2. ポルトガル語では ZE や ZI という綴りがある。
例: veloz > velozes
という母音が来る場合、CE となる。例:
empezar(始める)> Yo empecé(私は
始めた)
CH はシャ行の発音。Chiado(シアード、リス
ボン市内の広場の名前)
CH は基本的にチャ行の発音だが、アンダルシ
アやカリブではシャ行に近い発音となることもあ
る。例: mucho(ムーチョ)
Ç はサ行の発音。例: Iguaçu(イグアスー) Ç は存在せず、Z に書き換える。例: Iguazú
(イグアスー)
DI や語末の DE はブラジルではヂと発音。D で
終わる単語は外来語に限られるが、DE で終わ
る単語と同じ発音。difícil(ブラジルではヂフィ
ースィウ / ポルトガルではディフィースィル)、
verdade(ブラジルではヴェフダーヂ、ポルトガ
ルではヴェフダーダ)
スペイン語では D で終わる単語がある。実際の
発音は英語の thank you の TH の発音だ
が、特に中南米では発音しないことが多い。ま
た、ヂにはならず常に D の子音で発音(語末
除く)。difícil(ディフィースィル)、verdad
(ベルダー)
GE や GI はジェ、ジの発音。 GE や GI はヘ・ヒの発音(ポルトガル語の RR
の発音と同じ)
現代ポルトガル語では ü がないので、GUE や
GUI はゲ/ギとグエ/グイのどちらか。
pinguim(ピングイン、ペンギン)
スペイン語では、ゲ/ギとグエ/グイを区別。
GUE/GUI: ゲ/ギ
GÜE/GÜI: グエ/グイ。vergüenza(ベルグ
エンサ、恥)、pingüino(ピングイーノ、ペン
ギン)
J はジャ行の発音 J はハ行の発音(ポルトガル語の RR の発音と
同じ)。J で終わる単語もある(reloj 時
計)
音節末の L は、特にブラジルでウと発音。
Brasil(ブラズィウ)
音節末の L も、舌先を前歯の根本につけて発
音。Brasil(ブラスィル。ブラシウではない)
LH はスペイン語の LL に相当するが、スペイン
語のようにヤ行やジャ行ではなく、常にリャ行で
発音する。例: colher(コリェーフ)
LL は本来ポルトガル語の LH と同じ発音だ
が、実際には多くの方言でヤ行やジャ行(アル
ゼンチンやウルグアイではシャ行も)で発音され
る。もっと正確にいうと、スペイン語話者にとって
ヤ行とジャ行の区別はつきにくい(日本人にとっ
ての L と R みたいなもの)。Me llamo(メ・
ヤーモ、メ・ジャーモ)
Ñ のかわりに NH と書く。espanhol(スペイン
語)
NH のかわりに Ñ と書く。español(スペイン
語)
3. 現代ポルトガル語では ü がないので、QUE や
QUI はケ/キとクエ/クイの両方に使われる。
Frequencia ( フ レ ク エ ン シ ア 、 頻 度 ) 、
tranquilo(トランクイーロ、落ち着いて)
スペイン語では、ケ/キとクエ/クイを区別。
QUE/QUI: ゲ/ギ
CUE/CUI: グエ/グイ。Frecuencia(周波
数)、cuidar(世話する)
QUA や QUO という綴りはない(CUA や
CUO と書かれる)
R については、スペイン語で巻き舌にする場合
(語頭、N や S の後、RR)と音節末はスペイ
ン語の J の発音。それ以外は日本語やスペイン
語と同じラ行の発音
R については、ハ行の発音になる場合(語頭、
N や S の後、RR)は巻き舌で、それ以外は
音節末も含めて日本語のラ行やポルトガル語
の R と同じ発音
母音にはさまれた S はザ行、SS はサ行の発
音。rosa(ホーザ、バラ)、passo(パッソ、
ステップ)
スペイン語には SS の綴りは存在せず、S は常
にサ行の発音。rosa(ソーサ、苗字)、paso
(パソ、ステップ)
TI や語末の T は、ブラジルではチと発音。
Curitiba( ク リ チ バ 、 ブ ラ ジ ル の 都 市 名 ) 、
Internet(インテルネッチ、インターネット)
TI や語末の T は、チではなく綴りのまま発音。
Tijuana(ティフアナ、メキシコの都市名)、
Internet(インテルネット、インターネット)
X は単語により ch、ss や z と発音。このあたり
は単語ごとに確認。Xadrez(シャドレス、チェ
ス)、Expressão(エスプレサウン、表現)、
exército(エゼルスィト、軍隊)
X は子音の前の時は s、母音の前や語末の時
は ks と発音。例外的にメキシコの地名の場
合、J と同じ発音。Expresión(エスプレスィオ
ン、表現)、conexión(コネクスィオン、接
続)、México(メヒコ、メキシコ)、Oaxaca
