More Related Content
Similar to 次の時代の公共交通を作るために私が今行っていること (20)
More from Masaki Ito (20)
次の時代の公共交通を作るために私が今行っていること
- 2. 伊藤 昌毅 (Twitter @niyalist)
• 東京大学 生産技術研究所 特任講師
– ユビキタスコンピューティング
– 地理情報システム技術
– ヒューマン・コンピュータ・インタラクショ
ン
• 経歴
– 1979年 静岡県掛川市出身
– 1998年 環境情報学部入学
– 2002年 政策・メディア研究科修士課程入学
– 2004年 同 後期博士課程入学
– 2009年 博士(政策・メディア)
– 2008-2010 政策・メディア研究科 特別研究
助教
– 2010-2013 鳥取大学 大学院工学研究科 助教
– 2013-2019 東京大学 生産技術研究所 助教
– 2019- 現職
- 4. • 新入生の携帯電話所有率90%くらい
– iモードのサービス開始は1999年
• 新入生向けのPC: Toshiba Portege 310CT
– Pentium MMX 166MHz (?)/RAM 32MB 等
– モデム内蔵、LAN、Wi-Fiなし
• 特別教室にはSun Ultra 30
• 新入生向けのプログラミング言語はJava
– 前年まではC言語・Javaの登場は1995年
• 氷河期世代・在学中にインターネットバブル
1998年 SFC入学(t98108mi)
http://web.sfc.wide.ad.jp/~gon/comp/etc/soho.html
- 5. • 学部2年時(1999年)に履修
• 関連する出来事
– 1999年 Napster登場
– 2001年 WinMX
– 2001年 iPod
– 2002年 Winny
– 2003年 iTunes Music Store
– 2005年 日本でiTunes Music Store
印象に残った授業: ネットワークプログラミングの
授業
新しラジオ(音楽配信)の仕組みを考えて作ってください。い
いものができたら投資します。最優秀チームの商品はMP3プ
レイヤー!
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/980501/mpman.html
- 9. • C: Connected
– 通信・ネットワーク化
• A: Autonomous
– 自動運転
• S: Shared and Service
– サービス化
• E: Electric
– 電動化
• 2016年にダイムラーが提唱・一企業に留まらない自動車産業の方向性を示
すキーワードとなる
CASE: 自動車産業が見据えている方向性
https://bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO4200103004032019000000?page=2
- 10. • イーロンマスク氏による電気自動車ベン
チャー企業
– 2003年創業
• 自動運転に対応したハードウェアを標準
装備
– カメラや超音波、レーダーなどで周辺を認識
– オートパイロット機能を提供
– 現在は完全な自動運転ではないが、将来は完全自
動運転に対応?
– ソフトウェアアップデートで機能追加
• 利用者の運転行動を通してアルゴリズム
を進化
• Webでカスタマイズ・オーダー
TESLA
https://ja.wikipedia.org/wiki/テスラ・モデル3
- 22. • アメリカ: 若者の車離れが話題に
– ITを使いこなし、所有より体験を重視し、シェアに抵抗がないミレニアル世代の
価値観
– 様々なデータや解釈があるが、自動車に対する価値観が変わってきているのは確
かだろう
• 日本
– 都市部では必需品ではない、地方では実用品
Maasの背景: 若者の車離れ
- 23. Whim by MaaS Global
• ヘルシンキ(フィンランド)でMaaSを実現
• Whim というアプリを通して鉄道、バス、タ
クシー、自転車などの組み合わせ検索や予約決
済を実現
https://time-space.kddi.com/digicul-column/world/20161209/1772
- 30. • Toyota and Softbank
ああ
Stockholder of
Uber (US), DiDi (China),
Grab Taxi (Singapore),
Ola (India)
MONET設立
- 34. • 観光: 箱根にて観光フリーパス実証実験
• 郊外: 新百合ヶ丘で公共交通へのシフト
• 複合経路検索
– 鉄道+バス+タクシー+シェアサイクル等
• 電子チケットの発行
– 企画券、飲食チケット、無料モビリティチケット
小田急: MaaSアプリ EMot(エモット)
- 36. City of Tomorrow with Autonomous Vehicles
(Drive Sweden)
• 自動運転によって街がどう変わるかというビジョン
– 街の空間を車のための場所から人のための場所へ
• 道路標識が不要に
• 道路を効率よく使えるようになり歩道が広がる
• 駐車場を街の中心に作らなくてよい
• 駅に到着したときに待たずに出迎え
• 自動運転トラックの隊列走行で効率よく
• 計画的に積み荷を処理することで駐車場削減
https://www.youtube.com/watch?v=WmYsWYDQxuI
- 42. • 鉄道の延伸、乗り入れ
– 30年言われ続けています
– 国交省、自治体、交通事業者、交通政策審議会などにどのようなロビーングをしている
のか?
