SlideShare ist ein Scribd-Unternehmen logo
1 von 22
Downloaden Sie, um offline zu lesen
Copyright © Masaya Ando
千葉工業大学 デザイン科学科
Chiba Institute of Technology Department of Design
サ ー ビ ス デ ザ イ ン と U X D
そ し て デ ザ イ ン プ ロ セ ス
安藤 昌也
masaya.ando@it-chiba.ac.jp
京都大学デザインスクール主催: Service Design Roundtable
2014年02月15日
安藤 昌也
ANDO Masaya, Ph.D.
千葉工業大学 工学部 デザイン科学科 准教授
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。NTTデータ通信(現、NTTデータ)を経て、
1998年 アライド・ブレインズ株式会社の取締役シニアコンサルタント。早稲田大学、国
立情報学研究所、産業技術大学院大学など経て、2011年より現職。博士(学術)。
専門は、人間中心デザイン。UX(ユーザ体験)の研究者。
人間工学ISOの国内委員、人間中心設計推進機構 (HCD-net)理事を務める。
認定人間中心設計専門家 / 認定専門社会調査士
Copyright © Masaya Ando
2
私のコンサル時代=“ユーザを理解し翻訳する仕事”
Workの現場を
を観る
ユーザの利用環境を
を観る
消費者・ユーザの意識
価値観を理解する
ユーザの利用状況
を理解する
とにかく
現場のユーザを観よ!
Copyright © Masaya Ando
3
最近の取り組み例
 東日本大震災アーカイブのインタフェースデザイン
– 総務省・国立国会図書館・三菱総合研究所と連携して開発。
– 東日本大震災に関する情報をアーカイブし、それを活用するためのサイト
の基本構成を検討。2025年に震災から学ぶ人たちのシナリオからUIのあ
り方をワークショップにより検討。
– 2013年3月7日公開開始 (http://kn.ndl.go.jp/)
提案したインタフェース構造 公開されたアーカイブの該当ページ
Copyright © Masaya Ando
4
最近の取り組み例
 次世代インパネのインタフェースデザインコンセプト策定
– (株)デンソーとの共同研究。
– エスノグラフィ調査に基づいて導出された「有能感」というコンセプトを、車
室内の機器インタフェースのコンセプトとして明確化し、具体的な商品体験
イメージをムービーとして作成。
インタフェースのイメージムービー
は、小さな“できた”をサポートすることで
新たな“できた”の連鎖を生むHMIのユーザー体験のコンセプト
体験コンセプト
Copyright © Masaya Ando
5
最近の取り組み例
 千葉土産プロジェクト2012, 2013
– 千葉県と千葉工業大学工学部デザイン科学科との連携プロ
ジェクト
– 千葉特産品のお土産をデザインの力でもっと魅力的なものに
することを目標に、ギフトの体験価値から商品企画を立案
対象製品:
– 県下の4社の製品
(落花生2社、芋菓子、イワシの缶詰)
成果:
– 6点が商品化・販売好調
サービスデザインとUXDそしてデザインプロセス
Copyright © Masaya Ando
7
私のポジション:UXデザインとデザイン・リサーチ
専門分野
長期にわたるユーザーの製品利用体験と
評価に関する心理の解明
長期にわたる人とモノとの関わりを調べていくと
ユーザーにとってのモノの意味=経験価値こそ
重要であることがわかる
Copyright © Masaya Ando
8
実利用体験とユーザー心理
すごいニコニコ
使ってる感いっぱい
“日立いいわ”
実利用体験では、客観的な操作の達成度に関係なく
製品利用のモチベーションが強く影響
Copyright © Masaya Ando
9
実利用の評価を左右する心理的要因
 インタラクティブ製品の評価は、ユーザーの“利用意欲”
に左右される。この利用意欲は、2つの要因で構成され
る(安藤, 2008)。
製品ジャンルへの
興味・知識
操作することへの
積極性・自信
利用対象製品に対する
製品関与
インタラクティブ操作に対する
自己効力感
※自己効力感 「それぞれの課題が要求する行動の過程を、うまく
成し遂げるための能力についての個々の信念」(Bandura,1977)
Copyright © Masaya Ando
10
ユーザーの心理を理解する観点-SEPIA法の視点
 “意欲”という観点で捉えると、UXを把握・議論しやすく
なる (安藤, 2008)
“意欲”という観点でUXを捉え
製品の利用体験を導いていくという発想が重要となる
Copyright © Masaya Ando
11
ユーザー体験の構造 ~ メンタルモデル精緻化仮説(安藤, 2011)
 UXは、ユーザーの生活におけるモノの意味=経験価値
が、様々なタッチポイントで形成・精緻化されていく。
利用
エピソード
モノの意味 = 経験価値
時間
理解 意欲 理解 意欲 理解 意欲
利用
エピソード
利用
エピソード
利用
エピソード
強化
意欲
(期待)
調整
タッチポイント タッチポイント タッチポイント タッチポイント
・・・
(メンタルモデル精緻化仮説, 安藤,2011)
ユーザーにとっての
Copyright © Masaya Ando
12
デザイン・リサーチのための3つの観点 (安藤, 2010)
 どんなリサーチも、デザインを生み出すには、以下の3
つの観点でフィールドの情報を整理する必要がある。
新しい行為
=デザイン
着目する価値
=本質的ニーズ
コンテキスト
Copyright © Masaya Ando
13
デザイン・リサーチとデザイン手法との関係
ユーザモデリグの三階層
エスノグラフィ
コンテクストインタビュー
フォトエッセイ
デプスインタビュー
アンケート
ユーザ調査の代表的な手法
■価値観・インサイトの理解
■行為や文脈の理解
■属性・セグメンテーション
行動観察
主なデザイン手法
ペルソナ
インタビュー/グルイン
問題シナリオ
ワークモデル分析
上位下位関係分析
KA法
CJM (as-is)
ファクトイド/KJ法
Copyright © Masaya Ando
14
UX
UXD
SD
顧客の主観的な体験
〜提供体を通して精緻化される経験価値が重要
経験価値を軸とした顧客の体験の計画
〜経験価値に着眼して新たな経験を創ることが重要
新たな提供体の全体的・組織的な計画
〜提供体を効果的かつ継続性を勘案することが重要
〜従業員をも“ユーザー”と見なす視点が重要
UXとUXDとサービスデザイン
Service Design = UXD + 全体的・組織的な計画?
Copyright © Masaya Ando
15
千葉工大のサービスデザイン演習のプロセス概念図
ヒトの
視点
モノの
視点
ビジネスの
視点
1.現状の調査と分析
2.コンセプトと構造(見えない構造・見える構造)
3.発想とコンセプトの可視化
4.ユーザー評価とコンセプトの修正
5.コンセプトの具体化(体験ビデオと“モノ”の具体化)
Copyright © Masaya Ando
16
千葉工大の入試広報課を題材にした学生課題の例
現状のリサーチ ヒトの視点
(体験価値)
モノの視点
(見取り図)
ビジネスの視点
(現状CVCA)
Copyright © Masaya Ando
17
千葉工大の入試広報課を題材にした学生課題の例
コンセプトムービー
提案コンセプト
全体像
Copyright © Masaya Ando
18
千葉工大の入試広報課を題材にした学生課題の例
提案コンセプト
ヒトの視点
Copyright © Masaya Ando
19
千葉工大の入試広報課を題材にした学生課題の例
提案コンセプト
モノの視点
Copyright © Masaya Ando
20
千葉工大の入試広報課を題材にした学生課題の例
提案コンセプト
ビジネスの視点
提案のCVCA
まとめ
 “顧客価値”を軸とした、新たな提供体をデザイン・計画
するという意味では、サービスデザインは、本質的にはほ
ぼUXD。
 サービスデザイン=UXD+全体的・組織的視点からの
計画を行うことではないか。
 大学でサービスデザイン教育を行うには、視点を定め・プ
ロセスを示すことが重要だが、試行錯誤中。
 デザイン教育実践では、“組織的観点(ビジネスの視点)”
からの計画はかなりハードルが高い。
 提案の評価をどの観点で行うべきかも課題。