(オアハカ、メキシコの州名および都市名)
ポルトガル語では Y は使わない。 Y は本来ヤ行の発音だが、LL と同じくジャ行
(アルゼンチンやウルグアイではシャ行も)の発
音となることも多い。また、語末に来た場合には
二重母音の一部を形成するが、単語の複数
形を作る場合には子音として扱われる。rey
(王)>reyes(王たち)
二重母音
ポルトガル語には上昇二重母音はなく、存在
するのは下降二重母音(イやウで終わるも
の)。Melancia(メランシーア、スイカ)は
me-lan-ci-a と 4 音節。
スペイン語には上昇二重母音(a, e や o で
終わる)ものもある。Farmacia(ファルマシ
ア、薬局)は far-ma-cia と 3 音節(ポルト
ガル語では far-ma-ci-a と 4 音節)、
puedo(posso)は pue-do と 2 音節
4. (仮にポルトガル語なら pu-e-do と 3 音
節)
2. あいさつ編
スペイン語既習者が
ポルトガル語を学習する場合
ポルトガル語既習者が
スペイン語を学習する場合
「おはよう」などの表現は全て単数形。Bom
dia, Boa tarde, Boa noite.
「おはよう」などの表現は全て複数形。Buenos
días, Buenas tardes, Buenas noches.
「ありがとう」は Obrigado/a. 自分が男性なら
Obrigado と、女性なら Obrigada という。
「ありがとう」は Gracias.男女どちらも一緒。
「どうしたしまして」は、特にブラジルで De
nada.ではなく Nada.と言われることが多い。
「どういたしまして」は De nada.
別れの挨拶は Tchau. 別れの挨拶は Hasta luego, adiós か chau
(南米)。
3. 主語代名詞
スペイン語既習者が
ポルトガル語を学習する場合
ポルトガル語既習者が
スペイン語を学習する場合
1 人称複数は nós だが、ブラジルの口語では
a gente で、動詞は 3 人称単数形を使う。
例: A gente quer beber cerveja.(私た
ちはビールを飲みたい)
1 人称複数は nosotros/as。La gente は
「私たち」ではなく常に「人々」の意味。
2 人称単数については複雑。ポルトガルでは、
スペインとほぼ同じ感覚で tu(ポルトガル語で
はアクセントがつかない)を使える一方、usted
にあたる表現は você や o senhor などで、
você は場合によっては侮蔑的にさえなる。その
一方でブラジルでは、よほどフォーマルなケースで
ない限り você が一般的(o senhor などが
usted に相当する)。
スペイン語では tú(親称、スペイン語ではアク
セント記号がつく)と usted(敬称)が存在
するが、その使い分けは国により違い、スペイン
やキューバなどでは tú を使う局面が多い一方、
コロンビアやコスタリカなどでは家族に対しても
usted を使う地域がある。また、アルゼンチンや
中米などでは tú のかわりに vos を使い、直説
法現在形や命令形では tú と異なる活用形を
5. 使う。Ustedは3人称単数で活用するあたり、
ポルトガル語の você と一緒。
2 人称複数は、ポルトガルもブラジルも通常
vocês で 、 活 用 形 は 3 人 称 複 数 。 Os
senhores などもあるが、それほど使わない。
2 人称複数は vosotros/as(スペイン)また
は ustedes(中南米、スペインでも敬意を示
す必要がある場合には使う)。Vosotros はポ
ルトガル語のvósに相当する活用を使う一方、
ustedes は 3 人称複数形の活用を使う。
ポルトガルでは主語としては vós は使われない
が、所有形容詞や目的格としては vos 系統が
使 わ れ る ( 例 : Vou avisar-vos, São
vossos estes chapéus?, Onde estão
vocês?)。ブラジルでは所有形容詞や目的
格も 3 人称のもの(seu, lhes など)を使う。
(例 : Vou avisar-lhes, são seus estes
chapéus?)
Vos を使う地域の場合、主格と前置詞格(ど
ちらも vos)以外は tú のものを流用。
ポルトガル語では、所有形容詞に前置形と後
置形の区別はない。例: Meu livro, este
carro é meu.
スペイン語では所有形容詞に前置形と後置形
の 2 つがあり、後置形は英語の所有形容詞
(mine)や所有形+one に相当。例: Este
libro es mío, el mío es rojo mientras
que el tuyo es azul.
