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地域発オープンイノベーションで進化する公共交通の最前線

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指定都市市長会シンポジウム2019

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地域発オープンイノベーションで進化する公共交通の最前線

  1. 1. 地域発オープンイノベーションで進化する 公共交通の最前線 東京大学 生産技術研究所 伊藤昌毅 指定都市市長会シンポジウム AI・IoT・ビッグデータ時代の新たな指定都市 〜Society 5.0 の実現に向けて〜 2019年3月12日 東京大学 本郷キャンパス 伊藤謝恩ホール
  2. 2. 伊藤 昌毅 (Twitter @niyalist) • 東京大学 生産技術研究所 助教 – ユビキタスコンピューティング – 地理情報システム技術 – ヒューマン・コンピュータ・インタラクション • 経歴 – 静岡県掛川市出身 – 2008-2010 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別研究助教 – 2010-2013 鳥取大学 大学院工学研究科 助教 – 2013- 現職 • 委員など – くらしの足をみんなで考える全国フォーラム 実行委員 – 国土交通省 バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会 座長 – 国土交通省 公共交通分野におけるオープンデータ推進に関 する検討会 委員 – 経済産業省 官民データの相互運用性実現に向けた検討会 座長
  3. 3. • 標準フォーマット関連 – バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会 座長(H28年度) – 標準的なバス情報フォーマット利活用検討会 座長(H29年度) – バス情報の静的・動的データ利活用検討会 座長(H30年度) • オープンデータ関連 – 公共交通分野におけるオープンデータ推進に関する検討会 委員(H29年度-30年 度) • MaaS関連 – 都市と地方における新たなモビリティサービスのあり方懇談会 委員(H30年 度) 伊藤×国土交通省
  4. 4. • 沖縄観光2次交通の利便性向上に向けた検討委員会 座長(H30 年度) • 2018年度 Urban Innovation KOBE 地域統合バスロケの整備 実証実験採択(分担) • その他自治体主催のイベントでの講演多数 – 静岡県掛川市、石川県能美市、群馬県、島根県安来市、沖縄県、富山県、岐阜県、 愛知県など 伊藤×地方自治体
  5. 5. バスに乗っていますか? 期待していますか?
  6. 6. オープンデータをきっかけに 公共交通に起こっている イノベーション
  7. 7. オープンデータ 路線バスの世界で実際に始まっている!
  8. 8. 海外の事例: 交通事業者がオープンデータを提供 • 路線図、時刻表、リアルタイム車両位置情報などのデータの利用を開放 • 自由に使ってもらうことで、アプリの作成や工夫を凝らした印刷物などの情 報提供を促進 • アメリカ、ヨーロッパでは当たり前になりつつある
  9. 9. • 大企業、ベンチャー−企業、個人がアプリ開発 オープンデータから様々なアプリが開発される
  10. 10. GTFS形式 • 世界で広く使われる形式 • 乗換案内に必要な情報(バス停・駅+路線+時刻表+運賃)をまとめて格納 したファイル形式 バス停/駅+路線 時刻 運賃
  11. 11. • 公共交通事業者は営利目的の民間企業 – 利益に繋がらず、ライバルを利するオープンデータは不可能 • 乗換案内サービスが既に充実 – 交通事業者がデータを販売したり、コストをかけてデータを整備する体制が存在 • 公共交通事業者のIT人材不足 – IT部門を持たず外部のIT企業に依存 – 中小企業が多く人材を抱えるのが不可能 • オープンデータより先にやることがある – 地方公共交通の衰退・サービス水準の低下・運転手不足 – 公共交通の主な利用者は高齢者 日本で出来ない(やらない)理由
  12. 12. 両論併記の煮え切らない報告・・・ • 国交省:公共交通オープンデータ検討会(2017)
  13. 13. 地域の公共交通が乗換案内に出てこない →自治体職員が危機感を持つ
  14. 14. • 県庁、市役所、地元IT企業等とGTFSによるオー プンデータ化を実現 – Google Mapsへ提供可能に • アイデアソン、ハッカソンで地域でのデータ活用 を目指す 2014年〜 静岡県でコミュニティバスのオー プンデータ化の取り組み
  15. 15. バス情報の効率的な収集・共有に向けた 検討会(2016年12月〜2017年3月) • 事務局: 総合政策局公共交通政策部交通計画課 • 外部委員 – 伊藤昌毅 東京大学生産技術研究所(座長) – ー川雄一 株式会社構造計画研究所 – 伊藤浩之 公共交通利用促進ネットワーク – 井上佳国 ジョルダン株式会社 – 遠藤治男 日本バス協会 – 櫻井浩司 株式会社駅探 – 篠原雄大 株式会社ナビタイムジャパン – 丹賀浩太郎 株式会社工房 – 別所正博 公共交通オープンデータ協議会 – 山本直樹 株式会社ヴァル研究所