Más contenido relacionado

Was ist angesagt?

つくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUX
つくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUXつくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUX
つくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUXMasaya Ando
 
ユーザーエクスペリエンスは計測可能なのか? 〜UX計測に関する論文レビュー
ユーザーエクスペリエンスは計測可能なのか? 〜UX計測に関する論文レビューユーザーエクスペリエンスは計測可能なのか? 〜UX計測に関する論文レビュー
ユーザーエクスペリエンスは計測可能なのか? 〜UX計測に関する論文レビューMasaya Ando
 
UX白書には本当は何が書かれているか
UX白書には本当は何が書かれているかUX白書には本当は何が書かれているか
UX白書には本当は何が書かれているかMasaya Ando
 
UXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイント
UXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイントUXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイント
UXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイントMasaya Ando
 
体験のモデリングとコンセプトデザイン
体験のモデリングとコンセプトデザイン体験のモデリングとコンセプトデザイン
体験のモデリングとコンセプトデザインMasaya Ando
 
使う人の体験を時間軸で考えよう 〜UXデザインの視点を取り入れる
使う人の体験を時間軸で考えよう〜UXデザインの視点を取り入れる使う人の体験を時間軸で考えよう〜UXデザインの視点を取り入れる
使う人の体験を時間軸で考えよう 〜UXデザインの視点を取り入れるMasaya Ando
 
