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日常生活で利用するSNSでみられる名乗りについて(IPSJ DPS156/GN89/EIP61)
- 4. インターネット上のコミュニケーショ
ンに
おける匿名性
• 視覚的匿名性 (Visual Anonymity)
– 相手の顔が見えない状態。個人的属性への手がかり
が減少する。 (Joinson,2003)
– 自分自身に関して詳細に記述する傾向。
(Wallace,1999)
• 仮名あるいは匿名の利用 (Pseudonymity or
Anonymity)
– 実名を秘匿し、別の名前を名乗る
(c) 2013 Akiko Orita 4
- 5. 背景:インターネット利用時の不
安
5(c) 2013 Akiko Orita(出典)総務省「平成24年・平成25年情報通信白書」をもとに作
成
0.2
2
6.9
8
17.3
29.3
38.4
42.4
61.9
69.6
71.6
2.2
6.3
7.5
17.0
29.7
38.5
42.0
61.6
72.8
72.6
1.9
6.0
7.2
12.8
23.6
36.4
39.1
59.3
72.2
71.0
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
無回答
その他
送信した電子メールが届くかどうかわからない
知的財産の保護に不安がある
認証技術の信頼性に不安がある
違法・有害情報が氾濫している
セキュリティ脅威が難解で具体的に理解できない
電子的決済手段の信頼性に不安がある
どこまでセキュリティ対策を行えばよいか不明
ウイルスの感染が心配である
個人情報の保護に不安がある
世帯におけるインターネット利用で感じる不安(複数回答)
平成24年(n=7,021)
平成23年(n=5,842)
平成22年末
- 6. 背景:個人情報保護の対策
6
(出典)総務省「平成24年、25年情報通信白書」をもとに作成
(c) 2013 Akiko Orita
7.7
23.0
69.3
19.2
21.1
59.7
25.5
74.5
0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0
無回答
何も行っていない
何らかの対策を実施 平成24年末(n=14,180)
平成23年末
(11,731)
平成22年末
平成21年末
2.0
19.0
25.0
26.7
37.4
46.7
1.3
18.9
20.8
22.6
32.8
39.6
1.9
19.3
25.5
28.4
41.0
51.1
0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0
その他の対策
スパイウェア対策ソフトを利用
クレジットカード番号の入力を控える
懸賞等のサイトの利用を控える
軽率にウェブサイトからダウンロードし
ない
掲示板等のウェブ上に個人情報を掲載し
ない
平成24年末(n=14,180)
平成23年末
(11,731)
平成22年末
平成21年末
- 9. 背景:ソーシャルメディア利用の
不安
(c) 2013 Akiko Orita 9
80.5
71.3
66.6
64.1
56.4
53.7
50.8
48.1
36.2
80.2
71.4
66.3
63.7
55.0
52.0
49.6
46.2
34.4
86.5
75.0
73.4
69.7
61.5
59.0
56.1
53.3
41.4
76.7
71.6
67.0
60.8
59.1
55.1
52.3
51.1
41.5
0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0
自分の個人情報が漏えいする
自分の個人情報を他人に不正に利用される
プライバシーを侵害される
スパムメールが届く
自分の個人情報が消せない
自分の個人情報や使用履歴を使っておすすめ…
自分の情報が他人に改ざんされる
ネットいじめ・炎上にまきこまれる
相手との関係が悪化する
Twitter(n=176) ブログ(Amebaブログ、Yahoo!ブログ等)(n=244) SNS(mixi、Facebook等)(n=738) 全体(n=1,361)
- 11. 主なソーシャルメディアのメディ
ア特性
• Twitter
– 利用者が「つぶやく」
– 名前は何でもよいが、なりすまし防止のVerified Accountあり
• それをフォローする
• Facebook
– プロフィールをつないでいく
– 実名利用を原則とする
– 元は学生どうしの「写真名簿」
• その上でやりとりする
• LINE
– 電話帳に登録した相手と無料通話をする
• 通話に加えてトーク、グループトークも
– メッセージの既読表示、スタンプの利用
(c) 2013 Akiko Orita 11
- 13. 調査概要
日時 2013年7月11日(木)
調査対象 四年制私立大学人間環境学部所属 1 年生
必修科目(
ン) 履修者
回答者数 72(配布数 86 部.有効回答率 83.7%)
回答者内訳 男性 46 名(63.9%) 女性 26 名(36.1%)
調査方法 質問紙による調査
13
利用開始時期およびデバイスに関しての質問
LINE, Twitter および Facebookについての個別質問
複数サービスにおける名乗り分けに関する質問
- 19. 考察 (1/3)
RQ1 : SNSの利用用途と名乗りは、どのような関係にあ
るのか。匿名性は保たれているのか。
• 本名による利用割合が最も高いのはFacebook
– 実名利用ルール、検索して見つけられる名前
• LINEは電話帳をベースにしているので、もともと相
手が分かっている上ではないか
• Twitterは「本名が分からない」名前の利用割合が高
い
– 情報の受発信が主な目的
– 匿名性が、情報発信の障壁を下げている可能性もあるか?
19