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メディア・リテラシー実習
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メディア・リテラシー実習
メディアを「読み書き」する能力
• 情報の
しんぴょう
信 憑 性や送り手の意図を客観的・批判的に捉える能力
⇨ 情報の受け手としてメディアを批判的に「読む」レポート
• 相手を意識した表現をし、相手の反応に応じた情報発信を行う能力
⇨ 情報の送り手としてメディアを効果的に「書く」プレゼンテーション
機械情報
社会情報
生命情報
2. 表現の選択
(デザイン)
4. 理解を受け入れる
か否かの選択
次の
コミュニケーション
前の
コミュニケーション
成果メディア
伝播メディア
3. 理解の選択
1. 情報の選択
×
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レポート
レポート
筆者の主張を伝えるために論理的・客観的に書かれた文章
主題 (theme)
筆者が文章を作成する目的となる主張
• 筆者は何を伝えたいのか?
• 新規性と進歩性が必要
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レポート
アウトライン (outline)
文章や発表の概略 (骨組み・筋道) のこと
• 主張をどんな表現で伝えるのか?
• 主張をどんな順序で伝えるのか?
• 何を根拠に主張を補強するのか?
アウトライン・レビュー
アウトラインを他者に伝える (言語化する)
⇨ アウトラインで不十分な点・曖昧な点をあぶり出す
⇨ 言語化した表現を、実際に書く文章の下地にする
※ 聴き手は話し手に貢献するために質問・指摘する
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レポート
査読 (review)
誤りや曖昧な点を他者 (査読者, reviewer) に指摘してもらい、内容を改善
査読前
著者は誰かに査読を依頼する
• 著者は査読者に (書き込みのない) 原稿を渡す
• 査読するのは義務ではない (査読を断るのは自由)
• 査読者は原稿に黒以外の色で指摘を書き込む
(引き受けた以上は遠慮無く指摘するのが査読者の礼儀)
※ 原稿は必ず 2 名以上に査読してもらう
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レポート
主な査読項目
• 著者の主張 (論旨) は明瞭か?
• 客観性は十分か?
• 書式 (format) に沿っているか?
• 読んで理解できる文章になっているか?
(句読点の付け方や文章の書き方に著者特有のクセがないか?)
査読後
査読者は著者に原稿とレビューシートを返却する
• 著者は指摘を真摯に受け止める
(正しいかどうかはともかく、そう感じた人がいることは事実)
• 指摘を実際に修正するかは著者が判断する
(指摘の正しさを吟味するのは著者の役目)
• 必要な修正をして原稿を再印刷し、別の人に査読を依頼する
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レポート
レビュー手順
1 チェックリストでレポートを自己点検
2 レポートを Uhome にコピーする
3 ノート PC でレポートを印刷 (両面刷り、長辺綴じ)
4 誰かにレビューを依頼し、レポートとレビューシートを渡す
5 返却されたレポートとレビューシートを基に修正
6 2. へ戻る
次回の提出物
• 添削済みの原稿 × 2
• レビューシート × 2
• レポートのアウトライン
※ 次回は次の内容 (プレゼンテーション) に進みます
※ レポートの最終締切: 9/24(木) 17:00(moodle でファイルを差し替え)
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プレゼンテーション
プレゼンとは: Presentation.pptx
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プレゼンテーション
実習
3-5 人の班でプレゼンテーションを実施
• 内容: 新聞記事を導入に用いていればよい
• 聴衆: (主に) クラスメート
• 場所: 大講義室
• 形式: 口頭発表 (発表 10 分 + 質疑応答 5 分 = 15 分)
※ 発表が 10 分以内になった場合、質疑応答の時間で調整
• 機材: スクリーン (4:3)、発表者用リモコン、レーザーポインタ、マイク
※ 物品の持ち込み、実演などは応相談
※ タブレット PC から直接スクリーンには投影できない
(情報科で投影用のノート PC を用意します)
• スライド: PowerPoint で事前に作成
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プレゼンテーション
スライド作成
プレゼン = 内容 (情報) × 技術 × 聴衆
• アウトラインを基に作成
• 発表の時間配分や「時間の遅れ・余りにどう対処するか」を検討
• 聴衆に「時間を割いてもらっている」ことを忘れずに!
リハーサル
発表が円滑に進むよう、実際の会場・機材で事前に確認する
• 発表場所の広さや適切な声の大きさを確認
• 当日使う機材の操作法や「機材のクセ」を把握
• 準備したスライドが想定通りに映るか確認
• 前の発表内容を確認し、重複をなくしたり導入を工夫したりする
※ 想定不足や準備不足で本番を迎えるのは危険 10 / 11
プレゼンテーション
質疑
発表への質問を通して補足を求めたり議論を深めたりする
• 魅力ある発表なら、聴衆から質問があるはず
(質問が出ないのは、聴衆ではなく発表内容に問題があるとき)
• 質問者は簡潔に質問する (必要以上に時間を取らない)
• 演者は質問に丁寧に対応する
(質問したいことに答えられるよう、必要なら質問を聞き直す)
※ 「貴重なお話を〜」「質問ありがとうございます」などの枕詞は不要
※ 質疑は決して「おまけ」ではない!
(聴衆との議論は、時には発表以上に重要)
11 / 11

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