”安藤昌也さん”のUX論 ~ 利他的な「私」
”安藤昌也さん”のUX論 ~ 利他的な「私」”安藤昌也さん”のUX論 ~ 利他的な「私」
”安藤昌也さん”のUX論 ~ 利他的な「私」Masaya Ando
 
UXデザインの上流工程の考え方とプロセス  ~リサーチからアイデア発想そしてUIデザインへ
UXデザインの上流工程の考え方とプロセス ~リサーチからアイデア発想そしてUIデザインへUXデザインの上流工程の考え方とプロセス ~リサーチからアイデア発想そしてUIデザインへ
UXデザインの上流工程の考え方とプロセス  ~リサーチからアイデア発想そしてUIデザインへMasaya Ando
 
UXの考え方とアプローチ
UXの考え方とアプローチUXの考え方とアプローチ
UXの考え方とアプローチMasaya Ando
 
SI企業におけるHCDとビジネスチャンス
SI企業におけるHCDとビジネスチャンスSI企業におけるHCDとビジネスチャンス
SI企業におけるHCDとビジネスチャンスMasaya Ando
 
顧客体験のデザイン〜そのサービスに“願い”はあるか?
顧客体験のデザイン〜そのサービスに“願い”はあるか?顧客体験のデザイン〜そのサービスに“願い”はあるか?
顧客体験のデザイン〜そのサービスに“願い”はあるか?Masaya Ando
 
ユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザイン
ユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザインユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザイン
ユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザインMasaya Ando
 
UX白書サマリー資料20111015
UX白書サマリー資料20111015UX白書サマリー資料20111015
UX白書サマリー資料20111015hcdvalue
 
“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門
“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門
“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門Masaya Ando
 
9コマシナリオの使い方
9コマシナリオの使い方9コマシナリオの使い方
9コマシナリオの使い方Mayumi Okusa
 
UX研究のテーマとアプローチ~ 混合研究法によるUX研究の事例
UX研究のテーマとアプローチ~ 混合研究法によるUX研究の事例UX研究のテーマとアプローチ~ 混合研究法によるUX研究の事例
UX研究のテーマとアプローチ~ 混合研究法によるUX研究の事例 Masaya Ando
 
利他的UX研究の成果と課題
利他的UX研究の成果と課題利他的UX研究の成果と課題
利他的UX研究の成果と課題Masaya Ando
 
ワークショップのアイデア発想で「AIでユーザーに最適な情報を出します」とか言うな
ワークショップのアイデア発想で「AIでユーザーに最適な情報を出します」とか言うなワークショップのアイデア発想で「AIでユーザーに最適な情報を出します」とか言うな
ワークショップのアイデア発想で「AIでユーザーに最適な情報を出します」とか言うなYoshiki Hayama
 
エスノグラフィック・デザインアプローチ
エスノグラフィック・デザインアプローチエスノグラフィック・デザインアプローチ
エスノグラフィック・デザインアプローチMasaya Ando
 
アイデア収束からプロトタイピング
アイデア収束からプロトタイピングアイデア収束からプロトタイピング
アイデア収束からプロトタイピングMasaya Ando
 

Was ist angesagt? (20)

つくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUX
つくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUXつくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUX
つくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUX
 
ユーザーエクスペリエンスは計測可能なのか? 〜UX計測に関する論文レビュー
ユーザーエクスペリエンスは計測可能なのか? 〜UX計測に関する論文レビューユーザーエクスペリエンスは計測可能なのか? 〜UX計測に関する論文レビュー
ユーザーエクスペリエンスは計測可能なのか? 〜UX計測に関する論文レビュー
 
UX白書には本当は何が書かれているか
UX白書には本当は何が書かれているかUX白書には本当は何が書かれているか
UX白書には本当は何が書かれているか
 
UXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイント
UXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイントUXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイント
UXデザインの理論・プロセス・手法の体系とポイント
 
体験のモデリングとコンセプトデザイン
体験のモデリングとコンセプトデザイン体験のモデリングとコンセプトデザイン
体験のモデリングとコンセプトデザイン
 
使う人の体験を時間軸で考えよう 〜UXデザインの視点を取り入れる
使う人の体験を時間軸で考えよう〜UXデザインの視点を取り入れる使う人の体験を時間軸で考えよう〜UXデザインの視点を取り入れる
使う人の体験を時間軸で考えよう 〜UXデザインの視点を取り入れる
 
”安藤昌也さん”のUX論 ~ 利他的な「私」
”安藤昌也さん”のUX論 ~ 利他的な「私」”安藤昌也さん”のUX論 ~ 利他的な「私」
”安藤昌也さん”のUX論 ~ 利他的な「私」
 