• 既存バスの改良
– 連節バス、 PTPSの導入
– バスの本数は減っており増やしにくい
• 新しい輸送サービス
– 学生主体で乗合、バス運行などのチャレンジがあった
– 道路運送法や警察の許可などの問題で実現困難
• 新技術
– 自動運転、空飛ぶ車
何とか出来ないか?
- 52. DB Open Data Hackathon
• ドイツ鉄道によるソフトウェア開発者との交流イ
ベント
– ハッカソン: ハック+マラソン 限られた時間内にソフトウェ
アを開発しアイディアや出来を競うイベント
– ベルリンにてこれまで7回開催
• 最新回(2017年5月12ー13日)はJR東日本をパー
トナーとして開催し、DBだけでなく山手線などの
データを提供して実施
– 最速で日本語ブログに報告
- 60. 「オープンデータ標準を作る」
翻訳公開
• 著者: ビビアナ・マッキュー
(Bibiana McHugh)
翻訳: 孕石直子
• 2013年刊 Code for Americaによ
る”Beyond Transparency” の一章
• オレゴン州ポートランドの公共交
通事業者とGoogleによりGTFSと
いう標準規格が作られたときの物
語
http://qiita.com/niyalist/items/5eef5f9fef7fa1dc6644
- 62. 「交通ジオメディアサミット 〜 IT×公共交通
2020年とその先の未来を考える〜」 開催
• 2016年2月12日開催(東大駒場第2キャンパス コンベンションホール) 195人来場
• 産(現場寄り): JR東日本、バイタルリード(出雲市の交通コンサルタント)
• 産(IT寄り): ジョルダン、ナビタイム、ヴァル研究所(駅すぱあと)
• 官: 国土交通省、学: 東京大学(私)
• コミュニティ: Code for Japan、 路線図ドットコムなど
- 75. • 2018年3月3日(土) 東大生研 コンベンションホールにて
180名の参加者
– 22件の発表:国土交通省、トラフィックブレイン、その筋屋、みちのりHD、九
州産業大学、青森市営バス、NEXCO西日本、ヴァル研究所など
公共交通オープンデータ最前線 in インター
ナショナルオープンデータデイ2018 開催
- 97. • 時刻表だけでなくバスロケまで
オープンデータに
• 7月14日: 全国から111名を集
めた「公共交通オープンデータ
最先端都市フォーラム」開催
岡山: 民間バス事業者のオープンデータ競争
バス事業者 バスロケ
時刻表
オープン化
バスロケ
オープン化
宇野バス バスまだ?
/その筋屋
済 済
下電バス 済
両備グループ
(岡電・両備) リオス
(両備G)
済 済
中鉄バス 済(β版)
八晃運輸(めぐりん) - ? ?
- 98. 宇野バス –バスIT化のリーディングカンパニー –
• ダイヤ編成支援システム「その筋
屋」とのコラボレーションにより、
GTFS、GTFS Realtimeによるオー
プンデータ提供を実現
• 自前のWebに表示するだけでなく、
Google Mapsの検索結果に遅れが
反映される
https://twitter.com/Sujiya_System/status/855220939637665794/photo/1https://twitter.com/sujiya_system/status/670240735615041537