Você の前置詞格は、ポルトガルでは si だがブ
ラジルでは você。例: Trago uma foto
para si(ポルトガル)/ para você(ブラジ
ル)。Queria falar consigo(ポルトガル)
/ com você(ブラジル)
スペイン語では usted の前置詞格は常に
usted(再帰形除く)。
4. 動詞の時制と活用、主要動詞の用法
スペイン語既習者が
ポルトガル語を学習する場合
ポルトガル語既習者が
スペイン語を学習する場合
ポルトガル語 2 人称複数は聖書の文言や古
文でしか使われず、2 人称単数はポルトガルで
しか使われないため、特にブラジル・ポルトガル
語を学習する場合、1 人称と 3 人称の活用だ
スペインでは 2 人称複数を使うため、各時制で
1・2・3 人称×単複=6 つ活用する(Ser:
soy, eres, es, somos, sois, son)。中南
米では vosotros/as が使われず ustedes に
6. け で ほ ぼ 十 分 ( Ser: sou, é, somos,
são)
代用されるため、5 つ(Ser: soy, eres, es,
somos, son)。Vos の活用形は基本的に
tú と同じだが、直説法現在と命令形で異なる
( soy, sos, es, somos, son, son,
hablar > hablá)
完了形は haver+過去分詞または ter+過去
分詞。過去分詞に規則形と不規則形がある
動詞の場合、完了形では規則形を使う一方、
受け身文では不規則形を使う。例: Ele já
tinha morrido quando eu cheguei ao
hospital, ele está morto.
完了形は常に haber+過去分詞。ポルトガル
語と違って、過去分詞は基本的に 1 つだけで、
完了形と受け身で同じ形を使う。例: Él ya
había muerto cuando llegué al
hospital, él está muerto.
ポルトガル語では現在完了はほとんど使われ
ず、完全過去(スペイン語の点過去に相当)
で 表 現 す る 。 Hoy he comido uma
hamburguesa. > Hoje comi um
hambúrguer.
特にスペインでは現在完了がよく使われ、点過
去(ポルトガル語の完全過去)は現在と離れ
た昔のできごとに使用が限定される。Hoje
comi um hambúrguer. > Hoy he
comido uma hamburguesa.
ポルトガル語の語根母音変化動詞としては、
ear で終わる動詞(例 passear: passeio,
passeias, passeia, passeamos,
passeais, passeiam)や一部の ir 動詞
( 例 subir: subo, sobes, sobe,
subimos, subis, sobem)があるが、スペイ
ン語ほど多くない。
スペイン語では語根母音変化動詞が多い。代
表的なものは poder (puedo, puedes,
puede, podemos, podéis, pueden)や
querer (quiero, quieres, quiere,
queremos, queréis, quieren)
ポルトガル語では n が落ちる単語が多いことか
ら、venir は vir になり、ver と似た形に。
Poner は pôr となり、ar, er, ir で終わらない
唯一の動詞に。
スペイン語では n がつく単語が多く、vir は
venir、pôr は poner となる。このため全ての
動詞が ar, er, ir のいずれかの語尾を持つこと
に。
ポルトガルでは estar + 不定詞が現在進行
形の意味に(ブラジルはスペイン語と同じく
estar + 現 在 分 詞 ) 例 : Estou a
trabalhar muito ( ブ ラ ジ ル で は estou
trabalhando muito).
スペイン語では常に estar +現在分詞で現在
進 行 形 の 意 味 を 表 す 。 例 : Estoy
trabajando mucho.
ポルトガル語の現在分詞の作り方は、不定詞
の r を取り除いて ndo をつけるだけ。不規則動
詞はなし。
スペイン語の現在分詞の作り方は、ar 動詞の
場合は ar を取り除いて ando を、er 動詞や
ir 動詞の場合は er や ir を取り除いて iendo。
7. 不規則形になる動詞もある(例: poder >
pudiendo, caer > cayendo, pedir >
pidiendo)
スペイン語では主に接続法過去で使われる ra
活用形(例: pensara)が、ポルトガル語で
は本来の用法である直説法大過去(スペイン
語なら había pensado に相当)で使われる
こともある(文語的だが)。
スペイン語では接続法過去として、本来の se
形(例: pensase)に加えて、直説法大過
去から転用された ra 形(例: pensara)も
存在し、特に中南米では ra 形が一般的。
ポルトガル語では近未来表現は ir+不定詞。
Aがつかない点に注意(例: Vou estudar o
português)
スペイン語では近未来表現は ir a+不定詞。
A がつく点に注意(例: Voy a estudiar el
español)
ポルトガル語には接続法未来を現在でも頻繁
に使う。スペイン語なら cuando+接続法現在
や En caso de que+接続法現在、si+直説
法現在のケースで、ポルトガル語では接続法未
来を使う。Quando chegares a Lisboa,
caso achares a minha mala, se quiser.