UXデザインの上流工程の考え方とプロセス  ~リサーチからアイデア発想そしてUIデザインへ
UXデザインの上流工程の考え方とプロセス ~リサーチからアイデア発想そしてUIデザインへUXデザインの上流工程の考え方とプロセス ~リサーチからアイデア発想そしてUIデザインへ
UXデザインの上流工程の考え方とプロセス  ~リサーチからアイデア発想そしてUIデザインへ
 
UXの考え方とアプローチ
UXの考え方とアプローチUXの考え方とアプローチ
UXの考え方とアプローチ
 
SI企業におけるHCDとビジネスチャンス
SI企業におけるHCDとビジネスチャンスSI企業におけるHCDとビジネスチャンス
SI企業におけるHCDとビジネスチャンス
 
顧客体験のデザイン〜そのサービスに“願い”はあるか?
顧客体験のデザイン〜そのサービスに“願い”はあるか?顧客体験のデザイン〜そのサービスに“願い”はあるか?
顧客体験のデザイン〜そのサービスに“願い”はあるか?
 
ユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザイン
ユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザインユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザイン
ユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザイン
 
UX白書サマリー資料20111015
UX白書サマリー資料20111015UX白書サマリー資料20111015
UX白書サマリー資料20111015
 
“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門
“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門
“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門
 
9コマシナリオの使い方
9コマシナリオの使い方9コマシナリオの使い方
9コマシナリオの使い方
 
UX研究のテーマとアプローチ~ 混合研究法によるUX研究の事例
UX研究のテーマとアプローチ~ 混合研究法によるUX研究の事例UX研究のテーマとアプローチ~ 混合研究法によるUX研究の事例
UX研究のテーマとアプローチ~ 混合研究法によるUX研究の事例
 
利他的UX研究の成果と課題
利他的UX研究の成果と課題利他的UX研究の成果と課題
利他的UX研究の成果と課題
 
ワークショップのアイデア発想で「AIでユーザーに最適な情報を出します」とか言うな
ワークショップのアイデア発想で「AIでユーザーに最適な情報を出します」とか言うなワークショップのアイデア発想で「AIでユーザーに最適な情報を出します」とか言うな
ワークショップのアイデア発想で「AIでユーザーに最適な情報を出します」とか言うな
 
エスノグラフィック・デザインアプローチ
エスノグラフィック・デザインアプローチエスノグラフィック・デザインアプローチ
エスノグラフィック・デザインアプローチ
 
アイデア収束からプロトタイピング
アイデア収束からプロトタイピングアイデア収束からプロトタイピング
アイデア収束からプロトタイピング
 

Ähnlich wie サービスデザインとUXDそしてデザインプロセス

なぜ、いま情報デザインなのか?
なぜ、いま情報デザインなのか?なぜ、いま情報デザインなのか?
なぜ、いま情報デザインなのか?Takahito Kamihira
 
サービスデザインの教育 8年間の振り返り
サービスデザインの教育 8年間の振り返りサービスデザインの教育 8年間の振り返り
サービスデザインの教育 8年間の振り返り昭夫 吉橋
 
Service Design Roundtable on 2/15/2014, Y. Sawatani
Service Design Roundtable on 2/15/2014, Y. SawataniService Design Roundtable on 2/15/2014, Y. Sawatani
Service Design Roundtable on 2/15/2014, Y. SawataniYuriko Sawatani
 
サービスデザイン:デジタルとフィジカルの融合
サービスデザイン:デジタルとフィジカルの融合サービスデザイン:デジタルとフィジカルの融合
サービスデザイン:デジタルとフィジカルの融合Yuriko Sawatani
 
20170211クレジットカード認識
20170211クレジットカード認識20170211クレジットカード認識
20170211クレジットカード認識Takuya Minagawa
 
いま、情報デザインを学ぶ / 教えることの意味
いま、情報デザインを学ぶ / 教えることの意味 いま、情報デザインを学ぶ / 教えることの意味
いま、情報デザインを学ぶ / 教えることの意味 Takahito Kamihira
 
「コンピュータビジョン勉強会@関東」紹介資料
「コンピュータビジョン勉強会@関東」紹介資料「コンピュータビジョン勉強会@関東」紹介資料
「コンピュータビジョン勉強会@関東」紹介資料Takuya Minagawa
 
デザイン行為を開く意味
デザイン行為を開く意味デザイン行為を開く意味
デザイン行為を開く意味Takahito Kamihira
 
20160417dlibによる顔器官検出
20160417dlibによる顔器官検出20160417dlibによる顔器官検出
20160417dlibによる顔器官検出Takuya Minagawa
 
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考えるMasaya Ando
 
How to feed myself with computer vision
How to feed myself with computer visionHow to feed myself with computer vision
How to feed myself with computer visionTakuya Minagawa
 