  16. 16. 各社のエンジニアが集まった ワーキンググループを開催 • 東大生産技術研究所に 各コンテンツプロバイ ダのエンジニアなどが 集まり、バスデータの フォーマットについて 集中討議 • データ項目のひとつひ とつを徹底議論
  17. 17. 2017年3月31日 「標準的なバス情報フォーマット」公開
  18. 18. 「標準的なバス情報フォーマット 広め隊」結成 • このフォーマットに基づいた公共 交通データの整備を推進する自主 的な活動が全国で同時多発的に発 生 • バス事業者との協業 • 自治体との協業 • ツールの開発 • 公共交通利用促進の一環として 2017年11月 「くらしの足をみんなで考える全国 フォーラム2017」ポスター出展→
  19. 19. 全国でさまざま講演
  20. 20. • Webページからデータを誰でもダウンロード出来るように 日本でも公共交通オープンデータが本格化
  21. 21. 2018年3月:7事業者 石川県能美市「のみバス」 2017年1月からGTFS形式でオープン データ公開。Google Mapsから検索 も可能に。 福岡県新宮町 2016年末からGTFS形式でバス、 渡船のデータ整備。Google Mapsから検索を可能に。 山梨県 主要2事業者(山梨交通、富 士急行)及び一部のコミュニ ティバスデータを2017年2月 よりGTFS形式で公開。 静岡県島田市・焼津市 OpenTrans.itによって2016年から GTFS形式でデータ公開。Google Mapsから検索も可能に。 宇野バス(岡山) フリーのダイヤ編成システム「その筋屋」を 利用し、GTFSデータとGTFS Realtimeデータ を公開。Google Mapsからリアルタイム位 置を加味した検索が可能に。 北海道室蘭市 独自形式で公開していたオープンデー タをCode forがGTFS化、公式にも反映。
  22. 22. 2018年7月:23事業者
  23. 23. 2019年2月:90事業者
  24. 24. • 佐賀、富山、群馬、沖縄 • その他にも続々と・・・ 県の事業としてのデータ整備が推進力
  25. 25. • 時刻表だけでなくバスロケまで オープンデータに • 7月14日: 全国から111名を集 めた「公共交通オープンデータ 最先端都市フォーラム」開催 岡山: 民間バス事業者のオープンデータ競争 バス事業者 バスロケ 時刻表 オープン化 バスロケ オープン化 宇野バス バスまだ? /その筋屋 済 済 下電バス 済 両備グループ (岡電・両備) リオス (両備G) 済 済 中鉄バス 済(β版) 八晃運輸(めぐりん) - ? ?
  26. 26. 宇野バス –バスIT化のリーディングカンパニー – • ダイヤ編成支援システム「その筋 屋」とのコラボレーションにより、 GTFS、GTFS Realtimeによるオー プンデータ提供を実現 • 自前のWebに表示するだけでなく、 Google Mapsの検索結果に遅れが 反映される https://twitter.com/Sujiya_System/status/855220939637665794/photo/1https://twitter.com/sujiya_system/status/670240735615041537
  27. 27. • あ 両備バス・岡電バスもオープンデータ化
  28. 28. • 概要: – 2018年10月13日(土)、岡山市にて、参加者約20名 • 実習内容: – アプリ開発(講師: 伊藤昌毅) Node.jsでWebアプリ – データ分析(講師: 太田恒平) QGISで路線図作成 公共交通オープンデータ技術実習 〜はじめよう!GTFSを使ったアプリ開発とデータ分析〜
  29. 29. • 2018年11月号 Wedge記事掲載
  30. 30. 山陽新聞 2019年2月10日 提言
  31. 31. • aa Aa
  32. 32. どのような効果があった? →情報提供の充実で バスに乗りやすく
  33. 33. Google Mapsで検索可能に • いつも使ってるスマホアプリから自然にバス 情報にアクセス可能 • 外国人も使っているアプリ
  34. 34. 国内の乗換案内事業者もデータを採用 • オープンデータ化されたバスデータを経路探索に採用 https://ekiworld.net/personal/app/spec/info.html?style=pc
  35. 35. Moovitが日本のデータに対応 • イスラエルのベンチャー企業が開発するMoovitが山梨県GTFSを採用
  36. 36. 能美市の公共交通オープンデータ体験 • 起点は宿泊した市の施設「さらい」 • パンフレットでは九谷焼全面押しな ので、九谷焼資料館に行きたい • その他の観光地は松井秀喜ミュージ アム?
