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優れた知財戦略で世界を変えた
クアルコムに学ぶ
「知財戦略」の基礎
～「知財」は「ビジネスエコシステム」創造の武器である～

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本セミナーで取り上げること～目次とサマリー代わりに
✓ 優れた知財戦略で自社技術を素早く普及させ、デジタル無線通信の
覇者になった「Ｑｕａｌｃｏｍｍ」（クアルコム）の知財戦略に学ぶ
✓ 知財戦略の基礎～知財は「未来を拓く」ための「交渉力」である
✓ 「独占排他」から「オープンアライアンス」へ舵を切ったマイクロソフトが
取り組んだ「先読み先取り」の知財戦略とは？
～名参謀「マーシャル・フェルプス」と「マイクロソフト発明研究所」を創った
ネイサン・ミアボルドの考え方
✓ 素材・部材系企業の知財戦略の基礎を事例から
～用途を先読みし、顧客内製造工程を読み解き、特許を押さえる
✓ 「IoT・AI」と「データビジネス」時代の知財戦略
～「センサーの固有性」・「通信」・「未だ取れていないデータ」に注目する
✓ クアルコムの最新動向紹介、投資家が注目する日・米の急成長企業の
出願動向解説など
～IoT・AI・データビジネスの時代に武器になる特許／特許網とは？
～特に「プラットフォーマー」の動向を見る／ITサービスから医療機器まで
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本セミナーの対象となる方
✓ 材料メーカー、部品メーカー経営者
✓ プラットフォーマー
✓ 「IoT・AI」と「データビジネス」時代の知財戦略に関心をお持ちの方
✓ 知財部門、研究開発部門、企画部門のリーダー/担当者
✓ 新規事業の立ち上げを考えている方
✓ インフラ事業を手がけておられる方
3

「知財戦略」「戦略的知財活動」について、現時点の認識を「言語化」
以下の４つの言葉を使って、現時点の、みなさん自身の認識・お考えを
まとめておきませんか？
✓ バリューチェーンへの影響力・交渉力
✓ アライアンス
✓ ビジネスエコシステムの創造
✓ 先読み先取り
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「前置き」として
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世界でいま起こっていること
（「知財戦略とはなにか～発明研究所のすすめ」より）
http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2011/data/ko110506a.pdf

「アイデア」の価値はますます増大
iPhone のコスト構造を分析した調査がありますが（図表 6）、これ
をみると、1 台 500 ドルのiPhone の販売価格の中で、部品コスト
は 173 ドルであり、組み立てコストに至っては 6.5 ドルに過ぎませ
ん。これに対し粗利益は 321 ドルにも上っています。言い換えると、
iPhoneという製品のアイデアを考え出し、これを製品化することの
付加価値がいかに大きいかということを示しています。
（原文をそのまま引用。）
これは、2009年フィンランド中銀２００周年祈念講演での日銀白
川総裁（当時）の講演資料。状況は、今でも変わらないか、あるい
は、「サービスやデータ」の価値が高まっているという点で、製品
（モノ）の部品に対する価格圧力などは、更に高まっているように
感じる。
（「知財戦略とはなにか～発明研究所のすすめ」より）
http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2011/data/ko110506a.pdf

さらに「不都合な真実」
（「知財戦略とはなにか～発明研究所のすすめ」より）：ライセンス条件は最新の数字を反映
携帯端末価格の3％程度がクアルコムに
ライセンスフィーとして支払われる。
iPhoneの3%は、いくら？

今日のお話は、
2011年に執筆した下名の論文
「知財戦略とはなにか～発明研究所のすすめ」
の内容にもとづき、市場を独占しながら素早く拡大させ、大きな
利益をあげることに成功したクアルコムの知財戦略（※）など
「知財戦略の古典」
を学び、また、最新の状況も踏まえ
「IoT・AI・データビジネス」
時代の知財戦略についてお考えいただくヒントを提供するための
ものです。
※ クアルコムについての資料や考察には、一部、一般的に公表されていない、
弊社独自のクアルコムへの直接取材により入手した情報が含まれています。

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２０１１年当時の「時代背景」の整理
✔ 「標準化？」「イネーブラー？」弊社は通信の企業ではない
から、そういうことは関係ないと思います・・・
✔ 自社で利用しない特許をとっても意味がないのでは・・・
✔ 用途特許を含む「バリュー・チェーン」の特許取得など
到底不可能、そもそも、必要なアイデアが思いつかない・・・
✔ 理屈としてはよく分かるし、実践できれば素晴らしいと思うが、
自社の開発者や技術者・研究者がこれらを理解し、賛同し、
協力してくれる気が、全くしない・・・
とおっしゃる企業が大半だった。
では、現在は？
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では、「現在」は？
✔ 「標準化・知財戦略」と事業戦略は切っても切り離せない、
新規事業では、知財戦略は事業戦略そのものだ、とおっしゃる
新規事業開発責任者もおられる
✔ 「攻め」「自社に有利な市場環境の構築」「アライアンス」に
特許は必須、そのためには、「自社で実施しない領域」の
特許が重要
✔ 用途含め、積極的に「先読み」「先取り」を進める、必要な
アイデア・発明はどんどん創っていく
✔ 技術者にも知財戦略の知識は必須、基本的なリテラシーと
して、知っておいてもらう
となってきている。
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「クアルコム」についての最新動向～詳細は後述
✔ IoT領域の特許取得を進めている
✔ 特に、「ヘルスケアIoT」分野で基盤になる技術を開発して
いると推測される
✔ 「NXP」を買収し、自動車分野を強化したい
（中国当局の許可を得られず、買収は不成立）
（米中貿易摩擦の影響が大きいと言われている）
（Qualcommのコメントを見る限りでは、他の選択肢含め
引き続き、自動車分野の強化を行いたいのだと思われる）
✔ 知財分野に強い「Broadcom」から買収提案を受けている
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「マイクロソフト」についての最新動向～詳細は後述
✔ 自動車分野のクロスライセンスを加速
✔ クラウドと「オープンイノベーション」の組み合わせで、
自社プラットフォームの進化を加速させようとしている
（共同開発の成果は、プラットフォームの改良に取り込まれる
仕組みになっている）
✔ 例えば、「医療AI」分野での成功事例を、例にあげている
（後述）
✔ 「クラウド・プラットフォーム」ｘ「オープンイノベーション」は、
一つのBizモデルになりつつある？
（ユーザーロックインできて、プラットフォームは自動的に
進化する、理想的なモデル）
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最初のトピック
✔ ３C分析/５F分析で知財戦略を読む
～事業の「力学」を知財戦略で変える／レバレッジする
✔ ケース１）クアルコムのビジネスモデルの本質は何か？
～「顧客領域を特許で支配し、市場をコントロールする」
✔ ケース２）マイクロソフト「発明研究所」の意味
～「補完技術・商品を特許で支配し、市場をコントロールする」
✔ 「高収益企業」の知財戦略に学ぶ
～「事業を強く」する知財戦略と発明創出

イネーブラーというビジネスモデル
～「Ｑｕａｌｃｏｍｍ」（クアルコム）の知財戦略に学ぶ～
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