Library3.0- 図書館総合展2017 田中浩也講演
Library3.0- 図書館総合展2017 田中浩也講演Library3.0- 図書館総合展2017 田中浩也講演
Library3.0- 図書館総合展2017 田中浩也講演hiroyeah
 
ORB-SLAMを動かしてみた
ORB-SLAMを動かしてみたORB-SLAMを動かしてみた
ORB-SLAMを動かしてみたTakuya Minagawa
 
トイレサインとピクトグラム
トイレサインとピクトグラムトイレサインとピクトグラム
トイレサインとピクトグラムJun Iio
 
LiDAR点群とSfM点群との位置合わせ
LiDAR点群とSfM点群との位置合わせLiDAR点群とSfM点群との位置合わせ
LiDAR点群とSfM点群との位置合わせTakuya Minagawa
 
機械学習 温故知新(第47回 Machine Learning 15minutes! Broadcast)
機械学習 温故知新(第47回 Machine Learning 15minutes! Broadcast)機械学習 温故知新(第47回 Machine Learning 15minutes! Broadcast)
機械学習 温故知新(第47回 Machine Learning 15minutes! Broadcast)Tetsuroh Watanabe
 
社会科学研究者からみた機械学習
社会科学研究者からみた機械学習社会科学研究者からみた機械学習
社会科学研究者からみた機械学習Jun Iio
 

Ähnlich wie サービスデザインとUXDそしてデザインプロセス (20)

なぜ、いま情報デザインなのか?
なぜ、いま情報デザインなのか?なぜ、いま情報デザインなのか?
なぜ、いま情報デザインなのか?
 
サービスデザインの教育 8年間の振り返り
サービスデザインの教育 8年間の振り返りサービスデザインの教育 8年間の振り返り
サービスデザインの教育 8年間の振り返り
 
Service Design Roundtable on 2/15/2014, Y. Sawatani
Service Design Roundtable on 2/15/2014, Y. SawataniService Design Roundtable on 2/15/2014, Y. Sawatani
Service Design Roundtable on 2/15/2014, Y. Sawatani
 
サービスデザイン:デジタルとフィジカルの融合
サービスデザイン:デジタルとフィジカルの融合サービスデザイン:デジタルとフィジカルの融合
サービスデザイン:デジタルとフィジカルの融合
 
20170211クレジットカード認識
20170211クレジットカード認識20170211クレジットカード認識
20170211クレジットカード認識
 
研究室紹介
研究室紹介研究室紹介
研究室紹介
 
いま、情報デザインを学ぶ / 教えることの意味
いま、情報デザインを学ぶ / 教えることの意味 いま、情報デザインを学ぶ / 教えることの意味
いま、情報デザインを学ぶ / 教えることの意味
 
「コンピュータビジョン勉強会@関東」紹介資料
「コンピュータビジョン勉強会@関東」紹介資料「コンピュータビジョン勉強会@関東」紹介資料
「コンピュータビジョン勉強会@関東」紹介資料
 
デザイン行為を開く意味
デザイン行為を開く意味デザイン行為を開く意味
デザイン行為を開く意味
 
20160417dlibによる顔器官検出
20160417dlibによる顔器官検出20160417dlibによる顔器官検出
20160417dlibによる顔器官検出
 
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
 
20180424 orb slam
20180424 orb slam20180424 orb slam
20180424 orb slam
 
How to feed myself with computer vision
How to feed myself with computer visionHow to feed myself with computer vision
How to feed myself with computer vision
 
Library3.0- 図書館総合展2017 田中浩也講演
Library3.0- 図書館総合展2017 田中浩也講演Library3.0- 図書館総合展2017 田中浩也講演
Library3.0- 図書館総合展2017 田中浩也講演
 
ORB-SLAMを動かしてみた
ORB-SLAMを動かしてみたORB-SLAMを動かしてみた
ORB-SLAMを動かしてみた
 
トイレサインとピクトグラム
トイレサインとピクトグラムトイレサインとピクトグラム
トイレサインとピクトグラム
 
経営関連学会
経営関連学会経営関連学会
経営関連学会
 
LiDAR点群とSfM点群との位置合わせ
LiDAR点群とSfM点群との位置合わせLiDAR点群とSfM点群との位置合わせ
LiDAR点群とSfM点群との位置合わせ
 
機械学習 温故知新(第47回 Machine Learning 15minutes! Broadcast)
機械学習 温故知新(第47回 Machine Learning 15minutes! Broadcast)機械学習 温故知新(第47回 Machine Learning 15minutes! Broadcast)
機械学習 温故知新(第47回 Machine Learning 15minutes! Broadcast)
 