スペイン語では接続法未来は文語的なもので
あり、法律用語やことわざを除いて使われない。
Cuando や En caso de のあとでは接続法現
在を、 Si のあ とでは 直説法現 在を使う 。
Cuando llegues a Lisboa, en caso de
que encuentres mi maleta, si quieres.
ポルトガル語の文語では、目的格代名詞を動
詞の後に置いたり(エンクリーゼ。例 Digo-te
a verdade)、動詞と未来形や過去未来形
の活用形の間に置いたり(メゾクリーゼ。例
Dir-te-ei a verdade)することが多い。な
お、ブラジルの口語では、スペイン語ならエンクリ
ーゼする状況でも動詞の前に目的格代名詞を
置く(プロクリーゼ)ことも多い。例: Vou te
explicar agora, Pode me dizer a
verdade?また、エンクリーゼの場合に代名詞
の形が変わることもある(詳細は割愛)。
スペイン語にはメゾクリーゼは存在せず、基本
的に目的格代名詞は動詞の前に置かれるが
( プ ロ ク リ ー ゼ に 相 当 ) 、 不 定 詞 の 後
(decirte la verdad)、現在分詞の後
(está pidiéndote mucho)そして肯定命
令の後(Dime la verdad)では動詞の後
に置かれる(エンクリーゼに相当)。
ポルトガル語では ter que に加えて ter de も、
義務表現に使える。(例: A gente tem de
estudar muito.)
スペイン語では義務表現は tener que であり
tener de という表現はない。Haber de という
表現もあるが文語的。
ポ ル ト ガ ル 語 で は 「 ~ が 好 き だ 」 は 主 語
+gostar de 。 例 : Eles gostam da
música brasileira. = A ellos les gusta
la música brasileña.
スペイン語では「~が好きだ」という文を作る場
合、意味上の主語を文法上の間接目的格に
し、gustar は対象に合わせて活用する。例:
A ellos les gusta la música cubana =
8. Eles gostam da música cubana.ここでは
文法上の主語は la música cubana で、「彼
ら」は les になっており、動詞 gustar は ls
música cubana に対応して 3 人称単数で
活用。
ポルトガル語でも命令形の作り方は基本的に
スペ イン 語と 一 緒だ が、 特に ブラ ジ ルで は
você(s)しか主語にならないことから接続法が
使われる。しかし口語では特に直説法現在が
使われることが多い。例: Dê-me o sal. =
Você me pasa o sal.
スペイン語では命令形がよく使われる。Tú の肯
定命令形では不規則活用する動詞が少なくな
いので注意。例: Ven pronto.
ポルトガル語では andar は完全に規則活用。 スペイン語では andar は、直説法現在では規
則的だが、点過去で不規則活用(anduve,
anduviste…)になる点に注意。
ポルトガル語の不完全過去では、ser に加えて
ter(tinha, tinhas…), vir(vinha,
vinhas…)と pôr(punha, punhas…)が不
規則活用するが、ir(ia, ias…)と ver(via,
vias…)は規則活用。
スペイン語の不完全過去では、ser に加えて
ver(veía, veías…)と ir(iba, ibas…)が不
規則活用。ポルトガル語では不規則の tener,
venir や poner は全て規則活用。
5. 定冠詞
スペイン語既習者が
ポルトガル語を学習する場合
ポルトガル語既習者が
スペイン語を学習する場合
ポルトガル語では o, a, os, as の 4 つ。スペイ
ン語のように女性名詞なのに el を使うことはな
い。
スペイン語では el, la, los, las の 4 つだが、音
節のある a か ha で始まる単語の場合、女性
名詞でも el を使う。例: el agua, el águila,
el hada
ポルトガル語では中性冠詞は o。 スペイン語では中性冠詞として、el ではなく lo
を使う。例: Lo importante de hoy, Lo
que pasa es que…
ポルトガル語では大半の国名の前に定冠詞を
つける。例: O Brasil, o Japão, a Itália, A
China.例外: Portugal
スペイン語では基本的に国名や地名の前に定
冠詞はつけない。例: Brasil, Japón, Italia,
China。例外: El Salvador, El Cairo
9. ポルトガル語では人名や所有形容詞の前に定
冠詞をつけることが多い。例: A Beatriz
estuda química, Os meus sapatos
estão sujos.