  37. 37. のみバスの概要 • 路線図や時刻表はあるものの、複雑すぎて訪問者には解読不可能 1時間かけて地図を自分で描いたらすこし分かってきた・・・
  38. 38. 九谷焼資料館への行き方 • Google Mapsをクリックすればバスの経路がす ぐに分かる • 最寄りの「九谷陶芸村」バス停に行くバスでは なく、すこし離れたバス停から歩いて行く経路 が案内される – すこし歩くとしても、その方が早いから • 徒歩とバスとを混ぜた検索が、地図上で簡単に 実現
  39. 39. 九谷焼資料館 • 見学と買い物 と・・・
  40. 40. 九谷焼資料館から松井秀喜 ミュージアムへの行き方 • 2回乗り継ぐ複雑な経路を瞬時に検索 – 紙の時刻表から乗り継ぎを見つけ出すのはとても大変 • 地図があるので、待っている間に寄れる場 所があるか簡単に確認できる • 全く知らない土地で全く不自由なくバスに 乗れるという体験! – 地名も路線名もピンとこないけど分かる – ほとんどの乗客が地元の方なのに、自信を持って乗れ る
  41. 41. • デジタルサイネージへの採用が具体的に進行中 GTFS-JPに対応したデジタルサイネージ開発中
  42. 42. • Aa 市民発のアプリも登場 https://play.google.com/store/apps/details?id=work.momizi.unomap&hl=jahttps://sonohino-kibunshidai.org/aobus_now/ 青バスなう! UnoMap
  43. 43. • a 市民発のアプリ・ノウハウも登場 GTFSリアルタイム表示 開発ノウハウ提供 https://qiita.com/hiroshi_toyoshima/items/ecac6d074390544b6e9ehttp://gtfs.boo.jp/
  44. 44. 行政も・交通事業者も・IT企 業も一歩踏み出して仕事をする オープンデータだから
  45. 45. • aa 佐賀県: 県庁主導で県内主要バス 事業者のオープンデータ化を実現 公共交通オープンデータ最前線 in インターナショナルオープンデータデイ2019 発表資料 http://niyalist.hatenablog.com/entry/2019/03/02/183414
  46. 46. • Code for Toyama City, Code for Takaokaなどが公共交通に関心 • 富山県情報政策課の担当者を巻き込む • 富山県地域交通政策担当を巻き込む • 地域の交通事業者・自治体を巻き込む • 有識者(東大西沢特任教授など)を巻き込み県の事業に • 地元の大学(富山大学都市デザイン学部など)を巻き込む 富山県: Code for 団体と県有識者のコラボレーション
  47. 47. • コミュニティバス+北恵那バス 中津川市: 定住推進課の職員が網計画作りから 取り組む
  48. 48. 総務省 ICT地域活性化大賞 優秀賞! (3月8日) チーム中津川!
  49. 49. • 全国で続々とデータ整備が始まっています スーパー公務員にしか出来ない?
  50. 50. 交通事業者が自分事として 本気で取り組む オープンデータだから
  51. 51. 中津川市の熱気→北恵那交通が本気に! https://www.slideshare.net/masa_f/20190309-135403849
  52. 52. • 2018年5月20日公開 • ヴァル研究所、永井バス、 その筋屋、青森市営バス を紹介 • 水野羊平氏の取り組みも 丁寧に紹介 東洋経済オンライン
  53. 53. 青森市営バス(三浦公貴氏): コミュニティのサ ポートで自力でのデータ整備を実現
  54. 54. • お盆の日のみ走る臨時便を事 前に情報提供 • その日を設定した検索にだけ 案内される • Google Mapsはデータを送信 してからほぼ48時間以内で更 新されるらしい 臨時便への対応
  55. 55. • バス乗り場の位置や名称 まで含んだ案内を実現 • 事業者が必要と思うレベ ルの情報提供が可能 乗り場を含めたバス案内
  56. 56. 永井運輸(群馬県)による情報発信
  57. 57. 若者・学生・ITエンジニアが 関心を持つ オープンデータだから
  58. 58. • 標準的なバス情報フォーマット/GTFSの手作りは現実的で ない • 標準的なバス情報フォーマットの公開後、有志によってツー ルが開発される • 商用のダイヤ編成システムにおいても、「標準的なバス情報 フォーマット」出力機能を備えるように ツール開発の進展
  59. 59. • 東京大学 西沢明特任教授 開発のマクロ 西沢ツール: GTFS(標準的なバス情報フォーマット) 出力機能を持ったExcelマクロ http://www.csis.u-tokyo.ac.jp/~nishizawa/gtfs/
  60. 60. • 無償配布されているダ イヤ編集システム • プロ向けダイヤシステ ムと同等の機能を備え、 バス事業の運営に利用 出来る • GTFS/標準的なバス情 報フォーマット出力機 能を備える その筋屋 http://www.sinjidai.com/sujiya/
  61. 61. • バスロケ運行データとAIを用いた自動ダイヤ改正 – 太田恒平氏((株)トラフィックブレイン)開発 – 2018年4月発表 オープンイノベーションによるダイヤ改善が実現
  62. 62. • ああ 高校生もアプリ開発! https://twitter.com/toki25136/status/1085212835070672896
  63. 63. オープンデータデイでも若手エンジニア・学生発表!