社会科学研究者からみた機械学習
社会科学研究者からみた機械学習社会科学研究者からみた機械学習
社会科学研究者からみた機械学習
 

Mehr von Masaya Ando

エクスペリエンス・エコノミーの先にある『変革経済』と学び
エクスペリエンス・エコノミーの先にある『変革経済』と学びエクスペリエンス・エコノミーの先にある『変革経済』と学び
エクスペリエンス・エコノミーの先にある『変革経済』と学びMasaya Ando
 
”間をつなぐ”UXデザイン〜関わりの原点に立ち戻って
”間をつなぐ”UXデザイン〜関わりの原点に立ち戻って”間をつなぐ”UXデザイン〜関わりの原点に立ち戻って
”間をつなぐ”UXデザイン〜関わりの原点に立ち戻ってMasaya Ando
 
利他的UXデザイン〜オープンであることと人を助けること
利他的UXデザイン〜オープンであることと人を助けること利他的UXデザイン〜オープンであることと人を助けること
利他的UXデザイン〜オープンであることと人を助けることMasaya Ando
 
フューチャー・エクスペリエンスの手法にチャレンジしよう〜社会ビジョンをユニークに発想するワークショプ
フューチャー・エクスペリエンスの手法にチャレンジしよう〜社会ビジョンをユニークに発想するワークショプフューチャー・エクスペリエンスの手法にチャレンジしよう〜社会ビジョンをユニークに発想するワークショプ
フューチャー・エクスペリエンスの手法にチャレンジしよう〜社会ビジョンをユニークに発想するワークショプMasaya Ando
 
人工知能技術は人間中心設計の議論の俎上に載せ得るか?
人工知能技術は人間中心設計の議論の俎上に載せ得るか?人工知能技術は人間中心設計の議論の俎上に載せ得るか?
人工知能技術は人間中心設計の議論の俎上に載せ得るか?Masaya Ando
 
気づきとサービスデザインワークショップ
気づきとサービスデザインワークショップ気づきとサービスデザインワークショップ
気づきとサービスデザインワークショップMasaya Ando
 
安藤研究室活動報告会「関わりのなかのUX・UXデザイン」
安藤研究室活動報告会「関わりのなかのUX・UXデザイン」安藤研究室活動報告会「関わりのなかのUX・UXデザイン」
安藤研究室活動報告会「関わりのなかのUX・UXデザイン」Masaya Ando
 
リサーチ起点のUXデザイン〜インサイトがわかっただけで大丈夫?
リサーチ起点のUXデザイン〜インサイトがわかっただけで大丈夫?リサーチ起点のUXデザイン〜インサイトがわかっただけで大丈夫?
リサーチ起点のUXデザイン〜インサイトがわかっただけで大丈夫?Masaya Ando
 
UXってウチのサイトに関係あるの?
UXってウチのサイトに関係あるの?UXってウチのサイトに関係あるの?
UXってウチのサイトに関係あるの?Masaya Ando
 
デザインのためのUX・サービス・ソーシャル〜”価値のカタチの導き方”
デザインのためのUX・サービス・ソーシャル〜”価値のカタチの導き方”デザインのためのUX・サービス・ソーシャル〜”価値のカタチの導き方”
デザインのためのUX・サービス・ソーシャル〜”価値のカタチの導き方”Masaya Ando
 

Mehr von Masaya Ando (10)

エクスペリエンス・エコノミーの先にある『変革経済』と学び
エクスペリエンス・エコノミーの先にある『変革経済』と学びエクスペリエンス・エコノミーの先にある『変革経済』と学び
エクスペリエンス・エコノミーの先にある『変革経済』と学び
 
”間をつなぐ”UXデザイン〜関わりの原点に立ち戻って
”間をつなぐ”UXデザイン〜関わりの原点に立ち戻って”間をつなぐ”UXデザイン〜関わりの原点に立ち戻って
”間をつなぐ”UXデザイン〜関わりの原点に立ち戻って
 
利他的UXデザイン〜オープンであることと人を助けること
利他的UXデザイン〜オープンであることと人を助けること利他的UXデザイン〜オープンであることと人を助けること
利他的UXデザイン〜オープンであることと人を助けること
 
フューチャー・エクスペリエンスの手法にチャレンジしよう〜社会ビジョンをユニークに発想するワークショプ
フューチャー・エクスペリエンスの手法にチャレンジしよう〜社会ビジョンをユニークに発想するワークショプフューチャー・エクスペリエンスの手法にチャレンジしよう〜社会ビジョンをユニークに発想するワークショプ
フューチャー・エクスペリエンスの手法にチャレンジしよう〜社会ビジョンをユニークに発想するワークショプ
 
人工知能技術は人間中心設計の議論の俎上に載せ得るか?
人工知能技術は人間中心設計の議論の俎上に載せ得るか?人工知能技術は人間中心設計の議論の俎上に載せ得るか?
人工知能技術は人間中心設計の議論の俎上に載せ得るか?
 
