何か 等 (具体例) 早く正解にたどり着く力だけでなく、正解 のない問いにも粘り強く考え抜く子を育 てたい。今の教育活動ではそこが弱い。 たとえば、「走れメロス」で王様の視点に 立つとどうか、考えられる授業をしたい。
  32. 32. “チーム学校”以前の(以前からの)問題 学校では、各教職員があべこべのゴールをめざして蹴っているのではないか? 31
  33. 33. 32 学校の課題・ビジョンと 関係性高い 中 低い 多忙化への 影響 大  部活動の時間が長い  成績処理の方法が煩 雑で時間をとる 中  キャリア教育の協 力者との調整が手 間  会議が非効率で長い  12月の校外学習は 準備が大変なわりに は効果薄い 小  学年便りの作成や学 校HPの更新 優先度高く実施 多忙化対策の本丸は 学校の課題・ビジョンを明確にして、そこから近いか遠いかを教職員の間で共有すること
  34. 34. 基本方針(基本的な考え方)案 1.「子どものため」とばかり言うな! 言わなくても、日本のほとんどの教員は子どもたちのために一生懸命。 「子どものためになるから」、「教育効果があるから」というロジック(or魔法の言葉) では教員の仕事は減らないし、重点も示せるわけがない。 「時間対効果はあるか」といった生産性や「より優先度の高い課題に対してどうか」 という課題起点にもっと価値を置くべき。 2.自分の時間を取り戻そう!働き改革というより、生き方改革 いまの学校や教員に必要なのは「自分のことも大事にできる」、「自分の子どもも しっかり育てられる仕事にする」こと。それがひいては、教員の魅力や授業や雑談 のタネとなり、児童・生徒のためにもなる。 3.国、地方教委、学校(校長、教職員)のどれかに頼るのでは なく、また会議ばかりでなく、各自が行動に移す。 計画つくりました、庁内横断的会議をしました、管理職向け研修しました、とポーズ だけでは、キビシイ現状は解決しない。成果を伴ないと、現場はさらに諦めてしまう。33
  35. 35. オンラインゼミ(インターネット上の情報交換サロン)を始めました。シナプスというサイト。 「学校の“当たり前”を本気で見なそう」をテーマに出版も企画中!参加者募集中です。 34
  36. 36. 気軽にコンタクトください ご意見、研修会・勉強会なども歓迎です~ 妹尾 昌俊 学校マネジメントコンサルタント senoom879@gmail.com ★Facebook ★ブログ:妹尾昌俊アイデアノート http://senoom.hateblo.jp ★書評サイト Books for Teachers http://bookfort.hatenablog.com/ ★オンラインゼミ(交流サロン) 元気な学校づくりゼミ https://synapse.am/contents/monthly/ senoom 35

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