  64. 64. 交通・学術・ITに閉じない コミュニティが生まれる オープンデータだから
  65. 65. 地域コミュニティが データ活用 富山県資料 Code for Saga
  66. 66. 公共交通・CivicTechなどのコミュニティに越境
  67. 67. • 2019年3月2日(土) 東大生研 にて 190名の参加者 – 発表: 21件 • 坂村健 教授(公共交通オープンデータ協議会会長・東洋大学情報連携学部INIAD学部長) • 中村文彦 教授(横浜国立大学 理事・副学長) • 国土交通省、富山県、群馬県、佐賀県、九州産交バス、日本中央バス、呉高専、ジョルダン、 ヴァル研究所、トラフィックブレイン、その筋屋 など 公共交通オープンデータ最前線 in インター ナショナルオープンデータデイ2019 開催
  68. 68. • 首都圏(鉄道・バス・航空) – 公共交通オープンデータ協議会による コンテストとしてデータ整備が進行中 – 2020を目指して継続予定 ODPTとGTFS • 地方(バス) – 「標準的なバス情報フォーマット」に よるデータ整備が全国で始まる – 県主導の取り組み、バス事業者による 取り組み、大学による取り組みなど
  69. 69. 人の繋がりが公共交通の 強靱性に(すこしだけ)貢献
  70. 70. • a 西日本豪雨 7月6日前後に西日本各地に大きな被害 Source: https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/322119.pdf
  71. 71. • ああ 張り紙で閉ざされた改札口@呉駅 2018年7月31日調査
  72. 72. 乗換案内は災害状況に対応できず Yahoo! Google Maps Apple 運行情報の出典はレスキューナウか
  73. 73. 乗換案内からリンク (駅すぱあとの例) バス協会による総合案内ページ (JR西・広電バス・フェリー) 呉市交通政策課サイト経由で JR西日本の時刻表など 広電バスの時刻表・ 所用時分実績情報 JR代行輸送バスの 走行位置情報
  74. 74. ダイヤや運行情報以上の情報提供の工夫 • 所要時間実績 • 簡易バスロケによる位置情報
  75. 75. モビリティ技術の潮流に 追いつけ!追い越せ!
  76. 76. Mobility as a Service (MaaS) • 移動の「所有から利用へ」を突き詰めた究極のサービス • ひとつのインタフェースから様々な交通手段を一貫して利用可能に – 「検索」「選択」「予約」「支払い」「チケット」などを総合的に扱うプラットフォーム – 統一的で利用しやすい料金制度 • 出発地から目的地まで、交通サービスを一人一人の利用者のために仕立て て提供 – 一人の快適だけでなく都市の渋滞解消なども視野に入れたサービス提供 徒歩 鉄道 カーシェアリング バス タクシー シェアサイクル
  77. 77. • 日本初の本格MaaS実証実験 – 2018年11月〜2019年3月 • バス・電車・タクシー・サ イクルシェア・ レンタカーの組み合わせ • 予約・支払がアプリで可能 • アプリにはコミュバスデー タも掲載(稲永先生) トヨタ+西鉄が新しいモビリティの実験開始
  78. 78. http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000102.html
  79. 79. より良い移動を、より良い地域を 力を合わせて作りましょう! オープンデータは、いろいろな人の 知恵や力を結び付けるきっかけ

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