気づきとサービスデザインワークショップ
気づきとサービスデザインワークショップ気づきとサービスデザインワークショップ
気づきとサービスデザインワークショップ
 
安藤研究室活動報告会「関わりのなかのUX・UXデザイン」
安藤研究室活動報告会「関わりのなかのUX・UXデザイン」安藤研究室活動報告会「関わりのなかのUX・UXデザイン」
安藤研究室活動報告会「関わりのなかのUX・UXデザイン」
 
リサーチ起点のUXデザイン〜インサイトがわかっただけで大丈夫?
リサーチ起点のUXデザイン〜インサイトがわかっただけで大丈夫?リサーチ起点のUXデザイン〜インサイトがわかっただけで大丈夫?
リサーチ起点のUXデザイン〜インサイトがわかっただけで大丈夫?
 
UXってウチのサイトに関係あるの?
UXってウチのサイトに関係あるの?UXってウチのサイトに関係あるの?
UXってウチのサイトに関係あるの?
 
デザインのためのUX・サービス・ソーシャル〜”価値のカタチの導き方”
デザインのためのUX・サービス・ソーシャル〜”価値のカタチの導き方”デザインのためのUX・サービス・ソーシャル〜”価値のカタチの導き方”
デザインのためのUX・サービス・ソーシャル〜”価値のカタチの導き方”
 