スペイン語では人名や所有形容詞の前に定冠
詞はつけない。Beatriz estudia química,
Mis zapatos están sucios.
6. 名詞の性
スペイン語既習者が
ポルトガル語を学習する場合
ポルトガル語既習者が
スペイン語を学習する場合
スペイン語で aje で終わる単語は男性名詞だ
が、これに相当するポルトガル語で agem で終
わる単語は女性名詞。例: A viagem
ポルトガル語で agem で終わる単語は女性名
詞だが、これに相当するスペイン語で aje で終
わる単語は男性名詞。例: el viaje
7. 数詞
スペイン語既習者が
ポルトガル語を学習する場合
ポルトガル語既習者が
スペイン語を学習する場合
ポルトガル語では 2 にも女性形がある(例:
dois homens, duas mulheres)
スペイン語では 2 には女性形がない(例: dos
hombres, dos mujeres)
10 億は、ブラジルでは um bilhão だがポルト
ガルでは mil milhões。ポルトガルで um
bilhão というと、スペイン語の un billón 同様
1 兆の意味。
スペイン語では基本的に un billón は 1 兆の
意 味 。 10 億 か ら 9999 億 ま で は mil
millones で表現する。
小数点は vírgula。 小数点は coma。
8. 前置詞
スペイン語既習者が
ポルトガル語を学習する場合
ポルトガル語既習者が
スペイン語を学習する場合
ポルトガル語では「~に行く」という表現で、a と
同じく para もよく使われる。例: Vou para
São Paulo(私はサンパウロに行く)
スペイン語では「~に行く」は基本的に a。para
を使うと「~方面に行く」という意味になり、必ず
しも到着するという意味にはならない。
10. 9. その他表現
スペイン語既習者が
ポルトガル語を学習する場合
ポルトガル語既習者が
スペイン語を学習する場合
ポルトガル語では、月曜日から金曜日までは
segund-feira, terça-feira, quarta-
feira, quinta-feira, sexta-feira。土日は
スペイン語と一緒。
スペイン語では、月曜日から金曜日までは
lunes, martes, miércoles, jueves,
viernes。土日はポルトガル語と一緒。
ポルトガル語では「朝」は manhã、「明日」は
amanhã と区別する。
ス ペ イ ン 語 で は 「 朝 」 と 「 明 日 」 が ど ち ら も
mañana 。 「 明 朝 」 は mañana por la
mañana。
ポルトガル語では「年」は ano。「肛門」は
ânus なので区別すること。
スペイン語では「年」は año。Ano というと「肛
門」の意味になるので要注意。
ポルトガル語の ligar は「電気をつける」や「電
話をかける」の意味。
スペイン語の ligar は「ナンパする」の意味。ポル
トガル語の ligar に相当するのは encender
火をつける、スイッチをオンにする)や llamar
(電話をかける)。
ポルトガル語では、sim の代わりに動詞を繰り
返すことがよくある。例: Você está casada?
/ Estou, Ele fala inglês? / Fala.
ポルトガル語と違い、スペイン語では動詞を繰り
返して yes の意味を表すことはできない。常に
Sí.を使う必要がある。例: ¿Estás casada? /
Sí, ¿Él habla inglés? / Sí.
ポルトガル語圏では、母親の苗字+父親の苗
字 の 順 番 で 名 乗 る こ と が 一 般 的 。 João
Oliveira Gonçalves が Cristina Dasilva
Sousa と結婚すると、子どもの苗字は Sousa
Gonçalves となる。
スペイン語圏では、父親の苗字+母親の苗字
の 順 番 で 名 残 る こ と が 一 般 的 。 Juan
González Olivera が Cristina Sosa
García と 結 婚 す る と 、 子 ど も の 苗 字 は
González Sosa となる。
ポルトガル語では、スペイン語の mucho/a
(形容 詞)と muy ( 副詞 ) は ど ちら も
muito. Você fala muito bem, ela fala
muito.
スペイン語では、ポルトガル語の muito は
mucho/a ( 形 容 詞 、 英 語 の many や
much)および muy(副詞、英語の very)
を区別する。Tú hablas muy bien, ella
habla mucho.
ポルトガル語では縮約形が数多く使われる。
No, na, nos, nas (em + o, a...), do,
スペイン語では縮約形は al(a + el)と del (de
+ el) の み 。 例 : Voy al banco, Este
11. das, dos, das (de + o, a...), pelo,
pela, pelos, pelas (por + p, a...)など。
juguete es del niño.また、地名の一部とし
て El が使われる場合は縮約しない。例: Voy
a El Salvador.