サービスデザインとUXDそしてデザインプロセス

  • 1. Copyright © Masaya Ando 千葉工業大学 デザイン科学科 Chiba Institute of Technology Department of Design サ ー ビ ス デ ザ イ ン と U X D そ し て デ ザ イ ン プ ロ セ ス 安藤 昌也 masaya.ando@it-chiba.ac.jp 京都大学デザインスクール主催: Service Design Roundtable 2014年02月15日
  • 2. 安藤 昌也 ANDO Masaya, Ph.D. 千葉工業大学 工学部 デザイン科学科 准教授 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。NTTデータ通信(現、NTTデータ)を経て、 1998年 アライド・ブレインズ株式会社の取締役シニアコンサルタント。早稲田大学、国 立情報学研究所、産業技術大学院大学など経て、2011年より現職。博士(学術)。 専門は、人間中心デザイン。UX(ユーザ体験)の研究者。 人間工学ISOの国内委員、人間中心設計推進機構 (HCD-net)理事を務める。 認定人間中心設計専門家 / 認定専門社会調査士
  • 3. Copyright © Masaya Ando 2 私のコンサル時代=“ユーザを理解し翻訳する仕事” Workの現場を を観る ユーザの利用環境を を観る 消費者・ユーザの意識 価値観を理解する ユーザの利用状況 を理解する とにかく 現場のユーザを観よ!
  • 4. Copyright © Masaya Ando 3 最近の取り組み例  東日本大震災アーカイブのインタフェースデザイン – 総務省・国立国会図書館・三菱総合研究所と連携して開発。 – 東日本大震災に関する情報をアーカイブし、それを活用するためのサイト の基本構成を検討。2025年に震災から学ぶ人たちのシナリオからUIのあ り方をワークショップにより検討。 – 2013年3月7日公開開始 (http://kn.ndl.go.jp/) 提案したインタフェース構造 公開されたアーカイブの該当ページ
  • 5. Copyright © Masaya Ando 4 最近の取り組み例  次世代インパネのインタフェースデザインコンセプト策定 – (株)デンソーとの共同研究。 – エスノグラフィ調査に基づいて導出された「有能感」というコンセプトを、車 室内の機器インタフェースのコンセプトとして明確化し、具体的な商品体験 イメージをムービーとして作成。 インタフェースのイメージムービー は、小さな“できた”をサポートすることで 新たな“できた”の連鎖を生むHMIのユーザー体験のコンセプト 体験コンセプト
  • 6. Copyright © Masaya Ando 5 最近の取り組み例  千葉土産プロジェクト2012, 2013 – 千葉県と千葉工業大学工学部デザイン科学科との連携プロ ジェクト – 千葉特産品のお土産をデザインの力でもっと魅力的なものに することを目標に、ギフトの体験価値から商品企画を立案 対象製品: – 県下の4社の製品 (落花生2社、芋菓子、イワシの缶詰) 成果: – 6点が商品化・販売好調
  • 8. Copyright © Masaya Ando 7 私のポジション:UXデザインとデザイン・リサーチ 専門分野 長期にわたるユーザーの製品利用体験と 評価に関する心理の解明 長期にわたる人とモノとの関わりを調べていくと ユーザーにとってのモノの意味=経験価値こそ 重要であることがわかる
  • 9. Copyright © Masaya Ando 8 実利用体験とユーザー心理 すごいニコニコ 使ってる感いっぱい “日立いいわ” 実利用体験では、客観的な操作の達成度に関係なく 製品利用のモチベーションが強く影響
  • 10. Copyright © Masaya Ando 9 実利用の評価を左右する心理的要因  インタラクティブ製品の評価は、ユーザーの“利用意欲” に左右される。この利用意欲は、2つの要因で構成され る(安藤, 2008)。 製品ジャンルへの 興味・知識 操作することへの 積極性・自信 利用対象製品に対する 製品関与 インタラクティブ操作に対する 自己効力感 ※自己効力感 「それぞれの課題が要求する行動の過程を、うまく 成し遂げるための能力についての個々の信念」(Bandura,1977)
  • 11. Copyright © Masaya Ando 10 ユーザーの心理を理解する観点-SEPIA法の視点  “意欲”という観点で捉えると、UXを把握・議論しやすく なる (安藤, 2008) “意欲”という観点でUXを捉え 製品の利用体験を導いていくという発想が重要となる
  • 12. Copyright © Masaya Ando 11 ユーザー体験の構造 ~ メンタルモデル精緻化仮説(安藤, 2011)  UXは、ユーザーの生活におけるモノの意味=経験価値 が、様々なタッチポイントで形成・精緻化されていく。 利用 エピソード モノの意味 = 経験価値 時間 理解 意欲 理解 意欲 理解 意欲 利用 エピソード 利用 エピソード 利用 エピソード 強化 意欲 (期待) 調整 タッチポイント タッチポイント タッチポイント タッチポイント ・・・ (メンタルモデル精緻化仮説, 安藤,2011) ユーザーにとっての
  • 13. Copyright © Masaya Ando 12 デザイン・リサーチのための3つの観点 (安藤, 2010)  どんなリサーチも、デザインを生み出すには、以下の3 つの観点でフィールドの情報を整理する必要がある。 新しい行為 =デザイン 着目する価値 =本質的ニーズ コンテキスト
  • 14. Copyright © Masaya Ando 13 デザイン・リサーチとデザイン手法との関係 ユーザモデリグの三階層 エスノグラフィ コンテクストインタビュー フォトエッセイ デプスインタビュー アンケート ユーザ調査の代表的な手法 ■価値観・インサイトの理解 ■行為や文脈の理解 ■属性・セグメンテーション 行動観察 主なデザイン手法 ペルソナ インタビュー/グルイン 問題シナリオ ワークモデル分析 上位下位関係分析 KA法 CJM (as-is) ファクトイド/KJ法
  • 15. Copyright © Masaya Ando 14 UX UXD SD 顧客の主観的な体験 〜提供体を通して精緻化される経験価値が重要 経験価値を軸とした顧客の体験の計画 〜経験価値に着眼して新たな経験を創ることが重要 新たな提供体の全体的・組織的な計画 〜提供体を効果的かつ継続性を勘案することが重要 〜従業員をも“ユーザー”と見なす視点が重要 UXとUXDとサービスデザイン Service Design = UXD + 全体的・組織的な計画?
  • 16. Copyright © Masaya Ando 15 千葉工大のサービスデザイン演習のプロセス概念図 ヒトの 視点 モノの 視点 ビジネスの 視点 1.現状の調査と分析 2.コンセプトと構造(見えない構造・見える構造) 3.発想とコンセプトの可視化 4.ユーザー評価とコンセプトの修正 5.コンセプトの具体化(体験ビデオと“モノ”の具体化)
  • 17. Copyright © Masaya Ando 16 千葉工大の入試広報課を題材にした学生課題の例 現状のリサーチ ヒトの視点 (体験価値) モノの視点 (見取り図) ビジネスの視点 (現状CVCA)
  • 18. Copyright © Masaya Ando 17 千葉工大の入試広報課を題材にした学生課題の例 コンセプトムービー 提案コンセプト 全体像
  • 19. Copyright © Masaya Ando 18 千葉工大の入試広報課を題材にした学生課題の例 提案コンセプト ヒトの視点
  • 20. Copyright © Masaya Ando 19 千葉工大の入試広報課を題材にした学生課題の例 提案コンセプト モノの視点
  • 21. Copyright © Masaya Ando 20 千葉工大の入試広報課を題材にした学生課題の例 提案コンセプト ビジネスの視点 提案のCVCA
  • 22. まとめ  “顧客価値”を軸とした、新たな提供体をデザイン・計画 するという意味では、サービスデザインは、本質的にはほ ぼUXD。  サービスデザイン=UXD+全体的・組織的視点からの 計画を行うことではないか。  大学でサービスデザイン教育を行うには、視点を定め・プ ロセスを示すことが重要だが、試行錯誤中。  デザイン教育実践では、“組織的観点(ビジネスの視点)” からの計画はかなりハードルが高い。  提案の評価をどの観点で行うべきかも課題。